JPS609745B2 - 2−ヒドロキシ−4−【(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピル)アミノ】ベンゾイックアシッド及びこの化合物からなる歯科用接着剤 - Google Patents
2−ヒドロキシ−4−【(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピル)アミノ】ベンゾイックアシッド及びこの化合物からなる歯科用接着剤Info
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- JPS609745B2 JPS609745B2 JP55181067A JP18106780A JPS609745B2 JP S609745 B2 JPS609745 B2 JP S609745B2 JP 55181067 A JP55181067 A JP 55181067A JP 18106780 A JP18106780 A JP 18106780A JP S609745 B2 JPS609745 B2 JP S609745B2
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規化合物2−ヒドロキシー4−〔(2ーヒド
ロキシー3ーメタクリロイルオキシブロピル)アミ/〕
ペンゾイツクアシッド及びこの化合物からなる歯科用接
着剤に関する。
ロキシー3ーメタクリロイルオキシブロピル)アミ/〕
ペンゾイツクアシッド及びこの化合物からなる歯科用接
着剤に関する。
近年、う蝕にかかった歯の治療に対し、リン酸亜鉛セメ
ント、ケイ酸セメントなどの歯科用セメントに替るもの
としてコンポジット・レジンが開発され、最近では長期
間に亘つて安定で、吸水及び崩壊性も少なく、天然歯と
見分けられないような色調のものも作られるようになっ
た。
ント、ケイ酸セメントなどの歯科用セメントに替るもの
としてコンポジット・レジンが開発され、最近では長期
間に亘つて安定で、吸水及び崩壊性も少なく、天然歯と
見分けられないような色調のものも作られるようになっ
た。
しかし、コンポジツト・レジンは歯のエナメル質、象牙
費と本質的には接着しないので、長期間の内には歯質と
充填したコンポジット・レジンの間に隙間が生じ、二次
う蝕を起し易く、やがてはコンポジツト・レジンが脱落
してしまう結果も生じる。
費と本質的には接着しないので、長期間の内には歯質と
充填したコンポジット・レジンの間に隙間が生じ、二次
う蝕を起し易く、やがてはコンポジツト・レジンが脱落
してしまう結果も生じる。
従来、このようなコンポジット・レジンと溝壁との接着
を向上させるものとして種々の接着向上剤(接着性ライ
ナー)が開発され、また接着性のう蝕予防損菱剤、歯列
矯正用接着剤等、歯質に対し接着することを目的とした
歯科用後着組成物が種々に亘り提案されているが、口腔
内での耐久性や使用時の操作性等に問題があるものが多
く、口腔内のように湿潤し、しかも温度変化の激しい環
境下で長期間に亘つて歯牙に強く接着するものは少ない
。
を向上させるものとして種々の接着向上剤(接着性ライ
ナー)が開発され、また接着性のう蝕予防損菱剤、歯列
矯正用接着剤等、歯質に対し接着することを目的とした
歯科用後着組成物が種々に亘り提案されているが、口腔
内での耐久性や使用時の操作性等に問題があるものが多
く、口腔内のように湿潤し、しかも温度変化の激しい環
境下で長期間に亘つて歯牙に強く接着するものは少ない
。
本発明者らは上記事情に鑑み、歯牙に対し強い接着力を
有し、歯科用接着剤として好適に使用し得る化合物につ
き鋭意研究を行なった結果、グリシジルメタクリレート
とp−アミノサリチル酸とを反応させることにより、下
記式‘1’で示される新規化合物2−ヒドロキシー4一
〔(2−ヒドロキシー3ーメタクリロイルオキシプロピ
ル)アミノ〕ペンゾィツクアシッドが得られると共に、
この化合物はこれを重合、硬化させたものが水中におい
ても歯牙との間で強い接着力を示し、このm式で示され
る化合物の重合体或いはこの化合物と他の重合性モノマ
−との共重合体は、それ自体歯の充填剤として使用して
も、歯壁と強く接着し、従って接着不良による隙間の形
成、充填剤の脱落がなく、またコンポジツト・レジン等
の充填物に対する塗布剤乃至接着剤として用いる場合に
も、辺緑封鎖性を著しく改良することができ、二次う蝕
を効果的に抑制し得る等、歯質の接着の目的に好適であ
り、従って‘11式の化合物が歯科用接着剤として使用
し得ることを知見し、本発明をなすに至ったものである
。
