JPS5937533B2 - 電気摺動接触子 - Google Patents
電気摺動接触子Info
- Publication number
- JPS5937533B2 JPS5937533B2 JP16748280A JP16748280A JPS5937533B2 JP S5937533 B2 JPS5937533 B2 JP S5937533B2 JP 16748280 A JP16748280 A JP 16748280A JP 16748280 A JP16748280 A JP 16748280A JP S5937533 B2 JPS5937533 B2 JP S5937533B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contact
- sliding
- plated
- present
- sliding contact
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Details Of Resistors (AREA)
- Contacts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、コネクタ、スイッチなど摺動接触をともなう
機構部品に使用する電気摺動接触子に関する。
機構部品に使用する電気摺動接触子に関する。
従来のコネクタなどの電気摺動接触子は、一般的に下地
金属としてCu合金ばね材料を使用し、この下地金属上
にNLAuの順にめつきを施した接触子(あるいはNi
、Agの順にめつきを施した接触子など)が用いられて
いる。
金属としてCu合金ばね材料を使用し、この下地金属上
にNLAuの順にめつきを施した接触子(あるいはNi
、Agの順にめつきを施した接触子など)が用いられて
いる。
これらの接触子の電気的結合方法としては、例えば、プ
ラグとジャックよりなる接触子対は互に同一めつき処理
表面が用いられている。このような接触子対に対して最
近Auよりも低価格なPdを使用して、下地金属上にN
i、Pd、Auの順にめつきを施した接触子が使用され
ている。
ラグとジャックよりなる接触子対は互に同一めつき処理
表面が用いられている。このような接触子対に対して最
近Auよりも低価格なPdを使用して、下地金属上にN
i、Pd、Auの順にめつきを施した接触子が使用され
ている。
しかしながら、Auを使用しているために価格的に高価
であるという欠点がある。この欠点を解消するためにN
i−Pd−In多層めつき接触子があるが、この接触子
をコネクタなどの摺動接触子として同一接触子を組合せ
て使用すると摩擦係数が高く、したがつて摩耗が大きい
欠点がある。本発明は前項に記したNi−Pd−Auま
たはNi−Pd−Inめつき電気接触子の欠点を解消せ
んとするもので、接触子対を組合せる際に接触子の表面
の一方をAuとし、他方をInからなるような組合せに
より優れた接触性能(摩擦係数、摩耗)をもつ新しい電
気摺動接触子を提供するにある。本発明は、異種の材料
を摺動接触させて耐摩耗性の向上をはかるようにしたも
のである。
であるという欠点がある。この欠点を解消するためにN
i−Pd−In多層めつき接触子があるが、この接触子
をコネクタなどの摺動接触子として同一接触子を組合せ
て使用すると摩擦係数が高く、したがつて摩耗が大きい
欠点がある。本発明は前項に記したNi−Pd−Auま
たはNi−Pd−Inめつき電気接触子の欠点を解消せ
んとするもので、接触子対を組合せる際に接触子の表面
の一方をAuとし、他方をInからなるような組合せに
より優れた接触性能(摩擦係数、摩耗)をもつ新しい電
気摺動接触子を提供するにある。本発明は、異種の材料
を摺動接触させて耐摩耗性の向上をはかるようにしたも
のである。
一般に異種材料接触の方が同種材料接触よりも摩耗が少
ない場合が多い。
ない場合が多い。
それは接触点表面の材料がおたがいに合金化されやすい
かどうか、あるいは表面皮膜の形成状態などによつて影
響される。本発明の構成は最表面がAuめつきの接触子
Aと、最表面がInめつきの接触子Iの組合せ接触によ
り、Auめつき−Auめつきの同種接触と同等の接触性
能を得るようにしたものである。すなわち、一例として
コネクタのプラグとジャックで説明すると、プラグとし
てAを、またジャックとしてIを用いる組合せが本発明
