JPS6017060A - コンクリ−トまたはモルタル補強用スチ−ルフアイバ− - Google Patents
コンクリ−トまたはモルタル補強用スチ−ルフアイバ−Info
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- JPS6017060A JPS6017060A JP12575183A JP12575183A JPS6017060A JP S6017060 A JPS6017060 A JP S6017060A JP 12575183 A JP12575183 A JP 12575183A JP 12575183 A JP12575183 A JP 12575183A JP S6017060 A JPS6017060 A JP S6017060A
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- Japan
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- mortar
- weight
- concrete
- corrosion
- steel
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はコンクリートまたはモルタル中で優れた耐食性
を有するスチールファイバーに関するもので、特に海洋
環境下にある構造物あるいは海砂や海水等を用いて施工
された構造物などの塩分腐食環境下において発生する、
スチールファイバーの腐食に起因するスチールファイバ
ー補強コンクリートまたはモルタルの強度低下やひび割
れ等の劣化を防止する耐食性スチールファイバーに関す
るものである。
を有するスチールファイバーに関するもので、特に海洋
環境下にある構造物あるいは海砂や海水等を用いて施工
された構造物などの塩分腐食環境下において発生する、
スチールファイバーの腐食に起因するスチールファイバ
ー補強コンクリートまたはモルタルの強度低下やひび割
れ等の劣化を防止する耐食性スチールファイバーに関す
るものである。
近年、脆性材料であるコンクリートまたはモルタルの強
度を向上するために、種々の材質のファイバーを混入し
たコンクリートまたはモルタルが開発され、使用されて
いる。特にスチールファイバーはコンクリートまたはモ
ルタルへの719人材制として取扱い易く、かつ強度等
の特性の面から他の材質のもの(有機質材ネ;1、無機
質材料)よりも優れたものであり、道路、橋床板等の構
造物をはじめとして一般の住宅に至るまで幅広く施工材
ネ;1として使用されている。
度を向上するために、種々の材質のファイバーを混入し
たコンクリートまたはモルタルが開発され、使用されて
いる。特にスチールファイバーはコンクリートまたはモ
ルタルへの719人材制として取扱い易く、かつ強度等
の特性の面から他の材質のもの(有機質材ネ;1、無機
質材料)よりも優れたものであり、道路、橋床板等の構
造物をはじめとして一般の住宅に至るまで幅広く施工材
ネ;1として使用されている。
周知のようにコンクリートまたはモルタル中に混入され
たスチールファイバーもしくはラスなとは通常P H値
が12〜13のアルカリ性環境下に保持されるため、ス
チールファイバーもしくはラスは緻密な酸化物層よりな
る不動態皮膜と称する保護層が表面に形成され防食され
る。
たスチールファイバーもしくはラスなとは通常P H値
が12〜13のアルカリ性環境下に保持されるため、ス
チールファイバーもしくはラスは緻密な酸化物層よりな
る不動態皮膜と称する保護層が表面に形成され防食され
る。
しかしながらVlB洋環境下の構造物あるいは海砂、海
水等を利用して施工された構造物においては、コンクリ
−1・またはモルタル中へのJfi分の浸透あるいは塩
分濃度の増大が起こり、この場合コンクリートまたはモ
ルタルのpH値とは無関係にスチールファイバーもしく
はラスの表面に形成されていた不動態皮膜が塩分中のC
1−イオンの作用により破壊され、腐食が著しく進行す
る。
水等を利用して施工された構造物においては、コンクリ
−1・またはモルタル中へのJfi分の浸透あるいは塩
