JPS5812864B2 - プラスチツク被覆鋼管 - Google Patents
プラスチツク被覆鋼管Info
- Publication number
- JPS5812864B2 JPS5812864B2 JP53038725A JP3872578A JPS5812864B2 JP S5812864 B2 JPS5812864 B2 JP S5812864B2 JP 53038725 A JP53038725 A JP 53038725A JP 3872578 A JP3872578 A JP 3872578A JP S5812864 B2 JPS5812864 B2 JP S5812864B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- adhesive
- coated steel
- coating
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は鋼管の外周に熱可塑性樹脂を被覆した防食被
橿鋼管に関するものである。
橿鋼管に関するものである。
この種被覆鋼管は、主に地下埋設用として用いられるも
ので、これには一般に、鋼管と耐食性の良好な熱可塑性
樹脂被覆層との間の接着用下地に、アスファルト、ゴム
、油脂等を主成分とするホットメルト型の粘着型接着剤
(粘着剤)を用いたものと、E・■・A,E・E・A等
の接着性樹脂を用いたものがある。
ので、これには一般に、鋼管と耐食性の良好な熱可塑性
樹脂被覆層との間の接着用下地に、アスファルト、ゴム
、油脂等を主成分とするホットメルト型の粘着型接着剤
(粘着剤)を用いたものと、E・■・A,E・E・A等
の接着性樹脂を用いたものがある。
下地が粘着型のものは、比較的安価で皮膜疵の修復性に
ついても良好であるが、皮膜拘束力(密着力)が弱いた
め管端部の皮膜が塩度変化によって大きく伸縮し、この
ためメカニカル継手の使用が不可能で、また溶接継手に
ついても高温地等では使用できないという唯一大きな欠
点をもっている。
ついても良好であるが、皮膜拘束力(密着力)が弱いた
め管端部の皮膜が塩度変化によって大きく伸縮し、この
ためメカニカル継手の使用が不可能で、また溶接継手に
ついても高温地等では使用できないという唯一大きな欠
点をもっている。
他方下地に接着性樹脂を用いたものでは、皮膜拘束力が
強く管端皮膜の伸縮は少ないが、材料コストが非常に高
くつき、また皮膜に亀裂が入った場合の修復性に乏しく
残留応力によってその部分が拡大される等の欠点があっ
た。
強く管端皮膜の伸縮は少ないが、材料コストが非常に高
くつき、また皮膜に亀裂が入った場合の修復性に乏しく
残留応力によってその部分が拡大される等の欠点があっ
た。
そこで本発明者らは安価で、しかも皮膜の修復性、密着
性がともに優れた防食被覆鋼管を提供するために、上記
粘着型接着剤に着目し、種々実験、研究の結果、この粘
着型接着剤の硬、軟2種の組合せにより、本来の利点を
生かししかも管端皮膜の伸縮を有効に防ぐ被膜拘束力を
有するプラスチックの被覆の下地を形成することに成功
した。
性がともに優れた防食被覆鋼管を提供するために、上記
粘着型接着剤に着目し、種々実験、研究の結果、この粘
着型接着剤の硬、軟2種の組合せにより、本来の利点を
生かししかも管端皮膜の伸縮を有効に防ぐ被膜拘束力を
有するプラスチックの被覆の下地を形成することに成功
した。
すなわち本発明は、粘着型接着剤では常温で軟かいもの
程鋼管素地に対する密着性に優れるが、ポリエチレン等
の樹脂被覆への密着性に劣ること、また硬いもの程樹脂
被覆に対する密着性が良好となる反面、鋼管素地への密
着性が劣化するという事実の究明に基いてなされたもり
であって、下地層の鋼管素地に直接接する側を軟質の粘
着剤とするとともに、樹脂袖覆に接する側を硬質の粘着
剤とし、また必要に応じこれら両者間に適当な密着剤を
介在せしめることにより、鋼管、樹脂被覆層の倒れに対
しても極めて優れた密着力を確保するようにした点を特
徴とする。
程鋼管素地に対する密着性に優れるが、ポリエチレン等
の樹脂被覆への密着性に劣ること、また硬いもの程樹脂
被覆に対する密着性が良好となる反面、鋼管素地への密
着性が劣化するという事実の究明に基いてなされたもり
であって、下地層の鋼管素地に直接接する側を軟質の粘
着剤とするとともに、樹脂袖覆に接する側を硬質の粘着
剤とし、また必要に応じこれら両者間に適当な密着剤を
介在せしめることにより、鋼管、樹脂被覆層の倒れに対
しても極めて優れた密着力を確保するようにした点を特
徴とする。
この場合、下地層の内、外側の粘着剤どうしは殆んどの
場合良好な接着性を示すが、これが充分でない場合にも
適当な接着剤の介在により簡単に所要の接着力を賦与す
ることができる。
場合良好な接着性を示すが、これが充分でない場合にも
適当な接着剤の介在により簡単に所要の接着力を賦与す
ることができる。
従って鋼管素地に上記のような接着用下地を施してその
上にプラスチック被覆を形成した防食鋼管は、粘着型接
着剤の安価で、皮膜の修復性に優れた利点が生かされ、
しかも皮膜の密着性が強固で管端皮膜の伸縮を殆んど抑
止でき、所期の目的を充分達成するものである。
