JPS60159120A - 曲げ加工性の優れた低降伏比複合組織鋼板およびその製造法 - Google Patents
曲げ加工性の優れた低降伏比複合組織鋼板およびその製造法Info
- Publication number
- JPS60159120A JPS60159120A JP1406484A JP1406484A JPS60159120A JP S60159120 A JPS60159120 A JP S60159120A JP 1406484 A JP1406484 A JP 1406484A JP 1406484 A JP1406484 A JP 1406484A JP S60159120 A JPS60159120 A JP S60159120A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- low
- hot
- phase
- manufacturing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 62
- 239000010959 steel Substances 0.000 title claims abstract description 61
- 239000002131 composite material Substances 0.000 title claims abstract description 34
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 10
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 claims abstract description 20
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims abstract description 19
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 15
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 claims abstract description 15
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims abstract description 6
- 229910001566 austenite Inorganic materials 0.000 claims abstract description 5
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 claims abstract description 5
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 25
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims description 20
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 9
- 238000000137 annealing Methods 0.000 claims description 7
- 238000010583 slow cooling Methods 0.000 claims description 4
- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 claims description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 3
- 239000003245 coal Substances 0.000 claims 1
- 230000009466 transformation Effects 0.000 abstract description 4
- 238000005261 decarburization Methods 0.000 description 16
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 6
- 238000009864 tensile test Methods 0.000 description 4
- 229910000734 martensite Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000001000 micrograph Methods 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 239000007800 oxidant agent Substances 0.000 description 2
- 238000001556 precipitation Methods 0.000 description 2
- 230000008569 process Effects 0.000 description 2
- 239000002356 single layer Substances 0.000 description 2
- 239000006104 solid solution Substances 0.000 description 2
- 238000005482 strain hardening Methods 0.000 description 2
- 238000005728 strengthening Methods 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 229910000975 Carbon steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001035 Soft ferrite Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000227 grinding Methods 0.000 description 1
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 1
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 1
