[go: up one dir, main page]

JPS5931325B2 - 経皮酸素測定用電極装置 - Google Patents

経皮酸素測定用電極装置

Info

Publication number
JPS5931325B2
JPS5931325B2 JP52101235A JP10123577A JPS5931325B2 JP S5931325 B2 JPS5931325 B2 JP S5931325B2 JP 52101235 A JP52101235 A JP 52101235A JP 10123577 A JP10123577 A JP 10123577A JP S5931325 B2 JPS5931325 B2 JP S5931325B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
membrane
cathode
oxygen measurement
transcutaneous oxygen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP52101235A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5434583A (en
Inventor
文二 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP52101235A priority Critical patent/JPS5931325B2/ja
Priority to GB7832532A priority patent/GB2003275B/en
Priority to DE2835730A priority patent/DE2835730C3/de
Priority to SE7808852A priority patent/SE438912B/xx
Priority to FR7824485A priority patent/FR2400879A1/fr
Priority to IT68958/78A priority patent/IT1160612B/it
Publication of JPS5434583A publication Critical patent/JPS5434583A/ja
Priority to US06/085,397 priority patent/US4311151A/en
Publication of JPS5931325B2 publication Critical patent/JPS5931325B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、動脈血中の酸素濃度(又は分圧)を経皮的に
測定する電極装置に関するものである。
血液、特に動脈血液中の酸素濃度を知ることは、新生児
並びに人工呼吸を必要とする重傷患者の呼吸管理を行な
う上で極めて重要である。
従来、血液中の酸素の濃度(または酸素分圧、Pa02
)を測定する方法さしては、動脈中の血液を抜き取って
直接測定する方法が主として用いられているが、この方
法では経時的連続測定が不可能であることと患者に苦痛
を与えることとが問題であった。
特に呼吸管理を要する新生児においては、低酸素による
脳障害その他の致命的な障害と高酸素による網膜破壊を
防止するためには、動脈血酸素分圧を常時測定しつつこ
れに応じた処置をとる必要があるが、従来の動脈血の採
血による方法では著しい困難と患者への負担を伴う。
なお、血管内に酸素電極を留置して連続測定を行なうこ
とも不可能ではないが、熟練を要し、かつ、著しい危険
を伴うので一般的な方法とはなり得ない。
経皮的酸素電極法は上記の直接法とは異なり、血液から
組織を通じて拡散された酸素を皮膚の表面で捕捉し、患
者に苦痛を与えることなく、経時的に連続測定が出来る
ものである。
この電極の機構は特殊なりラーク型複合酸素電極に定温
加温機構を加えたもので、これを被験者の皮膚表面にあ
てがうと皮下の組織内の酸素が皮膚から拡散して電極膜
を通って貴金属陰極に到達し、ここで還元されて水を生
じる。
この電解電流から組織内のPO2値が得られるのである
が、この際、電極膜を避てて電極と接する部分またはそ
の附近の皮膚を適温に加熱すると、電極附近の皮下組織
が局部的に動脈化するので、電極で測定される酸素分圧
は電極構造や測定条件が適切であれば動脈血のものに実
質的に等しいものとなる。
現在までに、経皮式動脈血酸素測定電極として知られて
いるものには、本発明者らのものを除くと二種類あるが
、いずれもその電極構造に固有の欠陥をもち、取り扱い
が困難で、測定値も不安定で信頼性に乏しい。
第1の形式のものは、西独のHu c hらによって1
973年より敗報にわたって報告(A、Huch。
