JPS5938557B2 - 携帯時計 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は携帯時計に関するものである。

従来の携帯時計においては時計本体の１２時側、６時側
それぞれにロー付あるいは着脱可能な嵌合装置によって
バンドを固着し、１２時側、６時側それぞれのバンドの
端末に尾錠を固着し、その尾錠により時計体を腕時装置
するものであった。

この場合尾錠は、デザイン的に見映えが悪いだけでなく
装着がしにくいため時計を落して傷付けてしまうことも
あった。

第１図、第２図は従来の実施例を示す図である。

第１図において１は時計本体２−Ａ、２−Ｂは時計体１
の１２時側、６時側それぞれにロー付されたバンド、３
−Ａ、３千Ｂはバンド２−Ａ、２−Ｂに固着された尾錠
を示す。

当実施例は金属バンドを時計にロー付したいわゆるバン
ドロー付モデルを示したものであるが、レザーバンドを
時計体に固着する外めには時計体の１２時側、６時側に
銃と呼ばれる突起を出し、その鋏にバネ棒を介してバン
ドを装置するのが一般的である。

第２図において１２はレザーバンド、１３は尾錠を示す
ものであり、バンドの尾錠部分において、このような装
置が付くために見映えが非常に悪いことと、時計を腕に
装着する時の腕の内側で尾錠を操作するため装置しにく
いこともあり時計を落し易く、その結果時計を破損した
り、傷つけたりしてしまうことが多かった。

本発明は北記の点に鑑みてなされたものである。

本発明の目的は、腕に装着し易い時計を提供することに
ある。

さらに本発明はデザイン的に見映えの良い時計を提供す
ることにある。

本発明の要旨は、時計バンドと、前記バンドの一端に回
着された時計本体と、前記バンドのもう一端に固着され
たリング状の擬似時計体とから成り、前記時計本体は胴
と、胴に固定されるカバーガラスと、胴に固定され前記
胴の外径より小さく凸状の嵌合部を有する裏ブタと、裏
ブタに固定されたバネとを有し、前記擬似時計体は裏ブ
タの前記嵌合部に挿入されるリング状内方の嵌合部と、
胴の外径とはほぼ同一ないし径小の外周部と、リング状
内方の前記嵌合部に設けられ前記バネと係合する喰付溝
と、前記擬似時計体の径方向に設けた穴に挿入され前記
バネを内方に押し込んで前記バネと前記喰付溝の喰付係
合を解除するロック解除ボタンとを有するものである。

次に本発明を図面に従って詳細に説明する。

第３図、第４図は本考案の実施例を示す図であり、２１
は時計本体、２２はバンド、２３は各図から明らかな如
くリン状の擬似時計体である。

時計バンド２２の一端２２−Ａには時計体２１がロー付
されており、バンド２２のもう一方の端２２−Ｂには擬
似時計体がロー付されている。

時計本体２１と擬似時計体２３とにはそれぞれ嵌合部２
４−八と２４−Ｂが設けられており時計本体を腕に装着
する時には２４−Ａを２４−Ｂに挿入することにより固
定される。

この時、時計本体に設けられたバネ２５が擬似時計体の
喰付溝２６に喰付いて腕の動作で簡単に時計がはずれな
いようにロックされる。

また時計をはずす時にはロック解除ボタン２１によりバ
ネ２５を押し込んで時計本体と擬似時計本体のロックを
解除する。

ロック解除ボタン２７は１カ所でもよいが第４図のごと
く対角方向に２カ所設けしかも１時側と７時側にレイア
ウトするのが人間工学的にも操作し易い位置となる。

また、リュウズ３０における巻真パイプは擬似時計体２
３に設けられた案内溝２９に挿入することにより時計本
体２１と擬似時計体２９との回転方向に位置ズレを防止
するストッパーとなる。

第５図、第６図は、本発明の実施例をさらに詳細に示し
た図である。

第５図は１２時−６時方向の断面を示す図であり、３１
はカバーガラス、３２はガラス固定ピン、３５は裏ブタ
、３４はムーブメント、３７は胴、３８は中枠、３９は
文字板、２３は擬似時計体、２５はバネである。

カバーガラス３１は時計本体の胴３７の北面に透明接着
剤により固定され、ガラス固定ピン３２により位置決め
されている。

胴３７のガラスの載り面３７−Ａはスジ目あるいは鏡面
さらには印刷等の仕上が可能であり、デザインバラエテ
ィ−を広げることが可能である。

ムーブメント３４は弾性部材から成る中枠３８により径
方向のガタを防止し、裏ブタ３３に装着される。

文字板３９はムーブメント３４の上面に固定され胴３４
と裏ブタ３３によってサンドインチ状に固定される。

バネ２５は裏ブタ３３の下方の凸状の嵌合部２４−Ａの
全周にわたって設けられた溝にバネ２５の一部を固着し
、時計体の平面の数カ所において擬似時計体２３のリン
グ状内方の嵌合部２４−Ｂに設けられた喰付溝と喰い合
う突起部を有するような形状となっている。

