JPH1199097A - 電気掃除機 - Google Patents
電気掃除機Info
- Publication number
- JPH1199097A JPH1199097A JP26313397A JP26313397A JPH1199097A JP H1199097 A JPH1199097 A JP H1199097A JP 26313397 A JP26313397 A JP 26313397A JP 26313397 A JP26313397 A JP 26313397A JP H1199097 A JPH1199097 A JP H1199097A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fan
- vacuum cleaner
- electric blower
- air
- swirling flow
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- Electric Suction Cleaners (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電気掃除機の吸込性能の向上を目的とする。
【解決手段】 ファン2cを内蔵し、前記ファン2cを
覆うファンカバー2bを有する電動送風機2と、前記フ
ァンカバー2bの前部に配され、前記ファン2cの回転
方向と同一の方向に向かって、接線方向から半径方向内
側に向かって徐変する旋回流ガイド5aを複数枚設けた
ので、電動送風機2の空気流入口2aに流れ込む空気の
流れをスムーズにすることができるため、より効率の高
い電気掃除機を提供できるものである。
覆うファンカバー2bを有する電動送風機2と、前記フ
ァンカバー2bの前部に配され、前記ファン2cの回転
方向と同一の方向に向かって、接線方向から半径方向内
側に向かって徐変する旋回流ガイド5aを複数枚設けた
ので、電動送風機2の空気流入口2aに流れ込む空気の
流れをスムーズにすることができるため、より効率の高
い電気掃除機を提供できるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気掃除機に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機を、図5,6を用いて
説明する。
説明する。
【0003】従来の電気掃除機の電動送風機8流入口付
近の構造は、吸気格子7が電動送風機8の前部に、前部
支持体9を介して、或いは直接固定されており、吸気格
子7の前部には電動送風機8内への塵埃に侵入を防止す
るための吸気フィルター10が設けられていた。吸気フ
ィルター10は吸気格子7と一体に設けられた支持リブ
7aと外周リブ7bとによって吸気格子7上に固定され
ていた。また、電動送風機8内への空気の流入をスムー
ズにするために略テーパー状の断面を持つファンネル1
1が吸気格子7と電動送風機8の空気流入口間で挟持す
るなどの手段によって装備された物もあった。
近の構造は、吸気格子7が電動送風機8の前部に、前部
支持体9を介して、或いは直接固定されており、吸気格
子7の前部には電動送風機8内への塵埃に侵入を防止す
るための吸気フィルター10が設けられていた。吸気フ
ィルター10は吸気格子7と一体に設けられた支持リブ
7aと外周リブ7bとによって吸気格子7上に固定され
ていた。また、電動送風機8内への空気の流入をスムー
ズにするために略テーパー状の断面を持つファンネル1
1が吸気格子7と電動送風機8の空気流入口間で挟持す
るなどの手段によって装備された物もあった。
【0004】吸気格子7の形状は十字形の格子や、図6
に示すような放射線形状と円形を組み合わせた物などの
比較的単純な形状の物が多かったまた異なる従来例とし
ては、特開平9−75268号公報があった。以下、図
7、8を用いて説明する。
に示すような放射線形状と円形を組み合わせた物などの
比較的単純な形状の物が多かったまた異なる従来例とし
ては、特開平9−75268号公報があった。以下、図
7、8を用いて説明する。
【0005】本体ケース21内に隔壁22を挟んで駆動
室23と集塵室24が配設される。駆動室23内に配設
されるモータ26の先端にファン27が取付けられ、集
塵室24内に吸引口32が形成され、フィルタ35が収
納されている。また、隔壁22にエアガイド30が形成
され、エアガイド30に支持されて筒状の案内羽37が
配設される。案内羽37には先端に、ファン27に向か
