JPS5943049B2 - ポリエステルの連続製造法 - Google Patents
ポリエステルの連続製造法Info
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- JPS5943049B2 JPS5943049B2 JP8165778A JP8165778A JPS5943049B2 JP S5943049 B2 JPS5943049 B2 JP S5943049B2 JP 8165778 A JP8165778 A JP 8165778A JP 8165778 A JP8165778 A JP 8165778A JP S5943049 B2 JPS5943049 B2 JP S5943049B2
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Landscapes
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ポリエステルの連続製造法に関するもので
ある。
ある。
ポリエチレンテレフタレートを主成分とする線状ポリ
エステルは通常テレフタル酸にエチレングリコールを反
応させるエステル化反応あるいはジメチルテレフタレー
ートにエチレングリコールを反応させるエステル交換反
応によつて、ビス−β上ドロキシエチルテレフタレート
および/またはその低重合体を作り、それを減圧下でエ
チレングリコールを除去しながら重合することによつて
製造されている。
エステルは通常テレフタル酸にエチレングリコールを反
応させるエステル化反応あるいはジメチルテレフタレー
ートにエチレングリコールを反応させるエステル交換反
応によつて、ビス−β上ドロキシエチルテレフタレート
および/またはその低重合体を作り、それを減圧下でエ
チレングリコールを除去しながら重合することによつて
製造されている。
そしてポリエステルの製造方式としては従来より実施
されてきた回分法と最近の技術の進歩により可能となり
、一部に回分法よりの転換がなされつつある連続法があ
る。
されてきた回分法と最近の技術の進歩により可能となり
、一部に回分法よりの転換がなされつつある連続法があ
る。
従来より実施されてきた回分法に対する連続法の主たる
メリットは重合反応よりえられた重合体を溶融状態のま
ま紡糸工程に導びきノズルより紡出して、未延伸原糸を
製造する直接紡糸が可能となり、回分法では避けえなか
つた造粒、乾燥および再溶融の各工程を省略できること
によるコストダウンが成しえることおよび連続で重合体
を製造するために重合反応に寄与しない不必要な滞留時
間をほとんどなくすことができ、それによつて良好な品
質でしかもバラツキの少ない均質な重合体を製造するこ
とが可能となることである。 しかしながら、特に連続
法のメリットを引き出すために直接紡糸を行なう場合に
は、重合反応によつて製造される重合体の品質のバラツ
キがある場合には、それが紡糸ノズルから紡出される未
延伸原糸の品質のバラツキとなつて現われる場合が多い
ので、重合体の品質(特に重合度)の制御方式の開発が
この連続法の重要な課題となつている。
メリットは重合反応よりえられた重合体を溶融状態のま
ま紡糸工程に導びきノズルより紡出して、未延伸原糸を
製造する直接紡糸が可能となり、回分法では避けえなか
つた造粒、乾燥および再溶融の各工程を省略できること
によるコストダウンが成しえることおよび連続で重合体
を製造するために重合反応に寄与しない不必要な滞留時
間をほとんどなくすことができ、それによつて良好な品
質でしかもバラツキの少ない均質な重合体を製造するこ
とが可能となることである。 しかしながら、特に連続
法のメリットを引き出すために直接紡糸を行なう場合に
は、重合反応によつて製造される重合体の品質のバラツ
キがある場合には、それが紡糸ノズルから紡出される未
延伸原糸の品質のバラツキとなつて現われる場合が多い
ので、重合体の品質(特に重合度)の制御方式の開発が
この連続法の重要な課題となつている。
従来、重合体の重合度を一定に保持する方法の一例と
して、重合度と一次的な関係にある重合反応器より取り
出される重合体の溶融枯度を連続的に測定し、この測定
値を一定に保つように重合反応器の真空度を調節する方
法があるが、重合反応を乱す外乱が系に加わつた場合に
