JPS6020851Y2 - 始動電動機用減速装置の内歯歯車保持機構 - Google Patents
始動電動機用減速装置の内歯歯車保持機構Info
- Publication number
- JPS6020851Y2 JPS6020851Y2 JP1974157340U JP15734074U JPS6020851Y2 JP S6020851 Y2 JPS6020851 Y2 JP S6020851Y2 JP 1974157340 U JP1974157340 U JP 1974157340U JP 15734074 U JP15734074 U JP 15734074U JP S6020851 Y2 JPS6020851 Y2 JP S6020851Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- internal gear
- holder
- protrusion
- groove
- Prior art date
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- Expired
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- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、始動電動機用減速装置の内歯歯車保持機構に
関するものである。
関するものである。
従来、遊星歯車を用いた減速装置を備える始動電動機で
は、第1図に示すごとく内歯歯車1′が常用荷重で空転
を生じないようにノックピン6で固定したもの、第2図
に示すごとく内歯歯車外周をギヤハウジング5に圧入す
るもの、または第3図に示すごとく側面からばね4等の
押圧機構により保持するもの等が知られている。
は、第1図に示すごとく内歯歯車1′が常用荷重で空転
を生じないようにノックピン6で固定したもの、第2図
に示すごとく内歯歯車外周をギヤハウジング5に圧入す
るもの、または第3図に示すごとく側面からばね4等の
押圧機構により保持するもの等が知られている。
しかし、これらの保持機構においては、ノックピン部分
に集中応力が加わり局部的に破損を生じ易く、圧入機構
は圧入代の管理が困難であり、また押圧機構は大きい側
圧を与えるためばね容量の増大と締付機械の強化を考慮
する必要がある等の欠点があった。
に集中応力が加わり局部的に破損を生じ易く、圧入機構
は圧入代の管理が困難であり、また押圧機構は大きい側
圧を与えるためばね容量の増大と締付機械の強化を考慮
する必要がある等の欠点があった。
また、エンジン始動の際、エンジンのりングギャと始動
電動機のピニオンとのかみ合い時の衝撃や、始動開始時
のエンジンの逆転(キックバック)現象による過大なト
ルクが伝達された場合、ベアリングや内歯歯車が破損す
るおそれがあった。
電動機のピニオンとのかみ合い時の衝撃や、始動開始時
のエンジンの逆転(キックバック)現象による過大なト
ルクが伝達された場合、ベアリングや内歯歯車が破損す
るおそれがあった。
本考案の目的は上述の欠点を除去し、適切なる歯車保持
機械を提供するにある。
機械を提供するにある。
上記目的を遠戚するための手段として本考案には下記要
素を組合わせた構成を具えている。
素を組合わせた構成を具えている。
(1)内歯歯車の突出側面に楔形又は台形を形成してこ
れと嵌合する保持具と対向させたこと、(2)皿ばねに
よって両者を押圧して内歯歯車を保持すること、 本考案においては楔形又は台形の突出部とこれに嵌合す
る溝を有する保持具を備えることにより広い摩擦面が得
られ後述するように高い圧接荷重が得られる効果がある
が、その反面内歯歯車に対する保持具の移動量すなわち
押圧ばねの変形量が著しく増大する。
れと嵌合する保持具と対向させたこと、(2)皿ばねに
よって両者を押圧して内歯歯車を保持すること、 本考案においては楔形又は台形の突出部とこれに嵌合す
る溝を有する保持具を備えることにより広い摩擦面が得
られ後述するように高い圧接荷重が得られる効果がある
が、その反面内歯歯車に対する保持具の移動量すなわち
押圧ばねの変形量が著しく増大する。
ところで押圧ばねとして複数のコイルばねを使用すると
、荷重が不均等になり易い上に、コイルばねの特性は荷
重と変形量との関係が直線的であって変形量が大となる
と荷重の変化が大となって摩耗に対応しにくい欠点があ
る。
