JPS5953035B2 - 発酵法によるイタコン酸の製造方法 - Google Patents
発酵法によるイタコン酸の製造方法Info
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- JPS5953035B2 JPS5953035B2 JP4015380A JP4015380A JPS5953035B2 JP S5953035 B2 JPS5953035 B2 JP S5953035B2 JP 4015380 A JP4015380 A JP 4015380A JP 4015380 A JP4015380 A JP 4015380A JP S5953035 B2 JPS5953035 B2 JP S5953035B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は発酵法によるイタコン酸の製造方法に関するも
のである。
のである。
すなわち、イタコン酸を生産する能力を有するロドトル
ラ属に属する酵母を、該酵母が資化しうる炭素源を含有
する栄養培地に接種して好気的に培養し、培養物中に生
成蓄積したイタコン酸を採取することを特徴とするイタ
コン酸の製造方法である。
ラ属に属する酵母を、該酵母が資化しうる炭素源を含有
する栄養培地に接種して好気的に培養し、培養物中に生
成蓄積したイタコン酸を採取することを特徴とするイタ
コン酸の製造方法である。
これまで、微生物によるイタコン酸の製造法としては、
糸状菌であるアスペルギルス・イタコニカスおよびアス
ペルギルス・テレウスを用い糖質を原料とする方法等が
知られている。
糸状菌であるアスペルギルス・イタコニカスおよびアス
ペルギルス・テレウスを用い糖質を原料とする方法等が
知られている。
また最近酵母であるキャンテ゛ダ・スピーシーズを培養
して、その培養物中にイタコン酸を蓄積させ得たという
報告がある。
して、その培養物中にイタコン酸を蓄積させ得たという
報告がある。
本発明者らは、ブドウ糖を主炭素源として生育する酵母
を天然界から広く分離し、それらの酵母のイタコン酸生
産能を検討した。
を天然界から広く分離し、それらの酵母のイタコン酸生
産能を検討した。
その結果、リド1ヘルラ属に属する酵母がブドウ糖から
イタコン酸を生産することを見い出し本発明を完成した
。
イタコン酸を生産することを見い出し本発明を完成した
。
本発明に使用される菌株、ロドトルラ・スピーシーズ(
Rhodotorula sp、 ) 5Y−668(
FERM −P No、 5318)およびSY’−
718(FER:M−PNo、 5319)は、本発明
者らが1979年に花より分離した菌株で、その菌学的
性状はいずれも下記の通りである。
Rhodotorula sp、 ) 5Y−668(
FERM −P No、 5318)およびSY’−
718(FER:M−PNo、 5319)は、本発明
者らが1979年に花より分離した菌株で、その菌学的
性状はいずれも下記の通りである。
(a) 各培地における生育状態
(1)MY液体培地における生育状態
(イ)生育は僅かに濁る程度。
(ロ)細胞は2.0〜2,2X3.9〜5.6μ程度の
ものから2.9〜4.IX4.IX7,8〜8.6μ程
度の楕円形乃至伸長形のものが分布している。
ものから2.9〜4.IX4.IX7,8〜8.6μ程
度の楕円形乃至伸長形のものが分布している。
(ハ)細胞の配列は単独。
に)増殖の形式は多極出芽。
(ホ)沈渣あり。
(へ)皮膜は形成する。
(ト)ガスは発生しない。
(2)MY寒天培地における生育状態
(イ)生育は良好。
(ロ)細胞はMY液化培地に同じ。
(ハ)コロニーの周縁は金縁。
に)コロニーの隆起は扁平状。
(ホ)コロニーの光沢は半光沢。
(へ)コロニーの堅さはバタ一様。
(1−) コロニーの色はパールピンク。
(3)ポテト抽出寒天培地によるスライド培養(イ)仮
性菌糸および真正菌糸を形成する。
性菌糸および真正菌糸を形成する。
(ロ)分芽胞子を形成する。
(ハ)テリオスポア、かすがい連結は形成しない。
(b> 子のう胞子の形成
ゴロドコワ培地、クレーン培地、野菜汁寒天培地で胞子
の形成は認められない。
の形成は認められない。
(C) 射出胞子の形成
MY寒天平板培養で射出胞子を形成しない。
