JPS60228791A - 回転スリ−ブを有する回転圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （章業上の利用分野） 本発明は、ケーシング内にロータが偏心して配置され、
このロータにベーンが支持される形式のいわゆるベーン
型の容積型回転圧縮機に関する。

特に、本発明は、ケーシング内に円筒状の回転スリーブ
が回転自在に配置され、ロータ上のベーンけこの回転ス
リーブの内面に接触しつつ回転するようＫなった回転圧
縮機に関する。

（従来技術） ベーン型回転圧縮機において、ベーン先端縁の摺動摩耗
を減少させるために、ハウジング内にベーン先端縁との
間に円筒状の回転スリーブを回転自在に配置した構造は
公知である。さらに、回転ス１７−プとハウジング内面
との摺動を減少させるために、たとえば産業図書発行の
「容積膨圧縮機」の第１５章可動翼回転圧縮機の項には
、回転スリーブとハウジングとの間に半径方向の空１１
Ｊｊｋ設け、この空隙に潤滑油を導入することが教示さ
れている・しかし、この方法では、潤滑油のひきずり抵
抗によシ動力損失が生じるという不利があるとともに、
油もれが生じた場合には、漏洩油が吐出空気に混合する
恐れがあるので、内燃機関の過給機として用いるには不
適当である。従って、この種の回転圧縮機においては、
回転スリーブとハウジングとの間では、エアベアリング
方式をとることが知られている。しかし、この支持方式
では、始動時、高負荷時、あるいは、過渡的運転条件下
などでは１回転スリー！外面とハウジング内面との接触
が生じる。この接触によって表面が摩耗したり、発熱し
て焼付が生じたシする。特に、この接触が金属接触であ
る場合には、この傾向が著しい。

そこで、金属性の回転スリー！及びハウジングの表面を
、固体潤滑剤、リン片状アルミ等を含む耐摩耗、耐熱性
樹脂で被覆して金属接触を避けるようにしている。しか
し、このようにしても、この樹脂性被膜が徐々に摩耗し
、その摩耗粉が回転スリーブとハウジングとの接触部を
介在して、摩耗を助長する。とともに、接触部の摩擦抵
抗を増大させ、ひいては焼付を誘発する。また、エアー
ベアリング機能を高めるために、ｌ！２１転スリーブの
外表面には、空気を１時的に捕獲する細長い溝が形成さ
れる場合があるが、摩耗粉がこの溝に入シ込んでエアベ
アリング機能を低下させるといった不具合が生じる。

（本発明の目的） 本発明は、摩耗粉を回転圧縮機から除去することによシ
、摩耗量及び摩擦抵抗の低減化を図シ。

これＫよって、焼付等の弊害を防止することができる回
転スリーブを有する回転圧縮機を提供することを目的と
する。

（本発明の構成） 本発明は、上記目的を達成するため以下のように構成さ
れる。すなわち、本発明の回転圧縮機は、円筒状の内周
面を有するセンターハウジングと該センターハウジング
の両部部に配置されたサイドハウジングとを有、するケ
ーシングと、該サイドハウジングに形成された吸入ポー
ト及び吐出ポートと、前記センターハウジング内に回転
自在に嵌挿された回転スリーブと、該スリーブ内に偏心
配置されたロータと、該ロータに出没自在に嵌装され前
記回転スリーブ内周面に摺接する複数のベーンとを備え
ておシ、前記ケーシングには１作動室の周方向吸入ポー
トが位置する側に半径方向外方に延びる摩耗粉収集溝と
、作動室の周方向吐出ポートが位置する側に開口する開
口端を有し周方向に延びて前記摩耗粉収集溝と連通ずる
とともにケーシングの外部に連通ずる排出口を有する摩
耗粉排出通路とが形成されている。１つの好ましい態様
においては、上記排出通路は、ロータ回転方向の吐出ポ
ート前方側に形成される作動室の死空間に開口している
。

ロータが回転する作動室空間内において１回転スリーブ
とセンターハウジングの間の間隙の圧力は、均一でなく
、周方向吸入ポート側の圧力は、吐出ポート側の圧力よ
シも低くなっている。このため１回転スリーブとハウジ
ングが接触の際に生じた摩耗粉は、吸入ポート付近く蓄
積する。また。

上記の排出通路は、圧力の高い吐出ポート付近に開口し
ている。従って１作動室から排出通路を通つて圧縮機外
に通じる空気流れが生じる。そして。

ケーシングの吸入ポート付近くは、上記の排出通路に通
じる摩耗粉収集溝が形成されておシ１回転スリーブとセ
ンタハウジングとの間に存在する吸入４−ト付近の摩耗
粉は、上述の空気流れに乗って系外に排出される。

Ｃ本発明の効果） 本発明の上記構成によれば１回転スリーブとセンターハ
ウジングとの摩擦によって生じた摩耗粉がケーシングに
設けられた排出通路を介して、回転圧縮機外に排出され
るので、この摩耗粉が回転スリーブとセンタハウジング
との間に残留することによって生じる焼付等の弊害を防
止することかで゛きる。この摩耗粉排出構造は、排出通
路の一端を圧力の高い作動室吐出ポート付近に開口さ吃
て排出通路内に空気流れを生じさせ、この空気流れに、
摩耗粉を同伴させるようにしているので機構が簡単であ
る。