って、反時計方向に傾斜した複数の羽部38が案内羽3
7の円周方向に沿って形成されている。そして、吸引口
32から吸引されたエアが案内羽37を通り、ファン2
7内に、ファン7の回転方向に向かって流入される。
室23と集塵室24が配設される。駆動室23内に配設
されるモータ26の先端にファン27が取付けられ、集
塵室24内に吸引口32が形成され、フィルタ35が収
納されている。また、隔壁22にエアガイド30が形成
され、エアガイド30に支持されて筒状の案内羽37が
配設される。案内羽37には先端に、ファン27に向か
って、反時計方向に傾斜した複数の羽部38が案内羽3
7の円周方向に沿って形成されている。そして、吸引口
32から吸引されたエアが案内羽37を通り、ファン2
7内に、ファン7の回転方向に向かって流入される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電動送風機8運転時の
空気流入口8a近傍での空気流動は、電動送風機8の回
転方向と同一方向への旋回流となっているが、従来の電
気掃除機では図5に示したように、フィルター10を保
持する為に設けられている格子7や支持リブ7aが旋回
流に直交する向きに設置されているために旋回流の形成
が阻害され、その結果電動送風機8の吸入効率低下の一
因となっていた。
空気流入口8a近傍での空気流動は、電動送風機8の回
転方向と同一方向への旋回流となっているが、従来の電
気掃除機では図5に示したように、フィルター10を保
持する為に設けられている格子7や支持リブ7aが旋回
流に直交する向きに設置されているために旋回流の形成
が阻害され、その結果電動送風機8の吸入効率低下の一
因となっていた。
【0007】また、特開平9−75268号公報の例で
は、旋回流は阻害されないものの、案内羽37は細い筒
状で、しかも集塵室24内に大きく突出している為に集
塵量低下の原因となるばかりでなく、羽部38は図8に
見られるように小さい為に、これによって発生する旋回
流エネルギーも小さく、その設置による効果は低いもの
であった。
は、旋回流は阻害されないものの、案内羽37は細い筒
状で、しかも集塵室24内に大きく突出している為に集
塵量低下の原因となるばかりでなく、羽部38は図8に
見られるように小さい為に、これによって発生する旋回
流エネルギーも小さく、その設置による効果は低いもの
であった。
【0008】本発明はこれらの課題を解消して、電動送
風機8の吸入効率が高い、つまり吸塵性能の高い電気掃
除機を提供するものである。
風機8の吸入効率が高い、つまり吸塵性能の高い電気掃
除機を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために本発明では、ファンを内蔵し、前記ファンを覆う
ファンカバーを有する電動送風機と、前記ファンカバー
の前部に配され、前記ファンの回転方向と同一の方向に
向かって、接線方向から半径方向内側に向かって徐変す
る旋回流ガイドを複数枚設けたので、電動送風機の空気
流入口に流れ込む空気の流れがスムーズになり、吸塵性
能の高い電気掃除機を提供できるものである。
ために本発明では、ファンを内蔵し、前記ファンを覆う
ファンカバーを有する電動送風機と、前記ファンカバー
の前部に配され、前記ファンの回転方向と同一の方向に
向かって、接線方向から半径方向内側に向かって徐変す
る旋回流ガイドを複数枚設けたので、電動送風機の空気
流入口に流れ込む空気の流れがスムーズになり、吸塵性
能の高い電気掃除機を提供できるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
ファンを内蔵し、前記ファンを覆うファンカバーを有す
る電動送風機と、前記ファンカバーの前部に配され、前
記ファンの回転方向と同一の方向に向かって、接線方向
から半径方向内側に向かって徐変する旋回流ガイドを複
数枚設けたので、電動送風機の空気流入口に流れ込む空
気の流れをスムーズにすることができる。
ファンを内蔵し、前記ファンを覆うファンカバーを有す
る電動送風機と、前記ファンカバーの前部に配され、前
記ファンの回転方向と同一の方向に向かって、接線方向
から半径方向内側に向かって徐変する旋回流ガイドを複
数枚設けたので、電動送風機の空気流入口に流れ込む空
気の流れをスムーズにすることができる。
【0011】また本発明の請求項2記載の発明は、旋回
流ガイドの前部に吸気フィルターを当接させるように支
持するフィルター支持リブを一体的に設けたので、従来