上にプラスチック被覆を形成した防食鋼管は、粘着型接
着剤の安価で、皮膜の修復性に優れた利点が生かされ、
しかも皮膜の密着性が強固で管端皮膜の伸縮を殆んど抑
止でき、所期の目的を充分達成するものである。
なお、粘着型接着剤の一般成分はアスファルト、ゴム系
樹脂、粘着付与樹脂、増量剤等であるが、本発明ではこ
の成分のうちアスファルト、ゴム系樹脂等を調整するこ
とにより常温での硬さを軟質で稠度40〜100程度と
し、また硬質では稠度1〜26程度とするのが好ましい
。
樹脂、粘着付与樹脂、増量剤等であるが、本発明ではこ
の成分のうちアスファルト、ゴム系樹脂等を調整するこ
とにより常温での硬さを軟質で稠度40〜100程度と
し、また硬質では稠度1〜26程度とするのが好ましい
。
この防食被覆鋼管の製造は、例えば予熱した鋼管表面に
軟質、硬質の粘着剤及び熱可塑性樹脂を順次ホットメル
ト塗布法またはダイス押出し法により連続的に被覆する
方法等によることができる。
軟質、硬質の粘着剤及び熱可塑性樹脂を順次ホットメル
ト塗布法またはダイス押出し法により連続的に被覆する
方法等によることができる。
次に実施例を掲げて本発明の効果について述べる。
60℃に予熱した50Aの鋼管表面に、第1表に示す成
分、性質の軟質、硬質粘着剤をダイス押出し法により順
次塗布して0. 3mm厚の下地層を形成し、その上に
密度0.940のポリエチレンを同上方法で0.6mm
厚に被覆して本発明の被覆鋼管を得た。
分、性質の軟質、硬質粘着剤をダイス押出し法により順
次塗布して0. 3mm厚の下地層を形成し、その上に
密度0.940のポリエチレンを同上方法で0.6mm
厚に被覆して本発明の被覆鋼管を得た。
この被覆鋼管の皮膜の鋼管に゛対する被膜拘束力(密着
性)並びに疵の修復性についてそれぞれ次のような試験
■、■を行なった。
性)並びに疵の修復性についてそれぞれ次のような試験
■、■を行なった。
〈被膜拘束力についての試験■〉
被覆鋼管を温水中に1時間浸漬した後室温中に1時間放
置する操作を1サイクルとして、これを順恣温水温度6
0℃で6サイクル、70℃で3サイクル、80℃で3サ
イクル行なう。
置する操作を1サイクルとして、これを順恣温水温度6
0℃で6サイクル、70℃で3サイクル、80℃で3サ
イクル行なう。
この際、各温度でのサイクル終了時に管端皮膜の伸縮長
さを測定する。
さを測定する。
〈修復性についての試験■〉
被覆鋼管の皮膜に鋼管素地に達する1.5mm,(のド
リル孔を100個穿設し、この各ドリル孔についてホリ
デーディテクター(ビンホールテスタ→により鋼管素地
に達していることを確認した上で、これを35℃に保持
された恒温槽に24時間浸漬したのちホリデーディテク
ターで各ドリル孔の修復の有無を調査し、修復されたド
リル孔の数を示す。
リル孔を100個穿設し、この各ドリル孔についてホリ
デーディテクター(ビンホールテスタ→により鋼管素地
に達していることを確認した上で、これを35℃に保持
された恒温槽に24時間浸漬したのちホリデーディテク
ターで各ドリル孔の修復の有無を調査し、修復されたド
リル孔の数を示す。
この試験結果を第2表に示す。
また比較のために従来のアスファルト系粘着剤と接着性
樹脂をそれぞれ下地としてその上に上記同様ポリエチレ
ンを被覆した被覆鋼管A,Bについても試験■、■を行
ない、その結果を同表に示した。
樹脂をそれぞれ下地としてその上に上記同様ポリエチレ
ンを被覆した被覆鋼管A,Bについても試験■、■を行
ない、その結果を同表に示した。
上表の試験■の結果において、本発明プラスチック被覆
鋼管は、アスファルト系粘着剤を下地とした従来の被覆
鋼管Aに較べて格段に低い値を示し、更には接着性樹脂
を下地とした被覆鋼管Bと同等若しくはそれ以下の値を
示しており、優れた皮膜拘束力を有することが明かであ
る。
鋼管は、アスファルト系粘着剤を下地とした従来の被覆
鋼管Aに較べて格段に低い値を示し、更には接着性樹脂
を下地とした被覆鋼管Bと同等若しくはそれ以下の値を
示しており、優れた皮膜拘束力を有することが明かであ
る。
また試験■の結果から、本発明被覆鋼管は疵の修復性に
ついても極めて良好であることがわかる。
ついても極めて良好であることがわかる。
以上に説明した如く本発明のプラスチック被覆鋼管は、
鋼管素地とプラスチック被覆層間の接着用下地として粘
着剤を使用したにも拘らず、その2種類の巧みな組合せ
により良好な密着性を併有せしめたものであるから、安
価で修復性に優れることは勿論、管端皮膜の伸縮を有効
に抑止でき、地下埋設用配管として極めて優秀な性能並
びに耐久性を期待し得るものである。
鋼管素地とプラスチック被覆層間の接着用下地として粘
着剤を使用したにも拘らず、その2種類の巧みな組合せ
により良好な密着性を併有せしめたものであるから、安
価で修復性に優れることは勿論、管端皮膜の伸縮を有効
に抑止でき、地下埋設用配管として極めて優秀な性能並
びに耐久性を期待し得るものである。
Claims (1)
- 1 プラスチック被覆鋼管のプラスチック被覆層と鋼管
素地間に介在する接着用下地の鋼管素地に接する側を軟
質、プラスチック被覆層に接する側を硬質の粘着剤とし
