JPS6031477B2 - D↓−アミノアシラ−ゼ及びその製造方法 - Google Patents
D↓−アミノアシラ−ゼ及びその製造方法Info
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- JPS6031477B2 JPS6031477B2 JP53115323A JP11532378A JPS6031477B2 JP S6031477 B2 JPS6031477 B2 JP S6031477B2 JP 53115323 A JP53115323 A JP 53115323A JP 11532378 A JP11532378 A JP 11532378A JP S6031477 B2 JPS6031477 B2 JP S6031477B2
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- Japan
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- aminoacylase
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はD−アミノアシラーゼ及びその製造方法に関し
、詳しくはフアカルタティブ(facultative
).メタノール資化性を有する細菌類の生産するDーア
ミノアシラーゼ及びその製造法に関するものである。
、詳しくはフアカルタティブ(facultative
).メタノール資化性を有する細菌類の生産するDーア
ミノアシラーゼ及びその製造法に関するものである。
Dーアミノ酸類は天然、半合成8−ラクタム抗性物質(
なかんずくペニシリン類やセフアロスポリン類やべプチ
ド抗生物質の合成原料として極めて重要であるが、自然
界に存在するアミノ酸は大部分がL型であるため、化学
合成的に製造され、一般的な化学合成法では所望のアミ
ノ酸がDL−ラセミ混合物として得られるので、最終段
階でD型とL型に分割する必要がある。
なかんずくペニシリン類やセフアロスポリン類やべプチ
ド抗生物質の合成原料として極めて重要であるが、自然
界に存在するアミノ酸は大部分がL型であるため、化学
合成的に製造され、一般的な化学合成法では所望のアミ
ノ酸がDL−ラセミ混合物として得られるので、最終段
階でD型とL型に分割する必要がある。
公知のDL型アミノ酸の光学分割法としては、化学的方
法、生物学的方法がある。
法、生物学的方法がある。
例えば化学的方法ではDL−アミノ酸に光学活性な分割
剤を作用させ、生じたジアステレオィソマ−塩の溶解度
の差を利用する方法などが知られているが、これらは一
回の操作による収量が少いため、操作の繰返しが必要で
あったり、又分割剤が高価であるなどの欠点がある。他
方、生物学的方法としては、DLーアミノ酸を無差別的
にN−アシル誘導体とし、これにLーアミノアシラーゼ
、又はDーアミノァシラーゼを作用させ、酵素反応によ
り選択的にL−アミノ酸又はDーアミノ酸として回収す
る方法が知られている。しかしながら微生物の生産する
D−アミノアシラーゼに関しては報告が少く、亀出らの
シュードモナス属細菌、鈴木らの放線菌の生産するD−
アミノアシラーゼの報告があるのみである。本発明者ら
はC,化合物資化性グラム陰性菌中で特にメタンを利用
せず、メタノール或いはメチルァミン類を利用し、さら
にC2以上の一部の炭素化合物をも利用できる、いわゆ
るフアカルタティブ(facultatjve).メタ
ノール資化性細菌類の中にD−アミノアシラーゼ生産菌
を検索したところ、シユードモナス アミノボランス(
pseudomonasamlnovorans)NC
IB9039 シユードモナス スピシーズ(P.sp
.)1158 徴工研菌寄第4632号及びシュードモ
ナス スピシーズ(P.sp.)617 徴工研菌寄第
4631号などの菌株がD−及びL−アミノアシラーゼ
の両者を同時に生産し、またあるものはLーアミノアシ
ラーゼのみを生産することを見出し、その各々について
単離精製することに成功し、本発明を完成するに至った
。
剤を作用させ、生じたジアステレオィソマ−塩の溶解度
の差を利用する方法などが知られているが、これらは一
回の操作による収量が少いため、操作の繰返しが必要で
あったり、又分割剤が高価であるなどの欠点がある。他
方、生物学的方法としては、DLーアミノ酸を無差別的
にN−アシル誘導体とし、これにLーアミノアシラーゼ
、又はDーアミノァシラーゼを作用させ、酵素反応によ
り選択的にL−アミノ酸又はDーアミノ酸として回収す
る方法が知られている。しかしながら微生物の生産する
D−アミノアシラーゼに関しては報告が少く、亀出らの
シュードモナス属細菌、鈴木らの放線菌の生産するD−
アミノアシラーゼの報告があるのみである。本発明者ら
はC,化合物資化性グラム陰性菌中で特にメタンを利用
せず、メタノール或いはメチルァミン類を利用し、さら
にC2以上の一部の炭素化合物をも利用できる、いわゆ
るフアカルタティブ(facultatjve).メタ
ノール資化性細菌類の中にD−アミノアシラーゼ生産菌
を検索したところ、シユードモナス アミノボランス(
pseudomonasamlnovorans)NC
IB9039 シユードモナス スピシーズ(P.sp
.)1158 徴工研菌寄第4632号及びシュードモ
ナス スピシーズ(P.sp.)617 徴工研菌寄第
4631号などの菌株がD−及びL−アミノアシラーゼ
の両者を同時に生産し、またあるものはLーアミノアシ
ラーゼのみを生産することを見出し、その各々について
単離精製することに成功し、本発明を完成するに至った
。
(なお、亀田らの報告の内KT83株はLーアシラーゼ
画分とD−アシラーゼ画分を持っていると思われるが、
単離精製がなされていない。
画分とD−アシラーゼ画分を持っていると思われるが、
単離精製がなされていない。
又菌の記載も不充分であるが、青緑色水漆性色素の産生
からシユードモナス エルギノーザ(P.aerugn
oea)に属する細菌と推察される(薬学雑誌 第7袋
藍、748頁 1958王)ので本発明の使用微生物と
は明らかに異なる。
からシユードモナス エルギノーザ(P.aerugn
oea)に属する細菌と推察される(薬学雑誌 第7袋
藍、748頁 1958王)ので本発明の使用微生物と
は明らかに異なる。
)本発明のフアカルタティブ(facultative
)・メタノール質化性細菌類とは、オブリゲート・メチ
ロ ト ロ フ(0bli鞍に(或 はstrict
)methyotroph)(即ちメタンやメタノール
のようなC,化合物のみを唯一の炭素原として利用し生
育できる例えばパージエイズ・マニュアル・オブ・テタ
ーミネィティブ・バクテリオロジー第8版(1974)
267頁)のメチロモナダセェ(Methylomon
adaceae)科の中のメチロモナス(Methyl
omoMs)属或は メ チ ロ コッカ ス(Met
hyIMoccus)属の各菌種とは異なって、C.化
合物の内でメタンは資化できないが、メタノールあるい
はメチルアミン類を資化し、その上C2以上の炭素化合
物の一部のもの、(例えば或る種の礎質、アミノ酸、ア
ルコール、有機酸類の一部)を単一の炭素源、エネルギ
ー源として資化し生育する事が可能で、その殆んどは肉
汁寒天やブレィン・ハート・ィンフュ−ジョン寒天等の
普通の栄養塔地に生育する細菌の総称である。
)・メタノール質化性細菌類とは、オブリゲート・メチ
ロ ト ロ フ(0bli鞍に(或 はstrict
)methyotroph)(即ちメタンやメタノール
のようなC,化合物のみを唯一の炭素原として利用し生
育できる例えばパージエイズ・マニュアル・オブ・テタ
ーミネィティブ・バクテリオロジー第8版(1974)
267頁)のメチロモナダセェ(Methylomon
adaceae)科の中のメチロモナス(Methyl
omoMs)属或は メ チ ロ コッカ ス(Met
hyIMoccus)属の各菌種とは異なって、C.化
合物の内でメタンは資化できないが、メタノールあるい
はメチルアミン類を資化し、その上C2以上の炭素化合
物の一部のもの、(例えば或る種の礎質、アミノ酸、ア
ルコール、有機酸類の一部)を単一の炭素源、エネルギ
ー源として資化し生育する事が可能で、その殆んどは肉
汁寒天やブレィン・ハート・ィンフュ−ジョン寒天等の
普通の栄養塔地に生育する細菌の総称である。
メタノール資化性細菌の検索は1968王頃から現在ま
でSCP生産や各種アミノ酸類生産を目的として盛んに
研究がなされており、研究報告、特許公報、特許公開公
報に多くを見る事ができる。
でSCP生産や各種アミノ酸類生産を目的として盛んに
研究がなされており、研究報告、特許公報、特許公開公
報に多くを見る事ができる。
本発明者等はD−アミノアシラーゼ生産能を有する微生
物の検索に当り、これ等メタノール資化性細菌の保存菌
株を対象に研究を進め本願発明を成しとげる事ができた
。本発明のDーアミノアシラーゼ生産能を有するフアカ
ルタテイブ(fac山tatjve)にメタノールを資
