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JPS61149493A - 表面硬化メツキ処理層およびそのコ−テイング丸鋸と刃物 - Google Patents

表面硬化メツキ処理層およびそのコ−テイング丸鋸と刃物

Info

Publication number
JPS61149493A
JPS61149493A JP27105584A JP27105584A JPS61149493A JP S61149493 A JPS61149493 A JP S61149493A JP 27105584 A JP27105584 A JP 27105584A JP 27105584 A JP27105584 A JP 27105584A JP S61149493 A JPS61149493 A JP S61149493A
Authority
JP
Japan
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present
layer
plated layer
circular saw
plating layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP27105584A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiyousuke Suzuki
鈴木 張助
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyoda Daiichi Kogyo KK
Original Assignee
Chiyoda Daiichi Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chiyoda Daiichi Kogyo KK filed Critical Chiyoda Daiichi Kogyo KK
Priority to JP27105584A priority Critical patent/JPS61149493A/ja
Publication of JPS61149493A publication Critical patent/JPS61149493A/ja
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  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、crを主成分としその他数種の元素を電解メ
ッキ法によって金属母材表面に電析コーティングした表
面硬化メッキ処理層およびそのコーティングを施してな
る丸鋸と刃物に関する。
[従来の技術] 最近の各種マシニングセンターを含む工場無人化、超微
細加工、超精密加工等の推進から苛酷な加工条件に反し
工具や刃物等の可及的交換寿命の長期化が要望され、そ
れに伴いこの種表向い化処理層のコーティングにより母
材寿命を長からしめる試みがなされ、従来例としては硬
質クロムメッキ層やタングステンカーバイド層等が採用
されて来たが、それぞれ硬度がH,Vが900.120
0であり、より表面硬化度の高いコーティング層の追及
とタングステンカーバイド層では処理が繁雑かつ高価で
ある。
所で現在刈払機は、チェーンソーとともに林業機械とし
て最も広く一般に普及しており、地こしらえ下期作業に
おいては欠くことの出来ない機種である。最近は軽量化
した低娠動、低騒音の機種が多数製作され、丸鋸につい
ても様々な物と刃の材質に特殊鋼を使用する等種々改良
がなされ、各メーカーとも安全性、耐摩性、切削性等の
性能向上を計っているが、例えば作業中に刃が石や岩に
触れた時刃が破裂飛散し作業者を傷付ける事故が多発し
、従来の丸鋸では笹や竹を切断することは不可能であり
、よもぎ等の硬い材質のものでは摩耗がはげし過ぎる欠
点があった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は従来の硬質クロムメッキ処理層より表面硬化度
の高い複合超硬質クロム合金よりなる表面硬化メッキ処
理層を提供せんとするものである。
また本発明は複合超硬質クロム合金よりなる表面硬化メ
ッキ処理層を表面にコーティング処理して耐摩耗性、耐
久性、N性、粘り性、密着性、耐焼き付性を向上すると
ともK、目立てや刃研可能な丸鋸および刃物を提供せん
とするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の複合超硬質クロム合金からなる表面硬化メッキ
処理層の検出元素配分のそれぞれピーク高さに付きメッ
キ処理層の深さ方向定性分析結果を次の第1表に示す。
第  1  表 但し、“−”は検出されず(< 0.01 )母材はQ
ll(ダイスコー)である。
なお測定にはスペクトル分析計を用いた。
ここで本発明の表面硬化メッキ処理層につき物理的特性
測定実験として (1)表面粗さ測定 (2)硬さ分布測定 (3)断面の組織観察 (4)密着性試験 (5)耐摩耗性および耐焼き付性試験 (6)耐疲労性試験 の各項目を行った。
以下類を追って各項を説明する。
(1)表面粗さ メッキ処理後の表面粗さは母材の表面粗さに依存するも
のであり、この粗さの良否が使用中の機械的性質あるい
は耐食性などに大きく影響をおよぼすものである。従っ
て、メッキ前に母材の表面粗度を小さくしておくが、あ
るいはメッキ後研摩をし粗さを小さくする必要がある。
研摩後の表面粗さはメッキ層の硬さに依存するものであ
り、ニッケル、鉛メッキなどのごとく比較的状かいもの
に比べ硬質クロムメッキのなどのように表面が硬いもの
は研摩によって鏡面となりやすく各々の性質が向上する
。 本発明のクロムメッキ処理層αも硬質クロムメッキ
の一種であり、メッキ処理層αが後述のごと<H,V8
00前後もあり非常に硬いため研摩によって容易に鏡面
とすることが出来る。
第1図は本発明のメッキ処理層に対し無研摩、また第2
図は本発明のメッキ処理層に対しパフ研摩を行ったもの
の表面粗さを求めた結果を示したものである。これによ
ると、本発明のメッキ処理層αのみでは約1.2μlR
aの粗さのものがパフ研摩を行うことにより約0.02
μmRa以下となり非常によい鏡面となることがわかる
(2) Ii!さ分布曲線 耐摩耗性あるいは耐焼き付性などの向上を目的として種
々の表面硬化処理が行われているが、硬質クロムメッキ
も例外ではなく、高い表面硬さが得られるため耐食性と
あわせて各方面で利用されている。第3図は本発明のメ
ッキ処理層αをコーティングした試料の硬さ分布曲線を
求めた結果を示したものである。
この結果によると表面より20μ繭程度まではHlV 
820前後の硬さが得られ、より内部は母材の硬さとな
ることが認められる。
第3図において、硬化層の厚みは本発明メッキ処理時間
の相違によって左右されるものであるが、いずれにして
も硬化層の硬さは、H,V 1,200前後と非常に高
い値を示すことがわかる。
また、本発明のメッキ処理層αは温度上昇に対しても優
れた特性を示し、各温度における軟化抵抗が非常に大き
い。第4図は本発明のメッキ処理層α、第5図は硬質ク
ロムメッキ処I!!!層γについて、400℃および7
00’Cにおいてそれぞれ3時間加熱保持した後の常温
でのマイクロビッカース硬さにおけるダイヤモンド圧子
の圧痕βを示したものである。
各加熱温度とも硬質クロムメッキに比べ本発明メッキ処
理層αの圧痕βが小さいことが認められる。すなわち、
硬質クロムメッキの場合は各加熱温度においてCr20
3のみが生成するのに対し、メッキ処理層の場合は40
0℃前後までの加熱温度においてCr23C6のクロム
炭化物が生成され、また、より高温ではCr203が表
面に生成するため軟化抵抗が大きいものと思われる。
(3)断面組織 工業用硬質クロムメッキのごとく硬い表面層を生成させ
る処理を行うと、メッキ処理の過程で硬化層(メッキ層
)内に層の厚みと垂直方向に微細なりラックηを生ずる
。本発明のメッキ処理層αにおいても例外ではなく微細
なりラックηが認められる。しかしながら、硬質クロメ
ツキ処理層γに比べその発生割合が非常に少なく、かつ
微細である。また本発明のメッキ処理層αの場合硬質ク
ロムメッキ処理層γと大きな遠いは、メッキ処理層αと
母材δとの境界において酸化物と思われる黒色層が認め
られないことである。この黒色層が生成しないことが本
発明のメッキ処理層αの特色であり、後述する密着性テ
ストにおいて優れ、た性質を示すものである。
(4)密着性試験 表面硬化処理品に要求される特性は、使用中に硬化層と
母材との剥離現象がないことである。本実験においても
JIS H8615における折り曲げによる方法によっ
て密着性の試験を行った。すなわち、垂直に立てた試験
片の下部を両側から挾み込み固定して上部を左→右→中
央のごとく両振り曲げ加工を行い表面に最大ぜん断応力
を与え、その断面を検討した。
