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JPS598033Y2 - プランジヤの油洩れ防止装置 - Google Patents

プランジヤの油洩れ防止装置

Info

Publication number
JPS598033Y2
JPS598033Y2 JP1980126083U JP12608380U JPS598033Y2 JP S598033 Y2 JPS598033 Y2 JP S598033Y2 JP 1980126083 U JP1980126083 U JP 1980126083U JP 12608380 U JP12608380 U JP 12608380U JP S598033 Y2 JPS598033 Y2 JP S598033Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
groove
elastic wall
prevention device
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1980126083U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5647954U (ja
Inventor
稔 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP1980126083U priority Critical patent/JPS598033Y2/ja
Publication of JPS5647954U publication Critical patent/JPS5647954U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS598033Y2 publication Critical patent/JPS598033Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、プランジャの油洩れ防止装置に関するもの
で、プランジャの外周部にリングを装着する必要がなく
、プランジャと、シリンダとの母材のみの組合せで油洩
れを生ぜずに高圧圧送ができるようにしたものである。
近時、自動車等の車輌や、多くの用途に使用される汎用
エンジンにおいては、ベンチュリ型の気化器を使用した
ものに代って、燃料噴射型のエンジンが多く使用される
ようになっている。
その理由としては、排気ガスの浄化が容易であることや
、燃費が経済的であること等、種々考えられるが、いず
れにしてもこれに使用する燃料が多様化するので、燃料
噴射ポンプにも種々改良すべき点が生じてきた。
即ち、ディーゼルエンジンやセミディーゼルエンジン等
に使用される燃料は、比較的粘度の高い重油や軽油であ
ったために、洩れの点ではさほど問題が生ずることがな
かったが、高速ガソリンエンジン等に使用される燃料は
粘度の低いガソリン等であるため、洩れが生じ易いもの
である。
したがって燃料をガソリン等に選定する燃料噴射ポンプ
を設計製作するに当っては、シリンダとプランジャとの
間の間隙は可及的に小さく取られなければならず、当然
に高精度の製作が要求され、製品価格が高騰する欠点が
あった。
また、シリンダとプランジャとの間の間隙を極端に小さ
くしたときには、熱膨張や油膜保持の点で製作が難かし
く、実験的にも実現が難解である問題があった。
また、このような場合、その耐久性についても、わずか
な摩耗により油洩れが生じて使用が不能になるという問
題があった。
一般に燃料噴射ポンプのプランジャは小口径高圧であっ
て、ボアが大口径のレシプロ型圧縮機等のようにピスト
ンヘッドにリング等を装着することが機構的に不可能で
ある。
またボツシュポンプ等のように、プランジャの外周面に
複雑な溝を設けたものも、リングを装着することは当底
不可能である。
この考案は、これらの問題点及び次点を一挙に解決した
プランジャの油洩れ防止装置を提供しようとするもので
ある。
以下この考案に係るプランジャの油洩れ防止装置を、そ
の製造方法から説明すると、第1図における1は被加工
体であるプランジャであり、2はこれを転造する転造ダ
イス、3,4はプランジャ1を押さえ、これに回転力を
与える誘導ローラーである。
転造ダイス2は、図示するように、その上部から溝型ダ
イス部2a、テーパーダイス部2b、仕上げ用平滑部2
Cとから或っている。
まず、プランジャ1を誘導ローラー3,4によって転造
ダイス側に押圧し、溝型ダイス部2aの形状に変形加工
しながら図中矢印方向に一定時間回転させる。
一定深さに溝加工を完了したのち、一旦プランジャ1を
転造ダイス2から引き離し、次いで、テーパーダイス部
2bをプランジャ1の金属母材の被加工個所5に押しあ
て、ひきつづき矢印方向に回転させながら、所定速度で
転造ダイス2を上昇させ、テーパーダイス部2b、仕上
げ用平滑部2Cによる加工を行なう。
この過程を第2図について説明すると、aは円柱状のプ
ランジャ1に転造ダイス2の溝型ダイス部2aを押し付
けるときを示している。
この作業によって、プランジャ1の外周部には、bに示
すような鋸歯状細溝1aが形或される。
次にこの鋸歯状細溝1aの外側からbに示すように転造
ダイス2のテーパーダイス部2bを押し付けて加工する
と、プランジャ1の外周部の溝はさらに変形し、続く仕
上げ用平滑部2Cの作用によって、Cに示すように断面
水滴形状の溝1a′と、その端より発して溝1a′の上
方を一部覆ってプランジャの摺動方向に向けて延びる弾
性壁1bとが形威される。
この弾性壁1bが、後述のようjこ適当な圧力でシリン
ダ壁に接して、プランジャの圧力境界部分を形或するの
である。
この弾性壁1bの一部に、その先端から基部方向に向け
て1〜2個所に切込み(図示略)を入れる。
この切込みによって弾性壁1bの外周に生じる円周方向
の引張り応力を吸収させる。
しかし、これはその個所よりの油洩れを充分防げるよう
にしなければならない。
切込みを付すことにより弾性壁1bの先端は拡径可能と
なる。
なお、この或形過程において、aの溝型ダイス2aの圧
接に変って切削加工によって鋸歯状細溝1aを形或して
もその加工方法は自由であって、その後の加工過程を転
造等の塑性変形により舌状をなす弾性壁1bが形或され
る製造法であれば本考案の作用効果は大差ない。
次に第3図についてこのプランジャ1の作用を説明する
前述した方法により製作したプランジャ1をシノンダ6
に摺動自在に嵌挿した場合には、図中左方の高圧流体は
、まずプランジャ1のヘッド部1Cに当接し、プランジ
ャ1を図中右方に押圧するが、このとき高圧流体の一部