- 230000008719 thickening Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/02—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of plates or strips
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D3/00—Diffusion processes for extraction of non-metals; Furnaces therefor
- C21D3/02—Extraction of non-metals
- C21D3/04—Decarburising
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は1曲げ加工性の優れた低降伏比複合組NJi
(熱延)鋼板およびその製造法に関する。
(熱延)鋼板およびその製造法に関する。
最近1例えば自動車の軽量化等を目的とした場合のよう
に、かっては普通鋼の熱延鋼板が使用されていた分野に
おいて、高張力熱延鋼板の採用がさかんに進められてい
る。採用が検討されているρi張力熱延綱板のうらで注
目されているものに。
に、かっては普通鋼の熱延鋼板が使用されていた分野に
おいて、高張力熱延鋼板の採用がさかんに進められてい
る。採用が検討されているρi張力熱延綱板のうらで注
目されているものに。
低降伏比複合組織熱延鋼板がある。これは、フェライト
相と低温変態相との混合組織をもつ熱延鋼板であり、i
a+強度と共に良好な延性と低降伏比という成形加工に
都合のよい特性を有する点でとくに注目されている。
相と低温変態相との混合組織をもつ熱延鋼板であり、i
a+強度と共に良好な延性と低降伏比という成形加工に
都合のよい特性を有する点でとくに注目されている。
この低降伏比複合組織鋼板は、軟質なフエラ・C1−相
の素地に、硬質なマルテンサイト相を主体とした低温変
態相が分散した金属組織を呈しており。
の素地に、硬質なマルテンサイト相を主体とした低温変
態相が分散した金属組織を呈しており。
固溶強化や析出強化を利用した高張力鋼板に比べると、
一般に、加工硬化係数が大きく、また引張試験において
大きな伸びを示す。一般的には、伸びが向」ニすれば1
曲げ加工性も向上する伸開にあるのが通常であるが、従
来の低降伏比複合組!1lli鋼板の場合には、伸びが
大であるにもかかわらず。
一般に、加工硬化係数が大きく、また引張試験において
大きな伸びを示す。一般的には、伸びが向」ニすれば1
曲げ加工性も向上する伸開にあるのが通常であるが、従
来の低降伏比複合組!1lli鋼板の場合には、伸びが
大であるにもかかわらず。
その曲げ加工性は、固溶強化や析出強化型の高張力鋼板
に比べて、特に優れているとは言い難かった。これは、
低降伏比複合組織鋼板では、ネッキング開始までの均−
伸びは、大きな加工硬化係数によって大であるものの、
ネッキング後の局部伸びはあまり人きくないことに関係
しているものと思われる。
に比べて、特に優れているとは言い難かった。これは、
低降伏比複合組織鋼板では、ネッキング開始までの均−
伸びは、大きな加工硬化係数によって大であるものの、
ネッキング後の局部伸びはあまり人きくないことに関係
しているものと思われる。
ところで、この低降伏比複合組織鋼板の用途である自動
車部材などでは、張出し加工や曲げ加工などを含む複合
的な成形加工がなされるのが通常であるから、その曲げ
加工性が改善されるならば当該鋼板の成形加工性は一層
向上すると言える。
車部材などでは、張出し加工や曲げ加工などを含む複合
的な成形加工がなされるのが通常であるから、その曲げ
加工性が改善されるならば当該鋼板の成形加工性は一層
向上すると言える。
本発明は、この低降伏比複合組織鋼板の曲げ加工性を改
善することを目的としてなされたものである。本発明者
らはこの低降伏比複合組織鋼板の曲げ加工性を改善すべ
(種々の試験研究を行った結果、この鋼板の表面から深
さ20μ〜100μに至る表層部に低温変態相が実質上
存在しないフェライト単相の組織の刷を形成さ・店でお
くならば、この低降伏比複合組織鋼板の曲げ加工性を非
常に向−ヒさせることができることがわかった。
善することを目的としてなされたものである。本発明者
らはこの低降伏比複合組織鋼板の曲げ加工性を改善すべ
(種々の試験研究を行った結果、この鋼板の表面から深
さ20μ〜100μに至る表層部に低温変態相が実質上
存在しないフェライト単相の組織の刷を形成さ・店でお
くならば、この低降伏比複合組織鋼板の曲げ加工性を非
常に向−ヒさせることができることがわかった。
そして5曲げ加工性のよい複合組織の熱延鋼板を製造す
る場合には、熱延鋼板の表面に20〜100μの表面脱
炭層を形成させておいてから、この熱延鋼板をフェライ
ト相とオーステナイト相の2相共存域の温度に加熱した
あと冷却してフェライト相の素地に低温変態相が分散し
た金属組織を得る熱処理を施すことによって有利に製造
できる。この複合組織を得るための熱処理の前の熱延鋼
板の表面に、20〜100μの表面脱炭層を形成させる
方法としては、(1)脱スケール処理された熱延鋼板の
オーブンコイルを、N2.N20およびN2からなる混
合ガスの存在下で箱焼鈍して形成させる方法、(21,
脱スケールしないままの熱延鋼板のタイ1−コイルを箱
焼鈍することにより表面スケールとの反応によって形成
させる方法、または(3)、熱延巻取温度を600〜8
00℃とし1巻取後の徐冷間に表面スゲールとの反応に
よって形成さ→lる方法によるのがよい。
る場合には、熱延鋼板の表面に20〜100μの表面脱
炭層を形成させておいてから、この熱延鋼板をフェライ
ト相とオーステナイト相の2相共存域の温度に加熱した
あと冷却してフェライト相の素地に低温変態相が分散し
た金属組織を得る熱処理を施すことによって有利に製造
できる。この複合組織を得るための熱処理の前の熱延鋼
板の表面に、20〜100μの表面脱炭層を形成させる
方法としては、(1)脱スケール処理された熱延鋼板の
オーブンコイルを、N2.N20およびN2からなる混
合ガスの存在下で箱焼鈍して形成させる方法、(21,
脱スケールしないままの熱延鋼板のタイ1−コイルを箱
焼鈍することにより表面スケールとの反応によって形成
させる方法、または(3)、熱延巻取温度を600〜8
00℃とし1巻取後の徐冷間に表面スゲールとの反応に
よって形成さ→lる方法によるのがよい。
以上に本発明を試験例に基づいて詳述する。
第1表に示す化学成分の鋼を90トン転炉で熔製後、連
続鋳造したスラブを通常条件で熱間圧延して、板厚3.
