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JPS60155204A - ジリチウム触媒を用いる単分散ポリマ−の製造方法 - Google Patents

ジリチウム触媒を用いる単分散ポリマ−の製造方法

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Publication number
JPS60155204A
JPS60155204A JP950184A JP950184A JPS60155204A JP S60155204 A JPS60155204 A JP S60155204A JP 950184 A JP950184 A JP 950184A JP 950184 A JP950184 A JP 950184A JP S60155204 A JPS60155204 A JP S60155204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymerization
catalyst
dilithium
molecular weight
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP950184A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS635403B2 (ja
Inventor
Yasushi Kishimoto
岸本 泰志
Tetsuo Masubuchi
徹夫 増渕
Yoshihiro Inoki
義弘 猪木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd, Asahi Kasei Kogyo KK filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP950184A priority Critical patent/JPS60155204A/ja
Publication of JPS60155204A publication Critical patent/JPS60155204A/ja
Publication of JPS635403B2 publication Critical patent/JPS635403B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、貯蔵安定性に優れる高純度な特定のジリチウ
ム触媒を用いて、単分散で分子量分布の狭いポリマーを
製造する方法に関する。さらに詳しくは、重合反応の開
始時におけるモノマーとジリチウム触媒との比率を制御
することを特徴とするポリマーの製造方法に関する。
一般に有機リチウム化合物はアニオンリビング重合触媒
として知られており、ブタジェンやイソプレン等の共役
ジエンやアニオン重合性の種々のビニル化合物の単独重
合または共重合に好適に用いられている。特に、重合が
リビング系で進行する特徴を生かして、ブロックポリマ
ーの合成や末端官能基化ポリマーの合成に有用で広く用
いられている。しかし、一般に重合触媒として好適に用
いられるアルキルリチウム化合物は、触媒1分子当り1
個のリチウム原子しか有しないので重合時の成長活性点
が1ケ所となり、いわゆるA−B−A3型ブロツクポリ
マー等を合成する際手間がかかり、また完全に対象型の
ブロックポリマーを合成することは極めて難かしい。さ
らに活性末端が片方しかないのでポリマー鎖両末端に官
能基を導入することは実際上不可能である。
かかる観点より、アニオン重合触媒として触媒1分子中
に数個のリチウム原子を有する多官能リチウム化合物が
検討され数多く提案されている。
例えば、特公昭45−IE127号、米国特許第294
7793号の如き金属リチウムとジハロゲンアルカン類
を反応させて得られるジリチオアルカン、ラバー・ケミ
ストリー・アンド・テクノロジー(RubberChe
mistry and Technology)第48
巻、303頁、1876年、に記載されている如き金属
リチウムとオレフィン類またはジエン類との反応により
得られるジリチウム触媒、米国特許第3868283号
に代表される如き有機リチウム化合物と二置換ビニル基
またはアルケニル基含有芳香族炭化水素との反応による
ジリチウム触媒、等が挙げられる。しかしながら、これ
らはいづれも純2官能成分の含有率が低く、合成におけ
る再現性、貯蔵安定性等が不十分である。さらに、これ
らジリチウム触媒は一般に炭化水素溶剤への溶解性が低
い欠点があり、そのまま触媒としては使いにくいので、
数量体のオリゴマーとして用いる方法等が提案されてい
るが、今だに工業的にこれらを利用した例は見られない
のが現状である。
一方、かかるジリチウム触媒の一つとして、2官能性の
純度が極めて高く、貯蔵安定性、溶解性の優れた1、3