、その影響が取り出される重合体の溶融粘度変化になつ
て現われるのにかなりの時間的な遅れを生じ、溶融粘度
変化が現われた時点で、真空度を調節しても、もはや手
遅れとなつて重合体の重合度を一定に制御することがで
きなくなる。本発明者らは、従来法では重合反応を乱す
外乱が系に加わつた場合の重合体の重合度と一次的な関
係にある反応器出口重合体の溶融粘度変化への応答速度
が非常に遅いことが従来の制御方式の最大の障害となつ
ており、もし応答速度の速い測定可能な制御媒体が他に
存在するならば溶融粘度とその制御媒体を置きかえるこ
とによつて従来のような制御方式が可能となることに注
目した。
して、重合度と一次的な関係にある重合反応器より取り
出される重合体の溶融枯度を連続的に測定し、この測定
値を一定に保つように重合反応器の真空度を調節する方
法があるが、重合反応を乱す外乱が系に加わつた場合に
、その影響が取り出される重合体の溶融粘度変化になつ
て現われるのにかなりの時間的な遅れを生じ、溶融粘度
変化が現われた時点で、真空度を調節しても、もはや手
遅れとなつて重合体の重合度を一定に制御することがで
きなくなる。本発明者らは、従来法では重合反応を乱す
外乱が系に加わつた場合の重合体の重合度と一次的な関
係にある反応器出口重合体の溶融粘度変化への応答速度
が非常に遅いことが従来の制御方式の最大の障害となつ
ており、もし応答速度の速い測定可能な制御媒体が他に
存在するならば溶融粘度とその制御媒体を置きかえるこ
とによつて従来のような制御方式が可能となることに注
目した。
すなわち、ポリエステルの回分式重合法では、製品の重
合度を一定値に保つ方法として低重合体を投入した反応
器で真空をかけ、逐次高真空にする過程において重合度
も逐次向上するので、重合度と一次的な関係を有する溶
融粘度を攪拌軸に加わる反力等によつて検出し、所望の
粘度に到達した時点で真空を破壊すれば容易に所望の重
合度製品がえられることはすでに広く実施されている。
回分式重合法では、反応器内の重合体の溶融粘度が均一
であるため、攪拌軸の反力と一次的な関係を持つており
、また、溶融粘度変化は数ポイズより数千ポイズに逐次
上昇していくので、攪拌軸の反力変化が大きく、反力に
よる重合体の重合度の管理が可能であるが、連続重合法
では、反応器内の重合体は入口部より出口部にかけて上
昇する粘度勾配を持つており、攪拌軸の反力はこの粘度
勾配に支配されるのでかならずしも反応器出口の重合体
の溶融粘度と一次的な関係をもたないこと、また定常運
転状態に入ると反応器内の溶融粘度変化も小さく、その
ために攪拌軸の反力の変化も小さく、鈍感となるので、
従来より反応器出口重合体の重合度の攪拌軸反力による
管理は困難であると考えられていた。本発明者らは、鋭
意研究の結果、下記の事実によつて重合反応器内の重合
体を攪拌するに必要な動力(以下攪拌動力と略称する)
、あるいは重合体を攪拌する攪拌機の軸の受けるねじり
モーメント(以下攪拌軸反力と略称する)が、重合反応
器から取り出される重合体の溶融粘度に取つてかわる制
御媒体となりえること、および、この制御媒体の指示値
を一定値に保持するために、その変化に応じて真空度を
調節することによつて、重合反応器より取り出される重
合体の重合度を精度高く制御することが可能であること
を見い出した。
合度を一定値に保つ方法として低重合体を投入した反応
器で真空をかけ、逐次高真空にする過程において重合度
も逐次向上するので、重合度と一次的な関係を有する溶
融粘度を攪拌軸に加わる反力等によつて検出し、所望の
粘度に到達した時点で真空を破壊すれば容易に所望の重
合度製品がえられることはすでに広く実施されている。
回分式重合法では、反応器内の重合体の溶融粘度が均一
であるため、攪拌軸の反力と一次的な関係を持つており
、また、溶融粘度変化は数ポイズより数千ポイズに逐次
上昇していくので、攪拌軸の反力変化が大きく、反力に
よる重合体の重合度の管理が可能であるが、連続重合法
では、反応器内の重合体は入口部より出口部にかけて上
昇する粘度勾配を持つており、攪拌軸の反力はこの粘度
勾配に支配されるのでかならずしも反応器出口の重合体
の溶融粘度と一次的な関係をもたないこと、また定常運
転状態に入ると反応器内の溶融粘度変化も小さく、その
