JPS6052263B2

JPS6052263B2 - 階段用すべり止め

Info

Publication number: JPS6052263B2
Application number: JP59051194A
Authority: JP
Inventors: 博光中
Original assignee: NAKA GIJUTSU KENKYUSHO
Current assignee: NAKA GIJUTSU KENKYUSHO
Priority date: 1984-03-19
Filing date: 1984-03-19
Publication date: 1985-11-18
Also published as: JPS59187950A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、じゆうたん、フェルト、マットなどを敷き
詰める階段に適するように改良された階段用すベリ止め
に関する。

従来、じゆうたんが階段に敷き詰められる場合、そのじ
ゆうたんは通常、階段に張り付けられるか、あるいは、
じゆうたん押えを使用して階段に固定されてきている。

しかし、この種のじゆうたん敷き詰め方法は、じゆうた
んが階段の先端縁において、極端に摩耗され、じゆうた
んとすべり止めとの間の違和感を人々に与え、長期の使
用を困難にしてきている。また、従来、その種のじゆう
たんのためのすべり止めは、階段の先端縁において、じ
ゆうたんの上から階段に取り付けられていたが、じゆう
たんとの接続が不安定であり、階段へのすベリ止めの固
定が不十分のため、踏まれた際、転ぶように挙動し、極
めて危険であつた。

この発明の目的は、構造簡単にして、階段の段に直接的
に取り付けるようになし、取り付け作業を簡単かつ、容
易にし、しかも、その段に強固に固定することを可能に
し、その階段に敷き詰められるじゆうたんを段に確実に
固定し、その段の先端縁を保護し、階段の段の先端縁に
すベリ止めおよびクッション効果を付与し、それに伴つ
て、階段の段を踏みはずした際の人体を階段から保護し
、さらに、階段の段の先端縁におけるじゆうたん、フェ
ルト、マットなどの極端な摩耗を回避し、じゆうたん、
フェルト、マットなどとすべり止めとの不調和をなくし
、廉価に製作可能にするところのじゆうたん、フェルト
、マットなどを敷き詰める階段に使用する階段用すべり
止めの提供”にある。

以下、この発明に係る階段用すベリ止めの望ましい具体
例について、図面を参照して説明する。

第１ないし３図は、建物の階段４０において、複数のじ
ゆうたん片３１からなるじゆうたん３０・を段４１に敷
くために適用されたこの発明の階段用すべり止めの具体
例１０を示している。その階段用すベリ止め１０は、段
４１の先端縁４４を被うようにして、その段４１の踏み
面４２に取り付けられた薄肉エッジ・ベース１１と、そ
の段４１の先端縁４４に位置されるように、そのエッジ
・ベース１１上に一体的に成形されたエッジ●ヒート●
クッション１２と、そのエッジ●ヒート●クッション１
２の後方において、そのエッジ・ベース１１上に配置さ
れたグリツパー１３と、そのグリツパー１３をそのエッ
ジ・ベース１１と共にその段４１の踏み面４２に固定す
るファスナー１４とより構成されている。

その薄肉エッジ・ベース１１は硬質合成樹脂から成形さ
れるもので、段４１の先端縁４４を被うようにして、段
４１の蹴込み面４３に添えられる蹴込み面カバー１５を
先端に一体的に形成し、段４１のすベリ止め１０を取り
付けることを容易にすることは勿論、さらに、その蹴込
み面４３の前方に伸長された前方フランジ１６を先端に
一体的に形成している。

その前方フランジ１６は前方に降下された上方傾斜面１
７を備え、また、下面に差込み溝１８を形成している。

そのように構成される前方フランジ１６は、段４１の踏
み面４２から上方に高く突出させることなく、また、そ
の段４１の蹴込み面４３から前方に長く突出させること
なしに、その上方傾斜面１７およびエッジ・ベース１１
の上面の先端部分に一体的に成形されるエッジ●ヒート
●クッション１２を厚肉にし、そのエッジ●ヒート●ク
ッション１２のクッション効果および耐久性を向上し、
また、段４１の先端縁４４の損傷を効果的に防止する。
エッジ◆ヒート●クッション１２は、軟質合成樹脂、半
硬質合成樹脂などからエッジ・ベース１１の上面の先端
部分および前方フランジ１６の上方傾斜面１７に一体的
に成形されたもので、後方の突き合わせ面１９に踏み面
側可撓性カバー・フラツプ２０を突出し、また、前方フ
ランジ１６の先端を被うように、前面において、蹴込み
面側可撓性カバー・フラツプ２１を下方に突出し、それ
らの突き合わせ面１９および差込み溝１８に突き合わせ
られ、また、差し込まれるじゆうたん片３１の先端縁お
よび後端縁をカバーし、そのじゆうたん片３１の先端縁
および後端縁のオーバ・ロック処理を省き得るようにし
ている。このエッジ・ヒート・クッション１２は中空部
２２，２３を備える弾性中空構造に構成され、そのクッ
ション効果を向上することは勿論のこと、上面に横断面
鋸歯状のすベリ止め面２４を形成し、すベリ止め効果を
向上している。

