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JPS61195170A - 架橋ポリエチレンへの着色塗膜形成方法 - Google Patents

架橋ポリエチレンへの着色塗膜形成方法

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Publication number
JPS61195170A
JPS61195170A JP60035264A JP3526485A JPS61195170A JP S61195170 A JPS61195170 A JP S61195170A JP 60035264 A JP60035264 A JP 60035264A JP 3526485 A JP3526485 A JP 3526485A JP S61195170 A JPS61195170 A JP S61195170A
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JP
Japan
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coating film
coating
meth
colored
crosslinked polyethylene
Prior art date
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Granted
Application number
JP60035264A
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English (en)
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JPH0219860B2 (ja
Inventor
Yoshinobu Sugimoto
杉本 善伸
Takefumi Mizuguchi
水口 剛文
Yoshinobu Hoshino
星野 喜信
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Nippon Oil and Fats Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Yazaki Corp, Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP60035264A priority Critical patent/JPS61195170A/ja
Priority to DE8686102437T priority patent/DE3665603D1/de
Priority to EP86102437A priority patent/EP0193845B1/en
Priority to KR1019860001347A priority patent/KR910003211B1/ko
Publication of JPS61195170A publication Critical patent/JPS61195170A/ja
Priority to US07/326,497 priority patent/US4999247A/en
Publication of JPH0219860B2 publication Critical patent/JPH0219860B2/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は架橋ポリエチレンへの着色塗膜形成方法、詳し
くは架橋ポリエチレン表面に強固な密着性を有する着色
塗膜を放射線照射により形成させる方法に関する。
架橋ポリエチレンは一般にポリエチレンに有機過酸化物
を用いて化学的に架橋させるか、電子線を照射して物理
的に架橋させる等の手段で得られ、すぐれた電気的、機
械的及び熱的特性等を有することから、特に電線、ケー
ブル等の絶縁被覆材料として広く利用されている。
〔従来の技術〕
従来、架橋ポリエチレンを含め、一般にポリエチレン、
ポリプロピレン等のいわゆるポリオレフィン系高分子は
非極性物質であり、その表面は不活性であるため、この
ようなポリオレフィン系高分子に強固な密着性を有する
着色塗膜を形成させることは極めて困難とされている。
特に架橋ポリエチレンは通常の有機溶剤にも溶解し難く
、又、加熱により熱分解温度まで融解することがないた