ために攪拌軸の反力の変化も小さく、鈍感となるので、
従来より反応器出口重合体の重合度の攪拌軸反力による
管理は困難であると考えられていた。本発明者らは、鋭
意研究の結果、下記の事実によつて重合反応器内の重合
体を攪拌するに必要な動力(以下攪拌動力と略称する)
、あるいは重合体を攪拌する攪拌機の軸の受けるねじり
モーメント(以下攪拌軸反力と略称する)が、重合反応
器から取り出される重合体の溶融粘度に取つてかわる制
御媒体となりえること、および、この制御媒体の指示値
を一定値に保持するために、その変化に応じて真空度を
調節することによつて、重合反応器より取り出される重
合体の重合度を精度高く制御することが可能であること
を見い出した。
1.重合反応を乱す外乱に対し、それが攪拌動力変化あ
るいは、攪拌軸反力変化になつて現われる応答時間が数
分以内であること。
るいは、攪拌軸反力変化になつて現われる応答時間が数
分以内であること。
2.攪拌動力あるいは攪拌軸反力は反応器内の入口部よ
り出口部にかけての粘度勾配に支配されるが、定常運転
状態下では反応器入口部に対し、出口部の重合体の溶融
粘度比は数倍以上となるので、攪拌動力あるいは攪拌軸
反力は主として反応器出口部の溶融粘度に支配されるこ
と。
り出口部にかけての粘度勾配に支配されるが、定常運転
状態下では反応器入口部に対し、出口部の重合体の溶融
粘度比は数倍以上となるので、攪拌動力あるいは攪拌軸
反力は主として反応器出口部の溶融粘度に支配されるこ
と。
3.重合反応器より取り出される重合体の極限粘度〔η
〕が0.25以上(フェノール〜4塩化エタン等重量混
合溶媒、20℃測定)の重合反応器に対し、重合反応器
が空の状態での空攪拌動力あるいは空攪拌軸反力に比べ
て重合反応を行つている状態での攪拌動力あるいは攪拌
軸反力が非常に大きいので、重合反応器内の重合体の溶
融粘度変化に対し、攪拌動力変化あるいは攪拌軸反力変
化が非常に敏感に現われること。
〕が0.25以上(フェノール〜4塩化エタン等重量混
合溶媒、20℃測定)の重合反応器に対し、重合反応器
が空の状態での空攪拌動力あるいは空攪拌軸反力に比べ
て重合反応を行つている状態での攪拌動力あるいは攪拌
軸反力が非常に大きいので、重合反応器内の重合体の溶
融粘度変化に対し、攪拌動力変化あるいは攪拌軸反力変
化が非常に敏感に現われること。
4.攪拌動力あるいは攪拌軸反力を自動的に連続測定し
、その値を一定に維持するために、その変化に応じて、
重合反応器の真空度をPID動作によるカスケード制御
を行なうことにより、定常運転状態下で起りうる重合反
応を乱す外乱すなわち直接紡糸工程における紡出量変動
を吸収するための重合反応系への低重合体の供給量の変
動、あるいは低重合体の反応性の変動を吸収し、重合反
応器より取り出される重合体の重合度を精度よく制御す
ることが可能であること。
、その値を一定に維持するために、その変化に応じて、
重合反応器の真空度をPID動作によるカスケード制御
を行なうことにより、定常運転状態下で起りうる重合反
応を乱す外乱すなわち直接紡糸工程における紡出量変動
を吸収するための重合反応系への低重合体の供給量の変
動、あるいは低重合体の反応性の変動を吸収し、重合反
応器より取り出される重合体の重合度を精度よく制御す
ることが可能であること。
本発明は前記の知見に基づき、連続重合プロセスの重合
度制御を行つてバラツキの少ない均質な重合体を連続し
て製造することを目的とするものである。本発明方法は
ビスーβ−ヒドロキシエチルテレフタレートおよび/ま
たはその低重合体を直列に配された攪拌機を備えた複数
個の減圧反応器を用いて連続的に重合するポリエステル
の連続製造法において、重合反応器より取り出される重
合体の極限粘度〔η〕が0.25以上の重合反応器のう
ち少なくとも最終重合反応器に対し、重合反応器の攪拌
動力あるいは攪拌機反力を自動的に連続して測定し、そ
の測定値が所定の値を維持するようにその変化に応じ、
重合反応器の真空度を調節することによつて重合反応器
より取り出される重合体の重合度を制御することを特徴
とするポリエステルの連続製造法である。
度制御を行つてバラツキの少ない均質な重合体を連続し
て製造することを目的とするものである。本発明方法は
ビスーβ−ヒドロキシエチルテレフタレートおよび/ま