また時計本体と擬似時計体との嵌合をし易くするため擬
似時計体２３の上面部に案内面２３−Ｎ、裏ブタ３３の
底面の案内面３３−Ａを設けると一層効果的である。

バンドの一端２２−Ａは時計本体の胴３７にロー付され
、バンドの他の一端２２−Ｂは擬似時計体２３にロー付
けされている。

擬似時計体２３のリング状の外周部は各図の如く胴３７
の外径とほぼ同一ないし径小となっているので、時計本
体２１の下に擬似時計体２３が隠れることとなって表側
の外観が損なわれない。

第６図は、３時位置断面とロック解除ボタン部の断面を
示すものであり、３５は裏ブタ止メネジ、２７はロック
解除ボタン、３６は板バネ、３０はリュウズ、４０は巻
真、４１はパイプ、４２はリュウズパッキンを示す。

裏ブタ止メネジ３５は裏ブタ３３を胴３７に固定するも
のであり、裏ブタ乎面丑において少なくとも３カ所ない
し４カ所設けられている。

ロック解除ボタン２７は擬似時計体の径方向に設けられ
た穴に挿入され一定のストロークＡを有し、ロック解除
ボタン２７の脱落防止のためブツシュ４３により摺動自
由にセットされている。

ロック解除ボタン２７は、その一端においてバネ２５と
接触し通常はバネ２５の力によりケースの外側へ押し出
される方向でセットされている。

ロック解除ボタン２１の他の一端、すなわち時計体の外
側からロック解除ボタン２７が押された時はバネ２５を
バネ案内溝２５−Ａに押し込まれ時計本体と擬似時計体
とのロックが解除されるため板バネ３６の反発力により
時計本体と擬似時計体とが分離する。

巻真パイプ４１は胴３７に打ち込まれており、このパイ
プ周辺部が擬似時計体と噛み合って時計体の平面方向の
回転防止となる。

以上述べたような構造にすると時計本体と擬似時計体と
が時計を腕に装置する時の装置、一般的には尾錠と呼ば
れる部分を構成するため、バンドの中間部に尾錠を設け
る必要がなくデザイン的に非常に見映えが良くなるだけ
でなく、バンドの中間部に尾錠の凸凹がないため腕に付
けた時の装置感が非常に良い。

また時計の着脱は時計本体の周辺で行うのとロック解除
ボタンを押してワンタツチで時計がはずれ、時計本体を
擬似時計体に押し込むだけで時計を腕に装着できるため
、着脱がし易いだけでなくあやまって時計を落してしま
うこともないため従来の尾錠方式に比べ非常に有利であ
る。

また本発明はケースと面のほぼ全般にわたるガラスを透
明接着剤により固着してあり、さらに数ケ所にガラスの
位置決めピンがあるため従来の腕時計とは全く雰囲気の
異なるデザイン的には新しいジャンルのモデルを提供す
ることも可能さなる。

特にガラスをとうして見えるケース北面に施こされた印
刷、仕北、その他のパターンは、より一層モデルに神秘
感を与えるものである。

さらにガラスは無色透明だけでなく、茶系統、青系統な
どの色付にするとデザイン的な効果は一層良くなる。

以丘述べたように本発明は時計用バンドの一端に時計本
体を固着し、他の一端に擬似時計体を固着し、時計本体
と擬似時計体とが時計を着脱する時の唯一の着脱装置と
することにより、時計を腕に装着し易く、さらにデザイ
ン的に非常に見映えのよい時計を提供することができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の実施例を示す図であり１は時計
本体、２はバンドである。 第３図、第４図、第５図、第６図は本発明の実施例を示
すものである。 ２１は時計本体、２３は擬似時計体、２２はバンド、２
７はロック解除ボタンを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 時計バンドと、前記バンドの一端に固着された時計
   本体と、前記バンドのもう一端に固着されたリング状の
   擬似時計体とから成り、前記時計本体は胴と、胴に固定
   されるカベ−ガラスと、胴に固定され前記胴の外径より
   小さく凸状の嵌合部を有する裏ブタと、裏ブタに固定さ
   れたバネとを有し、前記擬似時計体は裏ブタの前記嵌合
   部に挿入されるリング状内方の嵌合部と、胴の外径とほ
   ぼ同一ないし径小の外周部と、リング状内方の前記嵌合
   部に設けられ前記バネと係合する喰付溝と、前記擬似時
   計体の径方向に設けた穴に挿入され前記バネを内方に押
   し込んで前記バネと前記喰付溝の喰付係合を解除するロ
   ック解除ボタンとを有することを特徴とする携帯時計。