JPS5853255Y2 - マスタシリンダ - Google Patents
マスタシリンダInfo
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- JPS5853255Y2 JPS5853255Y2 JP2114678U JP2114678U JPS5853255Y2 JP S5853255 Y2 JPS5853255 Y2 JP S5853255Y2 JP 2114678 U JP2114678 U JP 2114678U JP 2114678 U JP2114678 U JP 2114678U JP S5853255 Y2 JPS5853255 Y2 JP S5853255Y2
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- valve
- hole
- hydraulic pressure
- tube seat
- discharge port
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 24
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 3
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 101100029764 Arabidopsis thaliana PIA1 gene Proteins 0.000 description 1
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 230000008439 repair process Effects 0.000 description 1
- 239000011800 void material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は自動車のブレーキ装置に使用するマスクシリ
ンダに関する。
ンダに関する。
従来よりマスクシリンダの吐出口部には、ホイールシリ
ンダからマスクシリンダへのブレーキ液の流れを低液圧
で絞る絞り弁、マスクシリンダの液圧が零のときにホイ
ールシリンダに多少の液圧を残す残圧弁等の逆流制限弁
を設置している。
ンダからマスクシリンダへのブレーキ液の流れを低液圧
で絞る絞り弁、マスクシリンダの液圧が零のときにホイ
ールシリンダに多少の液圧を残す残圧弁等の逆流制限弁
を設置している。
また、マスクシリンダから2以上のホイールシリンダに
配管で接続する場合には、配管の途中に分岐器を設置し
で接続している。
配管で接続する場合には、配管の途中に分岐器を設置し
で接続している。
さらに、2系統ブレーキ装置においては、所定の折点圧
以上になると、後輪のホイールシリンダの液圧の上昇率
を減少させる減圧弁を後輪の配管の途中に設置している
。
以上になると、後輪のホイールシリンダの液圧の上昇率
を減少させる減圧弁を後輪の配管の途中に設置している
。
この考案は、マスクシリンダの吐出口部に設けた弁孔内
に配設され、絞り弁や残圧弁等の逆流制限弁の弁室を画
成する管座な、前記弁室を2つの吐出口に接続する分岐
器として構成することによって、ブレーキ装置全体とし
て重量及び形状を小さくしかつ配管作業を簡単にすると
共に価格の低減化を図るようにしたマスタシリンダを提
供することを目的とする。
に配設され、絞り弁や残圧弁等の逆流制限弁の弁室を画
成する管座な、前記弁室を2つの吐出口に接続する分岐
器として構成することによって、ブレーキ装置全体とし
て重量及び形状を小さくしかつ配管作業を簡単にすると
共に価格の低減化を図るようにしたマスタシリンダを提
供することを目的とする。
この考案の実施例を図面の記載に基づいて以乍詳細に説
明する。
明する。
まず第1〜2図において示す第1の実施例は、逆流制限
弁を絞り弁で構成すると共にマスクシリンダの吐出部に
減圧弁を設置した場合を示すものである。
弁を絞り弁で構成すると共にマスクシリンダの吐出部に
減圧弁を設置した場合を示すものである。
尚、この実施例のマスクシリンダは、右前輪と左後輪を
一系統、左前輪と右後輪を他系統とする2系統ブレーキ
装置いわゆるエンクス配管の2系統ブレーキ装置に使用
するタンデムマスタシリンダであって、第1図の左方を
前方にして車体に取り付けている。
一系統、左前輪と右後輪を他系統とする2系統ブレーキ
装置いわゆるエンクス配管の2系統ブレーキ装置に使用
するタンデムマスタシリンダであって、第1図の左方を
前方にして車体に取り付けている。
シリンダ体1に開けたシリンダ孔2の内部には摺動可能
に2つのピストン3゜4を配置し、前方のピストン3の
両側には液圧発生室5.6を形成すると共に戻しばね7
,8を配置している。
に2つのピストン3゜4を配置し、前方のピストン3の
両側には液圧発生室5.6を形成すると共に戻しばね7
,8を配置している。
シリンダ2内はシリンダ体1に開けた戻し孔9.10及
び補給孔11.12によってレザーバ室13.14に連
通し、両ピストン3゜4には密封用カンノ15,16.
17,18.19を嵌め、後方のピストン4にはボルト
20をねじ込み、該ボルト20の幹部には帽子状のばね
受げ21を遊嵌し、戻しばね7,8はばね受げ21゜2
2で受け、シリンタフL2の開口端部には止め輪23.
