JPS5832772B2 - 電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents
電解コンデンサおよびその製造方法Info
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- JPS5832772B2 JPS5832772B2 JP52033796A JP3379677A JPS5832772B2 JP S5832772 B2 JPS5832772 B2 JP S5832772B2 JP 52033796 A JP52033796 A JP 52033796A JP 3379677 A JP3379677 A JP 3379677A JP S5832772 B2 JPS5832772 B2 JP S5832772B2
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- JP
- Japan
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- pulp
- pulp fiber
- fiber layer
- foil
- electrolytic capacitor
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はスペーサを廃止した小形で特性の良好な電解コ
ンデンサの製造方法に関する。
ンデンサの製造方法に関する。
従来の乾式箔形電解コンデンサはアルミニウムタンタル
、チタン、ニオブなどの弁作用金属からなる一対の電極
箔に同じく弁作用金属からなる引出端子をそれぞれ接続
し、前記一対の電極箔相互間にクラフト紙からなるスペ
ーサを介在させて巻回したのち、ペースト電解液を含浸
し容器に収納し密封してなるものである。
、チタン、ニオブなどの弁作用金属からなる一対の電極
箔に同じく弁作用金属からなる引出端子をそれぞれ接続
し、前記一対の電極箔相互間にクラフト紙からなるスペ
ーサを介在させて巻回したのち、ペースト電解液を含浸
し容器に収納し密封してなるものである。
一般にスペーサの主な役目は一対の電極箔相互間の絶縁
隔離とペースト電解液の保持であり、電解コンデンサ内
部抵抗を小さくするには極力低密度で、かつ極力薄いク
ラフト紙が望ましいが、実際には密度0.4〜0.9
g /crtl、厚さ15〜90μのクラフト紙が用い
られており、密度0.4g/crt1未満のクラフト紙
は実用されていない。
隔離とペースト電解液の保持であり、電解コンデンサ内
部抵抗を小さくするには極力低密度で、かつ極力薄いク
ラフト紙が望ましいが、実際には密度0.4〜0.9
g /crtl、厚さ15〜90μのクラフト紙が用い
られており、密度0.4g/crt1未満のクラフト紙
は実用されていない。
したがって、密度0.4g/crAのクラフト紙を用い
た場合でも純粋なセルローズの密度は1.2g/cfl
であるから空隙率は66.6%程度である。
た場合でも純粋なセルローズの密度は1.2g/cfl
であるから空隙率は66.6%程度である。
これ以上空隙率の大きなりラフト紙は実用されていない
。
。
また、クラフト紙の抄紙工程で含有される微小な欠陥部
、たとえば導電性微粒子などに起因する短絡や端電圧の
低下を避さるため、クラフト紙を複数枚重ね合わせるか
、あるいは一枚ならば厚いクラフト紙を用いなければな
らないため、計算上の空隙率よりも実際は小さくなる。
、たとえば導電性微粒子などに起因する短絡や端電圧の
低下を避さるため、クラフト紙を複数枚重ね合わせるか
、あるいは一枚ならば厚いクラフト紙を用いなければな
らないため、計算上の空隙率よりも実際は小さくなる。
また、クラフト紙自体交叉したセルローズからなってい
るため、空隙が屈曲した状態になっており両電極間の実
質距離がそれだけ長くなる。
るため、空隙が屈曲した状態になっており両電極間の実
質距離がそれだけ長くなる。
このため電荷担体の移動が困難で電解コンデンサの損失
が大きくなり、しかもコンデンサ素子を構成するクラフ
ト紙の占拠率が電極箔のそれと同等またはそれ以上とな
るなどの欠点を有している。
が大きくなり、しかもコンデンサ素子を構成するクラフ
ト紙の占拠率が電極箔のそれと同等またはそれ以上とな
るなどの欠点を有している。
クラフト紙より密度が小さいものにマニラ紙(密度0.
