JPS6054383B2 - 成形性および耐食性のすぐれた高強度Al合金薄板、並びにその製造法 - Google Patents
成形性および耐食性のすぐれた高強度Al合金薄板、並びにその製造法Info
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- JPS6054383B2 JPS6054383B2 JP59247439A JP24743984A JPS6054383B2 JP S6054383 B2 JPS6054383 B2 JP S6054383B2 JP 59247439 A JP59247439 A JP 59247439A JP 24743984 A JP24743984 A JP 24743984A JP S6054383 B2 JPS6054383 B2 JP S6054383B2
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Landscapes
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、成形性および耐食性のすぐれた高強度Al
合金薄板、並びにその製造法に関するものである。
合金薄板、並びにその製造法に関するものである。
従来、熱交換器用フィン、キャップ、および食品缶など
の製造には、JIS−A1200に代表される軟質の純
M材や、N合金材などの薄板が用いられている。
の製造には、JIS−A1200に代表される軟質の純
M材や、N合金材などの薄板が用いられている。
近年、これら製品の軽量化および原価低減をはかる目的
で、前記製品の製造に、より薄い板厚の薄板を使用する
ことが検討されるようになつたが、これに伴つて前記薄
板には、張り出し成形、絞り成形、および穴拡げ成形な
どの成形性、耐食性、並びに強度が要求されるようにな
つている。
で、前記製品の製造に、より薄い板厚の薄板を使用する
ことが検討されるようになつたが、これに伴つて前記薄
板には、張り出し成形、絞り成形、および穴拡げ成形な
どの成形性、耐食性、並びに強度が要求されるようにな
つている。
すなわち、従来、例えば熱交換器用のプレートフィン型
フィンの製造には、板厚0.13〜0.2−をもち、引
張り強さ9〜12k9/i程度をもつたJIS−Al2
OOに代表される軟質の純A1系0材またはH2′Sf
が使用されていたが、近年、張り出し成形としごき成形
を組合せたドローレス方式と称される薄板加工技術が開
発され、板厚0.17m程度の薄板の成形加工が可能に
なつたことから、前記フィンの原価低減をはかる目的で
、板厚0.10〜0.12Wf1程度をもつた薄板で、
前記フィンを製造することが検討されるようになつた。
しかし、上記フィンの製造に上記薄板を使用するに際し
ては、取扱い上の問題や、管とフィンとの密着性の問題
などで高い強度をもつことが要求され、さらにフィン寿
命の延命化をはかるために耐食性にもすぐれていること
が要求される。
フィンの製造には、板厚0.13〜0.2−をもち、引
張り強さ9〜12k9/i程度をもつたJIS−Al2
OOに代表される軟質の純A1系0材またはH2′Sf
が使用されていたが、近年、張り出し成形としごき成形
を組合せたドローレス方式と称される薄板加工技術が開
発され、板厚0.17m程度の薄板の成形加工が可能に
なつたことから、前記フィンの原価低減をはかる目的で
、板厚0.10〜0.12Wf1程度をもつた薄板で、
前記フィンを製造することが検討されるようになつた。
しかし、上記フィンの製造に上記薄板を使用するに際し
ては、取扱い上の問題や、管とフィンとの密着性の問題
などで高い強度をもつことが要求され、さらにフィン寿
命の延命化をはかるために耐食性にもすぐれていること
が要求される。
すなわち、上記のドローレス方式による成形が可能な薄
板としては、板厚0.115Tim以下をもち、引張り
強さ16kg/Tnlt以上、伸び5%以上、およびエ
リクセン値5以上の特性をもつことが必要であり、した
がつて、前記特性をもたない上記軟質の純A1材の薄板
で上記フィンを成形することはきわめて困難である。そ
こで、本発明者等は、上述のような観点から、ドローレ
ス方式による成形が可能な高い強度とすぐれた成形性を
もち、さらに耐食性にもすぐれたAl合金薄板を開発す
べく研究を行なつた結果、Mn:0.I〜0.6% を含有し、さらに、 CU:0.01〜0.1%、 Fe:0.1〜0.5%、 Mg:0.01〜0.3%未満、 Ti:0.005〜0.1%、 のうちの1種または2種以上を含有し、残りがにと不可
避不純物からなる組成(以上重量%)を有するAI合金
鋳塊に通常の条件で熱間圧延を施して熱延板とした後、
これに40%以上の圧延率で1次冷間圧延を施して冷延
板とし、ついで、上記冷延板に、連続熱処理炉において
、500℃/Min以上の加熱速度で、常温より500
〜600Cの範囲内の温度に急速加熱した後、加熱保持
