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JPS5853669B2 - イソインドリノン系顔料の精製法 - Google Patents

イソインドリノン系顔料の精製法

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Publication number
JPS5853669B2
JPS5853669B2 JP4990978A JP4990978A JPS5853669B2 JP S5853669 B2 JPS5853669 B2 JP S5853669B2 JP 4990978 A JP4990978 A JP 4990978A JP 4990978 A JP4990978 A JP 4990978A JP S5853669 B2 JPS5853669 B2 JP S5853669B2
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JP
Japan
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pigment
purifying
isoindolinone pigments
isoindolinone
salt
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JP4990978A
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修 藤井
操 高野
武 魚谷
英次 岩本
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Tosoh Corp
Original Assignee
Toyo Soda Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Soda Manufacturing Co Ltd filed Critical Toyo Soda Manufacturing Co Ltd
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Priority to US06/026,663 priority patent/US4223152A/en
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Publication of JPS5853669B2 publication Critical patent/JPS5853669B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、イソインドリノン系顔料の精製法に関するも
のである。
更に詳しくは、純度、鮮明度、彩度並びに耐光性、耐候
性、耐薬品性等の諸耐性に優れかつ、粒子径の整った、
分散性の良好なイソインドリノン系顔料の精製法に関す
るものであるO イソインドリノン系顔料は黄色系の高級有機顔料として
有用であることは周知である。
またその製造方法は特公昭34−4488号、同36−
3826号、同51−42610号等に係る明細書に詳
細に開示されている。
しかしながら、これらに開示されている方法により製造
された顔料には多くの場合、未反応原料や反応副生成物
が微量混在するため、鮮明度、彩度並びに耐光性、耐候
性、耐薬品性等に充分満足し得るものが得られない状況
にある。
一般に有機顔料の精製方法としては、該顔料を一旦濃酸
に溶解し、これを希釈する所謂再沈散性又は一旦顔料塩
を形成させこれを加水分解する方法が採用されている。
キナクリドン系顔料やフタロシアニン系顔料を濃硫酸に
溶解しこれを水やアルコール類などで希釈する方法が前
者の例であり、キナクリドン系顔料を苛性カリ−アルコ
ールで処理しキナクリドンの顔料塩とした後酸で加水分
解するのが後者の例である。
