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JPS6049119B2 - 感圧記録紙 - Google Patents

感圧記録紙

Info

Publication number
JPS6049119B2
JPS6049119B2 JP53042620A JP4262078A JPS6049119B2 JP S6049119 B2 JPS6049119 B2 JP S6049119B2 JP 53042620 A JP53042620 A JP 53042620A JP 4262078 A JP4262078 A JP 4262078A JP S6049119 B2 JPS6049119 B2 JP S6049119B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive recording
recording paper
pressure
color
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53042620A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS54136915A (en
Inventor
吉郎 岡田
公男 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kureha Corp filed Critical Kureha Corp
Priority to JP53042620A priority Critical patent/JPS6049119B2/ja
Publication of JPS54136915A publication Critical patent/JPS54136915A/ja
Publication of JPS6049119B2 publication Critical patent/JPS6049119B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は発色剤の溶剤としてα−メチルベンジルエーテ
ルを使用する感圧記録紙に関するものである。
通常、感圧記録紙は呈色反応性を有する殆んど無色の電
子供与性発色物質(以下発色剤と称する)を有機溶剤に
溶解し、この溶液を微細なりプセルとし、これを支持体
裏面に塗布したシート(以下CBと称する)、及ひ発色
剤と反応し着色生成物を形成しうる顕色性物質(以下顕
色剤と称する)を別の支持体表面に塗布したシート (
以下CF紙と称する)、或いは発色剤を含有するカプセ
ルを支持体裏面に、顕色剤を支持体表面に塗布したシー
ト (以下CFB紙と称する)等を、CB紙十CF紙或
にはCB紙+ CFB紙+CF紙の如く組合せたもの、
または支持体の同一面に該カプセルと頴色剤を層状或い
は混合状態に塗布したシートの単一或いは組合せからな
るものである。
これらの感圧記録紙はいずれも筆記、印字等の加圧によ
つて加圧部分のカプセルが破壊され発色剤と顕色剤の接
触によつて着色生成物が形成され発色する。顕色剤とし
ては酸性白土、活性白土、アルミナ、シリカ−アルミナ
、ゼオライト等無機固体酸性物質、フェノール樹脂の如
き有機酸性物質、またはサルチル酸亜鉛等の芳香族酸の
金属化合物らが一般に用いられている。また、発色剤と
しては一般に例えばベンゾイルロイコメチレンブルー、
クリスタルバイオレットラクトン、マラカイトグリーン
ラクトン、ローダミンラクタム、及びジアミノフルオラ
ン誘導体等が挙げられる。ところで、前記発色剤を溶解
する溶剤は基本的3には、(1)発色剤を実用的領域ま
で溶解すること。
(2)発色剤に対し化学的、物理的に安定、且つ発色剤
の発色機能を阻害することがないこと。である。フ し
かも、感圧記録紙の製造に際して該溶剤に要求される特
性として、(1)製造中に自然蒸散しない程度に沸点が
高いこと。
(2)水に対する溶解性が低いこと。5(3)カプセル
化に対する阻害作用がないこと。
等があり、また感圧記録紙の加工及ひ使用時においては
、(1)カプセル内からの自然放出がない程度に沸点が
高いこと。
(2)カプセル膜材料に対し化学的及び物理的変質を与
えないこと。
(3)発色作用が迅速であるように粘度が低いこと。
(4)顕色剤に対し適性であること。
(5)臭い、特に不快臭のないこと。
等の特性が要求されている。
その他一般的には、人畜に対する安全性や環境汚染の問
題のないこと、即ち微生物による分解性が良好てあるこ
とは化学物質として不可欠の条件である。
上記発色剤用溶剤としての特性に鑑み種々の有機溶剤に
ついて考察するならば、例えばアルコール類は発色剤の
溶解性が低く、水に易溶性また発色を阻害する等の理由