(d) 各生理的性質
(1)最適生育条件: pH5,0〜6.0温度30〜
31℃ (2)生育の範囲: pH3,0〜7.5温度8〜33
℃ (3)硝酸塩の同化:あり。
31℃ (2)生育の範囲: pH3,0〜7.5温度8〜33
℃ (3)硝酸塩の同化:あり。
(4)脂肪の分解:なし。
(5)尿素の分解:あり。
(6)ゼラチンの液化:あり。
(7)浸透圧性:塩化ナトリウム8%(W/V)で生育
せず。
せず。
ブドウ糖40%(W/V)で生育せず。(8)カロチノ
イドの生成:あり。
イドの生成:あり。
菌体のn−ヘキサン抽出液の吸収スペクトルを測定した
結果、450および480mμに極大吸収がある。
結果、450および480mμに極大吸収がある。
(9)顕著な有機酸の生成:イタコン酸を著量生成する
。
。
(10)澱粉類似物質の生成:なし。
01)ビタミンの要求性:なし。
α2)その他の生理的性質の特徴
(イ)エステルの生成:なし。
(ロ)リドマスミルク培地における反応:青変するが凝
固しない。
固しない。
(ハ)リボフラビンの生成:なし。
(e) 各炭素源の同化性
(1)D−アラビノース:あり。
(2)L−アラビノース:あり。
(3)D−リボース:あり。
(4)D−キシロース:あり。
(5)D−グルコース:あり。
(6)D−ガラクトース:あり。
(7)L−ラムノース:なし。
(8)L−ソルボース:あり。
(9)麦芽糖:あり。
(io) シヨ糖:あり。
01)乳糖:あり。
(12) メリビオース:なし。
(13)セルビオース:あり。
(神 トレハロース:あり。
(15)’ ラフィノース:あり。
(16)メレジトース:あり。
0′7)α−メチル−D−グルコシド;あり。
(18)アルブチン:あり。
(1g)可溶性澱粉:あり。
(20)イヌリン:なし。
(21)エタノール:あり。
c22)エリトリット:あり。
(23)イノジット:あり。
(24)・ D−マンニット:あり。
(25) D−ソルビット:あり。
:26)アトニット:あり。
n ズルシット:なし。
(28)グリセリン:あり。
(29)サリシン:あり。
(30) DL−乳酸ナトリウム:あり。
(31)コハク酸ナトリウム:あり。
(32) クエン酸ナトリウム:あり。
(33) D−グルコン酸ナトリウム:あり。
(34) 2ケト−D−グルコン酸カルシウム:あり
。
。
(f) 各炭素源の発酵性
、(1) D−グルコース:なし。
(2)D−ガラクトース:なし。
(3)麦芽糖:なし。
(4)シヨ糖:なし。
(5)乳糖:なし。
(6)ラフィノース:なし。
(7)メリビオース:なし。
(8)トレハロース:なし。
(g) キノンタイプ:Q10゜
(h) 接合試験:いずれの供試菌株とも接合しない
。
。
供試菌株を挙げれば、ロドトルラ・スピーシーズ5Y−
668(FERM−P No、5318)および5Y
−718(FERM−P No、5319)、フイロ
バシデイウム・キヤプスリヂナム(Filobasid
iumcapsuligenum) IFO1119お
よび1185、ロイコスポ口リデイウム−ス17ツテイ
(Leucosporidiumscottii)
IFOO736、ロドスポリデイウム・トルロイデス(
Rhodospridium toruloides)
IFOO413,0559,0880および1638
、ロドトルラ・グリチニス・ルフサ(Rhodotor
ula glutinis rufusa)IF015
38、ロドトルラ・グリチニス(Rhodotorul
a glitinis) IFOO688および038
9である。
668(FERM−P No、5318)および5Y
−718(FERM−P No、5319)、フイロ
バシデイウム・キヤプスリヂナム(Filobasid
iumcapsuligenum) IFO1119お
よび1185、ロイコスポ口リデイウム−ス17ツテイ
(Leucosporidiumscottii)
IFOO736、ロドスポリデイウム・トルロイデス(
Rhodospridium toruloides)
IFOO413,0559,0880および1638
、ロドトルラ・グリチニス・ルフサ(Rhodotor
ula glutinis rufusa)IF015
38、ロドトルラ・グリチニス(Rhodotorul
