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JPS60259613A - 熱可塑性合成繊維の製造方法 - Google Patents

熱可塑性合成繊維の製造方法

Info

Publication number
JPS60259613A
JPS60259613A JP11452084A JP11452084A JPS60259613A JP S60259613 A JPS60259613 A JP S60259613A JP 11452084 A JP11452084 A JP 11452084A JP 11452084 A JP11452084 A JP 11452084A JP S60259613 A JPS60259613 A JP S60259613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
spinning
heating
pressurized
heating zone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11452084A
Other languages
English (en)
Inventor
Futoshi Sasamoto
太 笹本
Kenichiro Oka
岡 研一郎
Masanori Mineo
嶺尾 昌紀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP11452084A priority Critical patent/JPS60259613A/ja
Publication of JPS60259613A publication Critical patent/JPS60259613A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は熱可塑性合成繊維の製造方法に関する。さらに
詳しくは、高強度の糸条を紡糸工程のみの一工程で低コ
ストに製造する方法に関する。
〔従来技術及びその問題点〕
従来から熱可塑性合成繊維は、一般的に熱可塑性重合体
を溶融し、紡糸口金から紡出して冷却固化せしめ低配向
の未延伸糸を得た後、該未延伸糸を加熱下に延伸して実
用的な機械的性質を備えた延伸糸とすることで製造され
ている。
近年かかる製造方法のコストダウン、省工不れている。
かかる省エネルギー、コストダウンプロセスとして代表
的な一例は、紡糸と延伸を直結した直接紡糸延伸(以下
DSD法と略称)プロセスである。しかしながらこのD
SD法は、延伸のために高温でかつ高速で回転するロー
ラーを使用するためエイ・ルギー効率が悪く、大きなコ
ストダウン効果が図れないという欠点を有している。
これに対し特公昭35−5104号公報で開示されてい
る如く口金から吐出した糸条を高速度で引取ることによ
り紡糸工程のみで実用的な糸質の糸条を得ようさいう試
み(以下高速紡糸法と略称)がある。か〃・る方法では
コストダウン効果は大きいが得られる繊維は特殊な内部
構造をイTし、一般に機械的性質の劣る糸条しか得られ
ない。
これに対して特公昭45−1932号公報には、口金か
ら吐出した糸条を冷却固化せしめた後再び加熱帯域を走
行せしめて加熱延伸を実現する方法(」ブ下略D S 
J)法と略称)が開示きれている。
かかる方法によれd゛確かに比較的低コストで繊1 絹
ヶ製造ず、。とヵ、51iじあり、ユえ機械的性質もあ
る程度従来延伸糸に近づくため、コストグ2゛7ンブ1
1セスとしくはこの方法が最も有効な方法と考えられる
。しかしながら近年、かかるコス)・ダウンプロセスで
得られる糸条の機械的性質をさらに向上させたいという
要求が生じて来た。
かかる紡糸工程のみの一工程て実用的な繊維を得る方法
で得られる糸条の高強度化を図るだめのアプローチとし
て+d 、例えば特公昭47〜62130号公報がある
