JPH119152A - 魚釣用スピニングリールのスプール着脱機構 - Google Patents
魚釣用スピニングリールのスプール着脱機構Info
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- JPH119152A JPH119152A JP16740397A JP16740397A JPH119152A JP H119152 A JPH119152 A JP H119152A JP 16740397 A JP16740397 A JP 16740397A JP 16740397 A JP16740397 A JP 16740397A JP H119152 A JPH119152 A JP H119152A
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- spool
- spool shaft
- shaft
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- tip
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スプール着脱機構を備えた魚釣用スピニング
リールにおいてスプールの脱落事故を防止する。 【解決手段】 前後方向に往復摺動運動をするスプール
軸4に、スプール5を抜き取り可能に取り付ける。スプ
ール軸上スプール後方にストッパー13を設ける。スト
ッパーと共にスプールを挟むキャップ状係止具15をス
プール軸先端に回動可能に被せる。係止具の内周に、ス
プール軸の長さ方向と交差する向きに伸び該係止具の後
端に開口する案内溝16を形成する。スプール軸の外周
には案内溝に嵌まり込み係止具の回動に伴って案内溝内
を相対移動する突起18を固着する。
リールにおいてスプールの脱落事故を防止する。 【解決手段】 前後方向に往復摺動運動をするスプール
軸4に、スプール5を抜き取り可能に取り付ける。スプ
ール軸上スプール後方にストッパー13を設ける。スト
ッパーと共にスプールを挟むキャップ状係止具15をス
プール軸先端に回動可能に被せる。係止具の内周に、ス
プール軸の長さ方向と交差する向きに伸び該係止具の後
端に開口する案内溝16を形成する。スプール軸の外周
には案内溝に嵌まり込み係止具の回動に伴って案内溝内
を相対移動する突起18を固着する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスプールをスプール
軸に着脱自在に取り付けた魚釣用スピニングリールに関
する。
軸に着脱自在に取り付けた魚釣用スピニングリールに関
する。
【0002】
【従来の技術】実公昭52−878号公報、実公昭62
−30947号公報、特開平7−213201号公報
は、魚釣用スピニングリールにおけるスプールの着脱機
構について開示する。
−30947号公報、特開平7−213201号公報
は、魚釣用スピニングリールにおけるスプールの着脱機
構について開示する。
【0003】実公昭52−878号公報に記載の魚釣用
スピニングリールは、回転を止められた前後方向に往復
摺動可能なスプール軸に、その前方へ抜き取り可能にス
プールを回り止め保持し、スプール軸上スプール後方に
はストッパーを設け、スプール軸先端には止めリングか
らなる係止具を着脱自在に取り付け、該係止具とストッ
パーとでスプールを挟むようになっている。係止具をス
プール軸から取り外せば、スプールをスプール軸から抜
き取る事が出来る。
スピニングリールは、回転を止められた前後方向に往復
摺動可能なスプール軸に、その前方へ抜き取り可能にス
プールを回り止め保持し、スプール軸上スプール後方に
はストッパーを設け、スプール軸先端には止めリングか
らなる係止具を着脱自在に取り付け、該係止具とストッ
パーとでスプールを挟むようになっている。係止具をス
プール軸から取り外せば、スプールをスプール軸から抜
き取る事が出来る。
【0004】係止具にはスプール軸の先端に被せたキャ
ップ状の摘みの先端が当たるようになっており、係止具
のバネ力に抗して摘みを押し込むようにすれば摘みの先
端により係止具が押し広げられスプール軸上の溝から引
き離される。これにより、スプールはスプール軸から抜
き取り可能になる。
ップ状の摘みの先端が当たるようになっており、係止具
のバネ力に抗して摘みを押し込むようにすれば摘みの先
端により係止具が押し広げられスプール軸上の溝から引
き離される。これにより、スプールはスプール軸から抜
き取り可能になる。
【0005】実公昭62−30947号公報に記載のス
ピニングリールは、回転を止められた前後方向に往復摺
動可能なスプール軸に、その前方へ抜き取り可能にスプ
ール受けを回り止め保持し、該スプール受けにスプール
を回動可能に保持している。そして、スプール軸上スプ
ール受け後方にスプール受けのストッパーを設け、スプ
ール軸先端にスナップリングからなる係止具を着脱可能
に取り付け、ストッパーと係止具とでスプールを挟んで
いる。また、スプール受けの前部分に形成した雄ネジに
押圧体を螺合し、該押圧体とスプールとの間に制動要素
を介在させ、この押圧体をドラッグノブで回すようにな
っている。これにより、ドラッグノブをいずれかの向き
に所望角度回転させると制動要素のスプールに対する制
動力を加減することができる。
ピニングリールは、回転を止められた前後方向に往復摺
動可能なスプール軸に、その前方へ抜き取り可能にスプ
ール受けを回り止め保持し、該スプール受けにスプール
を回動可能に保持している。そして、スプール軸上スプ
ール受け後方にスプール受けのストッパーを設け、スプ
ール軸先端にスナップリングからなる係止具を着脱可能
に取り付け、ストッパーと係止具とでスプールを挟んで
いる。また、スプール受けの前部分に形成した雄ネジに
押圧体を螺合し、該押圧体とスプールとの間に制動要素
を介在させ、この押圧体をドラッグノブで回すようにな
っている。これにより、ドラッグノブをいずれかの向き
に所望角度回転させると制動要素のスプールに対する制
動力を加減することができる。
【0006】また、係止具にはスプール受けの空洞内に
挿入した筒状の摘みの先端が当たるようになっている。
係止具のバネ力に抗して摘みをスプール受け内に押し込
むようにすれば摘みの先端により係止具が変形しスプー
ル受けを解放する。これにより、スプールはスプール軸
から抜き取り可能になる。
挿入した筒状の摘みの先端が当たるようになっている。
係止具のバネ力に抗して摘みをスプール受け内に押し込
むようにすれば摘みの先端により係止具が変形しスプー
ル受けを解放する。これにより、スプールはスプール軸
から抜き取り可能になる。
【0007】特開平7−213201号公報の魚釣用ス
ピニングリールは、回転を止められた前後方向に往復摺
動可能なスプール軸に、制動筒を回動可能に取り付け、
制動筒に前方へ抜き取り可能にスプールを回り止め保持
するようになっている。そして、スプール軸の前部分に
は雄ネジを設けてこれに押圧体を螺合させ、該押圧体と
制動筒との間に制動要素を介在させ、制動要素と制動筒
とを押圧体とスプール軸上のストッパーとで挟んでい
る。また、スプール軸の回りに押圧体を回すためのドラ
ッグノブを回動可能に設けている。さらに、スプール軸
の先端にはリング状バネからなる係止具を着脱自在に取
り付け、この係止具と制動筒との間でドラッグノブとス
プールとを前後から挟んでいる。これにより、ドラッグ
ノブを回動操作すれば、押圧体を回して制動要素の制動
筒に対する制動力を加減することができる。
ピニングリールは、回転を止められた前後方向に往復摺
動可能なスプール軸に、制動筒を回動可能に取り付け、
制動筒に前方へ抜き取り可能にスプールを回り止め保持
するようになっている。そして、スプール軸の前部分に
は雄ネジを設けてこれに押圧体を螺合させ、該押圧体と
制動筒との間に制動要素を介在させ、制動要素と制動筒
とを押圧体とスプール軸上のストッパーとで挟んでい
る。また、スプール軸の回りに押圧体を回すためのドラ
ッグノブを回動可能に設けている。さらに、スプール軸
の先端にはリング状バネからなる係止具を着脱自在に取
り付け、この係止具と制動筒との間でドラッグノブとス
プールとを前後から挟んでいる。これにより、ドラッグ
ノブを回動操作すれば、押圧体を回して制動要素の制動
筒に対する制動力を加減することができる。