化し得る細菌類の内、代表的な1菌株シュードモナス
アミノボランス(P.amlnovorans)NC
IB9039は、denDoorendeJongによ
つて士壌或は水より分離され、この菌株の詳細は同氏に
よって1926王、Theis.Technische
Hoo繋schoolDelftに記載され、英国のT
onResearchSねtjonのザ ナシヨナル
コレクシヨン オブ インダストリアル バクテリア(
The NationalCo】lectionofl
nd聡trialBacteria)にシユードモナス
アミノポラ ンス(Pseudomonasaml
novorans)NCIB 9039として保存され
ている。
物の検索に当り、これ等メタノール資化性細菌の保存菌
株を対象に研究を進め本願発明を成しとげる事ができた
。本発明のDーアミノアシラーゼ生産能を有するフアカ
ルタテイブ(fac山tatjve)にメタノールを資
化し得る細菌類の内、代表的な1菌株シュードモナス
アミノボランス(P.amlnovorans)NC
IB9039は、denDoorendeJongによ
つて士壌或は水より分離され、この菌株の詳細は同氏に
よって1926王、Theis.Technische
Hoo繋schoolDelftに記載され、英国のT
onResearchSねtjonのザ ナシヨナル
コレクシヨン オブ インダストリアル バクテリア(
The NationalCo】lectionofl
nd聡trialBacteria)にシユードモナス
アミノポラ ンス(Pseudomonasaml
novorans)NCIB 9039として保存され
ている。
またパージユイ(技て袋y’s Mam雌lofDet
erminatjve欧cteriolo鋤)第8版(
1974)の23刀頁のアデンダム1 (「Adden
daのtheGenusPseudomonas」の「
Addenduml」)の中にも記されており、公知菌
種のオーセンティック ストレイン(au比entic
strain)である。本菌株は周知の如くグラム陰性
の程菌で、肉汁塔地にもよく生育し、C2以上の一部の
有機化合物も利用できるが、その特徴はC,化合物の内
、メタンは資化しないがメタノールを資化できる、いわ
ゆるフアカルタティブ(ねcultative)・メタ
ノール資化性細菌類というべき細菌の中の一菌種である
点である。本菌株のコロニー或は斜面培養、表面生育は
白色〜淡黄色で赤色を呈さず、次に述べる赤色ファカル
タティプメタノール資化性細菌群の菌株とは一見して区
別できる。次に赤色フアカルタティブ(faculta
tive)・メタノール資化性細菌類とは、グラム陰性
、単極毛で運動する無胞子樟菌で、細胞内に額粒を形成
し、菌体内にカロチノィドを含み、コロニー及び斜面培
養は赤色乃至ピンク色を示し、前記の如くC,化合物の
内でメタンは利用できないが、メタ/一ル或はメチルア
ミン類を資化し、その他にC2以上の有機化合物の一部
のもの(例えばグリセリン、修酸、ピルピン酸、乳酸、
フマール酸等)を資化し得る細菌群を言う。
erminatjve欧cteriolo鋤)第8版(
1974)の23刀頁のアデンダム1 (「Adden
daのtheGenusPseudomonas」の「
Addenduml」)の中にも記されており、公知菌
種のオーセンティック ストレイン(au比entic
strain)である。本菌株は周知の如くグラム陰性
の程菌で、肉汁塔地にもよく生育し、C2以上の一部の
有機化合物も利用できるが、その特徴はC,化合物の内
、メタンは資化しないがメタノールを資化できる、いわ
ゆるフアカルタティブ(ねcultative)・メタ
ノール資化性細菌類というべき細菌の中の一菌種である
点である。本菌株のコロニー或は斜面培養、表面生育は
白色〜淡黄色で赤色を呈さず、次に述べる赤色ファカル
タティプメタノール資化性細菌群の菌株とは一見して区
別できる。次に赤色フアカルタティブ(faculta
tive)・メタノール資化性細菌類とは、グラム陰性
、単極毛で運動する無胞子樟菌で、細胞内に額粒を形成
し、菌体内にカロチノィドを含み、コロニー及び斜面培
養は赤色乃至ピンク色を示し、前記の如くC,化合物の
内でメタンは利用できないが、メタ/一ル或はメチルア
ミン類を資化し、その他にC2以上の有機化合物の一部
のもの(例えばグリセリン、修酸、ピルピン酸、乳酸、
フマール酸等)を資化し得る細菌群を言う。
本発明者等はこれ等「フアカルタテイブ メタノール資
化性細菌」約3勺珠の内からD−アミノアシラーゼ生産
強力菌として19珠、僅かに生産熊あるもの4株を得た
。
化性細菌」約3勺珠の内からD−アミノアシラーゼ生産
強力菌として19珠、僅かに生産熊あるもの4株を得た
。
第1表にシュードモナス・アミノボランス(P.amj
novorans,)及び赤色フアカルタティブ・メタ
ノール資化性供試菌株の結果を例示する。なお、供試赤
色フアカルタティブ・メタノール資化性細菌約4の菊ま
文献記載の菌株であって多数のタイプ ストレイン(T
ypestrain)及びオーセンテツク ストレイン
(au仇entic strain)を含む。
novorans,)及び赤色フアカルタティブ・メタ
ノール資化性供試菌株の結果を例示する。なお、供試赤
色フアカルタティブ・メタノール資化性細菌約4の菊ま
文献記載の菌株であって多数のタイプ ストレイン(T
ypestrain)及びオーセンテツク ストレイン
(au仇entic strain)を含む。
第 1表
詰1.
(1) 文 献 名 : BergeysManuai
of Determlnatlve Bacteri
ology第7版(1957)(2)文 献 名: B
iochem,. 81.465(1961)(3)文
献 名 : Biochem 」. 92.609(
1964)(4) 文 献 名 : Bergevsン
bnual of Determlnatlve Ba
cteriology第7版(1957) 201頁(
5)文 献 名 : 特許公報 昭49−37274註
2. 十,土をとの記号はデンントメトリ−による相対
活性を表わし、上記のンュードモナス スヒンーズ 1
158株を100として日一は130以上、十十は70
〜130、÷は20〜70、±は20以下誌1の(1)
,(2),(3)及びシュートモナス・アミノボランス
の供試菌株は総て、註3.「01−化合物における微生
物の増殖」(MMicrobiaIGrowtb on
010ompo…ds【 pll〜21(1975)に
報告の菌株である。
of Determlnatlve Bacteri
ology第7版(1957)(2)文 献 名: B
iochem,. 81.465(1961)(3)文
献 名 : Biochem 」. 92.609(
1964)(4) 文 献 名 : Bergevsン
bnual of Determlnatlve Ba
cteriology第7版(1957) 201頁(
5)文 献 名 : 特許公報 昭49−37274註
2. 十,土をとの記号はデンントメトリ−による相対
活性を表わし、上記のンュードモナス スヒンーズ 1
158株を100として日一は130以上、十十は70
〜130、÷は20〜70、±は20以下誌1の(1)
,(2),(3)及びシュートモナス・アミノボランス
の供試菌株は総て、註3.「01−化合物における微生
物の増殖」(MMicrobiaIGrowtb on
010ompo…ds【 pll〜21(1975)に
報告の菌株である。
第1表のシュードモナス アミノボランス(Pamln
()vorans)以外の赤色の細菌は、形態的、培養
的、生理的性質において共通した点が多く、ストック(
P.K.Stock)とマッククレスキー(C.SMc
C1eskey)等(J.母ct.eriol.88巻
1065頁1964年)が述べている如く、またクェィ
ル(J.RQuayle)(Adv.in Micro
bioI Ph$iol.7巻119頁1972年)が
彼の総説の中で論及しているように近似した性質を共有
する細菌群であって、赤色ファカルタティブ・メタノ−
ル資化性細菌類として総括できる。
()vorans)以外の赤色の細菌は、形態的、培養
的、生理的性質において共通した点が多く、ストック(
P.K.Stock)とマッククレスキー(C.SMc
C1eskey)等(J.母ct.eriol.88巻
1065頁1964年)が述べている如く、またクェィ
ル(J.RQuayle)(Adv.in Micro
bioI Ph$iol.7巻119頁1972年)が
彼の総説の中で論及しているように近似した性質を共有
する細菌群であって、赤色ファカルタティブ・メタノ−
ル資化性細菌類として総括できる。
第1表に示す如く、これ等赤色フアカルタティブ・メタ
ノール資化性細菌群中の供試した殆んど全ての繭株がL
−アミノァシラーゼ生産能を有するものの強力なDーア
ミノアシラーゼ生産熊ある菌株は限られていた。D−ア
ミノアシラーゼ生産菌株は、次頃で説明する方法によっ
て選別すれば、この赤色フアカルタティブ・メタノ−ル