また、イソインドリノン系顔料の諸物性の改良法も公知
であり、下記の方法がある。
(1)イソインドリノン系顔料を親水性有機溶剤に懸濁
し、これに塩形成能力のある塩基を添加し、該顔料のア
ルカリ塩を形成させ、該顔料塩が再収り溶解する量の親
水性有機溶剤の存在下に酸又は水を用いて加水分解する
方法(特公昭47−39565号)。
(2)イソインドリノン系顔料を濃硫酸に溶解し、これ
を水で希釈し再沈殿させ、微細な顔料(60〜100t
r?/? )とし、得られた微細な顔料をアルカリ水溶
液に溶解し、アルカリ塩とし、これを酸又は水を用いて
加水分解する方法(特開昭52−124022号)。
しかしながら、前記(1)の方法により処理された顔料
は、その明細書からも明らかなように、極めて微細な顔
料で、透明性が良く、隠ペイ性能が劣っている。
従って、特に透明性を要求する分野には適しているが、
その他の分野では、極めて微細な顔料であるがゆえに、
分散性か悪く、かつ、塗料調製時の粘度が高い等の問題
がある。
また、この方法に於て、その精製効果を充分に発揮させ
るためには、高価でしかも高沸点で回収に困難を伴う溶
剤を用いなければならない。
また、この(1)の方法で使用する親水性有機溶剤は水
と自由に混合するため、その回収、廃水処理などに複雑
な装置と煩雑な操作を必要とする。
更に、疎水性溶剤中で粗顔料を製造した場合(特公昭3
4−4488、特公昭51−42610等)の粗顔料を
対象としたときは、親水性有機溶剤への溶剤置換が必要
などの欠点を有している。
また、前記(2)の方法には、粗製顔料を必ず乾燥する
必要があること、そして多量の濃硫酸を用いなければな
らないこと、更に微細な顔料を濾過し、充分に洗浄する
ことが必要となるため装置上並びに廃水処理上不利であ
ること、硫酸に溶解する際及び硫酸を希釈する際に発熱
を伴うため、顔料自体が一部加水分解をうけ純度が低下
すること、微細な顔料としても水−アルカリ系では充分
に顔料のアルカリ塩が形成しないことなどの欠点がある
本発明者らは叙上のような情況に鑑みインインドリノン
系顔料の精製による改質法を求めて鋭意研究した結果、
イソインドリノン系顔料を芳香族炭化水素中で少量のア
ルコール又はアルコールと水との存在下に塩基と反応さ
せると、該イソインドリノン系顔料の顔料塩が形成され
る際に、該芳香族炭化水素溶剤に溶解する中間段階を経
由し、そのため極めて高純度の顔料塩が析出する。
この顔料塩を分離し、加水分解すると非常に純度の高い
、諸物性の優れた顔料が、得られるが、用いる芳香族炭
化水素溶剤のうち特に、顔料中の不純物に対する溶解能
に優れた、クロルベンゼン、ニトロベンゼンを用いた場
合には、分離しなくても非常に純度の高い諸物性の優れ
た顔料が得られる。
また、顔料塩が全く不溶の状態(懸濁状態)で、酸によ
る加水分解を行っても、中和反応が充分に進行し、顔料
の諸物性に、全く悪影響はなく、かつ、おどろくべきこ
とに、粒子径の整った顔料が得られる。
本発明者らは以上の知見を得て、本発明を完成したもの
である。
すなわち、本発明は、粗製イソインドリノン系顔料をク
ロルベンゼン又はニトロベンゼンに分散し、これにアル
カリ金属若しくはアルカリ土類金属のアルコラード又は
水酸化物とアルコール及び/又は水とを添加し、該顔料
のアルカリ塩を形成し、次いでこの顔料塩を懸濁液の状
態で酸を用いて加水分解することを特徴とするイソイン
ドリノン系顔料の精製法を提供するものである。
本発明において、粗製イソインドリノン系顔料は、その
製造法の如何に拘わらず適用することができる○特に、
3,3,4,5,6.7−へキサクロルイソインドリン
−1−オンとジアミンをクロルベンゼン又はニトロベン
ゼン中で縮合して製造した粗製イソインドリノン系顔料
に本発明は好都合に適用される。
粗製イソインドリノン系顔料を一旦分離することなく、
直ちに本発明を適用できるからである。
また、本発明において出発物質として用いられるイソイ
ンドリノン系顔料としては、下記構造式で示されるビス