【0008】また、係止具にはスプール軸の先端に被せ
られたキャップ状の摘みの先端が当たるようになってい
る。係止具のバネ力に抗して摘みを押し込むようにすれ
ば、摘みの先端により係止具が押し広げられスプール軸
から離れる。これにより、スプールはスプール軸から抜
き取り可能になる。
られたキャップ状の摘みの先端が当たるようになってい
る。係止具のバネ力に抗して摘みを押し込むようにすれ
ば、摘みの先端により係止具が押し広げられスプール軸
から離れる。これにより、スプールはスプール軸から抜
き取り可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の係止具をス
プール軸やスプール受けから外す操作は単に摘みを押し
込むことによってのみなされる。このため、釣糸の繰出
し又は巻取り操作時にスプールを把持した手が誤って摘
みに当たる等すると、スプール、ドラッグノブ等がスプ
ール軸から脱落するおそれがある。
プール軸やスプール受けから外す操作は単に摘みを押し
込むことによってのみなされる。このため、釣糸の繰出
し又は巻取り操作時にスプールを把持した手が誤って摘
みに当たる等すると、スプール、ドラッグノブ等がスプ
ール軸から脱落するおそれがある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、回転を止められた状態で前後方
向に往復摺動運動をするスプール軸4と、該スプール軸
4にその前方へ抜き取り可能に回り止め保持されたスプ
ール5と、上記スプール軸4上スプール5後方に設けら
れたストッパー13と、該ストッパー13と共にスプー
ル5を挟むスプール軸4先端に着脱可能に取り付けられ
た係止具15とを具備した魚釣用スピニングリールにお
いて、キャップ状に形成された上記係止具15がスプー
ル軸4の先端に回動可能に被せられ、該係止具15とス
プール軸4との摺接面の一方には、スプール軸4の長さ
方向と交差する向きに伸びる案内溝16が形成され、他
方には上記案内溝16に離脱可能に嵌まり込み上記係止
具15の回動に伴って案内溝16内を相対移動する突起
18が固着された魚釣用スピニングリールのスプール着
脱機構を採用している。
め、請求項1の発明は、回転を止められた状態で前後方
向に往復摺動運動をするスプール軸4と、該スプール軸
4にその前方へ抜き取り可能に回り止め保持されたスプ
ール5と、上記スプール軸4上スプール5後方に設けら
れたストッパー13と、該ストッパー13と共にスプー
ル5を挟むスプール軸4先端に着脱可能に取り付けられ
た係止具15とを具備した魚釣用スピニングリールにお
いて、キャップ状に形成された上記係止具15がスプー
ル軸4の先端に回動可能に被せられ、該係止具15とス
プール軸4との摺接面の一方には、スプール軸4の長さ
方向と交差する向きに伸びる案内溝16が形成され、他
方には上記案内溝16に離脱可能に嵌まり込み上記係止
具15の回動に伴って案内溝16内を相対移動する突起
18が固着された魚釣用スピニングリールのスプール着
脱機構を採用している。
【0011】また、請求項2の発明は、回転を止められ
た状態で前後方向に往復摺動運動をするスプール軸4
と、該スプール軸4にその前方へ抜き取り可能に回り止
め保持されたスプール受け11と、該スプール受け11
に回動可能に保持されたスプール5と、上記スプール受
け11後方に設けられた上記スプール軸4に固着された
スプール受け11のストッパー20と、該ストッパー2
0と共にスプール受け11を挟むスプール軸4先端に着
脱可能に取り付けられた係止具15と、上記スプール受
け11の前部分に形成された雄ネジ24に螺合する押圧
体25と、該押圧体25と上記スプール5との間に介装
された制動要素23と、上記押圧体25を回して上記制
動要素23のスプール5に対する制動力を加減する上記
スプール受け11の回りに回動可能に設けられたドラッ
グノブ26とを具備した魚釣用スピニングリールにおい
て、キャップ状に形成された上記係止具15がスプール
軸4の先端に回動可能に被せられ、該係止具15とスプ
ール軸4との摺接面の一方には、スプール軸4の長さ方
向と交差する向きに伸びる案内溝16が形成され、他方
には上記案内溝16に離脱可能に嵌まり込み上記係止具
15の回動に伴って案内溝16内を相対移動する突起1
8が固着された魚釣用スピニングリールのスプール着脱
機構を採用している。
た状態で前後方向に往復摺動運動をするスプール軸4
と、該スプール軸4にその前方へ抜き取り可能に回り止
め保持されたスプール受け11と、該スプール受け11
に回動可能に保持されたスプール5と、上記スプール受
け11後方に設けられた上記スプール軸4に固着された
スプール受け11のストッパー20と、該ストッパー2
0と共にスプール受け11を挟むスプール軸4先端に着
脱可能に取り付けられた係止具15と、上記スプール受
け11の前部分に形成された雄ネジ24に螺合する押圧
体25と、該押圧体25と上記スプール5との間に介装
された制動要素23と、上記押圧体25を回して上記制
動要素23のスプール5に対する制動力を加減する上記
スプール受け11の回りに回動可能に設けられたドラッ
グノブ26とを具備した魚釣用スピニングリールにおい
て、キャップ状に形成された上記係止具15がスプール
軸4の先端に回動可能に被せられ、該係止具15とスプ
ール軸4との摺接面の一方には、スプール軸4の長さ方
向と交差する向きに伸びる案内溝16が形成され、他方
には上記案内溝16に離脱可能に嵌まり込み上記係止具
15の回動に伴って案内溝16内を相対移動する突起1
8が固着された魚釣用スピニングリールのスプール着脱
機構を採用している。
【0012】また、請求項3の発明は、回転を止められ
た状態で前後方向に往復摺動運動をするスプール軸4
と、該スプール軸4に回動可能に保持された制動筒33
と、上記制動筒33に対して係脱可能に回り止め保持さ
れたスプール5と、上記スプール軸4の前部分に形成さ
れた雄ネジ24に螺合する押圧体25と、上記スプール
軸4と上記制動筒33との間に介装された制動要素23
と、該制動要素23と上記制動筒33とを上記押圧体2
5と共に挟む上記スプール軸4に固着されて設けられた
ストッパー36と、上記スプール5に当接して制動筒3
3からのスプール5の抜け出しを阻止すると共に上記押
圧体25と共回りして上記制動要素23の制動筒33に
対する制動力を加減する上記スプール軸4の回りに回動
可能に設けられたドラッグノブ26と、該ドラッグノブ
26の上記押圧体25上からの離脱を阻止するスプール
軸4先端に着脱自在に取り付けられた係止具15とを具
備した魚釣用スピニングリールにおいて、キャップ状に
形成された上記係止具15がスプール軸4の先端に回動
可能に被せられ、該係止具15とスプール軸4との摺接
面の一方には、スプール軸4の長さ方向と交差する向き
に伸びる案内溝16が形成され、他方には上記案内溝1
6に離脱可能に嵌まり込み上記係止具15の回動に伴っ
て案内溝16内を相対移動する突起18が固着された魚
釣用スピニングリールのスプール着脱機構を採用してい
る。
た状態で前後方向に往復摺動運動をするスプール軸4
と、該スプール軸4に回動可能に保持された制動筒33
と、上記制動筒33に対して係脱可能に回り止め保持さ
れたスプール5と、上記スプール軸4の前部分に形成さ
れた雄ネジ24に螺合する押圧体25と、上記スプール
軸4と上記制動筒33との間に介装された制動要素23
と、該制動要素23と上記制動筒33とを上記押圧体2
5と共に挟む上記スプール軸4に固着されて設けられた
ストッパー36と、上記スプール5に当接して制動筒3
3からのスプール5の抜け出しを阻止すると共に上記押
圧体25と共回りして上記制動要素23の制動筒33に
対する制動力を加減する上記スプール軸4の回りに回動
可能に設けられたドラッグノブ26と、該ドラッグノブ
26の上記押圧体25上からの離脱を阻止するスプール
軸4先端に着脱自在に取り付けられた係止具15とを具
備した魚釣用スピニングリールにおいて、キャップ状に
形成された上記係止具15がスプール軸4の先端に回動
可能に被せられ、該係止具15とスプール軸4との摺接
面の一方には、スプール軸4の長さ方向と交差する向き
に伸びる案内溝16が形成され、他方には上記案内溝1
6に離脱可能に嵌まり込み上記係止具15の回動に伴っ
て案内溝16内を相対移動する突起18が固着された魚
