JPS607566B2 - 連続式熱間圧延機の張力制御装置 - Google Patents
連続式熱間圧延機の張力制御装置Info
- Publication number
- JPS607566B2 JPS607566B2 JP55074229A JP7422980A JPS607566B2 JP S607566 B2 JPS607566 B2 JP S607566B2 JP 55074229 A JP55074229 A JP 55074229A JP 7422980 A JP7422980 A JP 7422980A JP S607566 B2 JPS607566 B2 JP S607566B2
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- JP
- Japan
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- oil
- tension
- continuous hot
- hot rolling
- rolling mill
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は連続式熱間潤滑圧延における張力制御に関し、
張力制御のゲインの適応修正方法に係わる。
張力制御のゲインの適応修正方法に係わる。
近年、圧延工程の省エネルギーや、ロール原単位の向上
のために、圧延ロールに潤滑油(以後単に油と呼ぶ)を
塗布して圧延する熱間潤滑圧延が注目されている。
のために、圧延ロールに潤滑油(以後単に油と呼ぶ)を
塗布して圧延する熱間潤滑圧延が注目されている。
この熱間潤滑圧延では、次の圧延材先端の噛み込みや通
板を安定にするために圧延ロールに付着した油を除去し
ておくことが必要である。(次の圧延材が噛み込んだ後
に油の供給を再開する。この油除去の一つの手段に、あ
る圧延材の尾端が圧延スタンドから抜ける前に油をオフ
(油供給停止)する方法がある。このとき、圧延ロール
に付着している油の一部は圧延材にプリントされ、また
一部は圧延材の温度で焼かれることにより除去される。
.この方法は油を除去するために特別の装置を必要とし
ないというメリットを有するが、一方で油のオン(油の
供給開始)もし〈はオフに伴い圧延材とロールの摩擦状
態が大中に変化し、圧延が不安定になる場合がある。例
えば、ある圧延スタンドの油をオフにすると、圧延スタ
ンドの前方張力は大中に減少し、後方張力は逆に大中に
増加する。これは油をオフした圧延スタソドを通過する
圧延材の速度(マスフロー)が増加したことを意味する
。もちろんスタンド間には張力変動に伴って発生する幅
変動を改善するためにルーパーあるいはその他の張力制
御装置が設けられているが、油量が多くなるにつれ、こ
れらの張力制御装置がこのマスフロー変化に追随できな
くなる。
板を安定にするために圧延ロールに付着した油を除去し
ておくことが必要である。(次の圧延材が噛み込んだ後
に油の供給を再開する。この油除去の一つの手段に、あ
る圧延材の尾端が圧延スタンドから抜ける前に油をオフ
(油供給停止)する方法がある。このとき、圧延ロール
に付着している油の一部は圧延材にプリントされ、また
一部は圧延材の温度で焼かれることにより除去される。
.この方法は油を除去するために特別の装置を必要とし
ないというメリットを有するが、一方で油のオン(油の
供給開始)もし〈はオフに伴い圧延材とロールの摩擦状
態が大中に変化し、圧延が不安定になる場合がある。例
えば、ある圧延スタンドの油をオフにすると、圧延スタ
ンドの前方張力は大中に減少し、後方張力は逆に大中に
増加する。これは油をオフした圧延スタソドを通過する
圧延材の速度(マスフロー)が増加したことを意味する
。もちろんスタンド間には張力変動に伴って発生する幅
変動を改善するためにルーパーあるいはその他の張力制
御装置が設けられているが、油量が多くなるにつれ、こ
れらの張力制御装置がこのマスフロー変化に追随できな
くなる。
ここでは油をオン、オフした場合についてだけ述べたが
、油の供給量又は濃度等が大中に変化した場合にも同じ
ような圧延の不安定性が発生する。
、油の供給量又は濃度等が大中に変化した場合にも同じ
ような圧延の不安定性が発生する。
本発明は、圧延中任意のスタンドの油量もしくは濃度を
大中に変更したときに、その変更量に応じて、張力制御
系の補償ゲインを適応修正するようにしたものである。
大中に変更したときに、その変更量に応じて、張力制御
系の補償ゲインを適応修正するようにしたものである。
第1図に従来の連続式熱間潤滑圧延の張力制御装置の実
施例を示す。第1図において1は圧延材のワークロール
、2はバックアップロール、3は圧延材、4は張力演算
装置、55は速度補償制御装置、6はロール駆動モータ
、7はモータ速度制御装置、8は油を供給するノズル、
9は油供給系配管、1川ま油供給用のオンオフ弁、11
は油量調整装置、12は流量調整装置を表わしている。
張力演算装置4では、圧延プロセスデータである各スタ