。すなわち、溶融ポリマを高い紡糸速度で口金直下の加
圧室内に紡出して冷却固化し、次いで加圧室下部のノズ
ルから高速加圧気体と共に糸条を噴出せしめることによ
って、実質的に一工程で一挙に延伸糸条を得る方法が開
示されている。しかしながら、この方法は不織布やウェ
ッブなどの素材としての延伸糸を得んとするもので、空
気の随伴力を主体に高速で送り出すため、糸の操作すな
わち、糸の速度、延伸力、延伸倍率などのコントロール
が難しいり、所望の機械的性質には及ばない糸しか得ら
れない。又、特開昭52−178030号公報にフィラ
メントを冷却固化後緊張帯域を通過させ更に加熱帯域に
導入して高強力化を図る方法が開示されている。かがる
緊張帯域としてはガイドによる糸の擦過が採用されてい
るが、かかる方法では糸に損傷が加えられ好寸しくない
又特開昭54−120733号公報には、冷却風として
35℃υ±の冷却風を用いて糸条を冷却した後、加熱帯
域を通過きせる方法が開示きれているが、かがる方法で
は機械的性質の向−ヒ幅も小さく、かつ操業上も高温冷
却風を用いるため操イ/[が難がしくなるという欠点を
有している。
〔発明の目的〕
jン−4−詳述した如く、従来の方法では紡糸工程のみ
の一工程で高強度な糸条を低コストで得ると、J−一実
伏されていない。
本発明の目的は、従来提案されている低コストの製造プ
ロセスから、より高強度な糸条を得る新規な溶融紡糸方
法を提供せんとするものである。
〔発明の構成〕
すなわち本発明は、溶融紡糸可能な熱可塑性重合体を紡
糸1」全直下に設けられかつ外部雰囲気部よりも高圧に
保持された加圧雰囲気紡糸筒内に吐出し冷却固化せしめ
た後、実質的に充分に流体的に7−ルされた該紡糸筒の
出口部より。
該紡/v8筒外に進行せしめし力・る後に再び加熱帯域
中に該糸条を走行せしめ加熱帯域中で該糸条を加熱延伸
した後引取り手段で引取ることを特徴とする合成繊維の
製造方法である。
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
本発明においては熱可塑性重合体を紡糸口金直下に設け
られかつ外気常圧部よりも高圧に保持された加圧雰囲気
紡糸筒内に吐出し冷却固化せしめつつ、加圧雰囲気中に
該糸条を走行させしかる後に加圧紡糸筒外に導き出し、
続いて該糸条を再び加熱帯域中に導入することが重要で
ある。
本発明者らの研究によると、略DSD法において高強度
化を図るためKば、加熱帯域に入る領域で糸にかかる応
力を上昇させることおよび、紡出し/こ糸条を急冷する
ことが多大な効果を発揮することが判明し/こ。ここで
糸の応力を上昇させる具体的手段として糸への損傷が加
わらぬ様に配慮する必要がある。例えば糸道ガイド等に
よる擦過などの手段を採用した場合応力上昇は図れるが
、紡糸中の毛羽の発生が増大する。
糸条に損傷を与えずかつ糸の応力を上昇させがつ紡出糸
を急冷するためには、糸条を加圧させた雰囲気中に吐出
し急冷し、冷却固化せしめつつ、加圧雰囲気を走行させ
る方法が最も操業的にも実現しやすく、かつ効果も大き
いものである。この様に加圧雰囲気中に糸条を走行させ
る七応力上昇が図れるのは、加圧雰囲気中では糸が急冷
され、かつ糸にかかる空気抵抗が増すためと考えられる
従って本発明においても、加圧雰囲気中に糸ふ1 ”(
′k (T i + * ’k ’c 、@、 ?’n
 Lが°・1峠がかる応力を上昇させた後に加熱帯域に
再び糸条を導入して延伸を行なうという方法を採用する
この様に高応力下で延伸をして始めて従来の方法に比べ
て高強度な糸条が得られるのである。
又、本発明では」二連の如く、加圧雰囲気中に糸条を走
行させた後加圧雰囲気中から糸条を引き出ししかる後に
加熱帯域中に糸条を導入するのであるが、加圧雰囲気中
から糸条を引出1′部分は実質的に充分に流体的に7−
ルされているととが必要である。仁の部分の/−ル性が
不十分であると、加圧雰囲気紡糸筒内の圧力が十分に上