釣用スピニングリールのスプール着脱機構を採用してい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
施の形態について説明する。
【0014】実施の形態1 図1に示されるように、この魚釣用スピニングリール
は、竿管(図示せず)への取付脚1を有するリール本体
2と、該リール本体2に回転自在に装着されたハンドル
3とを有している。また、スプール軸4を介してリール
本体2の前方に支持されるスプール5と、該スプール5
の回りで回転可能なローター6及び該ローター6に取り
付けられたベールアーム7とを有している。
は、竿管(図示せず)への取付脚1を有するリール本体
2と、該リール本体2に回転自在に装着されたハンドル
3とを有している。また、スプール軸4を介してリール
本体2の前方に支持されるスプール5と、該スプール5
の回りで回転可能なローター6及び該ローター6に取り
付けられたベールアーム7とを有している。
【0015】上記ハンドル3と上記スプール軸4及びロ
ーター6とは、リール本体2内に設けられた伝動機構を
介して繋がっている。この伝動機構は、ハンドル3の回
転に伴い回転する歯車8の側面にピン(図示せず)を固
定し、このピンを摺動子9の縦溝(図示せず)に挿入
し、この摺動子9をスプール軸4に固定してなるもの
で、ハンドル3の回転運動をピン及び縦溝によって往復
直線運動に変換しスプール軸4に伝達するようになって
いる。スプール軸4はこのリールの前後方向に回転を止
められた往復直線運動を行い、このスプール軸4の先端
に取り付けられたスプール5も同様な往復直線運動を行
なう。
ーター6とは、リール本体2内に設けられた伝動機構を
介して繋がっている。この伝動機構は、ハンドル3の回
転に伴い回転する歯車8の側面にピン(図示せず)を固
定し、このピンを摺動子9の縦溝(図示せず)に挿入
し、この摺動子9をスプール軸4に固定してなるもの
で、ハンドル3の回転運動をピン及び縦溝によって往復
直線運動に変換しスプール軸4に伝達するようになって
いる。スプール軸4はこのリールの前後方向に回転を止
められた往復直線運動を行い、このスプール軸4の先端
に取り付けられたスプール5も同様な往復直線運動を行
なう。
【0016】また、伝動機構は上記歯車8と噛み合うピ
ニオン10を有し、このピニオン10がスプール軸4に
対し回動可能に被さった状態でローター6に結合してい
る。このため、ハンドル3が回転すると、ローター6は
上記前後動するスプール5の回りをベールアーム7と共
に旋回運動し、スプール5の回りに釣糸(図示せず)を
巻き付ける。
ニオン10を有し、このピニオン10がスプール軸4に
対し回動可能に被さった状態でローター6に結合してい
る。このため、ハンドル3が回転すると、ローター6は
上記前後動するスプール5の回りをベールアーム7と共
に旋回運動し、スプール5の回りに釣糸(図示せず)を
巻き付ける。
【0017】上記スプール5は、スプール軸4に対しそ
の前方へ抜き取り可能に回り止め保持されている。すな
わち、図2に示されように、スプール軸4の前部にスプ
ール受け11がピン12により固定され、該スプール受
け11上にスプール5が着脱自在に被さっている。スプ
ール受け11の後端には輪郭が非円形のフランジ13が
形成されている。該フランジ13はスプール5側の溝1
4に嵌まり込むことによりスプール5の回動を阻止する
周方向ストッパーとしての機能と、スプール5の後方へ
の抜け出しを阻止する軸方向ストッパーとしての機能と
を果たす。
の前方へ抜き取り可能に回り止め保持されている。すな
わち、図2に示されように、スプール軸4の前部にスプ
ール受け11がピン12により固定され、該スプール受
け11上にスプール5が着脱自在に被さっている。スプ
ール受け11の後端には輪郭が非円形のフランジ13が
形成されている。該フランジ13はスプール5側の溝1
4に嵌まり込むことによりスプール5の回動を阻止する
周方向ストッパーとしての機能と、スプール5の後方へ
の抜け出しを阻止する軸方向ストッパーとしての機能と
を果たす。
【0018】スプール軸4の先端には、上記フランジ1
3よりなるストッパーと共にスプール5を前後から挟む
係止具15が着脱可能に取り付けられている。この係止
具15は図2及び図3に示されるようにキャップ状に形
成され、スプール軸4の先端に回動可能に被せられてい
る。スプール軸4の先端が入り込む係止具15の空洞の
内周には、スプール軸4の長さ方向と交差する向きに伸
び該係止具15の後端に開口する二本の案内溝16が形
成されている。案内溝16は係止具15の内周を旋回す
る如く伸びており、各々の終端には切欠16aが形成さ
れている。案内溝16は一本であってもよいし三本以上
であってもよい。また、係止具15の空洞の奥にはゴ
ム、バネ等で出来た弾性体17が収納されている。
3よりなるストッパーと共にスプール5を前後から挟む
係止具15が着脱可能に取り付けられている。この係止
具15は図2及び図3に示されるようにキャップ状に形
成され、スプール軸4の先端に回動可能に被せられてい
る。スプール軸4の先端が入り込む係止具15の空洞の
内周には、スプール軸4の長さ方向と交差する向きに伸
び該係止具15の後端に開口する二本の案内溝16が形
成されている。案内溝16は係止具15の内周を旋回す
る如く伸びており、各々の終端には切欠16aが形成さ
れている。案内溝16は一本であってもよいし三本以上
であってもよい。また、係止具15の空洞の奥にはゴ
ム、バネ等で出来た弾性体17が収納されている。
【0019】一方、スプール軸4の外周には上記案内溝
16に嵌まり込み上記係止具15の回動に伴って案内溝
16内を相対移動する突起18が固着されている。突起
18はスプール軸4を横切るように取り付けられたピン
の両端により形成されている。突起18の個数は上記案
内溝16の本数に対応し、案内溝16の本数に応じて設
けられる。スプール5をスプール受け11上に被せた
後、係止具15をスプール軸4の先端に被せ、その案内
溝16の開口に突起を挿入しつつ、スプール軸4の回り
に捩じるようにすると、突起18と案内溝16との相対
移動により係止具15が図2のようにスプール軸4に被
さる。突起18が案内溝16の奥まで入り込むと弾性体
17はスプール軸4の先端により押されて弾性変形し、
突起18を案内溝16の切欠16a内に押し込める。こ
れにより、係止具15はスプール軸4の先端に固定保持
され、その後端でスプール5を上記フランジ13と共に
挟むことになる。
16に嵌まり込み上記係止具15の回動に伴って案内溝
16内を相対移動する突起18が固着されている。突起
18はスプール軸4を横切るように取り付けられたピン
の両端により形成されている。突起18の個数は上記案
内溝16の本数に対応し、案内溝16の本数に応じて設
けられる。スプール5をスプール受け11上に被せた
後、係止具15をスプール軸4の先端に被せ、その案内
溝16の開口に突起を挿入しつつ、スプール軸4の回り
に捩じるようにすると、突起18と案内溝16との相対
移動により係止具15が図2のようにスプール軸4に被
さる。突起18が案内溝16の奥まで入り込むと弾性体
17はスプール軸4の先端により押されて弾性変形し、
突起18を案内溝16の切欠16a内に押し込める。こ
れにより、係止具15はスプール軸4の先端に固定保持
され、その後端でスプール5を上記フランジ13と共に
挟むことになる。
【0020】係止具15は、図2に示されるように、ス
プール5の糸巻胴よりも前側の空洞内に収納されてい
る。この空洞の前端は端板19で閉じられ、該端板19
の中央孔19aから係止具15の先端の突起15aが外
側に突出している。突起15aは段差15bを介して後
方に連なっている。この段差15bが端板19の中央孔
19aの内周縁に対向し、係止具15の後端が糸巻胴の
前端面に対向する結果、係止具15はスプール5の空洞
内に留め置かれ、外部への脱落が阻止される。
プール5の糸巻胴よりも前側の空洞内に収納されてい
る。この空洞の前端は端板19で閉じられ、該端板19
の中央孔19aから係止具15の先端の突起15aが外
側に突出している。突起15aは段差15bを介して後
方に連なっている。この段差15bが端板19の中央孔
19aの内周縁に対向し、係止具15の後端が糸巻胴の
前端面に対向する結果、係止具15はスプール5の空洞