R,Huch、 B、Arner and C1,Ro
oth、 5cand、 J。
Cl1n、 Lab、 Invest、、31 、26
9〜275(1973) s R,Huch、 D、W
、 Lubbers and A。
Huch 、Archives of Diseas
e in Chi 1dhood 249 。
21:3〜218(1974);R,Hueh、A。
Huch、M、Albani 、M、Gabriel
、F、 J−5chulte。
H,Wo l f 、 G、 Rvpprath 、
P、 Emmr i ch 、U、 5techele
G、Due、and H,Bucher、Pediat
rics、5 7 。
681〜690(1976)されたもので、第1図に示
すように0.015M程度の微細な白金線を陰極1とし
、これを銀陽極2と共に電解液を支持した酸素透過用薄
膜4(12ミクロンのテフロン膜)で被合したものであ
るが、この電極膜は電極ホルダー7にQ、IJソングで
固定される。
この電極は図のように両面テープ12で皮膚13上に貼
着して使用する。
この形式のものは電極が小さいため、シグナル・ノイズ
比(S/N比)が著しく悪く、また、平面膜を0−IJ
ソング包みこんで固定するために、固定部に皺が生じが
ちで、電極面と膜との密着性が一定に保たれにくいので
、電極活性が不安定になる等の欠点がある。
更に、この電極では皮下組犠を動脈化して測定値にPa
O2を反映させるのに、銀陽極を加熱制御し、これによ
って皮膚を加温する方法をとっているが、加温面積が十
分に大きいとはいえない。
これらの欠陥のためか、この型の電極はかなり古くから
実用化が計画されているにもかかわらず、わが国ではま
だ、広く実用化されていない。
次に第1図に示す装置についての動脈血酸素濃度の経皮
的測定の原理を説明する。
前記電極装置を両面テープ12で皮膚面13に密着させ
てから、陽極2の温度を43〜44℃に加熱すると、こ
の陽極と膜を避けて接触した部分およびその周辺部の皮
膚が加熱されて皮下組織が動脈化する。
そのため組織内の酸素濃度(分圧)は動脈血に含まれる
ものと実質的に等しいものとなり、この酸素が皮膚組織
を拡散して膜を透過し、陰極1に到達する。
この際、陰極と陽極2との間に−0,5〜0.8ボルト
の電圧を加えておくと、陰極では酸素の還元が、陽極で
は銀の酸化反応が行われる。
なお、これらの陰極と陽極の間は膜と電極間に薄層とし
て存在する電解液(HOlが主体)によって連結されて
いる。
陰極1(白金または金)の表面では、 0□+4H+4e→4H20 (酸性の場合) 02+ 2H20+ 4 e →40H−(中性または
アルカリ性の場合) と02量に応じた電子の消費が生じ 陽極2(銀)の部分では、 4kg+401 −”4AIC1+4e (あらゆるpHに於て) と電子の生成があり、 その結果、両極間に電解電流が流れるが、この電流は膜
を透過する酸素分子の数、したがって膜表面での酸素ガ
スの濃度、に比例するので、この電流を測定することに
より皮下組織したがって動脈血内の酸素濃度を近似的に
測定できることになる。
第2の形式の経皮酸素電極は、スイスR8che社によ
って開発され(特公昭5l−12199)現在市販され
ているものでその構造を第2図に示す。
この装置では、極めて大きな(直径3M)全陰極1を用
い、これと銀陰極2とに被合させる電極膜3(6ミクロ
ン・マイラー)は、電極ホルダー7に対して固定用カラ
ー8ではさみ込む方法で保持されている。
この場合には陰極を加熱することにより皮膚を加温しよ
うとしているが、如何に大きくさも陰極自体であるので
、十分な加温面積にはなり得ない。
この方式では電極と加熱部を兼用しているため陰極面積
が巨大となり、電解反応量が過大となり、電解液の消耗
が激しく一回の使用時間が約2日程度ときわめて短いだ
けでなく使用中の感度のドリフトも大きい。
また、陰極面が円形であるため、その周辺と中心部さで
は、陽極との距離や電解液の交換性が異なる関係で、同
一酸素濃度に対しても反応性が異なり、このため酸素分
圧の変化に対して正確な応答経過を示さない。
また、この電極の大きな欠点は陰極面が巨大でその酸素
の消費量が大きいために、皮膚層の酸素フラックスが大
きくなり、これが酸素測定値に影響して、組織内PO2
が過小に測定される恐れがあることである。
このため電極膜には酸素透過性の著しく悪い膜(6ミク
ロンマイラー)を用いて、この誤差を小さくしようとし
ているが、このために応答性が遅くなるという欠点が生
じている。
なお、この電極の場合も第1の形式のものと同様に、電
極膜と電極面上の密着性が不安定で、電極活性が電極膜
と皮膚との接圧により変動し、測定値が不正確になる。
さらに、上記いずれの形式のものも電解液は電極膜と電
極系ホルダーとの間で薄層状に密封されかつ膜固定用カ
ラーの開口部の面が広く、電極膜が広い面積にわたって
