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JPS5941386B2 - 高蛋白水産練製品様食品の製法 - Google Patents

高蛋白水産練製品様食品の製法

Info

Publication number
JPS5941386B2
JPS5941386B2 JP52002442A JP244277A JPS5941386B2 JP S5941386 B2 JPS5941386 B2 JP S5941386B2 JP 52002442 A JP52002442 A JP 52002442A JP 244277 A JP244277 A JP 244277A JP S5941386 B2 JPS5941386 B2 JP S5941386B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
weight
fish
emulsion
food
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP52002442A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5388355A (en
Inventor
豊 花岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kibun KK
Original Assignee
Kibun KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kibun KK filed Critical Kibun KK
Priority to JP52002442A priority Critical patent/JPS5941386B2/ja
Publication of JPS5388355A publication Critical patent/JPS5388355A/ja
Publication of JPS5941386B2 publication Critical patent/JPS5941386B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Fish Paste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、長期の凍結保存に対しても凍結変性が極めて
少い高蛋白水産練製品様食品の製法を提供するものであ
る。
従来、水産練製品はスケソウダラの如き魚肉を充分水晒
しし、脱水後調味加工して製造するのが常であり、代表
的製品としてはかまぼこ、さつま揚げ等の製品が存在す
る。
これらの製品は、製造工程中又は製品化後凍結又は長期
冷蔵すると、保存中に品質が劣化し、これら食品に特有
のソフト性がなくなり、硬くなってしまう欠点がある。
また、これら製品の製造には魚肉の無塩摺身を使用する
のが普通であったが、保存性をよくするために塩を加え
塩摺り摺身が用いられるようになり、これを用いて練製
品を製造すると、塩摺9摺身或はこれを原料として調味
成型後の段階で冷蔵又は凍結したりして、これを解凍後
蒸煮したり油で揚げたり、焼いたりすると、得られた製
品になめらかさがなくなり、硬化する現象が見られる。
この現象は6〜7日間以上凍結した原料を使用した場合
に特に甚だしく、この製品は凍結しないものと比較する
と品質が非常に悪(、かまぼこやさつま揚げとしての好
ましい食感にはほど遠いものとなってしまう。
このような欠点はスケソウ無塩摺身に比較して加塩摺身
の凍結保存期間が長いことにも因るものであるが、この
現象は1ケ月も凍結保存した加塩摺身を原料としたかま
ぼこが弾力性のあるしなやかなゲルとならず硬くぼそぼ
そとしたゲルとなってしまうものである。
これは魚肉中の塩溶性蛋白(主成分アクトミオシン)が
溶出した状態で凍結されるために起るもので、特に冷〜
中温度帯で坐らせたものにこの現象がひどく現れ、これ
を冷蔵凍結すると解凍後加熱しても、凍結しないものに
比べて硬くなり、なめらかさが消え、水和力が落ちて離
水現象を起してしまう。
本発明者は上述の如き塩摺り摺身に由来する欠点を一掃
し、常にソフト性を保たせるため研究を進め、塩摺り摺
身100に対し7、食用油1〜9重量部、大豆蛋白1〜
9重量部及び大豆蛋白の3〜4倍重量部の水または豆乳
の混合物より調製したエマルジョンを80〜120重量
部加えて高速攪拌機で混合することにより、製造工程中
に凍結してもやわらかく離水現象を起さない製品の製造
に成功したのである。
従来よりかまぼこの栄養価を高めろため、グチ、スケソ
ウダラ等の魚肉に調味料、澱粉等を加え薄情した摺身に
水、大豆蛋白及び食用油からなるエマルジョンを前記摺