3g/cyd)があり、マニラ繊維はクラフト繊維に比
し柔軟強靭で繊維の長さも長いため、密度を下げても抄
紙後の物理的強度をある程度保つことができるため、電
解コンデンサのスペーサとしてマニラ紙を用い電荷担体
の移動を容易ならしめ損失を改善する方法も一部で採用
されているが、マニラ紙はクラフト紙に比べて価格が6
〜8倍高いことや、抄紙後の強度をコンデンサの製造工
程に耐えうる一定値以上に保つためには、紙厚を30μ
以下にすることができず比較的厚手のものしか得られな
い欠点がある。
3g/cyd)があり、マニラ繊維はクラフト繊維に比
し柔軟強靭で繊維の長さも長いため、密度を下げても抄
紙後の物理的強度をある程度保つことができるため、電
解コンデンサのスペーサとしてマニラ紙を用い電荷担体
の移動を容易ならしめ損失を改善する方法も一部で採用
されているが、マニラ紙はクラフト紙に比べて価格が6
〜8倍高いことや、抄紙後の強度をコンデンサの製造工
程に耐えうる一定値以上に保つためには、紙厚を30μ
以下にすることができず比較的厚手のものしか得られな
い欠点がある。
また、電解コンデンサのスペーサとして多孔質のプラス
チックフィルムやレーヨン混抄紙を用いるという提案も
なされているが、スペーサとしての各種条件をことごと
く満足するものは得難くまた実用化されていない。
チックフィルムやレーヨン混抄紙を用いるという提案も
なされているが、スペーサとしての各種条件をことごと
く満足するものは得難くまた実用化されていない。
さらに、電極箔の表面に直接有機半透膜や微孔性膜を塗
布してスペーサの代用にするという提案もなされている
が、有機半透膜の場合は孔径が数10λ以下の孔が多数
集まった膜であり、膜を厚くすればイオン電導性がいち
ぢるしく悪くなり、0.5μ以下のきわめて薄い膜でな
ければ電導性が悪く実用に供し得るものではなく、微孔
性膜の場合には膜自体の製作がきわめて困難であり、し
かも両者とも膜厚が薄いので電極箔の巻回時に傷が発生
しやすく少しの傷でも両電極が短絡し、かつまた高温で
の使用中にも膜が溶解し短絡したり、使用電圧もせいぜ
い50V程度までのコく低電圧域でしかも使用できない
という致命的欠点を有しており、とおてい実用化しうる
ものではなかった。
布してスペーサの代用にするという提案もなされている
が、有機半透膜の場合は孔径が数10λ以下の孔が多数
集まった膜であり、膜を厚くすればイオン電導性がいち
ぢるしく悪くなり、0.5μ以下のきわめて薄い膜でな
ければ電導性が悪く実用に供し得るものではなく、微孔
性膜の場合には膜自体の製作がきわめて困難であり、し
かも両者とも膜厚が薄いので電極箔の巻回時に傷が発生
しやすく少しの傷でも両電極が短絡し、かつまた高温で
の使用中にも膜が溶解し短絡したり、使用電圧もせいぜ
い50V程度までのコく低電圧域でしかも使用できない
という致命的欠点を有しており、とおてい実用化しうる
ものではなかった。
本発明は上記のような欠点に鑑みてなされたものでアル
ミニウム、タンタル、チタン、ニオブなどの弁作用金属
からなる一対の電極箔の表面にそれぞれパルプ繊維層を
形成し、該パルプ繊維層により両電極を隔離しスペーサ
を一切用いないで電気的緒特性良好にして大幅な小形軽
量化をはかり得る電解コンデンサの製造方法を提供せん
とするものである。
ミニウム、タンタル、チタン、ニオブなどの弁作用金属
からなる一対の電極箔の表面にそれぞれパルプ繊維層を
形成し、該パルプ繊維層により両電極を隔離しスペーサ
を一切用いないで電気的緒特性良好にして大幅な小形軽
量化をはかり得る電解コンデンサの製造方法を提供せん
とするものである。
以下、本発明の一実施例につき詳細に説明する。
すなわち、本発明はスペーサとしてクラフト紙や多孔質
プラスチックフィルムなどを一切使用しないで電解コン
デンサを構成するものであり、まず第1図および第2図
に示すようにアルミニウム、タンタル、チタン、ニオブ
などの弁作用金属からなる一方の電極箔(以下陽極箔と