6町nの熱延鋼板とし、この鋼板の表面状態を一定にす
るために1表裏の面を0.3mmづつ研削して板厚3.
Ommの鋼板試ネ、1とした。この試料の一部は1表
面脱炭処理を施した。表面脱炭処理は、 H2/ N
2の体積比が3/19混合ガス、露点50℃の雰囲気中
で700℃に加熱して行った。そのさい、この700℃
に試料を保持する時間を変化させて表面脱炭層の深さを
20〜250μの範囲に調節した。
続鋳造したスラブを通常条件で熱間圧延して、板厚3.
6町nの熱延鋼板とし、この鋼板の表面状態を一定にす
るために1表裏の面を0.3mmづつ研削して板厚3.
Ommの鋼板試ネ、1とした。この試料の一部は1表
面脱炭処理を施した。表面脱炭処理は、 H2/ N
2の体積比が3/19混合ガス、露点50℃の雰囲気中
で700℃に加熱して行った。そのさい、この700℃
に試料を保持する時間を変化させて表面脱炭層の深さを
20〜250μの範囲に調節した。
以上の研削ままの試料と2表面脱炭をした試料を8複合
組織化のだめの熱処理を施した。この熱処理は、試料を
フェライトとオーステナイトの2相共存域である800
℃に加熱後、約10℃/s、ecの平均冷却速度で空冷
し、約500℃まで降温したときに水冷し、て2 フェ
ライト相とマルテンサイト相の複合組織とする処理であ
る。得られた複合組織鋼板の引張試験と曲げ試験を行い
、第2表に示す結果を得た。
組織化のだめの熱処理を施した。この熱処理は、試料を
フェライトとオーステナイトの2相共存域である800
℃に加熱後、約10℃/s、ecの平均冷却速度で空冷
し、約500℃まで降温したときに水冷し、て2 フェ
ライト相とマルテンサイト相の複合組織とする処理であ
る。得られた複合組織鋼板の引張試験と曲げ試験を行い
、第2表に示す結果を得た。
また、第2表のlklの試料(研削ままで複合組織化の
熱処理を施したもの)と、N03の試料(80μの表面
脱炭層を施してから複合組織化の熱処理を施したもの)
の表層部…r面な金属組織写真を第1図および第2図に
示した。この写真にみられるように、N01の試料では
表層にフルテンサイ1−相が存在するが、NO,3の試
料では鋼板表層はマルチンサイト相を含まない軟質なフ
ェライト相で覆われている。
熱処理を施したもの)と、N03の試料(80μの表面
脱炭層を施してから複合組織化の熱処理を施したもの)
の表層部…r面な金属組織写真を第1図および第2図に
示した。この写真にみられるように、N01の試料では
表層にフルテンサイ1−相が存在するが、NO,3の試
料では鋼板表層はマルチンサイト相を含まない軟質なフ
ェライト相で覆われている。
第2表の結果から明らかなように2表面脱炭のないもの
に比べ1表面脱炭したものは、引張試験の伸びが向上し
かつ曲げ試験における限界曲げ半径が減少して曲げ加工
性が向上している。しかし表面脱炭層が240μの試料
No、4では、引張強さが表面脱炭なしのものに比べて
明らかな低下が見られ、あまり表面脱炭層を深くすると
強度の面で問題が生じることがわかる。
に比べ1表面脱炭したものは、引張試験の伸びが向上し
かつ曲げ試験における限界曲げ半径が減少して曲げ加工
性が向上している。しかし表面脱炭層が240μの試料
No、4では、引張強さが表面脱炭なしのものに比べて
明らかな低下が見られ、あまり表面脱炭層を深くすると
強度の面で問題が生じることがわかる。
以上の試験結果に示されるように、フェライト+オース
テナイトの2相共存域に加熱後冷却する熱処理を施して
フェライト素地に低温変態相が分1ik した複合組織
の鋼板を製造するさいに、この複合組織化の熱処理前の
熱延鋼板に適度の表面脱炭層を形成させておけば1強度
の低下を招くごとなく曲げ加工性の改善を図ることがで
きろ。より具体的には、20μ未満の表面脱炭層では曲
り加工性改善効果が小さく、100μを越える表面脱炭
層では強度の低下を招くので、J度の表面脱炭層の深さ
は20〜100 μの範囲であると言える。
テナイトの2相共存域に加熱後冷却する熱処理を施して
フェライト素地に低温変態相が分1ik した複合組織
の鋼板を製造するさいに、この複合組織化の熱処理前の
熱延鋼板に適度の表面脱炭層を形成させておけば1強度
の低下を招くごとなく曲げ加工性の改善を図ることがで
きろ。より具体的には、20μ未満の表面脱炭層では曲
り加工性改善効果が小さく、100μを越える表面脱炭
層では強度の低下を招くので、J度の表面脱炭層の深さ
は20〜100 μの範囲であると言える。
このように、適度の表面脱炭層を形成させてから複合組
織化の熱処理を実施して表層部には低温変態相の実質上
存在しないフェライト単層の組織とすることによって、
複合組織鋼の特質である強度と低降伏比の性質を損ねる
ことなく複合組織鋼の欠点である曲げ加工性を向上させ
