JPS599347B2 - 熱可塑性樹脂多層フイルムの製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂多層フイルムの製造方法Info
- Publication number
- JPS599347B2 JPS599347B2 JP50041953A JP4195375A JPS599347B2 JP S599347 B2 JPS599347 B2 JP S599347B2 JP 50041953 A JP50041953 A JP 50041953A JP 4195375 A JP4195375 A JP 4195375A JP S599347 B2 JPS599347 B2 JP S599347B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- multilayer film
- thermoplastic resin
- layer
- density polyethylene
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、共押出法、により熱可塑性樹脂をダイス内
で重合状に接着して得られる多層フィルムの改善方法に
係る。
で重合状に接着して得られる多層フィルムの改善方法に
係る。
近年、ポリオレフィン、ポリアミド、アイオノマー樹脂
などの熱可塑性樹脂から共押出しにより多層フィルムを
製造し、これを食品包装用袋などに用いられているが、
かゝる多層フィルムに於てフィルム層の少なくとも一層
を低密度ポリエチレンで構成し、それに接する層をそれ
より融点の高い熱可塑性樹脂で構成するとこの低密度ポ
リエチレン層中に多数のフイツシユアイを発生して包装
用材料としての外観を損するばかりでなく機械的強度を
低下して延伸などの二次加工時にこのフイツシユアイを
起点として、裂け目が生じやすく商品価値の低下が避け
られない。
などの熱可塑性樹脂から共押出しにより多層フィルムを
製造し、これを食品包装用袋などに用いられているが、
かゝる多層フィルムに於てフィルム層の少なくとも一層
を低密度ポリエチレンで構成し、それに接する層をそれ
より融点の高い熱可塑性樹脂で構成するとこの低密度ポ
リエチレン層中に多数のフイツシユアイを発生して包装
用材料としての外観を損するばかりでなく機械的強度を
低下して延伸などの二次加工時にこのフイツシユアイを
起点として、裂け目が生じやすく商品価値の低下が避け
られない。
かゝるフイツシユアイの発生原因は未だ解明されていな
いが、本発明者らは、このフイツシユアイの発生防止に
ついて種々研究を重ねるうち多層フィルムの形成時に予
め低密度ポリエチレンに特定の化合物を添加しておくこ
とによりフイツシユアイの発生を顕著に減少しうること
を見出して本発明をなしたもので、その要旨とするとこ
ろは、少なくとも一層が低密度ポリエチレンからなり、
それに接する層がそれより融点の高い熱可塑性樹脂から
なる多層フィルムを共押出しにより製造するに当り、該
共押出しに供する低密度ポリエチレンに一分子の炭素原
子数が10〜25箇の脂肪酸と該脂肪酸の金属塩(但し
該塩の金属は周期律表第1族又は第族で周期が2〜5の
ものである。
いが、本発明者らは、このフイツシユアイの発生防止に
ついて種々研究を重ねるうち多層フィルムの形成時に予
め低密度ポリエチレンに特定の化合物を添加しておくこ
とによりフイツシユアイの発生を顕著に減少しうること
を見出して本発明をなしたもので、その要旨とするとこ
ろは、少なくとも一層が低密度ポリエチレンからなり、
それに接する層がそれより融点の高い熱可塑性樹脂から
なる多層フィルムを共押出しにより製造するに当り、該
共押出しに供する低密度ポリエチレンに一分子の炭素原
子数が10〜25箇の脂肪酸と該脂肪酸の金属塩(但し
該塩の金属は周期律表第1族又は第族で周期が2〜5の
ものである。
)とからなる群から選ばれた化合物の一種以上を低密度
ポリエチレン100重量部当り0.02〜2重量部の割
りで添加することを特徴とする熱可塑性樹脂多層フイル
ムの製造方法である。炭素原子数が10〜25箇の脂肪
酸としては力プリン酸、ウデチル酸、ラウリン酸、トリ
デチル酸、,ミリスチン酸、ベンタデチル酸、パルミチ
ン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノンデチル酸、ア
※※ラヒン酸、クリノセリン酸等が挙げられ、又これら
の脂肪酸塩の金属の主なものとしてはリチウムナトリウ
ム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、ストロンチ
ウへ カドミウム等が挙げられる。
ポリエチレン100重量部当り0.02〜2重量部の割
りで添加することを特徴とする熱可塑性樹脂多層フイル
ムの製造方法である。炭素原子数が10〜25箇の脂肪
酸としては力プリン酸、ウデチル酸、ラウリン酸、トリ
デチル酸、,ミリスチン酸、ベンタデチル酸、パルミチ
ン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノンデチル酸、ア
※※ラヒン酸、クリノセリン酸等が挙げられ、又これら