ンド圧延ロールの駆動モータの電流li、電圧Vi、回
転数のi、圧延荷重Pi、ロール関度Siからスタンド
間張力Tiを検出し、速度補償制御装置5は検出→張力
Tiとあらかじめ設定された目標張力To;との差分△
Tjからモータ速度補償制御量を決定する。(例えば特
関昭53−85758号に示された方法がこれにある。
)油量調整装置11では弁10を開閉して油の供給をコ
ントロールする。例えば、各スタンドに圧延材3が噛み
込んでから一定時間後に弁10をオンにして油の供給を
開始し、圧延材尾端がそのスタンドから抜けるタイミン
グより一定時間前に弁をオフして油の供給を停止する。
弁がオンの状態での油量は流量調整装置12によりコン
トロールされており、流量指示は油量調整装置11にて
決定される。ここで、流量指示値は圧延材の鋼種、ロー
ル表面状態等から決定されるが、この流量の決定方法は
本発明の主旨とは関係ないので省略する。第2図は第1
図の制御装置で張力制御を行った場合の結果である。
施例を示す。第1図において1は圧延材のワークロール
、2はバックアップロール、3は圧延材、4は張力演算
装置、55は速度補償制御装置、6はロール駆動モータ
、7はモータ速度制御装置、8は油を供給するノズル、
9は油供給系配管、1川ま油供給用のオンオフ弁、11
は油量調整装置、12は流量調整装置を表わしている。
張力演算装置4では、圧延プロセスデータである各スタ
ンド圧延ロールの駆動モータの電流li、電圧Vi、回
転数のi、圧延荷重Pi、ロール関度Siからスタンド
間張力Tiを検出し、速度補償制御装置5は検出→張力
Tiとあらかじめ設定された目標張力To;との差分△
Tjからモータ速度補償制御量を決定する。(例えば特
関昭53−85758号に示された方法がこれにある。
)油量調整装置11では弁10を開閉して油の供給をコ
ントロールする。例えば、各スタンドに圧延材3が噛み
込んでから一定時間後に弁10をオンにして油の供給を
開始し、圧延材尾端がそのスタンドから抜けるタイミン
グより一定時間前に弁をオフして油の供給を停止する。
弁がオンの状態での油量は流量調整装置12によりコン
トロールされており、流量指示は油量調整装置11にて
決定される。ここで、流量指示値は圧延材の鋼種、ロー
ル表面状態等から決定されるが、この流量の決定方法は
本発明の主旨とは関係ないので省略する。第2図は第1
図の制御装置で張力制御を行った場合の結果である。
油オフした時点から該スタンドの後方張力は増大し、張
力オフセットが発生したまま圧延を終了してしまい、圧
延材の中寸法に悪影響を与える。その原因は、前述した
が、張力制御装置が油オフによって生じた圧延材マスフ
ロー変化に追随できなくなったためである。すなわち従
来の固定した制御補償ゲインを用いているところに問題
がある。第3図に本発明の実施例を示す。
力オフセットが発生したまま圧延を終了してしまい、圧
延材の中寸法に悪影響を与える。その原因は、前述した
が、張力制御装置が油オフによって生じた圧延材マスフ
ロー変化に追随できなくなったためである。すなわち従
来の固定した制御補償ゲインを用いているところに問題
がある。第3図に本発明の実施例を示す。
第3図において、1〜12は第1図と同一、13はゲイ
ン適応修正装置である。ゲイン適応修正装置13は、油
量調整装置11から油量設定値からの変化量に伴い、速
度補償の比例、積分、微分制御のゲインを適応修正し決
定する。第4図に速度補償制御装置5とゲイン適応修正
装置13の概要を示す。
ン適応修正装置である。ゲイン適応修正装置13は、油
量調整装置11から油量設定値からの変化量に伴い、速
度補償の比例、積分、微分制御のゲインを適応修正し決
定する。第4図に速度補償制御装置5とゲイン適応修正
装置13の概要を示す。
第4図において、100は目標張力Toi設定器、1
01は減算器、1 02はPID(比例、積分、微分)
演算装置、11川ま油量変化値△vと、目標油量変化値
△voとの比nを演算する除算器、1 1 1は該nに
対しゲイン修正値△Kjの演算器、112は定常ゲイン
Koの設定器、113はPID演算部装置102に使用
するゲインを決定する加算器を表わしている。ゲイン適
応修正装置13では、油オフした場合、油量変化量△v
、目標油量△voから除算器110にて油量変化指数n
を決定する。
01は減算器、1 02はPID(比例、積分、微分)
演算装置、11川ま油量変化値△vと、目標油量変化値
△voとの比nを演算する除算器、1 1 1は該nに
対しゲイン修正値△Kjの演算器、112は定常ゲイン
Koの設定器、113はPID演算部装置102に使用
するゲインを決定する加算器を表わしている。ゲイン適
応修正装置13では、油オフした場合、油量変化量△v
、目標油量△voから除算器110にて油量変化指数n
を決定する。
n=誌・・・【1)
次にゲイン修正演算器111にてゲイン修正量△Kjを
【2}式を用いて演算する。
【2}式を用いて演算する。
△Kj{=。
(InI<ご){=k・lnl(’nl≧ご) …■
