JPS582965B2 - ポリエステルポリオ−ル ノ カイシツホウ - Google Patents
ポリエステルポリオ−ル ノ カイシツホウInfo
- Publication number
- JPS582965B2 JPS582965B2 JP49113723A JP11372374A JPS582965B2 JP S582965 B2 JPS582965 B2 JP S582965B2 JP 49113723 A JP49113723 A JP 49113723A JP 11372374 A JP11372374 A JP 11372374A JP S582965 B2 JPS582965 B2 JP S582965B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester polyol
- saturated aliphatic
- water
- acid
- aliphatic dicarboxylic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は,ラクトン系ポリエステルポリオールの耐加
水分解性(耐加アルコール分解性も含めて意味する)を
向上させる改質法に関する。
水分解性(耐加アルコール分解性も含めて意味する)を
向上させる改質法に関する。
この明細書で使用する「ラクトン系ポリエステルポオー
ル」とは、(A)ε一カブロラクトン、ε−ヒドロキシ
カプロン酸、ε−ヒドロキシカプロン酸アルキルエステ
ルおよびこれらのオリゴマーからなる群から選択された
1種以上の化合物、または(B)前記(5)群から選択
された1種以上の化合物と飽和脂肪族ジカルボン酸また
は飽和脂肪族ジカルボン酸ジアルキルエステルとの混合
物を、飽和脂肪族2価アルコールと反応させて得られる
ポリエステルポリオールを意味するものである。
ル」とは、(A)ε一カブロラクトン、ε−ヒドロキシ
カプロン酸、ε−ヒドロキシカプロン酸アルキルエステ
ルおよびこれらのオリゴマーからなる群から選択された
1種以上の化合物、または(B)前記(5)群から選択
された1種以上の化合物と飽和脂肪族ジカルボン酸また
は飽和脂肪族ジカルボン酸ジアルキルエステルとの混合
物を、飽和脂肪族2価アルコールと反応させて得られる
ポリエステルポリオールを意味するものである。
ラクトン系ポリエステルポリオールは、アジピン酸一エ
チレングリコール系のような汎用ポリエステルポリオー
ルに比べて耐加水分解性はすぐれているが、ポリウレタ
ンエラストマー用原科としては、さらに高い耐加水分解
性が要望されている。
チレングリコール系のような汎用ポリエステルポリオー
ルに比べて耐加水分解性はすぐれているが、ポリウレタ
ンエラストマー用原科としては、さらに高い耐加水分解
性が要望されている。
この発明は、ラクトン系ポリエステルポリオールの耐加
水分解性を高めることを目的としたものであって、その
目的は、ラクトン系ポリエステルポリオールを、液状で
、水と80℃以下の温度で接触させることにより達成さ
れることがわかった。
水分解性を高めることを目的としたものであって、その
目的は、ラクトン系ポリエステルポリオールを、液状で
、水と80℃以下の温度で接触させることにより達成さ
れることがわかった。
この発明の方法で対象とするラクトン系ポリエステルポ
リオールは、(4)ε一カブロラクトン、ε一ヒドロキ
シカプロン酸、ε−ヒドロキシ力プロy酸アルキルエス
テルおよびこれらのオリゴマーからなる群から選択され
た1種以上の化合物、または(B)前記(A)群から選
択された1種以上の化合物と飽和脂肪族ジカルボン酸ま
たは飽和脂肪族ジカルボン緩ジアルキルエステルとの混
合物を、飽和脂肪族2価アルコールとを触媒の存在下あ
るいは不存在下、必要に応じて減圧下で所望の分子量と
なるように重付加反応あるいは縮重合反応させる公知の
反応条件に準じて反応させてつくることができる。
リオールは、(4)ε一カブロラクトン、ε一ヒドロキ
シカプロン酸、ε−ヒドロキシ力プロy酸アルキルエス
テルおよびこれらのオリゴマーからなる群から選択され
た1種以上の化合物、または(B)前記(A)群から選
択された1種以上の化合物と飽和脂肪族ジカルボン酸ま
たは飽和脂肪族ジカルボン緩ジアルキルエステルとの混
合物を、飽和脂肪族2価アルコールとを触媒の存在下あ
るいは不存在下、必要に応じて減圧下で所望の分子量と
なるように重付加反応あるいは縮重合反応させる公知の
反応条件に準じて反応させてつくることができる。
前記出発物質において、ヒドロキシカプロン酸アルキル
エステルとは、ヒドロキシカプロン酸のメタノール、エ
タノール、ブタノール、プロパノ一ル、ペンタノール、
ヘキサノール、ヘプタノール、シクロヘキサノールのよ
うなC1〜C8の飽和脂肪族または脂環式モノアルコー
ルのエステルを,飽和脂肪族ジカルボン酸とは、コハク
酸、グルタール酸、アジピン酸、セバチン酸、1・12
−ドデカンジカルボン酸のような04〜C12の飽和脂
肪族ジカルボン酸を、飽和脂肪族ジカルボン酸ジアルキ
ルエステルとは、前記飽和脂肪族ジカルボン酸の前記ヒ
ドロキシカプロン酸アルキルエステルの場合のようなC
1〜C8の飽和脂肪族または脂環式モノアルコールのジ
