JPS5853554B2 - 可搬型交換装置の架構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電話交換機等で用いられる電子ユニット類を
搭載する可搬型交換装置の架構造に関するものである。

従来、可搬型局舎内に搬入される交換装置用架構造はあ
る定められた架枠を使用し組み立てられていた。

第１図に従来の加振型交換装置の架構造を示す。

第１図の１は可搬型局舎の壁面、例えば、コンテナ局舎
壁面、２は可搬型局舎の床面、３はケーブルを保持する
ケーブル棚、４はケーブル棚を局舎壁面に固定する金具
、５は交換装置を実装する架枠、６はケーブル棚に架枠
を保持する固定金具７はケーブル、８はユニットを支持
するユニット支持棚、９はユニット、１０はケーブル棚
の間隔を一定に保つ支持棒である。

Ｗは壁面と架枠との間隙を示している。

第１図に示される交換装置及び架枠等を、可搬型局舎内
に設置する場合、ある定められた大きさの架枠５を可搬
型局舎に搬入し、その架枠５を床面２に設置し架枠上部
にケーブル棚３を壁面１に取り付け、架枠５とケーブル
棚３を固定金具６によって支持し、ケーブル７をケーブ
ル棚３に布設し、ケーブル棚３から交換用ユニット９を
搭載した架背面におろされたケーブル７をユニットに接
続し、交換装置を完成していた。

このような交換装置を設置するためには架枠を局舎内に
搬入するのに多大な労力を必要とし、ケーブル棚は架装
置の上部に固定されるので架装置の設置とケーブル布設
作業が並行して行なえず、架の設置を終了してからケー
ブル布設作業が行なわれ装置の完成に時間がかかつてい
た。

また第１図のＷで示される架枠と壁面との間にケーブル
の配線作業用とか、保守及び増設・撤去等の作業のため
人が通れる幅が必要であり、この幅Ｗが可搬型の局舎内
の狭い限られた床面スペースに対し、大きな比重を占め
ていた。

可搬型局舎内の床面スペースを有効に利用するために第
１図の架装置の前面に更に池の架装置を回転可能に設置
し、必要に応じて扉を開くごとく回転させ床スペースの
確保に対処するといった方法もとられているが、通路幅
Ｗは依然として必要であった。

本発明の目的は、上記欠点を除きまったく新しい組立て
構造を有した可搬型交換装置の架構造を提供することに
ある。

上記目的を達成するために、本発明は、可搬型局舎内に
収容する交換装置用架構造において、局舎壁面に固定さ
れたケーブルを保持するケーブル棚と、局舎壁面に近接
して設置された複数の支柱と、該支柱間のユニット類を
支持するユニット支持棚とから構成し、ケーブルを支柱
内の空洞通路を通して支柱両側のユニット支持棚に布設
し、前面布線形成とし従来必要とした裏面間隙を不要と
したことを特徴とする。

本発明の架構造を第２図及び第３図によって更に詳細に
説明する。

第２図は本発明の実施例である可搬型交換装置の架構造
の完成図、第３図は第２図の架構造の分解図である。

第２図及び第３図の同じ符号は同一のものを示す。

第２図中の１は可搬型局舎の壁面、２は床面、３はケー
ブルを保持するケーブル棚、４はケーブル棚を局舎壁面
に固定する金具、７はケーブル、１８はユニット、１１
は支柱、１２はケーブル棚と支柱とを接続金具、１３は
ユニットを案内するレール付ユニット支柱棚、１４はケ
ーブル通路板である。

第２図中のＷは壁面と支柱との間の幅を示す。

第３図中の１０はケーブル棚３の間隔を一定に保つ支持
棒、１５はユニット支持棚１３を支柱１１に固定する金
具、１６はユニット支持棚１３にケーブル通路板１４を
保持する金具、１７はユニット支持棚に固定されたレー
ル、１８はユニット、１９はユニット支持棚に搭載する
時レール１７と係合してユニットを案内する溝、２０は
ユニットとケーブルを接続するコネクタ部分、２１はユ
ニット１８とケーブル７を接続していないときケーブル
７を支える溝である。

第３図中の矢印は接合方向を示す。

第３図のケーブル保持用溝２１及びユニットのコネクタ
部２０は第２図では省略しである。

まず第３図をもとに、本発明の架構造の組立て方を説明
する。

第３図に示す架装置を構成する各部品は、可搬型局舎内
に各々搬入され、まず接合金具１２を有した支柱１１を
局舎内床面に設置し、支持棒１０を有したケーブル棚３
を固定金具４を使用して局舎壁面にねじ止めし、ケーブ
ル棚３と支柱上部の接合金具１２をねじ止めにて結合し
左右架柱相当のものが作られる。

