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JPS6012480B2 - 無機質繊維板の製造方法 - Google Patents

無機質繊維板の製造方法

Info

Publication number
JPS6012480B2
JPS6012480B2 JP1837676A JP1837676A JPS6012480B2 JP S6012480 B2 JPS6012480 B2 JP S6012480B2 JP 1837676 A JP1837676 A JP 1837676A JP 1837676 A JP1837676 A JP 1837676A JP S6012480 B2 JPS6012480 B2 JP S6012480B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiberboard
weight
parts
inorganic
pva
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1837676A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS52100554A (en
Inventor
辰昭 服部
章 斉藤
弘之 大西
漣太郎 多田
浩一 梶谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP1837676A priority Critical patent/JPS6012480B2/ja
Publication of JPS52100554A publication Critical patent/JPS52100554A/ja
Publication of JPS6012480B2 publication Critical patent/JPS6012480B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐湿性の優れた無機質繊維板の製造方法に関す
る。
さらに詳しくは、石綿、君線、鉢湊線、アスベスト、ガ
ラス繊維、石膏繊維などの無機質繊維の湿式抄造製板す
る方法において、ポリピニルアルコール(以後PVAと
略記する)を結合剤として用いる際に、棚酸またはその
塩およびアルミン酸ナトリウムまたはスズ酸ナトリウム
のいずれか1種を共存せしめることにより、結合剤の繊
維板表層部への移行を抑制して繊維板内部における結合
剤の歩留りを高め、接着効果をあげると共に耐湿性の優
れた無機質繊維板を製造する方法に関する。
従来より、無機質繊維板の製造は、例えば岩綿を多量の
水中に結合剤と共に分散させて抄造した後、加圧、吸引
などにより、脱液、調厚し、その後加熱乾燥により、結
合剤を糊化、硬化せしめることによって行なわれていた
そしてこの際用いられる結合剤としては、各種でんぷん
、例えば、小麦粉でんぷん、タピオカでんぷん、コンス
ターチなどが用いられていた。しかし、これらでんぷん
を結合剤として用いたのでは、得られる無機質繊維板は
、耐水性、とりわけ耐湿性が悪く、吸湿膨潤して、機械
的性能が著しく低下する弱点があった。
また、でんぷんの代りにPVAを用いると、加熱乾燥中
に、PVAが繊維板表層部に移行し、得られる繊維板は
、機械的性能の均整度が悪いという欠点があり、PVA
のもつ優れた接着性能をいかすことができない。そこで
本発明者らは、先にPVAに棚酸またはその塩を添加す
ることにより、結合剤の歩轡り率をよくすると共に加熱
乾燥時におけるPVAの表層移行を抑制し、薮着整の優
れた無機質繊維板を製造する方法(特腰昭49−924
79)を見出したが、この方法でも後述する実験No.
1からも明らかなように耐湿性に充分優れた無機質繊維
板を得ることが困難である。そこで本発明者らは、この
ような技術を基礎に更に研究を進めた結果、無機質繊維
の抄造製板にあたってPVA、棚酸またはその塩および
アルミン酸ナトリウムまたはスズ酸ナトリウムのいずれ
か1種からなる結合剤を用いることが、無機質繊維板の
耐緑性を向上せしめる上で、一層有効であることを見い
だした。
すなわち多量の水で鱗織した無機質繊維の抄造にあたっ
て、PVAに棚酸またはその塩とアルミン酸ナトリウム
またはスズ酸ナトリウムのいずれか1種とを加え「常法
により抄造した後、加熱乾燥することにより、結合剤の
高歩図り、表層移行の抑制「高接着効果の諸点がはたさ
れ、かつ耐湿性の優れた無機質繊維板を製造しうろこと
を見いだした。本発明においてはこれらPVAと棚酸ま
たはその塩およびアルミン酸ナトリウムまたはスズ酸ナ
トリウムのいずれか1種を、石綿、鉱連綿、アスベスト
、ガラス繊維、石膏繊維等繊維長が1〜15仇舷、好ま
しくは10〜30胸、直径が1〜50仏、好ましくは5
〜10ムの無機質繊維と共に多量の水中に配合し、濃梓
分散してスラリ−状とし、これを抄造および製板するこ
とにより目的とする無機質繊維板を得ることができる。
スラリー中の各成分の配合割合は、水100の重量部に
対し、無機質繊維10〜20の重量部、好ましくは20
〜100重量部、PVAO.2〜4低重量部、好ましく
は0.3〜30重量部、棚酸またはその塩0.2〜4の
重量部、好ましくは0.3〜30重量部、アルミン酸ナ
トリウムまたはスズ酸ナトリウムのいずれか1種0.5
〜40重量部である。無機質繊維に対するPVAと棚酸
またはその塩およびアルミン酸ナトリウムまたはスズ酸
ナトリウムのいずれか1種の配合割合が「上記の範囲を
逸脱したところでは、満足な接着効果が得られないか、
またはいたずらに繊維板中の可燃物の量を増大させるだ
けであるので好ましくない。
無機質繊維板の結合剤として、前述した3成分配合によ
る組成物が有効であるのは、棚酸またはその塩およびア
ルミン酸ナトリウムまたはスズ酸ナトリウムのいずれか