24を嵌め、シリンダ孔2内には止めポルト25をねじ
入れ、シリンダ体1には2つの吐出口部26.27と各
液圧発生室5,6を連通ずる孔28.29を開けている
。
び補給孔11.12によってレザーバ室13.14に連
通し、両ピストン3゜4には密封用カンノ15,16.
17,18.19を嵌め、後方のピストン4にはボルト
20をねじ込み、該ボルト20の幹部には帽子状のばね
受げ21を遊嵌し、戻しばね7,8はばね受げ21゜2
2で受け、シリンタフL2の開口端部には止め輪23.
24を嵌め、シリンダ孔2内には止めポルト25をねじ
入れ、シリンダ体1には2つの吐出口部26.27と各
液圧発生室5,6を連通ずる孔28.29を開けている
。
そして、前方の吐出口部26は右前輪と左後輪の系統、
後方の吐出口部2Tは他系統としているが、それぞれの
系統は同一構造であるので、前者の系統について説明す
る。
後方の吐出口部2Tは他系統としているが、それぞれの
系統は同一構造であるので、前者の系統について説明す
る。
前方の吐出口部26には右前輪に接続する吐出口30と
左後輪に接続する吐出口31を形成している。
左後輪に接続する吐出口31を形成している。
シリンダ体1には絞り弁32の弁孔33を開げ、該弁孔
33の内部には通路34を開けた管座35を口金36で
固定して配置している。
33の内部には通路34を開けた管座35を口金36で
固定して配置している。
また、弁孔33の内部には絞り弁32の逆止弁子37を
配置しているが、該逆止弁子37はその前後の液圧差に
よって自由に開閉することのできる通孔38を開けた漏
斗状のゴム製のものであって、外径な弁孔33の径より
も多少小さクシ、一端に溝39を切り、ばね40によっ
て逆止弁子37の弁座である管座35の開孔端35aに
押圧されている。
配置しているが、該逆止弁子37はその前後の液圧差に
よって自由に開閉することのできる通孔38を開けた漏
斗状のゴム製のものであって、外径な弁孔33の径より
も多少小さクシ、一端に溝39を切り、ばね40によっ
て逆止弁子37の弁座である管座35の開孔端35aに
押圧されている。
管座35の外周には環状の溝41を切り、側壁に通路3
4の内部とこの溝41の内部を連通ずる複数の孔42を
開げ、又管座35の外周には図、の左右方向にこの溝4
1の内部な弁孔33の底部の弁室43に連通する溝状の
絞り44を設げている。
4の内部とこの溝41の内部を連通ずる複数の孔42を
開げ、又管座35の外周には図、の左右方向にこの溝4
1の内部な弁孔33の底部の弁室43に連通する溝状の
絞り44を設げている。
シリンダ体1絞り弁32の下部には減圧弁450弁孔4
6を開け、該弁孔46の内部には通孔47を開けた管座
48を口金49で固定して配置している。
6を開け、該弁孔46の内部には通孔47を開けた管座
48を口金49で固定して配置している。
弁子50を係止する帽子状の係止体51はばね54によ
って管座48の上端に嵌めた止め輪52で止めた円板5
3に押圧されている。
って管座48の上端に嵌めた止め輪52で止めた円板5
3に押圧されている。
係止体51の側壁には複数の孔55を開け、円板53の
中央には弁孔46の底室56と管座48の内部の弁室5
7を連通する孔58を開けている。
中央には弁孔46の底室56と管座48の内部の弁室5
7を連通する孔58を開けている。
弁子50はばね59によって係止体51の底60に押圧
されている。
されている。
内部に通孔61を開けた段付きの弁体62の大径部は管
座48に開けた孔63の内部に摺動可能に配置され、弁
体62は小径部の先端部の肩64に嵌めたばね受げ65
と係止体51のつばとの間に張設したばね54によって
下方に押圧され、更に下端部に肩66を形成し溝67を
切っている。
座48に開けた孔63の内部に摺動可能に配置され、弁
体62は小径部の先端部の肩64に嵌めたばね受げ65
と係止体51のつばとの間に張設したばね54によって
下方に押圧され、更に下端部に肩66を形成し溝67を
切っている。
弁体62の小径部の外周には密封様のカンプロ8を嵌め
ており、カンプロ8は管座48の内部の肩69に配置し
たカップ受げ70で保持している。
ており、カンプロ8は管座48の内部の肩69に配置し
たカップ受げ70で保持している。
カップ受げ70と弁体62の段の肩71の間には空気室