め、従来の溶剤系塗料による密着性のよい着色塗膜の表
面形成は殆ど不可能視されている。
従って、例えば架橋ポリエチレン絶縁電線について色識
別電線を製造するような場合には、架橋前のポリエチレ
ンの押出被覆時に着色顔料をポリエチレンと一緒に練り
込み、ポリエチレン樹脂全体を着色したのち架橋させる
方式や、導体と架橋ポリエチレン被覆との間に着色され
たナイロン等のテープを添わせる着色テープ添え方式等
が行なわれているが、前者の方式では色替えのための作
業工数がかかる、工程が繁雑になる等のため、又後者の
方式では、テープをはさみ込む作業が必要であり、且つ
各色の在庫が必要である等の理由で、経済的に不利であ
り生産効率が低下するという欠点がある。そこで、これ
らの方式に比し簡便な方法として、ビヒクルを使用した
溶剤系塗料を架橋ポリエチレン表面に塗布する表面着色
方式が、必要とする条長の色識別電線を効率的に製造す
ることができ、押出被覆時の色替作業などの繁雑さもな
いなどの利点を有するため、最も効果的な方法として提
案され、使用されつつある。
すなわち、この表面着色方式は、環化ゴム系、ポリアミ
ド系、塩化ビニル系等の樹脂をビヒクルとして着色顔料
とともに溶剤に溶解させた塗料を塗布したのち、自然乾
燥あるいはビヒクルの融点以上に加熱するとともに溶剤
を揮散させ、着色顔料をビヒクルとともに架橋ポリエチ
レンの表面に塗着させる方法である。しかし、このよう
な表面着色方式でも架橋ポリエチレンに対する塗料の密
着性は乏しく、荷重500gをかけたフェルトによる摩
擦試験では、約10〜敗10回の往復摩擦で塗膜の剥離
が生じ、電線、ケーブル等のように屈曲や摩擦等を頻繁
に受ける用途に使用する場合には、比較的短期間に着色
塗料が剥離し易い、さらに、着色が不鮮明となったり、
製造時に塗料中の溶剤揮散に伴なう環境汚染等の問題も
あり満足すべき方式とは云えない。
そこで、溶剤系塗料に代るポリオレフィン系高分子への
着色方法として、放射線硬化型樹脂に着色顔料を配合し
た塗料による方法が最近提案されている。
例えば、特公昭50−7966号公報には、2個以上の
反応性官能基を有する多官能性モノマーと顔料とより成
るインクを、被着色体であるプラスチックの表面に塗布
し、これに放射線(電子線)を照射することにより上記
モノマーを重合させると共に上記七ツマ−とプラスチッ
クとを化学的に結合させる着色方法が開示されている。
しかし、この方法では、ポリエチレンの場合には、少な
くともその表面部に上記モノマーをインクを塗布する以
前に予め加えておくことが必要とされ、そのための前処
理工程が繁雑となるという問題点があり、さらに塗着の
ための放射線照射装置の設備費が大きく、又放射線照射
処理工程は酸素の存在しないたとえば不活性ガス雰囲気
下で行なう必要がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、上記したように従来強固な着色塗膜の表面形
成が極めて困難とされている架橋ポリエチレンの表面に
密着性のすぐれた着色塗膜を容易に形成させることを目
的としてなされたもので、予め樹脂中に官能性モノマー
等を添加するような繁雑な工程を必要とすることなく、
空気中でかつ僅かの紫外線照射エネルギーでも容易かつ
迅速に架橋ポリエチレンの表面に密着性及び耐摩耗性に
すぐれた強固な着色塗膜を形成させ得る方法を提供する
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は架橋ポリエチレンの表面に、分子内
にアクリロイル基及び/又はメタクリロイル基を存する
プレポリマーと分子内に前記基を有するモノマー及び/
又はオリゴマーと顔料とを、夫々配合してなる着色塗料
を塗布し、次いで放射線を照射することを要旨とする架
橋ボリエ゛チレンへの着色塗膜形成方法である。
本発明において、分子内にアクリロイル基及び/又はメ
タクリロイル基を有するプレポリマーとしては、例えば
以下に述べるような化合物が挙げられる。すなわち、ジ
イソシアネート化合物とボリオールとを予め反応させて
得られる末端イソシアネート化合物に更にβ−ヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレート〔(メタ)アクリレー
トの記載はアクリレートとメタクリルレートの両者を総
称した表示とする。以下の記載及び類似の記載について
も同様〕を反応させることによって得られる分子内に2
個以上の(メタ)アクリロイル基をもつ付加重合化合物