の脂肪酸塩の金属の主なものとしてはリチウムナトリウ
ム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、ストロンチ
ウへ カドミウム等が挙げられる。
又前記群から選ばれた化合物の一種以上からなる添加剤
は低密度ポリエチレン100重量部に対し0.02重量
部より少ないとあまり効果がなく、又2重量部を越える
とダイス出口に於て発煙して作業環境が害される。今本
発明の効果を示すため後記実施例および比較例の各一部
の例についてフイツシユアイの数を表記して比較すると
次の通りである。
は低密度ポリエチレン100重量部に対し0.02重量
部より少ないとあまり効果がなく、又2重量部を越える
とダイス出口に於て発煙して作業環境が害される。今本
発明の効果を示すため後記実施例および比較例の各一部
の例についてフイツシユアイの数を表記して比較すると
次の通りである。
実施例 1〜3
次のサイズの三層フイルム形成用複合環状ダイを用いA
.直径150mm b.ダイギャツプ(各溶融樹脂のダイ内通路の間隙)0
.7mmc.オリフイススリツト(多層フイルムの出口
の間隙)1.25mm両側に添加剤としてステアリン酸
(St)を第1表々記の割合に含む低密度ポリエチレン
(LDPE)の層を有し、中間に高密度ポリエチレン(
HDPE)の層を有する三層フイルムを、ダイ温度17
0℃、プローアツプ比1.5、引取速度10m/分で引
取つたところフイツシユアイ(径0.5mm以上のもの
、以下同じ)の発生箇数は第1表々記の通りであつた。
.直径150mm b.ダイギャツプ(各溶融樹脂のダイ内通路の間隙)0
.7mmc.オリフイススリツト(多層フイルムの出口
の間隙)1.25mm両側に添加剤としてステアリン酸
(St)を第1表々記の割合に含む低密度ポリエチレン
(LDPE)の層を有し、中間に高密度ポリエチレン(
HDPE)の層を有する三層フイルムを、ダイ温度17
0℃、プローアツプ比1.5、引取速度10m/分で引
取つたところフイツシユアイ(径0.5mm以上のもの
、以下同じ)の発生箇数は第1表々記の通りであつた。
これらの発生箇数を後記比較例1〜3に於けるフイツシ
ユアイの発生箇数に比べると本発明により得られるフイ
ツシユアイの減少が顕著なことがわかる。比較例 1、
2、3 実施例1に於て添加剤の添加量を変える外は同様に行つ
て第1表々記の結果を得た。
ユアイの発生箇数に比べると本発明により得られるフイ
ツシユアイの減少が顕著なことがわかる。比較例 1、
2、3 実施例1に於て添加剤の添加量を変える外は同様に行つ
て第1表々記の結果を得た。
比較例3の場合フイツシユアイの発生数が僅か4であつ
たが、ダイスから引取る時発煙を伴つて好ましい操業環
境が得られなかつた。
たが、ダイスから引取る時発煙を伴つて好ましい操業環
境が得られなかつた。
これは添加量を2.5重量部に増すことの好ましくない
ことを示す。実施例 4〜6 実施例1に於て添加剤をステアリン酸カルシウム(Ca
St)に変え、第1表々記の通り添加する外は同様に行
つて第1表々記の結果を得た。
ことを示す。実施例 4〜6 実施例1に於て添加剤をステアリン酸カルシウム(Ca
St)に変え、第1表々記の通り添加する外は同様に行
つて第1表々記の結果を得た。
この結果を後記の比較例4、5に比べると本発明により
得られる効果が顕著である。比較例 4、5 実施例4に於て添加剤の添加量を変える外は同様に行つ
て第1表々記の結果を得た。
得られる効果が顕著である。比較例 4、5 実施例4に於て添加剤の添加量を変える外は同様に行つ
て第1表々記の結果を得た。
添加量を2.5重量部に増すと発煙して操業環境の害さ
れることは比較例3の場合と同様であつた。実施例 7
〜9 実施例1に於て、添加剤にステアリン酸(St)とステ
アリン酸カルシウム(CaSt)を同重量配合したもの
を用い、第1表々記の通り添加する外は同様に行つて第
1表々記の結果を得た。
れることは比較例3の場合と同様であつた。実施例 7
〜9 実施例1に於て、添加剤にステアリン酸(St)とステ
アリン酸カルシウム(CaSt)を同重量配合したもの
を用い、第1表々記の通り添加する外は同様に行つて第
1表々記の結果を得た。
この結果を後記の比較例6、7に比べると本発明により
得られる効果が顕著である。比較例 6、7 実施例7に於て添加剤の添加量を変える外は同様に行つ
て第1表々記の結果を得た。
得られる効果が顕著である。比較例 6、7 実施例7に於て添加剤の添加量を変える外は同様に行つ
て第1表々記の結果を得た。
添加量を2.5重量部に変えると発煙して操業環境が侵
されることは比較例3の場合と同様であつた。実施例
10(表記せず) 実施例1に於て添加剤をステアリン酸リチウムに変える
外は同様に行つたところフイツシユアイの発生数は4個
/m”であつた。
されることは比較例3の場合と同様であつた。実施例
10(表記せず) 実施例1に於て添加剤をステアリン酸リチウムに変える
外は同様に行つたところフイツシユアイの発生数は4個
/m”であつた。
実施例 11(表記せず)
実施例1に於て添加剤をステアリン酸カドミウムに変え
る外は同様に行つたところフイツシユアイの発生数は僅
か4個/イであつた。