72を形成しており、該空気室72は孔73を通って弁
孔46と管座48の外周の環状の凹み74との間に形成
された空所に通じている。
72を形成しており、該空気室72は孔73を通って弁
孔46と管座48の外周の環状の凹み74との間に形成
された空所に通じている。
管座48の上端部の外周及び弁体62の大径部には各々
密封様のOリング75.76を嵌めている。
密封様のOリング75.76を嵌めている。
絞り弁32の管座35の外周の環状の溝41の内部と減
圧弁45の底室56はシリンダ体1に開けた孔77によ
って連通している。
圧弁45の底室56はシリンダ体1に開けた孔77によ
って連通している。
以上の構成からなるこの考案の第1の実施例の作用につ
いて以下説明する。
いて以下説明する。
ブレーキをかげていないときは、マスクシリンダの内部
に第1〜2図の状態にあり、各系統の液圧はすべて零で
ある。
に第1〜2図の状態にあり、各系統の液圧はすべて零で
ある。
ブレーキをかげるために運転者がブレーキペダルを踏む
と、その力は図外の押棒を介して後方のピストン4に伝
わり、通常のように両ピストン3.4は前方に移動する
。
と、その力は図外の押棒を介して後方のピストン4に伝
わり、通常のように両ピストン3.4は前方に移動する
。
そして両ピストン3.4の各々の前方のカンノ15゜1
8が各々の戻し孔9.10を閉じて各系統内を密閉する
と、ブレーキ液は液圧発生室5、孔2B弁室43から逆
止弁子37の通孔38を押し開け、管座35の通路34
、吐出口30を通って右前輪のホイールシリンダに流れ
、一方、管座35の通路34の内部から同管座35の側
壁の孔42、孔77、減圧弁45の弁孔46の底室56
、孔5B、弁室57.弁体62の通孔61、管座48の
通孔47、吐出口31を通って左後輪のホイールシリン
ダに流れ、この系統に液圧が発生する。
8が各々の戻し孔9.10を閉じて各系統内を密閉する
と、ブレーキ液は液圧発生室5、孔2B弁室43から逆
止弁子37の通孔38を押し開け、管座35の通路34
、吐出口30を通って右前輪のホイールシリンダに流れ
、一方、管座35の通路34の内部から同管座35の側
壁の孔42、孔77、減圧弁45の弁孔46の底室56
、孔5B、弁室57.弁体62の通孔61、管座48の
通孔47、吐出口31を通って左後輪のホイールシリン
ダに流れ、この系統に液圧が発生する。
減圧弁45の弁体62は両端面にがかる液圧によって各
径部の面積差による液圧力を受けるが、上方端の面積は
下方端の面積より小さいので上向きの液圧力を受ける。
径部の面積差による液圧力を受けるが、上方端の面積は
下方端の面積より小さいので上向きの液圧力を受ける。
尚、ブレーキ液は絞り弁32の管座35の絞り44、溝
41及び孔42を経由しても多少は流れる。
41及び孔42を経由しても多少は流れる。
液圧が上昇して減圧弁45の弁体62を押し上げる液圧
力がばね54のばね力を越えると、弁体62はばね54
を圧縮してばね受げ65と共に上方に移動し、弁子50
の下端は弁体62の通孔61の開口端に当って通孔61
を閉じるいわゆる折点圧に達する。
力がばね54のばね力を越えると、弁体62はばね54
を圧縮してばね受げ65と共に上方に移動し、弁子50
の下端は弁体62の通孔61の開口端に当って通孔61
を閉じるいわゆる折点圧に達する。
そして更に液圧発生室5の液圧が上昇すると、減圧弁4
5の弁室57の液圧は吐出口31の液圧より高くなり、
弁体62は両端面にかがる液圧の差により下方に移動し
弁子50は通孔61から離れて通孔61を開く。
5の弁室57の液圧は吐出口31の液圧より高くなり、
弁体62は両端面にかがる液圧の差により下方に移動し
弁子50は通孔61から離れて通孔61を開く。
すると吐出口31の液圧は上昇し弁体62は再び上方に
移動し弁子50は前述と同様に通孔61を閉じる。
移動し弁子50は前述と同様に通孔61を閉じる。
更に液圧発生室5の液圧が上昇すると通孔61のこのよ
うな開閉の繰り返しによって、結果的には液圧が折点圧
を越えたときから吐出口31の液圧は弁室5Tの液圧の
上昇率よりも小さい上昇率で上昇する。
うな開閉の繰り返しによって、結果的には液圧が折点圧
を越えたときから吐出口31の液圧は弁室5Tの液圧の
上昇率よりも小さい上昇率で上昇する。
すなわち、減圧弁450弁体62の小径部の断面積をA
