JPS5919897B2 - 転炉スラグの改質方法 - Google Patents
転炉スラグの改質方法Info
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- JPS5919897B2 JPS5919897B2 JP4077779A JP4077779A JPS5919897B2 JP S5919897 B2 JPS5919897 B2 JP S5919897B2 JP 4077779 A JP4077779 A JP 4077779A JP 4077779 A JP4077779 A JP 4077779A JP S5919897 B2 JPS5919897 B2 JP S5919897B2
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- JP
- Japan
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- slag
- converter
- reforming
- free
- converter slag
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- Expired
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21C—PROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
- C21C5/00—Manufacture of carbon-steel, e.g. plain mild steel, medium carbon steel or cast steel or stainless steel
- C21C5/28—Manufacture of steel in the converter
- C21C5/36—Processes yielding slags of special composition
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Manufacture Of Iron (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は転炉スラグの改質方法に係り、特にほうろう処
理後の廃棄スリップによる転炉スラグの崩壊性消滅の改
質方法に関する。
理後の廃棄スリップによる転炉スラグの崩壊性消滅の改
質方法に関する。
最近製鉄工場で発生するスラグの再利用が大きくクロー
ズアップされ、転炉スラグも高炉への利用、もしくは焼
結鉱の副原料として使用されるに至っている。
ズアップされ、転炉スラグも高炉への利用、もしくは焼
結鉱の副原料として使用されるに至っている。
しかし、高炉への再利用は成分やその他の制約から全量
を吸収するに至らず、焼結鉱副原料として再利用する場
合には、該スラグを5〜10m7rt以下に粉砕しなけ
ればならないが、転炉スラグは硬くて粉砕性が良好では
ない。
を吸収するに至らず、焼結鉱副原料として再利用する場
合には、該スラグを5〜10m7rt以下に粉砕しなけ
ればならないが、転炉スラグは硬くて粉砕性が良好では
ない。
また、鉄道用道床材、路盤材、セメント用原料としても
利用可能であるが、この場合には転炉スラグ中に存在す
る遊離CaOlMgOのために水中や空気中で崩壊する
性質があるために、かかる遊離CaOlMgOを除去す
る改質を行わなければならない。
利用可能であるが、この場合には転炉スラグ中に存在す
る遊離CaOlMgOのために水中や空気中で崩壊する
性質があるために、かかる遊離CaOlMgOを除去す
る改質を行わなければならない。
かかる転炉スラグ改質の従来法としては転炉の出鋼後、
スラグをスラグ鍋に受け、この溶融スラグ(以下溶滓と
称する)に酸素ガスを吹込んで昇温させることによって
遊離CaOlMgOを除去する方法が採られている。
スラグをスラグ鍋に受け、この溶融スラグ(以下溶滓と
称する)に酸素ガスを吹込んで昇温させることによって
遊離CaOlMgOを除去する方法が採られている。
しかし、この方法は、スラグ温度や流動性などの影響に
よって常に安定して遊離Cab、MgOを除去するこ六
が困難であるという欠点がある。
よって常に安定して遊離Cab、MgOを除去するこ六
が困難であるという欠点がある。
本発明の目的は、転炉スラグの改質方法における上記従
来法の欠点を解消して、常に安定して遊離Cab、Mg
Oを除去することができる効果的な方法を提供するにあ
る。
来法の欠点を解消して、常に安定して遊離Cab、Mg
Oを除去することができる効果的な方法を提供するにあ
る。
本発明の要旨とするところは次のとおりである。
すなわち、転炉にて生成したスラグ中の遊離CaO1M
gQを除去する転炉スラグの改質方法において、前記転
炉よりの溶滓をスラグ鍋に受ける工程と、前記溶滓中の
酸素ガスを吹込み昇温させる工程と、前記昇温した溶滓
中にほうろう工場にて発生する廃棄スリップを添加する
工程と、を有して成ることを特徴とする転炉スラグの改
質方法、である。
