JPS5940088Y2 - 可変クラウンロ−ル - Google Patents
可変クラウンロ−ルInfo
- Publication number
- JPS5940088Y2 JPS5940088Y2 JP3126680U JP3126680U JPS5940088Y2 JP S5940088 Y2 JPS5940088 Y2 JP S5940088Y2 JP 3126680 U JP3126680 U JP 3126680U JP 3126680 U JP3126680 U JP 3126680U JP S5940088 Y2 JPS5940088 Y2 JP S5940088Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeve
- roll
- load
- gap
- arm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、ロールクラウン翼が調節できる可変クラウン
ロール(以下、VCロールという)に関するものである
。
ロール(以下、VCロールという)に関するものである
。
VCロールは、例えば第1図に示すようにアーμ1とス
リーブ2との間に環状の間隙3を設け、その間隙内に外
部から油等の高圧媒体4をロータリジヨイント5を介し
供給してスリーブ2の脹み方向の撓みを加減し、所定の
クラウン量を得るようにしたものであり、従来では熱延
鋼板用調質圧延機等軽圧延荷重ミル用に使用されている
が、熱延、冷延タンデムミル等絞り込みなどの異常荷重
の発生しやすいミル用としては使用されていない。
リーブ2との間に環状の間隙3を設け、その間隙内に外
部から油等の高圧媒体4をロータリジヨイント5を介し
供給してスリーブ2の脹み方向の撓みを加減し、所定の
クラウン量を得るようにしたものであり、従来では熱延
鋼板用調質圧延機等軽圧延荷重ミル用に使用されている
が、熱延、冷延タンデムミル等絞り込みなどの異常荷重
の発生しやすいミル用としては使用されていない。
そこで、VCロールを前記ミル用に使用する場合、軽荷
重圧延では生じなかったコイルの絞り込み等異常荷重が
負荷する圧延トラブルが生ずるおそれがあり、しかも従
来のVCロールではスリーブ中央の初期間隙量(組立て
時のもの)は異常荷重時スリーブ2が凹み方向に撓んで
アーμ1に接触する程小さくなかったため、スリーブ2
の発生応力σが荷重Pに略比例して増大し、その荷重が
ある値を越えると、スリーブ2はアーμ1に当らず自由
に凹み方向に撓みスリーブ材料の降伏点や引張強さを越
えスリーブが割損するおそれがある。
重圧延では生じなかったコイルの絞り込み等異常荷重が
負荷する圧延トラブルが生ずるおそれがあり、しかも従
来のVCロールではスリーブ中央の初期間隙量(組立て
時のもの)は異常荷重時スリーブ2が凹み方向に撓んで
アーμ1に接触する程小さくなかったため、スリーブ2
の発生応力σが荷重Pに略比例して増大し、その荷重が
ある値を越えると、スリーブ2はアーμ1に当らず自由
に凹み方向に撓みスリーブ材料の降伏点や引張強さを越
えスリーブが割損するおそれがある。
従ってVCロールは従来のままでは異常荷重の発生しや
すい、7例えばタンデムミルに使用する際には、スリー
ブ強度の点で制約される場合があった。
すい、7例えばタンデムミルに使用する際には、スリー
ブ強度の点で制約される場合があった。
本考案は、前記従来の問題点を解決するために創案され
たもので、異常荷重時におけるスリーブの凹み方向自由
撓み量よりアーμとスリーブ間の初期間隙量を小さくす
ることにより、異常荷重時スリーブをアーμに接触支持
させて異常荷重をスリーブとアーμに支持せしめスリー
ブの発生応力を大巾に緩和して異常荷重の発生しやすい
ミル用としても使用できるようにした可変クラウンロー
ルを提供することを目的とする。
たもので、異常荷重時におけるスリーブの凹み方向自由
撓み量よりアーμとスリーブ間の初期間隙量を小さくす
ることにより、異常荷重時スリーブをアーμに接触支持
させて異常荷重をスリーブとアーμに支持せしめスリー
ブの発生応力を大巾に緩和して異常荷重の発生しやすい
ミル用としても使用できるようにした可変クラウンロー
ルを提供することを目的とする。
以下、本考案を図示する実施例により説明すると、1は
アーμ、2はスリーブ、3は間隙で、その間隙内に高圧
媒体4をロータリジヨイント5を介し供給してスリーブ
2の脹み方向の撓みを加減することにより、所定のクラ
ウン量が得られるようVCロールが組立てられている。
アーμ、2はスリーブ、3は間隙で、その間隙内に高圧
媒体4をロータリジヨイント5を介し供給してスリーブ
2の脹み方向の撓みを加減することにより、所定のクラ
ウン量が得られるようVCロールが組立てられている。
このロールの組立て状態において間隙3を槽底するアー
μ1とスリーブ2の対向面が図示する如く平行である場
合の他、スリーブ2の対向面がスリーブ中央に向かい間
隙量が漸次増すよう傾斜し■状をなしている場合がある
から、その間隙量はスリーブ中央におけるものを基準と
して考えると、通常荷重時においてスリーブ2が自由に
凹み方向に撓んだときの撓み量よりロール組立て時にお