いう)1の表面を塩酸、食塩、苛性ソーダなどの腐食性
水溶液中で電気的、化学的または電気化学的方法で粗面
化して粗面化ビット2を形威し、前記陽極箔1の実質的
な表面積を数倍から数十倍に拡大したのち、ホウ酸、酒
石酸、クエン酸、コハク酸など、あるいはこれらのナト
リウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などの単独また
は混合水溶液中で陽極酸化処理を施し陽極酸化皮膜3を
生成する。
プラスチックフィルムなどを一切使用しないで電解コン
デンサを構成するものであり、まず第1図および第2図
に示すようにアルミニウム、タンタル、チタン、ニオブ
などの弁作用金属からなる一方の電極箔(以下陽極箔と
いう)1の表面を塩酸、食塩、苛性ソーダなどの腐食性
水溶液中で電気的、化学的または電気化学的方法で粗面
化して粗面化ビット2を形威し、前記陽極箔1の実質的
な表面積を数倍から数十倍に拡大したのち、ホウ酸、酒
石酸、クエン酸、コハク酸など、あるいはこれらのナト
リウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などの単独また
は混合水溶液中で陽極酸化処理を施し陽極酸化皮膜3を
生成する。
ついで該陽極酸化皮膜3を生成した陽極箔1をパルプ繊
維懸濁液に浸漬するか、あるいはローラ塗布し前記陽極
酸化皮膜3の表面にパルプ繊維を付着させ、これを乾燥
してパルプ繊維層4を積層して形成する。
維懸濁液に浸漬するか、あるいはローラ塗布し前記陽極
酸化皮膜3の表面にパルプ繊維を付着させ、これを乾燥
してパルプ繊維層4を積層して形成する。
また、第3図および第4図に示すようにアルミニウム、
タンタル、チタン、ニオブなどの弁作用金属からなる他
方の電極箔(以下陰極箔という)5の表面を前記陽極箔
1と同様に塩酸、食塩、苛性ソーダなどの腐食性水溶液
中で電気的、化学的または電気化学的方法で粗面化し粗
面化ビット6を形威し表面積を拡大したのち、前記と同
様にパルプ繊維懸濁液中に浸漬するかあるいはローラで
塗布し、表面積を拡大した陰極箔5の表面にパルプ繊維
を付着させ、これを乾燥し陰極箔5表面にもパルプ繊維
層7を一体に積層する。
タンタル、チタン、ニオブなどの弁作用金属からなる他
方の電極箔(以下陰極箔という)5の表面を前記陽極箔
1と同様に塩酸、食塩、苛性ソーダなどの腐食性水溶液
中で電気的、化学的または電気化学的方法で粗面化し粗
面化ビット6を形威し表面積を拡大したのち、前記と同
様にパルプ繊維懸濁液中に浸漬するかあるいはローラで
塗布し、表面積を拡大した陰極箔5の表面にパルプ繊維
を付着させ、これを乾燥し陰極箔5表面にもパルプ繊維
層7を一体に積層する。
前記パルプ繊維は長さ0.1〜100關、幅1〜100
μ程度のクラフトパルプ、サルファイドパルプ、マニラ
パルプ、亜麻パルプ、麻パルプ、エスパルトパルプ、黄
麻パルプ、葦パルプ、バガスパルプ、ソーダパルプ、ケ
ミカルパルプ、砕木パルプ、コウゾ、ミツマタなどの単
繊維またはこれらの数種類を組み合わせて配合したもの
を、繊維層の厚みと空隙率に応じてジョルダン、パルプ
リハイナなどの叩解機を用いて極当に叩解し、これを純
水に懸濁させ0.01〜15%(重量比)の懸濁液にし
て陽極箔1および陰極箔5に塗布し付着させるもので、
パルプ繊維の蒸解温度以下の温度で乾燥する。
μ程度のクラフトパルプ、サルファイドパルプ、マニラ
パルプ、亜麻パルプ、麻パルプ、エスパルトパルプ、黄
麻パルプ、葦パルプ、バガスパルプ、ソーダパルプ、ケ
ミカルパルプ、砕木パルプ、コウゾ、ミツマタなどの単
繊維またはこれらの数種類を組み合わせて配合したもの
を、繊維層の厚みと空隙率に応じてジョルダン、パルプ
リハイナなどの叩解機を用いて極当に叩解し、これを純
水に懸濁させ0.01〜15%(重量比)の懸濁液にし
て陽極箔1および陰極箔5に塗布し付着させるもので、
パルプ繊維の蒸解温度以下の温度で乾燥する。
上記パルプ繊維懸濁液への浸漬またはローラ塗布→乾燥