−ビス(1−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベン
ゼンの如きジリチウム化合物を合成する方法が提案され
ている(特開昭58−136803号)。該特開昭58
−1311tE103号に開示されているジリチウム化
合物は、工業的に使用できる濃度で合成でき、上記l#
徴を有するので二官能性アニオン重合触媒として好適に
用いられる。得られるポリマーはゲルパーミェーション
クロマトグラフィーで分析すると単分散で分子量分布も
シャープであるが、さらに詳細に重合の経時変化を追跡
してみると1重合開始段階で活性の異なる2種の重合成
長種が認められ、重合初期において分子量の異なる2分
散型の分子量分布を示しながら重合が推移する欠点を有
していることが判明した。もち論、重合の進行に伴っで
ある分子量領域に達すると重合全系の成長速度は同一と
なるので、その後書られるポリマーは次第に単分散型の
分子量分布を有するものへ移行し、最終的に得られる高
分子量のポリマーはゲルパーミェーションクロマトグラ
フィーで分析すると、見かけ上、完全に単分散かつ分子
量分布のシャープなポリマーとなる。かかる現象、すな
わち重合開始段階で該ジリチウム触媒が重合活性の異な
る2種に分化し、ある重合度に達すると活性種はtて同
一に変化する理由は現状の技術段階ではまだ明確に解明
されていないが、重合過程で一時的にせよ2分散化する
ことは、最終ポリマーの分子量分布や物性に微妙に好ま
しくない影響を与える。特に該ジリチウム触媒を用いて
低分子量の、例えば数平均分子量5.0(10〜約20
.000程度のポリマーを合成する際は、この2分散化
の影響は無視し得なくなる。
本発明者等は、かかるジリチウム化合物を用いる重合反
応において、重合開始時より重合終了時まで完全に単分
散な分子量分布で重合を行い、単分散で分子量分布の極
めて狭いポリマーを得る方法につき鋭意検討した結果、
重合開始時のモノマーとジリチウム触媒との比率を特定
の範囲に選択することによって、重合反応は全過程にわ
たって完全に均一かつ単分散で進行することを見出し本
発明を完成するに至ったものである。
すなわち本発明は、一般式(A) R3は炭素数3〜5のアルキル炭化水素基、R2および
R4はメチル基あるいはエチル基、R5は水素あるいは
メチル基を示す。) で示されるジリチウム化合物を触媒としてアニオン重合
性モノマーを重合する方法において、モノマーとジリチ
ウム触媒とのモル比が50以下の条件で重合を開始する
ことを特徴とする単分散で分子量分布の狭いポリマーの
製造方法に関する。
本発明で用いられるジリチウム化合物は特開昭58−1
381303号に従って合成される。すなわち、−ル基
またはエチル基、Rζ は水素またはメチル基を示す。
)で示される芳香族アルケニル炭化水素と2倍モルの一
般式(B) R6Li (但し、R6は炭素数2〜4の
アルキル炭化水素基を示す。)で示される有機リチウム
化合物とを、炭化水素溶剤中で一般式(B)で示される
有機リチウム化合物の濃度がリチウム原子/炭化水素溶
剤で0.3モル/リットル以上で反応することによって
合成され、得られたジリチウム化合物中の全リチウム原
子の90モル%以上、好ましくは95モル%以上がジリ
チウム化合物で構成されるものである。
かかるジリチウム化合物の含有率は、得られたジリチウ
ム化合物を不活性雰囲気下で水によって失活させた後、
有機層に含有される成分のゲルパーミェーションクロマ
トグラフィーを測定することによって決定される。用い
るカラムは排除限界分子量が1000〜5000のもの
が好ましく、また検出器には紫外吸光光度計(254n
m)が用いられる。
ポリスチレンを標準サンプルとするカラム検量線より、
水失活させた化合物中のオリゴマー成分を同定し、その
分子量より各成分比を分析することが可能である。さら
に触媒中に含まれる未反応の有機リチウム化合物は、水
失活させたサンプルおよび活性サンプルよりガスクロマ
トグラフィーによって別途分析される。従って上記分析
値を用い ′て、真のジリチウム化合物含有率が算出さ
れる。
本発明の重合触媒として用いるかかるジリチウム化合物
の具体的な例としては、1.3−またはl、4−ビス(
l−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベンゼン、1
.3−または1.4−ビス(1−リチオ−1−エチル−
3−メチルペンチル)ベンゼン、1.3−または1.4
−ビス(l−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)−5
−メチルベンゼン、1.3−または1.4−ビス(1−
リチオ−1,3−ジメチルブチル)ベンゼン等があげら
れる。かかるジリチウム化合物のうち、ジリチウム含有
率が高く溶解性に優れ、かつアニオン重合活性が高く、
しかも経済的に得られるので最も好ましいものは、1.
