JPS5970813A

JPS5970813A - 蒸気タ−ビン伸縮管継手のリテ−ナ−リング

Info

Publication number: JPS5970813A
Application number: JP18128582A
Authority: JP
Inventors: Minoru Matsumoto; 実松本; Jiro Koike; 小池　二郎
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1982-10-18
Filing date: 1982-10-18
Publication date: 1984-04-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の利用分野〕本発明は蒸気タービン伸縮管継手構造に係り、特に、シ
ールリングの挿入部位よりの脱落、および、リテーナ−
リング自体の脱落を防止し得るリテーナ−リングの構造
に関する。

〔従来技術〕

近年製作される蒸気タービンは、大容刻化すると共に、
高温高圧の蒸気条件のもとに使用されるようになってき
ている。タービン本体の構造が複雑化し、外部車室、内
部車室と車室が２重になっているのが一般的である。こ
のため、外部車室や内部車室の気密ヲ保ちながら、ター
ビン外部より内部車室の中へ蒸気を導入する伸縮管継手
の役割は非常に重大である。しかし、この伸縮管継手の
重要な構成部品であるリテーナ−リングの固定は車室側
に施こされた絞めのみに頼っているため、タービンの苛
酷な運転によって銭めが緩み、リテーナ−リングが脱落
することが懸念される。以下、主蒸気の伸縮管継手の外
部車室部を例にとり説明する。

第１図は蒸気タービンの高中圧部の車室の構造図である
。第２図は第１図の■部の詳細図である。

第３図は第２図の■方向より伸縮管継手を見た図であυ
、リテーナ−リングとロックリングの平面形状図である
。

伸縮管４は、蒸気Ｓａを外部車室１から内部車室２をバ
イパスして、内部車室の中に組立てられたノズルボック
ス３へ導くための蒸気導入管である。伸縮管４と外部車
室１との間には、タービンの運転時に於ける蒸気熱によ
υ発生する内外車室と伸縮管との熱膨張差を吸収するだ
めの間隙Ｑａが設けられる。この間１ｊＪＧａからの漏
洩蒸気Ｓｂをシールするため、外部車室１と伸縮管４と
の間には、シールリング５ａが伸縮管４と、シールリン
グ５ｂが外部車室１と、それぞれ中間液め合い状態にて
複数列交互に組立てられている。このシールリング５ａ
、５ｂの脱落を防止するのがロックリング６である。ロ
ックリング６は、第３図に示すように全体が複数に分割
されている。これは、外部車室１に設けられた溝１０に
挿入して組立てるためである。又、ロックリング６とシ
ールリング５ｂとの間には、シールリング５ａ、５ｂと
外部車室１との熱膨張差を吸収するための間隙Ｇｂが確
保される。この場合の熱膨張差は、タービンの運転開始
時に蒸気に近いシールリング５ａ。

５ｂが先に膨張するため、発生するものである。

従って、タービンの通常の運転時には熱膨張差は発生し
ていないので間隙Ｇｂは残った状態にある。

この様に、ロックリング６は溝１０に挿入された状態に
あるとはいえ、隙間を持った分割体であるため、非常に
不安定な状態にある。このため、リテーナ−リング７に
より支え、組立分解時の脱落を防止する必要がある。リ
テーナ−リング７の固定法は外部車室１の鮫め１１によ
って行なわれるのが一般的である。

伸縮管継手構造に於ける最大の問題点は、何等両定機能
を持たないシールリング５ａ、５ｂ、ロックソング６及
びリテーナ−リング７を外部車室１の奴め１１のみで支
えねばならないということである。このため、タービン
運転時に発生する蒸気Ｓａの圧力と内外車室空間１２の
蒸気圧力との差約２００　ａｔｇとシールリング５ａ、
５ｂ、ｏツクリング６及びリテーナ−リング７の全重量
が、タービンの撮動によって繰返し荷重として鋏め１１
部に加わることとなシ、ついには鍛め１１を緩めリテー
ナ−リング７を脱落さするものである。

この現象の対策として、銭め量の増加、又はリテーナ−
リング７を固定ピン８で支える等の方法がとられてきた
が、敏め部の緩み現象を皆無にはできない。万一、ター
ビンの運転中にリテーナ−リングが脱落した場合は、ロ
ックリングやシールリングの脱落を招き、タービン運転
効率の低下、ロックリングの飛散によるタービンの損傷
等をきたし、重大事故を招くので、確実なりチーナーリ
ングの固定法を早急に確立する必要がある。