分濃度の増大が起こり、この場合コンクリートまたはモ
ルタルのpH値とは無関係にスチールファイバーもしく
はラスの表面に形成されていた不動態皮膜が塩分中のC
1−イオンの作用により破壊され、腐食が著しく進行す
る。
このように腐食が進行すると、スチールファイバー表面
に生じた腐食生成物によってスチールファイバーとコン
クリートまたはモルタルとの付着力が低下し、スチール
ファイバーの混入によるコンクリートまたはモルタルの
補強効果が低下し、さらに、スチールファイバーとコン
クリ−1・またはモルタルとの間で剥離が生じるように
なるとコンクリートまたはモルタルの強度は大幅に低下
する。またスチールファイバー表面に生じた腐食生成物
はその体積膨張のためにコンクリートまたはモルタルに
ひび割れを生じさせ、スチールファイ/<−の腐食を促
進するとともに、コンクリ−1・またはモルタルの強度
をさらに低下させる。
に生じた腐食生成物によってスチールファイバーとコン
クリートまたはモルタルとの付着力が低下し、スチール
ファイバーの混入によるコンクリートまたはモルタルの
補強効果が低下し、さらに、スチールファイバーとコン
クリ−1・またはモルタルとの間で剥離が生じるように
なるとコンクリートまたはモルタルの強度は大幅に低下
する。またスチールファイバー表面に生じた腐食生成物
はその体積膨張のためにコンクリートまたはモルタルに
ひび割れを生じさせ、スチールファイ/<−の腐食を促
進するとともに、コンクリ−1・またはモルタルの強度
をさらに低下させる。
これらの現象はすなわち構造物の耐用年数、安全性を著
しく低下させ、補修その他による経済的な負担をも増大
させることになる。
しく低下させ、補修その他による経済的な負担をも増大
させることになる。
特に近年、国内においては海岸近辺の構造物あるいは海
洋構造物のように直接、海洋大気、海水にさらされる構
造物以外にも、コンクリートまたはモルタルの細骨材と
して利用される山砂、川砂の枯渇に伴いほとんど減塩処
理を施されないままで海砂が大量に用いられる場合が増
加しており、また寒冷地では冬期の道路の凍結防止対策
として墳化カルシウム等の塩を大量に散布する機会が増
している現状にある。このような事情を考慮すると、」
二連したようなスチールファイバー補強コンクリートま
たはモルタル中でのスチールファイバーの腐食、および
その結果生じるコンクリートまたはモルタルの強度低下
やひび割れ等の問題はほとんど避けられないというのが
現状であり、このような環境下でのスチールファイバー
の防食対策の確立が強く望まれている。
洋構造物のように直接、海洋大気、海水にさらされる構
造物以外にも、コンクリートまたはモルタルの細骨材と
して利用される山砂、川砂の枯渇に伴いほとんど減塩処
理を施されないままで海砂が大量に用いられる場合が増
加しており、また寒冷地では冬期の道路の凍結防止対策
として墳化カルシウム等の塩を大量に散布する機会が増
している現状にある。このような事情を考慮すると、」
二連したようなスチールファイバー補強コンクリートま
たはモルタル中でのスチールファイバーの腐食、および
その結果生じるコンクリートまたはモルタルの強度低下
やひび割れ等の問題はほとんど避けられないというのが
現状であり、このような環境下でのスチールファイバー
の防食対策の確立が強く望まれている。
従来この種の防食対策としてはコンクリートまたはモル
タルの施工仕様を改良する方法として、例えば、コンク
リートまたはモルタルの高密度化、海砂中塩分の規制、
防錆剤の添加、ポリマーコンクリートの使用、構造物表
面の塗装等が実施されている。また、スチールファイバ
ーの耐食性を向上させる方法として亜鉛めっき等の表面
処理やステンレス鋼製スチールファイバーの使用もなさ
れている。
タルの施工仕様を改良する方法として、例えば、コンク
リートまたはモルタルの高密度化、海砂中塩分の規制、
防錆剤の添加、ポリマーコンクリートの使用、構造物表
面の塗装等が実施されている。また、スチールファイバ
ーの耐食性を向上させる方法として亜鉛めっき等の表面
処理やステンレス鋼製スチールファイバーの使用もなさ
れている。
しかしながら、コンクリートまたはモルタルの施工仕様
