JPS5829013Y2 - 緩衝材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は梱包時に使用する緩衝材の改良に関するもので
ある。

この種緩衝材としては発泡ポリスチレン樹脂や紙泥成形
物よりなるものを普通とするが、前者は使用後の処理上
大きな問題があるうえに座屈しやすいという欠点があり
、後者は緩衝効果が乏しいという欠点がある。

本考案は前記のような欠点や問題点を解決した緩衝材を
目的として完成されたもので、図示の実施例に示すよう
に、中空部１ａを有する無数のもみ殻１をその各表面に
塗着される少量の柔弾性合成樹脂２をバインダーとして
該もみ殻１の相互間に隙間１ｂを残し且つ表面に受は部
３を有する多孔質の主体４に成形したことを特徴とする
ものである。

なお、図中５は主体４の表面に必要に応じ添装される段
ボールなどの表紙で、図示の表紙５は主体４の表面に凹
設された円形の受は部３の内周縁に添って切欠６付の短
筒状部７を挿込むとともに周枠部８を主体４の周縁に添
わせることにより主体４に対し着脱自在に添装したもの
としている。

このように構成されたものは、被包装物品に表面の受は
面３をもって主体４を当接させた状態として包装箱内に
収納し、該主体４をもって被包装物品に対する外部圧を
緩衝するようにしたものであることは在来のこの種緩衝
材と同様であるが、主体４は無数のもみ殻１をその表面
に塗着される酢酸ビニル樹脂その他の少量の柔弾性合成
樹脂２をバインダーとして所要の形状に成形されたもの
で、該もみ殻１は中空部１ａを有するうえその相互間に
隙間１ｂを残した多孔質のものであるから、極めて緩衝
効果に優れているうえに座屈性も殆んどなくて相当な耐
圧強度を発揮する。

しかして、使用後は通常の焼却炉をもって焼却すれば、
主体４の大部分はもみ殻１よりなり、柔弾性合成樹脂２
は極めて少量使用しているだけであるから、簡単に焼却
できるうえに排ガス処理上の問題も殆んどなく、また、
焼却炉を使用せずに燃料として使用することもできて使
用後の処理上の問題は全くない利点がある。

従って、本考案は在来のこの種緩衝材の問題や欠点を解
決したものとして実用的価値極めて大なものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は一部切欠
斜視図、第２図は要部の拡大断面図である。 １：１ａ：中空部、１ｂ：隙間、２：柔弾性合成樹脂、
３：受は部、４：主体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空部１ａを有する無数のもみ殻１をその各表面に塗着
   される少量の柔弾性合成樹脂２をバインダーとして該も
   み殻１の相互間に隙間１ｂを残し且つ表面に受は部３を
   有する多孔質の主体４に成形したことを特徴とする緩衝
   材。