、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒ
ドロ無水フタル酸のような二塩基酸無水物とグリシジル
(メタ)アクリレートとを開環重合して得られる(メタ
)アクリロイル基を多数ペンダントにもった直線状ポリ
エステル化合物、隣接炭素原子に少くとも3個のエステ
ル化可能なヒドロキシル基を有する多価アルコールと、
(メタ)アクリル酸と、ジカルボン酸及びその無水物か
らなる群から選択されるジカルボン酸類との共エステル
化によって製造された重合可能なエステル類、メラミン
又はベンゾグアナミンにホルムアルデヒド、メチルアル
コール及びβ−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト等を反応させて得られるメラミンポリ (メタ)アク
リレート樹脂、ポリヒドロキシ化合物のグリシジルエー
テル化物に(メタ)アクリル酸を反応させて得られる不
飽和ポリエステル樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂
、ノボラック型エポキシ樹脂等の如きエポキシ基を分子
内に2個以上含む樹脂と(メタ)アクリル酸を反応させ
て得られるエポキシポリ (メタ)アクリレート樹脂等
が挙げられる。
又、分子内にアクリロイル基及び/又はメタク  −リ
ロイル基を有するモノマーとしては、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ
)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー
ト、ヘキシルジグリコール(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリルアミド、メチロール(メタ)アクリルアミ
ド、ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等を挙げる
ことができる。更に分子内に前記モノマーと同様の基を
有するオリゴマーとしては、エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサンシオールジ(メタ)アクリレート
、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ビ
スオキシエチレン化ビスフェノールAジアクリレート、
ビスオキシプロピレン化ビスフェノールAジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ (メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ (メタ)アクリレート
、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、
ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタ
エリスリトールへキサアクリレート等が挙げられる。
しかして、前記プレポリマーに対する前記モノマー及び
/又はオリゴマーの配合割合は95:5〜5:95重量
部、好ましくは80:20〜10:90重量部である。
プレポリマーに対するモノマー及び/又はオリゴマーの
配合割合が上記の範囲以外の場合は十分な硬化塗膜が得
られ難い、すなわち、プレポリマーが95重量部を越え
る場合、硬化性は良好であるが密着性が劣り、プレポリ
マーが5重量部未満の場合、空気中での硬化性が悪(、
極端に硬化スピードが低下する。
又、上記組成からなる主剤には塗膜の硬化歪みを緩和し
て密着性を向上させる上から、前記モノマー、オリゴマ
ーと相溶性を有する種々の熱可塑性樹脂として、例えば
ポリ酢酸ビニル樹脂、ボビニルブチラール樹脂、セルロ
ース系樹脂、酢酸ビニルアクリル酸エステル共重合樹脂
、゛キシレン樹脂、飽和ポリエステル樹脂などを配合す
ることができる。
このような樹脂配合剤は主剤100重量部に対し0.1
〜100重量部、好ましくは0.5〜30重量部添加さ
れることが望ましい、この配合剤の添加量が0.1重量
部未満では塗膜の硬化歪に対する緩和の効果が殆どなく
なり、又100重量部を越えると塗膜の硬化性と耐溶剤
性が極端に低下するので望ましくない。
又、本発明の主剤に添加される着色顔料としては特に制
限はないが、代表的なものとしては、酸化チタン、鉛白
、酸化錫、カーボン黒、亜鉛華、亜酸化鉛、ベンガラ、
