JPS6120551B2 - - Google Patents
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- JPS6120551B2 JPS6120551B2 JP52050830A JP5083077A JPS6120551B2 JP S6120551 B2 JPS6120551 B2 JP S6120551B2 JP 52050830 A JP52050830 A JP 52050830A JP 5083077 A JP5083077 A JP 5083077A JP S6120551 B2 JPS6120551 B2 JP S6120551B2
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- JP
- Japan
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- crystals
- bendiocarb
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- temperature
- crystal
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D317/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
- C07D317/08—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3
- C07D317/44—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3 ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D317/46—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3 ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems condensed with one six-membered ring
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
Description
本発明はベンジオカーブ(bendiocarb)および
その製造方法ならびにこれを含有する農薬組成物
に関する。 ベンジオカーブ、すなわち、2,2ヱジメチル
―1,3―ベンゾジオキソール―4―イルN―メ
チル―カルバメートは、農薬、特に殺虫剤であ
る。ベンジオカーブは、通常、湿潤性粉末に製剤
し、湿潤性粉末の水中分散体を噴霧することによ
り施させる。今般、本発明者らは改善された形の
ベンジオカーブを知見した。 従つて本発明によれば赤外線吸収スペクトルに
おいて波数733cm-1にピークを有し、波数756cm-1
にピークがないことを特徴とする、A形結晶形の
ベンジオカーブが提供される。 本発明者らは、ベンジオカーブは後記するごと
き種々の結晶形、すなわち、“A形”、“B形”お
よび“C形”と称される形で存在し得ることを認
めた。B形は商業的に入手され得るが、A形の方
がすぐれている。B形を貯蔵した場合には、結晶
が生長し、その結果、混合しそして使用するのに
不満足なものになる。従つてかかる結晶を含有す
る湿潤性粉末に十分には分散しないか、あるいは
安定な懸濁液を形成させることができない。驚く
べきことには、A形は貯蔵しても安定である。 本発明者らは、ベンジオカーブの赤外線吸収ス
ペクトルを測定することにより、その種々の結晶
形を迅速にかつ好都合に識別し得ることを認め
た。X線の使用により、赤外線吸収スペクトルの
異るものは、結晶の形が異ることが認められた。
上記の形の混合物も存在する。 A形、B形およびC形の結晶とは、実質的に下
表に示すごとき赤外線吸収スペクトルを有するも
のと定義される:
その製造方法ならびにこれを含有する農薬組成物
に関する。 ベンジオカーブ、すなわち、2,2ヱジメチル
―1,3―ベンゾジオキソール―4―イルN―メ
チル―カルバメートは、農薬、特に殺虫剤であ
る。ベンジオカーブは、通常、湿潤性粉末に製剤
し、湿潤性粉末の水中分散体を噴霧することによ
り施させる。今般、本発明者らは改善された形の
ベンジオカーブを知見した。 従つて本発明によれば赤外線吸収スペクトルに
おいて波数733cm-1にピークを有し、波数756cm-1
にピークがないことを特徴とする、A形結晶形の
ベンジオカーブが提供される。 本発明者らは、ベンジオカーブは後記するごと
き種々の結晶形、すなわち、“A形”、“B形”お
よび“C形”と称される形で存在し得ることを認
めた。B形は商業的に入手され得るが、A形の方
がすぐれている。B形を貯蔵した場合には、結晶
が生長し、その結果、混合しそして使用するのに
不満足なものになる。従つてかかる結晶を含有す
る湿潤性粉末に十分には分散しないか、あるいは
安定な懸濁液を形成させることができない。驚く
べきことには、A形は貯蔵しても安定である。 本発明者らは、ベンジオカーブの赤外線吸収ス
ペクトルを測定することにより、その種々の結晶
形を迅速にかつ好都合に識別し得ることを認め
た。X線の使用により、赤外線吸収スペクトルの
異るものは、結晶の形が異ることが認められた。
上記の形の混合物も存在する。 A形、B形およびC形の結晶とは、実質的に下
表に示すごとき赤外線吸収スペクトルを有するも
のと定義される:
【表】
A形結晶は、波数733cm-1にピークを有するか
あるいは756cm-1にピークがないことを特徴とす
る。結晶形の異る結晶混合物においては、各々の
結晶のパーセンテージは赤外線吸収スペクトルか
ら好都合に測定される。例えば、結晶混合物中の
