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JPS5848157B2 - パラチノ−ス含有複合甘味料 - Google Patents

パラチノ−ス含有複合甘味料

Info

Publication number
JPS5848157B2
JPS5848157B2 JP56116504A JP11650481A JPS5848157B2 JP S5848157 B2 JPS5848157 B2 JP S5848157B2 JP 56116504 A JP56116504 A JP 56116504A JP 11650481 A JP11650481 A JP 11650481A JP S5848157 B2 JPS5848157 B2 JP S5848157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sweetener
sucrose
sweetness
stevia
complex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56116504A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5831961A (ja
Inventor
敏夫 加賀
達也 岩倉
武雄 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui DM Sugar Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Sugar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Sugar Co Ltd filed Critical Mitsui Sugar Co Ltd
Priority to JP56116504A priority Critical patent/JPS5848157B2/ja
Publication of JPS5831961A publication Critical patent/JPS5831961A/ja
Publication of JPS5848157B2 publication Critical patent/JPS5848157B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、バラチノース100部にステビア抽出甘味物
および/またはα−グリコシルステビア甘味物0.2〜
1.2部を配合した低頗蝕性の複合甘味料に関するもの
である。
本発明でいうステビア抽出甘味物とは、キク科の植物ス
テビアレバウディアナの葉、茎などから抽出される抽出
物で、ステビオサイド、レバウディアナサイド、ダルコ
サイドおよび/またはこれらの混合含有物を指す。
本発明でいうα−グリコシルステビア甘味物は、ステビ
ア抽出甘味物(主としてステビオシドとレバウデイオシ
ド)とα−グリコシル糖化合物、例えばマルトデキスト
リンとを含有する水溶液に、α−グリコシル転移酵素を
反応させることにより生或されるα−グリコシルステビ
オシドとα−グリコシルレバウデイオシドのことをいう
これら物質は、すでに特開昭54−5070号によって
公知となっている。
上記反応液からα−グリコシルステビア甘味物を分離す
るには、反応液を石灰乳等によりアルカリ性とした後、
その沢液を無極性の多孔性重合樹脂、例えば多孔性スチ
レン・ジビニルベンゼン重合樹脂(三菱化成■製HP−
20)のカラムに通液し、α−グリコシルステビア甘味
物を吸着させた後、これを水またはアルコール等の親水
性有機溶媒またはこれらの混合物によって溶出させた後
ミ溶出液を濃縮すること{こよって得られる。
このステビア抽出甘味物および/またはα−グリコシル
ステビア甘味物の甘味の強さは、実用濃度で蔗糖の10
0〜150倍であるが、甘味の発現から最大値に達する
時間が蔗糖より遅れ、後味が長く尾を引くという欠点を
もっている。
従来これを改善するため、ステビオサイドに蔗糖やぶど
う糖を添加する試みが行われているが、これらでも十分
でなく、またこれらの糖は、餉蝕誘発能が高いという欠
点がある。
本発明者らは、バラチノースに関する研究を実施中、バ
ラチノースとステビア抽出甘味物および/またはα−グ
リコシルステビ了甘味物とが一定の比率、すなわちバラ
チノース100部{こ対し02〜1.2部の範囲内で配
合された場合、相乗効果により甘味の発現から最大値に
達する時間が蔗糖とほとんど等しくなり、甘味の切れが
よくなり、同時に蔗糖の場合と同様な好ましい濃厚感が
出ることを見出した。
さらにステビア抽出甘味物および/またはα−グリコシ
ルステビア甘味物を甘味料として使用した場合、はじめ
に一口味わったときの甘味の強さが、幾口か味わった後
は減少し、好ましいものでなくなるという欠点があるが
、本発明によりバラチノースを配合したときは、このよ
うな欠点がよく抑制されることを見出した。
パラチノースは下記の構造式をもつ還元性二糖類で、1
モルの結晶水を有し、水に対する溶解度は、40℃のと
き46.!il/100.!i+溶液、粘度は蔗糖の約
90%、甘味の強さは蔗糖の約42%という性質をもっ
ている。
またバラチノースは消化されて熱量源となるが、いまだ
甘味料として製造されたという報告はない。
さらにバラチノースは、それを摂取した場合、口腔中に
おいてそれ自体離蝕誘発能がないだけでなく、口腔中に
残存する蔗糖から餉蝕誘発菌ストレプトコツカス・ミュ
ウタンス( S t r eptococcusmut
ans ) fこよって餉蝕の原因となる歯垢が形成さ
れるのを抑制するという餉蝕予防上好ましい糖であるこ
とが、本発明者らの研究によって発見されている。
またステビア抽出甘味物および/またはα−グリコシル
ステビア甘味物は低餉蝕誘発性の甘味料であり、それと
バラチノースを本発明の比率で配合した複合甘味料は、
それ自体低動蝕誘発性であるだけでなく、蔗糖からの歯
垢形成を抑制するという積極的な低餉蝕誘発性の効果を
発揮する。
本発明の複合甘味料は、バラチノース100部に対し、
ステビア抽出甘味物および/またはα−グリコシルステ
ビア甘味物0.2〜1.2部の配合比であることが必要
である。
もしステビア抽出物およひ/またはα−グリコシルステ
ビア甘味物を1.2部より多く配合すると、甘味の発現
から最大値1こ達する時間が遅れ、また甘味の切れが悪
くなる。
さら6こパラチノースの甘味の質は、蔗糖に類似してい
るが、甘味の強さが蔗穂の42%であること、蔗糖に比
較して溶解度が低いことから、ステビア抽出甘味物およ
び/またはα−グリコシルステビア甘味物をバラチノー
ス100部に対し、0.2部より少なく配合すると、こ