−(4,5,6,7−テトラクロルイソインドリン−1
−オン−3−イリデン)−トルイレンジアミン(2,6
)、ビス−(4,5,6゜7−テトラクロルイソインド
リン−1−オン−3−イリデン)フェニレンジアミン(
1,4)などがある。
本発明における溶剤は、粗顔料中の不純分に対する溶解
能に優れたものでなければならず、クロルベンゼン又は
ニトロベンゼンを用いる事が必要である。
かかるクロルベンゼンとしては、モノクロルベンゼン、
0−ジクロルベンゼン、1,2.3−トリクロルベンゼ
ン、ニトロベンゼンナトカ好マしいこれらの溶剤は単独
でもまた、混合物としても使用できる。
これらの溶剤の使用量には厳密な限定を必要としないが
、操作の容易性並びに経済性を考慮して通常粗製イソイ
ンドリノン系顔料に対して3〜20重量倍程度用いられ
る。
塩基としては、イソインドリノン系顔料と反応して顔料
塩を形成するものであれば限定されないが、反応性、入
手の容易性からアルカリ金属のアルコラード又は水酸化
物、特にソジウムメチラート、ソジウムエチラート、苛
性カリ、苛性ソーダなどが好ましい。
これらの塩基の使用量はイソインドリノン系顔料1モル
に対して2モル以上、好ましくは2〜2.5モルである
低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、n
−プロパツール、1so−プロパツール、n−ブタノー
ル、5ec−ブタノール、エチレングリコールなどが用
いられる。
これらのうち、前記ソジウムメチラート又はソジウムエ
チラートとメタノール又はエタノールとを組合せて用い
ることは溶剤の管理上好ましいことである。
また、これらのアルコールの代りにアルコールに一部水
を加えて使用することもできる。
上記アルコール又はアルコールと水との混合物の使用量
は、用いる粗製イソインドリノン系顔料、芳香族炭化水
素の種類及び量又は塩基の種類及び量によって異なるが
、通常粗製イソインドリノン系顔料の0.1重量倍以上
で充分である。
しかし、その量が必要以上に多いときは、生成した顔料
塩が一部溶解し酸を用いて加水分解する際に、一部溶解
している顔料塩が、酸の添加方法により、非常に微細な
又は、粗大な顔料となり、生成顔料粒子の不揃いを生ず
る。
かかる点を考慮した場合、0.1〜O15重量倍が適当
である。
以上の配合比等で、粗製イソインドリノン系顔料を芳香
族炭化水素に分散し、アルカリ金属のアルコラード又は
水酸化物とアルコールとを添加すると、顔料塩の形成反
応はすみやかに進行する。
この際、顔料塩が析出するに先立って、その中間段階と
して、顔料塩の中間体が使用する溶剤に溶解した状態が
観察され、その後直ちに顔料塩の析出が認められる。
この反応温度は常温でも進行するが、40℃以上に加熱
すると、反応は更にすみやかに進行する。
また、上記のアルコールの代りに、水を単独で用いるこ
ともできる。
この場合、塩基として好ましいものは、特にアルカリ金
属のアルコラードである。
また用いる水の量は、その使用溶剤の種類及び量、並び
にその添加方法などにより一定でないが、使用溶剤量の
2重量φ以下で、かつ、粗顔料の0.1重量倍以上が好
適である。
また、この水の添加は、攪拌下に、徐々に行うのが良い
この場合には、反応の進行は、反応系内の色の変化によ
り観察することができる。
この反応は、常温でも進行するが、70〜100℃の加
温下で実施すると、よりすみやかに進行する。
かくして、得られた顔料塩を、直ちに酸で処理し加水分
解して、精製されたイソインドリノン系顔料を得る。
この際、用いられる酸には、酢酸などの有機酸、鉱酸な
どがある。
酢酸などの有機酸を用いることは、使用溶剤と容易に混
合することから有効な手段である。
またこの反応系内に、塩酸ガス、炭酸ガスなどを吹込む
方法も、有効な方法である。
以上の処理を行ったのち、用いた溶剤中で、100〜1
80℃に加熱処理を行うと、得られる顔料の粒子が、更
に均一化され、かつ、塗料調製の際、ビヒクルへの分散