の操作−回につき形成されるパルプ繊維層4゜7の厚さ
は0.1〜25μ程度であるためごく低電圧用の場合は
一回だけでもよいが、通常用途の場合には2〜15回ぐ
らい前記操作を繰り返し行ない、パルプ繊維層4,7を
1〜150μの厚さに積層形成する。
の操作−回につき形成されるパルプ繊維層4゜7の厚さ
は0.1〜25μ程度であるためごく低電圧用の場合は
一回だけでもよいが、通常用途の場合には2〜15回ぐ
らい前記操作を繰り返し行ない、パルプ繊維層4,7を
1〜150μの厚さに積層形成する。
このようにして表面積を拡大し陽極酸化皮膜3を生成し
、パルプ繊維層4を形成した陽極箔1と、表面積を拡大
しパルプ繊維層7を形成した陰極箔5とをスペーサを用
いることなく直接対向させて巻回しコンデンサ素子を構
成し、これにペースト電解液を含浸して電解コンデンサ
を得るものである。
、パルプ繊維層4を形成した陽極箔1と、表面積を拡大
しパルプ繊維層7を形成した陰極箔5とをスペーサを用
いることなく直接対向させて巻回しコンデンサ素子を構
成し、これにペースト電解液を含浸して電解コンデンサ
を得るものである。
上記のように陽極箔1および陰極箔5の表面にそれぞれ
パルプ繊維層4,7を直接形成したので、これまでのよ
うに紙の強度を必要とせず極低密度化、薄膜化が可能と
なり、かつスペーサを一切用いないため巻回作業もきわ
めて簡便となり、自動巻回機の単純化をもはかることが
できる。
パルプ繊維層4,7を直接形成したので、これまでのよ
うに紙の強度を必要とせず極低密度化、薄膜化が可能と
なり、かつスペーサを一切用いないため巻回作業もきわ
めて簡便となり、自動巻回機の単純化をもはかることが
できる。
上記実施例では陰極箔5を粗面化してからパルプ繊維層
7を形成したが粗面化せず、原表面に直接パルプ繊維層
7を形成してもよい。
7を形成したが粗面化せず、原表面に直接パルプ繊維層
7を形成してもよい。
さらにパルプ繊維層4,7は電極箔1,5の片面だけ形
成してもよいし両面全体に形成してもよい。
成してもよいし両面全体に形成してもよい。
また、パルプ繊維層4,7を形成する電極箔1゜5は広
幅の箔にパルプ繊維層4,7を形成してから所定寸法幅
に裁断してもよいし、あらかじめ所定寸法幅に裁断して
からパルプ繊維層4,7を形成してもよい。
幅の箔にパルプ繊維層4,7を形成してから所定寸法幅
に裁断してもよいし、あらかじめ所定寸法幅に裁断して
からパルプ繊維層4,7を形成してもよい。
その場合裁断断面にまでパルプ繊維が付着するので絶縁
効果を高めることができる。
効果を高めることができる。
つぎに本発明の実施例と従来の参考例との比較の一例を
示す。
示す。
実施例
定格25V、DC−100μ の電解コンデンサA
※※ アルミニウム
箔の表面を塩酸水溶液中で粗面化し表面積を拡大Llc
(Dちホウ酸アンモニウム水溶液中で陽極酸化皮膜を生
成した陽極箔と、アルミニニウム基の表面を塩酸水溶液
中で粗面化し表面積を拡大した陰極箔とをそれぞれ01
5%のクラフトパルプ繊維懸濁液をローラ塗布し、95
℃の温度で乾燥し、この塗布→乾燥を4回繰り返し、陽
極箔および陰極箔の表面にそれぞれ厚さ20μのパルプ
繊維層を形成し、直接重ね合わせて巻回したもの。
※※ アルミニウム
箔の表面を塩酸水溶液中で粗面化し表面積を拡大Llc
(Dちホウ酸アンモニウム水溶液中で陽極酸化皮膜を生
成した陽極箔と、アルミニニウム基の表面を塩酸水溶液
中で粗面化し表面積を拡大した陰極箔とをそれぞれ01
5%のクラフトパルプ繊維懸濁液をローラ塗布し、95
℃の温度で乾燥し、この塗布→乾燥を4回繰り返し、陽
極箔および陰極箔の表面にそれぞれ厚さ20μのパルプ
繊維層を形成し、直接重ね合わせて巻回したもの。
参考例
定格35V、 DC−100μFの電解コンデンサB
アルミニウム箔を塩酸水溶液中で粗面化したのち、ホウ
酸アンモニウム水溶液中で陽極酸化皮膜を生成した陽極
箔と、アルミニウム箔を塩酸水溶液中で粗面化した陰極
箔とを厚さ40μのクラフト紙からなるスペーサを介し