から適当なものと云えない。また、ケトン及びエステル
系のそれは発色阻害が起りやすく単独使用出来ない。パ
ラフィン系は発色剤の溶解性が小さく、また有機塩素化
合物は安全性に問題がある。更に発色剤溶剤として現在
広く用いられている高沸点芳香族類においても臭い、高
温多湿下での自然放出、或いは生物分解性速度に問題が
あり、その改善が望まれている。本発明者らは、色剤溶
剤として一般式R1−0−ーR2で表わされるエーテル
化合物に関して鋭意研究の結果、R1、R2がアルキル
基の場合は発色剤に対する溶解性が極めて低く実用に供
さなく、またR1、R2がフェニル基のみの場合には沸
点が低く且つ不快臭が強く、またR1+R2の炭素数が
3多くなるにつれ粘度が高くなり発色性能の低下の著じ
るしい等の問題があることを知り、下記に構造式を示す
α−メチルベンジルエーテルが感圧記録紙用溶剤として
極めて合目的な性質を有することを見い出し、本発明の
完成に至つたものであ3.る。本発明におけるα−メチ
ルベンジルエーテルは他のエーテル類及び他の発色剤用
溶剤と異なり、発色剤の溶解性にすぐれ、且つ発色剤の
発色機能を阻害せす、沸点が高いことにより、感圧記録
紙の製造工程や高温多湿下でも蒸散或いはカプセル内か
ら自然放出せず、不快臭がなく、しかも耐光性にすぐれ
、筆記、印字性が良好であり、従つて本溶剤を使用した
感圧記録紙は誠に優れた製品となり得る。本発明のα−
メチルベンジルエーテルについて、更に特筆すべき点は
、例えば特開昭48一12114に開示されているエー
テル系の感圧記録紙用溶剤であるジフェニールエーテル
は固体であつフて、他の溶剤に混合しなければ発色剤の
溶剤として用いることが出来ないのに対し、本発明はエ
ーテル系であつても単独で用いることが出来、また生物
分解性が大で、人畜に対する安全性に極めてすぐれるこ
とにある。
なお、本発明における発色剤用剤はα−メチルベンジル
エーテルを単独で用いることも、またコスト低減、発色
性能の調節、或いは溶解性の調節等の目的によつては他
の溶剤と混合しても良い。
ここで云う溶剤は、例えばケロシン、流動パラフィン等
の石油留分類や、アルキルナフタレン、ジアリルアルカ
ン、アルキルビフェニル等の合成油類、又はオリーブ油
、ヒマシ油、綿実油、亜麻仁油等の植物油類(但し、水
素化テルフエニルを除く。)を挙げることが出来る。本
発明はα−メチルベンジルエーテルを感圧記録紙用の発
色剤溶剤として用いることを特徴とするものてあり、従
つて該溶剤をカプセル化する手段や方法に関して特に限
定されるものではなく公知の技術が適用される。次に本
発明を下記の実施例に従つて更に詳細に説明する。
実施例1 (1)α−メチルベンジルエーテルの製造及び性状 α
−メチルベンジルアルコール1k9を2fの丸底フラス
コに秤取し、触媒としてN−633上〔日揮化学(株)
製、シリカ−アルミナ触媒〕100yを添加した。
該混合物を攪拌しながら温水浴内で70℃に昇温し脱水
縮合反応を行なつた。反応終了後、該反応生成物から触
媒を分離除去、更に精留しα−メチルベンジルエーテル
650gを得た。該溶剤は極めて無水の無色液体で、そ
の性状は下記の通りである。沸点117C/0.4朗H
g 比重Dl5l.OO7O また、a−メチルベンジルエーテルの微生物分解性につ
いて、昭和4CP−.7月13日官報、環保業第5号、
薬発第615号、4謀局第39夢記載の〈微生物等によ
る化学物質の分解度試験〉法に準きよし、a−メチルベ
ンジルエーテルa−MBE)及びHB−40(部分水素
化テルフエニル)の試験結果を第1図、第2図、第3図
に示す。
第1図は理論酸素要求量(TOD)に対する生物的酸素
要求量(BOD)の割合と日数の関係を示し、第2,3
図はa−メチルベンジルエーテル、HB−40の最初の
試料と14日の試料のガスクロマトグラフィー図を示す
この結果からも明らかな如く本発明によるa−メチルベ
ンジルエーテルはすぐれた微生物分解性を示す。
(2)感圧記録紙の製造 前記a−メチルベンジルエーテル150yにクリスタル
バイオレットラクトン2.7f!、ベイゾイルロイコメ
チレンブルー1.8ダを溶解し、該溶を30yのゼラチ
ンを溶解した270fの水溶液中に加えて乳化した。
次に30yのアラビヤゴム、水270yの水溶液を乳化
溶液中に加え、50゜Cに保ちながら按拌溶解し、更に
水1000fを加えた。続いて50%酢酸溶液で攪拌層
内のPHを除々に4.4まで下げコアセルベーションを
起こさせた。続いてカプセル膜硬化のため10゜Cに冷
シ* 却後、25%グルタルアルデヒド水溶液を20m
L添加し一昼夜放置した。その後、さらに硬化を完全な
らしめるために10%NaOH溶液てPHを9に上げ、
一昼夜放置したカプセル化を完了した。次に発色剤のa
−メチルベンジルエーテル溶液のカプセルを紙の片面に