A形結晶の分量は、対数尺の733cm-1におけるピ
ークの高さが、ベンジオカーブの全体の量は同一
であるが全部がA形であるものにより示される高
さと同一の高さまでの分量として測定される。 結晶混合物中の種々の同定と、任意特定の結晶
の量の測定とを行う際に、赤外線吸収スペクトル
は、円盤赤外分析により固体状態の試料から得ら
れる。 A形結晶は、他の任意の結晶形の結晶を固体状
態で、その融点以下の温度で加熱することにより
製造し得る。例えば、A形結晶は、C形結晶を80
℃以上、好ましくは100℃以上ではあるがその融
点以下の温度で加熱することにより製造し得る。
また、A形結晶はB形結晶を70℃、好ましくは90
℃以上であるがその融点以下の温度で加熱するこ
とにより製造し得る。 A形結晶は、また、溶融したベンジオカーブを
固化させることにより製造し得る。例えば、固体
状態の他の任意の結晶形の結晶、特にB形結晶を
溶融させついで再び固化させてA形結晶にするこ
とができる。 A形結晶は、また、他の任意の結晶形の結晶
を、ベンジオカーブの一部分は溶解するが、他の
部分は溶液から晶出する程度の、ベンジオカーブ
に対する低い溶解性を有する液体媒体中におい
て、少なくとも35℃(通常少なくとも40℃)の温
度に保持することにより製造し得る。この方法に
おいては、他の結晶形の結晶を液体媒体中に徐々
に溶解させついでA形結晶として溶液から晶出さ
せる。加熱温度は少なくとも50℃、好ましくは少
なくとも60℃であり得る。加熱温度は、200℃よ
り高くない温度、特に180℃より高くない温度、
特に160℃より高くない温度、例えば85℃より高
くない温度であることが好ましい。加熱時間は、
例えば1/4〜3時間であり得る。この方法におい
てはB形結晶はC形結晶より容易にA形に転化す
る。 A形結晶は、また、他の任意の結晶、例えばC
形結晶を再結晶させることによつても製造し得
る。他の結晶形のものを溶解させ、ついで沈殿さ
せる液体媒体は、前記したA形結晶の他の製造法
におけるものと同一のものであり得る。液体媒体
は例えば100〜200℃の沸点を有するものであり得
るが、115〜200℃、例えば120〜180℃、特に135
〜160℃の沸点を有するものが特に好ましい。液
体媒体として適当なものは、キシレン、テトラク
ロルエチレン、トルエン、0―クロルトルエン、
0―ジクロルベンゼンまたはクメンであるが、キ
シレン、テトラクロルエチレン、0―クロルトル
エン、0―ジクロルベンゼンまたはクメンが好ま
しいものである。最も好ましいものはクメンであ
る。液体媒体は液体の混合物であり得るが、これ
は好ましいものではない。 好ましい一方法においては、ベンジオカーブ
は、下記の方法により、すなわち、メチルイソシ
アネートと2,2―ジメチル―4―ヒドロキシ―
1,3―ベンゾジオキソールとを、反応剤の少な
くとも一部は溶解するがベンジオカーブは実質的
に溶解しない液体媒体中において少なくとも35℃
(通常少なくとも40℃)の温度で反応させ、つい
で得られたベンジオカーブを、その少なくとも85
重量%がA形結晶になるまで、少なくとも35℃
(通常、少なくとも40℃)の温度で前記媒体と接
触させる方法により製造される。反応は溶液中で
生起するが、必ずしもヒドロキシ―ベンゾジオキ
ソールの全部を反応開始時に溶解させる必要はな
い。ヒドロキシ―ベンゾジオキソールの全てを反
応開始時に溶解させない場合には、反応が進行す
るにつれてベンジオカーブが沈殿しそしてヒドロ
キシ―ベンゾジオキソールの残りが更に溶解す
る。反応は通常、35〜150℃(通常40〜150℃)で
行われ、通常、触媒、通常、第3級アミン、例え
ばトリエチルアミンまたはピリジン、またはオル
ガノ錫化合物、例えばジブチル錫ジアセテートが
使用される。反応温度は35〜60℃、例えば40〜60
℃、圧力は1〜11気圧、例えば周囲圧力であるこ
とが有利である。液体媒体は前記A形結晶の他の
製造法で使用されるものと同一のものであり得
る。液体媒体はクメンまたはキシレンであること
が好ましい。当初沈殿したベンジオカーブがA形
結晶でないかあるいはA形結晶の含有量が所望量
より低い場合には、このベンジオカーブを少なく
とも35℃、通常、少なくとも40℃、好ましくは少
なくとも50℃の温度で液体媒体と接触させること
により、A形結晶の含有率が増大する。接触温度
は、200℃より高くない温度、特に180℃より高く
ない温度、特に160℃より高くない温度、例えば
85℃より高くない温度であることが好ましい。特
に好ましい接触温度は58〜82℃、例えば58〜62℃
である。接触時間は少なくとも1/4時間、通常、
少なくとも1時間、好ましくは少なくとも2時
間、例えば少なくとも3時間であり得る。接触時
間は5時間を越えない時間、例えば、3時間を越
えない時間であることが好ましい。接触時間は、
例えば1/4〜3時間であり得る。メチルイソシア
ネートとヒドロキシ―ベンゾオキソールとを少な
くとも40℃の温度で混合し、混合後、反応混合物
を40〜85℃の温度(好ましくは58〜82℃)に、少
なくとも1時間、好ましくは少なくとも2時間、
例えば、少なくとも3時間保持することが好まし
い。2,2―ジメチル―4―ヒドロキシ―1,3
―ベンゾジオキソールを液体媒体中に溶解させる
かあるいは一部を溶解させそして一部を分散さ
せ;これにメチルイソシアネートを徐々に添加
し;反応混合物の温度を、添加開始時の40℃から
添加終了時には60℃に上昇させ;ついで温度を、
好ましくは58〜82℃、例えば60℃に、例えば3時
間保持することが最も好ましい方法である。勿
論、特定の反応条件、例えば選択した液体媒体に
応じて、操作の各々において一定の結果が得られ
る限り、短い時間で行うことが有利である。本発
明のベンジオカーブを製造する方法のいずれの方
法も、勿論、所望の結晶形のベンジオカーブが得