である。つまり、プラグのように摺動トラックがジャッ
クのそれに比べて実質的に、より大きい方の接触子Xの
表面はAuめつきよりなり、一方摺動トラックが比較的
小さい方の接触子Yは工nめつきよりなるという異種接
触方式が本発明である。本発明の組合せ接触が、他の組
合せ、すなわち本発明と逆にした組合せ接触などに比較
して優れている理由は、次のように説明できる。接触子
Yは接触子Xよりも摺動トラツクが小さいためにYの方
がXよりも温度上昇が大きい。
かどうか、あるいは表面皮膜の形成状態などによつて影
響される。本発明の構成は最表面がAuめつきの接触子
Aと、最表面がInめつきの接触子Iの組合せ接触によ
り、Auめつき−Auめつきの同種接触と同等の接触性
能を得るようにしたものである。すなわち、一例として
コネクタのプラグとジャックで説明すると、プラグとし
てAを、またジャックとしてIを用いる組合せが本発明
である。つまり、プラグのように摺動トラックがジャッ
クのそれに比べて実質的に、より大きい方の接触子Xの
表面はAuめつきよりなり、一方摺動トラックが比較的
小さい方の接触子Yは工nめつきよりなるという異種接
触方式が本発明である。本発明の組合せ接触が、他の組
合せ、すなわち本発明と逆にした組合せ接触などに比較
して優れている理由は、次のように説明できる。接触子
Yは接触子Xよりも摺動トラツクが小さいためにYの方
がXよりも温度上昇が大きい。
そのために融点の低いInは摺動開始後、比較的早い時
期にその下層にあるPdと相互拡散が起り表面はIn−
Pd合金化される。したがつて実質的な接触はX接触子
のAuとY接触子のIn−Pd合金の接触現象になつて
、優れた接触性能を示すようになる。一方、本発明の組
合せと逆の組合せ、すなわち摺動トラツクの大きい方の
接触子Xの表面をInめつきとし、小さい方の接触子Y
の表面をAuめつきにした場合には、X接触子の温度上
昇は比較的小さいため、下層との拡散が起る前に最表面
にあるInが、わずかに酸化を起す。
期にその下層にあるPdと相互拡散が起り表面はIn−
Pd合金化される。したがつて実質的な接触はX接触子
のAuとY接触子のIn−Pd合金の接触現象になつて
、優れた接触性能を示すようになる。一方、本発明の組
合せと逆の組合せ、すなわち摺動トラツクの大きい方の
接触子Xの表面をInめつきとし、小さい方の接触子Y
の表面をAuめつきにした場合には、X接触子の温度上
昇は比較的小さいため、下層との拡散が起る前に最表面
にあるInが、わずかに酸化を起す。
このIn酸化物は金属1nより硬いために、摺動接触の
際にあたかも研磨剤のような作用をして、摩擦係数を高
くし、したがつて摩耗を大きくすることになる。この組
合せは接触性能が劣る。つまり、異種材料による摺動接
触において、摺動接触面積のより大きい接触子の表面が
Auよりなり、小さい接触子の表面がInよりなるとい
う組合せが本発明による新しい電気摺動接触子である。
際にあたかも研磨剤のような作用をして、摩擦係数を高
くし、したがつて摩耗を大きくすることになる。この組
合せは接触性能が劣る。つまり、異種材料による摺動接
触において、摺動接触面積のより大きい接触子の表面が
Auよりなり、小さい接触子の表面がInよりなるとい
う組合せが本発明による新しい電気摺動接触子である。
次に本発明を実施例により説明する。
第1図は本発明の実施例に使用した接触子における断面
構成の1例を示す図である。
構成の1例を示す図である。
第1図のaは本発明の接触子Xとして、またbは接触子
Yとして与えられる。
Yとして与えられる。
第1図において1は下地金属で、実施例では全てりん青
銅線PBW3−Hを使用している。
銅線PBW3−Hを使用している。
2はNiめつきで、厚さ1.5μmである。
3はPdめつきで、厚さ0.5umである。
4はAuめつきで厚さ0.1μmである。
また5はInめつきで、厚さ0.5μmである。第2図
は、接触子XおよびYを同種、異種で、か9異種の場合
にプラグ側とジヤツク側にそれぞれ組みかえた合計4通
りの摺動接触に対して、摺動回数とその時の摩擦係数の
変化を示す図である。
は、接触子XおよびYを同種、異種で、か9異種の場合
にプラグ側とジヤツク側にそれぞれ組みかえた合計4通
りの摺動接触に対して、摺動回数とその時の摩擦係数の
変化を示す図である。
なおこの摺動接触において、接触荷重は300y1摺動
長さは3W!mを往復摺動させ、1往復摺動を摺動回数