乾燥重量で5y1d塗布し、感圧記録紙シートCTW:
.を作成した。13)比較例 (1)モノイソプロピルビフェニル(モンサントケミカ
ル社製)(Ii)HB−40(モノサントケミカル社製
、部分水素化テルフエニル)(Iii)ビフェニルエー
テル (Iv)トリアリルジメタン を溶剤として同様の方法で夫々カプセル化し、感圧記録
紙シ−トーC均氏を作成した。
(4)感圧記録紙の耐光性、ボールペン適性、臭いの性
状(a)耐光性 本発明a−メチルベンジルエーテルを用いた感圧記録紙
シート、及び比較例(Ii)HB−40ぃ比較例(Iv
)トリアリルジメタンを用い感圧記録紙シートの各々に
ついて白土を使用したCF紙と組合せ電動タイプライタ
ーで印字し、これを太陽直射自然光に1週間一暴露しそ
の退色度を判定した。
その結果を第1表に示す。結果の如くa−メチルベンジ
ルエーテルを用いた感圧記録紙は従来の炭化水素系感圧
斎録紙に比較して耐光性に優れていること力泄らかであ
る。
(b)ボールペン適性 本発明、及び比較例(1)、(Ii)で得られた感H記
録紙について、カプセル塗布面に市販ボールペンにより
筆記試験を行なつた。
該試験は感圧記録紙の裏面利用が一般的となりつつある
今日ては、重要視される感圧記録紙の性能である。その
結果を第2表に示す。 結果からも明らかなようにα−
メチルベンジルエーテルはCB紙カプセル面に対するボ
ールペン筆記が能である。
(C)臭いの比較 * 本発明及び比較例(1)、(Ii)で得られた
感圧記 録紙シートの臭いを比較した。
その結果を第3表に示す。ク 実施例2 実施例1によつて得られたα−メチルベンジルエーテル
と次の各種有機溶剤を混合して発色剤用溶剤として使用
し、実施例1と同様にカプセルを製造した。
α−メチルベンジルエーテル75yと(1)ジイソプー
ロピルナフタレン75ダ、(Ii)ジメチルジフェニル
エタン7511の夫々を混合溶剤として使用したマイク
ノロカプセルより感圧記録紙シートCB紙を製造した。
得られた感圧記録紙は何れも耐光性、ボールペン適性、
臭いの点にすぐれていた。
【図面の簡単な説明】
第1図は理論酸素要求量(TOD)に対する生物的酸素
要求量(BOD)の割合と経時変化を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 発色剤を含む溶剤溶液のマイクロカプセルと顕色剤
    を組合せてなる感圧記録紙において、溶剤としてα−メ
    チルベンジルエーテルを用いることを特徴とする感圧記
    録紙。 2 発色剤を含む溶剤溶液としてα−メチルベンジルエ
    ーテルと溶剤(但し水素化テルフェニルを除く)を混合
    して用いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の感圧記録紙。
JP53042620A 1978-04-13 1978-04-13 感圧記録紙 Expired JPS6049119B2 (ja)

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JP53042620A JPS6049119B2 (ja) 1978-04-13 1978-04-13 感圧記録紙

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JP53042620A JPS6049119B2 (ja) 1978-04-13 1978-04-13 感圧記録紙

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JPS54136915A JPS54136915A (en) 1979-10-24
JPS6049119B2 true JPS6049119B2 (ja) 1985-10-31

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JP53042620A Expired JPS6049119B2 (ja) 1978-04-13 1978-04-13 感圧記録紙

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5804528A (en) * 1995-11-20 1998-09-08 Oji Paper Co., Ltd. Thermosensitive recording material with a high fog resistance

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JPS54136915A (en) 1979-10-24

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