の複合甘味料を従来使われている蔗糖と等しい量用いて
も甘味が物足りなくなり、蔗糖より多量{こ用いた場合
は、溶かしにくくなるなどの難点が出て、相加的効果し
か出ない。
ところが、バラチノース100部に対し、ステビア抽出
甘味物および/またはα−グリコシルステビア甘味物の
0.2〜1.2部を配合した場合は、バラチノースの特
有の作用により、甘味の質の好ましさ、使いやすさの点
で、明らかに相加的でなく相乗的な効果が出る。
特{こ、本発明の複合甘味料は、コーヒー、紅茶、フル
ーツ系飲料の甘味料として使用した場合に相乗的な効果
の発現が顕著である。
以下、実施例によって本発明複合甘味料と比較複合甘味
料の甘味の発現速度、甘味の切れ、試飲のはじめと終り
をこおける甘味の強さの変化についての官能検査結果を
示す。
実施例 1 結晶バラチノース1 00.!i’にステビア抽出甘味
物0.483.!i+を加え混合して本発明複合甘味刺
P1を、同様に結晶バラチノース10(11こα−グリ
コシルステビア甘味物0.48:lを加え混合して本発
明の複合甘味料P′1を得た。
比較のため,蔗糖42gにステビア抽出甘味物0.48
3.9を加え混合して比較複合甘味料S1を得た。
P1の10.0%、p/,の10.0%、S1の4.2
%、対照として蔗糖の10.0%の各常温水溶液をつく
り、鋭敏なパネル(こよる官能検査により、両複合甘味
料および比較複合甘味料の甘味の強さが、10.0%蔗
糖水溶液と等しいことを確めた。
つぎ(こ各溶液301rLlを試飲し、甘味の発現から
最大値(こ達する速さ、甘味の切れのよさ、試飲のはじ
めと終りの甘味の強さの変化について、鋭敏なパネル1
0人Qこよる官能検査を行った。
その結果を以下に示す。
実施例 2 結晶バラチノース100gにステビア抽出甘味物0.5
2!lを加れ混合して本発明複合甘味料P2を、同様(
こ結晶バラチノース100&にα−グリコシルステビア
甘味物0.525.9を加え混合して本発明複合甘味料
P′!を得た。
比較のため、ぶどう糖60.0.91Cステビア抽出甘
味物0.525gを加え混合した比較複合甘味料G2、
蔗糖42.0.@にα一グリコシルステビア甘味物0.
525gを加え混合した比較複合甘味料S′2をつくっ
た。
P2の6.67%液、P′2の6.67%液、G2の4
.0%液、S′2の2.8%液、対照として蔗糖の7.
0%液をつくり、鋭敏なパネルによる官能検査により、
各複合甘味料液および比較複合甘味料(60℃±2℃)
の甘味の強さが、対照の7. 0%蔗糖液と等しいこと
を確めた。
つぎにP210.Og、G26.0.!9, S24.
2.!i’,蔗糖10.5,!i’を、各々粉末インス
タントコーヒーの1%溶液1501rLlに加えた4種
のコーヒー(温度60’C±2℃)をつくり、鋭敏なパ
ネル10人が試飲比較した。
その結果を以下{こ示す。実施例 3 実施例2のインスタントコーヒーの代りに、紅茶液(6
0℃±3℃、温湯150rfLlにティーパック1袋を
使用)各150mlに、実施例2と同量の本発明複合甘
味料、比較複合甘味料、対照の蔗糖を加えた5種の紅茶
を用意し、鋭敏なパネル10人に試飲させ、官能検査を
行った。
その結果を以下に示す。
実施例 4 生レモン絞り汁を水で3倍重に稀釈し、この稀釈汁を1
00gづつ四つに分け、実施例1の複合甘味料P11
0.0 .!i’, P′11 0.0 g、S,4.
2g1対照蔗糖10.0gを加え溶解した4種のレモネ
ード(温度10±2℃)をつくり、実施例1と同様にし
て、官能検査を行った。
その結果を以下に示す。以上各実施例に示されるように
、本発明のバラチノースを配合した複合甘味料は、甘味
の発現速度、甘味の切れ、試飲のはじめと終りの甘味の
強さの変化など、極めて蔗糖Oこ類似し、しかも蔗糖と
違って、それ自体低艶触性であって、かつ蔗糖の頗触誘
発性を抑制するという好ましい性質をもった複合甘味料
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 パラチノース100部にステビア抽出甘味物および
    /またはα−グリコシルステビア甘味物0.2〜1.2
    部を配合してなる複合甘味料。
JP56116504A 1981-07-27 1981-07-27 パラチノ−ス含有複合甘味料 Expired JPS5848157B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56116504A JPS5848157B2 (ja) 1981-07-27 1981-07-27 パラチノ−ス含有複合甘味料

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56116504A JPS5848157B2 (ja) 1981-07-27 1981-07-27 パラチノ−ス含有複合甘味料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5831961A JPS5831961A (ja) 1983-02-24
JPS5848157B2 true JPS5848157B2 (ja) 1983-10-26

Family

ID=14688767

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56116504A Expired JPS5848157B2 (ja) 1981-07-27 1981-07-27 パラチノ−ス含有複合甘味料

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BR0312797A (pt) * 2002-07-19 2005-05-03 Dzucker Ag Mannheim Ochsenfurt Pó para o preparo de bebidas instantâneas contendo isomaltulose
DE102005025895A1 (de) * 2005-05-27 2006-11-30 Südzucker AG Mannheim/Ochsenfurt Isomaltulose als geschmacksverkürzendes Agens
JP2010248141A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Mitsui Sugar Co Ltd 肝機能改善剤

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JPS5831961A (ja) 1983-02-24

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