資化性細菌群の中に高頻度に存在し、容易に選出可能で
ある。次にこれ等非常に近似し、多くの共通した性質を
有する本願酸素産性の赤色フアカルタティブ・メタ/ー
ル資化性細菌の中から、代表的な2菌株を選んでその繭
学的性質を記す。
ノール資化性細菌群中の供試した殆んど全ての繭株がL
−アミノァシラーゼ生産能を有するものの強力なDーア
ミノアシラーゼ生産熊ある菌株は限られていた。D−ア
ミノアシラーゼ生産菌株は、次頃で説明する方法によっ
て選別すれば、この赤色フアカルタティブ・メタノ−ル
資化性細菌群の中に高頻度に存在し、容易に選出可能で
ある。次にこれ等非常に近似し、多くの共通した性質を
有する本願酸素産性の赤色フアカルタティブ・メタ/ー
ル資化性細菌の中から、代表的な2菌株を選んでその繭
学的性質を記す。
この代表2菌株シュードモナス スピシーズ(P.sp
.)617及びシユードモナス スピシーズ(P.sp
.)1158はそれぞれ徴工研菌株寄託番地第4631
号及び第4632号として寄託されている。○ー No
.617菌株(徴工研菌株寄託番号第4631号)形態
的性質 細胞:樺菌 大きさ:0.8〜1.2×1.5〜4.0
ミクロン単極鞭毛で運動する。
.)617及びシユードモナス スピシーズ(P.sp
.)1158はそれぞれ徴工研菌株寄託番地第4631
号及び第4632号として寄託されている。○ー No
.617菌株(徴工研菌株寄託番号第4631号)形態
的性質 細胞:樺菌 大きさ:0.8〜1.2×1.5〜4.0
ミクロン単極鞭毛で運動する。
時に分枝(Branching)を行い多形態となる。
グラム染色陰性、細胞内に顎粒を有する。胞子を形成し
ない。抗酸性染色で染まらない。各種渚地における生育
状態 1%メタノール・基質寒天平板培養のコロニ−:(30
00、4報時間)円形、凸円状、全縁、表面平滑、光択
あり、赤色、不透明同上寒天斜面培養:(30oo、4
8〜7幼時間)生育中等度、線状、平滑、光択あり、赤
色、培地不変肉汁寒天斜面培養:(3000、48〜7
狐寺間)1%メタノール・基礎寒天斜面とほぼ同じ1%
メタノール添加肉汁液体培養:(3000、48〜7狐
寺間)混濁する、被膜はつくらないが時々リング生成、
沈査生成、異臭なしゼラチン穿刺培養:(2000、2
0日間以上)表面或は上部の生育が良い。
ない。抗酸性染色で染まらない。各種渚地における生育
状態 1%メタノール・基質寒天平板培養のコロニ−:(30
00、4報時間)円形、凸円状、全縁、表面平滑、光択
あり、赤色、不透明同上寒天斜面培養:(30oo、4
8〜7幼時間)生育中等度、線状、平滑、光択あり、赤
色、培地不変肉汁寒天斜面培養:(3000、48〜7
狐寺間)1%メタノール・基礎寒天斜面とほぼ同じ1%
メタノール添加肉汁液体培養:(3000、48〜7狐
寺間)混濁する、被膜はつくらないが時々リング生成、
沈査生成、異臭なしゼラチン穿刺培養:(2000、2
0日間以上)表面或は上部の生育が良い。
ゼラチンを液化しない。リトマス ミルク:(3000
、20日間以上)微かにアルカリ性となる。
、20日間以上)微かにアルカリ性となる。
凝固・液化等はない。生理的性質
1 硝酸塩の還元:陽性
2 脱窒反応:陰性
3 M旧テスト:陰性
4 VPテスト:陰性
5 インドールの生成:陰性
6 硫化水素の生成:陰性
7 殿粉の加水分解:陰性
8 クエン酸の利用性:陽性
9 無機窒素源の利用:アンモニウム塩、硝酸塩を単独
窒素源として生育する10 色素の生成:水溶性色素を
形成しない。
窒素源として生育する10 色素の生成:水溶性色素を
形成しない。
11 ウレアーゼ:陽性
12 オキシターゼ:おくれて陽性
13 カタラーゼ:陽性
14 生育の範囲:pH4.0〜9.0に生育する。
最適pH6.5〜7.8生育温度10℃及び4ゲ0に生
育しない。最適生育2500〜3〆015 酸素に対す
る態度:通性好気性菌 16 0Fテスト(High & い船on法):L−
〜abinoseから酸化的及び酸酵的に酸を生成する
。
育しない。最適生育2500〜3〆015 酸素に対す
る態度:通性好気性菌 16 0Fテスト(High & い船on法):L−
〜abinoseから酸化的及び酸酵的に酸を生成する
。
17 メタノールを単一炭素源として資化しよく生成す
る。
る。
18 各種炭素源から酸及びガスの生成(Huが& 戊
jfson法){2) No.1158(徴工研菌株寄
託番号第4632号)形態的性質細胞は0.8〜1.2
×2.0〜4.5仏の大きさの樟菌。
jfson法){2) No.1158(徴工研菌株寄
託番号第4632号)形態的性質細胞は0.8〜1.2
×2.0〜4.5仏の大きさの樟菌。
単極毛により運動する。グラム陰性、抗酸性なく、胞子
は形成しない。細胞内に額粒を蓄積する。培養的性質(
3000 4鞘時間) 肉汁寒天平板コロニー:点状〜円形、凸円状、全緑、平
滑、赤色〜ピンク色、不透明肉汁培養:均一に混濁、膜
は作らない。
は形成しない。細胞内に額粒を蓄積する。培養的性質(
3000 4鞘時間) 肉汁寒天平板コロニー:点状〜円形、凸円状、全緑、平
滑、赤色〜ピンク色、不透明肉汁培養:均一に混濁、膜
は作らない。
肉汁寒天斜面:生育中等度、線状、緑なめらか、表面平
滑、赤〜ピンク色、培地は変色しない。
滑、赤〜ピンク色、培地は変色しない。
1%添加メタノール合成培地斜面:生育良好、他は前肉
汁寒天培地と同様。
汁寒天培地と同様。
肉汁ゼラチン穿刺培養:表面及び上部生育、ゼラチン液
化せず。
化せず。
リトマス ミルク:不変、7日頃僅かにアルカリ性とな
る。
る。
生理的性質
硝酸塩の還元:陰性
脱窒反応:陰性
M旧テスト:陰性
VPテスト:陰性
インドール生成:陰性
硫化水素の生成:陰性
殿粉の加水分解:陰性
クエン酸塩の利用:士
無機窒素の利用:アンモニウム塩を利用する。
色素の生成:水溶性色素を形成しない。ウレアーゼ:陽
性 オキシダーゼ:陰性 カタラーゼ:陽性 リジン・オルニチン脱炭酸反応:陰性 セルラーゼ:陰性 生育の範囲:pH4.0〜9.5に生育する。
性 オキシダーゼ:陰性 カタラーゼ:陽性 リジン・オルニチン脱炭酸反応:陰性 セルラーゼ:陰性 生育の範囲:pH4.0〜9.5に生育する。
最適生育pH6.5〜7.5温度:looo〜45qo
で生育する。
で生育する。
50qo以上で生育しない。
最適温度30qo〜35qo酸素に対する態度:好気性
OFテスト:グルコースから好気的及び嫌気的に酸及び
ガスを生成しないがアラビノースから酸化的、醗酵的に
酸を生成する。
ガスを生成しないがアラビノースから酸化的、醗酵的に
酸を生成する。
メタノールの資化性:メタノールを唯一の炭素源として
よく生育する。
よく生育する。
炭水化物から酸及びガスの生成(Hugh &じifs
on法)以上の性質から両菌株力む,化合物のメタノ−
ルを資化するがC2以上の炭素化合物も利用するから、
Bergey’ s man雌l of Deter
minative鞄cterjolo鋤第8版(197
4)の268頁メチロモナダセエ(Methylomo
nadaceae)科のメチロモナス(Me比ylom
onas)属に属させるわけには行かない。
on法)以上の性質から両菌株力む,化合物のメタノ−
ルを資化するがC2以上の炭素化合物も利用するから、
Bergey’ s man雌l of Deter
minative鞄cterjolo鋤第8版(197
4)の268頁メチロモナダセエ(Methylomo
nadaceae)科のメチロモナス(Me比ylom
onas)属に属させるわけには行かない。
同書にはプロタミノバクター(Protaminobe
cにr)属はすでに削除されており、また269頁のF
urthercommentsの中にも記されている如
く「メタン或はメタノールのオブリゲート(obli鱒
te)資化性でない細菌」は今後更に研究を続けねばな
らないとされている。
cにr)属はすでに削除されており、また269頁のF
urthercommentsの中にも記されている如
く「メタン或はメタノールのオブリゲート(obli鱒
te)資化性でない細菌」は今後更に研究を続けねばな
らないとされている。
これ等の菌株がシュードモナダセ
(Pseudomona船ceae)科のシュードモナ
ス(Pseudmonas)属に属させるについては、
同書第21刀官1こC,化合物は資化不能とあり、本出
願に使用する細菌が総てC,化合物のメタノールを質化
する故、疑問がある。
ス(Pseudmonas)属に属させるについては、
同書第21刀官1こC,化合物は資化不能とあり、本出
願に使用する細菌が総てC,化合物のメタノールを質化
する故、疑問がある。
しかしシュードモナスアミノボランス(P.amfno
vorans)とシユードモナス エキストーケンス(
P.e幻orquens)が237〜 238頁 の
「 Addenda 上o 比e GenusPseu
domonas」にその名前が追記されているし、又第
1表に示した如く赤色ファカルタティブ・メタノール(
redfaculねtiveme比anol)資化性細
菌の一菌株のシュードモナス、スピシ−ズAM1(P.
