JPS5839460B2 - 化学かいろ用組成物の製造法 - Google Patents
化学かいろ用組成物の製造法Info
- Publication number
- JPS5839460B2 JPS5839460B2 JP54127304A JP12730479A JPS5839460B2 JP S5839460 B2 JPS5839460 B2 JP S5839460B2 JP 54127304 A JP54127304 A JP 54127304A JP 12730479 A JP12730479 A JP 12730479A JP S5839460 B2 JPS5839460 B2 JP S5839460B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composition
- chemical
- solution
- ferric chloride
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は金属粉の酸化熱により発熱する化学かいろ用の
組成物の製造法に関するもので、特に、酸化第二鉄の廃
液を中和・酸化した後、抽出した固型分を、金属粉その
他の材料に加えることによって、産業廃棄物の有効利用
を可能にすると同時に、発熱機能の優れたかいろを得る
ことのできる化学かいろ用組成物の製造法に係る。
組成物の製造法に関するもので、特に、酸化第二鉄の廃
液を中和・酸化した後、抽出した固型分を、金属粉その
他の材料に加えることによって、産業廃棄物の有効利用
を可能にすると同時に、発熱機能の優れたかいろを得る
ことのできる化学かいろ用組成物の製造法に係る。
四三酸化鉄等の酸化鉄、酸化第二銅、二酸化マンガン、
その他の酸化物に水を含ませて酸化剤を形成し、この酸
化剤に鉄、アルミニウム、マグネシウム等の金属粉を加
えることによって、化学的発熱現象を生じさせるように
したかいろ(通常化学かいろと称する)は、従来から各
種知られている。
その他の酸化物に水を含ませて酸化剤を形成し、この酸
化剤に鉄、アルミニウム、マグネシウム等の金属粉を加
えることによって、化学的発熱現象を生じさせるように
したかいろ(通常化学かいろと称する)は、従来から各
種知られている。
この化学かいろにおいては、発熱時の温度特性を改善す
るため、各種の助剤を配合することが多い。
るため、各種の助剤を配合することが多い。
例えば、銅、ニッケル、その他の金属イオンを微量添加
することによって、発熱温度の立上がりを良好にする試
みがなされている。
することによって、発熱温度の立上がりを良好にする試
みがなされている。
しかし乍ら、優れた立上り特性を得るには各種の金属イ
オンを複合して適正量添加する必要があり、現実にはそ
の添加方法が困難であった。
オンを複合して適正量添加する必要があり、現実にはそ
の添加方法が困難であった。
また、他の成分に加えて各種の金属イオンを用意し添加
することは、それだけかいろの製造工程が複雑化し、ま
たかいろ全体のコストアップの原因となるもので、その
点でも好ましいものではなかった。
することは、それだけかいろの製造工程が複雑化し、ま
たかいろ全体のコストアップの原因となるもので、その
点でも好ましいものではなかった。
本発明は上述の如き従来技術の欠点を解消することを目
的として提案されたものであって、塩化第二鉄廃液を中
和・酸化した溶液中に、かいろの主成分の一つである四
三酸化鉄と、銅、ニッケル、亜鉛、その他微量の金属イ
オンとが含有されていることに着目し、この溶液からの
抽出物を原料の一つに使用することによって、従来の製
造法の如く別途に金属イオンを添加するような工程を不
要とした、新規な化学かいろ用組成物の製造法を提供せ
んとするものである。
的として提案されたものであって、塩化第二鉄廃液を中
和・酸化した溶液中に、かいろの主成分の一つである四
三酸化鉄と、銅、ニッケル、亜鉛、その他微量の金属イ
オンとが含有されていることに着目し、この溶液からの
抽出物を原料の一つに使用することによって、従来の製
造法の如く別途に金属イオンを添加するような工程を不
要とした、新規な化学かいろ用組成物の製造法を提供せ
んとするものである。
以下、本発明を具体的に説明する。
塩化第二鉄溶液は、プリント配線基板の配線を形成する
銅の溶剤として広く使用されているが、その製造方法と
しては、一般には次式に示すように、塩化第一鉄溶液と
塩素ガスとを反応せしめて、塩化第二鉄溶液を得る方法
があげられる。
銅の溶剤として広く使用されているが、その製造方法と
しては、一般には次式に示すように、塩化第一鉄溶液と
塩素ガスとを反応せしめて、塩化第二鉄溶液を得る方法
があげられる。
2 F ecIJ2+ C12= 2 F eC4この
時、原料として使用される塩化第一鉄溶液は、鉄と塩酸
とを反応せしめて製造した塩化第一鉄溶液、または塩化
第二鉄溶液のコーザーから回収した使用済みの塩化第二
鉄溶液に鉄を加えて還元、精製工程とを経て得られた塩
化第−鉄溶液等があげられる。
時、原料として使用される塩化第一鉄溶液は、鉄と塩酸