性も改善される。
本発明によれば、使用する溶剤、たとえば、0−ジクロ
ルベンゼン、ニトロベンゼンか、粗製イソインドリノン
系顔料に含まれている原料未反応物や反応副生成物に対
する溶解度が高いために大きな精製効果をもたらす。
また、本発明において使用する溶剤は、3,3゜4.5
,6,7−へキサクロルイソインドリン−1−オンとジ
アミンとを反応させて粗製イソインドリノン系顔料を製
造する際に使用される溶剤と同種のものであるため、該
イソインドリノン系顔料を一旦分離することなく、直ち
に、これにアルカリ金属のアルコラード又は水酸化物と
水又はアルコールを添加し、本発明を実施することがで
きるので経済的にも甚だ有利である。
かくして得られたイソインドリノン系顔料は、後述の実
施例等からも明らかな如く純度、彩度、鮮明度並びに耐
光性、耐候性、耐薬品性等に優れたものである。
以下本発明を実施例をもって詳細に説明する。
実施例及び参考例において部及び優は全て重量部及び重
量φを示すものである。
実施例 1 ビス−(4,5,6,7−テトラクロルイソインドリン
−1−オン−3−イリデン)−トルイレンジアミン(2
,6)顔料20部とソジウムメチラート4.5部を0−
ジクロルベンゼン300部に分散し、約45℃に加温し
た。
次いでこれにメタノール5部を加えると一度黄色の均一
溶液となり、続いて黄褐色の顔料塩が析出した。
更に約45℃に加熱しながら攪拌したのち、酢酸4.5
部を加え、30分間攪拌すると、非常に鮮明な黄色顔料
が、分散状態で得られた。
この分散液を濾過し、メタノール、水で順次洗浄し、乾
燥した。
(収量19.5部)。この顔料粉末の比表面積は35r
r?/f (BET法)であった。
また、この顔料粒子は、柱状で、かつ大きさの整ったも
のであった。
このようにして得た顔料を用いて塗料を調製し、塗膜を
作成し、本実施例の処理を施さない粗製顔料の塗膜と比
較すると、本実施例の顔料は彩度、鮮明度において、格
段と優れており、また、耐光性、耐熱性、耐候性などの
諸耐性にも優れていた。
また色調も粗製顔料がやや緑味のある黄色であるのに対
して本実施例の顔料は緑味のない黄色であった。
本実施例の酢酸の代りに塩酸ガスを吹込むことにより顔
料塩を加水分解しても、本実施例の顔料と同等の品質を
有する顔料か得られた。
実施例 2 ビス−(4,5,6,7−テトラクロルイソインドリン
−1−オン−3−イリデン)−フェニレンジアミン(1
,4)顔料20部とソジウム・エチラート5.5部を、
0−ジクロルベンゼン300部に分散し、エタノール8
部を添加し、50℃に加温した。
反応は直ちに進行し、反応液の色が橙色から赤褐色に変
化したのち顔料ソーダ塩の析出とともに粘度の高いスラ
リーとなった。
30分間同温度に加温しながら、攪拌したのち、実施例
1と同様の操作で精製顔料19.0部を得た。
この顔料は、本処理を施さない顔料に比して、鮮明度及
び彩度が非常に優れていた○ 本実施例におけるソジウム・エチラート5.5部の代り
にソジウムメチラート5.0部、エタノールの代りに同
量のメタノールを用いても本実施例と同様に品質の優れ
た顔料が得られた。
実施例 3 ビス−(4,,5,6,7−テトラクロルイソインドリ
ン−1−オン−3−イリデン)−トルイレンジアミン(
2,6)の20部と、ソジウムメチラート4.0部を0
−ジクロルベンゼン300部に分散し、80〜90℃に
、はげしく攪拌しながら加熱した。
次いで、水4部を徐々に滴下し、90〜100℃に2時
間、加熱した。
この処理により顔料スラリーの色調が、もとの緑味黄色
から、褐色(顔料塩)へと変化した。
次いで、酢酸4部を加え、90〜100℃で30分間攪
拌すると非常に鮮明な黄色顔料が、分散状態で得られた
得られた分散液を、熱時沢過し、メタノール、水で、順
次洗浄し乾燥した(収量19.5部)。
この顔料を用いて塗料を調製し、塗膜を作成し、もとの
顔料の同塗膜と比較すると、鮮明さ、明るさが、非常に
優れており、色調はもとのやや緑味がかった黄色から、