鉛丹、クロムバーミリオン、コバルトレッド、黄鉛、黄
色酸化鉄、亜鉛黄、チタンイエロー、群青、クロムグリ
ーン、ハンザエロー、パーマネントエロー、パーマネン
トオレンジ、パーマネントレッド、フタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリーン等が挙げられる。
又、上記主剤組成物には光硬化性被覆組成物に一般的に
配合される光重合開始剤、増悪剤、充填剤等のほか、更
に必要に応じレベリング剤、消泡剤、界面活性剤、重合
禁止剤、希釈溶剤等を適宜配合することができる。
以上のうち、光重合開始剤としては、ベンゾフェノン、
ベンジル、ベンジルメチルケタール、4.4′−ビスジ
エチルアミノベンゾフェノン、2.2−ジェトキシアセ
トフェノン、チオキサントン、アルキルアントラキノン
、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、
α−アジロキシムエステル、l−フェニル−1,2−プ
ロパンジオン−2−(0−エトキシカルボニル)オキシ
ム、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(0
−ベンゾイル)オキシム、塩素化アセトフェノン誘導体
、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、4′
−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオ
フェノンなどの単独又は2種以上の混合物を挙げること
ができる。
又、増感剤としては脂肪族アミン、芳香族基を含むアミ
ン、ナトリウムジエチルジチオホスフェートのようなイ
オウ化合物、NN−ジ置換−P−アミノベンゾニトリル
系化合物、トリーn−ブチルホスフィンのようなリン化
合物、N−ニトロンヒドロキシルアミン誘導体のような
窒素化合物等が挙げられる。
これらの光重合開始剤及び増感剤は夫々主剤100重量
部に対し通常0.05〜10.0重量部、好ましくは0
.1〜5重量部添加される。
又、充填剤としては、タルク、マイカ、炭酸カルシウム
等の体質顔料、シリカ、水酸化アルミニウム及びベント
ナイト等の揺変剤(チキソトロピー付与剤)などの通常
の塗料に用いられる充填剤が使用できる。
次に、以上の各成分を夫々配合してなる本発明の放射線
硬化樹脂塗料(以下単にUV塗料という)は架橋ポリエ
チレンの表面に厚さ約10μ以下、好ましくは約5μに
均一に塗布される。
塗布厚さが約10μ以上である場合や塗布厚さが不均一
であると、少量の照射エネルギーで迅速な硬化塗膜の形
成に支障をきたすので好ましくない。又、塗布方法とし
ては一般的な方法、例えばスプレー塗装、静電塗装、流
し塗り、ローラ塗装、浸漬塗装等の方法が採用され得る
が、電線、バイブ、紐状物等の長尺物の表面に薄くかつ
均一な厚さの塗膜を形成させる方法として以下に述べる
ような手段を用いることが推奨される。
すなわち、外径が数10μ以下、好ましくは約20μ以
下の極細のステンレス鋼線のような弾性及び耐摩耗性を
有する繊維トウを適当な長さに切断し、開繊機等を使用
して開繊し、第1図(a)に示すようにマット状に形成
した弾性繊維ウェブlを第1図山)に示すように被塗装
体である長尺物2の周囲に巻回し、これを第2図の側線
断面図に示したような塗布装置A内に装着して塗布する
。すなわち、塗布装置Aは筒状ハウジング3の中心軸方
向に長尺物2が通過する中空部4を具備し、中空部4を
通過する長尺物2の出口側を漏斗状に絞った中空部4a
に形成すると共に、長尺物2の入口側中空部4bにネジ
部5を設け、このネジ部5に中心軸方向に長尺物2の貫
通孔7を設けた孔あきボルト6を螺着して成るもので、
長尺物2に巻回された弾性繊維ウェブ1を塗布装置Aの
中空部4内に装填したのち、孔あきボルト6により弾性
繊維ウェブ1を適当な圧力に圧縮し得るように構成され
ている。
しかして、長尺物2の表面に浸漬法等により予め塗布さ
れたUV塗料は、塗布装置A内を通過する間に弾性繊維
ウェブ1により過剰分が吸収除去され、均一な所望の厚
さに調整される。この調整はボルト6の締め具合を加減
して弾性繊維ウエブfの空隙に保持される塗料の保有量
を調整することにより円滑に行なわれる。又、弾性繊維
ウェブlは適当な弾性及び耐摩耗性を有するから、長尺
物の塗布表面の凹凸や外径変動に対してもこれに追従し
て均一な膜厚を形成することが可能となり、又、長尺物