とを反応せしめて製造した塩化第一鉄溶液、または塩化
第二鉄溶液のコーザーから回収した使用済みの塩化第二
鉄溶液に鉄を加えて還元、精製工程とを経て得られた塩
化第−鉄溶液等があげられる。
しかし、後者の回収した溶液を原料として使用する場合
、塩化第二鉄溶液の用途によっては、使用済の溶液中に
含まれているニッケル、クロム、亜鉛、コバルト等の不
純物を充分に除去精製できない場合がある。
、塩化第二鉄溶液の用途によっては、使用済の溶液中に
含まれているニッケル、クロム、亜鉛、コバルト等の不
純物を充分に除去精製できない場合がある。
このような場合には、不純物を含有した溶液は、塩化第
二鉄溶液の製造時に生ずる廃液として処分されることに
なる。
二鉄溶液の製造時に生ずる廃液として処分されることに
なる。
即ち、このような、塩化第二鉄の製造時に生ずる廃液を
水酸化すl−IJウム等で中和すると共に溶液中に大量
の空気を吹き込んで酸化し、更にこの中和・酸化された
溶液をフィルタープレス等の手段で濾過すると、次のよ
うな組成を有する固型物が抽出される。
水酸化すl−IJウム等で中和すると共に溶液中に大量
の空気を吹き込んで酸化し、更にこの中和・酸化された
溶液をフィルタープレス等の手段で濾過すると、次のよ
うな組成を有する固型物が抽出される。
四三酸化鉄(Fe304 ) 75.23%塩
化ナトリウム(NaCJり 12.17%水分
12.60饅銅(Cu)
5545ppI11ニツケル(Ni)
5826ppI11亜鉛(Zn)
3273ppmコバルト(Co)
180I]p[Ilマンガン(Mn
) 1265pIIInクロム(Cr
) 160.4ppm鉛(Pb)
10m以下この溶液からの抽
出物は、従来では海洋投入処分されていたものであって
、本発明においては、これを従来のかいろにおける四三
酸化鉄に代えて使用する。
化ナトリウム(NaCJり 12.17%水分
12.60饅銅(Cu)
5545ppI11ニツケル(Ni)
5826ppI11亜鉛(Zn)
3273ppmコバルト(Co)
180I]p[Ilマンガン(Mn
) 1265pIIInクロム(Cr
) 160.4ppm鉛(Pb)
10m以下この溶液からの抽
出物は、従来では海洋投入処分されていたものであって
、本発明においては、これを従来のかいろにおける四三
酸化鉄に代えて使用する。
即ち、本発明の製造法は、この抽出物を単独またはこの
抽出物に適量の酸化鉄、酸化第二銅、二酸化マンガン、
その他の酸化物を加えたものに、水分を添加させて酸化
剤を形成し、これに鉄、アルミニウム、マグネシウム等
の金属粉を加えることにより、化学かいろ用組成物を得
るものである。
抽出物に適量の酸化鉄、酸化第二銅、二酸化マンガン、
その他の酸化物を加えたものに、水分を添加させて酸化
剤を形成し、これに鉄、アルミニウム、マグネシウム等
の金属粉を加えることにより、化学かいろ用組成物を得
るものである。
この場合、従来知られていた他の成分、例えば、活性炭
、黒鉛、木炭等を更に添加することも可能である。
、黒鉛、木炭等を更に添加することも可能である。
次に、本発明の製造法によって得られた化学かいろ用組
成物の一実施例を示す。
成物の一実施例を示す。
塩化第二鉄の廃液からの抽出物
(F e3 o4その他) 5.0〜15.0
重量部酸化第二鉄 0.。
重量部酸化第二鉄 0.。
〜 5.。 7゜(Fe203 )
塩化マグネシウム(MgO)
0.1〜2.O〃
ノ々−ライ ト 0.3
〜 2.5 〃CMC(カルボキシ、メチル、セル
ローズ)0.1〜1.0重量部 活性炭 5.0〜15.0//水
5.0〜20.0 11食塩(
NaC1) 0.1〜1.Ott銑鉄粉
20.0〜35.0 11上記の組成物を
、通気性に優れたポリエチレン等のプラスチックフィル
ム製の容器内に封入することで本実施例の化学かいろを
得るもので、−例として、通気量80〜120cc/7
・分のフィルムを使用した場合の発熱温度と持続時間と
を測定した結果が図中人のグラフである。
〜 2.5 〃CMC(カルボキシ、メチル、セル
ローズ)0.1〜1.0重量部 活性炭 5.0〜15.0//水
5.0〜20.0 11食塩(
NaC1) 0.1〜1.Ott銑鉄粉
20.0〜35.0 11上記の組成物を
、通気性に優れたポリエチレン等のプラスチックフィル
ム製の容器内に封入することで本実施例の化学かいろを
得るもので、−例として、通気量80〜120cc/7
・分のフィルムを使用した場合の発熱温度と持続時間と
を測定した結果が図中人のグラフである。
また、比較のために、塩化第二鉄の廃液の抽出物を使用
せず(金属イオンを含まない)、単に四三酸化鉄を用い
たものの測定結果を図中Bとして示す。
せず(金属イオンを含まない)、単に四三酸化鉄を用い
たものの測定結果を図中Bとして示す。
更に、本発明の組成物にCMCを配合しなかったものに
ついては、図中Cとして示す。
ついては、図中Cとして示す。
この実施例の測定結果によれば、本発明の製造法による
組成物は、発熱開始から最高温度へ達するまでの時間、
即ち発熱温度の立上りに優でいることが確認される。
組成物は、発熱開始から最高温度へ達するまでの時間、