の格子に相当するようなフィルターを支持する為の別部
位、或いは別部品を設けることなく、吸気フィルターを
支持することができる。
流ガイドの前部に吸気フィルターを当接させるように支
持するフィルター支持リブを一体的に設けたので、従来
の格子に相当するようなフィルターを支持する為の別部
位、或いは別部品を設けることなく、吸気フィルターを
支持することができる。
【0012】また本発明の請求項3記載の発明は、断面
が略テーパー状で大径側を吸入側、小径側を排出側とし
て各々開口部を設けたファンネルを旋回流ガイドと一体
に設けると共に、ファンカバーの空気流入口に前記排出
側開口部を連通させることで、部品点数を増加させるこ
となく、よりスムーズな空気の流れをつくることができ
る。
が略テーパー状で大径側を吸入側、小径側を排出側とし
て各々開口部を設けたファンネルを旋回流ガイドと一体
に設けると共に、ファンカバーの空気流入口に前記排出
側開口部を連通させることで、部品点数を増加させるこ
となく、よりスムーズな空気の流れをつくることができ
る。
【0013】また本発明の請求項4記載の発明は、旋回
流ガイド周囲に設けた外周リブを、旋回流ガイドの吸気
フィルター当接面に設けたフィルター支持リブよりも低
くすることにより、吸気フィルター前面へより多くの空
気をスムーズに流入させることができる。
流ガイド周囲に設けた外周リブを、旋回流ガイドの吸気
フィルター当接面に設けたフィルター支持リブよりも低
くすることにより、吸気フィルター前面へより多くの空
気をスムーズに流入させることができる。
【0014】また本発明の請求項5記載の発明は、ファ
ンネルの排出側開口部をファンカバーの空気流入口の内
壁に当接させることにより、ファンネルの位置が空気流
入口に対して移動しないため、安定してスムーズな空気
の流れを形成することができる。
ンネルの排出側開口部をファンカバーの空気流入口の内
壁に当接させることにより、ファンネルの位置が空気流
入口に対して移動しないため、安定してスムーズな空気
の流れを形成することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1〜4に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0016】1は電気掃除機の本体であり、内部には電
動送風機2が弾性材料により構成される前部支持体3お
よび後部支持体4を介して挟持されている。電動送風機
2の前部は空気流入口2aを設けたファンカバー2b
と、ファンカバー2bの内部に収納されたファン2cよ
り構成されている。電動送風機2の前方には吸気ガイド
5が配され、ファンカバー2bと前部支持体3とによっ
て挟持される。吸気ガイド5は、ファン2cの回転方向
と同一の方向に向かって、接線方向から半径方向内側に
徐変する形状に複数枚設けられたリブ状の旋回流ガイド
5aと、略テーパー状のファンネル5b、さらに吸気フ
ィルター6を固定するために旋回流ガイド5aより延設
した支持リブ5cおよび外周リブ5dとを一体にした形
で構成されており、その前面に吸気フィルター6が設置
されている。外周リブ5dは、支持リブ5cの前端より
も低く、またファンネル5bの後端は空気流入口2aの
内周に当接するような形状になっている。
動送風機2が弾性材料により構成される前部支持体3お
よび後部支持体4を介して挟持されている。電動送風機
2の前部は空気流入口2aを設けたファンカバー2b
と、ファンカバー2bの内部に収納されたファン2cよ
り構成されている。電動送風機2の前方には吸気ガイド
5が配され、ファンカバー2bと前部支持体3とによっ
て挟持される。吸気ガイド5は、ファン2cの回転方向
と同一の方向に向かって、接線方向から半径方向内側に
徐変する形状に複数枚設けられたリブ状の旋回流ガイド
5aと、略テーパー状のファンネル5b、さらに吸気フ
ィルター6を固定するために旋回流ガイド5aより延設
した支持リブ5cおよび外周リブ5dとを一体にした形
で構成されており、その前面に吸気フィルター6が設置
されている。外周リブ5dは、支持リブ5cの前端より
も低く、またファンネル5bの後端は空気流入口2aの
内周に当接するような形状になっている。
【0017】以上のように構成された電気掃除機につい
てその動作を説明する。電気掃除機に使用される電動送
風機2のファン2cは高い吸塵性能を得るために毎分4
万回転前後の高回転にて回転される。また、この電動送
風機2は塵埃を吸引するための媒体として空気を使用す