試験片は母材として IM厚のSS材を用い、メッキ処
理層αの厚みを20μm一定とした。
第6図(a)(b)は本発明のメッキ処理層αをかつ第
7図は硬質クロムメッキ処理層γのそれぞれの断面の剥
離現象を検討した結果である。
この結果によると、いずれも表面には微細なりランクη
が認められ、その深さは第6図乃至第7図に示すごとく
メッキ処理層α、γと母材δ、εの境界にまで達してい
る。しかしながら、クラックηの数および母材δ、εと
の剥離現象はともに本発明のメッキ処理層αが優れた特
性を示す結果が得られた。
なお、本実験においてはJIS通り曲げ角度を90″′
としたが、45°の角度においても両者いずれも表面に
は微細なりラックηの発生が認められた。しかし、この
場合本発明のメッキ処理層αは母材との境界にまでクラ
ックηは達していない。
以上のような結果は前述したごとく、母材δとメッキ処
理層αの境界に生成する酸化物の有無が大きく影響をお
よぼしているものである。
(5)耐摩耗性および耐焼き付性 硬質クロムメッキ層γを含めた表面硬化処理層の大きな
特徴の一つは、耐食性と並び耐摩耗性および耐焼き付性
の向上がある。第8図は、入超式摩耗試験機を用い乾燥
状態での試験結果を比較したものである。第8図より明
らかなごとく硬質クロムメッキ層γに比べ本発明メッキ
処理層αが優れた耐摩耗性を示し、その差は摩擦距離が
長くなるほど大きくなる傾向を示す。また第9図は耐焼
き付性の実験結果を示し后ものであり、他の表面処理を
施したものに比べいずれの鋼種においても本発明メッキ
処理層αを施すことにより、低い摩擦係数を示す結果が
得られた。
このように本発明のメッキ処理層αが同じ硬質クロムメ
ッキ処理層γに比べ5〜6倍と摩擦係数が低くなる現象
については、前述したごとく温度の上昇にともない、硬
いCr23C6の複炭化物が生成され、さらにCr20
3がより高温で生じる為である。
ちなみにここでCr23C6の温度特性図を第10図に
示す。
(6)耐疲労性 高周波焼入れあるいはガス軟窒化などの表面硬化熱処理
は、処理過程において大きな圧縮残留応力が生成するた
め、耐摩耗性の向上とともに耐疲労性も向上することが
知られている。
これらの処理はすべて拡散現象を伴うものであり、疲労
による亀裂は最大ぜん断応力を受ける表面に生ずる。し
かしながら、メッキ処理のごとく拡散を伴わずメッキ処
理層と母材が境界を持つような材料においては繰返し応
力によって最表面のメッキ処理層よりはむしろ母材表面
に亀裂が生ずる。従って、メッキ処理による耐疲労性の
向上はあまり認められず、母材の強度に左右される。第
11図は本発明のメッキ処理層αをコーティングした平
滑材の8841について、両振り曲げ疲労実験を行いS
−N曲線を求めた結果である。この結果によると、本発
明のメッキ処理層αを施した試料においても母材δの疲
労限と同等の値を示し、顕著な本発明のメッキ処理層α
のコーティング効果は認められない。また第2表は各鋼
種について、硬質クロムメッキ処理層γなどと本発明の
メッキ処理層αをコーティングした試料について比較検
討したものであるが、この結果においてもメッキ処理の
相違による差は認められない。
第  2  表 然して本発明のメッキ処理層αのコーティング処理工程
は、硬質クロムメッキ処理工程とほぼ同様に少なくとも
、■母材δのトリクロル・エチレン等の有機溶剤による
洗浄、■アルカリ洗浄、■電解研摩、■本発明のコーテ
ィング、■温浴、■調質、■検査を経て行われる。
特に本発明のコーティング工程は、硬質クロムメッキ処
理工程と同様に行われるが、メッキ条件としては例えば
水11中に無水クロム酸(CrO2)250g、WA酸
(H2S04)2.53を溶解させた標準液(Sarg
ent )を用い、メッキ作業は温度60℃、電流密度
50A/da2で行うのが普通である。そして当該溶液
中には前記第1表の組成に示す不純物を除く主元素配分
に則った金属元素、例えば主成分Q r A8.9〜7
8%。
K 4.5〜16.3%、 Ca 4.5〜16.3%
、N87.8〜8.2%以上、Al1.3〜5.7%、
MQl、1〜2.0%、 S i  0.6〜1.2%
、Fe0.1〜1%。
その他の元素を溶解し陽極電極を液中に接続する。
このメッキを行うには、まず電極としたときの電気的高
さ、一定のメッキ電圧(分解電圧)で各元素を析出させ
る必要があるので、その電圧に多元素の電位(電気的高
さ)を近付けるため例えば、添加物(ゼラチン、ジフユ