1、大径部の断面積をA2、弁室57の液圧をPl、吐
出口31の液圧をP2、ばね54のばね力をFとすると
、弁体62にかかる力の釣り合いから、 P2A2=PIA1+F 故に、P2=(AI/A2 )P1+F/A2となり、 AI/A2、F/A2は一定であるから、Plが上昇す
るとP2も比例して上昇することが判る。
1、大径部の断面積をA2、弁室57の液圧をPl、吐
出口31の液圧をP2、ばね54のばね力をFとすると
、弁体62にかかる力の釣り合いから、 P2A2=PIA1+F 故に、P2=(AI/A2 )P1+F/A2となり、 AI/A2、F/A2は一定であるから、Plが上昇す
るとP2も比例して上昇することが判る。
液圧発生室5の液圧の上昇が停止すると、絞り弁32の
逆止弁子37の孔38は閉じ、減圧弁45の弁子50は
弁体62の通孔61を閉じる。
逆止弁子37の孔38は閉じ、減圧弁45の弁子50は
弁体62の通孔61を閉じる。
ブレーキをゆるめるために運転者がブレーキペダルから
足を離すと、液圧発生室5、弁室43の液圧が減少する
。
足を離すと、液圧発生室5、弁室43の液圧が減少する
。
すると、まず吐出口側のブレーキ液は絞り弁32の管座
35の通路34、孔42、溝41及び絞り44の内部だ
けを流れるので、絞り44の絞り効果により減圧弁45
の弁室57及び吐出口30の液圧の減少率は液圧発生室
5の液圧の減少率より小さくなり、従って、絞り弁32
の逆止弁37の両側間で液圧差が発生し、その液圧の差
による力がばね40のばね力を越えると、逆止弁子37
はばね40を圧縮して図の右方に移動し、管座35の開
孔端35a開くので、ブレーキ液はこの開孔端を通って
弁室43に流れ、液圧弁45の弁室5T及び吐出口30
の液圧は液圧発生室5の液圧と同様に減少する。
35の通路34、孔42、溝41及び絞り44の内部だ
けを流れるので、絞り44の絞り効果により減圧弁45
の弁室57及び吐出口30の液圧の減少率は液圧発生室
5の液圧の減少率より小さくなり、従って、絞り弁32
の逆止弁37の両側間で液圧差が発生し、その液圧の差
による力がばね40のばね力を越えると、逆止弁子37
はばね40を圧縮して図の右方に移動し、管座35の開
孔端35a開くので、ブレーキ液はこの開孔端を通って
弁室43に流れ、液圧弁45の弁室5T及び吐出口30
の液圧は液圧発生室5の液圧と同様に減少する。
尚、ブレーキ液は絞り弁32の管座35の孔42、溝4
1及び絞り44の内部も経由して多少は流れる。
1及び絞り44の内部も経由して多少は流れる。
減圧弁45の弁室57の液圧が減少しで弁子50の両側
の液圧の差による力がばね59のばね力を越えると、弁
子50はばね59を圧縮して上方へ移動し弁子50は弁
体62の通孔61を開く。
の液圧の差による力がばね59のばね力を越えると、弁
子50はばね59を圧縮して上方へ移動し弁子50は弁
体62の通孔61を開く。
すると、吐出口31のブレーキ液は管座48の通孔47
、弁体62の通孔61、弁室57、底室56、孔77、
絞り弁32の管座35の孔42を通って、絞り弁32の
管座35の通路34の内部に流れ、吐出口31の液圧は
吐出口30の液圧と等しくなる。
、弁体62の通孔61、弁室57、底室56、孔77、
絞り弁32の管座35の孔42を通って、絞り弁32の
管座35の通路34の内部に流れ、吐出口31の液圧は
吐出口30の液圧と等しくなる。
液圧が減少して液圧発生室5の液圧が零となり絞り弁3
2の逆止弁子3Tの両側の液圧の差による力がばね40
のばね40のばね力を下回ると、逆止弁子37は図示の
位置に戻り管座35の通路34の開孔端を閉じるので、
ブレーキ液は絞り弁32の管座35の孔42、溝41及
び絞り44だげを流れて絞り44の絞り効果により吐出
口30゜31液は徐々に減少して零になる。
2の逆止弁子3Tの両側の液圧の差による力がばね40
のばね40のばね力を下回ると、逆止弁子37は図示の
位置に戻り管座35の通路34の開孔端を閉じるので、
ブレーキ液は絞り弁32の管座35の孔42、溝41及
び絞り44だげを流れて絞り44の絞り効果により吐出
口30゜31液は徐々に減少して零になる。
補修点検、修理によって入り込んだブレーキ液内の空気
を抜くためにブレーキペダルを繰り返して踏み込んだブ
レーキ液を圧送する場合に、その繰り返し中にブレーキ