の表面全長にわたって塗布ムラ、スジ傷等を形成させる
ことがなく、長時間連続して均一な塗膜を形成させるこ
とができる。
次に上述のようにして架橋ポリエチレンの表面に塗布さ
れたUV塗料に放射線を照射して硬化させる。この場合
照射される放射線としては電子線や紫外線が使用される
が、本発明に係るUV塗料は僅少な照射エネルギーでも
迅速に硬化し得るので、波長約200〜500nmの紫
外線を発生する炭素アーク灯、水銀蒸気ランプ、紫外螢
光ランプ、タングステン灯、キセノンランプ、アルゴン
グローランプ、メタルハライドランプ等の短時間照射で
十分な硬化を達成することができる。
紫外線照射量は、塗膜厚さや配合組成等の相違によって
も異なるが約300〜10100O/cdの照射エネル
ギーで満足すべき塗膜を形成させることができる。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を架橋ポリエチレン被覆絶縁電線
の表面に着色塗膜を形成させる場合について説明する。
各実施例において使用したUV塗料及び比較例に使用し
た塗料の配合組成を第1表に示した。
備考 xlはビスフェノール型エポキシ樹脂にアクリル
酸を付加反応させて得られ る1分子中に2個のアクリロイル基 を有するプレポリマー。
※2はイソホロンジイソシアネートに2−ヒドロキシエ
チルアクリレートを 付加反応させて得られる1分子中に 2個のアクリロイル基を有するプレ ポリマー。
※3はU、C,C,社製商品名ビニライトVAOH使用
実施例 1 100m/分の速度で連続して走行する外径3.4mの
架橋ポリエチレン(ゲル分率約80%)絶縁電線に、第
1表に示す組成及び配合割合のUV塗料を浸漬法により
付着させたのち、外径4μのステンレス繊維からなる弾
性ウェブを充填した第2図の塗布装置を通過させて塗膜
厚さ5μになるように塗布した0次いで電線進行方向に
直列に配置した上下反射板を具備する2本のメタルハラ
イドランプ(アイグラフィックス社製・入力8に−・有
効ランプ長50cm)により紫外線を照射し着色硬化塗
膜を形成させた。
連続4時間の運転で24.000mの表面着色架橋ポリ
エチレン絶縁電線を得たが、全長にわたって塗膜ムラ、
スジ傷等のない均一な塗膜が形成された。
この塗膜について摩耗試験機(東洋精機製作所型、P、
V、F型E1ectric Wire Abratia
n Te5ter)により荷重500gにおけるフェル
ト摩擦試験を行なった結果、tooo回の往復摩擦でも
塗膜の剥離はなく、強固な固着性及びすぐれた耐摩耗性
を示した。
実施例 2 40m/分の速度で連続して走行する外径10.21の
架橋ポリエチレン(ゲル分率約73%)絶縁電線に、第
1表に示す組成及び配合割合のUV塗料を浸漬法により
付着させたのち、外径8μのステンレス繊維からなる弾
性ウェブを充填した実施例1と同様の塗布装置を通過さ
せて塗Mw、さ8μになるように塗布した。次いで実施
例1で使用したメタルハライドランプ1本により、紫外
線を照射し着色硬化塗膜を形成させた。
連続4時間の運転で9600mの表面着色架橋ポリエチ
レン絶縁電線を得たが、全長にわたって塗膜ムラ、スジ
傷等のない均一な塗膜が形成され、また導体の撚りに起
因する絶縁体表面の凹凸に対してもそれに追従して均一
な塗膜厚さが形成された。この塗膜について実施例1と
同様の摩擦試験を行なった結果、1000回の往復摩擦
でも塗膜の剥離はなく、強固な固着性及びすぐれた耐摩
耗性を示した。
実施例 3 15m/分の速度で連続して走行する外径17.0論の
架橋ポリエチレン(ゲル分率約75%)絶縁電線に、第
1表に示す組成及び配合割合のUV塗料を浸漬法により
付着させたのち、外径8μのステンレス繊維からなる弾
性ウェブを充填した実施例1とどうよう塗布装置を通過
させて塗膜厚さ5μになるように塗布した0次いで実施
例2と同様にして紫外線を照射し着色硬化塗膜を形成さ
せた。
連続6時間の運転で5400mの表面着色架橋ポリエチ
レン絶縁電線を得たが、全長にわたって塗膜ムラ、スジ
傷等のない均一な塗膜が形成された。この塗膜について
実施例1と同様の摩擦試験を行なつた結果、1000回
の往復摩擦でも塗膜の#JIlはなく、強固な固着性及
びすぐれた耐摩耗性を示した。
実施例 4 実施例2と同様の架橋ポリエチレン絶縁電線に、第1表
に示す組成及び配合割合のUV塗料を実施例2と同様の
塗布装置およびメタルハライドランプを使用して、塗膜
厚さ8μの着色硬化塗膜を形成させた。
連続4時間の運転で9600nの表面着色架橋ポリエチ