て重ね合わせて巻回したもの。
酸アンモニウム水溶液中で陽極酸化皮膜を生成した陽極
箔と、アルミニウム箔を塩酸水溶液中で粗面化した陰極
箔とを厚さ40μのクラフト紙からなるスペーサを介し
て重ね合わせて巻回したもの。
表1から明らかなように、本発明に係る実施例Aの電解
コンデンサは従来の参考例Bと比較して体積を約315
に小形化することができる。
コンデンサは従来の参考例Bと比較して体積を約315
に小形化することができる。
また、直列抵抗弁となってコンデンサのtanδを大き
くさせる原因となっているスペーサを廃止したことによ
りtanδを約1/2に激減することができる。
くさせる原因となっているスペーサを廃止したことによ
りtanδを約1/2に激減することができる。
また、上記実施例Aおよび参考例Bの電解コンデンサを
それぞれ85℃の高温雰囲気中で定格電圧を印加して2
000時間放置した場合の高温負荷特性を第5図〜第7
図に示す。
それぞれ85℃の高温雰囲気中で定格電圧を印加して2
000時間放置した場合の高温負荷特性を第5図〜第7
図に示す。
すなわち、第5図は静電容量の変化率を示し、第6図は
漏れ電流の変化、第7図はtanδの変化を示し、いず
れも85℃での初期値のほか途中500時間毎にとりだ
して測定したものである。
漏れ電流の変化、第7図はtanδの変化を示し、いず
れも85℃での初期値のほか途中500時間毎にとりだ
して測定したものである。
これらから、いずれの特性においても実施例Aは参考例
Bより変化がなく、かつその絶対値も小さく長時間の使
用に際しても安定していることがわかる。
Bより変化がなく、かつその絶対値も小さく長時間の使
用に際しても安定していることがわかる。
以上、詳述したように本発明によればアルミニウム、タ
ンタル、チタン、ニオブなどの弁作用金属からなる一対
の電極箔の表面にそれぞれパルプ繊維層を形成し、該パ
ルプ繊維層により両電極を隔離したことによって電極箔
表面にパルプ繊維層を直接形成したので、これまでのよ
うな紙の強度を必要とせず、極低密度化、薄膜化が可能
となりスペーサを一切用いないで電気的特性、とくにt
anδ特性の良好な、しかも大幅な小形軽量化をはかり
得、かつ巻回機の単純化をもはかりうる電解コンデンサ
の製造方法を提供することができる。
ンタル、チタン、ニオブなどの弁作用金属からなる一対
の電極箔の表面にそれぞれパルプ繊維層を形成し、該パ
ルプ繊維層により両電極を隔離したことによって電極箔
表面にパルプ繊維層を直接形成したので、これまでのよ
うな紙の強度を必要とせず、極低密度化、薄膜化が可能
となりスペーサを一切用いないで電気的特性、とくにt
anδ特性の良好な、しかも大幅な小形軽量化をはかり
得、かつ巻回機の単純化をもはかりうる電解コンデンサ
の製造方法を提供することができる。
第1図は本発明の一実施例による電解コンデンサに使用
するパルプ繊維層を形成した陽極箔を示す拡大断面図、
第2図は第1図の陽極箔の斜視図、第3図はパルプ繊維
層を形成した陰極箔を示す拡大断面図、第4図は第3図
の陰極箔の斜視図、第5図〜第7図は本発明の実施例A
と従来の参考例Bとの比較を示す高温負荷特性曲線図で
、第5図は静電容量変化率を示す曲線図、第6図は漏れ
電流の変化を示す曲線図、第7図はtanδの変化を示
す曲線図である。 1・・・・・・陽極箔、2,6・・・・・・粗面化ビッ
ト、3・・・・・・陽極酸化皮膜、4,7・・・・・・
パルプ繊維層、5・・・・・・陰極箔、A・・・・・・
本発明の実施例、B・・・・・・従来の参考例。
するパルプ繊維層を形成した陽極箔を示す拡大断面図、
第2図は第1図の陽極箔の斜視図、第3図はパルプ繊維
層を形成した陰極箔を示す拡大断面図、第4図は第3図
の陰極箔の斜視図、第5図〜第7図は本発明の実施例A
と従来の参考例Bとの比較を示す高温負荷特性曲線図で
、第5図は静電容量変化率を示す曲線図、第6図は漏れ
電流の変化を示す曲線図、第7図はtanδの変化を示
す曲線図である。 1・・・・・・陽極箔、2,6・・・・・・粗面化ビッ