sp.AMI)はベール(D.Peel)とクヱイル(
J.R.Q雌yle)(Biochem.J.81巻4
65頁 1961年)によって分離され、同定記載され
NCIB9133として寄託保存されており、またシュ
ードモナススピシーズ(P.sp.)M27はアントニ
ー(C.抑thony)とザツトマン(L.Z.ねtm
an)(Biochem.J.92巻609頁1964
)等が分離し、同定後、NCIB9686として保存さ
れている。これらは総てオーセンティック菌株(aut
henticstrain)で、その他の菌株は河野と
尾崎(MicrobiaIGrowthon○,一Co
mpo肌dsll〜21頁1975)が報告したGro
upmの細菌のものである。現在分類学的に問題はある
が、他に所属すべきところがなくQuayle等或はZ
atman等にならってシュードモナス(Pseudo
monas)属に属させるのが最も妥当と考えられる。
(しかし前記した如く今後分類学研究の進展によって、
これ等フアカルタテイブ・メタノール資化性細菌の分類
学上の位置が明確にされ、シュードモナス(Pseud
monas)属から他の属に移行されたり、或は新属又
は新種名が提案される可能性は大きい)次に、D−アミ
ノァシラーゼ生産とその酵素の特異性をシュ−ドモナス
スピシーズ(P.sp.)1158主産の酵素につい
て具体的に説明する。
vorans)とシユードモナス エキストーケンス(
P.e幻orquens)が237〜 238頁 の
「 Addenda 上o 比e GenusPseu
domonas」にその名前が追記されているし、又第
1表に示した如く赤色ファカルタティブ・メタノール(
redfaculねtiveme比anol)資化性細
菌の一菌株のシュードモナス、スピシ−ズAM1(P.
sp.AMI)はベール(D.Peel)とクヱイル(
J.R.Q雌yle)(Biochem.J.81巻4
65頁 1961年)によって分離され、同定記載され
NCIB9133として寄託保存されており、またシュ
ードモナススピシーズ(P.sp.)M27はアントニ
ー(C.抑thony)とザツトマン(L.Z.ねtm
an)(Biochem.J.92巻609頁1964
)等が分離し、同定後、NCIB9686として保存さ
れている。これらは総てオーセンティック菌株(aut
henticstrain)で、その他の菌株は河野と
尾崎(MicrobiaIGrowthon○,一Co
mpo肌dsll〜21頁1975)が報告したGro
upmの細菌のものである。現在分類学的に問題はある
が、他に所属すべきところがなくQuayle等或はZ
atman等にならってシュードモナス(Pseudo
monas)属に属させるのが最も妥当と考えられる。
(しかし前記した如く今後分類学研究の進展によって、
これ等フアカルタテイブ・メタノール資化性細菌の分類
学上の位置が明確にされ、シュードモナス(Pseud
monas)属から他の属に移行されたり、或は新属又
は新種名が提案される可能性は大きい)次に、D−アミ
ノァシラーゼ生産とその酵素の特異性をシュ−ドモナス
スピシーズ(P.sp.)1158主産の酵素につい
て具体的に説明する。
グルコース2%、フアルマメデイア■o.8%(トレー
ダーズオィル ミル社製)、コーン ステイーブリカー
0.5%の熱水抽出液をpH7.0に調整し、1200
0 15分間殺菌したものを培地とし、これに当該菌株
を無菌的に接種した。28q0、4日間振熱培養後、菌
体を遠心分離によって得、生理食塩水で洗浄後0.01
Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)に懸濁し、これ
を超音波破砕機にかけ、酵素を抽出した。
ダーズオィル ミル社製)、コーン ステイーブリカー
0.5%の熱水抽出液をpH7.0に調整し、1200
0 15分間殺菌したものを培地とし、これに当該菌株
を無菌的に接種した。28q0、4日間振熱培養後、菌
体を遠心分離によって得、生理食塩水で洗浄後0.01
Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)に懸濁し、これ
を超音波破砕機にかけ、酵素を抽出した。
遠心分離後、得られた無細胞抽出液に硫酸ストレプトマ
イシン溶液を最終的に0.4%(w/v)になるように
添加し、更に3粉ご間冷却しながら雛杵した後遠心分離
した上燈に硫酸アンモニウムを加え硫安60%飽和(w
/v)にし30分間冷却、損拝すると、酵素は沈殿物と
して得られた。沈殿を遠心分離によって集め、0.01
Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)に熔解し、同じ
緩衝液で一夜透析して硫安を除く。透析内液を予め0.
01Mリン酸カリウム緩衝液で平衡化させたDEAE−
Sephacel■(ファルマシア社製)カラムに吸着
させ、洗浄後、緩衝液濃度をグラジェンタ−で連続的に
増加させて溶出を行った。本酵素は上記緩衝液濃度0.
1M付近で溶出され、一方同時に生産されるL−アミノ
アシラーゼは0.19M付近で溶出された。活性画分を
.01Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)で透析し
、透析内液を凍結乾燥した。これを予め上記緩衝液で平
衡化したセフアデックス■G−loo(ファルマシア社
製)カラムでゲル炉過し、活性溶出画分をダイアフロー
■メンブレンPM−10(アミコン社製)で濃縮した。
これを予め0.01Mリン酸カルシウム緩衝液(pH7
.4)で平衡化したセフアデックス■G−2oo(ファ
ルマシア社製)(デキストラン ゲル)カラムでゲル炉
過を行った。活性溶出画分を集め限外炉過膜で濃縮し、
下記に示した条件でプレパラティブDISC電気泳動を
行った。活性区分を0.01Mリン酸カルシウム緩衝液
(pH7.4)に対して透析し透析内液を精製酵素とし
てその諸性質を検討した。この酵素標品は電気泳動的に
均一であった。なお、本酵素の結晶化は未が成功してい
ない。
イシン溶液を最終的に0.4%(w/v)になるように
添加し、更に3粉ご間冷却しながら雛杵した後遠心分離
した上燈に硫酸アンモニウムを加え硫安60%飽和(w
/v)にし30分間冷却、損拝すると、酵素は沈殿物と
して得られた。沈殿を遠心分離によって集め、0.01
Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)に熔解し、同じ
緩衝液で一夜透析して硫安を除く。透析内液を予め0.
01Mリン酸カリウム緩衝液で平衡化させたDEAE−
Sephacel■(ファルマシア社製)カラムに吸着
させ、洗浄後、緩衝液濃度をグラジェンタ−で連続的に
増加させて溶出を行った。本酵素は上記緩衝液濃度0.