レン絶縁電線を得たが、全長にわたって塗膜ムラ、スジ
傷等のない均一な塗膜が形成された。この塗膜について
実施例1と同様の摩擦試験を行なった結果、1000回
の往復摩擦でも塗膜の剥離はなく、強固な固着性及びす
ぐれた耐摩耗性を示した。
比較例 1 実施例2と同様の架橋ポリエチレン絶縁電線に、第1表
に示す組成および配合割合のUV塗料を実施例2と同様
の塗布装置およびメタルハライドランプを使用して、塗
膜厚さ5μの着色硬化塗膜を形成させた。
連続4時間の運転で9600nの表面着色架橋ポリエチ
レン絶縁電線を得たが、全長にわたって塗膜ムラ、スジ
傷等のない均一な塗膜が形成された。この塗膜について
実施例1と同様の摩擦試験を行なった結果、約500回
の往復摩擦で塗膜が剥離した。
比較例 2 実施例3と同様の架橋ポリエチレン絶縁電線に、第1表
に示す組成及び配合割合のUV塗料を実施例2と同様の
塗布装置およびメタルハライドランプを使用して、塗膜
厚さ8μの着色硬化塗膜を形成させた。
連続3時間の運転で2700mの表面着色架橋ポリエチ
レン絶縁電線を得たが、その表面にはやや粘着性が残っ
ていた。この塗膜について実施例1と同様の摩擦試験を
行なった結果、数回の往復摩擦で塗膜の剥離はないが、
フェルトへの色移りがあった。
比較例 3 ポリアミド系樹脂40%、着色顔料10%、および溶剤
50%から成る溶剤系塗料を実施例1と同様の架橋ポリ
エチレン絶縁電線に浸漬方法により塗布したのち、自然
乾燥固化させて塗膜厚さ約10μの着色塗膜を形成させ
た。
この塗膜について実施例1と同様の摩擦試験を行なった
結果、約20回の往復摩擦で塗膜が剥離した。
・〔発明の効果〕 以上の実施例及び比較例からも明らかなように、架橋ポ
リエチレン表面に対する満足すべき着色塗膜の形成は、
分子内にアクリロイル基及び/又はメタクリロイル基を
有するプレポリマーに対し、同様の有機基を有する七ツ
マ−及び/又はオリゴマーを適当な範囲で配合させた本
発明のUV塗料を使用した場合にのみ行なわれる。しか
もこの着色塗膜は紫外線の僅かな照射量で空気中でも迅
速に形成し得るので、従来の電子線照射のように大きな
設備及び不活性雰囲気を必要とすることがなく、放射線
照射に要する設備費を大幅に減少させることができる。
又、被塗布体が長尺物の場合にはUV塗料の塗布厚さを
約10μ以下の均一な塗膜に本発明者等が別途考案した
前述の塗布装置を使用して塗布することにより、効果的
に強固な着色塗膜を形成させることができる。
従って本発明は従来簡易な表面着色塗膜の形成が困難と
されていた架橋ポリエチレンへの強固な表面着色塗膜の
形成を可能としたことにより、架橋ポリエチレンを素材
とする色識別型カケープルの製造その他成型品の表面着
色技術の向上に大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は弾性繊維ウェブの斜視図、第1図山)は
同ウェブを長尺物の周囲に巻回した状態を示す斜視図、
第2図は塗布装置の側線断面図を示す。 1・・・弾性繊維ウェブ、2・・・長尺物、3・・・ハ
ウジング、4・・・中空部、4a・・・漏斗状中空部、
6・・・孔あきボルト、7・・・貫通孔。 特 許 出 願 人  矢崎総業株式会社同     
 矢崎電線株式会社 同      日本油脂株式会社 (a)                (b)手続補
正書(自発) 昭和61年 2月 7日 □長官宇賀道部殿 1、 事件の表示  昭和60年特詐願第035264
号2、  発明の名称 架橋ポリエチレンへの着色塗膜形成方法3、  補正を
する者 舅牛との関係    特許社傭」友 住所 東京都港区三田1丁目4番28号名称 (689
)矢埼総業株式会社 他2名4、代理人 補正の内容(特願昭60−035264号)1、特許請
求の範囲を下記のとおり補正する。 記 (1)架橋ポリエチレンの表面に、分子内にアクリロイ
ル基及び/又はメタクリロイル基を有するプレポリマー
と分子内に前記基を有するモノマー及び/又はオリゴマ
ーと顔料とを夫々配合してなる着色塗料を塗布し、次い
で紫外線を照射することを特徴とする架橋ポリエチレン
への着色塗膜形成方法。 (2)  前記プレポリマーとモノマー及び/又はオリ
ゴマーとの配合比が95:5〜5:95重量部である特
許請求の範囲第1項記載の架橋ポリエチレンへの着色塗
膜形成方法。 (3)  紫外線の 射エネルギーが300〜1000
m J / ctAである特許請求の範囲第1項又は第