昇せず、また加圧雰囲気紡糸筒内の圧力変動が大きくな
り、糸条の延伸効果に悪影響を為え、得られる糸条の均
一性が低下する。
さらに本発明では、加圧雰囲気中から糸を導き出した後
加熱帯域に導入することがもう1つの重要な点である。
これは加圧雰囲気中から糸条を導き出すことにより紡糸
随伴気流が除去でき、加熱帯域での温度低下が抑制され
熱処理効率が向」二できるためである。
1.1.。ヶ。113□いヵ1工□□ヮ、□lJj l
jてから加熱帯域中に導入され、該加熱帯域中で加熱延
伸されながら引取り手段により引取られる。
この様に1」金部下の雰囲気を加圧にした紡糸筒内に糸
条を紡出して急、冷し、冷却固化せしめながら該加圧雰
囲気中に糸条を走行させ糸条にかかる応力を高くしたの
ち、該加圧雰囲気中がら糸条を導き出してしかる後に加
熱帯域中で糸条を延伸しつつ引取ることにより、始めて
低コストで高強度な糸条の製造が紡糸工程のみの一工程
で実現するのである。
本発明の加熱帯域としては、糸条が通過する空間が加熱
されていれば良ぐ、例えば筒状あるいは横断面が矩形状
のチューブなどが用いられるがこれに限定されるもので
はない。
父、かかる加熱帯域は加熱帯域の周囲を加熱しつつ加熱
帯域内の雰囲気温度を高めながら、10〜a o Nl
/分の加熱気体を積極的に外部から導入することが糸条
を均一に熱処理てきるのでOfましい。また加熱気体の
温度および加熱帯域の雰囲気温度d、M合体のガラス転
移温度以上であれば良いが100〜300℃が操業の安
定化の点で好ましい。
又加熱帯域に導入する加熱気体は空気の他に窒素、ヘリ
ウムなどの不活性カスや水蒸気などを利用できるが、特
に空気が操業」二問題も少なく好ましい。
さらに加熱帯域に加熱気体を導入する際には金網フィル
ター、金属繊維の不織布、焼結金属などで気体を整流し
つつ導入すると均一性が高するので好ましい。
本発明に適用できる溶融紡、i’: t−J能なp!A
可塑性重合体は、ポリ−ε−カプラミド、ポリヘキサメ
チノンアジバミト、ポリへキザメチレンセバカミト、ポ
リテトラメチレンアジパミト、ポリヘキザメチレンテレ
フタシミト、ポリヘキザノチレンイノフタラミド、ポリ
ドテカノチレンドデカミト、ポリメタキンレノ−アジパ
ミド、ポリパラキノリレンアジパミド等のポリアミド類
、ポリエチレンテレツタレート、ボリテトラメチレンテ
レンタレート、ボlノエチレン1.2− )へエノキン
エタンP P’−ジカルボキシレート、ポリナツタレン
チレフタレ−1・等のポリエステル類、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン−1等のポリオレフィン類
、及びポリ弗化エチレン−ポリ弗化ビニリデン共重合体
、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアセター
ル等通常の溶融紡糸可能な熱可塑性重合体であり、それ
ぞれ2種り上の共重合ポリマ及び混合ポリマ類を含む。
上記熱可塑性重合体のうち、特にポリエステル類を用い
ると、本発明の効果がより顕著となる。
さらにポリエステルのうち、単糸デニールが5デニール
以−ヒの太物品種に本発明を適用するとその効果が著し
い。
すなわち、単糸デニールが6デニール以」二の太物品種
の場合、従来方法では、加熱帯域入口での糸にかかる応
力が特に小さく、十分な延信効果が得られずにいたが、
本発明の適用により著しい物性向上が実現できるのであ
る。
又、上述の物性向−ヒ効果は引取速度を3000m/分
以上とすると特に顕著となり好寸しい。
又、操業性や糸掛は性、紡糸安定性等の点で引取速度は
4000〜8000 m 7分が好ましい。
以下に図をもって本発明を説明する。
第1図は本発明の製造方法の代表的な実施態様を示す概
略図である。
図において、1は紡糸機であり、該紡糸機は、チップT
を投入した原料ホノ・ニー’z、溶融押出し機3、メタ