の改良については、海洋環境等では塩分の浸透を完全に
防ぐことは不可能に近く、また実施工現場ではコンクリ
ートまたはモルタル中の塩分に対する品質管理は必ずし
も十分ではない。
の改良については、海洋環境等では塩分の浸透を完全に
防ぐことは不可能に近く、また実施工現場ではコンクリ
ートまたはモルタル中の塩分に対する品質管理は必ずし
も十分ではない。
一方、スチールファイバーの耐食性の向上について言え
ば、亜鉛めっきは強アルカリ性環境下で侵食され、耐食
性が低下したりコンクリートまたはモルタルとの付着強
度が低下することがある。
ば、亜鉛めっきは強アルカリ性環境下で侵食され、耐食
性が低下したりコンクリートまたはモルタルとの付着強
度が低下することがある。
またステンレス鋼製スチールファイバーは高い耐食性を
発揮するものであるがコストの面で問題がある。
発揮するものであるがコストの面で問題がある。
本発明は以上のような背景を考慮し、上記問題点を解決
するためになされたものであって、塩分腐食環境下にお
けるコンクリートまたはモルタル中で優れた耐食性を有
するスチールファイバーを提供することを目的とするも
のである。
するためになされたものであって、塩分腐食環境下にお
けるコンクリートまたはモルタル中で優れた耐食性を有
するスチールファイバーを提供することを目的とするも
のである。
本発明者等は海洋環境に建設された構造物や海砂、海水
を利用して施工された構造物におけるスチールファイ/
九−の腐食状況の詳細な調査を行うとともに、これらの
環境を実験室的に再現させてスチールファイバーの腐食
機構および腐食進行状況、およびそれらに及ぼすスチー
ルファイバー合金成分の影響等について詳細な検討を行
った。その結果、スチールファイバーの成分を低5−C
r系とし、かつNi 、AM、Cu、Ca、REM。
を利用して施工された構造物におけるスチールファイ/
九−の腐食状況の詳細な調査を行うとともに、これらの
環境を実験室的に再現させてスチールファイバーの腐食
機構および腐食進行状況、およびそれらに及ぼすスチー
ルファイバー合金成分の影響等について詳細な検討を行
った。その結果、スチールファイバーの成分を低5−C
r系とし、かつNi 、AM、Cu、Ca、REM。
Ti、Nb、Zr、またはMoのうち1種以」二ノ添加
により、腐食の起点を減少させ、安定で強固な不動態皮
膜を形成することにより、コンクリートまたはモルタル
中で耐食性が著しく向上することを見い出した。
により、腐食の起点を減少させ、安定で強固な不動態皮
膜を形成することにより、コンクリートまたはモルタル
中で耐食性が著しく向上することを見い出した。
本発明は上記知見に基づいてコンクリ−1・またはモル
タル中のスチールファイバーの塩分による腐食およびそ
れによって発生するコンクリートまたはモルタルの強度
低下やひび割れ等の問題を解決するために、スチールフ
ァイバー中のSを規制し、Crを添加すると同時に、N
i、AfL。
タル中のスチールファイバーの塩分による腐食およびそ
れによって発生するコンクリートまたはモルタルの強度
低下やひび割れ等の問題を解決するために、スチールフ
ァイバー中のSを規制し、Crを添加すると同時に、N
i、AfL。
Cu、Ca、REM、Ti、Nb、Zr、Moの単独あ
るいは複合添加を行って耐食性を向上させたものであり
、具体的には C:0.40重量%以乍 Si:0.05〜1.5重量% Mn:0.1〜2.0重量% P:0,04重量%以下 Sho、01重量%未満 Cr : 0.05〜3.0重量% を含み、かつ Ni:0.05〜3.0重量% A文:0,05〜1.0重量% Cu : 0,05〜1.0重量% Ca : 0,001〜0.05重級%R重量%0.0
1〜0.20重量% Ti:0,01〜0.5重量% Nb:O,Of〜0.5重量% Z r : 0,01−0.5重量% Mo: 0.01〜0.5重量% のうち1種あるいは2種以上を単独ないし複合添加で含
有し、残部は実質的にFeおよび不可避不純物からなる
ことを特徴とする、コンクリ−I・およびモルタル補強
用スチールファイバーである。
るいは複合添加を行って耐食性を向上させたものであり