することなく直ちに500℃/Min以上の冷却速度で
常温まで冷却することからなる高温短時間の中間焼鈍を
施し、引続いて、上記中間焼鈍板材に、60〜95%の
圧延率にて2次冷間圧延を施して最終板厚の薄板を成形
し、最終的に、上記薄板に、200〜300℃の範囲内
の温度に加熱保持の調質焼鈍を施すことによつて製造さ
れたA1合金薄板は、例えばドローレス方式による薄板
成形加工が可能な高強度と、すぐれた成形性、さらにす
ぐれた耐食性も具備するという知見を得たのである。
板としては、板厚0.115Tim以下をもち、引張り
強さ16kg/Tnlt以上、伸び5%以上、およびエ
リクセン値5以上の特性をもつことが必要であり、した
がつて、前記特性をもたない上記軟質の純A1材の薄板
で上記フィンを成形することはきわめて困難である。そ
こで、本発明者等は、上述のような観点から、ドローレ
ス方式による成形が可能な高い強度とすぐれた成形性を
もち、さらに耐食性にもすぐれたAl合金薄板を開発す
べく研究を行なつた結果、Mn:0.I〜0.6% を含有し、さらに、 CU:0.01〜0.1%、 Fe:0.1〜0.5%、 Mg:0.01〜0.3%未満、 Ti:0.005〜0.1%、 のうちの1種または2種以上を含有し、残りがにと不可
避不純物からなる組成(以上重量%)を有するAI合金
鋳塊に通常の条件で熱間圧延を施して熱延板とした後、
これに40%以上の圧延率で1次冷間圧延を施して冷延
板とし、ついで、上記冷延板に、連続熱処理炉において
、500℃/Min以上の加熱速度で、常温より500
〜600Cの範囲内の温度に急速加熱した後、加熱保持
することなく直ちに500℃/Min以上の冷却速度で
常温まで冷却することからなる高温短時間の中間焼鈍を
施し、引続いて、上記中間焼鈍板材に、60〜95%の
圧延率にて2次冷間圧延を施して最終板厚の薄板を成形
し、最終的に、上記薄板に、200〜300℃の範囲内
の温度に加熱保持の調質焼鈍を施すことによつて製造さ
れたA1合金薄板は、例えばドローレス方式による薄板
成形加工が可能な高強度と、すぐれた成形性、さらにす
ぐれた耐食性も具備するという知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとずいてなされたものであつ
て、以下に成分組成範囲および製造条件を上記のとおり
に限定した理由を説明する。
て、以下に成分組成範囲および製造条件を上記のとおり
に限定した理由を説明する。
(4)成分組成範囲(a)Mn
Mn成分には、素地に固溶してA1合金薄板の再結晶温
度を上昇させると共に、これを固溶強化して薄板の強度
を向上させるほか、成形性を向上させる作用があるが、
その含有量が0.1%未満では前記作用に所望の効果が
得られず、一方0.6%を越えて含有させると、粗大化
合物が析出して成形性が劣化するようになることから、
その含有量を0.1〜0.6と定めた。
度を上昇させると共に、これを固溶強化して薄板の強度
を向上させるほか、成形性を向上させる作用があるが、
その含有量が0.1%未満では前記作用に所望の効果が
得られず、一方0.6%を越えて含有させると、粗大化
合物が析出して成形性が劣化するようになることから、
その含有量を0.1〜0.6と定めた。
(b)Cu,Fe,MglおよびTi
これらの成分には、素地に固溶した薄板の強度および耐
食性を向上させる均等的作用があり、さらにTiには鋳
造組織を微細化する作用があるが、その含有量が、それ
ぞれCU:0.01%未満、Fe:0.1%未満、Mg
:0.01%未満、およびTi:0.005%未満では
所望の強度向上効果が得られず、一方、それぞれCU:
0.1%、Fe:0.5%、およびTi:0.1%を越
えて含有させ、さらにMgにあつては0.3%以上含有
させると、薄板の成形性が劣化するようになることから
、その含有量を、それぞれCU:0.01〜0.1%、
Fe:0.1〜0.5%、Mg:0.01〜0.3%未
満、およびTi:0.005〜0.1%と定めた。
食性を向上させる均等的作用があり、さらにTiには鋳
造組織を微細化する作用があるが、その含有量が、それ
ぞれCU:0.01%未満、Fe:0.1%未満、Mg
:0.01%未満、およびTi:0.005%未満では
所望の強度向上効果が得られず、一方、それぞれCU:
0.1%、Fe:0.5%、およびTi:0.1%を越
えて含有させ、さらにMgにあつては0.3%以上含有
させると、薄板の成形性が劣化するようになることから
、その含有量を、それぞれCU:0.01〜0.1%、
Fe:0.1〜0.5%、Mg:0.01〜0.3%未
満、およびTi:0.005〜0.1%と定めた。
(c)不可避不純物
この発明のA1合金薄板は、不可避不純物としてSi
,NilおよびZnなどを含有するが、特にSi成分に
あつては、その含有量が0.2%を越えると、A1合金
薄板の特性に悪影響を及ぼすようになるので、0.2%