ペダルから足を離したとき、この系統内のブレーキ液は
マスクシリンダ1の液圧発生室5の側に逆流しようとす
るが、絞り弁32の逆止弁子37の両側の液圧の差によ
る力がばね40のばね力を下回っている限り、逆止弁子
37は、管座35の開孔端35aを閉じているので、ブ
レーキ液は管座35の孔42、溝41及び絞り44の内
部だけを流れ、よって絞り44の絞り効果によって液圧
発生室5側に徐々に逆流する。
を抜くためにブレーキペダルを繰り返して踏み込んだブ
レーキ液を圧送する場合に、その繰り返し中にブレーキ
ペダルから足を離したとき、この系統内のブレーキ液は
マスクシリンダ1の液圧発生室5の側に逆流しようとす
るが、絞り弁32の逆止弁子37の両側の液圧の差によ
る力がばね40のばね力を下回っている限り、逆止弁子
37は、管座35の開孔端35aを閉じているので、ブ
レーキ液は管座35の孔42、溝41及び絞り44の内
部だけを流れ、よって絞り44の絞り効果によって液圧
発生室5側に徐々に逆流する。
従ってブレーキ液内の空気はすみやかに抜ける。
次に第3図に示す第2の実施例について説明すると、マ
スクシリンダは両前輪を一系統、両後輪を他系統とした
2系統ブレーキ装置すなわちいわゆる前後配管の2系統
ブレーキ装置に使用するタンデムマスタシリンダであっ
て、車体への取り付は方向は第1の実施例と同じである
。
スクシリンダは両前輪を一系統、両後輪を他系統とした
2系統ブレーキ装置すなわちいわゆる前後配管の2系統
ブレーキ装置に使用するタンデムマスタシリンダであっ
て、車体への取り付は方向は第1の実施例と同じである
。
前方の吐出口部126には、第1の実施例のように、減
圧弁45を設置していなく、又、絞り弁320代りに残
圧弁132を配置したものである。
圧弁45を設置していなく、又、絞り弁320代りに残
圧弁132を配置したものである。
残圧弁132は絞り弁32のように管座135に絞り4
4を切っていない代りにその部分に密封用のOリング1
44を嵌めているが、その他は前記絞り弁32と同じ構
成である。
4を切っていない代りにその部分に密封用のOリング1
44を嵌めているが、その他は前記絞り弁32と同じ構
成である。
吐出口130は右後輪、吐出口131は左後輪に接続す
る吐出口である。
る吐出口である。
第2の実施例の作用について説明すると、ブレーキをか
けていないとき、マスクシリンダの吐出口部126の内
部は図示の状態にある。
けていないとき、マスクシリンダの吐出口部126の内
部は図示の状態にある。
液圧発生室105及び残圧弁132の弁室143の液圧
は零であるが、管座135,148の通路134゜14
7には後述の通り所定の残圧がある。
は零であるが、管座135,148の通路134゜14
7には後述の通り所定の残圧がある。
運転者がブレーキペダルを踏み前述と同様に各系統内が
密閉されると、液圧発生室105及び弁室143に液圧
が発生し、この液圧が管座135の通路134の内部の
所定の残圧を越えると、ブレーキ液は液圧発生室105
、孔128、弁室143から逆止弁子137の通孔13
8を押し開は管座135の通路134の内部、吐出口1
30を通って右後輪のホイールシリンダに流れ、一方通
路134の内部から管座135の孔142、環状の溝1
41、孔177、管座148の通孔147、吐出口13
1を通って左後輪のホイールシリンダに流れ、この系統
の液圧が所定の残圧から上昇する。
密閉されると、液圧発生室105及び弁室143に液圧
が発生し、この液圧が管座135の通路134の内部の
所定の残圧を越えると、ブレーキ液は液圧発生室105
、孔128、弁室143から逆止弁子137の通孔13
8を押し開は管座135の通路134の内部、吐出口1
30を通って右後輪のホイールシリンダに流れ、一方通
路134の内部から管座135の孔142、環状の溝1
41、孔177、管座148の通孔147、吐出口13
1を通って左後輪のホイールシリンダに流れ、この系統
の液圧が所定の残圧から上昇する。
運転者がブレーキペダルから足を離すと液圧発生室10
5及び弁室143の液圧は減少するが、逆止弁子137
がその弁座である管座135の通路134の開孔端13
5aをばね140のばね力により閉じているので逆止弁
子137の両側で液圧に差が生ずる。
