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JPS5820247B2 - 甜菜より可食性繊維の製法 - Google Patents

甜菜より可食性繊維の製法

Info

Publication number
JPS5820247B2
JPS5820247B2 JP54170386A JP17038679A JPS5820247B2 JP S5820247 B2 JPS5820247 B2 JP S5820247B2 JP 54170386 A JP54170386 A JP 54170386A JP 17038679 A JP17038679 A JP 17038679A JP S5820247 B2 JPS5820247 B2 JP S5820247B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sugar beet
sugar
cosette
sieve
mesh sieve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54170386A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5696658A (en
Inventor
増田昭芳
田中勝三郎
有塚勉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Beet Sugar Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Beet Sugar Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Beet Sugar Manufacturing Co Ltd filed Critical Nippon Beet Sugar Manufacturing Co Ltd
Priority to JP54170386A priority Critical patent/JPS5820247B2/ja
Publication of JPS5696658A publication Critical patent/JPS5696658A/ja
Publication of JPS5820247B2 publication Critical patent/JPS5820247B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • Noodles (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Fodder In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は甜菜より可食性繊維の製造に関するもので、
その目的とする所は色調の良い可食性繊維となし、他の
食品と混合するのに適した新規な加工食品の素材を提供
する点にある。
近年食品の精製力ロ王の技術の発達に伴い食糧中に繊維
質が欠乏し、種々の弊害を生じた例が報告されている。
この発明者は不足する繊維を人体に有効で、しかも混合
する食品の品質を劣化させない可食性繊維を得んと研究
を進めたところ、甜菜の肉質を構造する繊維が極めて優
秀なことを発見し、甜菜コゼットを85℃以上の温度で
30秒以上刃口熱し、その後脱水、乾燥、篩別し、篩上
のコゼットを粉砕することにより解決した。
本発明に使用する甜菜コゼットとは甜菜を細断し、糖分
を浸出し又は浸出しないものを意味する。
即ち、甜菜糖の製造に於ては甜菜を細断し、コゼットと
なしミングラーで浸出塔よりの糖液と熱交換を行うと同
時に一部の糖分を浸出し、熱交換の完了したコゼットは
浸出塔で完全に脱糖し、脱糖後のコゼットは、パルププ
レスで圧搾して脱水し、乾燥してパルプとなすものであ
る。
このようにして得られたパルプの1分析例を第1表に示
す。
第1表より判明する如く、パルプは繊維質に富み、ペク
チン、ヘミセルロース、セルロースを多量に含むので、
繊維質を製造する場合は、パルプを原料とすれば容易な
ことが判明するが、このようにして得た繊維は、黒灰色
に着色したり、不自然な味感及び異物の除去困難による
異和感などがあって、これを米粉、小麦粉等の他の食品
と混合し、加工食品とすると色が黒味を帯びたり、加工
食品の味を劣化させる欠点がある。
着色原因としては、浸出浴より取出されたコゼットが脱
水、乾燥の過癲で曝気され、パルプ中の成分が、酸化酵
素(ポリフイノールオキシダーゼ)であるチロシナーゼ
によシ酵素作用を受けてメラニン形成されるのが大きな
要因であると考えられる。
又、異味の原因については、甜菜は収穫時の土壌がその
まま付着しているため製糖作業においては、先ず洗浄工
程によシ甜菜に付着した土壌等の夾雑物の除去が行なわ
れているが、洗浄による完全な除去は困難であシ付着し
た土壌等の一部は甜菜と共に裁断工程、抽出工程を経て
、粗糖汁及び甜菜コゼットに付着移行する。
従って最終の乾燥パルプには相当な土砂が混入している