身に対し約10係程度添加し、再度薄情して製品を作る
方法は発表されているが、本発明はその種の発表とは目
的及び構成を異にし、全く新規な事実に基〈発明である
本発明に使用する食用油とは、大豆油、精製椰子油、ご
ま油、米糖油、その他通常食用に供する油は何れも使用
できる。
又大豆蛋白としては、脱脂大豆を浸出、分離した蛋白が
好ましく、通常各種銘柄で市販されている大豆蛋白は何
れも使用できる。
前記三者の混合割合は何れも1〜9重量部の間で混合使
用するものであり、その範囲より外れると、良好なエマ
ルジョンが得られないので注意する必要がある。
これらの混合物は大豆蛋白重量の3〜4倍重量の水また
は豆乳を加え高速ミキサー例えばアトマイザ−の如き乳
化装置で乳化するものであるが、このとき乳化を容易に
するためシュガーエステル等の可食性界面活性剤を使用
してよいことは勿論である。
乳化に際しては普通水が使用されるが、水の代りに豆腐
製造時に作られる豆乳を使用してもよい。
豆乳は適宜水で希釈して用いてもよく、これによって大
豆の好ましい風味を製品に与えることができるようにな
る。
次いで上記エマルジョンを塩摺り摺身100重量部に対
し80〜120重量部を加え高速攪拌機例えばサイレン
トカッターの如きもので攪拌混合する。
尚本発明者らの研究によると、塩摺り摺身を100重量
〜20重量部、前記大豆蛋白エマルジョンを0〜80重
量部と混合割合を異にし、これを−20℃でO〜90日
間保存して、解凍後揚げて一昼夜冷蔵した試料につきレ
オロメーターによって、ゲル強度を測定した結果は添付
図面の如くなる。
尚ゲル強度の測定はサンプルの表面の揚げ皮を取り除い
て13mmの厚さとなし、くさび形2間のプランジャー
で10mmの深さまで圧縮した。
図により判明する如く、塩摺り摺身100〜70重量部
、大豆蛋白エマル2370〜30重量部ではレオロメー
ターの読みが3日進は大して変化しないがその後急激に
上昇する。
このことは製品が凍結保存により硬くなり、練製品の生
命たるソフト性を失うことを意味し、実用に供すること
はできない。
然し塩摺り摺身60〜40重量部二大豆蛋白エマルジョ
ン40〜60重量部混合したものは120日保存した後
も大して変化はない。
このことは長期に渡って安定なゲルを維持し、品質が劣
化しないことを意味する。
又塩摺り摺身30〜20重量部二大豆蛋白エマルジョン
70〜80重量部混合したものは最初よりゲル強度が低
く、且つ保存により低下傾向を示すので実用に供するこ
とはできない。
本発明に使用する塩摺り摺身100重量部に対し、大豆
蛋白エマルジョン80〜120重量部とは、実に上記知
見により完成したものであり、前記エマルジョンを摺身
に対し10%添加する技術とは根本的に相違するもので
ある。
更に図表の製品を、12人の人間により官能テストを行
った結果を第1表に示す。
試験は製品の硬さ、なめらかさ、弾力性について、検査
し、凍結前の揚げた製品を5.0点として評価した。
上表より判明する如く、塩摺り摺身100重量部に大豆
蛋白エマルジョンを80重量部以上存在させると凍結に
よる変性現象、面上における硬化、ぼそぼそ化の傾向が
なくなりソフト性に富む製品となる。
然し、大豆蛋白エマルジョンを140重量部以上加えた
ものでは逆に極端に柔(なり、なめらかさというよりは
ぼそつ(傾向を有し、好ましい食感のものとはならない
又塩摺り摺身の割合が少ないため魚肉のゲル形成が生ぜ
ず、水産練製品様の食品とはならない。
従来の魚肉を主体とした練製品では、高速攪拌、例えば
1500〜3000rpm行うと身が浮いたり、成型時
にダレを生じたりして好ましくなかった。
この大豆蛋白エマルジョンを添り目した場合は高速攪拌
しても身が浮いたり、ダしたすせず、又、魚肉の場合は
、摺り上げ温度を低く保たなければならないが、本発明
の場合は、それほど温度に敏感でなく、25℃まで可能
である。
又、この大豆蛋白エマルジョンによって吸水性(保水性
)、結着性が向上し、水延ばしも従来のものよりも増や
せる利点もある。
この塩摺り摺接と大豆蛋白エマルジョンの混合物は、成
型後、そのまま、あるいは冷蔵〜40℃で所定の時間坐
らせ、欠は蒸気加熱後、急速凍結して、凍結保存が長期
にわたっても、解凍後の製品に変化が生じない。
解凍後の状態(・ま弾力があり、なめらかであり、もち
ろん氷結晶も起きず、ソフト性を有したものである。
解凍後、蒸す、揚げる、焼く工程も自由である。
もちろん蒸す、揚げる、焼く工程の後に急速凍結しても
同様の品質が保たれる。
又緩慢凍結を行えば、いわゆる凍豆腐風のスポンジ伏の
形態も可能で、層状にも出来、後者の場合は解凍後圧縮
脱水すると、繊維状になり畜肉食品の原料にもなり得る
特に赤身魚については、鮮度そしてpHが大きくゲル形
成能に影響するが、たとえ低いpH1例えばpH6であ