はシリンダ6とプランジャ1の間の隙間7を通って、水
滴形状の溝1a′内に入る。
溝1a’内に入った高圧流体は、弾性壁1bを内方から
シリンダ6側に向けて押すことになるから、弾性壁1b
はそれ自体が有する弾性と、この押圧力とによってシリ
ンダ6側に変形して開くことになり、適当な圧力で゛シ
リンダ6の内壁に接することになる。
したがって流体圧力が高圧になるほどシール効果は向上
するのである。
プランジャ1の溝1a′の弾性壁1bがシリンダ6の内
壁に接することによって、プランジャ1のヘッド部1C
とプランジャ1の弾性壁1bより右側の部分(溝1a′
が複数個あるため弾性壁1bが複数個あるときには、そ
の最も右側のもの)とは隔離されることになるから、シ
ール効果が生じ、油洩れが防止されることになる。
第4図に示すものは、第2図Cおよび第3図に示したも
のを加工方法を変えて製作したものである。
すなわち、この場合には、プランジャ1′にその端部か
ら一定深さの段状の切欠き1dを設け、この切欠き1d
に、別に製作した環状の溝部材8を嵌挿したものである
溝部材8の金属母材に形或された水滴形状の溝1a′や
弾性壁1bについては、前述のものとなんら変るところ
がない。
この場合には、溝部材8を転造に適する材質、または溝
1a’および弾性壁1bを製作しやすい材質で製作する
ことにより、加工が容易となる利点がある。
第5図は、第1図ないし第3図について説明した方法に
より、水滴形状の溝1a′と弾性壁1bとを圧力境界線
として、プランジャ側に設けた例を示すもので、aは一
般の円柱型プランジャであり、この場合はプランジャの
高圧側の上端に1列ないし2列の溝1a′が設けられ、
完全に油洩れを防止できるようになっている。
またbに示すものは、たとえば、ボツシュ型プランジャ
のように、外周面に斜溝その他の複雑な形状を形或する
段部9を有するプランジャ1′に断面が水滴形状の溝1
a′を設けたものである。
この場合には第1図〜第3図の方法とは別個の方法を用
いて段部9に沿って溝1a′を形或する。
次に第6図に示すものは、プランジャへの溝及び弾性壁
の製作を、第1図のものとは異なった方法により製作す
る場合を表わしている。
すなわち、まずプランジャ1″に突起状の溝型10aを
有する転造ダイス10を押し当てて、プランジャ1″に
溝1a″を形威しa、次に連続した二つの溝型11 a
, 1l bを有する転造ダイス11によって、bに示
すように形或し、溝1a″とその対向端縁よりそれぞれ
端を発して溝1a″の上方にのびる所望の弾性壁1b’
を得るのである。
この考案は以上実施例で説明したように、プランジャの
外周部壁面に、シリンダ面に圧接される一部に切込みが
付された弾性壁と高圧流体を受入れる環状溝を形或し、
該環状溝内に受入れられる流体の圧力を利用して弾性壁
を変形させてこれを摺動面に圧接させることにより、該
プランジャとシリンダ壁面間の油洩れ防止作用をするよ
う構或したものであるから、弾性壁がたえず圧力境界を
造るため摩耗が少なく、耐用年数の永い油洩れの少ない
プランジャを得ることができる。
特に本考案はシリンダどプランジャとの間に侵入した流
体を環状溝内に受け入れ、とじこめられた環状溝内の流
体圧を弾性壁に作用させるため、弾性壁の変位が大きく
、確実にシールでき、また、環状溝内の流体圧をもシー
ル機能に利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るプランジャを得るための製作設
備を示す斜視図、第2図は第1図の設備による製作過程
を示す説明図、第3図はこの考案の一実施例のプランジ
ャの作動説明図、第4図はこの考案の他の実施例の要部
縦断面図、第5図はこの考案の更に他の実施例の要部斜
視図、第6図はこの考案のプランジャを得るための第1
図および第2図とは異った方法を説明する説明図である
。 1 , 1/, 1//, 1///・・・・・・プ
ランジャ、la,la’,1a”,1a“′・・・・・
・溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プランジャの表面に、プランジャの金属母材の一部を直
    接加工してその胴部外周面に、プランジャとシリンダと
    の間に侵入した流体を受入れる断面略水滴状の環状溝と
    、該環状溝の少くとも一縁より環状溝の上部一部を覆っ
    てプランジャの摺動方向に向けて延設され、且つその先
    端より基部に向けて切込みが付された舌状弾性壁とを形
    或してなるプランジャの油洩れ防止装置。
JP1980126083U 1980-09-04 1980-09-04 プランジヤの油洩れ防止装置 Expired JPS598033Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980126083U JPS598033Y2 (ja) 1980-09-04 1980-09-04 プランジヤの油洩れ防止装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980126083U JPS598033Y2 (ja) 1980-09-04 1980-09-04 プランジヤの油洩れ防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5647954U JPS5647954U (ja) 1981-04-28
JPS598033Y2 true JPS598033Y2 (ja) 1984-03-12

Family

ID=29357979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980126083U Expired JPS598033Y2 (ja) 1980-09-04 1980-09-04 プランジヤの油洩れ防止装置

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JP (1) JPS598033Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5077903A (ja) * 1973-09-28 1975-06-25

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5077903A (ja) * 1973-09-28 1975-06-25

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JPS5647954U (ja) 1981-04-28

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