るが、粘性が比較的低い空気でも毎分4万回転のファン
2c近傍においてはその粘性のために、空気流入口2a
から電動送風機2内への流入前に、ファン2cの回転と
同一の方向に旋回流(以降、予旋回流)を描く。この予
旋回流を乱すことは流速の低下を招くばかりでなく、空
気流入口2a近傍で乱流を生じる可能性を高くすること
にも通じるため、乱流の発生→空気流入口2aの実効面
積の低下→吸入効率の低下、というメカニズムでの吸入
損失の増大を招く。ところで、本発明の実施例における
旋回流ガイド5aは、ファン2cの回転方向と同一の方
向に向かって、接線方向から半径方向内側に向かって徐
変する向きに設けているので、空気流入口2aに空気を
スムーズに流れ込ませることができる。またこの旋回流
ガイド5aを複数枚設けて、その端面に吸気フィルター
6を当接させることで、従来の構成では吸気フィルター
6が吸気の風圧に押されて後方へのズレが生じないよう
に空気流入口2aの前面に設けられていた格子と同等の
効果が得られるので、予旋回流の形成を阻害する要因の
一つであった格子を廃止することができる。またファン
ネル5bを旋回流ガイド5aと一体に設けることで、部
品点数を増加させることなく、よりスムーズな空気の流
れをつくることができる。また外周リブ5dの高さは、
支持リブ5cの前端よりも低く設定されているために外
周方向からの空気流入が容易になり、吸気フィルター6
前面へより多くの空気をスムーズに流入させることがで
きる。またファンネル5bの後端は空気流入口2aに内
接するような形状になっているため、ファンネル5bの
位置が空気流入口に対して移動せず、安定してスムーズ
な空気の流れを形成することができる。
てその動作を説明する。電気掃除機に使用される電動送
風機2のファン2cは高い吸塵性能を得るために毎分4
万回転前後の高回転にて回転される。また、この電動送
風機2は塵埃を吸引するための媒体として空気を使用す
るが、粘性が比較的低い空気でも毎分4万回転のファン
2c近傍においてはその粘性のために、空気流入口2a
から電動送風機2内への流入前に、ファン2cの回転と
同一の方向に旋回流(以降、予旋回流)を描く。この予
旋回流を乱すことは流速の低下を招くばかりでなく、空
気流入口2a近傍で乱流を生じる可能性を高くすること
にも通じるため、乱流の発生→空気流入口2aの実効面
積の低下→吸入効率の低下、というメカニズムでの吸入
損失の増大を招く。ところで、本発明の実施例における
旋回流ガイド5aは、ファン2cの回転方向と同一の方
向に向かって、接線方向から半径方向内側に向かって徐
変する向きに設けているので、空気流入口2aに空気を
スムーズに流れ込ませることができる。またこの旋回流
ガイド5aを複数枚設けて、その端面に吸気フィルター
6を当接させることで、従来の構成では吸気フィルター
6が吸気の風圧に押されて後方へのズレが生じないよう
に空気流入口2aの前面に設けられていた格子と同等の
効果が得られるので、予旋回流の形成を阻害する要因の
一つであった格子を廃止することができる。またファン
ネル5bを旋回流ガイド5aと一体に設けることで、部
品点数を増加させることなく、よりスムーズな空気の流
れをつくることができる。また外周リブ5dの高さは、
支持リブ5cの前端よりも低く設定されているために外
周方向からの空気流入が容易になり、吸気フィルター6
前面へより多くの空気をスムーズに流入させることがで
きる。またファンネル5bの後端は空気流入口2aに内
接するような形状になっているため、ファンネル5bの
位置が空気流入口に対して移動せず、安定してスムーズ
な空気の流れを形成することができる。
【0018】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明の請求項1記載の発明は、ファンを内蔵し、前記ファ
ンを覆うファンカバーを有する電動送風機と、前記ファ
ンカバーの前部に配され、前記ファンの回転方向と同一
の方向に向かって、接線方向から半径方向内側に向かっ
て徐変する旋回流ガイドを複数枚設けたので、電動送風
機の空気流入口に流れ込む空気の流れをスムーズにする
ことができるだけでなく、空気流入口に到達する以前に
集塵袋や吸気フィルター等の様々な要因により乱された
空気までも空気流入口への流入直前に積極的に予旋回流
として、電動送風機の吸引効率を向上させ吸塵性能の高
い電気掃除機を供給できる物である。
明の請求項1記載の発明は、ファンを内蔵し、前記ファ
ンを覆うファンカバーを有する電動送風機と、前記ファ
ンカバーの前部に配され、前記ファンの回転方向と同一