（実施例の説明） 第１図及び第２図を参照すれば本発明の１実施例に係る
回転圧縮機との断面図が示されている。

圧縮機Ｃは、横方向に延びる円筒状のセンターハウジン
グ１とその両端部には円板状のサイドハウジング２，３
がゼルト１５によって固定されている。センターハウジ
ングｌとサイドハウジング２゜３によって内部に作動室
４が形成され１作動室４の偏心位置には、ロータ５が配
置されている。ロータ５の軸５ａは、サイドハウジング
２％　３にそれぞれ設けられたベアリング機構２ａ、３
ａによって支持されているとともに、適当な動力手段（
図示せず〕に連結されておシ、その動力手段からの動力
によシ、ロータ５は回転させられるようになっている。

ロータ５には、４つのベーン６がロータ５の溝５ｂに半
径方向出没自在罠嵌装されている。ロータ５とセンター
ハウジングの間には、円筒状の回転スリーブ７が配置さ
れておシ、ベーン６の先端は、この回転スリーブ７の内
面に当接した状態で回転する。回転スリープ７とセンタ
ーハウジング１との間には、半径方向に僅かなすき間８
が設けられておシ、このすき間に介在する空気のエアベ
アリング効果により１回転スリーｆ７はセンターハウジ
ング１から隔置した状態で回転するようになっている。

サイトハウジング２．３００回転スリーブ７対応する部
分には、硬質金属等をはめ込んだ、摺接部２ｂ、３ｂが
形成されるとともにサイドハウジング３には、空気の吸
入ボート９と吐出ポート１０が設けられている。吸入ポ
ート９と吐出ポート１０とは１作動室４の周方向夏いに
対向する位置に開口する。センターハウジングｌの吸入
ｚ−）９が位置する付近の内面には、周方向に隔置して
収集溝１２が半径方向外方に向って形成されている。サ
イトハウジング３には、上記収集溝１２に連通し、周方
向に延びる排出通路１３が設けられている。そして、該
排出通路１３の一端は、サイドハウジング３に設けられ
た開口１３ａにより吐出ポート１０のロータ回転方向前
方すなわち、リーディング側に存在する作動室４０死空
間に開口している。排気通路１３は。

サイドハウジング２に設けられた貫通口（排出口）１４
に接続されることにより１作動室４を圧縮機Ｃの外部に
連通せしめている。回転スリーブ７の外部表面は、耐熱
耐摩耗性樹脂で被覆されている。

回転スリーブ７は圧縮機Ｃの作動中において。

センターハウジングｌの内部で偏心状鴨になっておシセ
ンターハウジング１とのすき間８は、一定でなく１回転
スリーブ７は、吐出ボート側に接近した状態で回転する
。そして、エンジン始動時。

高負荷時、過渡的運転状態等の特定の条件下では、エア
ベアリングが不完全とな夛１回転スリーブ７とセンター
ハウジング１とは、接触しつつ回転するようになる。こ
のため１回転スリーブ７の表面の樹脂被覆が摩耗して摩
耗粉を発生する。この摩耗粉は相対的に圧力の低い吸入
ボート９側のすき間に移動して蓄積される。この摩耗粉
は放置すると次第に増大して、その一部は、回転スリー
ｆ７とセンタハウジング１との間に介在して、摩擦抵抗
、摩耗量を増大させるとともに、発熱量を増大させ、ひ
いては焼付を生じさせる。

本例では、この摩耗粉を収集溝１２に補集するようＫす
るとともに、収集溝１２に収集された摩耗粉は、排出通
路１３を通じて圧縮機外に排出されるよう罠なっている
。この場合、収集溝１２は、圧力の低い吸入ポー）１１
１に設けられているので、摩耗粉を効率良く収集できる
とともに、この摩耗粉を排出する排出通路１３の一端は
作動室４の比較的圧力の高い吐出ポート１０のリーディ
ング側の死空間に開口しておシ、この開口を通して導入
される高圧窒気流れによシ、摩耗粉を容易に系外に排出
することができる。

第３図には、本発明の他の実施例が示されておシ、本例
においては、収集ｒｌ１１２は、前例に比して比較的密
に配置されている。本例においても、前例と同様の効果
を得ることができる。

なお、排出通路１３は、第２図においては、サイドハウ
ジング２に設けられた貫通口１４によ、＃）、外部に連
通ずるようになっているが、貫通口１４をセンターハウ
ジング１に設けても良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の１実施例に係る回転圧縮機の横断面
、第２図は、第１図の回転圧縮機のロータ回転軸を含む
平面で切断した断面図、第３図は、本発明の他の実施例
に係る第１図と同様の図である。 符号の説明 Ｃ・・・回転圧縮機、１・・・センターハウジング、２
．３・・・サイドハウジング、４・・・作動室、１２・
・・収集溝、１３・・・排出通路。 Ｍ１図 １１２　図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　円筒状の内周面を有するセンターハウジングと
   該センターハウジングの両側部に配＃Ｉこれたサイドハ
   ウジングとを有するケーシングと、骸すイＰハウジング
   に形成された吸入４−ト及び吐出／−トと、前記センタ
   ーハウジング内に回転自在に嵌挿された回転スリーブと
   、該スリーブ内に偏心配置されたロータと、該ロータに
   出没自在に嵌装され前記回転スリーブ内周面に摺接する
   複数のベーンとを備えた回転圧縮機にかいて、前記ケー
   シングには、作動室の周方向吸入ポートが位置する側に
   半径方向外方に延び′る摩耗粉収集溝と、作動室の周方
   向吐出／−）が位置する側に開口する開口端を有し周方
   向に延びて前記摩耗粉収集溝と連通ずるとともにケーシ
   ングの外部に連通ずる排出口を有する摩耗粉排出通路と
   が形成されたこ七ｔ−特徴とする回転スリーブを有する
   回転圧縮機。
2. （２）上記通路が、ロータ回転方向の吐出ポート前方側
   に形成される作動室における死空間に開口して込ること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の回転スリーブ
   を有する回転圧縮機。