内に留め置かれ、外部への脱落が阻止される。
【0021】なお、上記係止具15とスプール軸4の先
端との摺接面において、上記案内溝16と突起18とは
入れ替えるようにしてもよい。すなわち、案内溝16を
スプール軸4の方に設け、突起18を係止具15の方に
設けてもよい。
端との摺接面において、上記案内溝16と突起18とは
入れ替えるようにしてもよい。すなわち、案内溝16を
スプール軸4の方に設け、突起18を係止具15の方に
設けてもよい。
【0022】次に、上記魚釣用スピニングリールにおけ
るスプールの着脱操作について説明する。
るスプールの着脱操作について説明する。
【0023】図2の状態においてスプール5をスプール
軸4から取り外すには、係止具15をスプール軸4上で
少しばかり後方へ押し込み、突起18を案内溝16の切
欠16aから脱出させる。そこで、係止具15をスプー
ル軸4の軸回りに捩じるようにして突起18を案内溝1
6に沿って相対移動させる。これに伴い、係止具15は
スプール軸4の先端から外れ、スプール5はスプール受
け11の上から抜け出る。
軸4から取り外すには、係止具15をスプール軸4上で
少しばかり後方へ押し込み、突起18を案内溝16の切
欠16aから脱出させる。そこで、係止具15をスプー
ル軸4の軸回りに捩じるようにして突起18を案内溝1
6に沿って相対移動させる。これに伴い、係止具15は
スプール軸4の先端から外れ、スプール5はスプール受
け11の上から抜け出る。
【0024】スプール5を新たにスプール軸4に取り付
けるには、スプール5の糸巻胴をスプール受け11に被
せるようにしてスプール軸4の先端の突起18を係止具
15の案内溝16の開口に臨ましめる。突起18を案内
溝16内に導入するように係止具15をスプール軸4の
軸回りに捩じるようにすると、突起18が案内溝16内
を相対移動し、切欠16aに到達する。弾性体17はス
プール軸4の先端に押される結果弾性変形し、突起18
を切欠16a内に押し込める。これにより、係止具15
はスプール軸4の先端に固定保持される。そして、スプ
ール5は係止具15とフランジ13とで前後から挟ま
れ、スプール軸4上に保持される。
けるには、スプール5の糸巻胴をスプール受け11に被
せるようにしてスプール軸4の先端の突起18を係止具
15の案内溝16の開口に臨ましめる。突起18を案内
溝16内に導入するように係止具15をスプール軸4の
軸回りに捩じるようにすると、突起18が案内溝16内
を相対移動し、切欠16aに到達する。弾性体17はス
プール軸4の先端に押される結果弾性変形し、突起18
を切欠16a内に押し込める。これにより、係止具15
はスプール軸4の先端に固定保持される。そして、スプ
ール5は係止具15とフランジ13とで前後から挟ま
れ、スプール軸4上に保持される。
【0025】実施の形態2 図4及び図5に示される魚釣用スピニングリールのスプ
ール軸4は、回転を止められた状態で前後方向に往復摺
動運動可能である。このスプール軸4上にスプール受け
11が前方へ抜き取り可能に回り止め保持されている。
ール軸4は、回転を止められた状態で前後方向に往復摺
動運動可能である。このスプール軸4上にスプール受け
11が前方へ抜き取り可能に回り止め保持されている。
【0026】すなわち、スプール軸4上スプール受け1
1後方にストッパーとなるピン20がスプール軸4に垂
直に設けられ、スプール受け11の後端に該ピン20が
嵌まり込む溝21が形成されている。該ピン20は、ス
プール受け11側の溝21に嵌まり込むことによりスプ
ール5の回動を阻止する周方向ストッパーとしての機能
と、スプール5の後端を位置決めする軸方向ストッパー
としての機能とを果たす。
1後方にストッパーとなるピン20がスプール軸4に垂
直に設けられ、スプール受け11の後端に該ピン20が
嵌まり込む溝21が形成されている。該ピン20は、ス
プール受け11側の溝21に嵌まり込むことによりスプ
ール5の回動を阻止する周方向ストッパーとしての機能
と、スプール5の後端を位置決めする軸方向ストッパー
としての機能とを果たす。
【0027】上記スプール受け11上には、スプール5
がベアリング22を介し回動可能に保持されている。ま
た、スプール5とスプール受け11との間には、ドラッ
グ機構が設けられている。ドラッグ機構は、釣糸に過大
な力が加わった時に釣糸が切れることがないよう、スプ
ール受け11の回りでのスプール5の回転を許容する制
動装置である。
がベアリング22を介し回動可能に保持されている。ま
た、スプール5とスプール受け11との間には、ドラッ
グ機構が設けられている。ドラッグ機構は、釣糸に過大
な力が加わった時に釣糸が切れることがないよう、スプ
ール受け11の回りでのスプール5の回転を許容する制
動装置である。
【0028】このドラッグ機構は、スプール5とスプー
ル受け11との間に介装された制動要素23と、スプー
ル受け11の回りに形成された雄ネジ24と、該雄ネジ
24に螺合し上記制動要素23をスプール5に押し付け
る押圧体25と、該押圧体25を回して上記制動要素2
3によるスプール5に対する制動力を調整するドラッグ
ノブ26とを有している。
ル受け11との間に介装された制動要素23と、スプー
ル受け11の回りに形成された雄ネジ24と、該雄ネジ
24に螺合し上記制動要素23をスプール5に押し付け
る押圧体25と、該押圧体25を回して上記制動要素2
3によるスプール5に対する制動力を調整するドラッグ
ノブ26とを有している。
【0029】制動要素23は、スプール5の前部に形成
された空洞内に収納されている。制動要素23は、スプ
ール5に回り止め係止される第1のワッシャ27と、ス
プール受け11に回り止め係止される第2のワッシャ2
8と、第1と第2のワッシャ27、28間に挿入される
第3のワッシャ29と、ドラッグバネ30とを有してい
る。第1のワッシャ27はスプール5と一体でスプール
受け11の回りを回転可能であり、第2のワッシャ28
はスプール受け11の非円形横断面部に嵌合してスプー
ル5が回転しても共回りしない。第3のワッシャ29は
摩擦係数の大きいリングである。第1のワッシャ27、
第2のワッシャ28及び第3のワッシャ30は交互に重
ね合わされ、スプール5の空洞の奥壁に当たっている。
ドラッグバネ30は最前部のワッシャ28と押圧体25
との間に介在し、上記各種ワッシャ27、28、29の
重畳体をスプール5の空洞の奥壁に押し付けている。
された空洞内に収納されている。制動要素23は、スプ
ール5に回り止め係止される第1のワッシャ27と、ス
プール受け11に回り止め係止される第2のワッシャ2
8と、第1と第2のワッシャ27、28間に挿入される
第3のワッシャ29と、ドラッグバネ30とを有してい
る。第1のワッシャ27はスプール5と一体でスプール
受け11の回りを回転可能であり、第2のワッシャ28
はスプール受け11の非円形横断面部に嵌合してスプー
ル5が回転しても共回りしない。第3のワッシャ29は
摩擦係数の大きいリングである。第1のワッシャ27、
第2のワッシャ28及び第3のワッシャ30は交互に重
ね合わされ、スプール5の空洞の奥壁に当たっている。
ドラッグバネ30は最前部のワッシャ28と押圧体25
との間に介在し、上記各種ワッシャ27、28、29の
重畳体をスプール5の空洞の奥壁に押し付けている。
【0030】押圧体25は具体的にはナットであり、ス
プール受け11の前部外周に形成された雄ネジ24に螺
合している。雄ネジ24はスプール受け11の前端から
最前部のワッシャ28の近傍に亘って形成されている。
これにより、押圧体25が雄ネジ24上を螺進退する
と、制動要素23によるスプール5に対する制動力が無
段階で調節されることになる。雄ネジ24はスプール受
け11を省略することによりスプール軸11上に直に形
成してもよい。この押圧体25は、ドラッグノブ26に
より回されるようになっている。
プール受け11の前部外周に形成された雄ネジ24に螺
合している。雄ネジ24はスプール受け11の前端から
最前部のワッシャ28の近傍に亘って形成されている。
これにより、押圧体25が雄ネジ24上を螺進退する
と、制動要素23によるスプール5に対する制動力が無
段階で調節されることになる。雄ネジ24はスプール受
け11を省略することによりスプール軸11上に直に形
成してもよい。この押圧体25は、ドラッグノブ26に
より回されるようになっている。