の方向に向かって、接線方向から半径方向内側に向かっ
て徐変する旋回流ガイドを複数枚設けたので、電動送風
機の空気流入口に流れ込む空気の流れをスムーズにする
ことができるだけでなく、空気流入口に到達する以前に
集塵袋や吸気フィルター等の様々な要因により乱された
空気までも空気流入口への流入直前に積極的に予旋回流
として、電動送風機の吸引効率を向上させ吸塵性能の高
い電気掃除機を供給できる物である。
【0019】また本発明の請求項2記載の発明は、旋回
流ガイドの前部に吸気フィルターを当接させるように支
持するフィルター支持リブを一体的に設けたので、従来
の格子に相当するようなフィルターを支持する為の別部
位、或いは別部品を設けることなく、吸気フィルターを
支持することができ、その結果、格子を設けた構成で
は、予旋回流に直行する向きに設置されている格子や支
持リブによって損失が生じるばかりでなく、ファンネル
の断面形状を中心に近づくに従って半径方向から軸方向
に徐変する理想的な形状に近づけると、ファンネル外周
部と格子間の隙間が狭くなるために実質的な吸気面積が
減少し、効率が向上するどころか逆に低下する場合もあ
ったが、本発明の構成によればファンネル形状を理想に
近づけることが直接的に電動送風機の吸入効率の向上に
繋がり、製品開発の効率も向上するものである。
流ガイドの前部に吸気フィルターを当接させるように支
持するフィルター支持リブを一体的に設けたので、従来
の格子に相当するようなフィルターを支持する為の別部
位、或いは別部品を設けることなく、吸気フィルターを
支持することができ、その結果、格子を設けた構成で
は、予旋回流に直行する向きに設置されている格子や支
持リブによって損失が生じるばかりでなく、ファンネル
の断面形状を中心に近づくに従って半径方向から軸方向
に徐変する理想的な形状に近づけると、ファンネル外周
部と格子間の隙間が狭くなるために実質的な吸気面積が
減少し、効率が向上するどころか逆に低下する場合もあ
ったが、本発明の構成によればファンネル形状を理想に
近づけることが直接的に電動送風機の吸入効率の向上に
繋がり、製品開発の効率も向上するものである。
【0020】また本発明の請求項3記載の発明は、ファ
ンネルを旋回流ガイドと一体に設けることで、部品点数
を増加させることなく、よりスムーズな空気の流れをつ
くることができるのみでなく、単独では剛性が不足する
と考えられる旋回流ガイドとファンネルが互いに補強部
材となることで部品全体の薄肉化が可能となり、その結
果、より広い流路面積が確保できることや、部品全体の
軽量化が図れるなどの効果も生じる。特に、本構成は請
求項1記載の構成と合わせて実施する際には、格子部分
の廃止が可能となるため、樹脂成形における金型構成も
非常に単純化できるなど、一体化の効果がより一層高ま
るものである。
ンネルを旋回流ガイドと一体に設けることで、部品点数
を増加させることなく、よりスムーズな空気の流れをつ
くることができるのみでなく、単独では剛性が不足する
と考えられる旋回流ガイドとファンネルが互いに補強部
材となることで部品全体の薄肉化が可能となり、その結
果、より広い流路面積が確保できることや、部品全体の
軽量化が図れるなどの効果も生じる。特に、本構成は請
求項1記載の構成と合わせて実施する際には、格子部分
の廃止が可能となるため、樹脂成形における金型構成も
非常に単純化できるなど、一体化の効果がより一層高ま
るものである。
【0021】また本発明の請求項4記載の発明は、外周
リブの高さは、支持リブよりも低く設定されているため
に外周方向からの空気流入が容易になり、吸気フィルタ
ー前面へより多くの空気をスムーズに流入させることが
できる。これにより、集塵袋を使用するタイプの電気掃
除機で、集塵袋内に堆積した塵埃が吸気フィルター前部
を塞ぐような状態においても、比較的堆積量の少ない集
塵袋側面から効率的に吸気を続けるため、集塵量の多少
に拘わらず安定した吸引性能が得られるものである。
リブの高さは、支持リブよりも低く設定されているため
に外周方向からの空気流入が容易になり、吸気フィルタ
ー前面へより多くの空気をスムーズに流入させることが
できる。これにより、集塵袋を使用するタイプの電気掃
除機で、集塵袋内に堆積した塵埃が吸気フィルター前部
を塞ぐような状態においても、比較的堆積量の少ない集
塵袋側面から効率的に吸気を続けるため、集塵量の多少
に拘わらず安定した吸引性能が得られるものである。
【0022】また本発明の請求項5記載の発明は、ファ