たはその低重合体を直列に配された攪拌機を備えた複数
個の減圧反応器を用いて連続的に重合するポリエステル
の連続製造法において、重合反応器より取り出される重
合体の極限粘度〔η〕が0.25以上の重合反応器のう
ち少なくとも最終重合反応器に対し、重合反応器の攪拌
動力あるいは攪拌機反力を自動的に連続して測定し、そ
の測定値が所定の値を維持するようにその変化に応じ、
重合反応器の真空度を調節することによつて重合反応器
より取り出される重合体の重合度を制御することを特徴
とするポリエステルの連続製造法である。
本発明方法を図面に基づき詳しく説明する。
ビスーβ−ヒドロキシエチルテレフタレートおよび/ま
たはその低重合体は供給ポンプ4により .第1段重合
反応器1へ連続的に供給される。第1段反応器1より第
2段反応器2への重合体の供給、第2段重合反応器2よ
り第3段重合反応器3への重合体の供給および第3段重
合反応器3より中間タンク6への重合体の抜出しは重力
流によつてな1される。中間タンク6の重合反応の完結
した重合体は昇圧ポンプTにより真空中より取り出され
、溶融粘度計8、紡糸ポンプ9を経て紡糸ノズル10か
ら紡出される。重合反応の副生成体であるエチレングリ
コールの蒸気はエチレングリコールl凝縮器11,12
,13にて凝縮し、系外へ連続的に抜き出される。第1
、第2、第3段反応器1,2,3の反応温度は、各重合
反応器にもうけられている加熱ジャケットにより所定の
温度に維持される。第1、第2、第3段重合反応器1,
2,32の所定の真空度は真空発生装置14,17,2
2、コントロール弁15,18,23および真空度記録
調節計16,19,24によつて作り出されるが、その
制御方法は第1段反応器1にあつては、出口極限粘度〔
η〕が通常0.25以下となるので、定値制御すなわち
所定の真空度を維持する制御がなされるのに対し、第2
、第3段重合反応器2,3では攪拌動力記録調節計(ま
たは攪拌軸反力記録調節計)20,25で測定された動
力あるいは反力測定値が常に所定値を維持するようにそ
の変 .’化に応じて真空度の設定値を真空度記録調節
計19,24に送りカスケード制御によつて自動的に制
御される。本発明の制御方法を実施することによつて、
定常状態運転下で工業上実際に起りえる範囲の重合 .
反応を乱す外乱すなわち直接紡糸工程における紡出量変
動に対し、中間タンク6の液位(液面計で液位測定)を
所定の範囲内に維持するための第1段重合反応器1への
供給量の変更あるいはビスーβ−ヒドロキシエチルテレ
フタレートおよび/ま −たはその低重合体の反応特性
の変動等に対し、十分その外乱を吸収し、均質でバラツ
キの極めて少ない重合体を連続して製造することが可能
である。
たはその低重合体は供給ポンプ4により .第1段重合
反応器1へ連続的に供給される。第1段反応器1より第
2段反応器2への重合体の供給、第2段重合反応器2よ
り第3段重合反応器3への重合体の供給および第3段重
合反応器3より中間タンク6への重合体の抜出しは重力
流によつてな1される。中間タンク6の重合反応の完結
した重合体は昇圧ポンプTにより真空中より取り出され
、溶融粘度計8、紡糸ポンプ9を経て紡糸ノズル10か
ら紡出される。重合反応の副生成体であるエチレングリ
コールの蒸気はエチレングリコールl凝縮器11,12
,13にて凝縮し、系外へ連続的に抜き出される。第1
、第2、第3段反応器1,2,3の反応温度は、各重合
反応器にもうけられている加熱ジャケットにより所定の
温度に維持される。第1、第2、第3段重合反応器1,
2,32の所定の真空度は真空発生装置14,17,2
2、コントロール弁15,18,23および真空度記録
調節計16,19,24によつて作り出されるが、その
制御方法は第1段反応器1にあつては、出口極限粘度〔
η〕が通常0.25以下となるので、定値制御すなわち
所定の真空度を維持する制御がなされるのに対し、第2
、第3段重合反応器2,3では攪拌動力記録調節計(ま
たは攪拌軸反力記録調節計)20,25で測定された動
力あるいは反力測定値が常に所定値を維持するようにそ
の変 .’化に応じて真空度の設定値を真空度記録調節
計19,24に送りカスケード制御によつて自動的に制
御される。本発明の制御方法を実施することによつて、
定常状態運転下で工業上実際に起りえる範囲の重合 .