有し、歯科用接着剤として好適に使用し得る化合物につ
き鋭意研究を行なった結果、グリシジルメタクリレート
とp−アミノサリチル酸とを反応させることにより、下
記式‘1’で示される新規化合物2−ヒドロキシー4一
〔(2−ヒドロキシー3ーメタクリロイルオキシプロピ
ル)アミノ〕ペンゾィツクアシッドが得られると共に、
この化合物はこれを重合、硬化させたものが水中におい
ても歯牙との間で強い接着力を示し、このm式で示され
る化合物の重合体或いはこの化合物と他の重合性モノマ
−との共重合体は、それ自体歯の充填剤として使用して
も、歯壁と強く接着し、従って接着不良による隙間の形
成、充填剤の脱落がなく、またコンポジツト・レジン等
の充填物に対する塗布剤乃至接着剤として用いる場合に
も、辺緑封鎖性を著しく改良することができ、二次う蝕
を効果的に抑制し得る等、歯質の接着の目的に好適であ
り、従って‘11式の化合物が歯科用接着剤として使用
し得ることを知見し、本発明をなすに至ったものである
。
以下、本発明につき更に説明する。
本発明の新規化合物2−ヒドロキシー4−〔(2−ヒド
ロキシー3−メタクリロイルオキシプロピル)アミノ〕
ペンゾィックアシッドは、前記【1ー式で示される化学
構造式を有する白色の結晶で、その融点は140.5〜
143.5q○であり、後述するような赤外線吸収スペ
クトル、核磁気共鳴スペクトルを示す。
ロキシー3−メタクリロイルオキシプロピル)アミノ〕
ペンゾィックアシッドは、前記【1ー式で示される化学
構造式を有する白色の結晶で、その融点は140.5〜
143.5q○であり、後述するような赤外線吸収スペ
クトル、核磁気共鳴スペクトルを示す。
この新規化合物{川ま、グリシジルメタクリレートとp
−ァミノサリチル酸とを例えば苛性アルカリ水溶液中で
反応させることにより製造することができる。
−ァミノサリチル酸とを例えば苛性アルカリ水溶液中で
反応させることにより製造することができる。
本発明の化合物【1他、重合性単量体を重合して使用す
る歯科用接着組成物において、重合性単量体として、即
ち歯科用接着剤として使用することができる。
る歯科用接着組成物において、重合性単量体として、即
ち歯科用接着剤として使用することができる。
この場合、m式の化合物は重合性単量体として単独で使
用することもできるが、他の重合性単量体と共に一成分
として用いることもでき、その使用に当り重合、硬化さ
せることにより前記【1}式の化合物の重合体又は他の
重合性単量体との共重合体等を形成して歯牙に接着させ
るものであり、この‘1’式の化合物を含む歯科用接着
組成物はそれ自体歯牙に対する充填剤、歯列矯正用接着
剤等として、或いはコンポジット・レジン等の充填物や
矯正接着剤等を歯牙に接着させる接着剤として下塗り(
塗布剤)に使用するなど、歯牙に対する接着の目的で用
いることができる。なお、{1}式の化合物を歯科用接
着組成物の重合性単量体として使用する場合、この歯科
用接着組成物のその他の成分としては、接着組成物の種
類、使用目的などにより相違するが、その種類や目的等
に応じて通常配合される公知の成分が使用し得る。
用することもできるが、他の重合性単量体と共に一成分
として用いることもでき、その使用に当り重合、硬化さ
せることにより前記【1}式の化合物の重合体又は他の
重合性単量体との共重合体等を形成して歯牙に接着させ
るものであり、この‘1’式の化合物を含む歯科用接着
組成物はそれ自体歯牙に対する充填剤、歯列矯正用接着
剤等として、或いはコンポジット・レジン等の充填物や
矯正接着剤等を歯牙に接着させる接着剤として下塗り(
塗布剤)に使用するなど、歯牙に対する接着の目的で用
いることができる。なお、{1}式の化合物を歯科用接
着組成物の重合性単量体として使用する場合、この歯科
用接着組成物のその他の成分としては、接着組成物の種
類、使用目的などにより相違するが、その種類や目的等
に応じて通常配合される公知の成分が使用し得る。
例えば、歯科用接着組成物を接着性充填剤として使用す
る場合には、重合性単量体として‘1}式の化合物のみ
を用い、使用に当って硬化剤の存在下に重合、硬化させ
ることにより接着性充填剤としての用途に供することも
できるが、通常は{1)式の化合物を他の重合性単量体
と混合しておき、使用時に硬化剤の存在下で重合、硬化
させる方法が採用される。
る場合には、重合性単量体として‘1}式の化合物のみ
を用い、使用に当って硬化剤の存在下に重合、硬化させ
ることにより接着性充填剤としての用途に供することも
できるが、通常は{1)式の化合物を他の重合性単量体
と混合しておき、使用時に硬化剤の存在下で重合、硬化