ニルアミン、アラビヤゴム等の有機物を加えて金属イオ
ン濃度を増す方法や、液のpHを調節したり、電流密度
を調節したりする方法等いろいろ工夫がなされる。
以上の本発明のメッキ処理層αの特性を要約列挙すると
、 [目射摩耗性が優れている。
本発明と他の金属との摩擦係数は、一般金属のそれに比
べて非常に小さいので、高圧下の摩擦に対してもすべり
が良く、はとんど摩耗することがない。しかも相手機の
摩耗量を減少させる効果もある。[第3表参照]試験条
件  荷重 0.57Kg/mtn摺速 2゜0677
1/SeC 油は 約1.Od/min 第3表に示すようK、炭素鋼と炭素鋼の摩耗」の測定結
果は、各々0.55■/16hr及び0.44 a9/
16hrのものが、一方の炭素鋼の本発明のコーティン
グをすることによって摺動側の炭素鋼の摩耗部が0.1
3 jljp/16hrと大幅に減少する。
[2]一般砥石で容易に研削・研摩ができる。
本発明は一般G−C,WA砥石で研削、研摩が容易にで
きるので、高い寸法精度を必要とする場合に最適なコー
ティング技術である。
また本発明の厚さの範囲は1〜1000μ可能であるの
で、機器の寸法不足、あるいは治工具の摩耗部分の肉盛
りをすることもできる。
[31苛酷な条件下でも焼付きが生じない。
本発明のメッキ処理層αはクロム分を主体とした特殊な
複合合金により形成されているため、第12図に示すよ
う高温度(500℃)に長時間さらされた場合でも、組
織変化もなく、硬度変化も少ないので、高温・高圧・高
速度の使用条件でも焼付きが生じない。
[41密着性が優れており、亀裂や剥離がない。
本発明コーティングは、非金属元素を母材に浸透拡散さ
せながらメッキ処理層αを電気的に析出させる技術であ
る。
そのため、融点1800℃、硬度H,V1000〜H1
υ1200.密着度40Kyld以上と示すように密着
度が高く、特に急熱・急冷のような熱衝撃に対しても亀
裂や剥離がない。
[51コーテイングによる母材の変化はない。
本発明コーティングはコーティング温度60℃に示すよ
うに処理温度が低いので、母材に対して歪みなど物理的
変化はまった(ない。
◎本発明コーティングの可能な母材 本発明コーティングは一般に鉄系に対して可能であり、
とくに用途に応じた母材を選定すると、非常に優れた効
果を示す。コーティングでき“る材料の代表例としてS
K。
SKS、SKH,SKD、545C,SCM。
SUJ、SUS、FCが挙げられる。
次に硬度HRC62以上の5KH−9で切出形の刃物を
製作し、本発明のメッキ処理層αを厚さ13μコーテイ
ングした本発明刃物θとコーティングしない従来刃物λ
とを、同一の硬質紙をそれぞれの回数で切断を繰り返し
た際の比較耐久テストを行い、第13図(a)(b)乃
至第14図(a)(b)並びに第15図乃至第16図の
結果を得た。
それによると本発明刃物θの場合、当初光の尖った切出
形[第13図(a)参照]であったのが、硬質紙を切断
開始しその後取替えが必要と認定される切断振動が電気
的に電流値2Aを検知されるまで70.000回切断を
記録し、その時の刃先は先端はやや摩耗していると言え
ども、未だ尖端状を呈し途中階段曲線状に摩耗変形[第
13図(b)参照]しているのに対し、従来刃物λの場
合当初光の尖った切出形[第14図(a)参照]であっ
たのが、硬質紙を切断開始しその後頁研磨が必要と認定
される切断振動が電気的に電流値2Aを検知されるまで
たったの10,000回を記録したに留め、その時の刃
先は先端が完全に円弧形[第14図(b)参照1に摩耗
変形しており相互の単純比較からしても本発明刃物θは
従来刃物λに比し7倍の耐久寿命が存することが証明さ
れた。
ざらに刈払機用丸鋸に本発明のメッキ処理層αをコーテ
ィングした本発明丸鋸と、従来丸鋸との性能試験を以下
の条件の下に実行した。
(1)供試丸鋸 第4表 仕 様 (2)試験要領とその結果 ■試験の方法 ヒノキ5洋生造林地の下期作業は、同一条件下で通常作
業における両丸鋸の作業性能を比較した。苗畑は場周囲
の刈払作業では、1回の目立て能率的に使用し得る。両
丸鋸における耐久時間を観測し、共に切削性、撮動性、
損傷度合、操作性能等を調査した。
■試験結果 第5表 作業性能比較 第6表 1回の目立て使用し得る作業性能比較■振動性 両丸鋸とも特に差は認められなかった。
切削能力がおちるに従いエンジン回転を上げ、作業する
ため回転数に比例して振動が増す。これは両丸鋸とも同
様であった。