1M付近で溶出され、一方同時に生産されるL−アミノ
アシラーゼは0.19M付近で溶出された。活性画分を
.01Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)で透析し
、透析内液を凍結乾燥した。これを予め上記緩衝液で平
衡化したセフアデックス■G−loo(ファルマシア社
製)カラムでゲル炉過し、活性溶出画分をダイアフロー
■メンブレンPM−10(アミコン社製)で濃縮した。
これを予め0.01Mリン酸カルシウム緩衝液(pH7
.4)で平衡化したセフアデックス■G−2oo(ファ
ルマシア社製)(デキストラン ゲル)カラムでゲル炉
過を行った。活性溶出画分を集め限外炉過膜で濃縮し、
下記に示した条件でプレパラティブDISC電気泳動を
行った。活性区分を0.01Mリン酸カルシウム緩衝液
(pH7.4)に対して透析し透析内液を精製酵素とし
てその諸性質を検討した。この酵素標品は電気泳動的に
均一であった。なお、本酵素の結晶化は未が成功してい
ない。
なお、酵素活性は下記の方法で測定し、1時間lAmo
leのDーバリンを生ずる酵素活性を1単位した。活性
測定法:250mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.4
)10一〆、10mM塩化コバルト5仏そ、50のM
N−クロロアセチル−D−バリン20仏そを混合し、酵
素液及び蒸留水を加えて液量を50ム夕に調整した反応
液を30つ015分間反応させ、直ちにドライアイスー
アセトン俗で凍結させ、氷冷下、冷却した50%酢酸5
0山そを加えて反応を停止させた。
leのDーバリンを生ずる酵素活性を1単位した。活性
測定法:250mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.4
)10一〆、10mM塩化コバルト5仏そ、50のM
N−クロロアセチル−D−バリン20仏そを混合し、酵
素液及び蒸留水を加えて液量を50ム夕に調整した反応
液を30つ015分間反応させ、直ちにドライアイスー
アセトン俗で凍結させ、氷冷下、冷却した50%酢酸5
0山そを加えて反応を停止させた。
生じたDーバリンをニンヒドリン法で定量した。ニンヒ
ドリンによる定量はYemmらの方法(Anal松t8
碇登209頁1958王)に準じて下記のように行った
。
ドリンによる定量はYemmらの方法(Anal松t8
碇登209頁1958王)に準じて下記のように行った
。
反応液を蒸留水で2倍に希釈し、その内100A夕を分
析試料として用いた。分析試料100仏〆を小試験管に
取り、4M酢酸緩衝液(pH5.5)0.5の‘、KC
Nーニンヒドリン溶液(ニンヒドリン0.5夕を59の
‘のメチルセロソルブに溶かし、0.01MKCNIの
‘を添加したもの)1羽を加え、よく婿拝した後、ガラ
ス玉でフタをする。以上の操作を氷冷下で行い、操作完
了後直ちに沸騰水溶中に浸し、15分間煮沸した。冷却
後50%n−プロパノール3の‘を加えて希釈し、よく
損拝した後、日立200−10型分光光度計を用いて5
7仇ので比色定量した。標準液としわ0.1〜0.7m
MのD−バリン溶液を用い、反応液中のD−バリン量を
定量した。又、目的に応じては下記に示す薄層クロマト
グラフィー・デンシトメトリ一法も合わせ用いた。
析試料として用いた。分析試料100仏〆を小試験管に
取り、4M酢酸緩衝液(pH5.5)0.5の‘、KC
Nーニンヒドリン溶液(ニンヒドリン0.5夕を59の
‘のメチルセロソルブに溶かし、0.01MKCNIの
‘を添加したもの)1羽を加え、よく婿拝した後、ガラ
ス玉でフタをする。以上の操作を氷冷下で行い、操作完
了後直ちに沸騰水溶中に浸し、15分間煮沸した。冷却
後50%n−プロパノール3の‘を加えて希釈し、よく
損拝した後、日立200−10型分光光度計を用いて5
7仇ので比色定量した。標準液としわ0.1〜0.7m
MのD−バリン溶液を用い、反応液中のD−バリン量を
定量した。又、目的に応じては下記に示す薄層クロマト
グラフィー・デンシトメトリ一法も合わせ用いた。
上言己反応液2.5rそをシリカゲルプレートにスポッ
トし、n−プタノール:酢酸:水=4:1:1の溶媒系
で展開後、プレートを風乾し、0.02Mニンヒドリン
溶液(pH5.0)中に浸し、100oC、5分間発色
後、島津二波長クロマトスキャナ−CS−910を用い
てデンシトメトリ−を行った。標準液として0.1〜0
.7mMのD−バリン溶液を用い、反応液中のD−バリ
ン量を定量した。なお、デンシトメトリーは発色後15
分以内に完了する様にした。本酵素は、D−アミノ酸の
Q−アミノ基のN−アシル誘導体(フオルミル、アセチ
ル、クロロアセチル、グリシル、ベンゾィルなど)を特
異的に加水分解し、D−アミノ酸と当該脂肪酸を生ずる
酵素で下記の性質を持つ。
トし、n−プタノール:酢酸:水=4:1:1の溶媒系
で展開後、プレートを風乾し、0.02Mニンヒドリン
溶液(pH5.0)中に浸し、100oC、5分間発色
後、島津二波長クロマトスキャナ−CS−910を用い
てデンシトメトリ−を行った。標準液として0.1〜0
.7mMのD−バリン溶液を用い、反応液中のD−バリ
ン量を定量した。なお、デンシトメトリーは発色後15
分以内に完了する様にした。本酵素は、D−アミノ酸の
Q−アミノ基のN−アシル誘導体(フオルミル、アセチ
ル、クロロアセチル、グリシル、ベンゾィルなど)を特
異的に加水分解し、D−アミノ酸と当該脂肪酸を生ずる
酵素で下記の性質を持つ。
{1) 熱安定性:
酵素を州7.4のリン酸カリウム緩衝液中で、15分間
各温度で処理した後、残存活性を測定した。
各温度で処理した後、残存活性を測定した。
図に示す如く770の処理でもなお30%の残存活性が
あった(第1図)。{2} 反応温度: pH7.4で、他のアシラーゼと同様、失活限界まで相
対活性は増加すると思われる(第2図)。
あった(第1図)。{2} 反応温度: pH7.4で、他のアシラーゼと同様、失活限界まで相
対活性は増加すると思われる(第2図)。
他のアシラーゼに比較して著しく高温耐性が高い点が特
徴である。{3} pH安定性: 酵素液を各pHで5℃一夜放置後、残存活性を測定した
ところ、pH6.9付近で最も安定だった(第3図)。
徴である。{3} pH安定性: 酵素液を各pHで5℃一夜放置後、残存活性を測定した
ところ、pH6.9付近で最も安定だった(第3図)。
■ 反応pH:3000で種々のpHで反応を行った結
果、pH7.4付近が反応の至造pHであった(第4図
)。
果、pH7.4付近が反応の至造pHであった(第4図
)。
(5} 分子量:セフアデックス■G−200(ファル
マシア社製)を用いて、ゲル海適法により分子量を測定
した。
マシア社製)を用いて、ゲル海適法により分子量を測定
した。
本酵素の分子量は約100000であった。なお、標準
蛋白としてチトク。−ムc(分子量12500)、キモ
トリプシノーゲンA(分子量25000)、鶏卵アルブ
ミン(分子量45000)、牛血清アルブミン(分子量
67000)、ウサギ筋肉アルドラーゼ(分子量158
000)、ウシ肝臓カタラーゼ(分子量240000)
を使用した。‘6} 等電点: LKB8101カラム(LKB社製等電点用カラム)と
0.8%アンフオラィン■(LKB社製)を用いて4℃
30び、48時間通電後1.5の【ずつ分画して等電点
を求めた。
蛋白としてチトク。−ムc(分子量12500)、キモ
トリプシノーゲンA(分子量25000)、鶏卵アルブ
ミン(分子量45000)、牛血清アルブミン(分子量
67000)、ウサギ筋肉アルドラーゼ(分子量158
000)、ウシ肝臓カタラーゼ(分子量240000)
を使用した。‘6} 等電点: LKB8101カラム(LKB社製等電点用カラム)と
0.8%アンフオラィン■(LKB社製)を用いて4℃
30び、48時間通電後1.5の【ずつ分画して等電点
を求めた。
本酵素の等亀点はpl=4.95であった{7’DIS
C電気泳動: 7.5%ポリアクリルアミドゲル(pH8.9)、トリ
スーグリシン緩衝液(pH8.3)の条件で4℃、2肌
A/ゲル通電後、ゲルを取出し、泳動方向と平行にゲル
を二分し、一方を染色、一方を活性測定して泳動位置を
求めた。
C電気泳動: 7.5%ポリアクリルアミドゲル(pH8.9)、トリ
スーグリシン緩衝液(pH8.3)の条件で4℃、2肌
A/ゲル通電後、ゲルを取出し、泳動方向と平行にゲル
を二分し、一方を染色、一方を活性測定して泳動位置を
求めた。
本酵素のブロモフェノールフル−に対する相対移動度は
RmBFB=0.25であった。【8} 元素分析: 上記電気泳動の条件で活性区分を集め、ゲルを蒸留水中
でつきくだいて酵素を抽出した。
RmBFB=0.25であった。【8} 元素分析: 上記電気泳動の条件で活性区分を集め、ゲルを蒸留水中
でつきくだいて酵素を抽出した。
それを蒸留水に対して一夜透析し、透析内液を蒸発乾団
して元素分析を行い、下記の組成を得た。C:54.3
3% H:7.19% N:1637%【9} 金属イ
オンの影響:標準反応液のCO++イオンの代わりに種
々の金属塩を添加して活性を測定した。