ることができることが明らかとなったが、この曲げ加工
性が向」二する理由については1次のように考えること
ができる。
織化の熱処理を実施して表層部には低温変態相の実質上
存在しないフェライト単層の組織とすることによって、
複合組織鋼の特質である強度と低降伏比の性質を損ねる
ことなく複合組織鋼の欠点である曲げ加工性を向上させ
ることができることが明らかとなったが、この曲げ加工
性が向」二する理由については1次のように考えること
ができる。
すなわち1本発明者らが行った低降伏比複合組織鋼板の
曲げ加工試験によると、従来の複合組織鋼板の曲げ加工
時のクランクの状況を観察したところ、引張試験で発生
ずるクランクと同様に、フェライト相と低温変態相との
界面に発生したボイドが連結してクラックとなっていた
。一方1曲げ加工では曲げの外側の表層にもっとも大き
な歪が加えられる。したがって、この表層に硬質な低温
変態相が分散していると、上に述べたようなりシックの
発生が起こりやずく、ごれが切欠きとなって曲げ加工性
の劣化を招くことになる。しかし。
曲げ加工試験によると、従来の複合組織鋼板の曲げ加工
時のクランクの状況を観察したところ、引張試験で発生
ずるクランクと同様に、フェライト相と低温変態相との
界面に発生したボイドが連結してクラックとなっていた
。一方1曲げ加工では曲げの外側の表層にもっとも大き
な歪が加えられる。したがって、この表層に硬質な低温
変態相が分散していると、上に述べたようなりシックの
発生が起こりやずく、ごれが切欠きとなって曲げ加工性
の劣化を招くことになる。しかし。
鋼板表面に低温変態相が存在しない本発明鋼板の場合に
は、フェライト相だげで鋼板表面が覆われるので、前記
の切欠きとなる表面のクラック発生が抑制されることに
なり、その結果9曲げ加工性が向上することになるので
あろう。通学は2表面脱炭層の形成はできるだけ防止さ
れるべきものとされているが2本発明の場合には、引張
強さや疲れ強さに大きな影響を及ぼさない範囲で適度に
表面脱炭して複合組織化の熱処理を施し、これによって
表層部をフェライト単層で覆うので3複合組織鋼の特質
を失うことなく曲げ加工性の向上という利点が得られる
のである。
は、フェライト相だげで鋼板表面が覆われるので、前記
の切欠きとなる表面のクラック発生が抑制されることに
なり、その結果9曲げ加工性が向上することになるので
あろう。通学は2表面脱炭層の形成はできるだけ防止さ
れるべきものとされているが2本発明の場合には、引張
強さや疲れ強さに大きな影響を及ぼさない範囲で適度に
表面脱炭して複合組織化の熱処理を施し、これによって
表層部をフェライト単層で覆うので3複合組織鋼の特質
を失うことなく曲げ加工性の向上という利点が得られる
のである。
なお、熱延鋼板に対して表面脱炭層を形成させるには、
先に述べた(11. f21および(3)の方法による
のが実操業上有利であるが、(1)のオープンコイルの
脱炭焼鈍による方法では、脱スケールした熱延鋼板表面
で雰囲気ガスにまり脱炭反応を進行さセるものであり、
ガスの流入時間や箱焼鈍温度を制御することによって表
面脱炭層の深さを20〜100μの範囲に調整すること
ができる。また(2)の方法は、鋼板表面に付着したス
ケールを酸化剤とすることにより脱炭反応を生じさせる
ものであり1箱焼鈍塩度の制御によって表面脱炭層の深
さを20〜100μの範囲に調整することができる。(
3)の熱延工程での巻取温度の制御の方法では、(2〕
の方法と同様に、スケールを酸化剤とすることによりコ
イルに巻き取った後の徐冷の間に脱炭反応を進行させる
ものであり、この場合には脱炭のための焼鈍は特に必要
としない。この巻取後の徐冷の間に脱炭反応を促進させ
るには2巻取塩度を比較的高くする必要があり、20〜
100μの表面脱炭層を得るには、600℃以上の巻取
温度が必要である。しかし、800℃を越える巻取温度
ではスケールの生成が厚くなっ゛ζ脱スケール性が悪く
なるので800℃以下とするのがよい。
先に述べた(11. f21および(3)の方法による
のが実操業上有利であるが、(1)のオープンコイルの
脱炭焼鈍による方法では、脱スケールした熱延鋼板表面
で雰囲気ガスにまり脱炭反応を進行さセるものであり、
ガスの流入時間や箱焼鈍温度を制御することによって表
面脱炭層の深さを20〜100μの範囲に調整すること
ができる。また(2)の方法は、鋼板表面に付着したス
ケールを酸化剤とすることにより脱炭反応を生じさせる
ものであり1箱焼鈍塩度の制御によって表面脱炭層の深
さを20〜100μの範囲に調整することができる。(
3)の熱延工程での巻取温度の制御の方法では、(2〕
の方法と同様に、スケールを酸化剤とすることによりコ
イルに巻き取った後の徐冷の間に脱炭反応を進行させる