【0031】ドラッグノブ26は、摘み部26aと、該
摘み部26aの後ろに連結された筒部26bと、該筒部
26bの後ろに形成された係合部26cとを有してい
る。摘み部26aは、スプール軸4の前端の回りを覆っ
ている。筒部26bは、スプール5の空洞内に入り込み
上記押圧体25を抱持している。押圧体25は横断面非
円形体であって例えば多角柱体であり、筒部26bはこ
の多角柱に対応した空洞を有している。これにより、筒
部26bが定位置で回転すると、押圧体25は該筒部2
6bと一体で回転しつつ該筒部26b内をその回転方向
に応じて前又は後にスライドしつつ雄ネジ24上を螺進
退する。係合部26cは筒部26bの後端に形成された
内向きフランジであり、ドラッグバネ30とワッシャ2
8との間に挟まれている。これにより、ドラッグノブ2
6はスプール5に保持される。
摘み部26aの後ろに連結された筒部26bと、該筒部
26bの後ろに形成された係合部26cとを有してい
る。摘み部26aは、スプール軸4の前端の回りを覆っ
ている。筒部26bは、スプール5の空洞内に入り込み
上記押圧体25を抱持している。押圧体25は横断面非
円形体であって例えば多角柱体であり、筒部26bはこ
の多角柱に対応した空洞を有している。これにより、筒
部26bが定位置で回転すると、押圧体25は該筒部2
6bと一体で回転しつつ該筒部26b内をその回転方向
に応じて前又は後にスライドしつつ雄ネジ24上を螺進
退する。係合部26cは筒部26bの後端に形成された
内向きフランジであり、ドラッグバネ30とワッシャ2
8との間に挟まれている。これにより、ドラッグノブ2
6はスプール5に保持される。
【0032】スプール軸4の先端には、上記ピン20と
共にスプール5を前後から挟む係止具15が着脱可能に
取り付けられている。この係止具15は図4及び図6に
示されるようにキャップ状に形成され、スプール軸4の
先端に回動可能に被せられている。スプール軸4の先端
が入り込む係止具15の係合筒15cには、スプール軸
4の長さ方向と交差する向きに伸び該係止具15の後端
に開口する二本の案内溝16がスリット状に形成されて
いる。案内溝16は係合筒15cの回りを旋回する如く
前後に伸びており、各々の末端には切欠16aが形成さ
れている。案内溝16は一本であってもよいし三本以上
であってもよい。係止具15の空洞の奥にはゴム、バネ等
で出来た弾性体17がスプール軸4の先端に対向するよ
うに収納されている。
共にスプール5を前後から挟む係止具15が着脱可能に
取り付けられている。この係止具15は図4及び図6に
示されるようにキャップ状に形成され、スプール軸4の
先端に回動可能に被せられている。スプール軸4の先端
が入り込む係止具15の係合筒15cには、スプール軸
4の長さ方向と交差する向きに伸び該係止具15の後端
に開口する二本の案内溝16がスリット状に形成されて
いる。案内溝16は係合筒15cの回りを旋回する如く
前後に伸びており、各々の末端には切欠16aが形成さ
れている。案内溝16は一本であってもよいし三本以上
であってもよい。係止具15の空洞の奥にはゴム、バネ等
で出来た弾性体17がスプール軸4の先端に対向するよ
うに収納されている。
【0033】一方、スプール軸4の外周には上記案内溝
16に嵌まり込み上記係止具15の回動に伴って案内溝
16内を相対移動する突起18が固着されている。突起
18はスプール軸4にその軸線を横切るように取り付け
られたピンの両端により形成されている。突起18の個
数は上記案内溝16の本数に対応し、案内溝16の本数
に応じて設けられる。スプール5をスプール受け11上
に被せた後、係止具15をスプール軸4の先端に被せ、
その案内溝16の開口に突起18を挿入しつつ、スプー
ル軸4の回りに捩じるようにすると、突起18と案内溝
16との相対移動により係止具15が図4のようにスプ
ール軸に被さる。突起18が案内溝16の奥まで入り込
むと弾性体17はスプール軸4の先端により押されて弾
性変形し、突起18を案内溝16の切欠16a内に押し
込める。これにより、係止具15はスプール軸4の先端
に固定保持され、その後端でドラッグノブ26等をスプ
ール軸4上に押し止める。
16に嵌まり込み上記係止具15の回動に伴って案内溝
16内を相対移動する突起18が固着されている。突起
18はスプール軸4にその軸線を横切るように取り付け
られたピンの両端により形成されている。突起18の個
数は上記案内溝16の本数に対応し、案内溝16の本数
に応じて設けられる。スプール5をスプール受け11上
に被せた後、係止具15をスプール軸4の先端に被せ、
その案内溝16の開口に突起18を挿入しつつ、スプー
ル軸4の回りに捩じるようにすると、突起18と案内溝
16との相対移動により係止具15が図4のようにスプ
ール軸に被さる。突起18が案内溝16の奥まで入り込
むと弾性体17はスプール軸4の先端により押されて弾
性変形し、突起18を案内溝16の切欠16a内に押し
込める。これにより、係止具15はスプール軸4の先端
に固定保持され、その後端でドラッグノブ26等をスプ
ール軸4上に押し止める。
【0034】図4に示されるように、ドラッグノブ26
の摘み部26aの中央には孔31が設けられ、該孔31
に係止具15の係合筒15cが挿入される。係合筒15
cの後端にはその外周からリング32が嵌め込まれてい
る。該リング32は、係合筒15cを補強し、また係合
筒15cの摘み部26aからの抜け出しを阻止してい
る。
の摘み部26aの中央には孔31が設けられ、該孔31
に係止具15の係合筒15cが挿入される。係合筒15
cの後端にはその外周からリング32が嵌め込まれてい
る。該リング32は、係合筒15cを補強し、また係合
筒15cの摘み部26aからの抜け出しを阻止してい
る。
【0035】なお、上記係止具15とスプール軸4の先
端との摺接面において、上記案内溝16と突起18とは
入れ替えるようにしてもよい。すなわち、案内溝16を
スプール軸4の方に設け、突起18を係止具15の方に
設けてもよい。
端との摺接面において、上記案内溝16と突起18とは
入れ替えるようにしてもよい。すなわち、案内溝16を
スプール軸4の方に設け、突起18を係止具15の方に
設けてもよい。
【0036】次に、上記魚釣用スピニングリールにおけ
るスプールの着脱操作について説明する。
るスプールの着脱操作について説明する。
【0037】図4の状態においてスプール5をスプール
軸4から取り外すには、係止具15をスプール軸4上少
しばかり後方へ押し込み、突起18を案内溝16の切欠
16aから脱出させる。そこで、係止具15をスプール
軸4の軸回りに捩じるように操作し、突起18を案内溝
16に沿って相対移動させる。これに伴い、係止具15
はスプール軸4の先端から外れ、図5のようにスプール
5はスプール受け11と共にスプール軸4の上から抜け
出る。係止具15、ドラッグ機構等はスプール5と一体
になっており、スプール5から脱落しない。
軸4から取り外すには、係止具15をスプール軸4上少
しばかり後方へ押し込み、突起18を案内溝16の切欠
16aから脱出させる。そこで、係止具15をスプール
軸4の軸回りに捩じるように操作し、突起18を案内溝
16に沿って相対移動させる。これに伴い、係止具15
はスプール軸4の先端から外れ、図5のようにスプール
5はスプール受け11と共にスプール軸4の上から抜け
出る。係止具15、ドラッグ機構等はスプール5と一体
になっており、スプール5から脱落しない。
【0038】スプール5を新たにスプール軸4に取り付
けるには、スプール受け11の中心孔11aにスプール
軸4を挿入し、スプール軸4の先端の突起18を係止具
15の案内溝16の後端の開口に臨ましめる。突起18
を案内溝16内に導入するように係止具15をスプール
軸4の軸回りに捩じるようにすると、突起18が案内溝
16内を相対移動し、切欠16aに到達する。弾性体1
7はスプール軸4の先端に押される結果弾性変形し、突
起18を切欠16a内に押し込める。これにより、係止
具15はスプール軸4の先端に固定保持される。そし
て、スプール5はスプール受け11等を介し係止具15
とストッパー20とで前後から挟まれ、スプール軸4上
に保持される。
けるには、スプール受け11の中心孔11aにスプール
軸4を挿入し、スプール軸4の先端の突起18を係止具
15の案内溝16の後端の開口に臨ましめる。突起18