っても、この植物蛋白エマルジョンを添加すると、エマ
ルジョン自身のゲル強度が配合比によって自由自在に調
整できるため、いかなるゲルの硬さにも出来ることも特
徴であり、応用範囲が期待出来る。
要するに塩摺り摺接に対しての植物蛋白エマルジョンの
添加割合が重要で、80〜120%以外ではソフト性を
有した弾力のあるなめらかな製品は出来ない。
本発明は上述の如くしてなるものであり、前記加工段階
で調味料、野菜、肉等を添加し、成形に製造すると、種
々の変った製品とすることができる。
このように魚肉の利用応用範囲が拡大され、又魚肉の硬
くごりごりとなる凍結変性防止されることにより、需要
も犬となるもので工業的価値も犬である。
以下実施例により本発明の詳細な説明する。
実施例 1 常法により製造したスケソウダラ塩摺り摺接に水4部、
植物油0.9部、大豆蛋白1部の混合エマルジョンを塩
摺り摺接に対して0〜160%(変量)添加してサイレ
ントカッター及びステファンカッターで1500〜30
00rpm3〜5m1n高速攪拌して成型、30℃坐り
後急速凍結−160℃10m1n行い、各々凍結保存を
し、日数をかえて各々さつま揚げと同様の方法で油で揚
げた。
以下3ケ月凍結保存、解凍後油で揚げ一昼夜冷蔵後レオ
ロメーター、官能テストで、品質を比較した。
その結果は第1表に示される通りであるが、塩摺り摺接
に対して大豆蛋白エマルジョン80〜120係のものが
もつともソフト性のある好ましい食感を得た。
実施例 2 実施例1の製法の混合物に野菜、調味料、肉等を所定の
割合で混合して、ハンバーグ、チキンボール等の材料に
50係添加せしめて急速凍結しても、魚肉の硬くなる変
性が防止できろため、従来のように硬いハンバーグ、チ
キンボールとならずソフト感のあるものが出来た。
ハンバーグ等に植物蛋白を添加した商品は存在するが、
魚肉を添加してこのゲル形成能を利用したものは限られ
ている。
魚肉を添加して凍結すると全(異質の硬し・・・ンバー
グとなってしまうが、この混合物をオU用すると、前記
のようなことは起らず、非常にンフト性のあるものが出
来る。
【図面の簡単な説明】
図面はレオロメーターによるゲル強度を示すもので、図
中、 番号 塩摺り摺接 :大豆蛋白エマルジョン1 1
00(重量部)二 〇(重量部)2 90
:103 80
:204 70 :305
60 :406 50
:507 40
:608 30 ニア09
20 :80として示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 グチ、スケソウダラ又は赤身魚等の魚肉を原料とし
    た塩摺り摺り身に食用油1〜9重量部、大豆蛋白1〜9
    重量部及び大豆蛋白の3〜4倍重量部の水または豆乳を
    混合してなるエマルジョンを前者100重量部に対し後
    者80〜120重量部を添加して高速攪拌混合し、成型
    し、冷蔵〜40℃で坐り、又は加熱後急速凍結すること
    を特徴とする高蛋白水産練製品様食品の製法。 2、特許請求の範囲第1項において、塩摺り摺りJIK
    エマルジョンを添加して高速攪拌混合後、調味料、野菜
    、肉等を混合することを特徴とする高蛋白水産練製品様
    食品の製法。
JP52002442A 1977-01-14 1977-01-14 高蛋白水産練製品様食品の製法 Expired JPS5941386B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52002442A JPS5941386B2 (ja) 1977-01-14 1977-01-14 高蛋白水産練製品様食品の製法

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JP52002442A JPS5941386B2 (ja) 1977-01-14 1977-01-14 高蛋白水産練製品様食品の製法

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Publication Number Publication Date
JPS5388355A JPS5388355A (en) 1978-08-03
JPS5941386B2 true JPS5941386B2 (ja) 1984-10-06

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JP52002442A Expired JPS5941386B2 (ja) 1977-01-14 1977-01-14 高蛋白水産練製品様食品の製法

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