a glitinis) IFOO688および038
9である。
以上の菌学的性状を基準として、ジエー・ロツダー(J
、 Lodder)編、ザ・イースト・ア・タフソノミ
ックスタデイー第2版(1970年)、山田による呼吸
鎖に関与するキノン類の分子種に基づく微生物の分類〔
発酵と工業、37.940 (1979))等により検
索を行うと、本菌株は、子のう胞子および射出胞子を形
成しないことから、子のう胞子酵母類および射出胞子酵
母類ではない。
、 Lodder)編、ザ・イースト・ア・タフソノミ
ックスタデイー第2版(1970年)、山田による呼吸
鎖に関与するキノン類の分子種に基づく微生物の分類〔
発酵と工業、37.940 (1979))等により検
索を行うと、本菌株は、子のう胞子および射出胞子を形
成しないことから、子のう胞子酵母類および射出胞子酵
母類ではない。
また本菌株は真正菌糸、仮性菌糸を形成し、キノンタイ
プがQ10であるので、担子菌糸由来の酵母であると思
われるが、既知のメイテイングタイプの菌株と接合試験
を行ったが、接合しな力りた。
プがQ10であるので、担子菌糸由来の酵母であると思
われるが、既知のメイテイングタイプの菌株と接合試験
を行ったが、接合しな力りた。
一方、本菌株はテリオスポアおよびかすがい連結を形成
しないことから、ロイコスポロリゾイウムおよびロドス
ポロリデイウムには属さない。
しないことから、ロイコスポロリゾイウムおよびロドス
ポロリデイウムには属さない。
さらに本菌株はカロチノイド色素を生成し、炭素源を発
酵せず、尿素を分解し、澱粉類似物質を生成しないこと
から、ロドトルラ属(Rhodotorula)である
と同定した。
酵せず、尿素を分解し、澱粉類似物質を生成しないこと
から、ロドトルラ属(Rhodotorula)である
と同定した。
ロドトルラ属に所属する公知の菌種の菌学的性状と比較
す慝と、ロドトルラ・シネンシス(Rhodotoru
la 5inensis) [微生物学報、14(2
)、143 (1974))がもつとも類似した性状を
もっているが、本発明に使用する分離菌とロドトルラ・
シネンシスCB56962とは、下記の点で異なってい
る。
す慝と、ロドトルラ・シネンシス(Rhodotoru
la 5inensis) [微生物学報、14(2
)、143 (1974))がもつとも類似した性状を
もっているが、本発明に使用する分離菌とロドトルラ・
シネンシスCB56962とは、下記の点で異なってい
る。
(1)ロドトルラ・シネンシスは乳糖、可溶性澱粉、D
−リボース、エリトリット、アトニットおよびDL−乳
糖を資化しないが、本菌株は資化する。
−リボース、エリトリット、アトニットおよびDL−乳
糖を資化しないが、本菌株は資化する。
(2)ロドトルラ・シネンシスは澱粉類似物質を生成す
るが、本菌株は生成しない。
るが、本菌株は生成しない。
(3)ロドトルラ・シネンシスは厚膜胞子を形成するが
、本菌株は形成しない。
、本菌株は形成しない。
種レベルの同定については、さらに詳しく検討する必要
があるので、本菌株はロドトルラ・スピーシーズ(Rh
odotorula sp、 ) とする。
があるので、本菌株はロドトルラ・スピーシーズ(Rh
odotorula sp、 ) とする。
本発明で使用する培地は、炭素源としては一般的にブド
ウ糖、ショ糖およびその他本菌株が利用し得る炭水化物
すべてが単独または混合状態で使用される。
ウ糖、ショ糖およびその他本菌株が利用し得る炭水化物
すべてが単独または混合状態で使用される。
また廃糖蜜、テ゛ンプン質の加水分解物、あるいは木材
糖化液のような菌が利用できる炭水化物を含有するもの
も同様炭素源として使用される。
糖化液のような菌が利用できる炭水化物を含有するもの
も同様炭素源として使用される。
また窒素源としては、例えば硫安、塩安、硝安、硝酸ソ
ーダ、リン安などの無機窒素源の他、尿素、酢安、ペプ
トン、酵母エキス、コーン・スチープ・リーカ−(C,
S、 L、 )、アミノ酸液、肉エキス等が用いられる
。
ーダ、リン安などの無機窒素源の他、尿素、酢安、ペプ
トン、酵母エキス、コーン・スチープ・リーカ−(C,
S、 L、 )、アミノ酸液、肉エキス等が用いられる
。
これらの窒素源は、単独または組合せて使用することが
できる。
