JPS5849688Y2 - 口紅容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は口紅を収納するための容器に関する。

従来の口紅用容器は、内筒を回すだけでその内部に挿入
された口紅が出入するような構造になっているため、輸
送時などにおける外力によったり、子供のいたずらなど
によって口紅が容器がらはみ出し、不使用等の幣害が意
外に多かった。

この考案は上記のような点を改良したもので、以下これ
を添付の図面について説明する。

第１図は本案容器の１例の断面を示したもので、図にお
いて、１は内筒、２は口紅保持具、３は案内筒、４はス
プリング、５は外筒である。

内筒１は、第２図に示すように、側壁に軸心に沿った直
線状の長孔１Ａが穿設されており、下端１Ｃが支持部１
Ｂに固定されている。

口紅保持具２は、第４図に示すように、外壁の下端近く
に内筒の長孔１Ａに嵌入できる突起２Ａを具えた短筒体
がらなっており、内筒１の内部に移動可能に嵌入されて
いる。

案内筒３は、第３図に示すように、内壁にらせん状のリ
ードみぞ３Ａを有しており、内筒１の外側にルーズに嵌
合されている。

スプリング４は案内筒３の下端と内筒の支持部１Ｂとの
間に位置して内筒１の外側に嵌装されており、また外筒
５は案内筒３の外側に密に嵌着されている。

図中６は内筒支持部１Ｂの上端に嵌着して保持されてい
る外筒覆い用のキャップである。

上記のような構成の本案容器は、常態のときには第５図
イに示すように、案内筒３はスプリング４で押上げられ
て内筒のフランジ１Ｄに当っており、案内筒の下端３Ｂ
が口紅保持具の突起２Ａから外されている。

したがって、このような状態では内筒の支持部１Ｂを指
先で持っていくら回してみても（支持部１Ｂを止めて外
筒５を回しても同様）、口紅保持具２は内筒１とともに
案内筒３との間で空回りするだけで上に上がってこない
。

そして、使用時には外筒５をスプリング４に抗して押下
けると、第１図に示すように外筒５の下端が当っている
案内筒３のフランジ３Ｃが押されて案内筒３が下がり、
ここで始めて第５図口に示すように口紅保持具の突起２
Ａが案内筒のリードみぞ３Ａの下端に嵌入する。

そこで内筒の支持部１Ｂを左右に回すことにより、口紅
保持具の突起２Ａが案内筒３のらせん状リードみぞ３Ａ
によって押上げ押下げられ、かつ内筒１の長孔１Ａを伝
って口紅保持具２が上下に移動する。

したがって、輸送時などにおいて外力によって内筒の支
持部１Ｃが回っても口紅がとび出すことはなく、さらに
キャップ６があるので外筒５が押されて内筒の支持部１
Ｃが外力によって回される心配もないから携帯に甚だ便
利であり、また子供のいたずらなどにより口紅がとび゛
出すおそれがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案口紅容器の断面図、第２図は内筒の側面
図、第３図は案内筒の側面図、第４図は口紅保持具の側
面図、第５図イ９口はそれぞれ案内筒の作動を示す説明
図である。 １・・・・・・内筒、１Ａ・・・・・・長孔、１Ｂ・・
・・・・内筒保持部、２・・・・・口紅保持具、２Ａ・
・・・・・突起、３・・・・・・案内筒、３Ａ・・・・
・・リードみぞ、４・・・・・・スプリング、５・・・
・・・外筒、６・・・・・・キャップ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側壁に軸心に沿って直線状の長孔１Ａを有する下端を支
   持部１Ｂに固定した内筒１と、この内筒の内部に移動可
   能に嵌入した前記長孔と係合する突起２Ａを外壁に具え
   た短筒体からなる口紅保持具２と、前記内筒の外側にル
   ーズに嵌合した内壁にらせん状のり一ドみぞ３Ａを有す
   る案内筒３と、この案内筒の下端と前記内筒の支持部１
   Ｂとの間で内筒の外側に嵌装したスプリング４と、前記
   案内筒の外側に嵌着しだ外筒５と、この外筒を覆うキャ
   ップ６とからなり、前記外筒を押下げることにより前記
   口紅保持具の突起２Ａが前記案内筒のリードみぞ３Ａの
   下端に嵌入するようにしてなる口紅容器。