を案内溝16内に導入するように係止具15をスプール
軸4の軸回りに捩じるようにすると、突起18が案内溝
16内を相対移動し、切欠16aに到達する。弾性体1
7はスプール軸4の先端に押される結果弾性変形し、突
起18を切欠16a内に押し込める。これにより、係止
具15はスプール軸4の先端に固定保持される。そし
て、スプール5はスプール受け11等を介し係止具15
とストッパー20とで前後から挟まれ、スプール軸4上
に保持される。
【0039】なお、ドラッグ機構による制動力の加減
は、ドラッグノブ26の摘み部26aを手で持っていず
れか所望の向きに回すことによって行なう。摘み部26
aと共に筒部26bがスプール軸4上の定位置で回転
し、これに伴い押圧体25が雄ネジ24上を前方又は後
方へ移動する。
は、ドラッグノブ26の摘み部26aを手で持っていず
れか所望の向きに回すことによって行なう。摘み部26
aと共に筒部26bがスプール軸4上の定位置で回転
し、これに伴い押圧体25が雄ネジ24上を前方又は後
方へ移動する。
【0040】押圧体25が後方に移動すれば、ドラッグ
バネ30のばね力が大きくなり、第1、第2及び第3の
ワッシャ27、28、29はスプール5に強く押し付け
られる。これにより、ドラッグ機構は大きな制動力を発
生する。押圧体25が前方に移動すれば、ドラッグバネ
30のばね力は小さくなり、制動要素23によるスプー
ル5に対する制動力は低減する。
バネ30のばね力が大きくなり、第1、第2及び第3の
ワッシャ27、28、29はスプール5に強く押し付け
られる。これにより、ドラッグ機構は大きな制動力を発
生する。押圧体25が前方に移動すれば、ドラッグバネ
30のばね力は小さくなり、制動要素23によるスプー
ル5に対する制動力は低減する。
【0041】実施の形態3 図7に示される魚釣用スピニングリールのスプール軸4
は、回転を止められた状態で前後方向に往復摺動運動可
能である。このスプール軸4上に制動筒33が回動可能
に保持されている。
は、回転を止められた状態で前後方向に往復摺動運動可
能である。このスプール軸4上に制動筒33が回動可能
に保持されている。
【0042】制動筒33には、スプール5が前方へ抜き
取り可能に回り止め保持されている。すなわち、制動筒
33の外面には複数個の突起34が形成され、該突起3
4がスプール5の内周に形成された溝35に嵌まり込ん
でいる。溝35はスプール5の内周に沿って略螺旋形に
伸びその後端はスプール5の後端面5aに開口し、また
先端には突起34が嵌まり込む切欠(図示せず)が形成
されている。溝35の開口に突起34を宛がうようにし
てスプール5を制動筒33に被せ、次いでスプール5を
制動筒33の回りで捻るようにすると、突起34と溝3
5とが相対移動し、最後に突起が切欠に嵌まり込んで止
まる。また、スプール5の後端面5aに対峙するように
制動筒33には環状リブ37が設けられ、該環状リブ3
7とスプール後端面5aとの間にはゴム等よりなる弾性
部材38が挿入されている。上述のように、突起34が
溝35の切欠に係合すると、弾性部材38が弾性変形
し、これによりスプール5が制動筒33上に固定され
る。図7の状態においてスプール5を上記と逆向きに捩
じるようにするとスプール5が制動筒33からその前方
に抜け出る。スプール5の制動筒33に対する着脱は、
ドラッグノブ26をスプール軸4から取り外さなくとも
可能である。
取り可能に回り止め保持されている。すなわち、制動筒
33の外面には複数個の突起34が形成され、該突起3
4がスプール5の内周に形成された溝35に嵌まり込ん
でいる。溝35はスプール5の内周に沿って略螺旋形に
伸びその後端はスプール5の後端面5aに開口し、また
先端には突起34が嵌まり込む切欠(図示せず)が形成
されている。溝35の開口に突起34を宛がうようにし
てスプール5を制動筒33に被せ、次いでスプール5を
制動筒33の回りで捻るようにすると、突起34と溝3
5とが相対移動し、最後に突起が切欠に嵌まり込んで止
まる。また、スプール5の後端面5aに対峙するように
制動筒33には環状リブ37が設けられ、該環状リブ3
7とスプール後端面5aとの間にはゴム等よりなる弾性
部材38が挿入されている。上述のように、突起34が
溝35の切欠に係合すると、弾性部材38が弾性変形
し、これによりスプール5が制動筒33上に固定され
る。図7の状態においてスプール5を上記と逆向きに捩
じるようにするとスプール5が制動筒33からその前方
に抜け出る。スプール5の制動筒33に対する着脱は、
ドラッグノブ26をスプール軸4から取り外さなくとも
可能である。
【0043】スプール軸4と制動筒33との間には、ド
ラッグ機構が設けられている。ドラッグ機構は、釣糸に
過大な力が加わった時に釣糸が切れることがないよう、
スプール軸4の回りで制動筒33及びスプール5の回転
を許容する制動装置である。
ラッグ機構が設けられている。ドラッグ機構は、釣糸に
過大な力が加わった時に釣糸が切れることがないよう、
スプール軸4の回りで制動筒33及びスプール5の回転
を許容する制動装置である。
【0044】このドラッグ機構は、制動筒33とスプー
ル軸4との間に介装された制動要素23と、スプール軸
4の回りに形成された雄ネジ24と、該雄ネジ24に螺
合し上記制動要素23を制動筒33に押し付ける押圧体
25と、該押圧体25を回して上記制動要素23による
制動筒33に対する制動力を調整するドラッグノブ26
とを有している。
ル軸4との間に介装された制動要素23と、スプール軸
4の回りに形成された雄ネジ24と、該雄ネジ24に螺
合し上記制動要素23を制動筒33に押し付ける押圧体
25と、該押圧体25を回して上記制動要素23による
制動筒33に対する制動力を調整するドラッグノブ26
とを有している。
【0045】制動要素23は、制動筒33の前部に形成
された空洞内に収納されている。制動要素23は、制動
筒33側に回り止め係止される第1のワッシャ27と、
スプール軸4に回り止め係止される第2のワッシャ28
と、第1と第2のワッシャ27、28間に挿入される第
3のワッシャ29と、ドラッグバネ30とを有してい
る。第1のワッシャ27は制動筒33と一体でスプール
軸4の回りを回転可能であり、第2のワッシャ28はス
プール軸4の非円形横断面部に嵌合してスプール5が回
転しても共回りしない。第3のワッシャ29は摩擦係数
の大きいリングである。第1のワッシャ27、第2のワ
ッシャ28、第3のワッシャ29及びドラッグバネ30
は、制動筒33の空洞の奥壁に向かって重ね合わされて
いる。
された空洞内に収納されている。制動要素23は、制動
筒33側に回り止め係止される第1のワッシャ27と、
スプール軸4に回り止め係止される第2のワッシャ28
と、第1と第2のワッシャ27、28間に挿入される第
3のワッシャ29と、ドラッグバネ30とを有してい
る。第1のワッシャ27は制動筒33と一体でスプール
軸4の回りを回転可能であり、第2のワッシャ28はス
プール軸4の非円形横断面部に嵌合してスプール5が回
転しても共回りしない。第3のワッシャ29は摩擦係数
の大きいリングである。第1のワッシャ27、第2のワ
ッシャ28、第3のワッシャ29及びドラッグバネ30
は、制動筒33の空洞の奥壁に向かって重ね合わされて
いる。
【0046】押圧体25は具体的にはナットであり、ス
プール軸4の前部分の外周に形成された雄ネジ24に螺
合している。これにより、押圧体25が雄ネジ24上を
螺進退すると、制動要素23によるスプール5に対する
制動力が無段階で調節される。押圧体25は、次に述べ
るドラッグノブ26により回されるようになっている。
プール軸4の前部分の外周に形成された雄ネジ24に螺
合している。これにより、押圧体25が雄ネジ24上を
螺進退すると、制動要素23によるスプール5に対する
制動力が無段階で調節される。押圧体25は、次に述べ
るドラッグノブ26により回されるようになっている。
【0047】ドラッグノブ26は、摘み部26aと、該
摘み部26aの後ろに連結された筒部26bとを有して
いる。摘み部26aは、スプール軸4の前端の回りを覆
っている。筒部26bは、スプール5の空洞内に入り込
み上記押圧体25を抱持している。押圧体25は横断面
非円形体であって例えば多角柱体であり、筒部26bは
この多角柱に合致した空洞を有している。これにより、
筒部26bが定位置で回転すると、押圧体25は該筒部
