JPS5923635Y2 - 車両用物入れ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、自動車の座席の下方に配設された物入れ箱は、そ
の側縁をシートフレームに固着された金属製のガイドレ
ールと同ガイドレールに溶着された金属製のスプリング
とにより摺動自在に挟持されていた。

ところが、物入れ箱がポリプロピレン等の比較的軟かい
樹脂により形成されているので、物入れ箱の出し入れに
より、側縁が゛スプリングまたはガイドレールにより傷
付き、見栄が悪くなり、また滑らがな箱の移動を妨げる
という不具合があった。

本考案は上記不具合を解消するもので、車両用シートの
摺動方向に指向して配設されシートフレームに固定した
断面コ字形状の金属製のガイドレール、同ガイドレール
の上辺に取付けられ同レール下辺の上面に向って伸びた
足を有する金属製の弾性体および上記ガイドレールと上
記ガイドレールと上記弾性体の足とにより側縁を摺動自
在に挟持される樹脂製の物入れ箱を有する車両用物入れ
装置において、上記物入れ精側縁に係合する上記ガイド
レール下辺又は弾性体の足の摺動面のうち、少なくとも
同弾性体の足を上記物入れ箱と近似した硬度の樹脂で覆
うように構成したこと上記物入れ箱と近似した硬度の樹
脂により覆ったことを特徴とする車両用物入れ装置を要
旨とするものである。

そして、少なくとも弾性体の足であって物入れ精側縁に
摺動する摺動面を物入れ箱に近似した硬度を有する樹脂
でコーティングしたため、物入れ箱の側縁が上記弾性体
を有するガイドレールにより傷付くということが防止で
きるものである。

以下、本考案の一実施例について具体的に説明する。

第１図〜第４図において、自動車のシート１は底部に設
けられたシートフレーム２にシートの前後方向に延ひた
金属性のガイドレール３を固定している。

このガイドレール３はほぼコ字形に形成され、上述のよ
うにその上辺３１をシートフレーム２に固着され、また
同上辺の下面には２つの足４１を有する金属製のスプリ
ング４をリベット４２ニより固着している。

なお、上記足４１はガイドレール３の下辺３２の上面に
その先端部を対向させている。

上記ガイドレール３とスプリング４とはポリプロピレン
５でコーティングされている。

物入れ箱６はポリプロピレンにより成形され、その側縁
６１をガイドレール３の下辺３２とスプリング４の足４
１とに摺動自在に挾持され、通常時は第１図に示すよう
にシート１の下方に位置し、物を箱６に出し入れすると
きには箱６は第１図左端を左方へ引っ張ることによりシ
ート１の下方から引き出される。

そして、ガイドレール３とスプリング４とが物入れ箱６
と同じ材質であるポリプロピレン５でコーティングされ
ているので物入れ箱６とガイドレール３およびスプリン
グ４の表面の硬さが等しいので、物入れ箱６の側縁がガ
イドレール３またはスプリング４により傷付けられると
いうことを防止できるものである。

なお、上記実施例においてガイドレール３およびスプリ
ング４をコーティングするものは物入れ箱６に近似した
硬度を有するものであればよく、例えば塩化ビニルでも
よい。

また上記実施例ではガイドレールとスプリングとの両者
にコーティングを施した場合について説明したが、これ
以外に少なくともスプリング４の足４１にのみポリプロ
ピレンや塩化ビニルでコーティングする構成でもよいこ
とはもちろんである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の正面図、第２図は第１図の
Ａ−Ａ断面図、第３図は本考案の一実施例のガイドレー
ル３およびスプリング４の拡大斜視図、第４図は第２図
の要部拡大図である。 １・・・・・・シート、３・・・・・・ガイドレール、
４・・・・・・スプリング、５・・・・・・ポリプロピ
レン、６・・・・・・物入れ箱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両用シートの摺動方向に指向して配設されシートフレ
   ームに固定した断面コ字形状の金属製のガイドルール、
   同ガイドレールの上辺に取付けられ同レール下辺の上面
   に向って伸びた足を有する金属製の弾性体および上記ガ
   イドレールと上記弾性体の足とにより側縁を摺動自在に
   挟持される樹脂製の物入れ箱を有する車両用物入れ装置
   において、上記物入れ精側縁に係合する上記ガイドレー
   ル下辺又は弾性体の足の摺動面のうち、少なくとも同弾
   性体の足を上記物入れ箱と近似した硬度の樹脂で覆うよ
   うに構成したことを特徴とする車両用物入れ装置。