反応を乱す外乱すなわち直接紡糸工程における紡出量変
動に対し、中間タンク6の液位(液面計で液位測定)を
所定の範囲内に維持するための第1段重合反応器1への
供給量の変更あるいはビスーβ−ヒドロキシエチルテレ
フタレートおよび/ま −たはその低重合体の反応特性
の変動等に対し、十分その外乱を吸収し、均質でバラツ
キの極めて少ない重合体を連続して製造することが可能
である。
第2段重合反応器2から第3段反応器3への重合体の移
送ラインに取りつけられている溶融粘度計5とその記録
計21および紡糸工程への重合体の移送ラインに取りつ
けられている溶融粘度計8とその記録計26は本発明方
法を実施する場合には、なくても支障をきたすものでは
ない。以上の説明は制御を実施するための道具として工
業計器が主体となつているが、攪拌動力あるいは攪拌軸
反力を連続的に測定し、その値が一定値を維持するよう
に真空度を調節するという制慨の本質が変わらない限り
道具には関係なく本発明は適用できる。
送ラインに取りつけられている溶融粘度計5とその記録
計21および紡糸工程への重合体の移送ラインに取りつ
けられている溶融粘度計8とその記録計26は本発明方
法を実施する場合には、なくても支障をきたすものでは
ない。以上の説明は制御を実施するための道具として工
業計器が主体となつているが、攪拌動力あるいは攪拌軸
反力を連続的に測定し、その値が一定値を維持するよう
に真空度を調節するという制慨の本質が変わらない限り
道具には関係なく本発明は適用できる。
なお、取り出される重合体の極限粘度〔η〕が0.25
未満の重合反応器では〔η〕が多少変化してもそれによ
る攪拌動力あるいは攪拌軸反力の変化を検出することは
困難であつて上述のような制御は実際上不町能であり、
このような重合反応器に対しては定値制御が行われ、ま
たそれで十分である。
未満の重合反応器では〔η〕が多少変化してもそれによ
る攪拌動力あるいは攪拌軸反力の変化を検出することは
困難であつて上述のような制御は実際上不町能であり、
このような重合反応器に対しては定値制御が行われ、ま
たそれで十分である。
また、重合度の制御を非常に高精度に行うには〔η〕が
0.25以上となる全ての重合反応器に対して本発明の
制御法を適用することが望ましいが、最終重合反応器に
対してのみ適用しても従来法に比べれば重合度のバラツ
キは著しく小さくなり、許容範囲内に維持することが可
能である。
0.25以上となる全ての重合反応器に対して本発明の
制御法を適用することが望ましいが、最終重合反応器に
対してのみ適用しても従来法に比べれば重合度のバラツ
キは著しく小さくなり、許容範囲内に維持することが可
能である。
次に本発明を適用した実施例並びに比較例について説明
する。
する。
実施例1
テレフタル酸100部、エチレングリコール112部を
混合しスラリー化した混合体を重合反応工程の前工程で
あるエステル化工程に連続して供給し、ビスーβ−ヒド
ロキシエチルテレフタレートおよびその重合体を連続的
に製造L,た。
混合しスラリー化した混合体を重合反応工程の前工程で
あるエステル化工程に連続して供給し、ビスーβ−ヒド
ロキシエチルテレフタレートおよびその重合体を連続的
に製造L,た。
これに酸化アンチモン0.02部および必要な添加剤を
添加し、図面に示した第1段反応器1に連続的に供給し
た。第1段重合反応器1の反応温度は275℃、真空度
は20トルを維持した。第2段重合反応器2は反応温度
275℃を維持し攪拌機回転数は20rpmとし、その
攪拌動力を連続的に測定し、その測定値が20.0kw
を維持するようにPID動作により真空度をカスケード
制御した。
添加し、図面に示した第1段反応器1に連続的に供給し
た。第1段重合反応器1の反応温度は275℃、真空度
は20トルを維持した。第2段重合反応器2は反応温度
275℃を維持し攪拌機回転数は20rpmとし、その
攪拌動力を連続的に測定し、その測定値が20.0kw
を維持するようにPID動作により真空度をカスケード
制御した。
第3段重合反応器3は反応温度275℃維持とし攪拌機
の回転数は15rpmとし、その攪拌動力を連続的に測
定し、その測定値が24.甲Kwを維持するようにPI
D動作により真空度をカスケード制御した。
の回転数は15rpmとし、その攪拌動力を連続的に測