エステルを、また飽和脂肪族2価アルコールとは、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1・3−プロ
パンジオール、1・4−ブタンジオール、1・5−ペン
タンジオール、1・6−ヘキサンジオールのようなC2
以上のものを、それぞれ意味する。
エステルとは、ヒドロキシカプロン酸のメタノール、エ
タノール、ブタノール、プロパノ一ル、ペンタノール、
ヘキサノール、ヘプタノール、シクロヘキサノールのよ
うなC1〜C8の飽和脂肪族または脂環式モノアルコー
ルのエステルを,飽和脂肪族ジカルボン酸とは、コハク
酸、グルタール酸、アジピン酸、セバチン酸、1・12
−ドデカンジカルボン酸のような04〜C12の飽和脂
肪族ジカルボン酸を、飽和脂肪族ジカルボン酸ジアルキ
ルエステルとは、前記飽和脂肪族ジカルボン酸の前記ヒ
ドロキシカプロン酸アルキルエステルの場合のようなC
1〜C8の飽和脂肪族または脂環式モノアルコールのジ
エステルを、また飽和脂肪族2価アルコールとは、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1・3−プロ
パンジオール、1・4−ブタンジオール、1・5−ペン
タンジオール、1・6−ヘキサンジオールのようなC2
以上のものを、それぞれ意味する。
しかし、ここに挙げたものは、最も汎用性のあるものに
限って示しているのであって、もとよりこれらに制限し
なげればならない埋由はない。
限って示しているのであって、もとよりこれらに制限し
なげればならない埋由はない。
ラクトン系ポリエステルポリオールの耐加水分解性は、
それを液状で、水と80℃以下の温度で接触させること
によって改善することができる。
それを液状で、水と80℃以下の温度で接触させること
によって改善することができる。
水の使用量に制限はないが、大体の目安としては、ポリ
マー1重量部当り水0.05〜10重量部を示すことが
できる。
マー1重量部当り水0.05〜10重量部を示すことが
できる。
水との接触方法にも制限はなく、両者が十分に接触する
ような公知の手段、たとえば両者の混合攪拌、向流接触
などを適用すればよい。
ような公知の手段、たとえば両者の混合攪拌、向流接触
などを適用すればよい。
接触時の温度は重要なファクターであり、80℃を越え
ると逆にポリマーの加水分解が生起するので高温は望ま
しくなく、80℃以下でなければならない。
ると逆にポリマーの加水分解が生起するので高温は望ま
しくなく、80℃以下でなければならない。
その温度は、80℃以下であれば、ポリマーが液状を示
す温度範囲内から自由に選択することができる。
す温度範囲内から自由に選択することができる。
接触時間は、水の使用割合、温度、接触方法などによっ
て異なり一概にいうのはむつかしいが、一般に5〜60
分位で十分である。
て異なり一概にいうのはむつかしいが、一般に5〜60
分位で十分である。
水との接触処理が終れば、減圧乾燥のような手段によっ
て、ポリマー中に混入した微量の水分を除去するのがよ
い。
て、ポリマー中に混入した微量の水分を除去するのがよ
い。
この発明の方法によってラクトン系ポリエステルポリオ
ールの耐加水分解性が向上する理由についてはまだ確か
なことは分っていないが、ポリマー中に微量含有されて
いるラクトンのような水溶性成分が耐加水分解性を低下
させ、それを水との接触によって水側に抽出除去できる
からではないかと推察される。
ールの耐加水分解性が向上する理由についてはまだ確か
なことは分っていないが、ポリマー中に微量含有されて
いるラクトンのような水溶性成分が耐加水分解性を低下
させ、それを水との接触によって水側に抽出除去できる
からではないかと推察される。
次にこの発明の方法の実施例を示す。
実施例1
オキシカプロン酸メチル90重量%とアジピン酸ジメチ
ル10重量%からなる混合エステルに1・6−ヘキサン
ジオールを反応させて得られたポリエステルポリオール
〔数平均分子量(MW)1100、加水分解テスト酸価
(HAY)4.00グーKOH/g〕6.3kgに70
℃の水10kgを加え電動式振とう器で5分間振とうし
たのち、15分間静止し、水層(下層、10.9kg)
と油層(上層、5.4kg)とに分離した。
ル10重量%からなる混合エステルに1・6−ヘキサン
ジオールを反応させて得られたポリエステルポリオール
〔数平均分子量(MW)1100、加水分解テスト酸価
(HAY)4.00グーKOH/g〕6.3kgに70
℃の水10kgを加え電動式振とう器で5分間振とうし
たのち、15分間静止し、水層(下層、10.9kg)
と油層(上層、5.4kg)とに分離した。
油層を分液でとり出し、減圧乾燥(1mmHg、80℃
、8時間)したポリエステルポリオールのHAVは2.
10mg−KOH/gであった。
、8時間)したポリエステルポリオールのHAVは2.
10mg−KOH/gであった。
ここに、加水分解テスト酸価(HAV)とは、50ml
入り密栓フタ付き試験管に試料約2gを採取し、5倍量
(重量)の蒸留水を加えて24時間沸とう水中に浸漬し
、冷却後、別の三角フラスコにすべての内容物を移し(
器壁に付着したものはエタノールで洗い出し三角フラス
コ中のものに合わせる)、油層と水層とが均一層となる