して元素分析を行い、下記の組成を得た。C:54.3
3% H:7.19% N:1637%【9} 金属イ
オンの影響:標準反応液のCO++イオンの代わりに種
々の金属塩を添加して活性を測定した。
Hg++、Cu十十イオンによって阻害されたが、その
他の金属イオンは阻害にも活性化にもあまり影響なく、
本酵素はすでに必要な金属イオンを含有しているか、或
いは酵素反応に金属イオンを必要としないものと推定さ
れる(第2表)。第 2 表: 金属ィオンの影響 皿 阻害剤等の影響: 酵素液を各種阻害剤と3000、15分間放置後活性を
測定した。
他の金属イオンは阻害にも活性化にもあまり影響なく、
本酵素はすでに必要な金属イオンを含有しているか、或
いは酵素反応に金属イオンを必要としないものと推定さ
れる(第2表)。第 2 表: 金属ィオンの影響 皿 阻害剤等の影響: 酵素液を各種阻害剤と3000、15分間放置後活性を
測定した。
SH阻害剤であるp−クロロ水銀安息香酸で著しい阻害
を受けたが、N−エチルマレィミド、モノョード酢酸で
はそれ程阻害を受けなかった。又、EDTAによる阻害
もゆるやかであった(第3表)。第 3 表:阻害剤な
どの影響 (11)基質特異性: 各種アミノ酸のNーアシル誘導体を基質として酵素活性
を測定した。
を受けたが、N−エチルマレィミド、モノョード酢酸で
はそれ程阻害を受けなかった。又、EDTAによる阻害
もゆるやかであった(第3表)。第 3 表:阻害剤な
どの影響 (11)基質特異性: 各種アミノ酸のNーアシル誘導体を基質として酵素活性
を測定した。
NーアセチルーDーメチオニンを100とした相対活性
を表に示した(4表)。第4表:基質侍男性 本発明に使用できる微生物はフアカルタティブ・メタノ
ール資化性細菌で、Dーアミノアシラーゼ生産能を有す
る菌株であれば、いずれの菌株でも使用できるが、代表
例として、シュードモナス スピシーズ(Pseudm
onassp.)1158 シユードモナス アミノボ
ランス(Pseudmonasamlnovorans
)NCIB9039、シユードモナス スピシーズ(P
.sp.)617などがあげられる。
を表に示した(4表)。第4表:基質侍男性 本発明に使用できる微生物はフアカルタティブ・メタノ
ール資化性細菌で、Dーアミノアシラーゼ生産能を有す
る菌株であれば、いずれの菌株でも使用できるが、代表
例として、シュードモナス スピシーズ(Pseudm
onassp.)1158 シユードモナス アミノボ
ランス(Pseudmonasamlnovorans
)NCIB9039、シユードモナス スピシーズ(P
.sp.)617などがあげられる。
Dーアミノアシラーゼ生産菌の培養は通常の栄養源の存
在下で行われるが、必要に応じて酵素生産誘導物質(D
ーアミノ酸及びその誘導体などがあげられる)や安定化
剤として塩化コバルトなどを添加しても良い。培養はp
H5〜8の範囲で可能であるが、pH6〜7の範囲が好
ましい。培養温度は20〜37o0、好ましくは28〜
30二○の範囲で行われ、通気蝿梓を行う必要がある。
本酵素は主に菌体内に生産されるので、通常の方法で菌
体を回収し、酵素源とする事ができる。
在下で行われるが、必要に応じて酵素生産誘導物質(D
ーアミノ酸及びその誘導体などがあげられる)や安定化
剤として塩化コバルトなどを添加しても良い。培養はp
H5〜8の範囲で可能であるが、pH6〜7の範囲が好
ましい。培養温度は20〜37o0、好ましくは28〜
30二○の範囲で行われ、通気蝿梓を行う必要がある。
本酵素は主に菌体内に生産されるので、通常の方法で菌
体を回収し、酵素源とする事ができる。
抽出及び精製も通常酵素に対して用いられる方法を使用
できる。即ち菌体を種々の物理的方法で破砕又はリゾチ
ーム等で溶菌して酵素を抽出し、凍結融解、ストレプル
トマィシン、プロタミンなどによる除核酸処理、硫安分
画などで精製し、更に必要ならばDEAE−セルロース
、DEAE−セフアデックス■などのイオン交換体、或
いはハイドロキシルアパタィトなどのリン酸ゲル、又は
バイオゲル■、セフアデックス■などにより精製できる
。又連続反応を行うには菌体より抽出、精製した酵素を
通常の方法で固定化しても使用できる。
できる。即ち菌体を種々の物理的方法で破砕又はリゾチ
ーム等で溶菌して酵素を抽出し、凍結融解、ストレプル
トマィシン、プロタミンなどによる除核酸処理、硫安分
画などで精製し、更に必要ならばDEAE−セルロース
、DEAE−セフアデックス■などのイオン交換体、或
いはハイドロキシルアパタィトなどのリン酸ゲル、又は
バイオゲル■、セフアデックス■などにより精製できる
。又連続反応を行うには菌体より抽出、精製した酵素を
通常の方法で固定化しても使用できる。
即ち、DEAE−セルロースなどによるイオン吸着、或
いはポリアクリルアミドゲルによる包括などの固定化法
が用いられる。以下本発明を実施例により具体的に説明
するが、これらの実施例によって本発明が限定されるも
のではない。
いはポリアクリルアミドゲルによる包括などの固定化法
が用いられる。以下本発明を実施例により具体的に説明
するが、これらの実施例によって本発明が限定されるも
のではない。
実施例 1
グルコース2%、フアルマメデイア■(トレーダーズ
オィル ミル社製)0.8%、コーン ステイーブリカ
ー0.5%の熱水抽出液(冊7.0に調整)100の‘
を含む500叫客ェルレンマィヤーフラスコ10本を1
20℃、15分間殺菌し、冷却後シュードモナス スピ
シーズ 115針珠のスラントの培養物の一部を無菌的
に接種した。
オィル ミル社製)0.8%、コーン ステイーブリカ
ー0.5%の熱水抽出液(冊7.0に調整)100の‘
を含む500叫客ェルレンマィヤーフラスコ10本を1
20℃、15分間殺菌し、冷却後シュードモナス スピ
シーズ 115針珠のスラントの培養物の一部を無菌的
に接種した。
フラスコを28oo、2日間振糧培養し、これに種母と
した。同様の靖地組成、操作で500の‘客ヱルレンマ
ィャーフラスコ500本を作成し、上記種母フラスコか
ら各2の‘当り、種母を添加した。
した。同様の靖地組成、操作で500の‘客ヱルレンマ
ィャーフラスコ500本を作成し、上記種母フラスコか
ら各2の‘当り、種母を添加した。
添加後、フラスコを28oo、4日間振蓋培養した。フ
ラスコ内容を集め、000、1000仇pm、15分間
の遠心分離により菌体を分離し、生理食塩水及び0.0
1Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)で洗浄した。
得られた洗浄菌体(湿重量約100夕)を0.01Mリ
ン酸カリウム緩衝援(pH7.4)500泌に懸濁し、
超音波破砕機(トミ‐精工社製UR−200P)で6肌
、1分間の処理によって細胞を破砕し、合計15分間処
理した。処理液を0℃、1000仇pm30分間遠心分
離し透明な上清を得た。細胞固形分は再び0.01Mリ
ン酸カリウム緩衝液300の上に懸濁し、同様な処理で
超音波破砕を行った。1度目の上清と2度目の上清とを
合わせ無細胞抽出液830泌を得た。
ラスコ内容を集め、000、1000仇pm、15分間
の遠心分離により菌体を分離し、生理食塩水及び0.0
1Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)で洗浄した。
得られた洗浄菌体(湿重量約100夕)を0.01Mリ
ン酸カリウム緩衝援(pH7.4)500泌に懸濁し、
超音波破砕機(トミ‐精工社製UR−200P)で6肌
、1分間の処理によって細胞を破砕し、合計15分間処
理した。処理液を0℃、1000仇pm30分間遠心分
離し透明な上清を得た。細胞固形分は再び0.01Mリ
ン酸カリウム緩衝液300の上に懸濁し、同様な処理で
超音波破砕を行った。1度目の上清と2度目の上清とを
合わせ無細胞抽出液830泌を得た。
この無細胞抽出液に含まれるD−アミノアシラーゼ活性
は約300山単位であった。因みにLーアミノアシラー
ゼ活性はN−クロロアセチル−L−バリンを基質として
1時間に1ムmoleのLーバリンを生ずる酵素活性を
1単位とすると約850山単位含まれていた。実施例
2 実施例1で得られた無細胞抽出液830の‘に、硫酸ス
トレプトマイシン3夕を5机上の蒸留水に溶解し、pH
7に調整した液を冷却、燈拝しながらゆっくりと加えた
。
は約300山単位であった。因みにLーアミノアシラー
ゼ活性はN−クロロアセチル−L−バリンを基質として
1時間に1ムmoleのLーバリンを生ずる酵素活性を
1単位とすると約850山単位含まれていた。実施例
2 実施例1で得られた無細胞抽出液830の‘に、硫酸ス
トレプトマイシン3夕を5机上の蒸留水に溶解し、pH
7に調整した液を冷却、燈拝しながらゆっくりと加えた
。
全員添加後更に30分間櫨拝し0℃、1000仇pm、
30分間遠心分離して透明な上清800の【を得た。こ
の上情に乳鉢で粉末状に挽いた硫酸アンモニウム312
夕を冷却、凝梓しながらゆっくりと加えた。全量添加後
更に30分間燈梓を続け、生じた沈殿を0℃、1000
仇pm、30分間の遠心分離によって得た。沈殿を0.
01Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)に溶解し、
同じ緩衝液5夕に対して3時間透析し、更に同じ緩衝液
14のこ対して一夜透析した。透析内液を0℃、100
0仇pm、15分間遠心分離して透明な上情170の‘
を得た。この上清に含まれるD−アミノァシラーゼ活性
は約1500筆位で、比活性(蛋白1の9当りの酵素単
位)は無細胞抽出液の0.14単位/雌に対して0.3
5単位/奴9と約2.5倍に上昇した。因みにL−アミ
ノアシラーゼ活性は実施例1と同様の酵素単位で約55
0山単位含まれていた。なお、蛋白の定量はKalbら
のUV方法(AM1.Biochem.82巻361頁
1977年)を用いて行い、次式により算出した。
30分間遠心分離して透明な上清800の【を得た。こ
の上情に乳鉢で粉末状に挽いた硫酸アンモニウム312
夕を冷却、凝梓しながらゆっくりと加えた。全量添加後
更に30分間燈梓を続け、生じた沈殿を0℃、1000
仇pm、30分間の遠心分離によって得た。沈殿を0.
01Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)に溶解し、
同じ緩衝液5夕に対して3時間透析し、更に同じ緩衝液
14のこ対して一夜透析した。透析内液を0℃、100
0仇pm、15分間遠心分離して透明な上情170の‘
を得た。この上清に含まれるD−アミノァシラーゼ活性
は約1500筆位で、比活性(蛋白1の9当りの酵素単
位)は無細胞抽出液の0.14単位/雌に対して0.3
5単位/奴9と約2.5倍に上昇した。因みにL−アミ
ノアシラーゼ活性は実施例1と同様の酵素単位で約55
0山単位含まれていた。なお、蛋白の定量はKalbら
のUV方法(AM1.Biochem.82巻361頁
1977年)を用いて行い、次式により算出した。
蛋白〃タ′舷=183×A230−75.8×A260
A230、A260はそれぞれ23血の、26触れでの
吸光度を示す。
A230、A260はそれぞれ23血の、26触れでの
吸光度を示す。
実施例 3
実施例2で得られた粗酵素液170の上を予め0.01
Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)で平衡化させた
DEAE−Sephacel■(ファルマシア社製)カ
ラム(5伽×60肌)に吸着させ、600のとの0.0
2Mリン酸カリウム緩衝液(冊7.4)で洗浄した後、
緩衝液濃度を0.0弧から0.2Mまで直線的に増加さ
せて熔出を行った。
Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)で平衡化させた
DEAE−Sephacel■(ファルマシア社製)カ
ラム(5伽×60肌)に吸着させ、600のとの0.0
2Mリン酸カリウム緩衝液(冊7.4)で洗浄した後、
緩衝液濃度を0.0弧から0.2Mまで直線的に増加さ
せて熔出を行った。
D−アミノアシラーゼは緩衝液濃度0.1M付近で溶出
され、一方L−アミノアシラーゼは0.19M付近で溶
出された。D−アミノアシラーゼ活性区分を集めて、0
.01Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)14夕に
対して一夜透析し、透析内液を凍結乾燥した。ここに含
まれるアシラーゼ活性はD−アミノアシラーゼ活性のみ
で、約350単位であった。又、比活性は3.09単位
/の9となり無細胞抽出液から約22倍に上昇した。実
施例 4 実施例3で得られた凍結乾燥粉末を0.0山叫ン酸カリ
ウム緩衝液(pH7.4)2叫に溶解し、同じ緩衝液5
そに対して3時間透析後、予め同じ緩衝液で平衡化させ
せたセフアデックス■G−loo(ファルマシア社製)
カラム(2肌×60弧)でゲル炉過を行った。
され、一方L−アミノアシラーゼは0.19M付近で溶
出された。D−アミノアシラーゼ活性区分を集めて、0
.01Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)14夕に
対して一夜透析し、透析内液を凍結乾燥した。ここに含
まれるアシラーゼ活性はD−アミノアシラーゼ活性のみ
で、約350単位であった。又、比活性は3.09単位
/の9となり無細胞抽出液から約22倍に上昇した。実
施例 4 実施例3で得られた凍結乾燥粉末を0.0山叫ン酸カリ
ウム緩衝液(pH7.4)2叫に溶解し、同じ緩衝液5
そに対して3時間透析後、予め同じ緩衝液で平衡化させ
せたセフアデックス■G−loo(ファルマシア社製)
カラム(2肌×60弧)でゲル炉過を行った。
活性画分を集めダイアフロー■メンブレンPM−10(
アミコン社製)を用いて濃縮し、これを予め0.01M
リン酸カリウム緩衝液(pH7.4)べ平衡化させたセ
フアデックス■G−200(ファルマシア社製)カラム
(2.5肌×50cの)でゲル炉過を行った。活性区分
を集め精製酵素とした。この精製酵素にはD−アミノァ
シラーゼ活性約300単位が含まれ、比括性は6.25
単位/収(無細胞抽出液から4封苦)であった。実施例
5 実施例4で得られた精製酵素についてディスクゲル電気
泳動を行った。
アミコン社製)を用いて濃縮し、これを予め0.01M
リン酸カリウム緩衝液(pH7.4)べ平衡化させたセ
フアデックス■G−200(ファルマシア社製)カラム
(2.5肌×50cの)でゲル炉過を行った。活性区分
を集め精製酵素とした。この精製酵素にはD−アミノァ
シラーゼ活性約300単位が含まれ、比括性は6.25
単位/収(無細胞抽出液から4封苦)であった。実施例
5 実施例4で得られた精製酵素についてディスクゲル電気
泳動を行った。
ゲルの調整は○mstein、Davisらの方法に準
じて行い、7.5%ポリアクリルアミドPH8.9 4
帆×4.5肌の分離用ゲル、及び2.5%ポリアクリル
アミド(pH6.9)の濃縮用ゲルを作製した。緩衝液
はトリスーグリシン緩衝液(pH8.3)(トリヒドロ
キシメチルアミノメタン6夕、グリシン28.8のこ蒸
留水を加えて1夕にしたもの)を用い、実施例4で得ら
れた精製酵素100仏ぞと40%シュクロース100一
そを混合した液を濃縮用ゲルの上に添加し、泳動を行っ
た。泳動は4℃、2mA/ゲルの条件で行い、マイナス
側の緩衝液にブロムフェノールフル−を添加して泳動の
指標とした。泳動終了後、ゲルを取り出し、カミソリで
泳動万向に平行にゲルを二分し、一方をアミノブラック
lOBで一時間染色とした。
じて行い、7.5%ポリアクリルアミドPH8.9 4
帆×4.5肌の分離用ゲル、及び2.5%ポリアクリル
アミド(pH6.9)の濃縮用ゲルを作製した。緩衝液
はトリスーグリシン緩衝液(pH8.3)(トリヒドロ
キシメチルアミノメタン6夕、グリシン28.8のこ蒸
留水を加えて1夕にしたもの)を用い、実施例4で得ら
れた精製酵素100仏ぞと40%シュクロース100一
そを混合した液を濃縮用ゲルの上に添加し、泳動を行っ
た。泳動は4℃、2mA/ゲルの条件で行い、マイナス
側の緩衝液にブロムフェノールフル−を添加して泳動の
指標とした。泳動終了後、ゲルを取り出し、カミソリで
泳動万向に平行にゲルを二分し、一方をアミノブラック
lOBで一時間染色とした。
その後余分な色素を7%酢酸で脱色した所、図の様に4
本の染色された帯が認められたので、残りの半分のゲル
について染色帯に相当する所を切り取り、下記の方法で
活性を測定した。活性測定法:切り出したゲルを0.2
8Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)100ムのこ
浸し、4℃、一夜放置後、25〃その10mM塩化コバ
ルト、1004その50mM N−クロロアセチル−D
−バリンを添加し、30こ○、1時間反応させた。
本の染色された帯が認められたので、残りの半分のゲル
について染色帯に相当する所を切り取り、下記の方法で
活性を測定した。活性測定法:切り出したゲルを0.2
8Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)100ムのこ
浸し、4℃、一夜放置後、25〃その10mM塩化コバ
ルト、1004その50mM N−クロロアセチル−D
−バリンを添加し、30こ○、1時間反応させた。
反応後2分間煮沸して反応を停止させ、冷却後その2.