定し、その測定値が24.甲Kwを維持するようにPI
D動作により真空度をカスケード制御した。
重合反応の完結した重合体は第3段反応器3より中間タ
ンク6に連続的に抜き出され、昇圧ポンプ7、紡糸ポン
プ9を経て、紡糸ノズル10より連続的に紡出させた。
ンク6に連続的に抜き出され、昇圧ポンプ7、紡糸ポン
プ9を経て、紡糸ノズル10より連続的に紡出させた。
また紡糸側の紡出量の変動は中間タンク6の液面計で連
続的に測定された液位の指示の増減になつて現われるの
でその液位指示値を所定の範囲内に押えるため第1段重
合反応器1への供給量を調節した。1週間の連続運転を
実施し、その期間中2時間毎に第3段重合反応器3より
抜き出される重合体をサンプリングし、その極限粘度〔
η〕を測定した。
続的に測定された液位の指示の増減になつて現われるの
でその液位指示値を所定の範囲内に押えるため第1段重
合反応器1への供給量を調節した。1週間の連続運転を
実施し、その期間中2時間毎に第3段重合反応器3より
抜き出される重合体をサンプリングし、その極限粘度〔
η〕を測定した。
得られた結果を第1表に示す。なお、第1重合反応器出
および第2重合反応器出の重合体の〔η〕はそれぞれ0
.15〜0.20および0.40−0.45である。
および第2重合反応器出の重合体の〔η〕はそれぞれ0
.15〜0.20および0.40−0.45である。
実施例2
実施例(1)と同様な条件で実施したが、第2段重合反
応器2の真空度は常に3.2トルを維持するよ ユうに
制御し攪拌動力は指示のみとし、実施何1)で行つたよ
うな攪拌動力指示値を一定値に維持するための真空度の
カスケード制御は行わなかつた。
応器2の真空度は常に3.2トルを維持するよ ユうに
制御し攪拌動力は指示のみとし、実施何1)で行つたよ
うな攪拌動力指示値を一定値に維持するための真空度の
カスケード制御は行わなかつた。
第3段重合反応器3は実施例(1)と同様攪拌動力によ
つて真空度をカスケード制御した。1週間の連続運転よ
り得られた結果を第1表に示す。
つて真空度をカスケード制御した。1週間の連続運転よ
り得られた結果を第1表に示す。
比較例1
第2段重合反応器2より第3段重合反応器3へ供給され
る重合体の溶融粘度を溶融粘度計5で測定し、溶融粘度
記録計21を記録調節計に置きかえるとともに、その指
示値が275℃で550ポイズを維持するようにPID
動作による真空度のカスケード制御を行つた。
る重合体の溶融粘度を溶融粘度計5で測定し、溶融粘度
記録計21を記録調節計に置きかえるとともに、その指
示値が275℃で550ポイズを維持するようにPID
動作による真空度のカスケード制御を行つた。
従つて攪拌動力記録調節計2口は記録計に変更し攪拌動
力の記録のみとした。第3段重合反応器3においても、
第2段重合反応器2と全つたく同じ方法で溶融粘度と真
空度のカスケード制御を実施した。但し、溶融粘度目標
値は275℃で2800ポイズとした。その他の実施方
法に関しては実施叫1)と同じである。
力の記録のみとした。第3段重合反応器3においても、
第2段重合反応器2と全つたく同じ方法で溶融粘度と真
空度のカスケード制御を実施した。但し、溶融粘度目標
値は275℃で2800ポイズとした。その他の実施方
法に関しては実施叫1)と同じである。
1週間の連続運転より得られた結果を第1表に示す。
第1表より明らかな如く、本発明の制御方法で実施した
実施例(1)では重合度の制御が非常に精度よく実施さ
わ、長時間重合度のバラツキを許容範j囲内(±0.0
040以下)に維持することができ、第3段反応器3の
みについて適用した実施例(2)においても実施何1は
りは若干おちるが、これも長時間重合度のバラツキを許
容範囲内に維持している。
実施例(1)では重合度の制御が非常に精度よく実施さ
わ、長時間重合度のバラツキを許容範j囲内(±0.0
040以下)に維持することができ、第3段反応器3の
みについて適用した実施例(2)においても実施何1は
りは若干おちるが、これも長時間重合度のバラツキを許
容範囲内に維持している。
一方、第2、第3重合反応器2,3の出口重 こ合体の
溶融粘度を測定し、その測定値が所定の値を維持するよ
うに真空度のカスケード制御を行つた比較例(1)では
重合反応を乱す外乱に対する反応器出口重合体の溶融粘
度への応答性が悪いことが最大の障害となつて長時間重