△;あらかじめ定められた定数
k;比例、積分、微分等により異なる定
数
次に、加算器1 13にてPID演算装置102の制御
ゲインKiを‘3}式を用いて決定し、出力する。
ゲインKiを‘3}式を用いて決定し、出力する。
Ki;Koi+△Ki …■K
oi;定常ゲインPID演算装置では上述の如く適応修
正された制御ゲインを使用して、油オフ時においても追
随性の良好な制御が可能である。
oi;定常ゲインPID演算装置では上述の如く適応修
正された制御ゲインを使用して、油オフ時においても追
随性の良好な制御が可能である。
本発明のこの実施例によれば、圧延中に油量が大中に変
更した場合にも、油量変更による張力変動を抑えること
ができる。
更した場合にも、油量変更による張力変動を抑えること
ができる。
なお、本発明は潤滑油の供給状態を変更した場合の張力
変動を補償する手段を提供するものであるので、油量の
みならず、油の濃度、油種を変更した場合でも同様に本
発明が適用できる。
変動を補償する手段を提供するものであるので、油量の
みならず、油の濃度、油種を変更した場合でも同様に本
発明が適用できる。
第1図は従来の連続式熱間潤滑圧延の張力制御装置例を
示す図、第2図は従来の張力制御実額結果を示す図、第
3図は本発明による張力制御装置例を示す図、第4図は
本発明速度補償制御装置のゲイン適応修正装置を示す図
である。 1・・・ワークロール、4・・・張力演算装置、5…速
度補償制御装置、6・・・ロール駆動モータ、7・・・
速度制御装置、8・・・ノズル、9・・・油供給系配管
、10・・・弁、11…油量調整装置、12・・・流量
調整装置、13・・・ゲイン適応修正装置。 家‘図 第2図 第3図 穿り図
示す図、第2図は従来の張力制御実額結果を示す図、第
3図は本発明による張力制御装置例を示す図、第4図は
本発明速度補償制御装置のゲイン適応修正装置を示す図
である。 1・・・ワークロール、4・・・張力演算装置、5…速
度補償制御装置、6・・・ロール駆動モータ、7・・・
速度制御装置、8・・・ノズル、9・・・油供給系配管
、10・・・弁、11…油量調整装置、12・・・流量
調整装置、13・・・ゲイン適応修正装置。 家‘図 第2図 第3図 穿り図
Claims (1)
- 1 連続式熱間圧延機の圧延態量の検出値から張力を演
算する張力演算部と、圧延ロールに潤滑油を供給する油
供給装置を備えた連続式熱間圧延機において、該張力演
算部で求めた張力値とあらかじめ設定した張力目標値の
偏差に比例、積分、微分の少なくとも1つ以上の補償を
おこなう補償部と、該補償部の比例、積分、微分のゲイ
ンを該油供給装置で設定した油量又は濃度、もしくは油
量、濃度の実績値に応じて決定するゲイン適応修正部を
具備したことを特徴とする連続式熱間圧延機の張力制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55074229A JPS607566B2 (ja) | 1980-06-04 | 1980-06-04 | 連続式熱間圧延機の張力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55074229A JPS607566B2 (ja) | 1980-06-04 | 1980-06-04 | 連続式熱間圧延機の張力制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS571507A JPS571507A (en) | 1982-01-06 |
JPS607566B2 true JPS607566B2 (ja) | 1985-02-26 |
Family
ID=13541128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55074229A Expired JPS607566B2 (ja) | 1980-06-04 | 1980-06-04 | 連続式熱間圧延機の張力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS607566B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19918880A1 (de) * | 1999-04-26 | 2000-11-02 | Sms Demag Ag | Walzverfahren für ein Metallband und hiermit korrespondierende Walzanordnung |
-
1980
- 1980-06-04 JP JP55074229A patent/JPS607566B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS571507A (en) | 1982-01-06 |
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