リングポンプ4、変速機付きのモータ5、パック6およ
び口金7からなる。
原料ホッパー2からのチップTは、紡糸機1内の溶融押
出し機6によりポリマ状態でメタリングポンプ4を通過
させられた後、・シック6内のフィルター(図示せず)
で濾過され、口金7から糸条Yとして、通常重合体の融
点以上、融点+100℃の範囲の温度で溶融紡糸される
メタリングポンプ4は、変速機付きのモータ5へ に連絡されており、該モータ5の回転数を制御 1する
ことにより、糸条Yの吐出量を決定することにより、糸
条Yの吐出量を決定することができる。
本発明においては、口金7を装着したバック6の直下に
加圧雰囲気紡糸筒Sを設けてあり、該紡糸筒内に加圧流
体を導入することにより、紡糸筒内を高圧状態に保つよ
うにしたものである。
」−記加圧雰囲気紡糸筒Sについて、以下に更に詳しく
述べる。
口金直下には必要に応じて加熱筒8が紡糸機1に取付け
られ、該加熱筒8の下方には、断熱筒11を介して加圧
冷却風吹き込み装置の環状チムニ−12が取付けられて
いる。加熱筒8は例えば産業用の溶融粘性の高いポリマ
を溶融紡糸する際に用い、衣料用途に用いられる低粘性
ポリマを溶融紡糸する場合は採用しなくてもよい。
また、加熱筒8には、熱電対9が設けられており、該熱
電対9は、加熱筒内の雰囲気温度を設定値に制御できる
ように、温度コントローラ10とつながっている。該温
度コントローラ10により、加熱筒内に内蔵されたヒー
タ(図示せず)を制御し、加熱筒内の雰囲気温度を設定
値にすることが可能な構造となっている。加熱筒の温度
は通常ポリマの融点−40℃〜融点+100℃の範囲に
され、加熱筒の長さは5cb度で充分である。
」1記の環状チムニ−12には、円筒型のポーラス状フ
ィルター13が設置されており、該環状チムニ−12に
開口する加圧冷却風吹き込み用配管14から送り込まれ
る加圧冷却風を、フィルター16の長手方向、および円
周方向にほぼ均一に吹出させる構造となっている。加圧
冷却風吹き込み用配管14には風量を調節する・(ルブ
15が取付けられている。26は圧力計である。
環状チムニ−12の下方には、可動筒体17が固定筒体
18内に収められ、該可動筒体17は該可動筒体に取付
けられた/リンダ19と連動し、該7リンダー19の作
動により固定筒体18内を」ユニに昇降し得るようにな
っている。
糸通しなどの作業時には、該可動筒体17は、環状チム
ニ−12の下端部と可動筒体17の上端部との間に、作
業空間を確保し、通常の巻取り時には、ヒ方の環状チl
、ニー12の位置1で上昇、接圧し得る如くなっている
なお、可動筒体17と固定筒体18との摺動部、可動筒
体17と環状チムニ−12との接圧部(Cは、0リング
などの7一ル部材16.16′を設けて洩れのない構造
にされている。
固定筒体1,8の下端の糸出口部には、第2図に示す如
く、糸条が通過し得るだけの微小なスリット28を有し
、該スリット部の圧力損失で実質的に流体的に充分/−
ル性が確保されるシールガイド24を装着したガイドホ
ルダー25が取付けられている(第2図(イ)は平面図
、(ロ)は側面図を示す)。ノールガイド24は糸条に
随伴する気流が僅かに洩れる程度であり、4;i 該気
流の洩れによって糸条の揺れが著しく起ったすせず、糸
条各車糸間の交絡は生じない。
固定筒体18の下方には圧力計27および排気用の配管
23が設けられており、該配管23はバルブ22を介し
て外気常圧部とつながっている。
したがって、可動筒体17を環状チムニ−12に接圧ζ
せるだけで、口金7直下から固定筒体18下端の7−ル
ガイド24までの密封された空間、すなわち口金下部加
圧雰囲気室S a′fr:容易に得ることができる。
壕だ、固定筒体18の外壁は、熱交換器29で覆われ、
該熱交換器29内を流れる冷媒(図示せず)により加圧
雰囲気紡糸室Sa内の雰囲気温度を冷却てきる構造とな
っている。