5及び弁室143の液圧は減少するが、逆止弁子137
がその弁座である管座135の通路134の開孔端13
5aをばね140のばね力により閉じているので逆止弁
子137の両側で液圧に差が生ずる。
そして、その両側の液圧の差による力がばね140のば
ね力を越えると、逆止弁子137は図の右方に移動し管
座135の開孔端135aを開き、ブレーキ液はこの開
孔端を通って弁室143に流れ、吐出口130,131
の液圧は減少する。
ね力を越えると、逆止弁子137は図の右方に移動し管
座135の開孔端135aを開き、ブレーキ液はこの開
孔端を通って弁室143に流れ、吐出口130,131
の液圧は減少する。
液圧が減少して液圧発生室105の液圧が零となり逆止
弁子137の両側の液圧の差による力がばね140のば
ね力を下回ると逆止弁子137は図示の位置に戻り管座
135の開孔端135aを閉じるので、吐出口130,
131の液圧は零とならず所定の例えば0−5Kg/c
aの液圧が残る。
弁子137の両側の液圧の差による力がばね140のば
ね力を下回ると逆止弁子137は図示の位置に戻り管座
135の開孔端135aを閉じるので、吐出口130,
131の液圧は零とならず所定の例えば0−5Kg/c
aの液圧が残る。
これが所定の残圧である。尚、こノ考案は並列形の複式
マスクシリンダや=系統マスクシリンダにも適用するこ
とができる。
マスクシリンダや=系統マスクシリンダにも適用するこ
とができる。
又、第1の実施例において、絞り弁320代りに残圧弁
を設置してもよいし、減圧弁45は設置しなくてもよい
。
を設置してもよいし、減圧弁45は設置しなくてもよい
。
さらに又、第2図の実施例において、残圧弁132の代
りに絞り弁を設置してもよいし、吐出口130,131
から後輪に至る配管の途中に減圧弁を設置することがで
き、下方の吐出口131は管座148を使用しない形式
の継ぎ手を使用してもよい。
りに絞り弁を設置してもよいし、吐出口130,131
から後輪に至る配管の途中に減圧弁を設置することがで
き、下方の吐出口131は管座148を使用しない形式
の継ぎ手を使用してもよい。
以上の説明から明らかなように、この考案は吐出口部に
液圧発生室に連通ずる弁孔を設け、その孔内に管座を配
置してその底部に逆流制限弁の弁室を画成し、逆流制限
弁の出口側を管座内部の軸方向通路により第1の吐出口
に連通ずると共に管座側壁に穿設した孔により第2の吐
出口に連結するようにしているので、1本の配管を2本
に分岐するための分岐路を配管途中に設置する必要がな
く、従って配管作業を極めて簡単化することができ、ブ
レーキ装置全体として重量及び形状を小さくすることが
できる。
液圧発生室に連通ずる弁孔を設け、その孔内に管座を配
置してその底部に逆流制限弁の弁室を画成し、逆流制限
弁の出口側を管座内部の軸方向通路により第1の吐出口
に連通ずると共に管座側壁に穿設した孔により第2の吐
出口に連結するようにしているので、1本の配管を2本
に分岐するための分岐路を配管途中に設置する必要がな
く、従って配管作業を極めて簡単化することができ、ブ
レーキ装置全体として重量及び形状を小さくすることが
できる。
又、従来の吐出口部には絞り弁、残圧弁、減圧弁等を設
置していない場合であっても配管のため管座を設ける必
要があるが、管座35,48,135を絞り弁32、残
圧弁132、減圧弁45等の一部として一体に設置し、
かつ管座35,135の側壁の通路41.42 。
置していない場合であっても配管のため管座を設ける必
要があるが、管座35,48,135を絞り弁32、残
圧弁132、減圧弁45等の一部として一体に設置し、
かつ管座35,135の側壁の通路41.42 。
141.142を通じてその内部を他の吐出口31゜1
31に連通ずるようにしたので一層の軽量化、小型化及
び低価格化を図ることができる。
31に連通ずるようにしたので一層の軽量化、小型化及
び低価格化を図ることができる。
第1図はこの考案の第1の実施例のマスクシリンダの一
部断面図、第2図は第1図における■−■線の拡大断面
図、第3図は第2の実施例のマスクシリンダの第2図と
同じ図である。 2.102・・・・・・シリンダ孔、3 、4−・・−
ピストン、5.6,105・・・・・・液圧発生室、1
3.14・・・・・・レザーバ室、26,27,126