られる条件下、例えば液体媒体、温度および時間
で行われるべきである。本発明の方法において
は、液体媒体がクメンである場合には、反応剤を
混合した後、反応混合物を58〜62℃の温度に2時
間保持することにより、A形結晶を少なくとも75
重量%含有するベンジオカーブが常に得られ、一
方、液体媒体がキシレンである場合には、反応剤
を混合した後、反応混合物を78〜82℃に22時間保
持することにより、A形結晶を少なくとも95重量
%含有するベンジオカーブが常に得られることが
認められた。 本発明のベンジオカーブを製造する方法は、通
常、0.5〜10気圧、好都合には大気圧下で行われ
る。 本発明のベンジオカーブを製造する好ましい実
施態様によれば、少なくとも85重量%がA形結晶
であるベンジオカーブが提供される。ベンジオカ
ーブの少なくとも90重量%、特に95重量%がA形
結晶であることが好ましい。 本発明によるベンジオカーブは、担体および
(または)表面活性剤を用いて慣用の方法により
製剤化し得る。特にベンジオカーブは、表面活性
剤と固体担体あるいは余り好ましくはないが固体
担体を使用しないで表面活性剤のみを混合するこ
とにより、水分散性の湿潤性粉末とすることがで
きる。 ベンジオカーブに配合し得る固体担体は、クレ
イ、砂、タルク、マイカ、あるいは固体肥料、例
えば粉塵またはより大きな粒子径を有する物質か
らなる製品を包含する。 表面活性剤は、アニオン系表面活性剤、例え
ば、石鹸;ドデシルナトリウム サルフエート、
オクタデシル ナトリウムサルフエートおよびセ
チルナトリウム サルフエートのごとき脂肪サル
フエート エステル;脂肪―アルキルベンゼンス
ルホネートまたはブチルナフタレン スルホネー
トのごときアルキル芳香族スルホネート;オレイ
ン酸とN―メチルタウリンのアミン縮合生成物あ
るいはジオクチル サクシネートのナトリウム
スルホネートのごときより複雑な脂肪スルホネー
トであり得る。 表面活性剤または非イオン表面活性剤、例え
ば、脂肪酸、脂肪アルコールまたは脂肪置換アル
コールとエチレンオキシドとの縮合生成物、シヨ
糖または多価アルコールの脂肪エステルおよびエ
ーテルまたはシヨ糖または多価アルコールとエチ
レンオキシドとの縮合生成物またはエチレオキシ
ドとプロピレンオキシドとのブロツク共重合体と
して知られる製品であり得る。表面活性剤は、ま
た、セチル トリメチルアンモニウム ブロマイ
ドのごときカチオン表面活性剤であり得る。 本発明による農薬組成物は、ベンジオカーブの
他に、他の農薬、特に殺虫剤を含有し得る。 本発明による農薬組成物は、0.5〜85重量%の
ベンジオカーブを含有する濃厚物として通常製剤
化しそしてこれらの組成物は通常水で稀釈してベ
ンジオカーブの濃度を0.02〜3重量%として噴霧
により施す。従つて、組成物の全体ではベンジオ
カーブを0.02〜85重量%の濃度で含有し得る。 これらの農薬組成物は、害虫、特に昆虫および
ダニを駆除するのに、慣用の方法で使用し得る。 以下に本発明の実施例を示す。実施例中、種々
の結晶形のベンジオカーブの量は、赤外線吸収ス
ペクトルから測定した値である。 実施例 1 B形結晶のベンジオカーブを133℃で溶融しつ
いで強制的な冷却と撹拌を行うことなしに除々に
冷却した。かく得られた製品は、A形25%、C形
75%からなるベンジオカーブであつた。 実施例 2 B形結晶のベンジオカーブを133℃で溶融しつ
いで撹拌下、冷水中で冷却した。かく得られた製
品は、A形70%、C形30%からなるベンジオカー
ブであつた。 実施例 3 B形結晶のベンジオカーブ20gを、40mlのキシ
レン中において60℃で1/2時間撹拌した。かくし
て、A形結晶を97%より多い量で含有するベンジ
オカーブを得た。 実施例 4 B形結晶のベンジオカーブをジエチル エーテ
ルから再結晶させた。かく得られたベンジオカー
ブはA形結晶を少なくとも95%含有していた。 実施例 5―7 B形結晶のベンジオカーブをクメンから再結晶
させ、(a)生成物結晶を90℃で過するか、(b)周囲
温度に徐々に冷却しついで結晶を過するか、あ
るいは(c)氷水を用いて周囲温度に急速に冷却しつ
いで結晶を過する方法を行つた。いずれの方法
においても、結晶化させたベンジオカーブはA形
結晶を少なくとも95%含有していた。 実施例 8〜11 2,2―ジメチル―4―ヒドロキシ―1,3―
ベンゾジオキソール(100g)、クメン(200ml)
および触媒としての痕跡量のトリエチルアミンの
混合物に、撹拌下、僅かに過剰のメチルイソシア
ネートを2時間かかつて添加した。温度は最初の
1時間はT1℃に、つぎの1時間はT2℃に保持し
た。ついで、反応混合物を更にH時間、T7℃に
保持した後、冷却しついで過し、ついで得られ
た固体の結晶形を調べた。
あるいは756cm-1にピークがないことを特徴とす
る。結晶形の異る結晶混合物においては、各々の
結晶のパーセンテージは赤外線吸収スペクトルか
ら好都合に測定される。例えば、結晶混合物中の
A形結晶の分量は、対数尺の733cm-1におけるピ
ークの高さが、ベンジオカーブの全体の量は同一
であるが全部がA形であるものにより示される高
さと同一の高さまでの分量として測定される。 結晶混合物中の種々の同定と、任意特定の結晶
の量の測定とを行う際に、赤外線吸収スペクトル
は、円盤赤外分析により固体状態の試料から得ら
れる。 A形結晶は、他の任意の結晶形の結晶を固体状
態で、その融点以下の温度で加熱することにより
製造し得る。例えば、A形結晶は、C形結晶を80
℃以上、好ましくは100℃以上ではあるがその融
点以下の温度で加熱することにより製造し得る。
また、A形結晶はB形結晶を70℃、好ましくは90
℃以上であるがその融点以下の温度で加熱するこ
とにより製造し得る。 A形結晶は、また、溶融したベンジオカーブを