3−ビス(l−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベ
ンゼンである。
本発明においては、かかるジリチウム化合物を触媒とし
てアニオン重合性子ツマ−を重合するに際し、重合反応
開始時のモノマーとジリチウム触媒との半ル比を50以
下に保持することが必要である。50モル比以上で重合
を開始すると、活性の異なる2種の成長種が出現し、重
合の開始および初期重合において各々の重合速度の速い
部分と遅い部分が生じ2分散型の分子量分布で成長反応
が進むので好ましくない。一方、50モル比以下であれ
ば、重合の開始反応及び成長反応は完全に統一されて起
こり単分散で重合が進行するので、極めて分子量分布の
狭い単分散ポリマーが得られる。該モル比は50以下で
適宜選択されるが、モノマー/ジリチウム触媒モル比が
極端に小さいと七ツマ−と触媒とを混合した際、発熱が
大きく、反応系の条件が変動しやすくコントロールが難
しくなるのであまり好ましくない。従って、重合開始時
の好ましいモノマー/ジリチウム触媒モル比は10〜4
5、より好ましくは20〜40である。かかる範囲に選
択すれば、重合開始に伴う発熱も大きくなく、ジリチウ
ム触媒は全て同一活性となって重合開始反応が起こり、
成長反応も全系同一速度で進行するので完全に単分散の
ままで重合し、単分散で極めて分子量分布の狭いポリマ
ーを得ることができる。
かかるモノマー/ジリチウム触媒モル比は重合開始時に
実現することが必要であるが初期重合後、すなわち触媒
にモノマーがつけば重合系にさらにいかなる量の新たな
モノマーを追加してもよい。またかくして得られたジリ
チウムオリゴマーを触媒として別の重合を行ってもよい
。重合度とは触媒によって開始され結合したモノマー数
を意味する。特に高分子量のポリマーを得る場合にはモ
ノマー/ジリチウム触媒モル比<50で重合を開始し、
重合率が約80%以上に達した後、重合系に新たに七ツ
マ−を添加し重合することが好ましい。モノマーの追加
によって重合に用いた全モノマー/ジリチウム触媒モル
比が50を越えても、重合開始時の該モル比を50以下
に保持して初期重合をさせておけば、七ツマー追添後の
ポリマー成長は完全に単分散のまま進行させることがで
きる0本発明の方法はリビング系であるので、モノマー
/ジリチウム触媒モル比が50以下で行う初期重合に続
いてさらにモノマーを重合系へ添加する二段重合法を用
いれば、いかなる所望の分子量のポリマーを得ることも
可能セある。
本発明における重合開始時のモノマー/ジリチウム触媒
モル比を50以下に保持する方法としては、一般的には
、用いるジリチウム触媒1モルに対して50モル以下の
七ツマ−を含有する溶液中へ所定量のジリチウム触媒を
添加する方法が好適に用いられる。一方、ジリチウム触
媒溶液中にモノマーを重合の進行に合わせて添加する方
法も好適に用いられる。この場合も重合初期段階におい
ては、モノマー/ジリチウム触媒モル比が50を越えな
い様に制御することが肝要である。もち論前述の如く、
触媒によりモノマーの重合が開始した後は、モノマーは
所定量を一度に添加してもさしつかえない。その他、本
発明においては、重合開始時のモノマー/ジリチウム触
媒モル比を50以下に実現できる方法であれば、いかな
る方法も用いることができる。
本発明において使用される千ツマ−は、アニオン重合可
能なものであれば全て用いることができる。かかる千ツ
マ−としては共役ジエン類、ビニル置換芳香族炭化水素
類、その化アニオン重合性モノマー等があげられ、これ
らは単独で用いてもよいし、適宜組み合わせて用いても
よい。また、重合の進捗に合わせて分割して添加しても
よい。
具体的な例としては、1.3−ブタジェン、イソプレン
、2.3−ジメチル−1,3−ブタジェン、1.3−ペ
ンタジェン、2−メチル−1,3−ペンタジェン、1.