直接皮膚に圧着されているため、電極の僅かな温度変化
や電極膜と皮膚の圧着条件によっても電極膜と電極面の
間隔が内圧変化の影響をうけて変動し、このために測定
値が著しく不安定になる弱点をもつ。
第3図および第4図は本発明による電極装置の一実施態
様を示したものであるが、この装置は第1図および第2
図に示した既存の電極装置とは根本的に異なった構造を
もち、前者における上記の種々の欠陥が排除されて著し
く勝れた機能をもつものになっている。
次にその重要な点を指摘する。(1)全体の構造: 本発明の電極装置は、陰極両電極の内蔵された上蓋部、
電極膜を固定した膜ホルダー、発熱体及び感熱体の埋め
込まれた加温部の3つの独立した部分より構成され、膜
及び膜ホルダ一部が上蓋部とボディ部の間に装着される
ように組立てて使用するもので、皮膚電極としては全く
新しい形式のものである。
(2)陰極の形: 酸素と反応する陰極面をリング状にしたことが大きな特
徴である。
なお、Huchの場合には微小な点で感度が不充分であ
り、従来例のものでは大きな円形で感度が不均一かつ酸
素消費が過大である。
リング状では広い皮膚面に対応させながら過大でも過小
でもない適度の反応性をもたせることができるのでS/
N比が良好でしかもドリフトの小さなものになる。
更に陰陽両極が共にリングで同心配置されているために
、陰極全面の反応性が均一で02濃度の変化に対する応
答が正確になる。
広範囲の皮膚に対応することは安定な測定に必要だが、
円形電極にすると反応性が中心と周辺部とで不均一にな
るので、リング状にしたのである。
(3)電極膜装着法: 電極膜の装着は予め膜を固定した円筒をはめ込む様式に
した。
従来例のものでは平面膜をO−リングでしめ、あるいは
スリーブにはさんで固定している。
この方法により膜に皺をつくらずに均一に陰極に密着で
きるし、膜の張力にしたがって密着の強さも調節しやす
い。
このため膜の装着に熟練を要せず電極反応性が著しく安
定化した。
(4)皮膚の加温法: 皮膚の動脈化は電極からの加熱ではなく、別に大きな加
熱装置を設けて高精度に能率よく行なった( Huch
は銀陽極で加熱、Rocheは金陰極で加熱)。
このために加熱体の熱容量が大きくなり、温度制御の精
度が向上した。
また、皮膚の加温面積が著しく増大したことも大きな利
点である。
皮下組織の動脈化のためには電極直下の皮膚面だけでな
く、これよりもはるかに広域な部分を均一にしかも高精
度で加熱することが極めて望ましい。
(5)脱揮圧板の設置: 陰極リングの径よりわずかに大きい小孔を備えた電極膜
押圧板を設けた。
従来例では電極膜全面を直接に皮膚に接触させている。
本電極では薄く弾力性のある金属板で陽極より突出した
陰極周辺で膜を押えるので、膜と電極との間隙の厚さが
一定に保たれ、しかも電極膜押圧板の小孔によって膜が
皮膚の圧迫をうける部分を最小限に制限できるので、電
極感度の安定性が著しくよくなった。
また、この抑圧板は加温部の一部をなしており金属製で
あるので、陰極附近の皮膚の加温にも役立つ。
(6)その他: 銀陽極面を陰極面より後退させ、膜が伸長しながら陰極
面に密着するようにしたこと。
電極膜の一面を表面処理して、電解質保持量を増加させ
たこと。
電極膜が内圧をうけないように気抜きの小溝を設けたこ
と。
第3図は、本発明電極装置の3つの構成部分の構造を別
々に示したものである。
図の上部に示したものは電極部(上蓋部)の構造である
1は極めて薄い壁面の円筒状陰極(したがって断面は薄
いリング状)で白金または金製である。
2は同じく円筒状の銀陽極で、両電極は絶縁体3によっ
て隔てられている。
3の材質にはガラスまたはエポキシが用いられ、陰極の
内部もこれで埋められる。
なお、リング状陽極の端面は組み立てた時に電極膜に張
力を持たせるために、陰極および絶縁体面より僅かに後
退させである。
7は絶縁性プラスチックよりなる電極ホルダーを構成し
、弗素樹脂、ポリカーボネート等のエンジニャリング樹
脂により構成され、内部に電極が固着される構造になっ
ている。
19は陰極及び陽極からのリード線であり、20は上蓋
部(電極部)とボディー側(加温部)とを固着するため
の一例として最も簡便なビスによる結合を示したもので
ある。
以上の電極部で最も重要なものは酸素と反応する陰極で
あるが、これを円筒状にしたのは本発明の顕著な特色の
1つである。
第2図は電極装置では円柱状の電極が使用されているが
、このように円板状の断面では電極面での電極反応によ
る酸素消費が多過ぎて、血液中のガス濃度を正しく測る
ことが難かしいのみならず、電解質液の消費が多過ぎて
継時的な変化が大きく長期にわたる連続使用が不可能で
ある。
第1図の電極では円形断面を極端に小さくした(15μ
)針状の電極を使用しているが、この場合には酸素消費
の而は少なく問題ないが、測定する組織内酸素の採取範
囲が針断面の周辺部に限られるため広い皮膚に対応する