させる方法が採用される。
この場合、他の重合性単量体としてメチルメタクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、エチレングリコ
ールージメタクリレート、ジ又はトリ又はテトラエチレ
ングリコール−ジメタクリレート、グリシジルメタクリ
レート、2・2′ービス(メタクリロキシフエニル)プ
ロパン、2・2ービス〔4一(3ーメタクリロキシ)−
2−ヒドロキシプロボキシフエニル〕プロパン、スチレ
ン、1・3−ブタンジオールジメタクリレート、テトラ
ヒドロフルフリルメタクリレート、トリメタクリル酸ト
リメチロールプロパン、ピスオキシエチレン化ビスフエ
/−ルAジアクリレート等が配合され得る。また必要に
応じ粘度、硬化速度、重合収縮等の調節のため【1}式
の化合物を含む重合性単量体のポリマーやオリゴマ−が
配合され、更にシリカ、ガラスビーズ、アルミナ、石英
粉末等の無機質フィラ−(好ましくは粒径100仏肌以
下のもの)、或いは樹脂との結合を向上させるためにこ
れらフイラーをyーメタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン等のシランカップ
リング剤で処理したもの、それに硬化剤、重合禁止剤、
着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の所望の成分も使
用され得る。なお、硬化剤としてアミンと過酸化物、或
いはp−トルェンスルフィン酸と過酸化物等を組合せて
用いる場合には、重合性単量体として【11式の化合物
のみを使用するのであればこれをほぼ2等分し、その一
方にアミンやp−トルェンスルフィン酸等の一方の硬化
剤、他方に過酸化物等の他方の硬化剤を加え、また他の
重合性単量体に{1}式の化合物を混合することにより
使用するのであれば、同様にこの他の重合性単量体をほ
ぼ2等分し、その一方に前記一方の硬化剤、他方に前記
他方の硬化剤を加え、01式の化合物は2等分したいず
れか一方もしくは双方に混合することにより製造するこ
とが好ましい(これらは使用時に混合して用いる)。こ
の場合、他の成分もその一方もしくは双方に混合する。
また、紫外線増感剤を用い、紫外線により硬化させる場
合には所用の全ての成分を混合することにより製造でき
る。この場合、‘1}式の化合物の配合量は、特に限定
されないが、前記他の重合性単量体を用いる場合であれ
ばこの他の重合性単量体に対して1〜30%(重量%、
以下同じ)、特に2〜15%とすることが好ましい。1
%より少ないと接着効果が乏しく、また30%より多く
添加すると硬化体の硬さが減少することがある。
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、エチレングリコ
ールージメタクリレート、ジ又はトリ又はテトラエチレ
ングリコール−ジメタクリレート、グリシジルメタクリ
レート、2・2′ービス(メタクリロキシフエニル)プ
ロパン、2・2ービス〔4一(3ーメタクリロキシ)−
2−ヒドロキシプロボキシフエニル〕プロパン、スチレ
ン、1・3−ブタンジオールジメタクリレート、テトラ
ヒドロフルフリルメタクリレート、トリメタクリル酸ト
リメチロールプロパン、ピスオキシエチレン化ビスフエ
/−ルAジアクリレート等が配合され得る。また必要に
応じ粘度、硬化速度、重合収縮等の調節のため【1}式
の化合物を含む重合性単量体のポリマーやオリゴマ−が
配合され、更にシリカ、ガラスビーズ、アルミナ、石英
粉末等の無機質フィラ−(好ましくは粒径100仏肌以
下のもの)、或いは樹脂との結合を向上させるためにこ
れらフイラーをyーメタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン等のシランカップ
リング剤で処理したもの、それに硬化剤、重合禁止剤、
着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の所望の成分も使
用され得る。なお、硬化剤としてアミンと過酸化物、或
いはp−トルェンスルフィン酸と過酸化物等を組合せて
用いる場合には、重合性単量体として【11式の化合物
のみを使用するのであればこれをほぼ2等分し、その一
方にアミンやp−トルェンスルフィン酸等の一方の硬化
剤、他方に過酸化物等の他方の硬化剤を加え、また他の
重合性単量体に{1}式の化合物を混合することにより
使用するのであれば、同様にこの他の重合性単量体をほ
ぼ2等分し、その一方に前記一方の硬化剤、他方に前記
他方の硬化剤を加え、01式の化合物は2等分したいず