までエタノールを適当量加えたのち、フェノールフタレ
インを指示薬として0.5規定NaOH水溶液で中和し
、消費NaOH 量から相当するKOHの量を換算で求
め、試料1g当りのKOHのmg数で表わしたものであ
る。
入り密栓フタ付き試験管に試料約2gを採取し、5倍量
(重量)の蒸留水を加えて24時間沸とう水中に浸漬し
、冷却後、別の三角フラスコにすべての内容物を移し(
器壁に付着したものはエタノールで洗い出し三角フラス
コ中のものに合わせる)、油層と水層とが均一層となる
までエタノールを適当量加えたのち、フェノールフタレ
インを指示薬として0.5規定NaOH水溶液で中和し
、消費NaOH 量から相当するKOHの量を換算で求
め、試料1g当りのKOHのmg数で表わしたものであ
る。
これはポリエステルポリオールの耐加水分解性の指標と
なるのである。
なるのである。
実施例2
オキシカグロン酸プチル70重量%とアジピン酸ジプチ
ル30重量%からなる混合エステルに1・6−ヘキサン
ジオールを反応させて得られたポリエステルポリオール
(MW=1000、HAV=2.30mg−KOH/g
)0.5kgに60℃の水1kgを加えて行なったほか
は、実施例1と同様にしてポリエステルポリオールを処
理した。
ル30重量%からなる混合エステルに1・6−ヘキサン
ジオールを反応させて得られたポリエステルポリオール
(MW=1000、HAV=2.30mg−KOH/g
)0.5kgに60℃の水1kgを加えて行なったほか
は、実施例1と同様にしてポリエステルポリオールを処
理した。
処理後のポリエステルポリオールのHAVは、0.95
mg−KOH/gであった。
mg−KOH/gであった。
実施例3
ε一カブロラクトンと1・4−ブタンジオールを反応さ
せて得られたポリエステルポリオール(MW=1250
、HAV=8.07mg−KOH/g)150gに70
℃の水750gを加えて行なったほかに、実施例1と同
様にしてポリエステルポリオールを処理した。
せて得られたポリエステルポリオール(MW=1250
、HAV=8.07mg−KOH/g)150gに70
℃の水750gを加えて行なったほかに、実施例1と同
様にしてポリエステルポリオールを処理した。
処理後のポリエステルポリオールのHAVは、5.20
mg−KOH/gであった。
mg−KOH/gであった。
Claims (1)
- 1 (A)ε一カブロラクトン、ε−ヒドロキシカプロ
ン酸、ε−ヒドロキシカゾロン酸アルキルエステルおよ
びこれらのオリゴマーからなる群から選択された1種以
上の化合物、または(B)前記(A)群から選択された
1種以上の化合物と飽和脂肪族ジカルボン酸または飽和
脂肪族ジカルボン酸ジアルキルエステルとの混合物を、
飽和脂肪族2価アルコールと反応させて得られるポリエ
ステルポリオールを、液状で、水と80℃以下の温度で
接触させることを特徴とするポリエステルポリオールの
改質法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49113723A JPS582965B2 (ja) | 1974-10-04 | 1974-10-04 | ポリエステルポリオ−ル ノ カイシツホウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49113723A JPS582965B2 (ja) | 1974-10-04 | 1974-10-04 | ポリエステルポリオ−ル ノ カイシツホウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5141093A JPS5141093A (en) | 1976-04-06 |
JPS582965B2 true JPS582965B2 (ja) | 1983-01-19 |
Family
ID=14619497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP49113723A Expired JPS582965B2 (ja) | 1974-10-04 | 1974-10-04 | ポリエステルポリオ−ル ノ カイシツホウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS582965B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6384877U (ja) * | 1986-11-21 | 1988-06-03 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5880321A (ja) * | 1981-11-06 | 1983-05-14 | Daicel Chem Ind Ltd | 熱可塑性ポリエステル樹脂およびその製造方法 |
GB2113229B (en) * | 1981-12-25 | 1985-11-27 | Kansai Paint Co Ltd | Coating composition for pliable substrates |
JP4948046B2 (ja) * | 2006-06-06 | 2012-06-06 | カヤバ工業株式会社 | 建設機械の動力装置 |