平均化された動脈血酸素濃度を測定することになり難し
い。
更に重要なことはこの種の点電極面では反応量が少ない
ために、S/N比が悪く、測定が不正確かつ不安定にな
ることである。
これらに対して円筒形の陰極を用いる時には、電極の断
面積はリングの肉厚と直径を変えることにより広範囲に
任意に選択出来るし、また、円環状であるため皮膚上の
測定部位が偏在化する恐れはなく、これにより得られる
測定値は平均化された値が測定値として得られるため極
めて信頼性の高い結果が得られる。
更に、リングであるため陰極の全面積が陽極に対してほ
ぼ同一の状態になって反応の均一性が保たれるという利
点をもつ。
第3図中央に示したものは、電極膜固定部で、4は酸素
透過性の合成樹脂薄膜からなる電極膜で、16は円筒状
の膜ホルダーで、適当なプラスチックで造られ、底部に
前記膜が固着されており、上蓋部は弾性材料(例えばシ
リコンゴム)の0−IJソング5によって押しつけられ
るが、この際空気が抜けるように円筒上部に細い溝21
がつけられている。
また、この円筒部の内側には22のように溝を設けであ
るが、これは電解液が円筒の外側ににじみ出ることを防
止するためのものである。
電解液は、電極装置の三つの部分を組立てる直前に、生
温はどの小量を電極膜4の中央に付着させておくと、組
立て後には陰極および陽極の表面に広がり、更に一部が
陽極周辺に付着する。
溝22はこの部分の電解液がショックによって21の気
抜き用小溝から外へ出ることを防止するものである。
なお、小溝21は電極膜が内圧をうけて電極面から離れ
るのを防止するために必要である。
なお、電極膜には電解液を全く透過しないが酸素分子は
透過できるような疎水性酸素透過膜を使用する。
これにはポリ塩化ビニリデン膜(サランフィルム)、弗
素樹脂膜(テトロンフィルム)、ポリプロピレン膜、ポ
リエステル膜(マイラーフィルム)などがある。
これらの膜を膜ホルダー円筒16に固着するには、ポリ
プロピレンのように熱融着可能なものは熱融着させ、そ
の他のものはそのまま、または表面処理後に接着剤によ
り接着させる。
材質により特に接着の困難なものでは両面粘着テープに
より膜と膜ホルダーとを接着させても使用は可能である
このように膜ホルダーに膜を接着したものは、膜面の張
力が一定に保たれているため、これを取扱う個人差によ
り、膜面の皺や過度の伸長または弛緩等感度を不安定に
する欠陥を生ずることがない。
第1図や第2図に示した従来の方式では、使用するごと
に膜を貼りかえる必要があり、張り力によって膜面の緊
張度に差違を生じ、ガス透過性能にバラツキをきたすと
いう欠点があり、この貼り方が電極使用上もつとも熟練
を要する難点であった。
なお、本発明による膜ホルダーではこれが同時に電解質
液の貯留容器としての役割りを果している。
このホルダーの中で。過剰の電解質液が銀陽極2の周辺
部に備蓄され、電極部で電解質液が消費されると周囲よ
り補給されて、反応の特性が一定に保持されることにな
る。
本発明に使用する膜は酸素透過性で水や電解質を透過し
ない高分子フィルムであるが、材質及び肉厚は使用する
電極(陰極)の面積によって異なる。
面積の大きい陰極では電極反応による酸素消費量が大き
いために組織内の酸素濃度を反映した測定値が得難いの
で、これを補正するために透過性の少ない膜を使用する
が、このために応答が遅くなる欠点を生じる。
これとは逆に断面積の小さい点状の陰極ではガスの透過
性の良い膜が使用できるので、一般に応答が速い。
本発明のリング状陰極では総断面積がかなり大きいが、
透過性のよい膜が使用できる。
いずれにしても使用する電極装置に応じて経験的に選択
する必要がある。
本発明の装置の場合には厚さ15〜30μの4弗化エチ
レン(テフロン)、10〜20μ4弗化エチレン−3弗
化プロピレン共重合体(FEP)、10〜20μポリプ
ロピレンまたは5〜10μのポリ塩化ビニリデン膜(サ
ランまたはフレハロンフィルム)が適当であった。
以上の膜のうちテフロンフィルムは吸水性が皆で優れた
特性をもつが、反面擁水性が極端に強いため、膜面での
電解質液のぬれ性が悪く、電解質液をはじいて電極の安
定性を損うことがある。
この欠点を改良する方法として種々検討を加えた結果、
フィルムの片面にコロナ放電または金属ナトリウムのア
ンモニウム溶液によるエツチング処理を行なうと、電解
液の親和性又は保水性が著しく改善され電極反応が安定
化された。
その他のフィルムについても片面に類似のエツチングま
たは粗面化処理を行うとよいことがわかった。
第3図Cによれば、本装置の加温部であって、その本体
またはボディー16は熱伝導性のよい銅、アルミ、真鍮
、などで構成され、その下面にはステンレス燐青銅など
の弾力性のよい薄板18がボディーに対して半田または
接着剤により固着されている。
5はヒーターで、ボディーの外周に溝を設け、その内部