固化させることにより製造し得る。例えば、固体
状態の他の任意の結晶形の結晶、特にB形結晶を
溶融させついで再び固化させてA形結晶にするこ
とができる。 A形結晶は、また、他の任意の結晶形の結晶
を、ベンジオカーブの一部分は溶解するが、他の
部分は溶液から晶出する程度の、ベンジオカーブ
に対する低い溶解性を有する液体媒体中におい
て、少なくとも35℃(通常少なくとも40℃)の温
度に保持することにより製造し得る。この方法に
おいては、他の結晶形の結晶を液体媒体中に徐々
に溶解させついでA形結晶として溶液から晶出さ
せる。加熱温度は少なくとも50℃、好ましくは少
なくとも60℃であり得る。加熱温度は、200℃よ
り高くない温度、特に180℃より高くない温度、
特に160℃より高くない温度、例えば85℃より高
くない温度であることが好ましい。加熱時間は、
例えば1/4〜3時間であり得る。この方法におい
てはB形結晶はC形結晶より容易にA形に転化す
る。 A形結晶は、また、他の任意の結晶、例えばC
形結晶を再結晶させることによつても製造し得
る。他の結晶形のものを溶解させ、ついで沈殿さ
せる液体媒体は、前記したA形結晶の他の製造法
におけるものと同一のものであり得る。液体媒体
は例えば100〜200℃の沸点を有するものであり得
るが、115〜200℃、例えば120〜180℃、特に135
〜160℃の沸点を有するものが特に好ましい。液
体媒体として適当なものは、キシレン、テトラク
ロルエチレン、トルエン、0―クロルトルエン、
0―ジクロルベンゼンまたはクメンであるが、キ
シレン、テトラクロルエチレン、0―クロルトル
エン、0―ジクロルベンゼンまたはクメンが好ま
しいものである。最も好ましいものはクメンであ
る。液体媒体は液体の混合物であり得るが、これ
は好ましいものではない。 好ましい一方法においては、ベンジオカーブ
は、下記の方法により、すなわち、メチルイソシ
アネートと2,2―ジメチル―4―ヒドロキシ―
1,3―ベンゾジオキソールとを、反応剤の少な
くとも一部は溶解するがベンジオカーブは実質的
に溶解しない液体媒体中において少なくとも35℃
(通常少なくとも40℃)の温度で反応させ、つい
で得られたベンジオカーブを、その少なくとも85
重量%がA形結晶になるまで、少なくとも35℃
(通常、少なくとも40℃)の温度で前記媒体と接
触させる方法により製造される。反応は溶液中で
生起するが、必ずしもヒドロキシ―ベンゾジオキ
ソールの全部を反応開始時に溶解させる必要はな
い。ヒドロキシ―ベンゾジオキソールの全てを反
応開始時に溶解させない場合には、反応が進行す
るにつれてベンジオカーブが沈殿しそしてヒドロ
キシ―ベンゾジオキソールの残りが更に溶解す
る。反応は通常、35〜150℃(通常40〜150℃)で
行われ、通常、触媒、通常、第3級アミン、例え
ばトリエチルアミンまたはピリジン、またはオル
ガノ錫化合物、例えばジブチル錫ジアセテートが
使用される。反応温度は35〜60℃、例えば40〜60
℃、圧力は1〜11気圧、例えば周囲圧力であるこ
とが有利である。液体媒体は前記A形結晶の他の
製造法で使用されるものと同一のものであり得
る。液体媒体はクメンまたはキシレンであること
が好ましい。当初沈殿したベンジオカーブがA形
結晶でないかあるいはA形結晶の含有量が所望量
より低い場合には、このベンジオカーブを少なく
とも35℃、通常、少なくとも40℃、好ましくは少
なくとも50℃の温度で液体媒体と接触させること
により、A形結晶の含有率が増大する。接触温度
は、200℃より高くない温度、特に180℃より高く
ない温度、特に160℃より高くない温度、例えば
85℃より高くない温度であることが好ましい。特
に好ましい接触温度は58〜82℃、例えば58〜62℃
である。接触時間は少なくとも1/4時間、通常、
少なくとも1時間、好ましくは少なくとも2時
間、例えば少なくとも3時間であり得る。接触時
間は5時間を越えない時間、例えば、3時間を越
えない時間であることが好ましい。接触時間は、
例えば1/4〜3時間であり得る。メチルイソシア
ネートとヒドロキシ―ベンゾオキソールとを少な
くとも40℃の温度で混合し、混合後、反応混合物
を40〜85℃の温度(好ましくは58〜82℃)に、少
なくとも1時間、好ましくは少なくとも2時間、
例えば、少なくとも3時間保持することが好まし
い。2,2―ジメチル―4―ヒドロキシ―1,3
―ベンゾジオキソールを液体媒体中に溶解させる
かあるいは一部を溶解させそして一部を分散さ
せ;これにメチルイソシアネートを徐々に添加
し;反応混合物の温度を、添加開始時の40℃から
添加終了時には60℃に上昇させ;ついで温度を、
好ましくは58〜82℃、例えば60℃に、例えば3時
間保持することが最も好ましい方法である。勿
論、特定の反応条件、例えば選択した液体媒体に
応じて、操作の各々において一定の結果が得られ
る限り、短い時間で行うことが有利である。本発
明のベンジオカーブを製造する方法のいずれの方
法も、勿論、所望の結晶形のベンジオカーブが得
られる条件下、例えば液体媒体、温度および時間
で行われるべきである。本発明の方法において
は、液体媒体がクメンである場合には、反応剤を
混合した後、反応混合物を58〜62℃の温度に2時
間保持することにより、A形結晶を少なくとも75
重量%含有するベンジオカーブが常に得られ、一
方、液体媒体がキシレンである場合には、反応剤
を混合した後、反応混合物を78〜82℃に22時間保
持することにより、A形結晶を少なくとも95重量
%含有するベンジオカーブが常に得られることが
認められた。 本発明のベンジオカーブを製造する方法は、通
常、0.5〜10気圧、好都合には大気圧下で行われ
る。 本発明のベンジオカーブを製造する好ましい実
施態様によれば、少なくとも85重量%がA形結晶
であるベンジオカーブが提供される。ベンジオカ