、具体的には C:0.40重量%以乍 Si:0.05〜1.5重量% Mn:0.1〜2.0重量% P:0,04重量%以下 Sho、01重量%未満 Cr : 0.05〜3.0重量% を含み、かつ Ni:0.05〜3.0重量% A文:0,05〜1.0重量% Cu : 0,05〜1.0重量% Ca : 0,001〜0.05重級%R重量%0.0
1〜0.20重量% Ti:0,01〜0.5重量% Nb:O,Of〜0.5重量% Z r : 0,01−0.5重量% Mo: 0.01〜0.5重量% のうち1種あるいは2種以上を単独ないし複合添加で含
有し、残部は実質的にFeおよび不可避不純物からなる
ことを特徴とする、コンクリ−I・およびモルタル補強
用スチールファイバーである。
以下に本発明のスチールファイバーの化学成分の限定理
由について説明する。
由について説明する。
Cはスチールファイバーの強度、靭性および耐食性に影
響を与える元素であるが、0.40重量%を越えて含ま
れると靭性および耐食性に著しい低下が見られるので−
に限を0.40重量%とじた。
響を与える元素であるが、0.40重量%を越えて含ま
れると靭性および耐食性に著しい低下が見られるので−
に限を0.40重量%とじた。
Siは脱酸剤として製鋼」二ある程度必要なものである
が、多量に含まれるとコンクリートまたはモルタルでの
スチールファイバーの靭性に悪影響を与えるので0.0
5〜1.5重量%の範囲とした。
が、多量に含まれるとコンクリートまたはモルタルでの
スチールファイバーの靭性に悪影響を与えるので0.0
5〜1.5重量%の範囲とした。
Mnは脱酸作用を有し、また機械的強度を向上させるの
で下限として0.1%は必要である。しかしながら、一
方ではスチールファイバーの腐食の起点となるM n
3等の硫化物系介在物を形成させ耐食性、特に耐孔食性
に悪影響を及ぼすものであるので上限を2.0重量%と
した。
で下限として0.1%は必要である。しかしながら、一
方ではスチールファイバーの腐食の起点となるM n
3等の硫化物系介在物を形成させ耐食性、特に耐孔食性
に悪影響を及ぼすものであるので上限を2.0重量%と
した。
Pはその添加により海水環境での耐食性を向上させるこ
とが知られているが過剰に含まれると靭性が低下するの
で:0,04重量%以下とした。
とが知られているが過剰に含まれると靭性が低下するの
で:0,04重量%以下とした。
Sはスチールファイバーの腐食、特に孔食等の発生原因
となるM n S等の硫化物系介在物を形成し、耐食性
に悪影響を及ぼすので可能な限り少なくすることが望ま
しい。通常コンクリートまたはモルタル中で前述したよ
うにスチールファイバーは周囲のアルカリ性環境により
、表面に不動態皮膜4を形成して、はとんど腐食されな
いが、本発明等は塩分の侵入が容易に進行する環境では
塩分による不動態皮膜の破壊の後、M n S等の介在
物を腐食の起点として腐食の発生、進展が起こり、Sの
量が多ければ多いほど腐食性が著しく増大することを実
モルタル環境中での詳細な検討より見出した。また同時
に前記実モルタル環境中での検討より、Sが0.01重
量%未満の低い領域であればM n S等の硫化物系介
在物の生成量を抑え、塩分の存在する環境でも耐食性が
向上されることを見出した。このため、Sの含有量を0
.01重量%未満としたものである。
となるM n S等の硫化物系介在物を形成し、耐食性
に悪影響を及ぼすので可能な限り少なくすることが望ま
しい。通常コンクリートまたはモルタル中で前述したよ
うにスチールファイバーは周囲のアルカリ性環境により
、表面に不動態皮膜4を形成して、はとんど腐食されな
いが、本発明等は塩分の侵入が容易に進行する環境では
塩分による不動態皮膜の破壊の後、M n S等の介在
物を腐食の起点として腐食の発生、進展が起こり、Sの
量が多ければ多いほど腐食性が著しく増大することを実
モルタル環境中での詳細な検討より見出した。また同時
に前記実モルタル環境中での検討より、Sが0.01重
量%未満の低い領域であればM n S等の硫化物系介
在物の生成量を抑え、塩分の存在する環境でも耐食性が
向上されることを見出した。このため、Sの含有量を0