3−ヘキサジエン、4.5−ジエチル−1,3−オクタ
ジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエン等の如き共
役ジエン類、スチレン、t−ブチルスチレン、α−メチ
ルスチレン、ローメチルスチレン、p−メチルスチレン
、ジビニルベンゼン、 1.1−ジフェニルエチレン、
ビニルナフタレン、 N、N−ジメチル−p−アミノエ
チルスチレン、 N、N−ジエチル−p−アミンエチル
スチレン等の如きビニル置換芳香族炭化水素類、エチレ
ン、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、メタクリル
酸メチル、アクロレイン、ビニリデンシアニド、塩化ビ
ニル、2−ビニルピリジン、プロパンサルトジ、ε−カ
プロラクトン、ピバロラクトン、ジメチルシロキサン等
の如きアニオン重合性各種モノマー等があげられる。経
済的に、しかも工業的に有用なポリマーを得る上からは
、1.3−ブタジェン、イソプレン、スチレン、α−メ
チルスチレン等が特に好適である。
一方、本発明の重合は不活性雰囲気下、不活性有機溶媒
中で実施される。不活性とは、モノマーやジリチウム触
媒等重合反応のいかなる関与体とも反応しないことを意
味する。かかる重合用溶媒としては、例えばn−ペンタ
ン、n−ヘキサン、n−へブタンの如き脂肪族炭化水素
類、シクロヘキサン、シクロヘプタンの如き脂環族炭化
水素類、ベンゼン、キシレン、トルエン、エチルベンゼ
ンの如き芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジエ
チルエーテルの如きエーテル類の単独もしくは混合物で
ある。触媒、千ツマ−及び生成ポリマーの溶解性に優れ
、均一に重合反応を進行させる上からはシクロヘキサン
が最も好ましい。
本発明における重合反応は、溶媒に対するモノマー濃度
が50重量%以下で好適に実施され、重合に用いる七ツ
マ一種や得られるポリマーの分子量に応じ℃適宜選択さ
れる0重合を効率良く均一に進行させるためには5〜3
0重量%がより好適である。
一方、重合温度は一30〜150℃の範囲が好適である
。−30℃以下でも重合は可能であるが、重合速度が極
めて遅くなり、また完全均一系で重合を進行させにくく
なる。また150℃以上ではゲル化や副反応を招き易く
なるので好ましくない。より好ましくは0〜100℃の
範囲である。
本発明の方法で得られるポリマーは両末端にリビング重
合活性点を保持しているので、工業上極めて有用である
。所望ならば、さらに別の七ツマ−を加えて重合すれば
完全対称型のブロックポリマーを合成することが可能で
ある。例えば1,3−ブタジェンを用いて重合後、スチ
レンを加えると5−B−9型のスチレン/ブタジェンブ
ロックポリマーが得られ、モノリチウム触媒から合成す
るよりも簡単な操作で得られ、かつ両末端スチレンブロ
ックの分子量が同一な完全対称型となる。また、本発明
の方法によれば□、ポリマー鎖両末端に官能基を有する
いわゆるテレケリツク型ポリマーを極めて容易に合成で
きる0例えば、重合反応終了後、重合系に002ガスを
導入し加水分解すると両末端にカルボキシル基を有する
ポリマーが得られ、同様にエチレンオキシドで処理する
と両末端に水酸基を有するポリマーを合成することがで
きる等の特徴を有する。
さらに所望ならば、本発明で得られるオリゴマーを別の
アニオン重合の触媒として用いることもできるし、他の
モノマーまたは多官能リチウム触媒と混合して用いるこ
とも可能である。
本発明の方法で得られるポリマーはエラストマーや樹脂
として、特にブロックポリマーは熱可塑性エラストマー
として、広くタイヤ、履物、容器工業部品等の射出成形
品、バッキング、シート、プレート等の圧搾成形品、あ
るいは粘着剤、塗料成分、各種樹脂改質剤として有用で
ある。また両末端に官能基を有するポリマーは各種用途
のプレポリマーとして有用であり、例えば水酸化物はポ
リウレタンの製造等に好適に用いることができる。かか
る用途において本発明の方法で得られるポリマーは1分
子量分布の極めて狭い単分散ポリマーである特徴を有す