ーブの少なくとも90重量%、特に95重量%がA形
結晶であることが好ましい。 本発明によるベンジオカーブは、担体および
(または)表面活性剤を用いて慣用の方法により
製剤化し得る。特にベンジオカーブは、表面活性
剤と固体担体あるいは余り好ましくはないが固体
担体を使用しないで表面活性剤のみを混合するこ
とにより、水分散性の湿潤性粉末とすることがで
きる。 ベンジオカーブに配合し得る固体担体は、クレ
イ、砂、タルク、マイカ、あるいは固体肥料、例
えば粉塵またはより大きな粒子径を有する物質か
らなる製品を包含する。 表面活性剤は、アニオン系表面活性剤、例え
ば、石鹸;ドデシルナトリウム サルフエート、
オクタデシル ナトリウムサルフエートおよびセ
チルナトリウム サルフエートのごとき脂肪サル
フエート エステル;脂肪―アルキルベンゼンス
ルホネートまたはブチルナフタレン スルホネー
トのごときアルキル芳香族スルホネート;オレイ
ン酸とN―メチルタウリンのアミン縮合生成物あ
るいはジオクチル サクシネートのナトリウム
スルホネートのごときより複雑な脂肪スルホネー
トであり得る。 表面活性剤または非イオン表面活性剤、例え
ば、脂肪酸、脂肪アルコールまたは脂肪置換アル
コールとエチレンオキシドとの縮合生成物、シヨ
糖または多価アルコールの脂肪エステルおよびエ
ーテルまたはシヨ糖または多価アルコールとエチ
レンオキシドとの縮合生成物またはエチレオキシ
ドとプロピレンオキシドとのブロツク共重合体と
して知られる製品であり得る。表面活性剤は、ま
た、セチル トリメチルアンモニウム ブロマイ
ドのごときカチオン表面活性剤であり得る。 本発明による農薬組成物は、ベンジオカーブの
他に、他の農薬、特に殺虫剤を含有し得る。 本発明による農薬組成物は、0.5〜85重量%の
ベンジオカーブを含有する濃厚物として通常製剤
化しそしてこれらの組成物は通常水で稀釈してベ
ンジオカーブの濃度を0.02〜3重量%として噴霧
により施す。従つて、組成物の全体ではベンジオ
カーブを0.02〜85重量%の濃度で含有し得る。 これらの農薬組成物は、害虫、特に昆虫および
ダニを駆除するのに、慣用の方法で使用し得る。 以下に本発明の実施例を示す。実施例中、種々
の結晶形のベンジオカーブの量は、赤外線吸収ス
ペクトルから測定した値である。 実施例 1 B形結晶のベンジオカーブを133℃で溶融しつ
いで強制的な冷却と撹拌を行うことなしに除々に
冷却した。かく得られた製品は、A形25%、C形
75%からなるベンジオカーブであつた。 実施例 2 B形結晶のベンジオカーブを133℃で溶融しつ
いで撹拌下、冷水中で冷却した。かく得られた製
品は、A形70%、C形30%からなるベンジオカー
ブであつた。 実施例 3 B形結晶のベンジオカーブ20gを、40mlのキシ
レン中において60℃で1/2時間撹拌した。かくし
て、A形結晶を97%より多い量で含有するベンジ
オカーブを得た。 実施例 4 B形結晶のベンジオカーブをジエチル エーテ
ルから再結晶させた。かく得られたベンジオカー
ブはA形結晶を少なくとも95%含有していた。 実施例 5―7 B形結晶のベンジオカーブをクメンから再結晶
させ、(a)生成物結晶を90℃で過するか、(b)周囲
温度に徐々に冷却しついで結晶を過するか、あ
るいは(c)氷水を用いて周囲温度に急速に冷却しつ
いで結晶を過する方法を行つた。いずれの方法
においても、結晶化させたベンジオカーブはA形
結晶を少なくとも95%含有していた。 実施例 8〜11 2,2―ジメチル―4―ヒドロキシ―1,3―
ベンゾジオキソール(100g)、クメン(200ml)
および触媒としての痕跡量のトリエチルアミンの
混合物に、撹拌下、僅かに過剰のメチルイソシア
ネートを2時間かかつて添加した。温度は最初の
1時間はT1℃に、つぎの1時間はT2℃に保持し
た。ついで、反応混合物を更にH時間、T7℃に
保持した後、冷却しついで過し、ついで得られ
た固体の結晶形を調べた。
【表】
いずれの方法においても、得られた固体は、A
形結晶のベンジオカーブであつた。 実施例 12 C形結晶81%、A形結晶19%からなるベンジオ
カーブを113℃で2時間加熱した。かく得られた
ベンジオカーブはA形結晶を97%含有していた。 実施例 13 A形結晶67%、C形結晶23%からなるベンジオ
カーブ20gを70mlのクメン中において60℃で1/2
時間加熱した。かく得られたベンジオカーブはA
形結晶を96.5%含有していた。 実施例 14 A形結晶19%、C形結晶81%からなるベンジオ
カーブを70mlのクメン中において60℃で加熱し
た。0.5時間加熱後においては、ベンジオカーブ
はA形結晶を47%含有しており、1.5時間加熱し
た後には、ベンジオカーブはA形結晶を97%含有
していた。 実施例 15 クメンで湿潤させたB形結晶のベンジオカーブ
を70℃で17.5時間加熱した。かく得られたベンジ
オカーブはA形結晶を65%含有していた。 実施例 16 B形結晶のベンジオカーブを70℃で加熱し、そ
して間隔を置いてA形結晶の含有率を調べた。そ
の結果はつぎの通りである:
形結晶のベンジオカーブであつた。 実施例 12 C形結晶81%、A形結晶19%からなるベンジオ
カーブを113℃で2時間加熱した。かく得られた
ベンジオカーブはA形結晶を97%含有していた。 実施例 13 A形結晶67%、C形結晶23%からなるベンジオ
カーブ20gを70mlのクメン中において60℃で1/2
時間加熱した。かく得られたベンジオカーブはA
形結晶を96.5%含有していた。 実施例 14 A形結晶19%、C形結晶81%からなるベンジオ
カーブを70mlのクメン中において60℃で加熱し
た。0.5時間加熱後においては、ベンジオカーブ
はA形結晶を47%含有しており、1.5時間加熱し
た後には、ベンジオカーブはA形結晶を97%含有
していた。 実施例 15 クメンで湿潤させたB形結晶のベンジオカーブ