口金下部加圧雰囲気室fEaは、バルブ22と環状チム
ニ−12の入口に設けられたバルブ15により、加圧雰
囲気室Saの内に送り込寸れる冷却風の圧力および流量
を制御することができる。
今、加圧密封された口金部加圧雰囲気圧Sa内に口金7
から溶融紡糸された糸条Yが吐出されると、糸条Yは温
度コノトローラ10により、設定温度に保持された加熱
筒8内の徐冷域を走行し/ξのち、環状チムニ−12か
ら吹き込捷れる加圧気体(本実施例では加圧空気)によ
り冷却される。
更に、糸条Yは、可動筒体17、熱交換器29で覆われ
た固定筒体18内を走行する間にも冷却が促進され、固
化される。その後、ソールガイド24を通過して外気常
圧部に設置きれた加熱帯域55に導入され、該加熱帯域
内で熱延伸された後引き続き給油装置21で紡糸油剤を
付与さる。しかる後一定周速で回転する第1ゴデ−ロー
ル5081更には、第2ゴデーロール6゜bを経て糸条
Yは巻取機63のボビン34に巻かれる。
該巻取機63のボビン54の回転数は、第2ゴデ−ロー
ル30bと巻取機64との間に設けられた張力検出器3
1により、糸条Yの巻取張力を検出し、該張力がほぼ一
定になるようにコノトローラ32により制御される。
本実施例によれば、環状チムニ−12の入口に設けられ
たバルブ15により、口金下部加圧雰囲気室Saに流入
する加圧空気量を、又、固定筒体18の下端近くに設け
られたバルブ22により、加圧雰囲気室Saがら割圧犬
気部に流出する加圧空気量を調節することにより、加圧
雰囲気室Sa内を一定加圧状態に保ちながら、糸条Yの
走行方向に沿って流れる加圧冷却空気量を自由に制御す
ることが可能になる。
父、第1図に示した実施例では加圧流体として空気を例
示したが窒素、水蒸気など重合体に対し不活性な気体で
あれば良い。操業上は空気が最も扱いやすく低コストで
好ましいが、高密度気体や高粘性気体を用いると応力上
昇がさらに図れ、有利である。
又紡糸筒内の圧力は本発明の効果を著しくするためには
1 kz / cr1以上とするのが好ましく、3ky
 / ca以上とするとさらに好捷しい。なお本発明で
常圧(大気圧)とはoh / cMの圧力である。
口金下部加圧雰囲気室Sa内の雰囲気温度を冷却する熱
交換器は、1だ加圧雰囲気紡糸筒内の空気が紡出糸条と
の熱交換によって温度上昇し、糸条の冷却効果が低下す
るのを防ぐものであるが、本実施例の如く固定筒体18
の外壁に冷媒を流すものたけでなく、例えば加圧雰囲気
Sa内の雰囲気温度を直接冷却するため、ヒートバイブ
などの手段を用いてもよい。また、図示していないが、
糸条出口部近傍の紡糸筒内に環状チムニ−とは別の気流
吹出し部を設けることもできる。該気流吹出し部は環状
チムニ−から吹込まれる加圧流体とのバランスをとり、
所定の圧力に保ちながら行なう。
比較的吐出量が少なく、紡糸筒外壁部を介して放熱した
り、あるいは積極的に紡糸筒外壁部を冷却するなどして
、紡糸筒内空気の温度が高くならず、十分に糸条冷却が
達せられる場合は、該気流吹出し部は閉じておくことが
できる。
1 寸だ・本実施例では、排気用・・・・ブ22を開い
て口金下部加圧雰囲気室Sa内に加圧冷却空気を流し、
また熱交換器29で糸条Yの冷却を促進しているが、巻
取り条件によっては、これらは必らずしも必要でない。
また1」金7の口金面から吐出する糸条Yの各単糸間の
溶融粘性を揃えるため、加熱筒8を設置しだが、ポリマ
の条件によっては、これらは必ずしも必要でない。
又第3図は、本発明の加熱帯域35の一例を示す加熱筒
の縦断面図である。加圧雰囲気紡糸筒を出た糸条Yはそ
の′!ま、周囲を電熱ヒータ=44で加熱された加熱筒
41を走行し加熱される。加熱筒」一部には加熱空気導
入用フィルター43が設けられ該フィルターを取り囲む
様に加熱気体供給部42を設はフィルター43を通して
加熱気体を導入する。
加熱気体の導入方法についてはフィルター形式を示した
がこれに限定されるものではない。