以下の含有にとどめるのが望ましい。
,NilおよびZnなどを含有するが、特にSi成分に
あつては、その含有量が0.2%を越えると、A1合金
薄板の特性に悪影響を及ぼすようになるので、0.2%
以下の含有にとどめるのが望ましい。
(B)製造条件
(a) 一次冷間圧延の圧延率
中間焼鈍板材に、所望の微細な結晶組織を付与するた
めには40%以上の圧延率での一次冷間圧延が必要であ
る。
めには40%以上の圧延率での一次冷間圧延が必要であ
る。
(b)中間焼鈍条件
一般に、■成分含有のA1合金薄板を製造する場合、
前記Mn成分には結晶粒を粗大化させて、成形性を劣化
させる作用があることから、熱処理条件や圧延条件を考
慮して、結晶粒の微細化に努めているのが現状である。
前記Mn成分には結晶粒を粗大化させて、成形性を劣化
させる作用があることから、熱処理条件や圧延条件を考
慮して、結晶粒の微細化に努めているのが現状である。
一方、この発明の方法においては、連続焼鈍炉を用い
、急速高温短時間の中間焼鈍を行なうことによつて、M
n成分による結晶粒粗大化を抑制し、むしろ著しい結晶
粒の微細化をはかつて、高強度とすぐれた成形性を確保
するようにしたものである。したがつて、その加熱速度
が500℃/Min未満では結晶粒が成長して、所望の
微細な結晶組織を得ることができないものであり、また
、その加熱温度が500′C未満では充分な溶体化をは
かることができず、一方加熱温度が600℃を越えると
一次冷間圧延による効果が失なわれて微細な結晶組織を
確保することができす、また連続焼鈍炉の操業上無理が
生ずるものであり、さらに、その冷却速度が500もC
/Min未満では、所望の溶体化処理効果を発揮するこ
とができないと共に、結晶粒が成長するようになるもの
であり、゛かかる理由によつて、加熱速度:500C/
Min以上、 加熱温度:500〜600nC1 冷却速度:500C/Min以上、 と定めて結晶粒の微細化をはかつたものてある。
、急速高温短時間の中間焼鈍を行なうことによつて、M
n成分による結晶粒粗大化を抑制し、むしろ著しい結晶
粒の微細化をはかつて、高強度とすぐれた成形性を確保
するようにしたものである。したがつて、その加熱速度
が500℃/Min未満では結晶粒が成長して、所望の
微細な結晶組織を得ることができないものであり、また
、その加熱温度が500′C未満では充分な溶体化をは
かることができず、一方加熱温度が600℃を越えると
一次冷間圧延による効果が失なわれて微細な結晶組織を
確保することができす、また連続焼鈍炉の操業上無理が
生ずるものであり、さらに、その冷却速度が500もC
/Min未満では、所望の溶体化処理効果を発揮するこ
とができないと共に、結晶粒が成長するようになるもの
であり、゛かかる理由によつて、加熱速度:500C/
Min以上、 加熱温度:500〜600nC1 冷却速度:500C/Min以上、 と定めて結晶粒の微細化をはかつたものてある。
なお、上記の中間焼鈍において、上記加熱温度に保持
すると結晶粒が粗大化するようになることから、前記加
熱温度に加熱後、直ちに上記の冷却速度で冷却する必要
があり、これによつて結晶粒の微細化がはかられ、高強
度とすぐれた成形性が得られるようになるのである。
すると結晶粒が粗大化するようになることから、前記加
熱温度に加熱後、直ちに上記の冷却速度で冷却する必要
があり、これによつて結晶粒の微細化がはかられ、高強
度とすぐれた成形性が得られるようになるのである。
(c)2次冷間圧延の圧延率
その圧延率が60%未満では、所定の高強度を確保す
ることができず、一方95%を越えた圧延率にするど成
形性が劣化するようになることから、その圧延率を60
〜95%と定めた。
ることができず、一方95%を越えた圧延率にするど成
形性が劣化するようになることから、その圧延率を60
〜95%と定めた。
(d)調質焼鈍の加熱温度 その温度が200℃未満で
は、所望のすぐれた成形性を確保することができず、一
方、その加熱温度が35CfCを越えると薄板の強度低
下が著しくなることから、その加熱温度を200〜30
CfCと定めた。
は、所望のすぐれた成形性を確保することができず、一
方、その加熱温度が35CfCを越えると薄板の強度低
下が著しくなることから、その加熱温度を200〜30
CfCと定めた。
つぎに、この発明を実施例により具体的に説明する。
実施例
通常の溶解法および鋳造法にて、それぞれ第1表に示さ
れる成分組成をもつたN合金鋳塊を製造した後、熱間圧
延を施して板厚:5wtの熱延板とし、ついでこの熱延
板に、同じく第1表に示される条件にて、1次冷間圧延
、連続焼鈍炉による中間焼鈍、2次冷間圧延、および調
質圧延を施すことによつて、それぞれ板厚:0.1mを
有する本発明A1合金薄板1〜23および比較N合金薄
板1〜9を製造した。
れる成分組成をもつたN合金鋳塊を製造した後、熱間圧
延を施して板厚:5wtの熱延板とし、ついでこの熱延