ける初期間隙量が小さくなるよう間隙3が定められてい
る。
μ1とスリーブ2の対向面が図示する如く平行である場
合の他、スリーブ2の対向面がスリーブ中央に向かい間
隙量が漸次増すよう傾斜し■状をなしている場合がある
から、その間隙量はスリーブ中央におけるものを基準と
して考えると、通常荷重時においてスリーブ2が自由に
凹み方向に撓んだときの撓み量よりロール組立て時にお
ける初期間隙量が小さくなるよう間隙3が定められてい
る。
この間隙3は媒体4の応答性から実用上0〜20%に設
定することが好ましい。
定することが好ましい。
以上の槽底において、スリーブ2の荷重Pによる発生応
力σはスリーブ2がアーμ1に接触するまでは荷重Pに
略比例して増大するが、荷重が異常に高くなるとスリー
ブ2がアーμ1に接触し、その異常荷重はスリーブ2お
よびアーμ1で支持されることとなり、異常荷重時にあ
ってはスリーブ2によってのみ支持する従来の場合に比
べてスリーブ2の発生応力σは大巾に緩和される。
力σはスリーブ2がアーμ1に接触するまでは荷重Pに
略比例して増大するが、荷重が異常に高くなるとスリー
ブ2がアーμ1に接触し、その異常荷重はスリーブ2お
よびアーμ1で支持されることとなり、異常荷重時にあ
ってはスリーブ2によってのみ支持する従来の場合に比
べてスリーブ2の発生応力σは大巾に緩和される。
第2図は媒体圧力O1荷重0のロール組立て状態を示し
、同図中の一点鎖線は媒体圧力0〜500kg/cra
程度、荷重0の状態を示し、また同図中の二点鎖線は異
常荷重時スリーブ2がアーμ1に接触した直後の状態を
示している。
、同図中の一点鎖線は媒体圧力0〜500kg/cra
程度、荷重0の状態を示し、また同図中の二点鎖線は異
常荷重時スリーブ2がアーμ1に接触した直後の状態を
示している。
また、第3図はスリーブ2がアーμ1に接触した後のス
リーブおよびロール胴部の変形した状態を示している。
リーブおよびロール胴部の変形した状態を示している。
そして、第2図、第3図中各状態におけるロール胴長中
心部表面の位置に付したI、 n、 III、 iv
は前記一点鎖線の状態におけるもの■を基準とする荷重
に応じたロール胴長中心部表面の変化状況を示している
。
心部表面の位置に付したI、 n、 III、 iv
は前記一点鎖線の状態におけるもの■を基準とする荷重
に応じたロール胴長中心部表面の変化状況を示している
。
第4図は前記したスリーブ最大発生応力σと荷重Pとの
関係を二点鎖線で示す従来の場合との対比において示す
とともに、符号I、 n、 III、 Nを用いて第
2図、第3図との対応関係を明らかにしている。
関係を二点鎖線で示す従来の場合との対比において示す
とともに、符号I、 n、 III、 Nを用いて第
2図、第3図との対応関係を明らかにしている。
すなわち、スリーブ2は■〜■では通常圧延範囲にあっ
て脹み方向に撓み、また■〜■ではアーμ、スリーブ間
の初期間隙σの範囲内にあって凹み方向に自由に撓み、
さらに■〜ではアーμ1に接して自由撓みが制約される
こと、および、■〜においてはスリーブ2の最大発生応
力σが従来では■′で示されるところ■で示されるもの
まで大巾に低下することが第4図によって明らかにわか
る。
て脹み方向に撓み、また■〜■ではアーμ、スリーブ間
の初期間隙σの範囲内にあって凹み方向に自由に撓み、
さらに■〜ではアーμ1に接して自由撓みが制約される
こと、および、■〜においてはスリーブ2の最大発生応
力σが従来では■′で示されるところ■で示されるもの
まで大巾に低下することが第4図によって明らかにわか
る。
本考案は以上の通り、アーμとスリーブ間の初期間隙量
を異常荷重時のスリーブの凹み方向自由撓み量より小さ
くしたにすぎない簡単な槽底でありながら、絞り込み等
、異常荷重が負荷する圧延トラブル時に異常荷重時スリ
ーブをアーμに接触支持させて荷重をスリーブとアーμ
に支持せしめスリーブの発生応力を大巾に低下させるこ
とができるから、異常荷重の発生しやすいミル用として
もVCロールを使用して、その利点を最大限に利用でき
るものである。
を異常荷重時のスリーブの凹み方向自由撓み量より小さ
くしたにすぎない簡単な槽底でありながら、絞り込み等
、異常荷重が負荷する圧延トラブル時に異常荷重時スリ
ーブをアーμに接触支持させて荷重をスリーブとアーμ
に支持せしめスリーブの発生応力を大巾に低下させるこ
とができるから、異常荷重の発生しやすいミル用として
もVCロールを使用して、その利点を最大限に利用でき
るものである。
第1図は可変クラウンロールの構造を示す概要図、第2
図は本考案の実施例を示す要部拡大断面図、第3図は作
用説明用断面図、第4図はスリーブ最大発生応力と荷重
との関係を示す線図である。 1・・・・・・アーμ、2・・・・・・スリーブ、3・
・・・・・間隙、4・・・・・・媒体、5・・・・・・
ロータリジヨイント、σ・・・・・・初期間隙量。
図は本考案の実施例を示す要部拡大断面図、第3図は作
用説明用断面図、第4図はスリーブ最大発生応力と荷重
との関係を示す線図である。 1・・・・・・アーμ、2・・・・・・スリーブ、3・
・・・・・間隙、4・・・・・・媒体、5・・・・・・