2項記載の架橋ポリエチレンへの着色塗膜形成方法。 2、 明細書第2頁第5行、「放射線」を「紫外線」と
補正する。 3、同、第6頁第14〜15行、「放射線」を「紫外線
」と補正する。 4、同、第7頁第13行、「隣接炭素原子に」を削除す
る。 5、同、第10頁第9〜10行、「ボビ・・・・・・」
を「ボリビ・・・・・・」と補正する。 6、同、第13頁第5行、「放射線」を「紫外線」と補
正する。 7、同、第15頁第10行、「放射線」を「紫外線」と
補正する。 8、同、第15真第11〜12行、「この場合・・・・
・・使用されるが」を削除する。 9、同、第15頁第14行、r500」をr400Jと
補正する。 10、同、第15頁第19行、「照射量」を「照射エネ
ルギー」と補正する。 11、同、第15頁第20行、「約300」を「300
」と補正する。 12、同、第16頁第2行、「ことができる、」の次に
以下の文を挿入する。 「照射エネルギーが300mJ/−未満のときはUV塗
膜の硬化が不充分となり、塗膜の耐久性が劣り、照射エ
ネルギーが10100O/alIを越えるときはエネル
ギー過剰となり、製造費用の点で不利であり、又、UV
塗膜や架橋ポリエチレン被覆材が劣化することがある。 」 13、同、第17頁第1表、化合物基の欄、第13行、
「カーボンブラック」を「カーボン黒」と、同、第14
行、「シアニンブルー」を「フタロシアニンブルー」と
夫々補正する。 14、同、第19頁第3行、「紫外線を」を「紫外線を
1Qcsの距離から」と補正する。 15、同、第19頁第4行、「させた、」を「させた。 (照射エネルギー420mJ/cj) Jと補正する。 16、同、第20頁第3行、「紫外線を」を「紫外線を
1001の距離から」と補正する。 17、同、第20頁第4行、「させた、」を「させた。 (照射エネルギー520mJ/cd) Jと補正する。 18、同、第20頁第15行、r15mJをr25mJ
と補正する。 19、同、第21頁第2行、「させた。」を「させた。 (照射エネルギー840mJ/aj) Jと補正する。 20、同、第22頁第5行、第17行、rUV塗料」を
「塗料」と補正する。 21、同、第24頁第4行、「照射量」を「照射エネル
ギー」と補正する。 22、同、第24頁第8行、「・・・・・・できる。」
の次に以下の文を挿入する。 「さらに、UV塗料は無溶剤塗料であるので、溶剤揮散
による環境汚染の問題もない等の利点を有している。」 特許出願人  矢崎総業株式会社 他2名

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)架橋ポリエチレンの表面に、分子内にアクリロイ
    ル基及び/又はメタクリロイル基を有するプレポリマー
    と分子内に前記基を有するモノマー及び/又はオリゴマ
    ーと顔料とを夫々配合してなる着色塗料を塗布し、次い
    で放射線を照射することを特徴とする架橋ポリエチレン
    への着色塗膜形成方法。
  2. (2)前記プレポリマーとモノマー及び/又はオリゴマ
    ーとの配合比が95:5〜5:95重量部である特許請
    求の範囲第1項記載の架橋ポリエチレンへの着色塗膜形
    成方法。
  3. (3)放射線が紫外線であり、その照射量が300〜1
    000mJ/cm^2である特許請求の範囲第1項又は
    第2項記載の架橋ポリエチレンへの着色塗膜形成方法。
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Citations (5)

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JPS5869260A (ja) * 1981-10-21 1983-04-25 Nippon Steel Corp 金属板の潤滑塗膜形成用活性エネルギ−線硬化型着色塗料組成物
JPS58122952A (ja) * 1982-01-19 1983-07-21 Hitachi Chem Co Ltd 難燃性熱可塑性樹脂組成物
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JPS606757A (ja) * 1983-06-24 1985-01-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 塗膜の形成方法

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