る外は同様に行つたところフイツシユアイの発生数は僅
か4個/イであつた。
実施例 12(表記せず)
実施例1に於てLDPEに加える添加剤にStとCaS
tを同重量配合したものを用い中間層をサーリンA(デ
ユポン社製アイオノマー樹脂の商品名)を使用し、ダイ
スの温度を200℃とする外は同様に行つて同様の結果
を得た。
tを同重量配合したものを用い中間層をサーリンA(デ
ユポン社製アイオノマー樹脂の商品名)を使用し、ダイ
スの温度を200℃とする外は同様に行つて同様の結果
を得た。
実施例 13(表記せず)
実施例12に於て中間層をポリプロピレン(PP)に変
え、ダイス温度を240℃とする外は同様に行つたとこ
ろフイツシユアイの発生数は僅かに2個/イであつた。
え、ダイス温度を240℃とする外は同様に行つたとこ
ろフイツシユアイの発生数は僅かに2個/イであつた。
実施例 14
実施例8に於て多層フイルムをLDPE/HDPEの二
層とし、各層の厚さを10μ/60μに変える外は第2
表々記の通り行つて同表々記の結果を得た,、比較例
8 実施例16に於て添加剤を加えない外は同様に行つて第
2表々記の結果を得た。
層とし、各層の厚さを10μ/60μに変える外は第2
表々記の通り行つて同表々記の結果を得た,、比較例
8 実施例16に於て添加剤を加えない外は同様に行つて第
2表々記の結果を得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 少なくとも一層が低密度ポリエチレンからなり、該
層に接する層が低密度ポリエチレンよりも高い融点を有
する熱可塑性樹脂からなる多層フィルムを共押出しによ
り製造するに当り、該共押出しに供する低密度ポリエチ
レンに一分子の炭素原子数が10〜25個の脂肪酸と該
脂肪酸の金属塩(但し、該塩の金属は周期律表第 I 族
又は第II族で周期が2〜5のものである。 )とからなる群から選ばれた化合物の一種以上を低密度
ポリエチレン100重量部当り0.02〜2重量部の割
で添加することを特徴とする熱可塑性樹脂多層フィルム
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50041953A JPS599347B2 (ja) | 1975-04-07 | 1975-04-07 | 熱可塑性樹脂多層フイルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50041953A JPS599347B2 (ja) | 1975-04-07 | 1975-04-07 | 熱可塑性樹脂多層フイルムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51116883A JPS51116883A (en) | 1976-10-14 |
JPS599347B2 true JPS599347B2 (ja) | 1984-03-01 |
Family
ID=12622553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50041953A Expired JPS599347B2 (ja) | 1975-04-07 | 1975-04-07 | 熱可塑性樹脂多層フイルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS599347B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2028716B (en) * | 1978-08-16 | 1982-09-08 | Mobil Oil Corp | Laminar thermoplastic film constructions |
JPS5745031A (en) * | 1980-09-01 | 1982-03-13 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | Molding method for multi-layer inflated film |
JPS59136340A (ja) * | 1983-01-25 | 1984-08-04 | Showa Denko Kk | 押出ラミネーション法 |
JPS59157132A (ja) * | 1983-02-25 | 1984-09-06 | Showa Denko Kk | 押出ラミネーション法 |
JPS6183038A (ja) * | 1985-08-23 | 1986-04-26 | 大日本印刷株式会社 | 包装用共押出多層フイルム |
JPS6334137A (ja) * | 1986-07-29 | 1988-02-13 | 新神戸電機株式会社 | 多層シ−ト |
-
1975
- 1975-04-07 JP JP50041953A patent/JPS599347B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51116883A (en) | 1976-10-14 |
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