れか一方もしくは双方に混合することにより製造するこ
とが好ましい(これらは使用時に混合して用いる)。こ
の場合、他の成分もその一方もしくは双方に混合する。
また、紫外線増感剤を用い、紫外線により硬化させる場
合には所用の全ての成分を混合することにより製造でき
る。この場合、‘1}式の化合物の配合量は、特に限定
されないが、前記他の重合性単量体を用いる場合であれ
ばこの他の重合性単量体に対して1〜30%(重量%、
以下同じ)、特に2〜15%とすることが好ましい。1
%より少ないと接着効果が乏しく、また30%より多く
添加すると硬化体の硬さが減少することがある。
なお、重合性単量体の配合量は組成物全体の10〜45
%、無機質フィラーの配合量は組成物全体の55〜85
%とすることが好ましい。また、{11式の化合物を含
む歯科用姿着組成物を歯牙と従来のコンポジット・レジ
ン等の充填物などとを接着させるための充填剤として用
いる場合には、エタノール、エチルエーテル、クロロホ
ルム等の有機溶媒中に【1}式の化合物を全体の1〜1
5%含有させることにより製造することができ、また前
記他の重合性単量体中に(11式の化合物を全体の1〜
15%含有させることにより製造するようにしてもよい
。更に、前記充填剤と同様の処方に製造し、使用するこ
ともできる。なお、【1}式の化合物の含有量は少なす
ぎても多くすぎても接着効果が得にくくなる。この歯科
用接着組成物は、その種類、目的等に応じて硬化、使用
するもので、例えば充填剤として使用する場合には充填
すべき澄洞内に接着組成物(充填剤)を充填、硬化させ
、また歯科用充填物と歯牙との間の接着に用いる場合に
は、例えば穣洞形成後、この接着組成物を喬壁に塗布し
、次いで所定の充填物を充填、硬化する等の方法で使用
する。
%、無機質フィラーの配合量は組成物全体の55〜85
%とすることが好ましい。また、{11式の化合物を含
む歯科用姿着組成物を歯牙と従来のコンポジット・レジ
ン等の充填物などとを接着させるための充填剤として用
いる場合には、エタノール、エチルエーテル、クロロホ
ルム等の有機溶媒中に【1}式の化合物を全体の1〜1
5%含有させることにより製造することができ、また前
記他の重合性単量体中に(11式の化合物を全体の1〜
15%含有させることにより製造するようにしてもよい
。更に、前記充填剤と同様の処方に製造し、使用するこ
ともできる。なお、【1}式の化合物の含有量は少なす
ぎても多くすぎても接着効果が得にくくなる。この歯科
用接着組成物は、その種類、目的等に応じて硬化、使用
するもので、例えば充填剤として使用する場合には充填
すべき澄洞内に接着組成物(充填剤)を充填、硬化させ
、また歯科用充填物と歯牙との間の接着に用いる場合に
は、例えば穣洞形成後、この接着組成物を喬壁に塗布し
、次いで所定の充填物を充填、硬化する等の方法で使用
する。
本発明に係る【1}式の化合物を含む歯科用接着組成物
は、前記‘1}式の化合物の重合体の歯質に対する接着
性が良く、水中或いは唾液中においても高い接着力を保
持する。
は、前記‘1}式の化合物の重合体の歯質に対する接着
性が良く、水中或いは唾液中においても高い接着力を保
持する。
従って、口腔内での耐久性が良好で、例えば充填剤とし
て用いられた場合、口腔内のように湿潤し、しかも温度
変化の激しい環境下においても長期間に亘って歯牙に強
固に接着し、またコンポジツト・レジンや歯列矯正用接
着剤等の下塗り(塗布剤)として接着の目的で使用され
る場合も歯牙に強固に接着すると共に、コンポジット・
レジンや矯正用接着剤等とも強く接着し、従って歯牙と
の間に隙間が生じることが確実に防止され、辺縁封鎖性
が改良されて、二次う倉虫の防止が達成される。次に、
本発明化合物の製造例を示す。
て用いられた場合、口腔内のように湿潤し、しかも温度
変化の激しい環境下においても長期間に亘って歯牙に強
固に接着し、またコンポジツト・レジンや歯列矯正用接
着剤等の下塗り(塗布剤)として接着の目的で使用され
る場合も歯牙に強固に接着すると共に、コンポジット・
レジンや矯正用接着剤等とも強く接着し、従って歯牙と
の間に隙間が生じることが確実に防止され、辺縁封鎖性
が改良されて、二次う倉虫の防止が達成される。次に、
本発明化合物の製造例を示す。
製造例
30の‘の三角フラスコにて水酸化カリウム1.13夕
(0.02モル)を水10奴に溶解する。
(0.02モル)を水10奴に溶解する。
これにpーアミノサリチル酸3.06夕(0.02モル
)及びグリシジルメタクリレート3.43夕(0.02
4モル)を加え、室温にて5時間燈梓する。その後、0