1種それぞれが独自で作用する場合と異り、併用による
相乗作用によりも加熱乾燥中の一定温度で、急速にゲル
化あるいは、水不落化に作用するようになり、このため
、PVAは〜無機質繊維間に充分浸透した後、棚酸また
はその塩とアルミン酸ナトリウムまたはスズ酸ナトリウ
ムのいずれか1種のゲル化あるいは水不溶化作用により
、繊維板表層部への移行が抑制され、水不溶化膜となっ
て「無機質繊維を強固に固着するためであろう、と考え
られる。
本発明において使用するPVAは、水溶性のPVAなら
全て使用可能であるが機械的物性の点で、鹸化度95モ
ル%以上、重合度1000以上が望ましい。
またPVAは「粉末状で添加使用することが好都合であ
るが、この場合の粒径は、50メッシュパスの比較的細
かいものが適当である。棚酸またはその塩としては、棚
酸のほか、棚砂〜 メタ棚酸ソーダ−、棚酸カリウム、
棚酸アンモニウム等の水溶性の棚酸塩があげられる。
本発明においてはアルミン酸ナトリウムまたはスズ酸ナ
トリウムのいずれか1種を使用することが効果的であり
、他の金属塩、たとえば硫酸アルミニウム「塩化カルシ
ウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、酢酸アン
モニウムなどを使用したのでは後述する実験NO.9〜
13から明らかなように充分な耐緑性は期待できない。
本発明においては、でんぷん、ボリアクリルアミド、カ
ルボキシメチルセルロースのような水溶性高分子や、カ
チオン系、アニオン系等のラテックスや、ヱマルジョン
を併用することは自由である。
さらに種々の目的に応じて、各種充填剤、防腐剤、ワッ
クス等を混入することもできる。次に実施例により本発
明を説明する。実施例 1 磯機質繊維として岩綿を用い、表−1に示す組成で繊維
板を抄造した後、熱風乾燥器中で160℃、3時間乾燥
して、厚さ12肋の岩線繊維板を得た。
この繊維板から、厚さ1仇吻、中2仇岬、長さ8山肌の
大きさにサンプリングし、これを常態(2000、相対
湿度65%)と吸湿(30℃、相対湿度90%)の条件
で論湿後、この表面硬度を測定した。
比較のため棚砂とスズ酸ナトリウムをそれぞれ単独でP
VAと用いた場合の実験を行い表−1に示した。表 −
1 注 *I P V A:■クラレ製ボリビニルアルコー
ル 重合度1700、鹸化度 99.5%モル*2 表
面硬度:■島津製 糸巻硬度計により測定した値。
表中硬度の値は、硬度計の指示目盛の数値を示す。表−
1から、本発明の実験No.3、4のごとくPVAに棚
砂、とスズ酸ナトリウムを加えることにより、表面硬度
、「とくに吸湿時の硬度が高く、耐湿I性の優れている
ことがわかる。
実施例 2 実施例1の実験No.3 4において、スズ酸ナトリウ
ムの代りに、アルミン酸ナトリウムを用い、以下実施例
1と同機にして繊維板サンプルを得、この表面硬度を測
定した。
結果を表‐2に示す。また実験No.3、4においてス
ズ酸ナトリウムの代りに、アルミン酸ナトリウムの0.
6夕を用い、以下実施例1と同様にして繊維板サンプル
を得、この表面硬度を測定した。
結果を表−2に併記する。また比較のため実験No.2
およびNo.4においてスズ酸ナトリウムの代りに硫酸
アルミニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩
化アルミニウム、酢酸アルミニウムを用い、以下実施例
1と同様にして得られた繊維板サンプルの表面硬度を測
定した。
その結果を表−2に併記する。− 2 表−2から、本発明の実験No.6、7のごとくPVA
に棚砂とアルミン酸ナトリウムを加えることにより、表
面硬度、とくに吸湿時の硬度が高く、耐湿性の優れてい
るのがわかる。
実施例 3 実験No.4、7において、棚砂の代りに棚酸を用い、
以下実施例1と同様にして繊維板サンプルを得、この表
面硬度を測定した。
結果を表−3に示す。表 − 3 表−3から、本発明の実験No.15〜16のごとく、
PVAに棚酸とスズ酸ナトリウム、またはアルミン酸ナ
トリウムを加えることにより、表面硬度、とくに吸湿時
の硬度が高く、耐湿性の優れているのがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水1000重量部に対し無機質繊維10〜200重
    量部、ポリビニルアルコール0.2〜40重量部、硼酸
    またはその塩0.2〜40重量部およびアルミン酸ナト
    リウムまたはスズ酸ナトリウムのいずれか1種0.5〜
    40重量部を配合してスラリー状とし、これを抄造し、
    製板することを特徴とする耐湿性の優れた無機質繊維板
    の製造方法。
JP1837676A 1976-02-19 1976-02-19 無機質繊維板の製造方法 Expired JPS6012480B2 (ja)

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JP1837676A JPS6012480B2 (ja) 1976-02-19 1976-02-19 無機質繊維板の製造方法

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JPS52100554A JPS52100554A (en) 1977-08-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0642235U (ja) * 1992-11-19 1994-06-03 英行 平出 物バサミ

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JPS52100554A (en) 1977-08-23

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