緑味のない黄色に移行していた。
また、耐光性等の諸耐性も優れていた。なお、本実施例
に用いた粗顔料の比表面積は、約25m/7であり、本
実施例で得られた顔料の比表面積は、4o?722/S
’(いづれもBET法)であった。
実施例 4 実施例3と同様に処理して得られた、鮮明な黄色顔料の
0−ジクロルベンゼン分散液を更に、150’Cに1時
間力ロ熱した。
かくして得られた顔料分散液を沢過し、メタノール、水
で順次洗浄し乾燥した。
本実施例で、得られた顔料は、実施例3と同様品質の優
れたものであった。
本実施例で、得られた顔料の比表面積は、32tr?/
f!であり、実施例3で得られた顔料と比較すると隠蔽
力、分散性がより優れていた。
実施例 5 ビス−(4,5,6,7−テトラクロルイソインドリン
−1−オン−3−イリデン)−フェニレンジアミン(1
,4)の20部と、ソジウム・エチラート5.0部を0
−ジクロルベンゼン300部に分散し、水4.0部を加
え、90〜100℃に1時間充分に攪拌しながら加熱し
た。
この処理により赤色の顔料塩が得られた。
これに、酢酸4部を加え、30分間攪拌し加水分解し赤
味黄色の顔料としたのち、メタノール、水で順次、洗浄
し乾燥した。
本実施例で得られた顔料は、もとの顔料と比較し、鮮明
さ、明るさが、非常に優れていた。
本実施例における0−ジクロルベンゼンの代りに、モノ
・クロルベンゼン、1,2.3−1−IJり。
ルベンゼンを用いても同様に品質の優れた顔料が得られ
た。
実施例 6 実施例1に於るソジウムメチラート及びメタノールの代
りに苛性カリの28φメタノ一ル溶液15部を用いると
、淡黄色の顔料カリ塩の懸濁液が得られた。
この顔料塩を実施例1と同様の操作を経て処理すると実
施例1と同じく優れた品質の顔料が得られた。
この実施例に用いた顔料の代りに、下記の構造式を有す
る表−1に示した顔料を用い、本実施例と同様に処理を
行うと表−1に示した色調を有する品質の優れた顔料が
得られた。
実施例 11 実施例1のソジウムメチラート及びメタノールの代りに
48φ−苛性ソーダ水溶液6.5部とメタノール8部を
用いると、淡黄色の顔料塩の懸濁液が得られた。
この顔料塩を実施例1と同様の処理をすると、同じく品
質の優れた顔料が得られた。
実施例 12 0−ジクロルベンゼン中で3.3,4,5,6.7−ヘ
キサクロルイソインドリン−1−オンと2,6−トルイ
レンジアミンを反応させ、ビス(4,5,6,7テトラ
クロルイソインドリンー1−オン−3イリデン)−トル
イレンジアミン(2,6)の黄色顔料の0−ジクロルベ
ンゼンスラリーを得た。
このスラIJ −300部(顔料含量18部)を50℃
に保ち、ソジウムメチラート5部とメタノール8部を添
カロすると、一旦溶解後黄褐色の顔料塩が得られた。
この顔料塩を実施例1と同様に処理すると黄色顔料17
.5部が得られた。
この顔料は前記スラリーから直ちに枦取し、〇−ジクロ
ルベンゼン、メタノール及びアセトンで順次洗浄して得
た顔料に比較して、鮮明度、彩度、光沢等がはるかに優
れており、かつ耐熱性等もより改善されていた。
本実施例の0−ジクロルベンゼンの代りにモノクロルベ
ンゼン又は1,2,3−トIJクロルベンゼンを用いて
も本実施例と同様の結果が得られた。
参考例 1 ビス−(4,5,6,7−テトラクロルイソインドリン
−3−オン−1−4’)デン)−トルイレンジアミン(
2,6)顔料15fを500rrLlのN 、 N −
ジメチルホルムアミドに懸濁し、これにソジウムメチラ
ートのIN−メタノール溶液50r/11を添加すると
顔料塩の黄色溶液が得られた。
この溶液を水1000−と酢酸20r/llで中和する
と非常に微細な顔料が得られた。
この方法で得た顔料を実施例1に記載した方法と同様の
方法により塗膜を作成し、実施例1で得た顔料の塗膜と
比較すると、隠蔽力、彩度、鮮明度にも劣るものであっ
た。
また塗料を調製する際のビヒクルへの分散性にも劣り、
粘度も太きいものであった。
なお、本参考例で得た顔料の比表面積は70rr?/f