ものであり、この場合には脱炭のための焼鈍は特に必要
としない。この巻取後の徐冷の間に脱炭反応を促進させ
るには2巻取塩度を比較的高くする必要があり、20〜
100μの表面脱炭層を得るには、600℃以上の巻取
温度が必要である。しかし、800℃を越える巻取温度
ではスケールの生成が厚くなっ゛ζ脱スケール性が悪く
なるので800℃以下とするのがよい。
実施例
第3表に示す化学成分の鋼を90トン転炉で溶製後、連
続鋳造にて厚さ250■のスラブとし、 1.250℃
に加熱後通常の条件で板厚3 、0mmに熱間圧延した
。熱延後の巻取温度は第4表に示すように520〜73
0℃の範囲で変化させな−得られた熱延コイルに対し8
箱4表に示す表面脱炭処理を行った。
続鋳造にて厚さ250■のスラブとし、 1.250℃
に加熱後通常の条件で板厚3 、0mmに熱間圧延した
。熱延後の巻取温度は第4表に示すように520〜73
0℃の範囲で変化させな−得られた熱延コイルに対し8
箱4表に示す表面脱炭処理を行った。
その後、780℃に加熱後空冷する熱処理を施して低降
伏比複合組織熱延綱板とした。
伏比複合組織熱延綱板とした。
この熱処理後の各鋼板の機械的性質を第5表に示した。
第5表の結果から明らかなように、 20〜100μの
表面脱炭を施して表層部20〜100μに低温変態相を
形成さセながった本発明鋼板は、複合組織鋼板の強度と
低降伏比の特性を失−)ことなく曲げ特性が向上してい
る。
表面脱炭を施して表層部20〜100μに低温変態相を
形成さセながった本発明鋼板は、複合組織鋼板の強度と
低降伏比の特性を失−)ことなく曲げ特性が向上してい
る。
(この頁以下余白)
第1図は表面脱炭処理しないで複合組織化の熱処理した
複合組織鋼板の表層部の金属組織を示す顕微鏡写真、第
2図は表面脱炭処理したあとで複合組織化の熱処理した
複合組織鋼板の表層部の金属組織を示す顕微鏡写真であ
る。 出願人 日新製鋼株式会社 第1閃 竿2図 (X2.、、l()、)
複合組織鋼板の表層部の金属組織を示す顕微鏡写真、第
2図は表面脱炭処理したあとで複合組織化の熱処理した
複合組織鋼板の表層部の金属組織を示す顕微鏡写真であ
る。 出願人 日新製鋼株式会社 第1閃 竿2図 (X2.、、l()、)
Claims (4)
- (1)、フェライト相の素地に低温変態相が分散した金
属組織をもつ低降伏比複合組織鋼板において。 この1し7板の表面から深さ20μ〜100μに至る表
層部に低温変態相が実質上存在しないフェライト単相の
組織の層を形成させてなる曲げ加工性の優れた低降伏比
複合組織鋼板。 - (2)、熱延鋼板をフェライト相とオーステナイト相の
2相共存域の温度に加熱したあと冷却してフェライト相
の素地に低温変態相が分散し、た金属組織を得る低降伏
比複合組織の熱延鋼板の製造法にA3い乙 この加熱冷
却を実施する前の熱延網板の表面に20〜100μの表
面脱炭層を形成させておくことを特徴とする曲げ加工性
の優れた低降伏比複合組111i熱延鋼板の製造法。 - (3)8表面脱炭層ば、脱スケール処理された熱延鋼板
のオーブンコイルを、N2.N20およびN2からなる
混合ガスの存在下で箱焼鈍して形成させる特許請求の範
囲第2項記載の製造法。 - (4)9表面脱炭層は1mスケールしないままの熱延m
板のタイトコイルを箱焼鈍することにより表面スケール
との反応によって形成させる特許請求の範囲第2項記載
の製造法。 (4)6表面j挽炭層は、熱延巻取温度を600〜80
0 ℃とし、S取後の徐冷間に表面スケールとの反応に
よ、って形成させる特許請求の範囲第2項記載の製造法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1406484A JPS60159120A (ja) | 1984-01-28 | 1984-01-28 | 曲げ加工性の優れた低降伏比複合組織鋼板およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1406484A JPS60159120A (ja) | 1984-01-28 | 1984-01-28 | 曲げ加工性の優れた低降伏比複合組織鋼板およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60159120A true JPS60159120A (ja) | 1985-08-20 |
Family
