JPS6024341Y2 - 粘着部をもつ生理用ナプキン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、長手方向の両端部にショーツ貼付用と整形用
の２つの粘着部を有する生理用ナプキンを包装しやすい
ように折りたたんだものに関する。

生理用ナプキンの両端部又はその近傍に、２個所の粘着
層を設け、その一方をずれ止めのためのショーツ貼布用
として、また他方をその中央付近で折り込み接着させ局
部に密着させやすく整形するためにそれぞれ使用する形
式の生理用ナプキンはすでに知られている（実開昭５０
−１２３１９３号公報）。

しかしながら、この形式の生理用ナプキンは、粘着層が
他の部分に付着するのを防止するために、２枚の剥離紙
を必要とするので、その製造工程が複雑になる上、使用
に際して剥離操作２回行わなければならないという点で
不便がある。

本考案は、このような従来のものの欠点を克服したもの
で、包装に際して折りたたんだときに１枚の剥離紙を介
して各粘着部を接着しうるように、あらかじめ粘着部の
位置を定めることにより、１枚の剥離紙で２個所の粘着
部の保護を可能とし、しかもも包装に際して折りたたん
だ状態を型くずれしないように測定したものである。

次に添付図面により、本考案の構成を詳細に説明する。

図は本考案に係わる生理用ナプキンの断面略解図であり
、ナプキン本体１の一方の端部Ｂを内側に折り込み、他
端部Ａをその上り折り重ねた状態を示している。

端部Ａは、折り重ねる際、端部Ｂの折り込み部分の一部
が露出するように屈曲部よりも内部にずらして折り重ね
られる。

そして端部Ａの粘着部２と端部Ｂの粘着部３とは、折り
重ねられたときに並列的に近接して配置されるように、
あらかじめ位置ぎめされており、両者の上は１枚の剥離
紙４が完全に被覆し、仮着していて、粘着部の保護とと
もに折りたたまれた生理用ナプキンの形状を固定する役
割を果している。

本考案におけるナプキン本体１としては、従来公知のも
の、例えば吸収綿の一方の面を防漏シートで覆い、さら
に全体を表面シートで被覆しテープで固定したもの、吸
収綿の代りに粒状ポリマーを用いたもの、全体を極薄状
にしたものなどの中から任意に選択使用することができ
る。

次にこの本体１に設ける粘着部２，３は、適度の粘着性
を有し、仮着時には折りたたみ形状を維持しうるような
接着力を示すが、使用時には容易に剥離しうるものであ
ればよく、特に制限はない。

通常は、感圧性接着剤を適所に塗布して形成する。

この各粘着部は、単一部分で構成されるのが普通である
が、所望ならば、その一方若しくは両方を複数の部分に
分けて設けることもできる。

また、感圧接着剤を塗布する代りに、感圧性両面接着テ
ープ片を貼付することにより粘着部を形成させることも
できるし、あるいはプラスチックフィルム、紙、セロハ
ン、不織布、織布などの支持材の両面に感圧性接着剤を
塗布したものを貼付することにより粘着部を形成させる
こともできる。

次に、その片面において２つの粘着部を同時に仮着させ
る剥離紙としては、シリコーン加工紙、プラスチックシ
ート、セロハン、水溶性ポリビニルアルコールフィルム
など必要時に容易に粘着部から剥離できるものが用いら
れる。

この剥離紙は、客粘着部を十分に被覆しうる程度の寸法
に裁断され、使用される。

本考案は、上記のような構成を有するので、資材の節約
、工程の省略ができて経済的であり、使用時の解体も簡
単な上に、コンパクトに包装しうるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例の断面略解図であり、図中符号１
はナプキン本体、２，３は粘着部、４は剥離紙である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端若しくはその近傍にショーツ貼付用及び整形用の２
   つの粘着部を有する生理用ナプキンにおいて、一端を内
   側に折り込み、他端をその上にわずかにずらして折り重
   ねた際、２つの粘着部が並列的に配置されるような位置
   に各粘着部を設けるとともに、それらの粘着部を１枚の
   剥離紙で被覆し、仮着させたことを特徴とする生理用ナ
   プキン。