.01重量%未満としたものである。
Crは低S領域でコンクリートまたはモルタル中に混入
されたスチールファイバー表面の不動態皮膜を安定で強
固なものにし、耐食性を飛躍的に向上yせる元素である
。但し、0.05%未満の添加では」二記効果を発揮す
るのに十分ではないので下限を0.05%と規定した。
されたスチールファイバー表面の不動態皮膜を安定で強
固なものにし、耐食性を飛躍的に向上yせる元素である
。但し、0.05%未満の添加では」二記効果を発揮す
るのに十分ではないので下限を0.05%と規定した。
Crは一般に鋼の面1食性を著しく向上さぜるものであ
るが3.0重屑%を越えて含有されると塩分の存在する
環境中で鋼の腐食形態が孔食状となり、スチールファイ
バーの使用に関して好ましくなく、また加工性および靭
性の低下も生じるので、−ヒ限をを3.0%とした。
るが3.0重屑%を越えて含有されると塩分の存在する
環境中で鋼の腐食形態が孔食状となり、スチールファイ
バーの使用に関して好ましくなく、また加工性および靭
性の低下も生じるので、−ヒ限をを3.0%とした。
Ni、Au、Cuはいずれも低S領域でCrと合せて添
加されることにより、コンクリートまたはモルタル環境
中でのスチールファイバー表面の不動態皮膜を強固にし
、その耐食性を向上させる元素であるが、いずれも0.
05%未満では」二記効果を十分に発揮しないので下限
を0.05重量%とした。
加されることにより、コンクリートまたはモルタル環境
中でのスチールファイバー表面の不動態皮膜を強固にし
、その耐食性を向上させる元素であるが、いずれも0.
05%未満では」二記効果を十分に発揮しないので下限
を0.05重量%とした。
NiはCrとの複合添加によって塩分環境での耐食性を
向コーさせ、その効果は大きいものであるが、3.0%
を越えての添加はコスト的に不利になるので4−限を3
.0%とした。
向コーさせ、その効果は大きいものであるが、3.0%
を越えての添加はコスト的に不利になるので4−限を3
.0%とした。
Auは塩分の含まれる環境でCrと共に添加された場合
に耐食性を大きく向−1−させるものであるが、1.0
%を越えて添加されても]二記効果はもはや向上せず、
かえって加工性を低下させることになるので一]二限を
1.0%にした。
に耐食性を大きく向−1−させるものであるが、1.0
%を越えて添加されても]二記効果はもはや向上せず、
かえって加工性を低下させることになるので一]二限を
1.0%にした。
CuはCrとの複合添加により耐食性を向上させるもの
であるが、1.0%を越えて含有された場合、この効果
は頭打ちとなり、かつ加工性の低下、脆化をもたらすの
で、」−限を1.0%とした。
であるが、1.0%を越えて含有された場合、この効果
は頭打ちとなり、かつ加工性の低下、脆化をもたらすの
で、」−限を1.0%とした。
以−にのNi、AJlj、Cuの3元素は低SでかつC
rを添加させた系で顕著な耐食性効果を発揮するもので
あり、この条件が満足されない系での添加では大きな耐
食性向上効果は期待されない。
rを添加させた系で顕著な耐食性効果を発揮するもので
あり、この条件が満足されない系での添加では大きな耐
食性向上効果は期待されない。
Caは鋼中のSとの反応により不活性な硫化物を形成し
、耐食性に悪影響を及ぼすM n S等の硫1 化物の生成量を減少させ、塩分環境でのスチールファイ
バーの耐食性を著しく向上させる。また、これらの効果
はSが0.01重量%未満の低S領域で大きくなる。C
aの下限を0.001重量%としたのは低S領域で添加
しても、0.001重量%未満ではその効果が顕著に現
れないからである。また0、05%を越えて含有すると
硫化物の形状が著しく変化するとともに耐食性の向上効
果も飽和するので」二限を0.05%とした。
、耐食性に悪影響を及ぼすM n S等の硫1 化物の生成量を減少させ、塩分環境でのスチールファイ
バーの耐食性を著しく向上させる。また、これらの効果
はSが0.01重量%未満の低S領域で大きくなる。C
aの下限を0.001重量%としたのは低S領域で添加
しても、0.001重量%未満ではその効果が顕著に現