るので、極めて優れた機械強度や物性を示し、工業上有
用である。
以下、実施例によって、さらに具体的に本発明を説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例において、分子量分布とはGP
C曲線から計算した重量平均分子量と数平均分子量との
比率を意味し、図中R1ビークとは示差屈折計で測定し
たピークを意味する。
参考例1 m−ジイソプロペニルベンゼンはMacros+ole
cules。
第10巻第2号、287頁(11377年)に記載の方
法で調製した。また、5ec−ブチルリチウムはJ、 
Am。
Chew、 Soc、、第81巻、8382頁(198
9年)に記載の方法にてシクロヘキサン溶媒中、1.2
〜2.5Nの濃度にて調製した。
マグネット攪拌子を入れ、ゴムパツキンされた100m
Jljガラスボトルを窒素置換し、これに1.48Ns
ec−ブチルリチウム42.7 mfL (83,2ミ
リモル)、トリエチルアミン8.7mfL(133,2
ミリモル)、およびシフヘキサン8.Etm4を20℃
で導入し、ボトル中で攪拌混合した。ざらにm−ジイソ
プロペニルベンゼン5.0g (31,8ミリモル)を
注射器より1時間かけて滴下した。反応混合物は次第に
濃赤色透明溶液となり5.4時間攪拌後も沈澱物は全く
認められなかった。
反応液10JLを窒素置換した別のボトル中へ分取して
水失活させ、有機層はクロロホルムを溶離液とするゲル
パーミェーションクロマトグラフィーを行い、紫外分光
光度計(254ns )でジリチウム成分の測定を行っ
た。また、気相中よりガスクロマトグラフィーにより5
ee−ブチルリチウムの定量を行った。
その結果、得られたジリチウム溶液は1.3−ビス(1
−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベンゼンを88
モル%含有し、かつ、未反応の5ec−ブチルリチウム
は全く認められず20日間室温で放置後も、ジリチウム
含有率は有意的変化がなく、また沈澱も全くない透明溶
液であった。
参考例2 +180−ブチルリチウムをi−プロピルリチウムに替
え、トリエチルアミンの量を5倍にした以外は参考例1
と全く同様の操作を行い、濃赤性透明なジリチウム化合
物溶液を得た。
参考例1と同様に分析したところ、このものは1.3−
ビス(l−リチオ−1,3−ジメチルブチル)ベンゼン
を93モル%含有し、かつ未反応のi−プロピルリチウ
ムは全く認められず、1辿間放置してもジリチウム含有
率はほとんど変化がなく、また沈澱も全くない透明溶液
であった。
実施例1 乾燥した1文オートクレーブを乾燥窒素で置換し、これ
に15重量パーセントの濃度に調製した1、3−ブタジ
ェンのシクロヘキサン溶液500gを導入し、攪拌下4
0℃に保持した。これに参考例1で合成したジリチウム
触媒溶液88.2g (ジリチウム43.4ミリモル)
を添加した。このときの1.3−ブタジェンと触媒との
モル比は3211であった。攪拌下40℃にて重合を行
ない、所定時間毎にサンプリングしゲルパーミェーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)を測定し、結果を第1
図に示した。第1図に示すように、cpc曲線の経時変
化は完全に単分散な分子量分布で推移した。80分後、
重合反応液を21のメタノール中にあけて失活させた後
、層分離した語調液体を分取し、25℃150Hrs真
空乾燥した。
このものは無色の粘調な液体で、粘度150cp/25
°Cを有し、020曲線は完全な単分散を示し、数平均
分子量71,930 、分子量分布: 1.13のもの
であった。
実施例2 乾燥した1Mオートクレーブを乾燥窒素で置換し、これ
に15重量パーセントに調製した1、3−ブタジェンの
シクロヘキサン溶液500gを導入し、攪拌下40℃に
保持した。これに、実施例1の方法で合成したリビング
ポリブタジェン溶液48.8g (リビングポリマー:
 3.73ミリモル)を添加し、攪拌下40 ’Oにて
重合を行なった。所定の時間毎にサンプリングし、GP
C測定を行なった。結果を第2図に示した。第2図に示