板に、同じく第1表に示される条件にて、1次冷間圧延
、連続焼鈍炉による中間焼鈍、2次冷間圧延、および調
質圧延を施すことによつて、それぞれ板厚:0.1mを
有する本発明A1合金薄板1〜23および比較N合金薄
板1〜9を製造した。
なお、比較に合金薄板1〜9は、いずれも成分組成およ
び製造条件のうちのいずれかがこの発明の範囲から外れ
た条件(第1表に※印を付したもの)で製造されたもの
であり、特に比較Al合金薄板9は、従来A1合金鋳塊
を用い、中間焼鈍を連続焼鈍炉によらずに、バッチ焼鈍
により行なう従来法にしたがつて製造されたものである
。ついで、この結果得られた本発明N合金薄板1〜23
および比較AI合金薄板1〜9について、引張り強さ、
伸び、および引張り強さ:15k9/iの条件でのエリ
クセン値を測定し、また、これをドローレスフインダイ
を用いて、穴径:l『φ×ウーブ高さ:1.5THmの
フィンに加工して、そのフィン加工性を観察し、さらに
30日間の塩水噴霧試験を行ない、腐食減量(年に換算
)を測定すると共に点食発生状態を観察した。これらの
結果を第2表にまとめて示した。第2表に示される結果
から、本発明A1合金薄板1〜23は、いずれも例えば
ドローレス方式による成形加工に要求される引張り強さ
:16kg/ml以上、伸び:5%以上、およびエリク
セン値:5以上のすぐれた特性を有し、かつすぐれた成
形性と耐食性をもつのに対して、成分組成および製造条
件のうちのいずれかがこの発明の範囲から外れた比較A
I合金薄板1〜9においては、前記の特性、成形性、お
よび耐食性のうちの少なくともいずれかが劣つたものに
なつており、特に従来A1合金薄板に相当する比較A1
合金薄板9に比して本発明N合金薄板1〜23はすぐれ
た特性を有することが明らかである。
び製造条件のうちのいずれかがこの発明の範囲から外れ
た条件(第1表に※印を付したもの)で製造されたもの
であり、特に比較Al合金薄板9は、従来A1合金鋳塊
を用い、中間焼鈍を連続焼鈍炉によらずに、バッチ焼鈍
により行なう従来法にしたがつて製造されたものである
。ついで、この結果得られた本発明N合金薄板1〜23
および比較AI合金薄板1〜9について、引張り強さ、
伸び、および引張り強さ:15k9/iの条件でのエリ
クセン値を測定し、また、これをドローレスフインダイ
を用いて、穴径:l『φ×ウーブ高さ:1.5THmの
フィンに加工して、そのフィン加工性を観察し、さらに
30日間の塩水噴霧試験を行ない、腐食減量(年に換算
)を測定すると共に点食発生状態を観察した。これらの
結果を第2表にまとめて示した。第2表に示される結果
から、本発明A1合金薄板1〜23は、いずれも例えば
ドローレス方式による成形加工に要求される引張り強さ
:16kg/ml以上、伸び:5%以上、およびエリク
セン値:5以上のすぐれた特性を有し、かつすぐれた成
形性と耐食性をもつのに対して、成分組成および製造条
件のうちのいずれかがこの発明の範囲から外れた比較A
I合金薄板1〜9においては、前記の特性、成形性、お
よび耐食性のうちの少なくともいずれかが劣つたものに
なつており、特に従来A1合金薄板に相当する比較A1
合金薄板9に比して本発明N合金薄板1〜23はすぐれ
た特性を有することが明らかである。
上述のように、この発明によれば、高強度を有し、かつ
成形性および耐食性にすぐれたAl合金薄板を製造する
ことができ、しかもこのA1合金薄板の使用によつて軽
量化および原価低減がはかられたフィンやキャップ、さ
らに食用缶などの製造が可能となるなどの工業上すぐれ
た効果がもたらされるのである。
成形性および耐食性にすぐれたAl合金薄板を製造する
ことができ、しかもこのA1合金薄板の使用によつて軽
量化および原価低減がはかられたフィンやキャップ、さ
らに食用缶などの製造が可能となるなどの工業上すぐれ
た効果がもたらされるのである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Mn:0.1〜0.6%、 を含有し、さらに、 Cu:0.01〜0.1%、 Fe:0.1〜0.5%、 Mg:0.01〜0.3%未満、 Ti:0.005〜0.1%、 のうちの1種または2種以上を含有し、残りがAlと不
可避不純物からなる組成(以上重量%)を有することを
特徴とする成形性および耐食性のすぐれた高強度Al合
金薄板。 2 Mn:0.1〜0.6%、 を含有し、さらに、 Cu:0.01〜0.1%、 Fe:0.1〜0.5%、 Mg:0.01〜0.3%未満、 Ti:0.005〜0.1%、 のうちの1種または2種以上を含有し、残りがAlと不
可避不純物からなる組成(以上重量%)を有するAl合
金鋳塊に通常の条件で熱間圧延を施して熱延板とした後
、これに40%以上の圧延率で1次冷間圧延を施して冷
延板とし、ついで、上記冷延板に、連続熱処理炉におい
て、500℃/min以上の加熱速度で、常温より50
