JPS6028450Y2 - スタイレツト及びテ−パ付タ−ミナルピンを具えたペ−シングリ−ド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、一般にはベーシングリード （ｐａｃｉｎｇ １ｅａｄ）に関し、さらに具体的には
心臓パルス発生装置に接続する経静脈ベーシングリード
に関するものである。

先行技術の経静脈ベーシングリードにおけるターミナル
ピンは、ベーシングリードの製造時およびこのリード内
のターミナルピンにスタイレットを通す際に特有の問題
点を抱えていた。

従来、ターミナルピンは経静脈ベーシングリードのワイ
ヤコイル内にクリンプ用スリーブを必要とするが、ター
ミナルピンの製造に際し、経静脈ベーシングリードを形
成しているコイルの一端にターミナルピンを装着したま
ま上記スリーブを上記コイルに装着することが極めて困
難であった。

先行技術においては、スリーブをコイル内部に配置し、
かつターミナルピンをコイルの外側に配置したのちコイ
ルの周辺をクリンプすることによりスリーブをクリンプ
していたが、これにはクリンプ用スリーブとターミナル
ピン間の高精度の位置合せが必要になる。

このため、組立てが極めて煩雑であった。

このターミナルピンのスリーブの部分にスタイレットを
通すこともまた問題であった。

すなわち、スタイレットがスリーブ又はワイヤコイルに
引掛り、当該経静脈ベーシングリードの根元端部におけ
るターミナルピンのスリーブとワイヤコイルとの接合点
を越えてスタイレット先端を通過させるために多数のス
タブを必要とする。

このようなスタブの操作とスタイレットの微動は、医師
をいらいらせていた。

本考案は、経静脈ベーシングリードのワイヤコイル内に
容易に適合するテーパ部材を有するターミナルピンを提
供することにより、先行技術の欠点を克服するものであ
る。

本考案の一般的な目的は、経静脈ベーシングリードのワ
イヤコイル内に容易に適合し、スタイレットを容易に通
過させることができるターミナルピンを提供することに
ある。

本考案の一実施例により提供されるターミナルピンは縦
方向に開設された内腔を有するメンバを具えており、こ
のメンバの中央部において外側に突出した局部が形成さ
れており、このメンバの先端部は肩部の大径から先端部
の小径へとロート状にしぼられており、このメンバの根
元部分は一定の径を有しており、これによって、上記メ
ンバの先端部が経静脈ベーシングリードのワイヤコイル
内に係合し、引続いて、このターミナルピンのメンバの
テーパ付き根元部分ならびにこのメンバの先端及びワイ
ヤコイル間に係合しているクリンプ用スリーブ間におい
てワイヤコイルがクリンプされる。

本考案の特徴は経静脈ベーシングリードのワイヤコイル
内に有効に係合するターミナルピンにある。

これによって、スタイレットがターミナルピン及びベー
シングリードのワイヤコイル内に容易に入り込み、スタ
イレットがターミナルピン上で捕捉されるのを防ぐ。

スタイレットがターミナルピン内に容易に通過できるこ
とが特に重要で、本考案はスタイレットが容易に通過で
きるようにして従来技術の問題点を克服したものである
。

本考案の他の特徴は、ベーシングリードのワイヤコイル
と対になるターミナルピンを含めて経静脈ベーシングリ
ードの根元端部が容易に製作できることにある。

第１図は本考案に係るベーシングリードのターミナルピ
ン部分を示す平面図であり、そのうちの一部が断面図で
示されている。

これは、ターミナルピン１０のメンバの縦方向に延在さ
れている縦方向内腔１０ａ１ターミナルピン１０の中央
部分の円周上において径方向に突出している肩部１０ｂ
１ターミナルビン１０の末端部に向けて外方に延在され
ている一定の径を有する根元部分１０Ｃ９および肩部１
０ｂからターミナルピン１０の先端１０ｅにかけて延在
されている先端部分１０ｄから構成されている。

先端部分１０ｄは、その外径が肩部１０ｂから先端１０
ｅにかけて単調に減少するようなテーパ形状を呈してい
る。

肩部１０ｂの先端部分１０ｄの外径１０ｆは、一例とし
て示す三線巻回コイルのごとき経静脈ベーシングリード
のワイヤコイルの内径よりもわずかに大きく、先端１０
ｅの外径はワイヤ・コイル１２の内径にほぼ等しい。