ロータリジヨイント、σ・・・・・・初期間隙量。
Claims (1)
- アーμとスリーブとの間に環状の間隙を設け、その間隙
内に外部から高圧媒体を供給して該スリブの撓みを加減
し、所定のクラウン量を得るようにした可変クラウンロ
ールにおいて、前記アーμとスリーブ間の初期間隙量を
異常荷重時の該スリーブの凹み方向自由撓み量より小さ
くしたことを特徴とする可変クラウンロール。
Priority Applications (15)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3126680U JPS5940088Y2 (ja) | 1980-03-11 | 1980-03-11 | 可変クラウンロ−ル |
AU67688/81A AU544037B2 (en) | 1980-03-11 | 1981-02-26 | Variable crown roll |
CA000372200A CA1170087A (en) | 1980-03-11 | 1981-03-03 | Variable crown roll |
SE8101377A SE441984B (sv) | 1980-03-11 | 1981-03-03 | Vals med variabel bombering |
GB8106822A GB2070994B (en) | 1980-03-11 | 1981-03-04 | Variable crown roll |
AR284545A AR227776A1 (es) | 1980-03-11 | 1981-03-06 | Cilindro de comba variable para laminacion |
MX81186293A MX152302A (es) | 1980-03-11 | 1981-03-09 | Mejoras en rodillo de corona variable para molinos que manejan cargas pesadas |
FR8104751A FR2477913A1 (fr) | 1980-03-11 | 1981-03-10 | Cylindre a bombement variable |
LU83210A LU83210A1 (fr) | 1980-03-11 | 1981-03-10 | Cylindre a bombement variable |
IT8167333A IT1144158B (it) | 1980-03-11 | 1981-03-10 | Cilindro di laminatoio a superficie esterna variabile |
BR8101400A BR8101400A (pt) | 1980-03-11 | 1981-03-10 | Cilindro de coroa variavel |
BE0/204080A BE887885A (fr) | 1980-03-11 | 1981-03-10 | Cylindre a bombe variable |
DE19813109316 DE3109316A1 (de) | 1980-03-11 | 1981-03-11 | Variable woelbungswalze |
IN263/CAL/81A IN155422B (ja) | 1980-03-11 | 1981-03-11 | |
ES500278A ES500278A0 (es) | 1980-03-11 | 1981-03-11 | Cilindro con bombeo variable |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3126680U JPS5940088Y2 (ja) | 1980-03-11 | 1980-03-11 | 可変クラウンロ−ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56137804U JPS56137804U (ja) | 1981-10-19 |
JPS5940088Y2 true JPS5940088Y2 (ja) | 1984-11-12 |
Family
ID=29627131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3126680U Expired JPS5940088Y2 (ja) | 1980-03-11 | 1980-03-11 | 可変クラウンロ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5940088Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-03-11 JP JP3126680U patent/JPS5940088Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56137804U (ja) | 1981-10-19 |
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