・・・・・・吐出口部、28.29,128・・・・・
・孔、30,31゜130.131・・・・・・吐出口
、32・・・・・・絞り弁、132・・・・・・残圧弁
、45・・・・・・減圧弁、33,46゜133・・・
・・・弁孔、35,48,135,148・・・・・・
管座、36・・・・・田金、37,137・・・・・・
逆止弁子、34,134・・・・・・通路、38,13
8・・・・・・通孔、41,141・・・・・・溝、4
2,142・・・・・・孔、43.57,143・・・
・・・弁室、44・・・・・・絞り、50・・・・・・
弁子、51・・・・・・係止体、56・・・・・・底室
、62・・・・・・弁体、77.177・・・・・・孔
。
部断面図、第2図は第1図における■−■線の拡大断面
図、第3図は第2の実施例のマスクシリンダの第2図と
同じ図である。 2.102・・・・・・シリンダ孔、3 、4−・・−
ピストン、5.6,105・・・・・・液圧発生室、1
3.14・・・・・・レザーバ室、26,27,126
・・・・・・吐出口部、28.29,128・・・・・
・孔、30,31゜130.131・・・・・・吐出口
、32・・・・・・絞り弁、132・・・・・・残圧弁
、45・・・・・・減圧弁、33,46゜133・・・
・・・弁孔、35,48,135,148・・・・・・
管座、36・・・・・田金、37,137・・・・・・
逆止弁子、34,134・・・・・・通路、38,13
8・・・・・・通孔、41,141・・・・・・溝、4
2,142・・・・・・孔、43.57,143・・・
・・・弁室、44・・・・・・絞り、50・・・・・・
弁子、51・・・・・・係止体、56・・・・・・底室
、62・・・・・・弁体、77.177・・・・・・孔
。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 シリンダ体の吐出口部にシリンダ内の液圧発生室に
連通ずる弁孔を形成し、内部に軸方向の通路を設けた管
座を前記弁孔内に配設して、液圧発生室側に弁室を画成
し、その弁室内に液圧発生室からのブレーキ液圧により
開く通孔を有する逆止弁子を管座の端面に形成した弁座
に着座可能に配置し、前記管座内の軸方向の通路を、前
記管座を前記弁孔内に固定する口金に設けた第1の吐出
口に直接連通すると共に、前記通路に連通して前記管座
の側壁に穿設した孔を通して前記吐出口部に設けた第2
の吐出口に連通してなるマスクシリンダ。 2 前記管座の局面に絞りを形成し、その絞りを通して
前記通路と前記弁室を連通した実用新案登録請求の範囲
第1項記載のマスクシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2114678U JPS5853255Y2 (ja) | 1978-02-20 | 1978-02-20 | マスタシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2114678U JPS5853255Y2 (ja) | 1978-02-20 | 1978-02-20 | マスタシリンダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54132134U JPS54132134U (ja) | 1979-09-13 |
JPS5853255Y2 true JPS5853255Y2 (ja) | 1983-12-03 |
Family
ID=28853462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2114678U Expired JPS5853255Y2 (ja) | 1978-02-20 | 1978-02-20 | マスタシリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5853255Y2 (ja) |
-
1978
- 1978-02-20 JP JP2114678U patent/JPS5853255Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54132134U (ja) | 1979-09-13 |
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