に絶縁被覆を行なったマンガニン線、Cu −N i線
等の温度による抵抗変化の少ない抵抗線を巻き込んでつ
くったものである。
6はボディ一部の温度を検出するためにボディーに埋め
込んだ、例えばサーミスターのごとき感熱体又は温度検
出装置である。
23はヒーター及び感熱体よりのリード線で、24はこ
れらを保護するためにボディ一部に固着した保護管でス
テンレスの薄肉パイプ等が用いられる。
以上の三部分を組合せるには電極膜の中央に電解液をの
せ、三者を合わせてから電極部の3本のネジをしめる。
この様にして組立てたものの構造を第4図に示す。
組立てた電極装置は第1図の場合のように電極膜露出部
に少量の水(接触液)14をつけて両面テープ12で皮
膚13に貼り付けて使用する。
このように皮膚上に接着した場合、皮膚面は可能な限り
電極膜に接近させることが好ましい。
しかし、膜が皮膚の圧迫をうけると膜と陰極面の間の電
極液層の厚さが微妙な影響を受けて測定値が安定しない
本発明の装置では加温ボディーの底部に中央に小さい孔
を設けた厚さ0.05M程度のステンレスの薄板18を
固着させるこきによって、この困難な問題を解決してい
る。
なお、このステンレス薄板は電極膜に密着しているため
、ボディー内部から酸素ガスが皮膚と陰極上の電極膜の
間に侵入して測定値を狂わせるという問題をも解消して
いる。
第5図、第6図、第7図に本発明の電極装置による測定
例をあげる。
第5図は、本発明の経皮酸素電極に、電極膜として一面
をす) IJウム処理でエツチングした50μテフロン
フイルムを用いた場合の検定曲線である。
電極を検定容器上にのせてから先ず空気を通じてその電
流値を記録する(84.5nA)。
次に右の矢印の所で検定容器に窒素ガスを通じると、電
流値は図の様に急速に低下し電流値Oに近い所で一定値
を示すようになる(1.5nA)。
次に第2(左)の矢印の所で空気を通じると急速に電流
値が上昇し、再ひもとの空気値に到達する(84nA)
この検定によると、80%応答は約20秒、90%応答
は30秒、96%応答は約50秒である。
第6図は第5図の実験に用いたのと同一の条件の電極2
個を新生児の右胸の上部と下部に装着して酸素分圧(電
解電流値を検定値で校正したもの)を記録したものであ
る。
酸素吸入をさせたききには急速に測定値が上昇し、空気
呼吸にするき低下してやがて元の水準にもどることがわ
かる。
なぢ、空気を呼吸しているときでも新生児の生理的条件
の違いで酸素値が終始少しづつ変動していることがわか
る。
例えば、授乳によってわずかに低下し、号泣によって更
に大きく低下している。
なお、この際の経皮的測定値の動脈血酸素濃度に対する
反映度は約95%であることが採血による動脈血酸素の
測定値さの比較かられかった。
第7図は本発明の電極に12μのポリ塩化ビニリデン膜
を貼着したものを2個、成人(30才男子)の上腕部内
側に接着して空気呼吸および酸素呼吸を交互に行なわせ
て、2ペンレコーダーで電流値を記録したものである。
曲線Aは電極温度が44℃の場合、曲線Bは電極温度が
42℃の場合である。
矢印はそれぞれ酸素または空気呼吸に切替えた時点を示
す。
44℃の方が42℃よりもはるかに大きく組織内の酸素
変化を反映していることがわかる。
なお、44℃の場合の動脈血酸素分圧の反映速度は約8
0%であった。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図のa、bは異なった従来装置の各縦断
側面図及び底面図、第3図a、b、cは本発明の装置の
分解縦断側面図、第4図a、bは第3図装置の組立て後
の縦断側面図及び底面図、ならびに第5図、第6図及び
第7図は本発明装置による測定例の記録チャートを示す
。 1・・・・・・陰極、2・・・・・・陽極、16・・・
・・・膜ホルダー、5・・・・・・発熱体、6・・・・
・・感熱体、7・・・・・・上蓋部の熱及び電気的絶縁
体(電極ホルダー)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 11体に構成された陰極部及び陽極部を保持する熱及び
    電気的絶縁体で構成される上蓋部、電極膜を固定した合
    成樹脂製の膜ホルダー、ならびに前記電極部及び膜ホル
    ダーを収納し且つ発熱体及び感熱体を備えた熱良導体か
    らなる加熱部から構成され、これら三つの部分が着脱可
    能になされ、前記加熱部を被測定部皮膚面に密着せしめ
    て使用することを特徴とする経皮酸素測定用電極装置。 2 金又は白金等の貴金属よりなる円環状の陰極部と該
    陰極部と電気絶縁性物質を隔てて同心的に配置された銀
    からなる円環状陽極部とからなることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の経皮酸素測定用電極装置。 3 同心的に配置された陰極と陽極との間にガラス、合