5一そをメルク・キーゼルゲル・プレート(メルク社製
〜t5715)にスポットし、nーブタノール:酢酸:
水=4:1:1の溶媒系で展開後、プレートを風乾し、
ニンヒドリン溶液を曙霧して12000、5分間発色さ
せた。酵素活性を持つ反応液のみD−バリンのスポット
を与えた。以上の方法により、本酵素のブロムフェノー
ルフル一に対する相対移動度は0.25と決定した。
5一そをメルク・キーゼルゲル・プレート(メルク社製
〜t5715)にスポットし、nーブタノール:酢酸:
水=4:1:1の溶媒系で展開後、プレートを風乾し、
ニンヒドリン溶液を曙霧して12000、5分間発色さ
せた。酵素活性を持つ反応液のみD−バリンのスポット
を与えた。以上の方法により、本酵素のブロムフェノー
ルフル一に対する相対移動度は0.25と決定した。
第5図は本酵素の蟹気泳動バンドを示す図で図中Iは農
縮用ゲル、2は分離用ゲルで3は本酵素、4,5,6は
共に不純物及び7はBPBのそれぞれバンドを示す。実
施例 6 実施例1及び2、3と同機な方法でシュードモナス ア
ミノボランスNCIB9039先からD−アミノアシラ
−ゼ溶液を得た。
縮用ゲル、2は分離用ゲルで3は本酵素、4,5,6は
共に不純物及び7はBPBのそれぞれバンドを示す。実
施例 6 実施例1及び2、3と同機な方法でシュードモナス ア
ミノボランスNCIB9039先からD−アミノアシラ
−ゼ溶液を得た。
これを実施例5と同様な方法でディスクゲル電気泳動を
行い、泳動位置を求めた。本酵素のプロムフェノールフ
ル一に対する相対移動度は0.26であった。実施例
7 実施例1と同様の培地50私を含む250の【客上ルレ
ンマィャーフラスコを実施例1と同様に殺菌後フアカル
タティブ・メタノール資化性細菌株類を接種し、280
0、4日間振麹培養した。
行い、泳動位置を求めた。本酵素のプロムフェノールフ
ル一に対する相対移動度は0.26であった。実施例
7 実施例1と同様の培地50私を含む250の【客上ルレ
ンマィャーフラスコを実施例1と同様に殺菌後フアカル
タティブ・メタノール資化性細菌株類を接種し、280
0、4日間振麹培養した。
培養液を冷却下1000仇pm15分間の遠心分離し、
得られた菌体を0.01Mリン酸カリウム緩衝液(pH
7.4)で洗浄後、同じ緩衝液1の【に懸濁した。懸濁
液を超音波破砕機で6肌、1分間の処理をし、0℃、1
000仇pm、30分間の遠心分離により各々の菌株の
無細胞抽出液を得た。この無細胞抽出液75仏そ、0.
29Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)50r〆、
10mM塩化コバルト25仏夕、50mM Nークロロ
アセチル−D−バリン100ムそを混合し、30℃、1
時間反応させ、2分間の煮沸によって反応を停止した。
同様にして、基質をNークロロアセチル−Lーフェニル
アラニンとした反応も同時に行った。これらの反応液を
メルク・キーゼルゲル・プレートにスポットし、nーブ
タノール:酢酸:水:=4:1:1の溶媒系で薄層クロ
マトグラフィーを行った。プレートを風乾後ニンヒドリ
ン発色により、バリン及びフェニルアラニンのスポット
を与える株、即ちDーアミノアシラーゼ及びLーアミノ
アシラーゼ活性を与える株を検索した第1表の結果を得
た。
得られた菌体を0.01Mリン酸カリウム緩衝液(pH
7.4)で洗浄後、同じ緩衝液1の【に懸濁した。懸濁
液を超音波破砕機で6肌、1分間の処理をし、0℃、1
000仇pm、30分間の遠心分離により各々の菌株の
無細胞抽出液を得た。この無細胞抽出液75仏そ、0.
29Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)50r〆、
10mM塩化コバルト25仏夕、50mM Nークロロ
アセチル−D−バリン100ムそを混合し、30℃、1
時間反応させ、2分間の煮沸によって反応を停止した。
同様にして、基質をNークロロアセチル−Lーフェニル
アラニンとした反応も同時に行った。これらの反応液を
メルク・キーゼルゲル・プレートにスポットし、nーブ
タノール:酢酸:水:=4:1:1の溶媒系で薄層クロ
マトグラフィーを行った。プレートを風乾後ニンヒドリ
ン発色により、バリン及びフェニルアラニンのスポット
を与える株、即ちDーアミノアシラーゼ及びLーアミノ
アシラーゼ活性を与える株を検索した第1表の結果を得
た。
第1図は本酵素の熱安定性を示し、第2図は反応温度を
示し、第3図は、pH安定性を示し、第4図は反応pH
を示す図で、何れも縦幅は本酵素の相対活性を%で示す
。 第5図は本酵素の電気泳動のバンドを示す説明図である
。第1図 第2図 第3図 第4図 第5図
示し、第3図は、pH安定性を示し、第4図は反応pH
を示す図で、何れも縦幅は本酵素の相対活性を%で示す
。 第5図は本酵素の電気泳動のバンドを示す説明図である
。第1図 第2図 第3図 第4図 第5図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 フアカルタテイブ(facultative)メタ
ノール資化性細菌類が生産する次の性質を有するD−ア
ミノアシラーゼ。 (1)基質特異性 N−アシル−D−アミノ酸のアシル基を加水分解するア
ミノアシラーゼ、しかしN−アシル−グルコサミン、N
−アシル−エタノールアミンには作用しない。 (2)安定性 温度:50℃でも殆んど活性を保持し、80℃でもなお
僅かに活性を残存する(pH7.415分間)pH:6
〜7で最も安定、pH5又は9となると半減する(温度
5℃、一夜放置)(3)反応性 温度:他のアシラーゼと同様失活限界に近い80℃まで
は直線的に活性を増加し、80℃以上は急激に反応性を
失う(pH7.4)pH:pH7〜8が反応性高く、p
H7.4で最高、pH6.5又は9となれば60%とな
り、それより下又は上は急激に反応性を失う。 (温度30℃)(4)分子量100000(ゲル濾過法
)(5)等電点pI=4.95(6)DISC電気泳動
Rm_B_P_B=0.25(7)元素分析(%)C=
54.33H=7.19 N=16.37 (8)金属イオンの影響 Hg^+^+、Cu^+^+によつて阻害されるが、そ
の他のイオンは活性化にも阻害にも影響なし。 (9)阻害剤 P−クロロ水銀安息香酸で著しく阻害されるが、EDT
Aによつて僅かに阻害される程度N−エチルマレイミド
及びモノイヨード酢酸では阻害されず。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53115323A JPS6031477B2 (ja) | 1978-09-19 | 1978-09-19 | D↓−アミノアシラ−ゼ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53115323A JPS6031477B2 (ja) | 1978-09-19 | 1978-09-19 | D↓−アミノアシラ−ゼ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5542534A JPS5542534A (en) | 1980-03-25 |
JPS6031477B2 true JPS6031477B2 (ja) | 1985-07-22 |
Family
ID=14659729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53115323A Expired JPS6031477B2 (ja) | 1978-09-19 | 1978-09-19 | D↓−アミノアシラ−ゼ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6031477B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60114020A (ja) * | 1983-11-25 | 1985-06-20 | Nakamichi Corp | 非巡回型デジタルフィルタ回路 |
US5188952A (en) * | 1986-12-16 | 1993-02-23 | Imperial Chemical Industries Plc | Process for the decomposition of acrylamide |
JPH0736511B2 (ja) * | 1987-03-02 | 1995-04-19 | 日本電信電話株式会社 | 波形発生方法 |
JP4502295B2 (ja) * | 2000-08-02 | 2010-07-14 | ダイセル化学工業株式会社 | 耐熱性d−アミノアシラーゼ |
JP2005278401A (ja) * | 2002-09-09 | 2005-10-13 | Nippon Kayaku Co Ltd | 光学活性−エリスロ−3−シクロヘキシルセリンの製造方法 |
CN114231438B (zh) * | 2021-11-22 | 2023-02-03 | 浙江工业大学 | 假单胞菌zjut126在降解N-月桂酰谷氨酸中的应用 |
-
1978
- 1978-09-19 JP JP53115323A patent/JPS6031477B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5542534A (en) | 1980-03-25 |
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