ためと考えられる。
そこで本発明者は、着色防止について種々研究を行い、
甜菜コゼットを種々の温度にカロ熱し、コゼットの白変
(ハンターL値)を測定したところ第2表の結果を得た
但し、試験は70℃温水により砂糖浸出された甜菜コゼ
ット(糖分3.17楚、水分87.85%)を試験温度
(70〜95°C)より5℃高い熱水にて処理し、甜菜
コゼットの品温を所定の温度に15秒、30秒、1分、
2分、5分維持し、その後部冷却脱水し、乾燥粉砕して
150〜200メツシユの粉末を得、その白変を測色色
差計(TU−1型、東京重色)によシ測定した。
測定値はハンターL値である。
第2表よシ判明する如く、品温85℃以上に加熱し、3
0秒以上維持すると、ハンターL値は何れも80以上と
なる。
本発明者の観測によれば、ハンターL値8o以下では明
らかに黒灰色の着色が見られるが、それ以上では着色が
見られず、他の食品と混合し、加工食品とした場合、品
質の劣化を来さないことが判明した。
又、含糖率の異る各種コゼットを調製し、加熱と着色(
ハンターL値)の関係を調べた結果は第3表に示す通シ
となった。
但し、試験は糖分の異なる甜菜コゼット(糖分0.8〜
12.2%)を熱水にて品温(70℃、85℃、95℃
)に1分間維持し、その後部冷却脱水し、乾燥粉砕して
150〜200メツシユの粉末とし、その白変を測色色
差計で測定し、ハンターL値を求めた。
第3表よシ判明する如く、糖分含有率は着色に影響を及
ぼさないので、本発明においては甜菜を洗浄L、甜菜コ
ゼットとしたものからコゼットより糖分を抽出したもの
何れも使用できるものである。
このため、糖分を抽出した無味の可食性繊維とすること
ができるが、好ましくは糖分を含有したものである。
即ち、本来植物の子実として自然に含有する糖分が1〜
10%程度であるため、まろやかな食感を与えるのに比
して全く糖分を含まぬ場合は著しく不自然な感じは避け
られない。
また、得られた完全砂糖抽出後の甜菜繊維物質に人為的
に砂糖を適宜添力[]しても混和に特別の工程を要する
のみならず、粒度等の相異により取扱中に分級等による
甘味の均質性を失う等の不都合を生ずる。
これらは何れも本来自然に植物細胞中に含有する糖類と
、人為的加糖による差異である。
従って、本発明における好ましい甜菜コゼットは、甜菜
糖製造工場に於て、新鮮甜菜中、約12〜18%の範囲
で含有する糖分を必要に応じ甜菜コゼットの細胞内に1
〜10饅の範囲で残留せしめた状態、即ち砂糖浸出工程
を全〈従来の常識をはなれて不完全な抽出工程を経過す
ることにより、自然に含有すると同じ糖分含有状態の可
食性繊維とするのが望ましい。
上記の如く曝気をさけ、即時熱水処理を行った甜菜コゼ
ットは、爾後曝気しても着色することは全くないが、若
し力ロ熱前に曝気すると短時間で変色し、ハンターL値
は5分後で64.7.10分後で62.4と低下し、そ
の後85℃以上に熱水処理しても回復しないので注意を
要する。
以上の如く加熱処理した甜菜コゼットは、次いで圧搾脱
水して余分の水を除き、次いで乾燥するものであるが、
脱水は普通の連続操作式横型のプレスでスクリュー回転
軸が円筒スクリーン中で回転するものでも可能である。
しかしながら熱水処理後の甜菜コゼットの状態によシ圧
搾条件が影響し、前記熱水処理においては出来るだけ高
温における短時間処理を行うことが、圧搾操作を容易に
するため必要である。
また乾燥操作においても一般に食品工業で使用されてい
る熱風乾燥機が使用可能であるが、甜菜コゼットの脱水
後の水分含量が70〜75%と高水分であるためドラム
回転式ドライヤーが有効である。
次に上記乾喋甜菜コゼットは、圃場から甜菜に付着しそ
のまま甜菜コゼットに混入乾燥された異物を除去すべく
篩別処理し異物の除去を行う。
即ち、甜菜自体は甜菜当り約0.8%の灰分を含有する
が、甜菜に付着した異物により、乾燥甜菜コゼットの灰
分は必ずそれ以上となる。
今、甜菜コゼットの土壌に由来する灰分の推移を全灰分
量と、土壌に由来する灰分の指標としてケイ酸、鉄の含
量で調査した結果は第4表に示す通りである。
但し数値は固形物中の%を示す。
又、異物の付着混入している乾燥甜菜コゼットを種々大
きさを変えた篩目による篩分けについて試験した結果を
第5表に示す。
第4表及び第5表よシ判明する如く篩分けにより灰分分
布を異にし、第4表より判明する如く18メツシユの篩
下の粉末中には土壌に由来すると見られる。
SiO□が多量に移行1、篩上の乾燥甜菜コゼットは洗
浄甜菜肉質部の灰分に近くなる。
このことより本発明では18メツシユの篩で篩分けし、
篩上を使用する。
上記篩分けした乾燥コゼットは可食性繊維とするため、
甜菜皮層部の硬質繊維を除去する必要がある。
この除去は肉質部繊維と皮層部繊維の硬さの差を利用し
、粉砕し篩別するのが良い。
今、上記18メツシユ篩上の乾燥甜菜コゼットを粉砕し
、篩別した例を第6表に示す。
但し、試験は粉砕機の条件を変えて粉砕し、篩分は後、
同じ分級の粉末を等量ずつ混合し分析した。
第6表より判明する如く、150メツシユ篩上において
は皮層部に多く含まれるリグニン、セルロースが多く1