できる。
本菌株は硝酸塩を利用し得る菌であり、硝酸塩は良い窒
素源として用いられる。
素源として用いられる。
いずれにしても、窒素源は炭素源に対して適当な量的割
合でこれを使用することが望ましい。
合でこれを使用することが望ましい。
培養物中にイタコン酸を多量に蓄積させるためには、炭
素源の量に対して窒素源のそれをある程度まで少量含ま
せた培地、いいかえればいわゆるC/N率の比較的大き
い培地を使用することが望ましい。
素源の量に対して窒素源のそれをある程度まで少量含ま
せた培地、いいかえればいわゆるC/N率の比較的大き
い培地を使用することが望ましい。
ここに炭素源としてブドウ糖を用い、また窒素源として
塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸ナトリウム
、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウムとC,S、
L、を用いて行った実験例を示すと第1表のごとくであ
る。
塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸ナトリウム
、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウムとC,S、
L、を用いて行った実験例を示すと第1表のごとくであ
る。
第1表 窒素源の種類と濃度の影響
基礎培地ニブドウ糖10%、KH2PO40,05%、
Mg504−7H200,01%、C,S、 L、1m
l/ 1とアデカノール3滴/lの組成の水溶液にCa
CO3を1%の割合に添加した培地。
Mg504−7H200,01%、C,S、 L、1m
l/ 1とアデカノール3滴/lの組成の水溶液にCa
CO3を1%の割合に添加した培地。
供試菌株:ロドトルラ・スピーシーズSY −668(
FERM−P No、5318) 培養条件: 500m1容坂ロフラスコに培地50m1
づつ分注殺菌した後、供試菌株を接種し、毎分120往
復、26℃、5日間振盪培養した。
FERM−P No、5318) 培養条件: 500m1容坂ロフラスコに培地50m1
づつ分注殺菌した後、供試菌株を接種し、毎分120往
復、26℃、5日間振盪培養した。
イタコン酸の定量:共立出版■微生物工学講座5黴の利
用工業、P72〜74、昭和31年発行に記載の定量法
による。
用工業、P72〜74、昭和31年発行に記載の定量法
による。
すなわち、本例では窒素源を培地中に窒素として0.0
1〜0.02%の濃度で含ませた培地においてイタコン
酸が最も多量に集積した。
1〜0.02%の濃度で含ませた培地においてイタコン
酸が最も多量に集積した。
本発明で使用する培地には、炭素源および窒素源のほか
に種々の無機栄養物をも含ませる必要があり、リン酸カ
リウム、リン酸ナトリウムと硫酸マグネシウム等を添加
すると好適なイタコン酸生産が得られる。
に種々の無機栄養物をも含ませる必要があり、リン酸カ
リウム、リン酸ナトリウムと硫酸マグネシウム等を添加
すると好適なイタコン酸生産が得られる。
次の培地のpHとしては、使用する酵母菌の繁殖しうる
広い範囲が適用される。
広い範囲が適用される。
しかし、イタコン酸の生産にはpHの影響があるので、
pH調整剤として、水酸化ナトリウムと塩酸を用いて、
酵母のイタコン酸の生産性について実験例を第2表に示
す。
pH調整剤として、水酸化ナトリウムと塩酸を用いて、
酵母のイタコン酸の生産性について実験例を第2表に示
す。
第2表 pHによるイタコン酸の生産性
基礎培地ニブドウ糖10%、硝酸ナトリウム0.1%、
KH2PO40,05%、MgSO4・7H20o、0
1%、C,S、L、1ml/ 1とアデカニール3滴/
1の組成の水溶液。
KH2PO40,05%、MgSO4・7H20o、0
1%、C,S、L、1ml/ 1とアデカニール3滴/
1の組成の水溶液。
供試pH調整法:pH調整は水酸化ナトリウム、塩酸溶
液を用い、毎日2回行った。
液を用い、毎日2回行った。
供試菌株:ロドトルラ・スピーシーズSY −668(
FERM −P No、 5318)培養期間: 5
00m1容坂ロフラスコに培地50m1づつ分注殺菌し
た後、共訳菌株を接種し、毎分120往復、26℃、5
日間振盪培養した。