ID=11850656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1406484A Pending JPS60159120A (ja) | 1984-01-28 | 1984-01-28 | 曲げ加工性の優れた低降伏比複合組織鋼板およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60159120A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100431847B1 (ko) * | 1999-12-28 | 2004-05-20 | 주식회사 포스코 | 페라이트 탈탄층을 이용한 고실리콘 첨가 중탄소 선재의제조방법 |
JP2010138458A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Cr含有鋼板およびその製造方法 |
WO2011069906A2 (de) | 2009-12-10 | 2011-06-16 | Thyssenkrupp Steel Europe Ag | Verfahren zum herstellen eines gut umformbaren stahlflachprodukts, stahlflachprodukt und verfahren zur herstellung eines bauteils aus einem solchen stahlflachprodukt |
WO2012133244A1 (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-04 | 日新製鋼株式会社 | 耐久性に優れた帯状打抜き刃用鋼板および帯状打抜き刃 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4952726A (ja) * | 1972-09-25 | 1974-05-22 | ||
JPS539170A (en) * | 1976-07-13 | 1978-01-27 | Seiko Instr & Electronics Ltd | Circuit block of electronic watch |
JPS5594444A (en) * | 1979-01-09 | 1980-07-17 | Kawasaki Steel Corp | Production of high carbon hot rolled steel plate of high strength and toughness and good workability |
JPS5655520A (en) * | 1979-10-09 | 1981-05-16 | Kawasaki Steel Corp | Production of surface decarbonized high carbon steel strip |
-
1984
- 1984-01-28 JP JP1406484A patent/JPS60159120A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4952726A (ja) * | 1972-09-25 | 1974-05-22 | ||
JPS539170A (en) * | 1976-07-13 | 1978-01-27 | Seiko Instr & Electronics Ltd | Circuit block of electronic watch |
JPS5594444A (en) * | 1979-01-09 | 1980-07-17 | Kawasaki Steel Corp | Production of high carbon hot rolled steel plate of high strength and toughness and good workability |
JPS5655520A (en) * | 1979-10-09 | 1981-05-16 | Kawasaki Steel Corp | Production of surface decarbonized high carbon steel strip |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100431847B1 (ko) * | 1999-12-28 | 2004-05-20 | 주식회사 포스코 | 페라이트 탈탄층을 이용한 고실리콘 첨가 중탄소 선재의제조방법 |
JP2010138458A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Cr含有鋼板およびその製造方法 |