    成樹脂等の絶縁物を介在せしめ、前記陰極と絶縁物の端
    面を同一平面となし、該端面を陽極端面より突出せしめ
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の経皮酸
    素測定用電極装置。 4 加熱部が被測定部皮膚面に接する部分に、陰極の直
    径よりわずかに大きい程度の小孔を設けた弾力性のある
    電極膜抑圧板を備えた前記加熱部を有することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の経皮酸素測定用電極装
    置。 5 上蓋部、膜ホルダー及び加熱部を一体に組合せ、電
    極部と膜の間に電解液を薄層として介在せしめ、加熱部
    の脱揮圧板によって、膜ホルダーが所定の張力を付与す
    るように膜を陰極部に押圧せしめ、脱揮圧板の小孔によ
    って陰極が膜を隔てて皮膚と接触するように構成したこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の経皮酸素測
    定用電極装置。 6 膜ホルダーにより保持される電極膜として四弗化エ
    チレン−三弗化プロピレン共重合体、ポリプロピレン、
    ポリ塩化ビニリデン又はポリ弗化ビニリデン製の膜を用
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の経皮
    酸素測定用電極装置。 7 前記膜の一方の而特に電極側をエツチング又は機械
    的摩耗処理等により粗面化して保水性を良好ならしめた
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項、第5項及び第
    6項のいずれかに記載の経皮酸素測定用電極装置。 8 円筒状膜ホルダーの内壁面に電解液溜の凹部を設け
    、さらに上部端面付近に通気孔を設けたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の経皮酸素測定用電極装置
    。 9 伝熱性のよい銅又はアルミニウムあるいはこれらの
    合金で構成した加熱部、該加熱部に電熱ヒータ及びサー
    モスタットを設置し、加熱部の温度を測定に適する一定
    温度に保つようになしたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の経皮酸素測定用電極。
JP52101235A 1977-08-24 1977-08-24 経皮酸素測定用電極装置 Expired JPS5931325B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52101235A JPS5931325B2 (ja) 1977-08-24 1977-08-24 経皮酸素測定用電極装置
GB7832532A GB2003275B (en) 1977-08-24 1978-08-08 Oxygen measuring electrode assembly
DE2835730A DE2835730C3 (de) 1977-08-24 1978-08-16 Polarographische Meßelektrodenvorrichtung
SE7808852A SE438912B (sv) 1977-08-24 1978-08-22 Polarografisk elektrodanordning for transkutan metning av syrepartialtryck i arteriellt blod
FR7824485A FR2400879A1 (fr) 1977-08-24 1978-08-23 Dispositif d'electrode pour la mesure de la pression partielle d'oxygene du sang arteriel
IT68958/78A IT1160612B (it) 1977-08-24 1978-08-23 Gruppo elettrodico per la determinazione della pressione parziale dell'ossigeno arterioso
US06/085,397 US4311151A (en) 1977-08-24 1979-10-16 Oxygen measuring electrode assembly

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52101235A JPS5931325B2 (ja) 1977-08-24 1977-08-24 経皮酸素測定用電極装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5434583A JPS5434583A (en) 1979-03-14