FERM −P No、 5318)培養期間: 5
00m1容坂ロフラスコに培地50m1づつ分注殺菌し
た後、共訳菌株を接種し、毎分120往復、26℃、5
日間振盪培養した。
すなわち、本例ではpH6,5付近が最もイタコン酸生
産に適していることが明らかとなった。
産に適していることが明らかとなった。
本発明では酵母菌の培養は好気的条件下で行われる。
通常の振盪培養法やタンクを用いる通気攪拌培養法等は
、その条件にかなっている。
、その条件にかなっている。
この場合、消泡剤を必要とするときはシリコン樹脂等が
使用される。
使用される。
培養温度は約25〜30℃の範囲がよい。
本発明では、イタコン酸は培養物から常法により分離採
取される。
取される。
たとえば、培地中にイタコン酸ナトリウムで存在する場
合には、遠心分離によって菌体等の不溶物を除去する。
合には、遠心分離によって菌体等の不溶物を除去する。
得られた上澄液を陽イオン交換柑脂に通し脱塩した後、
減圧濃縮し、結晶を析出させ、濾過乾燥してイタコン酸
の結晶を得る。
減圧濃縮し、結晶を析出させ、濾過乾燥してイタコン酸
の結晶を得る。
必要に応じて再結晶する場合には粗結晶に水を加え、活
性炭を添加した後、濾過冷却して再結晶させ、分離、乾
燥してイタコン酸の結晶を得る。
性炭を添加した後、濾過冷却して再結晶させ、分離、乾
燥してイタコン酸の結晶を得る。
次に実施例をあげて本発明を具体的に説明する。
実施例 1
グルコース(試薬1級)10%、硝酸ナトリウム0.1
5%、KH2PO40,05%、MgSO4・7H20
0・01%、およびC,S、 L、 0.2ml (p
H5,0)からなる培地50m1を500m1容坂ロフ
ラスコヘ分注殺菌後、あらかじめMY寒天斜面培地で2
4時間30℃で培養したロドトルラ・スピーシーズSY
’−668(FERM−P No、 5318)を接
種し、30℃で7日間振盪培養した。
5%、KH2PO40,05%、MgSO4・7H20
0・01%、およびC,S、 L、 0.2ml (p
H5,0)からなる培地50m1を500m1容坂ロフ
ラスコヘ分注殺菌後、あらかじめMY寒天斜面培地で2
4時間30℃で培養したロドトルラ・スピーシーズSY
’−668(FERM−P No、 5318)を接
種し、30℃で7日間振盪培養した。
培養中、1日2回pHを水酸化ナトリウムで6.0に調
整した。
整した。
培養終了後、培地中のイタコン酸を定量したところ14
.9mg/mlであった。
.9mg/mlであった。
実施例 2
実施例1の方法において、培地中のグルコースの代りに
蔗糖10%を加えた培地を用いてロドトルラ・スピーシ
ーズ5Y−668(FERM −PNo、 5318)
を接種し、26℃で7日間好気的に培養した。
蔗糖10%を加えた培地を用いてロドトルラ・スピーシ
ーズ5Y−668(FERM −PNo、 5318)
を接種し、26℃で7日間好気的に培養した。
培養終了後、培養液中に12.5mg/mlのイタコン
酸の生成が認められた。
酸の生成が認められた。
実施例 3
実施例1の方法において、培地中のグルコースの代りに
ビート廃糖蜜10%(グルコースとして6.2%)を加
えた培地を用いてロド1〜ルラ・スピーシーズ5Y−7
18(FERM−P No、5319) を接種し
、別に殺菌した炭酸カルシウムを添加して、30℃5日
間好気的に培養した。
ビート廃糖蜜10%(グルコースとして6.2%)を加
えた培地を用いてロド1〜ルラ・スピーシーズ5Y−7
18(FERM−P No、5319) を接種し
、別に殺菌した炭酸カルシウムを添加して、30℃5日
間好気的に培養した。
培養終了後、培地中に5.2mg/mlのイタコン酸の
生成が認められた。
生成が認められた。
実施例 4
実施例1と同じ培地16.61を301容のジャーファ
メンターに分注し、殺菌後、あらかじめ前記と同組成培
地900m1 (9本の500m1容三角フラスコに1
00m1づつ分注し殺菌した培地)に26℃、48時間
、22Or、 pom、で振盪培養したロドトルラ、ス
ピーシーズ5Y−668(FERM−P No、53
18) を接種し、26℃、通気量91/分、攪拌数
35Or、 p、 m。
メンターに分注し、殺菌後、あらかじめ前記と同組成培
地900m1 (9本の500m1容三角フラスコに1