■刃の損傷 本発明の丸鋸を使用中に石に当り従来丸鋸では当然欠損
を生ずるところであるが、損傷はなかった。このことは
本発明のメッキ処理層αのコーティングを行った効果に
よるものと考えられる。
■耐摩耗性 第6表の通り、1回の目立て使用できる限界は、従来丸
鋸に対して本発明丸鋸が耐久時間で282%、処理面積
で341%と勝れた結果となった。
■切削性能 従来丸鋸二目立して2時間程度は、鋭利な切れ味を持続
して4,000回転程度の回転で振動も少ないが、3時
間程度使用すると回転数を4.500〜s、ooo回転
に上げなげればならず振動も大きくなる。この時の刃先
は指で触れても危険でない位に丸く摩耗しているが、能
率性を無視すれば作業は可能である。通常の作業では、
午前、午後の1日2枚による交互使用が妥当と思われる
本発明丸鋸:目立より6時間程麿まではシャープな切れ
味が持続されるが、その後は回転数を5,200〜6.
000回転に上げなければならず振動も大きくなる。連
続使用限界は本試験では10時間47分となったが、能
率性とサイクルを考えると1日半の交換が適正と考察さ
れ、従って本発明丸鋸の耐久性はおよそ3倍と思慮され
る。
(3)経済性 本発明丸鋸についての経済性については、この試験にお
ける結果について考察すると、刃の耐久性は約3倍であ
り、1枚の寿命について目立時間について思考すると、
(50日÷1.5日)×25分÷14時間のアサリ出し
研磨段取りが省力となる。
(4)総評 本発明丸鋸は耐久性に優れており、作業の種類に応じた
月形歯数のものを製造し、需要に応えるならば経済的な
効率の良い刈払機の使用が可能である。本発明丸鋸につ
いては、当該試験用としてはは刃先より5.4c屑まで
処理されているが使用実態からして刃先から30までで
十分と思われる。
以上の本発明丸鋸の特長を要約すると、(a)超硬表面
処理で硬度が非常に高い。
(b)耐久性が従来丸鋸の数倍である。
(C)経済性に優れている。
(d)アサリ出し研磨加工が自由に出来る。
(e)腰は表面処理がしであるので狂わない。
(f)耐久性が高いのでサビが出ない。
(0)従来丸鋸となんら変ることなく使用出来る。
(h)チップソーと従来丸鋸との中間性能を有する。
(i)粘りも充分にある。
(j)従来不可能であった笹や竹の刈払が出来る。
また本発明の丸鋸は切れ味が良いので刈払時の抵抗が少
なく軽作業化と高速作業化を達成し、作業者の過労を減
少せしめるし刈払機のガソリン化も25%節約出来、単
位時間内に21%の刈地効果も求められる。
なお本発明の実施例では、メッキ処理層αをコーティン
グした対象物として専ら刃物と丸鋸を取り上げて比較性
能試験をしたが、これに限定することなく下記表に示す
適用範囲と標準コーティング厚を適用応用可能なことを
付言して置く。
第7表 本発明適用範囲
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明メッキ処理層の無研磨表面粗さグラフ、
第2図は同・パフ研磨仕上げした表面粗さグラフ、第3
図は本発明メッキ処理層を施した試料の硬さ分布曲線、
第4図は本発明メッキ処理層に対するダイヤモンド圧痕
状態であって、(a)は加熱なしの場合、(b)は40
0℃。 3時間加熱した場合、(C)は700℃、 3時間加熱
した場合をそれぞれ示し、第5図は硬質クロムメッキ処
理層に対するダイヤモンド圧痕状態であって、(a)は
加熱なしの場合、(b)は400℃、3時間加熱した場
合、(c)は700℃、3時間加熱した場合をそれぞれ
示し、第6図はJIS密着性試験方法による本発明メッ
キ処理層α断面組織図(3%ナイタル)であって、(a
)は400倍拡大した断面図、(b)は100倍拡大し
た断面図、第7図は同・硬質クロムメッキ処理層の断面
組織図であって400倍拡大断面図、第8図は本発明メ
ッキ処理層αと硬質クロムメッキ処理層γの距離と摩耗
重量との関係における各々の摩擦特性グラフ、第9図は
本発明メッキ処理層αと硬質クロムメッキ処理層γその
他各種表面処理層を施した鋼の耐焼き付特性比較グラフ
、第10図は炭化クロムシステム図、第11図は本発明
コーティング処理鋼のS−N折線グラフ、第12図は本
発明メッキ処理層αと硬質クロムメッキ処理層との加熱
による硬度変化比較グラフ、第13図は本発明刃物の縦
断面図であって、(a)は最初の刃先形状をかつ(b)
は硬質紙を70.000回切断した時の刃先形状をそれ
ぞれ示し、第14図は従来刃物であって、(a)は最初