〔＠明の目的〕

本発明の目的は、脱落を防止し、安全と信頼性の向上を
図ったりチーナーリングを提供するにある。

〔発明の概要〕

従来、リテーナ−リングの固定が単室等の奴め６によっ
て行なわれているため、撮動や圧力に対し、不安な状態
にあったが、本発明は熱膨張係数の大きいオーステナイ
ト合金を採用し、ロックリング部とりチーナーリング部
を１体構造とした分割式リテーナ−リングを採用するこ
とによって、リテーナ−リング自体に固定機能を持たぎ
ることを可能とし、リテーナ−リングの脱落を防止し、
安全性の向上を図った。

〔発明の実施例〕

本発明の実施例を主蒸気の伸縮Ｖ継手の外部車室部を例
として第４図に示す。第５図は第４図の■方向より伸縮
管継手を見た図であシ、本発明によるリテーナ−リング
の平面形状を示す。

リテーナ−リング１３は、シールリング５ａ。

５ｂのロック効果を確実なものとするため設けられた外
部車室１の溝１０に挿入するため、ロックリング６を含
めた断面形状を呈している。又、溝１０にリング状に挿
入組立てを可能とするため、第５図に示すように複数に
分割されている。尚、分割されたりチーナーリング１３
のうち、１個以上のセグメント１４０両端面は平行であ
る。これはリテーナ−リング１３の組立時、最後に組立
てるためである。又、このセグメント１４の固定はボル
ト９によって確実なものとなる。

この様に組立てられた伸縮管継手に蒸気Ｓａが流入する
と、伸縮管４、シールリング５　ａ　ｅ　５　Ｊリテー
ナ−リング１３、外部車室１の順に蒸気の熱によって熱
膨張現象を呈する。ここで特記すべきことは、リテーナ
−リング１３の材質に、熱膨張係数の大きい、例えは、
オーステナイト合金を使用することである。この結果、
タービンの運転時、リテーナ−リング１３はフェライト
合金によって作られた他の構成品に比べ、非常に大きく
熱膨張をする。この大きな熱膨張は、第５図に示したり
チーナーリング１３の分割面角度りのクサビ効果によっ
て、リテーナ−リング１３を外部車室側に強く密着させ
て固定する。

〔発明の効果〕

本発明によれば、確実なりチーナーリングの固定が可能
であシ、鍍めによるリテーナ−リングの固定が不要とな
るので、外部車室の較め溝加工が不要となる。さらに、
鮫めという外部車室への人為的価を防止出来る。又、ロ
ックリングが不要であるので、部品数を減少させる効果
もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は蒸気タービンの高中圧車室の構成を示す縦断面
図、第２図は第１図の■部の拡大図で伸縮管継手の詳細
図、第３図は第２図の■方向視図でロックリング、リテ
ーナ−リングの平面図、第４図は本発明の伸縮管継手の
断面図、第５図は第４図の■方向視図でリテーナ−リン
グの平面図である。１・・・外部車室、２・・・内部車室、３・・・ノズル
ボックス、４・・・伸縮Ｗ、ｓ　ａ・・・シールリング
、５ｂ・・・シールリング、６・・・ロックリング、７
・・・リテーナ−リング、８・・・固定ビン、９・・・
ボルト、１０・・・溝、１１・・・鋏め、１２・・・内
外車室空間、１３・・・リテーナ−リング、１４・・・
セグメント、Ｓａ・・・蒸気、ｓｂ・・・漏洩蒸気、Ｑ
ａ・・・間隙、Ｇｂ・・・間隙、Ｄ・・・第２２第１０第３　図

Claims

【特許請求の範囲】 ■、蒸気タービンの複数の蒸気室を結ぶ導管の伸縮管継
手構造に於いて、シールリングの脱落を防止するロック
リングと、リテーナ−リングとを１体としたことを特徴
とする蒸気タービン伸縮管継手のりチーナーリング。２、特許請求の範囲第１項に於いて、リテーナ−リング
を複数に分割し、そのうちのセグメントの両端面を、平
行にしたことを特徴とする蒸気タービン伸縮管継手のり
チーナーリング。３、特許請求の範囲第１項に於いて、リテーナ−リング
の材質に熱膨張係数の大きいオーステナイト合雀ヲ１吏
用したことを特徴とする蒸気タービン伸縮管継手のりチ
ーナーリング。