JPS594215B2 - 鋳型成形用砂組成物 - Google Patents
鋳型成形用砂組成物Info
- Publication number
- JPS594215B2 JPS594215B2 JP12849276A JP12849276A JPS594215B2 JP S594215 B2 JPS594215 B2 JP S594215B2 JP 12849276 A JP12849276 A JP 12849276A JP 12849276 A JP12849276 A JP 12849276A JP S594215 B2 JPS594215 B2 JP S594215B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sand
- weight
- molding
- parts
- furan resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Mold Materials And Core Materials (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はフラン樹脂を鋳型用粘結剤として使用するに当
り、新規な硬化用触媒を含有することを特徴とする鋳型
成型用砂組成物に関するものであ5 る。
り、新規な硬化用触媒を含有することを特徴とする鋳型
成型用砂組成物に関するものであ5 る。
一般にフラン樹脂は耐酸、耐アルカリ、耐溶剤性等の耐
化学薬品性にすぐれることがよく知られており、注型材
料、含浸材料、表面被覆材、樹脂セメント等として有用
である。
化学薬品性にすぐれることがよく知られており、注型材
料、含浸材料、表面被覆材、樹脂セメント等として有用
である。
10また、耐熱性にもすぐれる利点より鋳型用粘結剤と
しても有用に供されていることは既知の通クである。
しても有用に供されていることは既知の通クである。
このフラン樹脂の硬化には硫酸、リン酸、過塩素酸、硝
酸等の無機プロトン酸、ベンゼンスルホ15ン酸、トル
エンスルホン酸、キシレンスルホン酸の如き有機スルホ
ン酸系プロトン酸を触媒に使用して縮合反応により硬化
せしめるのが常法である。
酸等の無機プロトン酸、ベンゼンスルホ15ン酸、トル
エンスルホン酸、キシレンスルホン酸の如き有機スルホ
ン酸系プロトン酸を触媒に使用して縮合反応により硬化
せしめるのが常法である。
しかし、これらの無機、有機プロトン酸系触媒を使用す
るには種々の難点がある。20硫酸は硬化速度の非常に
速い触媒として有用であるが、硫酸は取扱いが困難であ
り、型枠、配管等の腐食の問題が生じる。
るには種々の難点がある。20硫酸は硬化速度の非常に
速い触媒として有用であるが、硫酸は取扱いが困難であ
り、型枠、配管等の腐食の問題が生じる。
また、鋳造製品に対する硫黄の悪影響が生じる恐れがあ
り、酸として強力過ぎる結果、反応が部分的に進み均一
な鋳型を5 製造しにくい等の難点がある。リン酸は取
扱いも容易で腐食等の難点も少く、鋳造製品に対する悪
影響も少く有用な硬化触媒であるが、鋳型内部の硬化が
均一でなく、吸湿性が高い結果、またフラン樹脂との相
溶性が低い結果30鋳型強度がでにくいという難点があ
る。
り、酸として強力過ぎる結果、反応が部分的に進み均一
な鋳型を5 製造しにくい等の難点がある。リン酸は取
扱いも容易で腐食等の難点も少く、鋳造製品に対する悪
影響も少く有用な硬化触媒であるが、鋳型内部の硬化が
均一でなく、吸湿性が高い結果、またフラン樹脂との相
溶性が低い結果30鋳型強度がでにくいという難点があ
る。
過塩素酸、硝酸等は溶湯を注湯時に一・ロゲンガスやN
0xを発生するため現在では余り使用されていない。そ
れらに比較して有機スルホン酸系触媒はこれらの難点も
少く現在最も多く利用されている触媒であ35るが、や
はり硫黄に起因する悪影響の恐れがある。本発明はこれ
ら難点を改良することを目的とした硬化用触媒を含む鋳
型成型用砂組成物に関するもので該硬化用触媒として一
般式〔但しRは炭素数1〜8の分岐または直鎖のアルキ
ル基〕で示される化合物もしくはそれらの混合物でフラ
ン樹脂を硬化せしめる組成物に関するものである。
0xを発生するため現在では余り使用されていない。そ