、荷重が不均等になり易い上に、コイルばねの特性は荷
重と変形量との関係が直線的であって変形量が大となる
と荷重の変化が大となって摩耗に対応しにくい欠点があ
る。
これに対して皿ばねは曲線的特性があって、変形量に対
して荷重の変化が小さくなるように設計することができ
、それだけ摩耗に対応し得る性能を有するものである。
して荷重の変化が小さくなるように設計することができ
、それだけ摩耗に対応し得る性能を有するものである。
以下、第4図、第5図に沿って本考案実施の1例を説明
する。
する。
第4図に示すごとく本考案の始動電動機は、ハウジング
8内に図示しない電動機が配設され、電動機軸先端のギ
ヤがプラネタリギヤ7にかみ合うものである。
8内に図示しない電動機が配設され、電動機軸先端のギ
ヤがプラネタリギヤ7にかみ合うものである。
プラネタリギヤ7はドライブシャフト11に圧入された
ギヤシャフト10に回転自在に軸承されて、内歯歯車1
とかみ合いギヤハウジング5に収容されている。
ギヤシャフト10に回転自在に軸承されて、内歯歯車1
とかみ合いギヤハウジング5に収容されている。
内歯歯車1の一側面はフラケット9に当接腰もう一方の
側面には断面が楔形又は台形の同心環状の突出部2が形
成されており、該突出部2に嵌合する環状溝3aを備え
る保持具3が嵌められている。
側面には断面が楔形又は台形の同心環状の突出部2が形
成されており、該突出部2に嵌合する環状溝3aを備え
る保持具3が嵌められている。
該保持具3にはギヤハウジング5の溝5aに係合する廻
り止め3bが形成され、ギヤハウジング5′内に回転不
可能に収容されると共に、皿ばね4によって内歯歯車1
に押圧されている。
り止め3bが形成され、ギヤハウジング5′内に回転不
可能に収容されると共に、皿ばね4によって内歯歯車1
に押圧されている。
該皿ばね4の押圧力は保持具3の環状R3aと内歯歯車
1の突出部2の接触するすべり面2aに摩擦力を生じさ
せている。
1の突出部2の接触するすべり面2aに摩擦力を生じさ
せている。
本考案は以上の如く構成されているため、電動機が回転
すると、電動機軸先端のキヤとかみ合っているプラネタ
リギヤ7が電動機と逆方向に回転するとともに、プラネ
タリギヤ7は遊星歯車を構成しているので、ドライブシ
ャフト11が電動機と同方向へ回転する。
すると、電動機軸先端のキヤとかみ合っているプラネタ
リギヤ7が電動機と逆方向に回転するとともに、プラネ
タリギヤ7は遊星歯車を構成しているので、ドライブシ
ャフト11が電動機と同方向へ回転する。
ここで、ドライブシャフト11に装着されたピニオンが
エンジンのりングギャにかみ合うが、この時の衝撃や、
かみ合い後のエンジンの逆転(キックバック)現象によ
る逆方向の急激なトルクがドライブシャフト11に作用
する。
エンジンのりングギャにかみ合うが、この時の衝撃や、
かみ合い後のエンジンの逆転(キックバック)現象によ
る逆方向の急激なトルクがドライブシャフト11に作用
する。
このトルクはプラネタリギヤ7を介して内歯歯車1と電
動機軸に伝達されようとする。
動機軸に伝達されようとする。
しかし、内歯歯車1が保持具3とのすべり面2aにすべ
りを生じ、トルクの加わった方向へ空転する。
りを生じ、トルクの加わった方向へ空転する。
空転するトルクはすべり面2aの摩擦力で決定され、摩
擦力は皿ばね4の押圧力とすべり面2aの角度による。
擦力は皿ばね4の押圧力とすべり面2aの角度による。
第5図A、 Bは側圧ばね機構における押圧力Pと摩擦
力Fとの関係を示すもので、摩擦係数をμとすると、A
図の場合FA=μPの関係が戒り立つ。
力Fとの関係を示すもので、摩擦係数をμとすると、A
図の場合FA=μPの関係が戒り立つ。
B図の場合、摩擦面がテーパー状となって角度θをもつ
ため生じる摩擦力F8はFn=p/sinθ/ 2+μ
cO3θ/2)の関係が戒り立つ。
ため生じる摩擦力F8はFn=p/sinθ/ 2+μ
cO3θ/2)の関係が戒り立つ。
この場合FB>FAとなり、同じ押圧力で前者に比べ後
者の方が大きい摩擦力を得られるものである。
者の方が大きい摩擦力を得られるものである。
本考案は上述のごとく、楔形又は台形の突出部とこれに
嵌合する溝を有する保持具を備えることにより広い摩擦
面したがって高い圧接効果が得られ、また押圧ばねとし
て皿ばね4を使用することにより前記楔形等の突出部の
欠点たる押圧ばねの変形量の大きくなることに対処し得