を70℃で17.5時間加熱した。かく得られたベンジ
オカーブはA形結晶を65%含有していた。 実施例 16 B形結晶のベンジオカーブを70℃で加熱し、そ
して間隔を置いてA形結晶の含有率を調べた。そ
の結果はつぎの通りである:
【表】
上記で得たベンジオカーブをついで110℃で25
時間加熱した。かく得られたベンジオカーブはA
形結晶を99%含有していた。 実施例 17〜21 ベンジオカーブ、工業用(97.4%) 82.1% 沈降シリカ 9.9% アニオン表面活性剤混合物 8.0% からなる混合物を、粒子径がストークス径で50ミ
クロン以下になるまでハンマーミルで粉砕するこ
とにより、ベンジオカーブ含有率80%の湿潤性粉
末を調製した。 使用したベンジオカーブの組成はつぎの通りで
ある:
時間加熱した。かく得られたベンジオカーブはA
形結晶を99%含有していた。 実施例 17〜21 ベンジオカーブ、工業用(97.4%) 82.1% 沈降シリカ 9.9% アニオン表面活性剤混合物 8.0% からなる混合物を、粒子径がストークス径で50ミ
クロン以下になるまでハンマーミルで粉砕するこ
とにより、ベンジオカーブ含有率80%の湿潤性粉
末を調製した。 使用したベンジオカーブの組成はつぎの通りで
ある:
【表】
実施例 22〜24
ベンジオカーブ、工業用(97.4%) 82.1%
ケイソウ シリカ(diatomaceous silica)
9.9% アニオン表面活性剤混合物 8.0% からなる混合物を、粒子径がストークス径で50ミ
クロン以下になるまでハンマーミルで粉砕するこ
とにより、ベンジオカーブ含有率80%の湿潤性粉
末を調製した。 使用したベンジオカーブの組成はつぎの通りで
ある:
9.9% アニオン表面活性剤混合物 8.0% からなる混合物を、粒子径がストークス径で50ミ
クロン以下になるまでハンマーミルで粉砕するこ
とにより、ベンジオカーブ含有率80%の湿潤性粉
末を調製した。 使用したベンジオカーブの組成はつぎの通りで
ある:
【表】
実施例 25〜32
実施例17〜24で調製した湿潤性粉末の物理的安
定性を、適当な慣用の測定温度、すなわち40〜54
℃において、促進貯蔵試験(accelerated
storage test)により測定した。 物理的安定性は2種の試験、すなわち、水との
混合の容易性を測定する試験(“分散性”試験)
および一旦水と十分混合した粒子が懸濁状態を保
持する程度を測定する試験(慣用の“懸濁性”試
験)を行うことによつて測定した。 “分散性”の測定においては、測定容器として
目盛の付いた容積10mlの遠心分離管が底部に取付
けられている、容積2、長さ60cmの円筒形容器
を使用した。 11gの湿潤性粉末を、メスシリンダー中の、30
±1℃の標準水D(Standard Water D,後記文
献“CIPAC HANDBOOK”、第1巻、第878頁、
MT.18.1.4.参照)2の表面に添加した。このシ
リンダーに栓をし、ついで180℃転回させついで
元にもどす操作を15秒間に3回行つた。かく得ら
れた混合物を前記測定装置に注入し、5分間静置
した。この試験では、目盛付遠心分離管中に含ま
れる固体物質の容量が少なければ少ないほど、分
散性が良好であるということになる。分散性の
“良好”な試料では、この固体物質の量は約1ml
以下であろう。 懸濁性は慣用の方法、すなわち、1970年、
COLLABORRATIVE INTERNATIONAL
PESTICIDES ANALYTICAL COUNCIL
LIMITED発行、G.R.Raw編集、CIPAC
HANDBOOK、第1巻、“Analysis of Technical
and Formulated Pesticides”;MT15,
“Suspensidility of Water Dispersible
Powder”の項に記載の方法に従つて行つた。こ
の懸濁性の測定は概略、つぎのごとく行われる:
標準水C(上記文献のMT18.1.3.参照)を使用し
て濃度の既知な懸濁液を調製する。この懸濁液を
所定のメスシリンダーに装入し、所定の時間静置
した後、メスシリンダーの頂部から9/10の部分の
懸濁液を抜き取り、底部の1/10の部分の懸濁中の
活生成分の含有量を測定し、この測定値に基づい
て頂部9/10の部分の懸濁液中の活性成分の含有量
を算出する。懸濁性は上記計算値に基づいて算定
されるが、これは懸濁液中に当初存在する活性成
分の重量に対する、所定時間経過後の懸濁液中に
存在する活性成分の重量の割合(%)として表わ
される。上記活性成分の量の測定は気液クロマト
グラフイーにより行つた。懸濁性はその値が大き
い程良好である。 測定結果をつぎの表に示す。表中には、便宜の
ため、種々の結晶形のベンジオカーブの含有量も
示した。
定性を、適当な慣用の測定温度、すなわち40〜54
℃において、促進貯蔵試験(accelerated
storage test)により測定した。 物理的安定性は2種の試験、すなわち、水との
混合の容易性を測定する試験(“分散性”試験)
および一旦水と十分混合した粒子が懸濁状態を保
持する程度を測定する試験(慣用の“懸濁性”試
験)を行うことによつて測定した。 “分散性”の測定においては、測定容器として
目盛の付いた容積10mlの遠心分離管が底部に取付
けられている、容積2、長さ60cmの円筒形容器
を使用した。 11gの湿潤性粉末を、メスシリンダー中の、30
±1℃の標準水D(Standard Water D,後記文
献“CIPAC HANDBOOK”、第1巻、第878頁、
MT.18.1.4.参照)2の表面に添加した。このシ
リンダーに栓をし、ついで180℃転回させついで
元にもどす操作を15秒間に3回行つた。かく得ら
れた混合物を前記測定装置に注入し、5分間静置
した。この試験では、目盛付遠心分離管中に含ま