外側の金属スリーブ１４は、コイル１２の外径よりもや
や大きな内径を有し、これによってコイル１２の外径と
嵌合し、１４ａ及び１４ｂで例示する複数箇所で機械的
にクリンプされ、ターミナルピン１０の先端部分１０ｄ
と外側スリーブ１４のクリンプ箇所１４ａ、１４ｂ間の
近’Ｓ点１２ ａ及び１２ｂにおいてワイヤコイル１２
に装着される。

図面を明確化するため、その他のクリンプの図示は省略
している。

ウレタンその他の絶縁被覆１２ｃがワイヤコイル１２を
被覆し、金属スリーブ１４を被い、ターミナルピン１０
の肩部１０ｂに当接する。

シリコンゴム又は類似の材料から成るコネクタスリーブ
１６はワイヤコイル１２の絶縁被覆１２ｃ、肩部１０ｂ
及び円形端部１６ｄを有するターミナルピン１０の末端
部を被い、円形のシール用リング１６ａ、１６ｂ及び１
６ｅを具えてる。

このターミナルピンを使用するには、まずワイヤコイル
１２とこれを被っている絶縁被覆１２ｃ間に外側金属ス
リーブ１４を挿入し、引続いてこのターミナルピン１０
のテーパ付き先端部１０ｂをワイヤコイル１２内に挿入
する。

さらに引続いて、適宜な工具を使用して、明確化のため
１４ａ及び１４ｂのみで例示する箇所におて金属スリー
ブ１４をクリンプし、金属スリーブ１４の１４ａ及び１
４ｂの箇所とターミナルピン１０の先端部分１０ｂ間の
箇所１２ａ及び１２ｂにおいて金属スリーブをコイルに
装着する。

使用する場合には、先端１８ａを有するスタイレット１
８をターミナルピン・メンバ１０の縦方向内腔１０ａ内
に挿入し、さらにワイヤコイル１２内に挿入する。

ターミナルピン１０の先端１０ｅからワイヤコイル１２
への変換部は、スタイレット１８の先端１８ａがこすれ
たり引掛ったりするようなボイドその他の障害物のない
滑らかな変換部となってる。

スタイレット１８は、容易にターミナルピン１０内に入
り込む。

上述した本考案の要旨の範囲内で各種の均等的な変形が
可能である。

以下本考案の実施の態様を示す。

（１）前記コイル状導体の根元端部に摩擦止めされる外
側スリーブを具え、これによって前記コイル状導体の根
元端部が前記ターミナルピンの前記テーパ付き先端部に
摩擦止めされる構造の実用新案登録請求の範囲第１項記
載の心臓ペーシングリード。

（２）前記ターミナルピンの前記テーパ付き先端部分と
根元部分の間において該ターミナルピンに固着された肩
部を具えた構造の実用新案登録請求の範囲第１項記載の
心臓ベーシングリード。

（３）前記ターミナルピンは、前記ターミナルピンの肩
部と根元端部の間にほぼ一定直径の円筒形状の根元部分
を具えた構造の上記（２）記載の心臓ベーシングリード
。

（４）前記ターミナルピンの前記テーパ付き先端部分は
截頭円錐形状を呈する構造の上記（３）記載の心臓ベー
シングリード。

（５）前記ターミナルピンの一部分に固着されてこれを
被うほとんど体液に不活性な絶縁材料から戒るコネクタ
スリーブを具えた構造の上記（４）記載の心臓ベーシン
グリード。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るベーシング・リードのターミナル
ピン部分を示す平面図であり、そのうちの一部分を断面
図で示したものである。 １０・・・・・・ターミナルピン、１０ａ・・・・・・
縦方向内腔、１０ｂ・・・・・・肩部、１０ｃ・・・・
・・根元部分、１０ｄ・・・・・・先端部分、１０ｅ・
・・・・・先端、１２・・・・・・コイル、１４・・・
・・・金属スリーブ、１６・・・・・・コネクタスリー
ブ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 根元端部を有するコイル状導体； 該コイル状導体に固着されたこれを被う体液にほぼ不活
   性な材料からなるシース手段；並びに根元部分、縦方向
   内腔及び前記コイル状導体の前記根元端部内に係合され
   るテーパ付き先端部分を有するターミナルピンを具え、
   該ターミナルピンの前記根元端部において前記縦方向内
   腔中にかつここから更に前記ターミナルピンの前記テー
   パ付き先端部分を介して前記コイル状導体中にスタイレ
   ットが挿入される構造のスタイレットを有スる心臓ベー
   シングリード。