グリツパー１３は第３図から理解されるように、帯状金
属板を加工してなるもので、ロール成形によつて、その
帯状金属板の上面に多数の切起し爪２５を突出させ、ま
た、その際、打込み溝２６を上面に、一対のリブ２７を
下面にロール成形などしている。

その打込み溝２６は板幅の中央において、長さ方向に伸
長された帯状金属板にロール成形などされ、エッジ・ベ
ース１１およびグリツパー１３を段４１の踏み面４２に
固定するために打ち込まれるファスナー１４の頭部を隠
し得るようにしている。

その結果、その頭部２８による段差若しくは隆起はじゆ
うたん片３１に表われない。また、一対のリブ２７は帯
状金属板の両側縁を下面に折り曲げたもので、エッジ・
ベース１１上への座りを良好にしている。ファスナー１
４は、踏み面４２において、段４１に打ち入れる釘から
なるもので、重ねられたエッジ・ベース１１およびグリ
ツパー１３を踏み面４２に強固に固定し、踏まれる際の
エッジ・ヒート・クッション１２の転びを阻止する。

勿論、そのファスナー１４は、木製階段、コンクリート
製階段などによつて異なるが、特殊釘、木ねじ、セルフ
●タッピング●スクリュー、セルフ・トリリンク・スク
リュー、コンクリート構造物用スクリューなどである。

次に、前述のように構成された階段用すベリ止め１０を
建物の階段４０に取り付ける場合について述べるに、先
ず、エッジ・ベース１１の裏面および蹴込み面カバー１
５の後面に接着剤を塗布し、次いで、その蹴込み面カバ
ー１５を段４１の蹴込み面４３に引つ掛け、添えるよう
にして、エッジ・ベース１１を段４１の先端縁４４に位
置決めし、その状態で、エッジ・ベース１１を踏み面４
２に、また、蹴込み面カバー１５を蹴込み面４３にそれ
ぞれ押し付け、段４１の先端縁４４に張り付ける。その
ようにして、エッジ●ヒート●クッション１２および蹴
込み面カバー１５を備えたエッジ・ベース１１が段４１
に張り付けられたならば、次に、グリツパー１３をエッ
ジ●ベース１１上に配置し、その後、ファスナー、すな
わち、釘１４をグリツパー１３の打込み溝２６から段４
１にエッジ・ベース１１を貫通して打ち込み、階段用す
ベリ止め１０を段４１に固定する。

そのようにして、階段用すベリ止め１０が各段４１に取
り付けられたならば、各段４１において、じゆうたん片
３１を段４１の踏み面４２上に位置決めしながら、じゆ
うたん片３１の先端縁をエッジ●ヒート●クッション１
２の踏み面側突き合わせ面１９に押し付け、その状態か
ら、さらに、じゆうたん片３１の先端縁をエッジ・ベー
ス１１上に押し付けて、グリツパー１３の切起し爪２５
をじゆうたん片３１に刺し込み、じゆうたん片３１をエ
ッジ・ベース１１に固定し、また、じゆうたん片３１の
先端縁を踏み面側可撓性カバー・フラツプ２０で被う。

次いで、各じゆうたん片３１の裏面、殊に、じゆうたん
片３１の後端縁側の裏面に接着剤を塗布するなり、粘着
テープを張り付け、引き続いて、隣接する段４１におい
て、下方の段４１の踏み面４２から上方の段４１の蹴込
み面４３を被うようにして、上方の段４１の蹴込み面に
じゆうたん片３１の後端縁側を張り付ける。その後、上
方の段４１に張り付けられた階段用すベリ止め１０にお
ける前方フランジ１６の差込み溝１８にじゆうたん片３
１の後端縁を突き合わせ、そのじゆうたん片３１の後端
縁を蹴込み面側可撓性カバー・フラツプ２１で被う。