即ち発熱温度の立上りに優でいることが確認される。
また、CMCの添加によって、発熱温度の均一化(時間
経過による温度変化の減少)が達成される。
経過による温度変化の減少)が達成される。
このCMCは、温度の均一かと、取扱い時の感触を高め
るために添付したもので、このCMC以外にアルギン酸
その他の糊料を使用することもできる。
るために添付したもので、このCMC以外にアルギン酸
その他の糊料を使用することもできる。
なお、本実施例の各成分に加えて、籾殻を配合し、これ
に水分を湿潤せることによって、水分の供給を持続的に
行わせ、発熱を長時間保持させることもできる。
に水分を湿潤せることによって、水分の供給を持続的に
行わせ、発熱を長時間保持させることもできる。
以上の通り、本発明の製造法は、塩化第二鉄の廃液を中
和・酸化した溶液中の固型物を用いて、化学かいろ用組
成物を得るものであるから、従来海洋投入処分されてい
た廃液の有効利用を行うことができ、資源保護、環境汚
染、公害防止等の点で極めて優れている。
和・酸化した溶液中の固型物を用いて、化学かいろ用組
成物を得るものであるから、従来海洋投入処分されてい
た廃液の有効利用を行うことができ、資源保護、環境汚
染、公害防止等の点で極めて優れている。
特に、本発明によれば、組成物中の金属イオンによって
発熱温度の立上り特性が向上する上に、金属イオンを別
途添加する必要もないので、化学かいろの製造工程を簡
略化することもできる。
発熱温度の立上り特性が向上する上に、金属イオンを別
途添加する必要もないので、化学かいろの製造工程を簡
略化することもできる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の製造法による化学かいろ用組成物の発
熱温度と持続時間の関係を示す図表である。
熱温度と持続時間の関係を示す図表である。
Claims (1)
- 1 塩化第二鉄の廃液を中和・酸化し、更にその溶液を
濾過することにより塩化鉄を主成分とし他に銅、ニッケ
ル、亜鉛のいずれか一種の金属を微量含有した固型分を
製造し、この固型分に水を添加して酸化剤を作り、この
酸化剤に鉄、アルミニウム、マグネシウム等の金属粉を
加えることを特徴とする化学かいろ用組成物の製造法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54127304A JPS5839460B2 (ja) | 1979-10-04 | 1979-10-04 | 化学かいろ用組成物の製造法 |
CA000361524A CA1137313A (en) | 1979-10-04 | 1980-10-03 | Exothermic metallic composition having oxidizing agent |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54127304A JPS5839460B2 (ja) | 1979-10-04 | 1979-10-04 | 化学かいろ用組成物の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5652057A JPS5652057A (en) | 1981-05-09 |
JPS5839460B2 true JPS5839460B2 (ja) | 1983-08-30 |
Family
ID=14956632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54127304A Expired JPS5839460B2 (ja) | 1979-10-04 | 1979-10-04 | 化学かいろ用組成物の製造法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5839460B2 (ja) |
CA (1) | CA1137313A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03252432A (ja) * | 1990-03-01 | 1991-11-11 | Bridgestone Corp | ゴム組成物 |
US5798009A (en) * | 1994-12-27 | 1998-08-25 | Bridgestone Corporation | Foamed rubber compositions for tires and pneumatic tire using the same |
US5776991A (en) * | 1995-03-29 | 1998-07-07 | Bridgestone Corporation | Foamed rubber compositions for pneumatic tires and method of producing the same |