すようにGPCの経時変化は完全に単分散で推移した。
90分後、重合反応液を2立のメタノール中に加えて失
活させた後、生じた沈澱物を炉別し25℃150Hrs
真空乾燥した。このものは白色のゴム状物で、このもの
の020曲線は完全な単分散を示し数平均分子量: 2
0.TOO1分子量分布: 1.18であった。
実施例3 乾燥した11オートクレーブを乾燥窒素で置換し、これ
jこ参考例1で合成したジリチウム触媒溶液31.4g
 (ジリチウム、 20.0ミリモル)を導入した。攪
拌下40℃にて、15重量ノぐ−セントに調製した1、
3−ブタジェンのシクロヘキサン溶液を重合速度より遅
い100g/Hr速度で連続的に添加し、最終的には4
50gを添加した。この時の添加した1、3−ブタジェ
ン全量と触媒ンのモル比は82.4/1であった。所定
時間毎にサンプリングしGPC測定を行ない、結果を第
3図に示した。020曲線は完全な単分散で推移し、5
時間後得られた反応液を実施例1と同様に処理した。得
られた最終ポリマーは、無色透明、粘調な液状物であり
、数平均分子量=4.100 、分子量分布: 1.2
4であった0本例は、触媒溶液に七ツマ−を重合速度よ
り充分遅い速度で連続添加することによって、重合開始
時のモノマー/触媒モル比を50以下に保持すると、重
合は単分散で進行することを示している。
実施例4 5文オートクレーブを用い、実施例3と全く同様の方法
、条件にて重合した後、さらに濃度15重量パーセント
に調製した1、3−ブタジェンのシクロヘキサン溶液2
 、000gを加え、40℃/3Hrs重合した・ 実施例2と同様に処理し、白色ゴム状物を得た。
このものの数平均分子量は18,500、分子量分布は
1.17で、完全に単分散なポリマーであった。
実施例5 実施例1において、1.3−ブタジェン溶液のかわりに
濃度15重量%に調製したイソプレンのシクロヘキサン
溶液830gを用いた以外は同様に実施した。結果は実
施例1と同様GPC曲線は完全な単分散で推移し、数平
均分子量: 1,980分子量分布:1.19であった
実施例6 実施例1において、1.3−ブタジェン溶液のかわりに
濃度30重量%に調製したスチレンのシクロヘキサン溶
液482gを用いた以外は同様に実施した。
結果は実施例1と同様、020曲線は完全な単分散で推
移し、数平均分子量: 2,030 、分子量分布:1
、lOであった・ 実施例7 乾燥窒素で置換した1fLオートクレーブに、15重量
パーセントに調製した1、3−ブタジェンのシクロヘキ
サン溶液500gを導入した。これに、実施例1の方法
で合成した1、3−ブタジェンのリビングオリゴマー溶
液32.7g (リビングオリゴマー:2.5ミリモル
)を攪拌下添加し、80℃で1時間重合を行なった。さ
らに50gのスチレンを添加した後、70℃で2時間重
合した。実施例2と同様に処理した後、三日間真空乾燥
を行ない5−B−S型ブロツクポリマーを得た。このも
のは完全に単分散で、数平均分子量: 54,000、
分子量分布: 1.10、結合スチレン: 39.2w
t%、ブロックスチレン=38.8wt%、ブタジェン
部の1.2構造: 14.13%、引張強度: 305
kg/ctn2.破断伸び;830%、300%モジュ
ラス: 81.2 kg/cm2であり、熱可塑性エラ
ストマーとして良好な物性を示した。
実施例8 ジリチウム触媒を参考例2で得られたものに替えた以外
は実施例1と全く同様の操作、条件で行った。
重合途中に所定時間毎にサンプリングして測定したcp
c曲線は完全に単分散な分子量分布で推移し、実施例1
と同様に操作して得られたポリマーは無色語調な液体で
、数平均分子量: 2000、分子量分布: 1.22
であった。
参考例3 実施例1と全く同様に重合し、両末端にリチウム原子を
有するブタジェンオリゴマーを合成した。
次いで、得られた反応液中に乾燥エチレンオキシドガス
を攪拌下室温で3文導入した。反応液は直ちにゲル状を
呈した。室温で24時間放置後、INのH(、Q水溶液
を100+wl加えて中和し、水洗した後有機層を分取
した。薄膜蒸留にて溶媒を除去し、無色透明の語調な液
状物を得た。このものは数平均分子量: 2,100 