れらに比較して有機スルホン酸系触媒はこれらの難点も
少く現在最も多く利用されている触媒であ35るが、や
はり硫黄に起因する悪影響の恐れがある。本発明はこれ
ら難点を改良することを目的とした硬化用触媒を含む鋳
型成型用砂組成物に関するもので該硬化用触媒として一
般式〔但しRは炭素数1〜8の分岐または直鎖のアルキ
ル基〕で示される化合物もしくはそれらの混合物でフラ
ン樹脂を硬化せしめる組成物に関するものである。
本発明に使用されるフラン樹脂としては従来公知の方法
、例えば特公昭39−1543号公報、同39−197
01号公報等に記載された方法により製造されるフラン
樹脂であるが、通常市販のフラン樹脂で充分であり、特
にこれに限定されるものではない。また、使用される砂
としても一般に鋳型用砂として用いられるシリカ分の多
い所謂シリカサンドやクロマイト砂が適当であり特に砂
に限定されるものではない。
、例えば特公昭39−1543号公報、同39−197
01号公報等に記載された方法により製造されるフラン
樹脂であるが、通常市販のフラン樹脂で充分であり、特
にこれに限定されるものではない。また、使用される砂
としても一般に鋳型用砂として用いられるシリカ分の多
い所謂シリカサンドやクロマイト砂が適当であり特に砂
に限定されるものではない。
本発明による硬化触媒を使用して鋳型成型用砂組成物を
提供するには、従来の常法に従つて、まず砂100部(
重量基準、以下同じ)に対し該硬化触媒0.3〜3部を
混合し、次いでフラン樹脂0.6〜5部を混合して成型
するのが一般的であるが、この方法、順序に限定される
ものではない。
提供するには、従来の常法に従つて、まず砂100部(
重量基準、以下同じ)に対し該硬化触媒0.3〜3部を
混合し、次いでフラン樹脂0.6〜5部を混合して成型
するのが一般的であるが、この方法、順序に限定される
ものではない。
混合、成型、硬化温度としても特に加熱、冷却の必要は
なく、雰囲気温度により使用して差しさわりはない。ま
た本発明の硬化触媒を使用するに際し、例えば硬化を促
進するための添加剤や鋳物製品の不良を減少させ得る従
来公知の添加剤の使用は一向に差しさわりなく本発明の
範囲に含まれるものである。
なく、雰囲気温度により使用して差しさわりはない。ま
た本発明の硬化触媒を使用するに際し、例えば硬化を促
進するための添加剤や鋳物製品の不良を減少させ得る従
来公知の添加剤の使用は一向に差しさわりなく本発明の
範囲に含まれるものである。
本発明による硬化触媒を用いてフラン樹脂を硬化せしめ
た鋳型成型用砂組成物は次の如くの特長を有する。
た鋳型成型用砂組成物は次の如くの特長を有する。
1 硬化するに際し、湿度の影響を受けにくい。
2 充分に深部まで硬化せしめることができる。
3 硫黄に起因する弊害を無視できる。
以下に本発明を実施例により詳細に述べるが以下実施例
は本発明をより詳細に説明するもので、この実施例によ
り本発明を限定するものではない。
は本発明をより詳細に説明するもので、この実施例によ
り本発明を限定するものではない。
実施例 1鋳物成型用砂組成物は以下により提供された
。
。
硅砂(掛津KF−5号)100重量部、特公昭39−1
543号公報に記載された方法により得たフラン樹脂1
.5重量部、酸性リン酸メチル(このものはリン酸モノ
メチル50重量%とリン酸ジメチル50重量%との混合
物である。)1.0重量部を用いて砂温25℃、気温2
5℃、湿度65%R.H.にて混合、硬化せられた。こ
のものは抗圧力で39Kf/Cdであつた。尚、酸性リ
ン酸メチルの代りに、85%リン酸0.8重量部とメタ
ノール0.3重量部から成る混合物を用いた場合の抗圧
力は18K9/Cdであつた。
543号公報に記載された方法により得たフラン樹脂1
.5重量部、酸性リン酸メチル(このものはリン酸モノ
メチル50重量%とリン酸ジメチル50重量%との混合
物である。)1.0重量部を用いて砂温25℃、気温2
5℃、湿度65%R.H.にて混合、硬化せられた。こ
のものは抗圧力で39Kf/Cdであつた。尚、酸性リ
ン酸メチルの代りに、85%リン酸0.8重量部とメタ
ノール0.3重量部から成る混合物を用いた場合の抗圧
力は18K9/Cdであつた。
実施例 2硅砂(オーストラリア産フラタリーサンド)