れる固体物質の容量が少なければ少ないほど、分
散性が良好であるということになる。分散性の
“良好”な試料では、この固体物質の量は約1ml
以下であろう。 懸濁性は慣用の方法、すなわち、1970年、
COLLABORRATIVE INTERNATIONAL
PESTICIDES ANALYTICAL COUNCIL
LIMITED発行、G.R.Raw編集、CIPAC
HANDBOOK、第1巻、“Analysis of Technical
and Formulated Pesticides”;MT15,
“Suspensidility of Water Dispersible
Powder”の項に記載の方法に従つて行つた。こ
の懸濁性の測定は概略、つぎのごとく行われる:
標準水C(上記文献のMT18.1.3.参照)を使用し
て濃度の既知な懸濁液を調製する。この懸濁液を
所定のメスシリンダーに装入し、所定の時間静置
した後、メスシリンダーの頂部から9/10の部分の
懸濁液を抜き取り、底部の1/10の部分の懸濁中の
活生成分の含有量を測定し、この測定値に基づい
て頂部9/10の部分の懸濁液中の活性成分の含有量
を算出する。懸濁性は上記計算値に基づいて算定
されるが、これは懸濁液中に当初存在する活性成
分の重量に対する、所定時間経過後の懸濁液中に
存在する活性成分の重量の割合(%)として表わ
される。上記活性成分の量の測定は気液クロマト
グラフイーにより行つた。懸濁性はその値が大き
い程良好である。 測定結果をつぎの表に示す。表中には、便宜の
ため、種々の結晶形のベンジオカーブの含有量も
示した。
【表】
実施例 33―37
1モル(126g)の純粋なピロガロールを、
1.125モル(117g、138ml)の2,2―ジメトキシ
プロパンおよび525mlのキシレン(異性体の混合
物)と混合した。この混合物を20分間沸点に加熱
しついで、(i)130ml/時の割合でキシレンを添加
しながら、上記と同様の蒸溜割合で1時間蒸溜を
行い、ついで(ii)95mlのキシレンを添加しながら、
また同時に1.64モルの2,2―ジメトキシプロパ
ンを液面より下に導入しながら、前記と同様の蒸
溜割合で、4時間蒸溜を行つた。残留物
(500g)を413gになるまで蒸溜した後、分析を行
つたところ、痕跡量のピロガロールと152g(収
率92%)の2,2―ジメチル―4―ヒドロキシ―
1,3―ベンゾジオキソールとが含まれているこ
とが判つた。 この残留物を45℃に冷却し、痕跡量(1/2ml)
のトリエテルアミンを添加しついで1.1モルのメ
チルイソシアネートを2回に分けて、その間に冷
却を行いながら、添加した。20〜25℃で4時間撹
拌した後、イソプロピルアミン(4ml)を添加し
て末反応のメチルイソシアネートを分解した。20
〜25℃で過して得られる固体試料は全部がB形
結晶であることが認められた。残りのスラリー
を、H時間、T℃で撹拌し、20〜25℃に冷却し、
ついで得られた固体の結晶形を調べた。その結果
をつぎの表に示す:
1.125モル(117g、138ml)の2,2―ジメトキシ
プロパンおよび525mlのキシレン(異性体の混合
物)と混合した。この混合物を20分間沸点に加熱
しついで、(i)130ml/時の割合でキシレンを添加
しながら、上記と同様の蒸溜割合で1時間蒸溜を
行い、ついで(ii)95mlのキシレンを添加しながら、
また同時に1.64モルの2,2―ジメトキシプロパ
ンを液面より下に導入しながら、前記と同様の蒸
溜割合で、4時間蒸溜を行つた。残留物
(500g)を413gになるまで蒸溜した後、分析を行
つたところ、痕跡量のピロガロールと152g(収
率92%)の2,2―ジメチル―4―ヒドロキシ―
1,3―ベンゾジオキソールとが含まれているこ
とが判つた。 この残留物を45℃に冷却し、痕跡量(1/2ml)
のトリエテルアミンを添加しついで1.1モルのメ
チルイソシアネートを2回に分けて、その間に冷
却を行いながら、添加した。20〜25℃で4時間撹
拌した後、イソプロピルアミン(4ml)を添加し
て末反応のメチルイソシアネートを分解した。20
〜25℃で過して得られる固体試料は全部がB形
結晶であることが認められた。残りのスラリー
を、H時間、T℃で撹拌し、20〜25℃に冷却し、
ついで得られた固体の結晶形を調べた。その結果
をつぎの表に示す:
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 赤外線吸収スペクトルにおいて波数733cm-1
にピークを有し、波数756cm-1にピークがないこ
とを特徴とするA形結晶形のベンジオカーブ。 2 少なくとも85重量%がA形結晶である特許請
求の範囲第1項記載のベンジオカーブ。 3 少なくとも90重量%がA形結晶である特許請
求の範囲第2項記載のベンジオカーブ。 4 少なくとも95重量%がA形結晶である特許請
求の範囲第3項記載のベンジオカーブ。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB19019/76A GB1579422A (en) | 1976-05-08 | 1976-05-08 | 2,2 - dimethyl-1,3 - benzodioxol - 4 - yl - n - methylcarbamate |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52142071A JPS52142071A (en) | 1977-11-26 |
JPS6120551B2 true JPS6120551B2 (ja) | 1986-05-22 |
Family
ID=10122414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5083077A Granted JPS52142071A (en) | 1976-05-08 | 1977-05-04 | Bendiocurb and its preparation |