れないからである。また0、05%を越えて含有すると
硫化物の形状が著しく変化するとともに耐食性の向上効
果も飽和するので」二限を0.05%とした。
REMに属する元素はコンクリートまたはモルタル中で
のスチールファイバーの塩分腐食に対して有害なM n
S等の硫化物系介在物の性状を不活性化し、耐食性を
向上させる。REMに属する元素であればいずれの元素
でも上記の効果が得られるが、0.01%未満では効果
が現れず、また0、20%を越えると効果は飽和するの
で0.01〜0.20%の範囲とした。
のスチールファイバーの塩分腐食に対して有害なM n
S等の硫化物系介在物の性状を不活性化し、耐食性を
向上させる。REMに属する元素であればいずれの元素
でも上記の効果が得られるが、0.01%未満では効果
が現れず、また0、20%を越えると効果は飽和するの
で0.01〜0.20%の範囲とした。
Ti、Nb、ZrまたはMoはCrとの共存下において
コンクリートあるいはモルタル中の鋼の塩分腐食に対し
て抑制効果を示す。
コンクリートあるいはモルタル中の鋼の塩分腐食に対し
て抑制効果を示す。
2
但し、この効果はいずれの元素とも0.01%未満では
現れないので下限を何れもo、oi重量%とした。また
、それぞれ」−眼を0.5%としたのは、これを越える
と、耐食性向−ヒ効果は飽和し、コストの面で不利とな
るからである。
現れないので下限を何れもo、oi重量%とした。また
、それぞれ」−眼を0.5%としたのは、これを越える
と、耐食性向−ヒ効果は飽和し、コストの面で不利とな
るからである。
以−トのAu 、Ni 、Cu 、Ca 、REM。
Ti、Nb、Zr、Moは単独または複合して添加する
ことにより塩分腐食環境下にあるコンクリートまたはモ
ルタル中のスチールファイバーの耐食性を著しく高める
ことができる。
ことにより塩分腐食環境下にあるコンクリートまたはモ
ルタル中のスチールファイバーの耐食性を著しく高める
ことができる。
次に本発明の実施例をあげて説明する。
実施例
第1表において試料番号1〜2は通常市販されているス
チールファイバー用鋼、3〜7は比較鋼、8〜20は本
発明に使用される耐食性スチールファイバー用鋼を示す
。
チールファイバー用鋼、3〜7は比較鋼、8〜20は本
発明に使用される耐食性スチールファイバー用鋼を示す
。
本実施例では上記の20鋼種について実験室的に溶製後
、適宜鍛造、圧延後機械加工および剪断にて7mmφX
50mmの棒状試験片および0,40mmX0.75m
mX35mmのスチールファイバーを製造した。棒状試
験片はモルタル中で耐食性調査に供し、スチールファイ
バーはスチールファイバー補強モルタルの性能評価を行
った。モルタルの配合比は昔通ポルトランドセメント: にはNaCu換算で1%の塩分濃度となるようにNa0
文を混入させた。
、適宜鍛造、圧延後機械加工および剪断にて7mmφX
50mmの棒状試験片および0,40mmX0.75m
mX35mmのスチールファイバーを製造した。棒状試
験片はモルタル中で耐食性調査に供し、スチールファイ
バーはスチールファイバー補強モルタルの性能評価を行
った。モルタルの配合比は昔通ポルトランドセメント: にはNaCu換算で1%の塩分濃度となるようにNa0
文を混入させた。
第1図は7mmφX50mmの棒状試験片を」1記モル
タル中に埋込んだ試験体を示し、棒状試験片2をd=2
0mm,σ=lOOmmのモルタル試験体lの中央部に
埋込み、35°C塩分環境での湿潤〜乾燥を繰り返し試
験を行った。湿潤〜乾燥縁り返し試験は35±1℃,5
%NaC文水溶液のtll水噴宵72時間と乾燥24時
間を1サイクルとして、計100サイクルを行った後、
棒状試験片を取り出し、その腐食発生面積車、腐食減1
1および最大腐食深さを7II+I定りまた。その結果
を第1表にイ月せて示ず。
タル中に埋込んだ試験体を示し、棒状試験片2をd=2
0mm,σ=lOOmmのモルタル試験体lの中央部に
埋込み、35°C塩分環境での湿潤〜乾燥を繰り返し試
験を行った。湿潤〜乾燥縁り返し試験は35±1℃,5
%NaC文水溶液のtll水噴宵72時間と乾燥24時
間を1サイクルとして、計100サイクルを行った後、