100重量部、フラン樹脂1.5重量音臥酸性リン酸モ
ノイソプロピル1.0重量部を使用した他は実施例1と
同様にして硬化せられた。
100重量部、フラン樹脂1.5重量音臥酸性リン酸モ
ノイソプロピル1.0重量部を使用した他は実施例1と
同様にして硬化せられた。
このものは43Kf/Crlの抗圧力であつた。
実施例 3湿度による硬化の影響を調べるため砂温及び
気温25℃に於て湿度100%R.H.にて硬化させた
。
気温25℃に於て湿度100%R.H.にて硬化させた
。
硅砂100重量部、フラン樹脂2.0重量部、リン酸ジ
エチル1.0重量部及び参考例として85%リン酸(市
販試薬)1.0重量部を使用して硬化せしめた例を共に
示す。
エチル1.0重量部及び参考例として85%リン酸(市
販試薬)1.0重量部を使用して硬化せしめた例を共に
示す。
本発明による硬化触媒を使用すると高湿度条件下にても
充分硬化をするが、従来公知のリン酸を触媒として使用
すると充分に硬化しなかつた。
充分硬化をするが、従来公知のリン酸を触媒として使用
すると充分に硬化しなかつた。
実施例 4深部硬化を調べるために鋳型表面から一定距
離内部での引つかき硬度を測定した。
離内部での引つかき硬度を測定した。
硅砂100重量部、フラン樹脂2.0重量部、実施例1
で使用したと同じ酸性リン酸メチル0.75重量部及び
参考例として50(:L硫酸水溶液を硬化触媒として0
.75重量部使用した場合の例を示す。
で使用したと同じ酸性リン酸メチル0.75重量部及び
参考例として50(:L硫酸水溶液を硬化触媒として0
.75重量部使用した場合の例を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 フラン樹脂を粘結剤として含有する鋳型成型用砂組
成物において、一般式▲数式、化学式、表等があります
▼ 〔但し、Rは炭素数1〜8の分岐もしくは直鎖のアルキ
ル基〕で示される化合物からなる触媒の1種又は2種以
上を含有することを特徴とする鋳型成型用砂組成物。 2 砂に対するフラン樹脂の量が0.6〜5重量%であ
る特許請求の範囲第1項記載の組成物。 3 砂に対する触媒の量が0.3〜3重量%である特許
請求の範囲第1項記載の組成物。 4 触媒が酸性リン酸メチルである特許請求の範囲第1
項記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12849276A JPS594215B2 (ja) | 1976-10-26 | 1976-10-26 | 鋳型成形用砂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12849276A JPS594215B2 (ja) | 1976-10-26 | 1976-10-26 | 鋳型成形用砂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5353517A JPS5353517A (en) | 1978-05-16 |
JPS594215B2 true JPS594215B2 (ja) | 1984-01-28 |
Family
ID=14986080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12849276A Expired JPS594215B2 (ja) | 1976-10-26 | 1976-10-26 | 鋳型成形用砂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS594215B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6910332B2 (ja) * | 2018-11-26 | 2021-07-28 | 花王株式会社 | 鋳型造型用粘結剤組成物 |
-
1976
- 1976-10-26 JP JP12849276A patent/JPS594215B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5353517A (en) | 1978-05-16 |
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