て、小形で耐久性のある内歯歯車保持機構の提供を可能
とするものである。
嵌合する溝を有する保持具を備えることにより広い摩擦
面したがって高い圧接効果が得られ、また押圧ばねとし
て皿ばね4を使用することにより前記楔形等の突出部の
欠点たる押圧ばねの変形量の大きくなることに対処し得
て、小形で耐久性のある内歯歯車保持機構の提供を可能
とするものである。
第1図〜第3図は従来例を示す要部断面側面図、第4図
は本考案実施の1例の要部断面側面図、第5図は側圧ば
ね機構の押圧力と摩擦力の関係を示す省略図である。 図中の符号はそれぞれ下記のものを示す。 1、 1’:内歯歯車、2:突出部、2a:すべり面、
3:保持具、3a:溝、3b:廻り止め、4:ばね、5
:ギヤハウジング、6:ノックピン、7:プラネタリギ
ヤ、8:ハウジング、9ニブラケツト、10:ギヤシャ
フト、11ニドライブシヤフト、P:押圧力、F:摩擦
力。
は本考案実施の1例の要部断面側面図、第5図は側圧ば
ね機構の押圧力と摩擦力の関係を示す省略図である。 図中の符号はそれぞれ下記のものを示す。 1、 1’:内歯歯車、2:突出部、2a:すべり面、
3:保持具、3a:溝、3b:廻り止め、4:ばね、5
:ギヤハウジング、6:ノックピン、7:プラネタリギ
ヤ、8:ハウジング、9ニブラケツト、10:ギヤシャ
フト、11ニドライブシヤフト、P:押圧力、F:摩擦
力。
Claims (1)
- 遊星歯車減速装置を備える始動電動機において、ギヤハ
ウジング5内に内蔵する内歯歯車1の側面にこれと同心
の環状の突出部2を一体に設けるとともに、該突出部2
の内外両側にテーパー面を形成してそれぞれ楔形又は台
形の断面を有せしめ、該内歯歯車1に前記側面において
対設せられ該ギヤハウジング5の溝5aと係合する廻り
止め3bを有するリング状の保持具3を設けると共に、
該保持具3の対向面には前記突出部2と嵌合する溝3a
を形成し、かつギヤハウジング5の内面と前記保持具3
の背面との間に皿ばね4を介挿して前記嵌合する突出部
2と溝3aのテーパー面間における摩擦力により内歯歯
車1をギヤハウジング5内に保持せしめたことを特徴と
する始動電動機用減速装置の内歯歯車保持機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1974157340U JPS6020851Y2 (ja) | 1974-12-27 | 1974-12-27 | 始動電動機用減速装置の内歯歯車保持機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1974157340U JPS6020851Y2 (ja) | 1974-12-27 | 1974-12-27 | 始動電動機用減速装置の内歯歯車保持機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5185174U JPS5185174U (ja) | 1976-07-08 |
JPS6020851Y2 true JPS6020851Y2 (ja) | 1985-06-21 |
Family
ID=28448553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1974157340U Expired JPS6020851Y2 (ja) | 1974-12-27 | 1974-12-27 | 始動電動機用減速装置の内歯歯車保持機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6020851Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4730736U (ja) * | 1971-04-27 | 1972-12-07 |
-
1974
- 1974-12-27 JP JP1974157340U patent/JPS6020851Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4730736U (ja) * | 1971-04-27 | 1972-12-07 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5185174U (ja) | 1976-07-08 |
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