JPS5818917Y2 - ゴルフテイ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ゴルフボール受けと筆記具を兼ねたゴルフテ
ィに係るものである。

ゴルフプレーにおいてはゴルフボールをショットするた
めに使用するゴルフティ及びスコアを筆記するための筆
記用具は不可欠なものであり、常に両者を携帯すること
が必要であるが、これらは通常ポケットに収容されるた
めに不必要にポケット内か゛かさは゛す、又、手さぐり
で゛内容物を引き出すので筆記用具が必要なときに仲々
取り出せない不便さがあり、特に同色の筆記用具を複数
本携帯しており、そのうち何本かが芯の折損等により使
用不可能の場合、スコアに応じ色分けするため複数色の
筆記用具を携帯している場合はその不便さは余りあるも
のであった。

このような不便さを解消するために、従来ゴルフ用小物
入れ、ホルダーの類が種々考案されたが（例えば実公昭
５５−１６４７号考案等）筆記用具とゴルフティを別々
に携帯することには変りなく根本的な解消策にはならな
かった。

又、ゴルフティに筆記用具を組合わせる考案としては、
例えば実公昭４１−１８３３４号が存在したが、この考
案の場合にはカップ底部中心に鉛筆を差込む嵌合穴を成
形して鉛筆ホルダーの如く短い鉛筆を差込み中継ぎとし
て使用せしめたものであるが、カップ部が鉛筆の径より
大きく張り出すために握る上において持ちに＜＜、又、
握り部がゴルフティという用途より先細になるために中
継ぎの用をなさず、又、１本のゴルフティには１本の鉛
筆しか差込むことができず、色違いの鉛筆を必要とする
ときは別途鉛筆を用意せねばならず、更にこの考案の大
きな欠陥は、依然としてゴルフティとスコア用筆記具を
独立して夫々組合わせるために結局ティと鉛筆を別々に
携帯する前記の如き不便さを解消できない点にあった。

本考案は上記の如き不便さを解消することを目的として
創作されたものであり、ティの支持脚を土中実利し体と
地上部とに分割し、土中実利し体は上下に土中実利し部
を有する上下対称形状に構威し、一端又は両端に鉛筆又
はボールペン等の筆記用芯を設け、支持脚地上部底部に
設けた嵌合穴に土中実利し体の一方の土中実利し部を嵌
入してティを組立てた点に特徴を有するものである。

実施例 カップ２を頭部に有するゴルフティＴの支持脚を地上部
１と土中実利し体３とに組立て可能に分割する。

土中実利し体３は先細の円錐形の土中突刺し部を上下に
配した上下対称形状の紡錐形状に構成し、中央部に環状
の係合溝３Ｃを設ける。

一方支持脚地上部１は底部に前記土中実利し部の外形に
合致する嵌合穴１ａを設け、穴入口に環状の係合縁１ｂ
を設ける。

そして、土中実利し体３の両端には同色又は異色の鉛筆
又はボールペン等の筆記用芯３ ａ 、３ ｂを設ける
が、第３図に示す如く一方のみに設けてもよく、又、他
方には消ゴム（図示せず）を設けてもよい。

尚、後述の理由により地上部１を軟質素材で、土中実利
し体３を硬質素材で構成してもよい。

以上の部品よりなるティＴは、土中実利し体３の一方の
土中実利し部を地上部１の嵌合穴１ａに嵌入し、係合縁
１ｂを係合溝３ａに係合させることにより組立てられる
。

本考案ゴルフティをティとして使用するには土中実利し
体３を先端より土中に突刺してティを地面上に起立させ
るものであり、芯３ａ或いは３ｂはそのま・土中に差込
まれ、通常のティの使用方法と何ら異なるところはない
。

又、スコア用の筆記具として使用する場合はそのま・支
持脚部を握持して芯３ａ或いは３ｂにより筆記するもの
であるが、芯を色違いどしておけば土中実利し体３を地
上部１より抜き、反転して再び嵌入することにより容易
に異色の芯を得ることができる。

尚、第３図に示す如く芯を土中実利し体の一端にのみ設
けた場合には、ティとして使用する場合は土中実利し体
の芯を有しない側を露出させ、筆記具として使用する場
合は芯鋼を露出させて使用すれば筆記具として把持して
も泥等が手に付着するおそれがないものである。

上記の如く本考案ゴルフティはティとして使用する場合
には通常のティと同等の機能を有するのみでなく、地上
部と土中実利し体が別部品で構成される関係上、地上部
のみを軟質素材で容易に構成でき、従来公知のように軟
質素材の柔質性により（例えば実公昭４５−１８９２５
号考案等）クラブヘッドの打撃を受けても破損しに＜＜
、又、抵抗を与えずボールのコースに悪影響を及ぼしに
くいティを容易に得られる効果を有するものである。

尚、筆記用芯は土中に差込まれてしまうので、常識から
いうと芯の折損が気にか・るが、ティは土中に突刺すと
きは必ず垂直方向に差込むので芯は垂直方向への負荷に
対しては強力であるために折損のおそれはなく、又、ボ
ールのショツト時にはティも同時に打ち上げられる場合
もあるが、ゴルフクラブには必らず角度がついているの
でティは真横でなく斜め方向に打ち上げられるので芯に
対し負荷が加わりにく・、特に地上部を軟質素材で構成
したときは緩衝作用が期待でき、芯がたやすく折損する
おそれはないものであり、前記の如く土中実利し部の一
端上のみ芯を設けた場合は芯の折損は皆無である。

そして、筆記用具として使用する場合は、ゴルフティは
土中に突刺す関係上、先端が先細に底形されており、こ
の点筆記具の先端形状と近似しており、前記引例考案と
は比べものにならない極めて使い心持の自然な筆記用具
が得られ、しかも芯の組合わせを、例えば赤色と青色と
いうように異色とすれば、標準打数以上の場合は青で、
それ以下の場合は赤でマークする如く、スコアを色分け
して記録したい場合に１本のティで色分けが可能であり
、同色とすれば何らかの原因で１本の芯が折損してもス
ペアがあるのでティの使用を継続することが可能である
。

以上の如く本考案のゴルフティはティと筆記具を一体化
したものであるから、スコア用筆記具とティを兼用して
使用でき、ショット後直ちにスコアを筆記でき、筆記具
を忘れるようなことがあってもスコアの記録に何等支障
を来たすおそれのない極めて実用的考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図はティの正面図、第２図は同上組立て方法を示す
縦断面図、第３図は一端にのみ芯を設けた土中実利し部
の正面図である。 尚、図中符号 １・・・・・・地上部、２・・・・・・
カップ、３・・・・・・土中実利し部、３ ａ 、３
ｂ・・・・・・筆記用芯、Ｔ・・・・・・ティ、である
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カップ底部に支持脚を突設した形状のティにおいて、上
   記支持脚を土中実利し体と地上部とに分割し、土中実利
   し体は上下に土中実利し部を有する上下対称形状に構威
   し、両端に鉛筆、又はボールペン等の筆記用芯を設け、
   支持脚地上部底部に土中実利し部の外形に合致する嵌合
   穴を設け、土中実利し体の一方の土中実利し部を上記嵌
   合穴に嵌入して組立てられることを特徴とするゴルフテ
   ィ。