WO2011069906A2 (de) | 2009-12-10 | 2011-06-16 | Thyssenkrupp Steel Europe Ag | Verfahren zum herstellen eines gut umformbaren stahlflachprodukts, stahlflachprodukt und verfahren zur herstellung eines bauteils aus einem solchen stahlflachprodukt |
DE102009044861B3 (de) * | 2009-12-10 | 2011-06-22 | ThyssenKrupp Steel Europe AG, 47166 | Verfahren zum Herstellen eines gut umformbaren Stahlflachprodukts, Stahlflachprodukt und Verfahren zur Herstellung eines Bauteils aus einem solchen Stahlflachprodukt |
CN102652177A (zh) * | 2009-12-10 | 2012-08-29 | 蒂森克虏伯钢铁欧洲股份公司 | 制造具有良好成形性能的扁钢制品的方法、扁钢制品以及制造由该扁钢制品构成的构件的方法 |
US9234253B2 (en) | 2009-12-10 | 2016-01-12 | Thyssenkrupp Steel Europe Ag | Method for producing a flat steel product which can be readily formed, flat steel product and method for producing a component from such a flat steel product |
WO2012133244A1 (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-04 | 日新製鋼株式会社 | 耐久性に優れた帯状打抜き刃用鋼板および帯状打抜き刃 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101384744A (zh) | 具有光亮表面外观和优良机械特性的奥氏体不锈钢带材 | |
CN107532257A (zh) | 热轧钢板及其制造方法 | |
KR100665443B1 (ko) | 복상 조직강의 조직제어방법 | |
JP3828466B2 (ja) | 曲げ特性に優れた鋼板 | |
JP4687554B2 (ja) | 焼入れ部材用鋼板、焼入れ部材及びその製造方法 | |
JP2012508318A (ja) | 燃焼機関の排気系統に用いられるチタン合金の製造方法 | |
JPS60159120A (ja) | 曲げ加工性の優れた低降伏比複合組織鋼板およびその製造法 | |
JP4524894B2 (ja) | 複層組織Cr系ステンレス鋼およびその製造方法 | |
JPH02133563A (ja) | 高Al含有ステンレス鋼板の製造法 | |
JPS589921A (ja) | 石油産業に使用される継目なし鋼管を製造する方法 | |
JP3448454B2 (ja) | 表面性状と成形性にすぐれた高強度冷延鋼板とその製造方法 | |
JPS60234920A (ja) | 超高張力マルエ−ジング冷延鋼板の製造方法 | |
JP4258050B2 (ja) | 高珪素鋼板の製造方法 | |
JP3275712B2 (ja) | 加工性に優れた高珪素鋼板およびその製造方法 | |
JPH10230346A (ja) | 直接鋳造法により製造されたシリコン鋼板用仕上げ処理方法 | |
JPH0941110A (ja) | 高張力溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JP2662485B2 (ja) | 低温靭性の良い鋼板およびその製造方法 | |
JPH09310165A (ja) | 疲労特性に優れた加工用薄鋼板およびその製造方法 | |
TWI711706B (zh) | 具高降伏強度的汽車用鋼材及其製造方法 | |
SU996475A1 (ru) | Способ термомеханической обработки стали ферритного класса | |
JPH086136B2 (ja) | 方向性高珪素鋼板の製造法 | |
JP2662486B2 (ja) | 低温靭性の優れた鋼板及びその製造方法 | |
JPH0774412B2 (ja) | 加工性および耐置き割れ性に優れた高強度薄鋼板およびその製造方法 | |
JPH08199270A (ja) | 磁気特性に優れたFe−Ni系合金板およびその製造方法 | |
TWI635189B (zh) | 鋼材之製造方法及其應用 |