00m1づつ分注し殺菌した培地)に26℃、48時間
、22Or、 pom、で振盪培養したロドトルラ、ス
ピーシーズ5Y−668(FERM−P No、53
18) を接種し、26℃、通気量91/分、攪拌数
35Or、 p、 m。
で7日間培養した。
培養中、10%水酸化ナトリウム溶液でpH5,8〜6
.0にコントロールした。
.0にコントロールした。
培養終了後、培養液中のイタコン酸は21mg/mlで
あった。
あった。
この培養液17.51を80℃に加熱し、遠心分離機で
菌体を除去した後、上澄液をダイヤイオン5KIBを通
し、脱塩した後、減圧濃縮(60mmHg、50〜60
℃)し、約780m1とした。
菌体を除去した後、上澄液をダイヤイオン5KIBを通
し、脱塩した後、減圧濃縮(60mmHg、50〜60
℃)し、約780m1とした。
これを冷蔵庫(7℃)中で結晶化させ、濾過乾燥し約2
80gの粗結晶を得た。
80gの粗結晶を得た。
この粗結晶に水500m1を加え、80℃に加熱溶解し
、活性炭5gを添加した後、熱時に?濾過し、再結晶さ
せ、生じた結晶をi濾過乾燥し、約224gのイタコン
酸の結晶(純度99.96%)を得た。
、活性炭5gを添加した後、熱時に?濾過し、再結晶さ
せ、生じた結晶をi濾過乾燥し、約224gのイタコン
酸の結晶(純度99.96%)を得た。
Claims (1)
- 1 イタコン酸生産能を有するロドトルラ属に属する酵
母を、該酵母が資化しうる炭素源を含む栄養培地で好気
的に培養し、培養物中に生成されたイタコン酸を採取す
ることを特徴とする発酵法によるイタコン酸の製造方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4015380A JPS5953035B2 (ja) | 1980-03-31 | 1980-03-31 | 発酵法によるイタコン酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4015380A JPS5953035B2 (ja) | 1980-03-31 | 1980-03-31 | 発酵法によるイタコン酸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56137893A JPS56137893A (en) | 1981-10-28 |
JPS5953035B2 true JPS5953035B2 (ja) | 1984-12-22 |
Family
ID=12572815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4015380A Expired JPS5953035B2 (ja) | 1980-03-31 | 1980-03-31 | 発酵法によるイタコン酸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5953035B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03118746U (ja) * | 1990-03-22 | 1991-12-06 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2702492B1 (fr) * | 1993-03-12 | 1995-05-24 | Rhone Poulenc Chimie | Procédé de production par fermentation d'acide itaconique. |
-
1980
- 1980-03-31 JP JP4015380A patent/JPS5953035B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03118746U (ja) * | 1990-03-22 | 1991-12-06 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56137893A (en) | 1981-10-28 |
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