ンネルの後端を空気流入口の内壁に当接するような形状
とすることで境界部の段差がより小さくなり、その結果
スムーズな空気の流れを形成することができるだけでな
く、半径方向の位置決めが確実に行われるために、弾性
材料で支持されていたり、或いは固定部周囲に遊びがあ
るなどの理由でファンネルと空気流入口の位置関係が不
安定であった従来の構成に比べ、組立時等に生じる単体
毎の差を少なくすることができ、性能の安定した製品を
供給することができるものである。
ンネルの後端を空気流入口の内壁に当接するような形状
とすることで境界部の段差がより小さくなり、その結果
スムーズな空気の流れを形成することができるだけでな
く、半径方向の位置決めが確実に行われるために、弾性
材料で支持されていたり、或いは固定部周囲に遊びがあ
るなどの理由でファンネルと空気流入口の位置関係が不
安定であった従来の構成に比べ、組立時等に生じる単体
毎の差を少なくすることができ、性能の安定した製品を
供給することができるものである。
【図1】本発明の一実施例を示す電気掃除機の電動送風
機周辺の一部破断側面図
機周辺の一部破断側面図
【図2】同電気掃除機の側面図
【図3】同電気掃除機の断面図
【図4】(a)同電気掃除機の吸気ガイドの正面図 (b)同図(a)のA−A断面図
【図5】従来の電気掃除機の断面図
【図6】(a)同電気掃除機の吸気格子の正面図 (b)同図(a)のB−B断面図
【図7】他の従来例の電気掃除機の断面図
【図8】(a)同電気掃除機の案内羽の正面図 (b)同図(a)のC−C断面図
1 本体 2 電動送風機 2a 空気流入口 2b ファンカバー 2c ファン 3 前部支持体 5 吸気ガイド 5a 旋回流ガイド 5b ファンネル 5c 支持リブ 5d 外周リブ 6 吸気フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉本 善律 石川県鹿島郡鳥屋町字春木ラ部55 肥田電 器株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 ファンを内蔵し、前記ファンを覆うファ
ンカバーを有する電動送風機と、前記ファンカバーの前
部に配され、前記ファンの回転方向と同一の方向に向か
って、接線方向から半径方向内側に向かって徐変する旋
回流ガイドを複数枚設けた電気掃除機。 - 【請求項2】旋回流ガイドの前部に吸気フィルターを当
接させるように支持するフィルター支持リブを一体的に
設けた請求項1記載の電気掃除機。 - 【請求項3】 断面が略テーパー状で大径側を吸入側、
小径側を排出側として各々開口部を設けたファンネルを
旋回流ガイドと一体に設けると共に、ファンカバーの空
気流入口に前記排出側開口部を連通させた請求項1また
は2記載の電気掃除機。 - 【請求項4】 旋回流ガイド周囲に設けた外周リブを、
フィルター支持リブよりも低くした請求項2または3記
載の電気掃除機。 - 【請求項5】 ファンネルの排出側開口部をファンカバ
ーの空気流入口の内壁に当接させた請求項2または3記
載の電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26313397A JPH1199097A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26313397A JPH1199097A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 電気掃除機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1199097A true JPH1199097A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=17385282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26313397A Pending JPH1199097A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 電気掃除機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1199097A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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