合度のバラツキを工業上許容できる範囲内に維持するこ
とができない。
溶融粘度を測定し、その測定値が所定の値を維持するよ
うに真空度のカスケード制御を行つた比較例(1)では
重合反応を乱す外乱に対する反応器出口重合体の溶融粘
度への応答性が悪いことが最大の障害となつて長時間重
合度のバラツキを工業上許容できる範囲内に維持するこ
とができない。
第1図は本発明の方法を実施するポリエステル連続重合
工程の一例を示し、図中1〜3は反応器、11〜13は
凝縮器、14,IT,22は真空発生装置、15,18
,23はコントロール弁、4,?,9はポンプ、5,8
は粘度計、6は中間タンク、10は紡糸ノズル、16,
19,24は真空記録調節計、20,25は動力記録調
節計、21,26は粘度記録計を示す。
工程の一例を示し、図中1〜3は反応器、11〜13は
凝縮器、14,IT,22は真空発生装置、15,18
,23はコントロール弁、4,?,9はポンプ、5,8
は粘度計、6は中間タンク、10は紡糸ノズル、16,
19,24は真空記録調節計、20,25は動力記録調
節計、21,26は粘度記録計を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートおよび
/またはその低重合体を直列に配された撹拌機を備えた
複数個の減圧重合反応器を用いて連続的に重合するポリ
エステルの連続製造法において、重合反応器より取り出
される重合体の極限粘度〔η〕が0.25以上の重合反
応器のうち少なくとも最終重合反応器に対し、重合反応
器の撹拌動力あるいは、撹拌軸反力を自動的に連続して
測定し、その測定値が所定の値を維持するようにその変
化に応じ、重合反応器の真空度を調節することによつて
重合反応器より取り出される重合体の重合度を制御する
ことを特徴とするポリエステルの連続製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8165778A JPS5943049B2 (ja) | 1978-07-05 | 1978-07-05 | ポリエステルの連続製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8165778A JPS5943049B2 (ja) | 1978-07-05 | 1978-07-05 | ポリエステルの連続製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS559621A JPS559621A (en) | 1980-01-23 |
JPS5943049B2 true JPS5943049B2 (ja) | 1984-10-19 |
Family
ID=13752388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8165778A Expired JPS5943049B2 (ja) | 1978-07-05 | 1978-07-05 | ポリエステルの連続製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5943049B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE443236B (sv) * | 1984-04-06 | 1986-02-17 | Kaelle Eur Control | Forfarande for metning och reglering av koncentrationen foretredesvis hos en fibersuspension, medelst en i suspensionen upphengd, svengbar fena samt anordning for genomforande av forfarandet |
-
1978
- 1978-07-05 JP JP8165778A patent/JPS5943049B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS559621A (en) | 1980-01-23 |
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