gQを除去する転炉スラグの改質方法において、前記転
炉よりの溶滓をスラグ鍋に受ける工程と、前記溶滓中の
酸素ガスを吹込み昇温させる工程と、前記昇温した溶滓
中にほうろう工場にて発生する廃棄スリップを添加する
工程と、を有して成ることを特徴とする転炉スラグの改
質方法、である。
本発明者らは転炉スラグの改質研究に当り、該スラグ中
に存在する遊離Cab、MgOは強い塩基性酸化物であ
ることに着目し、これと反応し易い酸性酸化物を添加す
ることにより遊離CaOlMgOを除去し得るものとし
て、その恰好な酸性酸化物としてほうろう工場より産業
廃棄物として発生するフリット残渣のスリップを利用す
ることによってきわめて安価に、しかも容易に改質の目
的を達成することができた。
に存在する遊離Cab、MgOは強い塩基性酸化物であ
ることに着目し、これと反応し易い酸性酸化物を添加す
ることにより遊離CaOlMgOを除去し得るものとし
て、その恰好な酸性酸化物としてほうろう工場より産業
廃棄物として発生するフリット残渣のスリップを利用す
ることによってきわめて安価に、しかも容易に改質の目
的を達成することができた。
本発明の詳細は次のとおりである。
先づ、転炉の出鋼完了後、その溶滓をスラグ鍋に受ける
。
。
その後消耗型のランスを使用し、酸素ガスを溶滓中に吹
込みスラグ温度を上昇させる。
込みスラグ温度を上昇させる。
スラグ温度上昇後スリップを添加するとスラグの流動性
が良くなっている上に低融点のスリップの添加によって
容易に遊離Cab、MgOと反応して複合酸化物を生成
し遊離CaOlMgOを除去することができる。
が良くなっている上に低融点のスリップの添加によって
容易に遊離Cab、MgOと反応して複合酸化物を生成
し遊離CaOlMgOを除去することができる。
はうろう工場で発生する廃棄スリップの組成は通常5i
O250係、B20315〜20係、その他T i02
等の酸性酸化物が合計で70係以上あり、スリップ処理
を行った後の溶滓温度は1600°C以上の高温となり
、その侭保持すれは比重差によって上部がP2O5の高
い層、下部はP2O5の低い層に分離し、P2O5の分
離方法としても適用可能である。
O250係、B20315〜20係、その他T i02
等の酸性酸化物が合計で70係以上あり、スリップ処理
を行った後の溶滓温度は1600°C以上の高温となり
、その侭保持すれは比重差によって上部がP2O5の高
い層、下部はP2O5の低い層に分離し、P2O5の分
離方法としても適用可能である。
かくして得た改質スラグをのろ畑に流滓冷却すると、破
砕性の良好な遊離Cab、MgOのほとんど存在しない
スラグとなり、いずれの用途にも有効に利用可能である
。
砕性の良好な遊離Cab、MgOのほとんど存在しない
スラグとなり、いずれの用途にも有効に利用可能である
。
実施例
低炭素リムド鋼製造時の転炉スラグを従来どおりなんら
の処理を施さずのる畑に流滓した場合と、本発明法によ
って改質処理したものとの比較試験を実施し、スラグ中
に含まれる遊離CaOを比較した。
の処理を施さずのる畑に流滓した場合と、本発明法によ
って改質処理したものとの比較試験を実施し、スラグ中
に含まれる遊離CaOを比較した。
この試験における本発明法の実施に使用したほうろう工
場の廃棄スリップの組成ならびに軟化点、融点は第1表
のとおりである。
場の廃棄スリップの組成ならびに軟化点、融点は第1表
のとおりである。
従来法および本発明法による比較試験結果は第2表に示
すとおりである。
すとおりである。
スリップの添加量は転炉スラグ中に最初に存在する遊離
Cab、MgO量によって決定するが、通常未改質の転
炉スラグ中の遊離CaOは約5係であるので、これとほ
ぼ等量のスリップを添加すれはよいが、酸素ガスを吹込
むことによって遊離CaOの一部がスラグ化するので等
量よりも少くてもよい。
Cab、MgO量によって決定するが、通常未改質の転
炉スラグ中の遊離CaOは約5係であるので、これとほ
ぼ等量のスリップを添加すれはよいが、酸素ガスを吹込
むことによって遊離CaOの一部がスラグ化するので等
量よりも少くてもよい。
本発明者らの実験によると第2表に示す如くスラグを当
り50〜100kgが最も効果的であることが判明した
。
り50〜100kgが最も効果的であることが判明した
。
この比較試験結果によると、本発明法による改質スラグ
中の遊離CaOは従来法によるなんら処理しないスラグ
の遊離CaOに比し、その1/1゜以下に 低減し、0.2〜0.3係となり、いずれの用途に対し
ても問題はない。
中の遊離CaOは従来法によるなんら処理しないスラグ
の遊離CaOに比し、その1/1゜以下に 低減し、0.2〜0.3係となり、いずれの用途に対し
ても問題はない。
また改質した未滓化の遊離CaOのほとんど存在しない
転炉スラグの粉化率は、従来の未改質スラグに比し1/
1o以下に低減し、更に水浸による膨張の経時変化を調
査した処、なんらの変化もなくほぼ一定値にて推移する
ことが判明したことから、路盤材、道床材としても有効
に利用できることが明らかとなった。
転炉スラグの粉化率は、従来の未改質スラグに比し1/
1o以下に低減し、更に水浸による膨張の経時変化を調