ト、3・・・・・・陽極酸化皮膜、4,7・・・・・・
パルプ繊維層、5・・・・・・陰極箔、A・・・・・・
本発明の実施例、B・・・・・・従来の参考例。
Claims (1)
- 1 弁作用金属からなる陽極箔を粗面化し粗面化ビット
を形成する手段と、該手段ののち陽極酸化処理を施し陽
極酸化皮膜を生成する手段と、該手段ののちパルプ繊維
懸濁液に浸漬するかあるいはローラ塗布して前記陽極酸
化皮膜の表面にパルプ繊維を付着させる手段と、該手段
ののち前記パルプ繊維の蒸解温度以下の温度で乾燥しパ
ルプ繊維層を形成する手段と、弁作用金属からなる陰極
箔をパルプ懸濁液に浸漬するかあるいはローラ塗布して
表面にパルプ繊維を付着させ、該パルプ繊維の蒸解温度
以下の温度で乾燥し陰極箔表面にパルプ繊維層を形成す
る手段と、該手段で形成したパルプ繊維層および前記陽
極箔に形成したパルプ繊維層を介して、前記陽極箔と陰
極箔とを直接対向させて巻回しコンデンサ素子を構成す
る手段と、該手段で構成したコンデンサ素子にペースト
電解液を含浸する手段とを具備したことを特徴とする電
解コンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52033796A JPS5832772B2 (ja) | 1977-03-26 | 1977-03-26 | 電解コンデンサおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52033796A JPS5832772B2 (ja) | 1977-03-26 | 1977-03-26 | 電解コンデンサおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53118763A JPS53118763A (en) | 1978-10-17 |
JPS5832772B2 true JPS5832772B2 (ja) | 1983-07-15 |
Family
ID=12396423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52033796A Expired JPS5832772B2 (ja) | 1977-03-26 | 1977-03-26 | 電解コンデンサおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5832772B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0655561U (ja) * | 1993-01-08 | 1994-08-02 | 株式会社泉精器製作所 | 電気カミソリ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS517810A (ja) * | 1974-06-03 | 1976-01-22 | Hewlett Packard Yokogawa |
-
1977
- 1977-03-26 JP JP52033796A patent/JPS5832772B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS517810A (ja) * | 1974-06-03 | 1976-01-22 | Hewlett Packard Yokogawa |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0655561U (ja) * | 1993-01-08 | 1994-08-02 | 株式会社泉精器製作所 | 電気カミソリ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53118763A (en) | 1978-10-17 |
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