EP1518007B1 (en) * | 2002-06-05 | 2006-04-05 | The Additional Director (IPR), Defence Research & Development Organisation | An electrochemically reacting composition and a process for the preparation thereof |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5360885A (en) * | 1976-11-13 | 1978-05-31 | Hiroshi Nakagawa | Metal exothermic composites for body wormers |
-
1979
- 1979-10-04 JP JP54127304A patent/JPS5839460B2/ja not_active Expired
-
1980
- 1980-10-03 CA CA000361524A patent/CA1137313A/en not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5360885A (en) * | 1976-11-13 | 1978-05-31 | Hiroshi Nakagawa | Metal exothermic composites for body wormers |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA1137313A (en) | 1982-12-14 |
JPS5652057A (en) | 1981-05-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Lunk | Discovery, properties and applications of chromium and its compounds | |
ATE3214T1 (de) | Verfahren zur herstellung von sinterfaehigen legierungspulvern auf der basis von titan. | |
JPS6354420B2 (ja) | ||
KR940004066A (ko) | 구리분말과 금속 염화물의 동시 제조방법 | |
JPS5839460B2 (ja) | 化学かいろ用組成物の製造法 | |
US3993445A (en) | Sintered ferritic stainless steel | |
Yongxiang et al. | Chelates of acetylferrocene benzoylhydrazone with lanthanides | |
JPH09142981A (ja) | ガス発生剤組成物 | |
Premkumar et al. | Transition metal complexes of pyrazinecarboxylic acids with neutral hydrazine as a ligand | |
Premkumar et al. | Divalent transition metal complexes of 3, 5-pyrazoledicarboxylate | |
JPS5874657A (ja) | ジアルキルポリスルフイドの脱臭 | |
JPH06325784A (ja) | レドックス電池用電解液の製造方法 | |
ATE193473T1 (de) | Verfahren zur herstellung von multikarbidpulvern für hartmaterialien | |
IE47719B1 (en) | A double chromate composition for use as a positive active material in batteries and methods of making the composition | |
JP3695845B2 (ja) | 浄水用材 | |
US4404027A (en) | Method of recovering heavy metals | |
US4150999A (en) | Method for manufacture of ferrosilicon nitride | |
US1565300A (en) | Process for reducing sulphates and the like | |
JPS5547217A (en) | Production of exfoliative graphite | |
CA1179504A (en) | Pelletized propellant | |
JP7643541B2 (ja) | 酸素反応剤用鉄基粉末および酸素反応剤 | |
JPS5918147A (ja) | 固化材 | |
JP2006007049A (ja) | 吸着分解剤 | |
CN106834704A (zh) | 一种白烟尘有价金属回收及无害化处理的方法 | |
US694933A (en) | Electrode for purifying liquids by electrolysis. |