又第6図では加熱帯域の雰囲気温度を高温に保つ手段と
して電熱加熱を例示したが熱媒加熱方式でも良く、又こ
れらに限定されるものではない。 1 を 〔発明の効果〕 以上述べて来た通り、加圧雰囲気中に熱可塑性重合体を
紡出し、該糸条にがかる応力を高くせしめ、しかる後に
加熱帯域に導入することで始めて高強度の糸条が広範囲
の品種にわたって低コストで製造できるのである。
本発明は特に加熱帯域にょる略DSD法では従来低強度
な糸しか得られながった単糸デニール6デニール以」二
のポリエステル糸の製造においてその効果を太いに発揮
する。
加えて、本プロセスで得られる延伸糸は高強度で均一性
に優れ、従来延伸糸が適用される全ての分野に適用てき
るという特性を有し、かつ本プロセスのメリットはかか
る延伸糸が低コストで安定して製造できるという点であ
る。
以Fに実施例により本発明をさらに詳しく説明するが実
施例中で用いた物性値は」ソ下の方法により測定しグこ
Nl 強伸度 東洋ボールドゥイ/グ社製テン70ン引張り試験機によ
り、試料長2QQIW11.引張りスピード1oo賭、
’分の条件で強伸度曲線をめ強伸度を算出した。
(2) 均一性(ウスター斑) ノエルベーガー社製つスター斑試験機により、糸速25
m/分、レンジ±125%、チャート速度5crn/分
の条件で繊維軸方向の太さ斑を測定しU%値をめた。
(3) 固有粘度〔l〕 0−クロルフェノールを溶媒として25℃で測定する。
実施例1 第1図に示した紡糸引取装置を用いて固有粘度〔η) 
0.63のポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸した
。紡糸温度はポリマ温度で295℃、口金は外径+ 0
0 wartφ、孔径0.5 Mlφ、孔数24ホール
で口金孔は環状に配列されたものを用い、吐出量27.
8g/分で紡糸した。口金直下には長さ100賭の断熱
筒を介して長さ200繭、内径150Mφの環状チムニ
−を取付け、糸条の外周から25℃の加圧冷却風を吹き
込み、加圧雰囲気紡糸筒内圧を1.6および5 kg/
 crri Gに加圧し、それぞれを実験形1.2およ
び6とした。加圧雰囲気紡糸筒は内径150刀lφであ
り、口金から加圧雰囲気紡糸筒出口部までの全長は1.
8mである。紡出した糸条を紡糸筒内で冷却固化せしめ
た後/−ルガイドを通して外気筒圧部に導き、しかる後
に第6図に示した様な加熱帯域に導入した。該加熱帯域
は/−ルガイト下部200 ’1171kから設置され
、長さ1m1内径15#φであり、管壁は外部から電熱
加熱されて、雰囲気温度170℃で制御された。
捷だ、該加熱筒上部からフィルターを通して3ONl1
分、250℃の加熱空気を導入した。
糸条は該加熱帯域で熱延伸された後、所定油剤を伺I−
rされ、引取速度5DOOm/分の速度で引取られ、5
0デニール−24フイラメントの糸条として巻取られた
、i+ Jt ’Ill! (7) ′j“・@ i 
UZJ (7) !、)j ;f−′jl ug * 
W!L K h−・環状チムニ−下部の可動筒体を除去
し、環状チムニ−の下1mの間に開口率60%のパンチ
ングダクトを設け、通常の常圧紡糸を行なった後、本発
明と同様の加熱帯域に導入し引取った。環状チムニ−か
らは25℃の冷却風y(−1,5N m37分の流量て
吹込んだ。以上の方法で常圧紡糸としたり外は前記本発
明実施例と同様にして紡糸し、引取糸を得た。(実験形
4) 本発明と比較の常圧紡糸1去によって得られた糸条の物
性を表1に示し/こ。
表 1 )! 表1の実験篇1〜3から明らかな様に本発明の加圧雰囲
気紡糸法で得られた糸条は強度が高く、丑だ伸度も押え
ることができるなど機械的性質の向上が図れることがわ
かる。
実施例2 加勢帯域に導入する加熱空気の流量を表2の如く変更し
、加圧紡糸筒内圧を3 kg/ c、;、 Gと一定に
する」ンタ1は実施例1と同一の条件で50デニール2