、分子量分布: 1.24を有し、日本工業規格法(K
OO?0−19BEl)により水酸基価を測定したとこ
ろ、水酸基は1.96個/分子あった。
比較例1 実施例1で、ジリチウム触媒量を12.1g (ジリチ
ウムニア、7 ミリモル)とした以外は同様に行なった
。重合開始時の1.3−ブタジェンと触媒とのモル比は
180/1であった。020曲線の経時変化を第4図に
示した。
実施例1と比較すると明らかな如く、重合初期で2分散
状を呈しており、異なる2種の成長反応が起っているの
がわかる。実施例2と同様に処理して得られた最終ポリ
マーの020曲線は、高分子側にわづかに肩を有するが
見かけ止車分散であり数平均分子i : 9.500で
あったが、分子量分布は1.35と広いものであった。
比較例2 1.3−ブタジェン溶液の替りに濃度15重量%に調製
したイソプレンのシクロヘキサン溶液830gを用いた
以外は比較例1と全く同様に操作した。重合開始時のイ
ソプレンと触媒とのモル比は180/1であった。02
0曲線の経時変化は比較例1と同様、重合初期より2分
散型となり、得られた最終ポリマーのcpcdh!!は
近接して2個のピークを有し、数平均分子量: 12,
000、分子量分布2゜46と広いものであった。
比較例3 触媒を参考例2で合成したジリチウム触媒に替えた以外
は比較例1と全く同様に操作し、重合開始時の1.3−
ブタジェンと触媒とのモル比を180/1で重合を行っ
た。GPC1llI線の経時変化は比較例1と同様に重
合初期より2分散型となり、得られた最終ポリマーの0
20曲線は高分子側にわずかに肩を有する1個のピーク
を示し、数平均分子rc:9.400 、分子量分布:
 1.47と広いものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図および第4図は、それぞれ実施
例1、実施例2.実施例3および比較例1において、重
合中所定時間毎に得られたサンブルのGPC曲線である
。 出願人 旭化成工業株式会社 代理人 豊 1) 善 雄 5M出量(罹L) 流出量(11) 流出量(−)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 l)下記一般式(A)で示されるジリチウム化合物を触
    媒として、アニオン重合性上ツマ−を重合する方法にお
    いて、モノマーとジリチウム触媒とのモル比が50以下
    で重合を開始することを特徴とする単分散で分子量分布
    の狭いポリマーの製造方法。 R3は炭素数3〜5のアルキル炭化水素基、R2および
    R4はメチル基あるいはエチル基、R5は水素あるいは
    メチル基を示す。)
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001064758A1 (fr) * 2000-02-28 2001-09-07 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Solution de dilithium, amorce de polymerisation
US6613858B1 (en) 1998-08-31 2003-09-02 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Solution of dilithium polymerization initiator
JP2005097588A (ja) * 2003-08-27 2005-04-14 Mitsui Chemicals Inc 両末端官能性ポリオレフィン
JP2008195792A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Bridgestone Corp 光硬化性液状樹脂組成物
JP2009155656A (ja) * 2003-08-27 2009-07-16 Mitsui Chemicals Inc 両末端官能性ポリオレフィン

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