の刃先形状をかつ(b)は硬質紙を10,000回切断
した時の刃先形状をそれぞれ示し、第15図乃至第16
図は本発明刃物と従来刃物とのそれぞれ切断振動と電流
の相関比較グラフである。 α・・・本発明表面硬化メッキ処理層 γ・・・硬質クロムメッキ処理層 ε、δ・・・母材 θ・・・本発明刃物 λ・・・従来
刃物第1図 第2図 第3図 表面力°らのU!、倣(mm) 第4図 第5図 700″03時間がリシ 第6図 (a) 第7図 第8図 第10図 第12図 温i (’C) 第13図          第14図(a)    
 (b)      (a)     (b)第15図 参発明刀効 第16図 手続補正書 昭和60年 1月30日 特許庁長官   志 賀  学 殿 1、事件の表示 昭和59年 特 許 願 第271055号2、発明の
名称  表面硬化メッキ処理層およびそのコーティング
丸鋸と刃物 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 東京都港区虎ノ門1丁目12番8号 半島ピル6
、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄および図面7、補正の内
容  別紙記載の通り 7、補正の内容 (1)明細書第16頁第8行 [4,5〜16.3%」とあるのを [4,7〜16.3%」と訂正する。 (2)明i書第16頁第8行〜第9行 r N a  7.8〜8.2%以上」とあるのを「N
a7.8〜8.1%以上」と訂正する。 (3)明細書第16頁第18行 「・・・等の有機物を加えて・・・」とあるのを「・・
・等の有機物)を加えて・・・」と訂正する。 (4)明細書第17頁第8行 「・・・相手機・・・」とあるのを [・・・相手材・・・」と訂正する。 (5)図面[第5図] (a)(b)(c)別紙の通り
訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、主成分のCrとK、Ca、Na、Al、Mg、Si
    、Feとの主組成元素からなり硬度がH.V1000〜
    H.V1600の物理的特性を有する複合超硬質クロム
    合金よりなる表面硬化メッキ処理層 2、主組成元素は、Cr400〜700、K20〜25
    0、Ca20〜250、Na40〜150以上、Al1
    0〜80、Mg5〜30、Si2〜20、Fe0.5〜
    15を元素配分のそれぞれピーク高さとしてなる特許請
    求の範囲第1項記載の表面硬化メッキ処理層 3、物理特性は、融点が1700℃〜1900℃、密着
    度が35Kg/mm^2以上を有する特許請求の範囲第
    1項又は第2項記載の表面硬化メッキ処理層 4、主成分のCrとK、Ca、Na、Al、Mg、Si
    、Feとの主組成元素からなる複合超硬質クロム合金の
    表面硬化メッキ処理層を少なくとも刃先から3cm程度
    幅に亘り表面に所望厚さ電析コーティングしてなる丸鋸 5、主成分のCrとK、Ca、Na、Al、Mg、Si
    、Feとの主組成元素からなる複合超硬質クロム合金の
    表面硬化メッキ処理層を表面に所望幅、所望厚さ電析コ
    ーティングしてなる刃物
JP27105584A 1984-12-24 1984-12-24 表面硬化メツキ処理層およびそのコ−テイング丸鋸と刃物 Pending JPS61149493A (ja)

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JP27105584A JPS61149493A (ja) 1984-12-24 1984-12-24 表面硬化メツキ処理層およびそのコ−テイング丸鋸と刃物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010120157A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Ind Technol Res Inst 解繊装置

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JP2010120157A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Ind Technol Res Inst 解繊装置

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