4フイラメ/1・の糸条を得た。得られたザ/グルの強
伸度、U%値を表2に合わせて示した。
表 2 表2から明らかな如く、加熱空気の流量が10〜8ON
l/分のときU%値も低く均一性良好であり、好ましい
ことがわかる。かかる均一性という観点からは流量が2
0〜50 Nl1分が特に好ましいことがわかる。
実施例3 吐出量を表6の如く変更するり外は実施例1表向−の条
件で50デニ−/l−24フイラメント、75デニール
−24フイラメントおよび100デニール−24フイラ
メントの各品種の糸条を得た。得られた糸条の強度を合
せて表3に示した。
表 5 表6から明らかな通り単糸デニールが6デニ一ル以上の
品種では比較例では強度が比較的低いが本発明の加圧雰
囲気紡糸により強度が著しく向上し実用的な値に至るこ
とがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るプロセスの代表的な実施態様を
示す概略図であり、第2図は、本発明装置に適用される
/−ルガイドの一実施態様を示すもので、(イ)は平面
図、(ロ)は側面図を示す。又第3図は本発明の加熱帯
域の一例を示す加熱筒の縦断面図である。 1・−紡糸機 2 ・原料ホンパー 5 溶融押出し機 4 ・メタリングポンプ5 ・変速
機付きモータ 6・−パック7・−口金 8−加熱筒 9 熱電対 ’ 10 よい”>)o−511−ユああ12 −環状
チムニ− 13ポーラス状フィルター 14・・加圧冷却風吹き込み用配管 15・・風量調節バルブ 16.16′ ンール部材 17・・・可動筒 18・・・固定筒 19/リンダ− 20シリンダー昇降用案内棒 21 油剤付与装置 22・排気量調節パルプ 23 ・排気用配管 24・・/−ルガイド25 ・ホ
ルダー 26.27・・圧力計2日・・/−ルガイドの
スリット 29 ・熱交換器 30a 第1ゴデーロール 30b ・第2ゴデ−ロール 31・・張力検出器 62・・・巻取機コントローラ 63 巻取機34・・
・ボビン 6“5・加熱帯域 41・・・加熱筒 42・・・加熱気体供給部46−加
熱気体導入用フィルター 44・・・電熱ヒーター特許
出願人 東し株式会社 第1図 第6図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 溶融紡糸可能な熱可塑性重合体を紡糸口金直下
    に設けられかつ外部雰囲気部よりも高圧に保持された加
    圧雰囲気紡糸筒内に吐出し冷却固化せしめた後、実質的
    に充分に流体的に7−ルされた該紡糸筒の出口部より、
    該紡糸筒外に進行せしめしかる後に再び加熱帯域中に該
    糸条を走行せしめ加熱帯域中で該糸条を加熱延伸した後
    引取り手段で引取ることを特徴とする熱可塑性合成繊維
    の製造方法。
  2. (2) 加熱帯域は、周囲から雰囲気が加熱されつつ、
    積極的に外部から10〜8ONt!/分の加熱気体を導
    入して構成されることf:特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項記載の熱可塑性合成繊維の製造方法。
  3. (3) 熱可塑性重合体がポリエステルであることを特
    徴とする特許請求の範囲第(1)項又は第(2)項記載
    の熱可塑性合成繊維の製造方法。
JP11452084A 1984-06-06 1984-06-06 熱可塑性合成繊維の製造方法 Pending JPS60259613A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61202820A (ja) * 1985-03-05 1986-09-08 Asahi Chem Ind Co Ltd ち密な高弾性率高分子材料長尺体の製造方法

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