JPS5931325B2 true JPS5931325B2 (ja) 1984-08-01

Family

ID=14295228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52101235A Expired JPS5931325B2 (ja) 1977-08-24 1977-08-24 経皮酸素測定用電極装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5931325B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017181211A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 株式会社カテラ 光学的経皮酸素センサ及びこれを用いた経皮酸素濃度測定装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1985001368A1 (en) * 1983-09-12 1985-03-28 Motorola, Inc. Prefetch validation
JPH0769808B2 (ja) * 1988-02-23 1995-07-31 三菱電機株式会社 データ処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017181211A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 株式会社カテラ 光学的経皮酸素センサ及びこれを用いた経皮酸素濃度測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5434583A (en) 1979-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4185620A (en) Oxygen measuring electrode assembly
US4197853A (en) PO2 /PCO2 sensor
US4311151A (en) Oxygen measuring electrode assembly
US3795239A (en) Electrochemical electrode with heating means
US3769961A (en) Conjunctival device
US4265250A (en) Electrode
CA1043125A (en) Measurement of partial pressure of gases diffusing through skin
US3918434A (en) Method and apparatus for determining the perfusion efficiency factor of animal tissue
USRE30317E (en) Method and apparatus for determining the perfusion efficiency factor of animal tissue
CA1158312A (en) Probe for transcutaneous sampling
JPS60501397A (ja) 血中ガスパラメ−タの経皮測定用および生物電気的信号検出用電極装置ならびに該電極装置からなる電極アセンブリ−
JPH0435174B2 (ja)
US4333473A (en) Apparatus for the cutaneous determination of the oxygen partial pressure in blood
US4407291A (en) Transcutaneous blood oxygen measuring device
JPS5931325B2 (ja) 経皮酸素測定用電極装置
JPS6111095B2 (ja)
Beran et al. An improved sensor and a method for transcutaneous CO2 monitoring
JPS6157768B2 (ja)
JPS5931327B2 (ja) 炭酸ガス経皮計測電極装置
US4094305A (en) Method and an arrangement for continuously measuring the partial pressure of a gas in a sample
JPS6157767B2 (ja)
JPS5931326B2 (ja) 酸素測定用電極装置
JPH0230256B2 (ja)
JPS6143449Y2 (ja)
JPS643499B2 (ja)