査した処、なんらの変化もなくほぼ一定値にて推移する
ことが判明したことから、路盤材、道床材としても有効
に利用できることが明らかとなった。
本発明による転炉スラグの改質方法によって次の如き効
果を収めることができた。
果を収めることができた。
(イ)転炉スラグ中の遊離Cab、MgOを安定な複合
酸化物に滓化することができ、崩壊性の消滅と粉砕性の
改善により高炉、焼結炉等の配合原料には勿論、その他
の鉄道用道床材、路盤材、セメント用原料等いずれの用
途にも有効利用できるようになった。
酸化物に滓化することができ、崩壊性の消滅と粉砕性の
改善により高炉、焼結炉等の配合原料には勿論、その他
の鉄道用道床材、路盤材、セメント用原料等いずれの用
途にも有効利用できるようになった。
(ロ)改質添加材として従京産業廃棄物としてその処理
に窮していたほうろう工場より発生する廃棄スリップを
利用する一方、転炉スラグの改質材としては最大の効果
を挙げ得るので一石二鳥の効果がある。
に窮していたほうろう工場より発生する廃棄スリップを
利用する一方、転炉スラグの改質材としては最大の効果
を挙げ得るので一石二鳥の効果がある。
(ハ)製鉄所内のみならず、その他の用途にて販路を拡
大できるので資源の有効利用の効果を著増できる。
大できるので資源の有効利用の効果を著増できる。
Claims (1)
- 1 転炉にて生成したスラグ中の遊離CaOlMgOを
除去する転炉スラグの改質方法において、前記転炉より
゛の溶滓をスラグ鍋に受ける工程と、前記溶滓中に酸素
ガスを吹込み昇温させる工程と、前記昇温した溶滓中に
ほうろう工場にて発生する廃棄スリップを添加する工程
と、を有して成ることを特徴とする転炉スラグの改質方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4077779A JPS5919897B2 (ja) | 1979-04-03 | 1979-04-03 | 転炉スラグの改質方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4077779A JPS5919897B2 (ja) | 1979-04-03 | 1979-04-03 | 転炉スラグの改質方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55134116A JPS55134116A (en) | 1980-10-18 |
JPS5919897B2 true JPS5919897B2 (ja) | 1984-05-09 |
Family
ID=12590050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4077779A Expired JPS5919897B2 (ja) | 1979-04-03 | 1979-04-03 | 転炉スラグの改質方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5919897B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61203993U (ja) * | 1985-06-10 | 1986-12-22 | ||
JPH017839Y2 (ja) * | 1983-05-16 | 1989-03-01 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6379743A (ja) * | 1986-09-24 | 1988-04-09 | 日本化学工業株式会社 | 製鋼スラグの粉化防止剤、その製造方法及びその粉化防止剤を用いた製鋼スラグの処理方法 |
TWI561496B (en) * | 2012-04-05 | 2016-12-11 | China Steel Corp | Far-infrared emitting material and method of making the same |
JP6413958B2 (ja) * | 2015-07-07 | 2018-10-31 | Jfeスチール株式会社 | 製鋼スラグの改質方法 |
CN111910029A (zh) * | 2020-07-09 | 2020-11-10 | 钢研晟华科技股份有限公司 | 一种钢渣与红土镍矿协同调质处理的装置及方法 |
-
1979
- 1979-04-03 JP JP4077779A patent/JPS5919897B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH017839Y2 (ja) * | 1983-05-16 | 1989-03-01 | ||
JPS61203993U (ja) * | 1985-06-10 | 1986-12-22 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55134116A (en) | 1980-10-18 |
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