0〜600℃の範囲内の温度に急速加熱した後、加熱保
持することなく直ちに500℃/min以上の冷却速度
で常温まで冷却することからなる高温短時間の中間焼鈍
を施し、引続いて、上記中間焼鈍板材に、60〜95%
の圧延率にて2次冷間圧延を施して最終板厚の薄板を成
形し、最終的に、上記薄板に、200〜300℃の範囲
内の温度に加熱保持の調質焼鈍を施すことを特徴とする
成形性および耐食性のすぐれた高強度Al合金薄板の製
造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59247439A JPS6054383B2 (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 成形性および耐食性のすぐれた高強度Al合金薄板、並びにその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59247439A JPS6054383B2 (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 成形性および耐食性のすぐれた高強度Al合金薄板、並びにその製造法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9037177A Division JPS6022054B2 (ja) | 1977-07-29 | 1977-07-29 | 成形性および耐食性のすぐれた高強度Al合金薄板、並びにその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60145348A JPS60145348A (ja) | 1985-07-31 |
JPS6054383B2 true JPS6054383B2 (ja) | 1985-11-29 |
Family
ID=17163452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59247439A Expired JPS6054383B2 (ja) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | 成形性および耐食性のすぐれた高強度Al合金薄板、並びにその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPS6054383B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230109830A (ko) * | 2022-01-13 | 2023-07-21 | 서울대학교산학협력단 | 3차원 정상 치열 모형 생성 방법 |
Families Citing this family (4)
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JPS62199746A (ja) * | 1986-02-25 | 1987-09-03 | Showa Alum Corp | アルミニウム製熱交換器用管材 |
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Citations (2)
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JPS4990205A (ja) * | 1972-12-28 | 1974-08-28 | ||
JPS5232812A (en) * | 1975-09-08 | 1977-03-12 | Kobe Steel Ltd | Method of producing a1 alloy and its sheet of excellent foorming prope rty |
-
1984
- 1984-11-22 JP JP59247439A patent/JPS6054383B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
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JPS4990205A (ja) * | 1972-12-28 | 1974-08-28 | ||
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20230109830A (ko) * | 2022-01-13 | 2023-07-21 | 서울대학교산학협력단 | 3차원 정상 치열 모형 생성 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS60145348A (ja) | 1985-07-31 |
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