℃に冷却し、反応溶液中に州塩酸水溶液を滴下してFH
4に調節し、ジェチルェーテルにて抽出を行なう。エー
テル相を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、エーテルを減
圧留去し、白色の粗結晶を得る。酢酸エチルと石油エー
テルの混合溶媒より再結晶し、精製白色結晶(2ーヒド
ロキシー4一〔(2ーヒドロキシ−3ーメタクリロイル
オキシプロピル)アミノ〕ペンゾィックアシッド)2.
8夕を得る(収率47.5%)。融点:140.5〜1
43.500 元素分析値:(C,4日,706N) C 日 N 計算値 56.94% 5.80% 4.74%実測値
56.83% 5.79% 4.65%赤外線吸収ス
ペクトル:KBr1715弧‐1にカルボニル、164
0及び1590柳‐1にベンゼン核、1300及び11
60肌‐1にェステルに由来する吸収が存在している。
)及びグリシジルメタクリレート3.43夕(0.02
4モル)を加え、室温にて5時間燈梓する。その後、0
℃に冷却し、反応溶液中に州塩酸水溶液を滴下してFH
4に調節し、ジェチルェーテルにて抽出を行なう。エー
テル相を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、エーテルを減
圧留去し、白色の粗結晶を得る。酢酸エチルと石油エー
テルの混合溶媒より再結晶し、精製白色結晶(2ーヒド
ロキシー4一〔(2ーヒドロキシ−3ーメタクリロイル
オキシプロピル)アミノ〕ペンゾィックアシッド)2.
8夕を得る(収率47.5%)。融点:140.5〜1
43.500 元素分析値:(C,4日,706N) C 日 N 計算値 56.94% 5.80% 4.74%実測値
56.83% 5.79% 4.65%赤外線吸収ス
ペクトル:KBr1715弧‐1にカルボニル、164
0及び1590柳‐1にベンゼン核、1300及び11
60肌‐1にェステルに由来する吸収が存在している。
核磁気共鳴スペクトル:DMSO−d6
61.86(錐、s)−CH3
3.12(畑、m)‐CH2‐NH‐
3.96(山、m)
5.53(IH、s)
5.79〜6.18(山、m)
7.28(IH、d、J=Scps)
以下、使用例を示す。
なお、下記の例において部はいずれも重量部を示す。使
用例 1 本発明化合物を5%濃度でエタノールに溶解して塗布剤
(歯科用接着組成物)を調製した。
用例 1 本発明化合物を5%濃度でエタノールに溶解して塗布剤
(歯科用接着組成物)を調製した。
次に、ホルダーに石膏でうめこんだ牛歯表面及びアクリ
ル棒6柳J×4仇岬を研摩機で一定平滑面に仕上げた後
、牛歯平滑面を3Mリン酸で3明@、間処理し、30分
水洗し、圧縮空気で乾燥した。次いで、この乾燥歯面に
前記塗布剤を塗布し、乾燥した後、下記処方の接着剤を
用いて前記アクリル棒を接着した。人工唾液中で370
において14日間及び60日間保存したものにつき、ス
トログラフで接着強度を測定した(引張速度5柳/分)
。結果を第1表に示す。接着剤処方: 使用時に{a}と‘b}とを重量比1:1の割合で混合
る。
ル棒6柳J×4仇岬を研摩機で一定平滑面に仕上げた後
、牛歯平滑面を3Mリン酸で3明@、間処理し、30分
水洗し、圧縮空気で乾燥した。次いで、この乾燥歯面に
前記塗布剤を塗布し、乾燥した後、下記処方の接着剤を
用いて前記アクリル棒を接着した。人工唾液中で370
において14日間及び60日間保存したものにつき、ス
トログラフで接着強度を測定した(引張速度5柳/分)
。結果を第1表に示す。接着剤処方: 使用時に{a}と‘b}とを重量比1:1の割合で混合
る。
第1表
第1表の結果より、本発明化合物は優れた接着強度を与
えるものであることが知見された。
えるものであることが知見された。
使用例 2メチルメタクリレート1碇郡、ジエチレング
リコールージメタクリレート2碇部、ビスフエノール−
A−ジグリシジルメタクリレート5戊部、シラン力ップ
リング処理した粒径50仏以下の石英粉末350部をよ
く混合し、2等分した。
リコールージメタクリレート2碇部、ビスフエノール−
A−ジグリシジルメタクリレート5戊部、シラン力ップ
リング処理した粒径50仏以下の石英粉末350部をよ
く混合し、2等分した。
一方に本発明化合物6部及びN.N−ジメチル−p−ト
ルィジン2部を加え、他方にペンゾィルパーオキサィド
2部を加えた後、両者を混合した。これを用いて使用例
1と同様にそれぞれ平滑面に仕上げた牛歯表面とアクリ
ル棒とを接着し、ストログラフでその接着力を測定した
ところ、水中1週間の保存で平均98k9/のの接着強