であった。
参考例 2 実施例1におけるメタノールの代りに、同量のN、N−
ジメチルホルムアミドを用いると、顔料塩の形成反応は
全く進行しなかった。
参考例 3 実施例1における○−ジクロルベンゼンの代りにn−ヘ
キサンを用いると顔料塩の形成反応は全く進行しなかっ
た。
参考例 4 実施例1における0−ジクロルベンゼンの代すに同量の
メタノールを用いると、実施例1に示したような現象は
全くみられず、顔料塩の形成反応はほとんど進行しなか
った。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 粗製イソインドリノン系顔料をクロルベンゼン又は
    ニトロベンゼンに分散し、これにアルカリ金属若しくは
    アルカリ土類金属のアルコラード又は水酸化物とアルコ
    ール及び/又は水とを添加し、該顔料のアルカリ塩を形
    成し、顔料塩の懸濁液とし、次いで、この懸濁液中で酸
    を用いて該顔料塩を加水分解することを特徴とするイソ
    インドリノン系顔料の精製法。 2 クロルベンゼンとしてモノクロルベンゼン、O−ジ
    クロルベンゼン、1,2,3−トリクロルベンゼンを用
    いる特許請求の範囲1項記載のイソインドリノン系顔料
    の精製法。 3 アルカリ金属のアルコラードとしてソジウムメチラ
    ート又はソジウムエチラートを用いる特許請求の範囲1
    又は2項のいずれかの項に記載のイソインドリノン系顔
    料の精製法。 4 アルカリ金属の水酸化物として苛性ソーダ又は苛性
    カリを用いる特許請求の範囲1又は2項のいずれかの項
    に記載のイソインドリノン系顔料の精製法。 5 アルカリ土類金属の水酸化物として水酸化バリウム
    を用いる特許請求の範囲1又は2項のいずれかの項に記
    載のイソインドリノン系顔料の精製法。 6 粗製イソインドリノン系顔料1重量部に対してアル
    コール01〜0.5重量部用いる特許請求の範囲1乃至
    5項のいずれかの項(こ記載のイソインドリノン系顔料
    の精製法。 7 アルコールとしてメタノール又はエタノールを用い
    る特許請求の範囲1乃至6項のいずれかの項に記載のイ
    ソインドリノン系顔料の精製法。 8 酸として酢酸を用いる特許請求の範囲1乃至7項の
    いずれかの項に記載のイソインドリノン系顔料の精製法
    。 9 顔料塩の懸濁液に、塩酸ガス又は炭酸ガスを導入し
    、顔料塩を特徴とする特許請求の範囲1乃至7項のいず
    れかの項に記載のイソインドリノン系顔料の精製法。
JP4990978A 1978-04-05 1978-04-28 イソインドリノン系顔料の精製法 Expired JPS5853669B2 (ja)

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JP4990978A JPS5853669B2 (ja) 1978-04-28 1978-04-28 イソインドリノン系顔料の精製法
US06/026,663 US4223152A (en) 1978-04-05 1979-04-03 Process for purifying crude isoindolinone series pigments
DE19792913206 DE2913206A1 (de) 1978-04-05 1979-04-03 Verfahren zur herstellung eines gereinigten pigmentes der isoindolinon-reihe
GB7911993A GB2023159B (en) 1978-04-05 1979-04-05 Process for purifying crude isoindolinone series pigments

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