JPS5830961Y2 - 作動油タンク加圧装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は主として建設機械に搭載された作動油タンク
において、ポンプ効率を高めるために上記作動油タンク
内を加圧するための作動油タンク加圧装置に関する。

一般に建設機械には作業機を駆動するための作動油を収
容する作動油タンクが搭載されており、この作動油タン
ク内の油を作業機へ送るためのポンプには、プランジャ
ポンプのように性能を高めるために作動油タンクが加圧
する必要があるものがある。

このため従来では別にコンプレッサを設けて、密閉構造
の作動油タンク内に空圧を送り込むことにより作動油タ
ンク内を加圧してむり、別に空圧源を設置しなければな
らないことから、装置が大損りとなって不経済である。

この考案はかかる不具合を解消する目的でなされたもの
で、加圧を必要としない油圧源より密閉構造の作動油タ
ンク内へ油圧を導入して、該タンク内を加圧するように
した作動油タンク加圧装置を提供して、別に空圧源を設
けることなく作動油タンク内を加圧可能としたものであ
る。

以下この考案の一実施例について詳述する。

図に釦いて１は図示しない建設機械に搭載されたエンジ
ンで、作動油ポンプ２及びパイロットポンプなどの既存
ポンプ３を同時に駆動できるようになっている。

上記作動油ポンプ２の吸入側は管路４により密閉構造の
作動油タンク５に接続されていると共に、吐出側は操作
弁６を介して作業機などのアクチュエータ７及び作動油
タンク５に接続されている。

また既存ポンプ３は加圧を必要としないポンプで、吸入
側は管路８により主タンク９に接続されていると共に、
吐出側は操作弁１０を介してアクチュエータ１１及び作
動油タンク５に接続されている。

なお１２は作動油タンク油３内が必要以上の圧力になっ
たときに、圧力の一部を主タンク９ヘリリーフするリリ
ーフ弁であり、セット圧が低いので、オリフィスでもよ
い。

また作動油タンク５と主タンク９は一体に設けても勿論
よい。

この考案は以上詳述したように、加圧を必要としない既
存のポンプ３より圧力の一部を密閉構造の作動油タンク
５内へ導入して作動油タンク５内を加圧するようにした
ことから、従来のように別にコンプレッサなどの空圧源
を必要とせず経済的である。

また油圧回路だけで全体が構成できるため、回路を１個
所に１とめられるなど関連配管も容易となる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を回路図である。 ２は作動油ポンプ、３は既存ポンプ、５は作動油タンク
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 密閉構造を有する作動油タンク５に、既存ポンプ３より
   アクチュエータ１１へ供給された油圧の戻り油を導入し
   て上記作動油タンク５内を加圧することにより、作動油
   タンク５を油源とする作業機ポンプ２の性能を高めると
   共に、上記既存ポンプ３の油源である主タンク９と上記
   作動油タンク５の間をリリーフ弁１２を介して接続して
   なる作動油タンク加圧装置。