26bと一体で回転しつつ該筒部26b内をその回転方
向に応じて前又は後にスライドしつつ雄ネジ24上を螺
進退する。
摘み部26aの後ろに連結された筒部26bとを有して
いる。摘み部26aは、スプール軸4の前端の回りを覆
っている。筒部26bは、スプール5の空洞内に入り込
み上記押圧体25を抱持している。押圧体25は横断面
非円形体であって例えば多角柱体であり、筒部26bは
この多角柱に合致した空洞を有している。これにより、
筒部26bが定位置で回転すると、押圧体25は該筒部
26bと一体で回転しつつ該筒部26b内をその回転方
向に応じて前又は後にスライドしつつ雄ネジ24上を螺
進退する。
【0048】スプール軸4上の制動筒33の後方には、
ストッパーとなるリング36が設けられている。該リン
グ36は、スプール軸4の非円形横断面部の後端に係合
することにより制動筒33及びスプール5の後端を位置
決めする軸方向ストッパーとしての機能を果たす。この
リング36は、制動要素23と制動筒33とを上記押圧
体25と共に挟む。ドラッグノブ26の操作により上記
押圧体25を回せば、制動要素23の制動筒33に対す
る制動力が加減される。
ストッパーとなるリング36が設けられている。該リン
グ36は、スプール軸4の非円形横断面部の後端に係合
することにより制動筒33及びスプール5の後端を位置
決めする軸方向ストッパーとしての機能を果たす。この
リング36は、制動要素23と制動筒33とを上記押圧
体25と共に挟む。ドラッグノブ26の操作により上記
押圧体25を回せば、制動要素23の制動筒33に対す
る制動力が加減される。
【0049】スプール軸4の先端には、ドラッグノブ2
6の上記押圧体25との係合位置からの離脱を阻止する
係止具15が着脱自在に取り付けられている。
6の上記押圧体25との係合位置からの離脱を阻止する
係止具15が着脱自在に取り付けられている。
【0050】この係止具15は実施の形態1におけると
同様な構成である。すなわち、この係止具15は、キャ
ップ状に形成され、スプール軸4の先端に回動可能に被
せられる。スプール軸4の先端が入り込む係止具15の
空洞の内周には、スプール軸4の長さ方向と交差する向
きに伸び該係止具15の後端に開口する二本の案内溝1
6(図3参照)が形成されている。案内溝16は係止具
25の内周を旋回する如く伸びており、各々の末端には
切欠16a(図3参照)が形成されている。案内溝16
は一本であってもよいし三本以上であってもよい。ま
た、係止具15の空洞の奥にはゴム、バネ等で出来た弾
性体17が収納されている。
同様な構成である。すなわち、この係止具15は、キャ
ップ状に形成され、スプール軸4の先端に回動可能に被
せられる。スプール軸4の先端が入り込む係止具15の
空洞の内周には、スプール軸4の長さ方向と交差する向
きに伸び該係止具15の後端に開口する二本の案内溝1
6(図3参照)が形成されている。案内溝16は係止具
25の内周を旋回する如く伸びており、各々の末端には
切欠16a(図3参照)が形成されている。案内溝16
は一本であってもよいし三本以上であってもよい。ま
た、係止具15の空洞の奥にはゴム、バネ等で出来た弾
性体17が収納されている。
【0051】一方、スプール軸4の外周には上記案内溝
16に嵌まり込み上記係止具15の回動に伴って案内溝
16内を相対移動する突起18が固着されている。突起
18はスプール軸4を横切るように取り付けられたピン
の両端により形成されている。突起18の個数は上記案
内溝16の本数に対応し、案内溝16の本数に応じて設
けられる。スプール5を制動筒33上に被せた後、係止
具15をスプール軸4の先端に被せ、その案内溝16の
開口に突起を挿入しつつ、スプール軸4の回りに捩じる
ようにすると、突起18と案内溝16との相対移動によ
り係止具15が図7のようにスプール軸4に被さる。突
起18が案内溝16の奥まで入り込むと弾性体17はス
プール軸4の先端により押されて弾性変形し、突起18
を案内溝16の切欠16a内に押し込める。これによ
り、係止具15はスプール軸4の先端に固定保持され、
ドラッグノブ26のスプール軸4上からの脱落を阻止す
る。
16に嵌まり込み上記係止具15の回動に伴って案内溝
16内を相対移動する突起18が固着されている。突起
18はスプール軸4を横切るように取り付けられたピン
の両端により形成されている。突起18の個数は上記案
内溝16の本数に対応し、案内溝16の本数に応じて設
けられる。スプール5を制動筒33上に被せた後、係止
具15をスプール軸4の先端に被せ、その案内溝16の
開口に突起を挿入しつつ、スプール軸4の回りに捩じる
ようにすると、突起18と案内溝16との相対移動によ
り係止具15が図7のようにスプール軸4に被さる。突
起18が案内溝16の奥まで入り込むと弾性体17はス
プール軸4の先端により押されて弾性変形し、突起18
を案内溝16の切欠16a内に押し込める。これによ
り、係止具15はスプール軸4の先端に固定保持され、
ドラッグノブ26のスプール軸4上からの脱落を阻止す
る。
【0052】また、係止具15は、ドラッグノブ26の
前部に形成された空洞内に収納されている。この空洞の
前後には係止具15を空洞内に拘束するための端板が設
けられ、後側の端板の中央孔をスプール軸4が貫き、前
側の端板の中央孔31を係止具15の先端の突起15a
が貫いている。突起15aは段差15bを介して後方に
連なり、この段差15bが端板の孔31の内周縁に対向
し、係止具15の空洞外への脱落を防止している。
前部に形成された空洞内に収納されている。この空洞の
前後には係止具15を空洞内に拘束するための端板が設
けられ、後側の端板の中央孔をスプール軸4が貫き、前
側の端板の中央孔31を係止具15の先端の突起15a
が貫いている。突起15aは段差15bを介して後方に
連なり、この段差15bが端板の孔31の内周縁に対向
し、係止具15の空洞外への脱落を防止している。
【0053】なお、上記係止具15とスプール軸4の先
端との摺接面において、上記案内溝16と突起18とは
入れ替えるようにしてもよい。すなわち、案内溝16を
スプール軸4の方に設け、突起18を係止具15の方に
設けてもよい。
端との摺接面において、上記案内溝16と突起18とは
入れ替えるようにしてもよい。すなわち、案内溝16を
スプール軸4の方に設け、突起18を係止具15の方に
設けてもよい。
【0054】次に、上記魚釣用スピニングリールにおけ
るスプールの着脱操作等について説明する。
るスプールの着脱操作等について説明する。
【0055】図7の状態においてスプール5を制動筒3
3から取り外すには、スプール5を制動筒33上少しば
かり後方へ押し込み、突起34を溝35の図示しない切
欠から脱出させる。そこで、スプール5を制動筒33の
中心軸回りに捩じるように操作し、突起34を溝35に
沿って相対移動させる。これに伴い、スプール5は制動
筒33の先端から抜き取り可能になる。
3から取り外すには、スプール5を制動筒33上少しば
かり後方へ押し込み、突起34を溝35の図示しない切
欠から脱出させる。そこで、スプール5を制動筒33の
中心軸回りに捩じるように操作し、突起34を溝35に
沿って相対移動させる。これに伴い、スプール5は制動
筒33の先端から抜き取り可能になる。
【0056】スプール5を新たに制動筒33上に装着す
るには、スプール5を制動筒33上に被せ、次いで、溝
35の開口を制動筒33の突起34に臨ましめ、突起3
4を溝35内に導くようにスプール5をスプール軸4の
軸回りに捩じると、突起34が溝35内を相対移動して
切欠に到達する。弾性体38はスプール5の後端面5a
により環状リブ37に押し付けられる結果弾性変形し、
突起34を切欠内に押し込める。これにより、スプール
5は制動筒33に固定保持される。
るには、スプール5を制動筒33上に被せ、次いで、溝
35の開口を制動筒33の突起34に臨ましめ、突起3
4を溝35内に導くようにスプール5をスプール軸4の
軸回りに捩じると、突起34が溝35内を相対移動して
切欠に到達する。弾性体38はスプール5の後端面5a
により環状リブ37に押し付けられる結果弾性変形し、
突起34を切欠内に押し込める。これにより、スプール
5は制動筒33に固定保持される。
【0057】このようにスプール5はドラッグノブ26
がスプール軸4に連結されたままでもドラッグノブ26