度を示した。使用例 3 ヒト抜去歯の唇面に直径4肌、深さ2〜2.5柵の窓洞
を形成し、その喬壁を乳Mリン酸で3鼠砂間エッチング
した。
ルィジン2部を加え、他方にペンゾィルパーオキサィド
2部を加えた後、両者を混合した。これを用いて使用例
1と同様にそれぞれ平滑面に仕上げた牛歯表面とアクリ
ル棒とを接着し、ストログラフでその接着力を測定した
ところ、水中1週間の保存で平均98k9/のの接着強
度を示した。使用例 3 ヒト抜去歯の唇面に直径4肌、深さ2〜2.5柵の窓洞
を形成し、その喬壁を乳Mリン酸で3鼠砂間エッチング
した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示される2−ヒドロキシ−4−〔(2−ヒドロキシ−
3−メタクリロイルオキシプロピル)アミノ〕ベンゾイ
ツクアシツド。 2 下記式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示される2−ヒドロキシ−4−〔(2−ヒドロキシ−
3−メタクリロイルオキシプロピル)アミノ〕ベンゾイ
ツクアシツドからなる歯科用接着剤。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55181067A JPS609745B2 (ja) | 1980-12-20 | 1980-12-20 | 2−ヒドロキシ−4−【(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピル)アミノ】ベンゾイックアシッド及びこの化合物からなる歯科用接着剤 |
US06/330,605 US4388421A (en) | 1980-12-20 | 1981-12-14 | N-(2-Hydroxy-3-methacryloyloxypropyl)-aminobenzoic acid derivatives and dental adhesive composition containing same |
GB8138047A GB2090251B (en) | 1980-12-20 | 1981-12-17 | N-(2-hydroxy-3-methacryloyloxypropyl)-aminobenzoic acid derivatives |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55181067A JPS609745B2 (ja) | 1980-12-20 | 1980-12-20 | 2−ヒドロキシ−4−【(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピル)アミノ】ベンゾイックアシッド及びこの化合物からなる歯科用接着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57106650A JPS57106650A (en) | 1982-07-02 |
JPS609745B2 true JPS609745B2 (ja) | 1985-03-12 |
Family
ID=16094211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55181067A Expired JPS609745B2 (ja) | 1980-12-20 | 1980-12-20 | 2−ヒドロキシ−4−【(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピル)アミノ】ベンゾイックアシッド及びこの化合物からなる歯科用接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS609745B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005090281A1 (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Mitsui Chemicals, Inc. | (メタ)アクリル化合物及びその用途 |
-
1980
- 1980-12-20 JP JP55181067A patent/JPS609745B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57106650A (en) | 1982-07-02 |
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