-
1974
- 1974-10-04 JP JP49113723A patent/JPS582965B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6384877U (ja) * | 1986-11-21 | 1988-06-03 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5141093A (en) | 1976-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US2822348A (en) | Ester interchange catalysts | |
US3326965A (en) | Production of polyesters | |
RU2316396C2 (ru) | Катализатор и способ | |
US3055869A (en) | Process for preparing polyesters using free acids | |
JPH09506929A (ja) | ポリエステル製造のための触媒 | |
US2951060A (en) | Process for preparing polyesters in the presence of manganous carboxylate catalysts | |
JPH0155254B2 (ja) | ||
US3288794A (en) | Method of making amides of dimethylamine and piperazine | |
DE1005947B (de) | Verfahren zur Herstellung von Estern | |
EP1071510A1 (en) | Catalytic composition comprising a titanium compound, an amine and a phosphorus compound; preparation and use thereof | |
US4105672A (en) | Process for the production of cyclic diesters of dodecanedioic acid | |
JPS582965B2 (ja) | ポリエステルポリオ−ル ノ カイシツホウ | |
US3716523A (en) | Low concentration stannous carboxylate catalysis of polyesterification | |
DE1543958A1 (de) | Verfahren zur Herstellung cyclischer Esteranhydride von alpha-Hydroxycarbonsaeuren | |
US4072631A (en) | Vanadyl alcoholate, organic titanate, polyhydric alcohol compositions as esterification/transesterification catalysts | |
US3978099A (en) | Solid acetyltartaric acid esters of high fluidity in powder form, and process for the preparation thereof | |
KR20010050886A (ko) | 리튬 티타닐 옥살레이트 촉매를 사용한 폴리에스테르중축합 방법 | |
US4157330A (en) | Process for the production of cyclic diesters of dodecanedioic acid | |
US4088635A (en) | Polyester manufacture | |
SU403701A1 (ru) | Способ получения алифатических олигоэфиров | |
US2916474A (en) | Process of preparing polymeric terephthalic esters by interchange between a glycol and a dialkyl ester of terephthalic acid | |
CN105983442B (zh) | 一种有机稀土金属固体催化剂 | |
US4363752A (en) | Catalyst of activated copper-zinc alloy and its use in hydrating acrylonitrile | |
US3391122A (en) | Catalytic ester interchanger reaction in process for preparing linear polyesters | |
SU377018A1 (ru) | Способ получени гликолевых эфиров ароматических цикарбоновых кислот |