たことを特徴とするプラスチック被覆鋼管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53038725A JPS5812864B2 (ja) | 1978-03-31 | 1978-03-31 | プラスチツク被覆鋼管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53038725A JPS5812864B2 (ja) | 1978-03-31 | 1978-03-31 | プラスチツク被覆鋼管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54130689A JPS54130689A (en) | 1979-10-11 |
JPS5812864B2 true JPS5812864B2 (ja) | 1983-03-10 |
Family
ID=12533293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53038725A Expired JPS5812864B2 (ja) | 1978-03-31 | 1978-03-31 | プラスチツク被覆鋼管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5812864B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61241139A (ja) * | 1985-04-18 | 1986-10-27 | 日東電工株式会社 | 防食管 |
-
1978
- 1978-03-31 JP JP53038725A patent/JPS5812864B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54130689A (en) | 1979-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3415287A (en) | Protective covering and article | |
US6294597B1 (en) | Curable polymeric composition and use in protecting a substrate | |
AU759669B2 (en) | Method and apparatus for protecting the weld area of polyolefin coated pipe | |
US3610291A (en) | Protective covering and article | |
CN107063836A (zh) | 车身外缝密封胶性能测试方法 | |
CN109337610A (zh) | 一种金属用粘结胶的配方及其应用 | |
JPS5812864B2 (ja) | プラスチツク被覆鋼管 | |
US3012585A (en) | Pipe coating with flowable inner layer | |
JPS5943295A (ja) | フランジ付きプラスチツク内張りパイプとその製造法 | |
Papavinasam et al. | Evolution of external pipeline coatings for corrosion protection–a review | |
JP3543609B2 (ja) | 防水シート用接着剤の寿命評価試験方法 | |
JPH08505928A (ja) | 熱回復性物品 | |
JPS6027519A (ja) | 防食被覆鋼矢板 | |
JPH0344487A (ja) | 鋼材の防食被覆層の損傷部の補修方法 | |
JPS6216988B2 (ja) | ||
US5247016A (en) | Corrosion resistant primer and method of use thereof in protecting metal surfaces | |
JPH02249639A (ja) | 複層被覆金属体の補修方法 | |
JPH0353875Y2 (ja) | ||
SU778413A1 (ru) | Способ К.Е.Ращепкина ремонта антикоррозионного покрыти наружной поверхности действующего магистрального трубопровода | |
JPH0248939A (ja) | 金属材の防食保護層および防食保護層を形成する方法 | |
JPS59224718A (ja) | 防食被覆鋼矢板 | |
JPS59224717A (ja) | 防食被覆鋼矢板の製造法 | |
JPS59155010A (ja) | 管内面被覆方法 | |
Wilson et al. | The significance of environment for performance of structural adhesive bonding | |
RU49601U1 (ru) | Антикоррозионная изоляционная лента |