50メツシユ篩下においては肉質部に多いペクチン、ヘ
ミセルロースの割合が多く良質の可食性繊維となる。
11従゛つて、本発明では150
メツシユ篩下を採取するものでこのような微粉とするこ
とにより他の食品との混合を均一にし、得られた加工食
品の口当りを良好にするものである。
今上記の如くして得られた可食性繊維の1分析例を第7
表に示す。
又本発明の可食性繊維の保水性を知るため行った試験結
果を図面に示す。
これにより勝った保水性を示すことが判明する。
以上の如くして得られた本発明の可食性繊維は白色粉末
であり、米粉、小麦粉、でん粉、そば粉等の農産加工物
その他魚介類獣肉カロエ物と混合使用して、その味を損
うことなく、しかも色調を変することなく所望の力n7
食とすることができるのである。
以下実施例によシ説明する。
実施例 1 甜菜糖製糖工程において、浸出浴より浸出済みの甜菜コ
ゼットを取り出し、その甜菜コゼ7・ト(水分89.2
%)Itを即時95°C熱水にて処理し、品温を90℃
以上2分間維持したのち、プレス式脱水機にかけ脱水甜
菜コゼット(水分72.4楚)373kgを得た。
次いでドラム回転式ドライヤーにて乾燥して水分5.4
%の乾燥甜菜コゼット(灰分3.2%)108kgを得
た。
次いで、この乾燥甜菜コゼットを18メツツユ篩にて篩
分けし、18メツシュ篩全通物6kgを除去し、18メ
ツシユ篩上乾燥甜菜コゼツトをコンパクトミル(ハンマ
ーミル式、スクリーンの目の開き0.5mm)によシ粉
砕後150メツシュ篩にて篩分けし150メツヱユ篩全
通粉末(水分5.3%、灰分2.8%)67kgを得た
本高繊維含有粉末はハンターL値84,1の白色の微粉
末であり、味覚及びテクスチャーに於いて良好なもので
あった。
上記製品を509.そば粉750g、小麦粉200gに
少量の熱水を力口えて混ぜ、その抜水を加えて練シそば
を作成し食した。
食味、香味、舌ざわりではいずれも良好で本発明品無添
加のもの(そば粉s o o g、小麦粉20(1)と
ほとんど変わりなく美味であった。
実施例 2 甜菜糖製糖工程において、ミングラーにて処理された甜
菜コゼソトを取り出しこの甜菜コゼソト(糖分3.2%
、水分87.4%)Itを即時90°C熱水にて処理し
品温を85℃以上3分間維持したのちプレス式脱水機に
かけ脱水甜菜コゼット(糖分1.4%、水分71.5%
) 344kgを得た。
次いでドラム回転式ドライヤーにて乾燥して糖分4.6
%、水分5.8%の乾燥甜菜コゼソト103kgを得た
次いでこの砂糖含有乾燥甜菜コゼットを18メツシユ篩
にて篩分けし、18メソシュ篩全通物5、31<gを除
去し、18メツンユ篩上乾燥甜菜コゼソトをコンパクト
ミル(ハンマーミル式、スクリーンの目の開き0.5
mm )により粉砕後150メツシュ篩にて篩分けし1
50メツシュ篩全通粉末(糖分4.7%、水分5.7チ
灰分2.6%)69kgを得た。
本砂糖含有高繊維質粉末は、ハンターL値83.8の白
色微粉末であり、されやかな甘味を有した。
これを小麦粉1 kg (強力粉70:薄力粉30)に
対して5%添加して更に、バク−5%、圧搾酵母3%、
砂糖0.25%、イーストフード0.25%、食塩2%
を添力旺、水50〜60%を加えたのちミキシングし、
30°Cで練り上げ第一発酵を40分間行い成形し、3
0℃で50分間第二発酵を行った後焼き上げた。
得られたパン製品の比容積は、本発明品無添力口のもの
(唯し砂糖添加量は0.5%)と差はなく高繊維含有食
品とすることができた。
【図面の簡単な説明】
図面は、製品の保水性を示すもので、イ本発明の製品、
口そば粉、ハ小麦粉、二でん粉である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 新鮮な甜菜を洗滌し、コゼソトに裁断したのち糖分
    を抽出し又は抽出せずしてコゼットの品温を85°C以
    上で30秒以上の条件に維持する力n熱処理を行い、そ
    の後脱水、乾燥処理した甜菜コゼットを18メツシユ篩
    で篩別し、篩上の甜菜コゼットを粉砕することを特徴と
    する甜菜より可食性繊維の製法。 2 甜菜コゼットが、糖分を含有するものであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項の甜菜より可食性繊維
    の製法。 3 脱糖後、脱水耕した甜菜コゼットを18メツシユの
    篩で篩別し、篩下物を除去し篩上物を粉砕し、該粉砕物
    を150メツシユ篩で篩別し150メツシュ通過の微粉
    末を集めることを特徴とする甜菜より可食性繊維の製法
JP54170386A 1979-12-28 1979-12-28 甜菜より可食性繊維の製法 Expired JPS5820247B2 (ja)

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JPS5696658A JPS5696658A (en) 1981-08-04
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