2回としてある。図中の曲線番号は表1の組合せによる
。表1のA,.bはそれぞれ第1図の構成に対応してい
る。第2図より3,4の組合せに比較して、1,2は摩
擦係数が非常に小さく、かつ安定しており、2の組合せ
、すなわち本発明の組合せが最も優れていることがわか
る。第2表は、第2図の実施例による200回摺動後の
ジャツク側接触子の接触部摩耗痕の大きさを顕微鏡観察
により求めた結果であり、摩耗痕の直径の大きさが大き
い接触子ほど摩耗が大きいことを示す。
長さは3W!mを往復摺動させ、1往復摺動を摺動回数
2回としてある。図中の曲線番号は表1の組合せによる
。表1のA,.bはそれぞれ第1図の構成に対応してい
る。第2図より3,4の組合せに比較して、1,2は摩
擦係数が非常に小さく、かつ安定しており、2の組合せ
、すなわち本発明の組合せが最も優れていることがわか
る。第2表は、第2図の実施例による200回摺動後の
ジャツク側接触子の接触部摩耗痕の大きさを顕微鏡観察
により求めた結果であり、摩耗痕の直径の大きさが大き
い接触子ほど摩耗が大きいことを示す。
以上の実施例から明らかなように、本発明の2は従来の
Pd系Auめつき接触子1と同等の接触性能を示し、本
発明の組合せ接触の優秀さが理解される。
Pd系Auめつき接触子1と同等の接触性能を示し、本
発明の組合せ接触の優秀さが理解される。
なお、接触抵抗は表1の1、2、3、4いずれの組合せ
においても25mΩ以下であり、安定した接触抵抗を示
していた。
においても25mΩ以下であり、安定した接触抵抗を示
していた。
本発明によれば、最表面のAuをAuより安価なInに
置換えることができるので、材料費の低価格化がはから
れる。プラグとしての接触子Xは、従来のAuめつぎ6
−接触子でも差支えない。
置換えることができるので、材料費の低価格化がはから
れる。プラグとしての接触子Xは、従来のAuめつぎ6
−接触子でも差支えない。
第1図は実施例に使用した試料の構成図、第2図は摺動
回数と摩擦係数の関係を示す図である。
回数と摩擦係数の関係を示す図である。
Claims (1)
- 1 相対する一対の摺動距離が異なるように組合せた電
気的摺動接触子において、摺動接触時における摺動距離
の大きい接触子の表面が本質的にAuよりなり、一方、
摺動距離が相対的に小さい接触子の表面が本質的にIn
よりなることを特徴とする電気摺動接触子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16748280A JPS5937533B2 (ja) | 1980-11-28 | 1980-11-28 | 電気摺動接触子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16748280A JPS5937533B2 (ja) | 1980-11-28 | 1980-11-28 | 電気摺動接触子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5791501A JPS5791501A (en) | 1982-06-07 |
JPS5937533B2 true JPS5937533B2 (ja) | 1984-09-10 |
Family
ID=15850493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16748280A Expired JPS5937533B2 (ja) | 1980-11-28 | 1980-11-28 | 電気摺動接触子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5937533B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59138081A (ja) * | 1983-01-27 | 1984-08-08 | ケル株式会社 | コネクタ |
-
1980
- 1980-11-28 JP JP16748280A patent/JPS5937533B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5791501A (en) | 1982-06-07 |
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