そのようにして、各段４１にじゆうたん片３１を敷き詰
めることによつて、階段４０は全体として、じゆうたん
３０で敷き詰められる。

第４および５図は、この発明の階段用すベリ止めの変形
された具体例５０，６０を示し、しかも、それらの階段
用すベリ止め５０，６０は予め、各段４１の踏み面４２
にフェルト３２を敷き、そのフェルト３２上にじゆうた
ん片３１を敷く建物の階段４０に適するようにしたもの
で、それらの階段用すベリ止め５０，６０もまた、前述
の階段用すベリ止め１０と同様にして、段４１の先端縁
４４に取り付けられ、じゆうたん片３１を段４１に固定
するもので、その階段用すベリ止め１０の構成要素に相
当する構成要素について、同符号を示し、それらの説明
を省いている。

第４図に示す階段用すベリ止め５０は、階段用すベリ止
め１０において、エッジ・ベース１１とグリツパー１３
との間に数枚の板状ライナ５１を介在し、そのように重
ね合わせられるライナ５１の数によつて、フェルト３２
の厚さを吸収している。

第５図に示す階段用すベリ止め６０は、階段用すベリ止
め１０において、エッジ・ベース１１とグリツパー１３
との間に板状ライナ６２を介在し、そのライナによつて
フェルトの厚さを吸収するもので、そのライナ６２は、
フェルト３２に応じて、予め、所定の厚さに加工されて
いる。

また、エッジ・ベース１１はライナ６２の位置決めのた
めに上面に嵌込み溝６１を形成している。上述のライナ
５１，６２は帯状板であつて、金属、硬質合成樹脂など
から作られる。

第６および第７図は、この発明の階段用すベリ止めの変
形された具体例７０を示し、その階段用すベリ止め７０
は、階段用すベリ止め１０におけるグリツパー１３を変
形したものである。

すなわち、その階段用すベリ止め７０のグリツパー７１
は、第７図から理解されるように、グリツパー１３の一
対のリブ２７を省いたもので、エッジ・ベース１１上に
ファスナー１４で固定され、じゆうたん片３１が踏まれ
るにつれて、エッジ・ベース１１の上面に馴むようにし
たものである。

勿論、この階段用すベリ止め７０は、前述の階段用すベ
リ止め５０，６０の場合と同じように、階段用すベリ止
め１０の構成要素に相当する構成要素について、同符号
を付し、それらの説明を省いている。如上の構成になる
この発明によれば、構造が簡単になり、階段の段に直接
的に取り付けられ、その取り付け作業が簡単かつ、容易
になり、また、階段の段への固定が強固になり、その階
段に敷き詰められるじゆうたんが段に確実に固定され、
その段の先端縁が保護され、階段の段の先端縁にすノベ
リ止めおよびクッション効果が付与され、それに伴つて
、階段の段を踏みはずした際の人体が階段から保護され
、階段の段の先端縁におけるじゆうたん、フェルト、マ
ットなどの極端な摩耗が回避され、じゆうたん、フェル
ト、マットなどとすベリ止めとの不調和が回避され、製
作が容易になり、製作費用が低減される。

【図面の簡単な説明】

第１図はじゆうたんを敷き詰める建物の階段に適用され
たこの発明の階段用すベリ止めの斜視図、第２図は第１
図の２−２線に沿つて示した断面図、第３図は第１およ
び２図に示す階段用すベリ止めのグリツパーの斜視図、
第４ないし６図は第２図に相当するこの発明の変形され
た階段用すベリ止めの断面図、第７図は第６図に示す階
段用すベリ止めのグリツパーの斜視図である。１０，５０，６０，７０・・・・・階段用すベリ止め、
１１・・・・・・薄肉エッジ・ベース、１２・・・・エ
ッジ・ヒート●クッション、１３，１７・・・・・・グ
リツパー、１４・・・・ファスナー、１５・・・・・・
蹴込み面カバー、１６・・・・・・前方フランジ、１７
・・・・上方傾斜面、１８・・・・・・差込み溝、２５
・・・・・・切起し爪、２６・・・・打込み溝、２７・
・・・・リブ、３０・・・・・・じゆうたん、３１・・
・・・・じゆうたん片、３２・・・・・・フェルト、４
０・・・・・・階段、４１・・・・・段、５１，６２・
・・・・・板状ライナ。

Claims

【特許請求の範囲】

１階段における段の踏み面に取り付けられ、かつ、そ
の段の先端縁を被うように、その段の蹴込み面に配置さ
れる蹴込み面カバーを前方端に有する硬質合成樹脂製の
薄肉エッジ・ベースと、その段の先端縁に位置されるよ
うに、前方端側において、そのエッジ・ベースの上面に
形成されたエッジ・ビード・クッションと、金属製帯板
からなり、その帯板の上面に突出された多数の爪および
その帯板の上面に開口された打込み溝を有し、かつ、そ
のエッジ・ビード・クッションの後方において、そのエ
ッジ・ベースの上面にファスナーにより固定されるグリ
ツパーとを含む階段用すべり止め。