ユニット支持棚１３はあらかじめケーブル通路板１４が
金具１６によりねじ止めされた状態で支柱１１に固定金
具１５によりねじで固定される。

このようにして構成された全体は架相当を形成し第２図
のようになる。

第２図に示される架装置は３本の支柱１１を設置し２架
装置分構成され、中央の支柱は両側の装置に共有して使
用されている。

ケーブル棚３の上のケーブル７は支柱１１の空洞通路を
下に降り、接続すべきユニット１８の位置までケーブル
通路板１４の上を布設される。

該ケーブルの先端のコネクタはユニット１８がまだ実装
されていない状態においては（例えば第２図中右側の架
の最上段のケーブルのように）、第３図で示した通路板
１４のケーブル保持用溝２１により保持される。

該ケーブルの先端のコネクタは、ユニット１８が実装さ
れた後第２図の架の左側最上段に示すようにユニット１
８のコネクタ部２０（第３図に示されるユニット１８に
あるコネクタ部２０は第２図において省略されている。

）に接続されている。

第２図で示されるように本発明では、中央の支柱１１に
おいては両側の装置に布設されるケーブルをまとめて１
本の空洞通路を通すことができ、またケーブル布設は全
て架装置の前面で行なわれるので、局舎壁面２と支柱１
１との間隔Ｗはほとんど不要となり、局舎内の床面スペ
ースを大巾に節約できる。

第２図の実施例では２架装置分を示しているが、複数の
架装置も同様にして順次組立てられる。

以上説明したように本発明によれば下記の効果が得られ
る。

（１）ケーブル棚と支柱とユニット支持棚は各々単体物
として製作されるので、個々の部品に関する局舎内への
搬入に大きな労力を必要とせず簡単に搬入できる。

（２）ユニット支持棚と支柱上部のケーブル棚の幅を変
えるだけで、支柱の間隔を広げたり、縮めたりすること
が可能であり任意のユニット構成が可能である。

（３）架柱等の構造物を局舎内に搬入して組立て作業後
引続いてケーブル布設作業ができるので従来の架装置の
完成を待つ必要がなくなり、最後ニ小すいユニットをユ
ニット支持棚の上に搭載するだけであるから、極めて作
業能率が良く作業時間が短縮される。

（４）支柱とユニット支持棚にケーブル通路があるので
ケーブル布設が簡単である。

（５）支柱は左右の装置に兼用して用いるため経済的で
ある。

（６）工場内での製造過程においても従来のような架枠
と一体となった装置を組立てることなく、ユニット類及
び架を構成する構造物を単体製品として作ることができ
、製造工程を簡単にできる。

（７）さらに本発明による架装置は可搬型局舎内の壁面
に密着して配置できるので床スペースが節約でき、更に
本装置の前面に別の装置を回転等の方法を組合せて設置
すれば節約したスペースの有効利用ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の可搬型交換装置の架構造図、第２図は本
発明の実施例である可搬型交換装置の架構造図、第３図
は第２図の架構造の分解図である。 １・・・・・・可搬型局舎の壁面、２・・・・・・可搬
型局舎の床面、３・・・・・・ケーブル棚、４・・・・
・・固定金具、５・・・・・・架枠、６・・・・・・固
定金具、７・・・・・・ケーブル、８・・・・・・ユニ
ット支持棚、９・・・・・・ユニット、１０・・・・・
・支持棒、１１・・・・・・支柱、１２・・・・・・接
続金具、１３・・・・・・ニット支持棚、１４・・・・
・・ケーブル通路板、１５・・・・・・固定金具、１６
・・・・・・保持金具、１７・・・・・・レール、１８
・・・・・・ユニット、１９・・・・・・案内溝、２０
・・・・・・コネクタ部、２１・・・・・・ケーブル支
持用溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 可搬型局舎内に収容する交換装置用架構造において
   、局舎壁面に固定されたケーブルを保持するケーブル棚
   と、局舎壁面に近接して設置された複数の支柱と、該支
   柱間のユニット類を支持するユニット支持棚とから構成
   し、ケーブルの支柱内の空洞通路を通して支柱両側のユ
   ニット支持棚に布設し、前面布線形式としたことを特徴
   とする可搬型交換装置の架構息