棒状試験片を取り出し、その腐食発生面積車、腐食減1
1および最大腐食深さを7II+I定りまた。その結果
を第1表にイ月せて示ず。
また0. 4 0 m m X O. 7 5 m m
X 3 5 m mのスチールファイバーを8暇にし
て2.5%になるようにして前記モルタルに混入させて
スチールファイバー補強モルタルを調製し、第2図に示
すようなa=50’mm,b=50mm,c=300m
mの直方体の試験体3を製作し、前記湿潤〜乾燥縁り返
しの塩水噴霧試験を行い、10サイクル経過毎に曲げ試
験を行い、曲げ強度の変化と内部のスチールファイバー
の腐食状況を調べた。
X 3 5 m mのスチールファイバーを8暇にし
て2.5%になるようにして前記モルタルに混入させて
スチールファイバー補強モルタルを調製し、第2図に示
すようなa=50’mm,b=50mm,c=300m
mの直方体の試験体3を製作し、前記湿潤〜乾燥縁り返
しの塩水噴霧試験を行い、10サイクル経過毎に曲げ試
験を行い、曲げ強度の変化と内部のスチールファイバー
の腐食状況を調べた。
第2表に10.30,50.70および100サイクル
後の結果を示す。
後の結果を示す。
第1表に示される湿潤〜乾燥縁り返し塩水噴霧腐食試験
結果によれば、本発明用鋼が塩分環境にSらされたモル
タル中で従来のスチールファイバー用鋼に比べて、極め
て優れた耐食性を示すことが明らかである。また第2表
によれば、従来、市販品相当のスチールファイバーを用
いたスチールファイバー補強モルタルに比べ、本発明に
よるスチールファイバーを用いたスチールファイバー補
強モルタルは塩分環境における曲げ強度の低下が緩やか
で、耐久性の大幅な向上が見られる。この場合に、従来
市販品相当のスチールファイバー5 では腐食により破断したものが多いのに対し、本発明に
よるスチールファイバーでは腐食されていないものがほ
とんどである。
結果によれば、本発明用鋼が塩分環境にSらされたモル
タル中で従来のスチールファイバー用鋼に比べて、極め
て優れた耐食性を示すことが明らかである。また第2表
によれば、従来、市販品相当のスチールファイバーを用
いたスチールファイバー補強モルタルに比べ、本発明に
よるスチールファイバーを用いたスチールファイバー補
強モルタルは塩分環境における曲げ強度の低下が緩やか
で、耐久性の大幅な向上が見られる。この場合に、従来
市販品相当のスチールファイバー5 では腐食により破断したものが多いのに対し、本発明に
よるスチールファイバーでは腐食されていないものがほ
とんどである。
以1−.の説明で明らかなように本実施例のスチールフ
ァイバー補強モルタルは塩分環境で優れた耐食性および
面1久性を示すものであり、海洋構造物、あるいは海砂
、海水を利用して施工される構造物等に使用すれば、こ
れらの構造物の耐久性を向」−させ、ml用年数を大幅
に伸ばすことができるものである。
ァイバー補強モルタルは塩分環境で優れた耐食性および
面1久性を示すものであり、海洋構造物、あるいは海砂
、海水を利用して施工される構造物等に使用すれば、こ
れらの構造物の耐久性を向」−させ、ml用年数を大幅
に伸ばすことができるものである。
6
第1図は棒状試験片埋込みモルタル試験体の斜視図、第
2図はスチールファイバー補強モルタル試験体の斜視図
である。 I・・・モルタル試験体 2・・・林状試験片3・・・
スチールファイバー補強モルタル試験体出 願人 川崎
製鉄株式会社 代理人 弁理士 小杉佳男 第1図 第2図
2図はスチールファイバー補強モルタル試験体の斜視図
である。 I・・・モルタル試験体 2・・・林状試験片3・・・
スチールファイバー補強モルタル試験体出 願人 川崎
製鉄株式会社 代理人 弁理士 小杉佳男 第1図 第2図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 I C:0.40重量%以下 Si:0,05〜1.5重量% Mn:0.1〜2.0重量% P:0.04重量%以下 S:0.01重量%未満 Cr二0.05〜3.0重量% を含み、かつ Ni:0,05〜3.0重量% A文二0.05〜1.0重量% Cu:0,05〜1.0重量% Ca:0.001〜0.05重量% REM:0.Of〜0.20重量% Ti:0,01〜0.5重量% Nb:0.01〜0.5重量% Z r : 0.01〜0.5重量% M(、: 0.01〜0.5重量% のうち1種あるいは2種以上を含有し、残部は実質的に