Country Status (10)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US4171372A (ja) |
JP (1) | JPS52142071A (ja) |
BE (1) | BE854185A (ja) |
DE (1) | DE2720511A1 (ja) |
FR (1) | FR2350348A1 (ja) |
GB (1) | GB1579422A (ja) |
IE (1) | IE44835B1 (ja) |
IL (1) | IL51995A (ja) |
IT (1) | IT1115470B (ja) |
NL (1) | NL7704988A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4546108A (en) * | 1980-01-18 | 1985-10-08 | Fbc Limited | Pesticidal composition and use |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1220056A (en) * | 1967-02-21 | 1971-01-20 | Fisons Pest Control Ltd | Substituted benzodioxoles |
US3736338A (en) * | 1967-02-21 | 1973-05-29 | Fisons Ltd | Benzodioxole derivatives useful as pesticides |
US3948952A (en) * | 1967-02-21 | 1976-04-06 | Fisons Limited | Benzodioxole derivatives useful as pesticides |
GB1386095A (en) * | 1971-05-04 | 1975-03-05 | Fisons Ltd | Preparation of 4-hydroxybenzodioxoles |
CH610720A5 (ja) * | 1975-03-07 | 1979-05-15 | Hoffmann La Roche | |
AU1069976A (en) * | 1975-03-18 | 1977-08-04 | Hoffmann La Roche | Alkylene dioxy phenyl carbamates |
GB1520011A (en) * | 1975-05-02 | 1978-08-02 | Fisons Ltd | Benodioxole derivatives |
-
1976
- 1976-05-08 GB GB19019/76A patent/GB1579422A/en not_active Expired
-
1977
- 1977-05-02 BE BE177202A patent/BE854185A/xx not_active IP Right Cessation
- 1977-05-03 IL IL51995A patent/IL51995A/xx unknown
- 1977-05-04 JP JP5083077A patent/JPS52142071A/ja active Granted
- 1977-05-06 US US05/794,651 patent/US4171372A/en not_active Expired - Lifetime
- 1977-05-06 NL NL7704988A patent/NL7704988A/xx not_active Application Discontinuation
- 1977-05-06 DE DE19772720511 patent/DE2720511A1/de active Granted
- 1977-05-06 FR FR7713920A patent/FR2350348A1/fr active Granted
- 1977-05-06 IT IT7723274A patent/IT1115470B/it active
- 1977-05-06 IE IE920/77A patent/IE44835B1/en unknown
-
1979
- 1979-05-29 US US06/043,100 patent/US4221718A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
IL51995A0 (en) | 1977-07-31 |
JPS52142071A (en) | 1977-11-26 |
IE44835B1 (en) | 1982-04-07 |
FR2350348A1 (fr) | 1977-12-02 |
BE854185A (fr) | 1977-11-03 |
NL7704988A (nl) | 1977-11-10 |
GB1579422A (en) | 1980-11-19 |
US4221718A (en) | 1980-09-09 |
IT1115470B (it) | 1986-02-03 |
DE2720511C2 (ja) | 1987-06-11 |
IE44835L (en) | 1977-11-08 |
DE2720511A1 (de) | 1977-11-24 |
IL51995A (en) | 1980-09-16 |
US4171372A (en) | 1979-10-16 |
FR2350348B1 (ja) | 1982-10-22 |
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