Feおよび不可避不純 物からなることを特徴とする、コン クリートまたはモルタル補強用スチールファイバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12575183A JPS6017060A (ja) | 1983-07-11 | 1983-07-11 | コンクリ−トまたはモルタル補強用スチ−ルフアイバ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12575183A JPS6017060A (ja) | 1983-07-11 | 1983-07-11 | コンクリ−トまたはモルタル補強用スチ−ルフアイバ− |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6017060A true JPS6017060A (ja) | 1985-01-28 |
Family
ID=14917902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12575183A Pending JPS6017060A (ja) | 1983-07-11 | 1983-07-11 | コンクリ−トまたはモルタル補強用スチ−ルフアイバ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6017060A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62188754A (ja) * | 1986-02-14 | 1987-08-18 | Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd | コンクリ−ト用耐食鋼鉄筋 |
JPH02240244A (ja) * | 1989-03-15 | 1990-09-25 | Nkk Corp | 遅れ破壊特性に優れた耐塩性pc鋼棒 |
CN106011659A (zh) * | 2016-07-11 | 2016-10-12 | 吴舒晨 | 一种高强合金钢材料及用于制备钻进钻杆的用途 |
CN106011662A (zh) * | 2016-07-11 | 2016-10-12 | 吴舒晨 | 一种耐腐蚀钼铑合金钢及其在钻进钻杆中的应用 |
CN106836638A (zh) * | 2017-01-23 | 2017-06-13 | 辽宁工业大学 | 一种纤维布代替箍筋的海砂混凝土梁 |
-
1983
- 1983-07-11 JP JP12575183A patent/JPS6017060A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62188754A (ja) * | 1986-02-14 | 1987-08-18 | Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd | コンクリ−ト用耐食鋼鉄筋 |
JPH02240244A (ja) * | 1989-03-15 | 1990-09-25 | Nkk Corp | 遅れ破壊特性に優れた耐塩性pc鋼棒 |
CN106011659A (zh) * | 2016-07-11 | 2016-10-12 | 吴舒晨 | 一种高强合金钢材料及用于制备钻进钻杆的用途 |
CN106011662A (zh) * | 2016-07-11 | 2016-10-12 | 吴舒晨 | 一种耐腐蚀钼铑合金钢及其在钻进钻杆中的应用 |
CN106836638A (zh) * | 2017-01-23 | 2017-06-13 | 辽宁工业大学 | 一种纤维布代替箍筋的海砂混凝土梁 |
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