とは無関係に制動筒33に対し着脱可能であるから、ス
プール5の着脱に伴いドラッグ機構の制動力の調整値が
変化することがない。
がスプール軸4に連結されたままでもドラッグノブ26
とは無関係に制動筒33に対し着脱可能であるから、ス
プール5の着脱に伴いドラッグ機構の制動力の調整値が
変化することがない。
【0058】なお、ドラッグノブ26の外周に突起、段
差等の如きものを設けておき、この突起、段差等でスプ
ール5を制動筒33上に拘束するようにしてもよい。か
くすることにより突起34と溝35との分離を防止し、
スプールの制動筒33上からの脱落を防止することがで
きる。この場合、スプール5を制動筒33から取り外す
には、ドラッグノブ26をスプール軸4上から外す操作
が必要である。
差等の如きものを設けておき、この突起、段差等でスプ
ール5を制動筒33上に拘束するようにしてもよい。か
くすることにより突起34と溝35との分離を防止し、
スプールの制動筒33上からの脱落を防止することがで
きる。この場合、スプール5を制動筒33から取り外す
には、ドラッグノブ26をスプール軸4上から外す操作
が必要である。
【0059】図7の状態においてドラッグノブ26をス
プール軸4から取り外すには、係止具15をスプール軸
4上少しばかり後方へ押し込み、突起18を案内溝16
の切欠16aから脱出させる。そこで、係止具15をス
プール軸4の軸回りに捩じるように操作し、突起18を
案内溝16に沿って相対移動させる。これに伴い、係止
具15はスプール軸4の先端から外れ、ドラッグノブ2
6は押圧体25上から抜き取り可能になる。
プール軸4から取り外すには、係止具15をスプール軸
4上少しばかり後方へ押し込み、突起18を案内溝16
の切欠16aから脱出させる。そこで、係止具15をス
プール軸4の軸回りに捩じるように操作し、突起18を
案内溝16に沿って相対移動させる。これに伴い、係止
具15はスプール軸4の先端から外れ、ドラッグノブ2
6は押圧体25上から抜き取り可能になる。
【0060】このようにドラッグノブ26を押圧体25
から外し、さらに押圧体25をスプール軸4から外すよ
うにすれば、制動要素23等もスプール軸4から取り外
し可能となる。
から外し、さらに押圧体25をスプール軸4から外すよ
うにすれば、制動要素23等もスプール軸4から取り外
し可能となる。
【0061】ドラッグノブ26をスプール軸4上に装着
するには、ドラッグノブ26をスプール5の中央に挿入
して押圧体25上に被せる。次に、係止具15の案内溝
16の開口をスプール軸4の先端の突起18に臨まし
め、突起18を案内溝16内に導くように係止具15を
スプール軸4の軸回りに捩じると、突起18が案内溝1
6内を相対移動して切欠16aに到達する。弾性体17
はスプール軸4の先端に押される結果弾性変形し、突起
18を切欠16a内に押し込める。これにより、係止具
15はスプール軸4の先端に固定保持される。そして、
ドラッグノブ26は係止具15と制動筒33の前端とで
前後から挟まれ、スプール軸4上に保持される。
するには、ドラッグノブ26をスプール5の中央に挿入
して押圧体25上に被せる。次に、係止具15の案内溝
16の開口をスプール軸4の先端の突起18に臨まし
め、突起18を案内溝16内に導くように係止具15を
スプール軸4の軸回りに捩じると、突起18が案内溝1
6内を相対移動して切欠16aに到達する。弾性体17
はスプール軸4の先端に押される結果弾性変形し、突起
18を切欠16a内に押し込める。これにより、係止具
15はスプール軸4の先端に固定保持される。そして、
ドラッグノブ26は係止具15と制動筒33の前端とで
前後から挟まれ、スプール軸4上に保持される。
【0062】ドラッグ機構による制動力の加減は、ドラ
ッグノブ26の摘み部26aを手で持っていずれか所望
の向きに回すことによって行なう。摘み部26aと共に
筒部26bがスプール軸4上の定位置で回転し、これに
伴い押圧体25が雄ネジ24上を前方又は後方へ移動す
る。
ッグノブ26の摘み部26aを手で持っていずれか所望
の向きに回すことによって行なう。摘み部26aと共に
筒部26bがスプール軸4上の定位置で回転し、これに
伴い押圧体25が雄ネジ24上を前方又は後方へ移動す
る。
【0063】押圧体25が後方に移動すれば、ドラッグ
バネ30のばね力が大きくなり、第1、第2及び第3の
ワッシャ27、28、29は制動筒33に強く押し付け
られる。これにより、ドラッグ機構は大きな制動力を発
生する。押圧体25が前方に移動すれば、ドラッグバネ
30のばね力は小さくなり、制動要素23による制動力
は低減する。
バネ30のばね力が大きくなり、第1、第2及び第3の
ワッシャ27、28、29は制動筒33に強く押し付け
られる。これにより、ドラッグ機構は大きな制動力を発
生する。押圧体25が前方に移動すれば、ドラッグバネ
30のばね力は小さくなり、制動要素23による制動力
は低減する。
【0064】なお、図7の実施の形態において、スプー
ル5の後部のスリーブ5bを除去し、この除去したスリ
ーブ5bを制動筒33の後部に連結してもよい。かくす
ることにより、制動筒33がスプール軸4上で回らない
ように該スリーブを手で持つことができ、スプール5の
着脱を簡易に行なうことができる。
ル5の後部のスリーブ5bを除去し、この除去したスリ
ーブ5bを制動筒33の後部に連結してもよい。かくす
ることにより、制動筒33がスプール軸4上で回らない
ように該スリーブを手で持つことができ、スプール5の
着脱を簡易に行なうことができる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、スプールが着脱自在な
魚釣用スピニングリールにおいて、スプールの着脱に際
し係止具をスプール軸の軸心回りに捩じる操作を必要と
するようにしたので、釣糸の繰出し又は巻取り操作時に
スプールを把持した手が誤って係止具に当たったとして
も、係止具の係止が解除されるおそれがなく、従ってス
プール、ドラッグノブ等がスプール軸から脱落する事故
を防止することができる。
魚釣用スピニングリールにおいて、スプールの着脱に際
し係止具をスプール軸の軸心回りに捩じる操作を必要と
するようにしたので、釣糸の繰出し又は巻取り操作時に
スプールを把持した手が誤って係止具に当たったとして
も、係止具の係止が解除されるおそれがなく、従ってス
プール、ドラッグノブ等がスプール軸から脱落する事故
を防止することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る魚釣用スピニ
ングリールの垂直断面図である。
ングリールの垂直断面図である。
【図2】図1中要部の拡大断面図である。
【図3】係止具の垂直断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る魚釣用スピニ
ングリールの要部を示す拡大断面図である。
ングリールの要部を示す拡大断面図である。
【図5】スプールをスプール軸から取り外した状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】係止具の側面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る魚釣用スピニ
ングリールの要部を示す拡大断面図である。
ングリールの要部を示す拡大断面図である。
4…スプール軸 5…スプール 11…スプール受け 13…ストッパー 15…係止具 16…案内溝 18…突起 20…ストッパー 23…制動要素 24…雄ネジ 25…押圧体 26…ドラッグノブ 33…制動筒 36…ストッパー
Claims (3)
- 【請求項1】 回転を止められた状態で前後方向に往復
摺動運動をするスプール軸と、該スプール軸にその前方
へ抜き取り可能に回り止め保持されたスプールと、上記
スプール軸上スプール後方に設けられたストッパーと、
該ストッパーと共にスプールを挟むスプール軸先端に着
脱可能に取り付けられた係止具とを具備した魚釣用スピ
ニングリールにおいて、キャップ状に形成された上記係
止具がスプール軸の先端に回動可能に被せられ、該係止
具とスプール軸との摺接面の一方には、スプール軸の長
さ方向と交差する向きに伸びる案内溝が形成され、他方
には上記案内溝に離脱可能に嵌まり込み上記係止具の回
動に伴って案内溝内を相対移動する突起が固着されたこ
とを特徴とする魚釣用スピニングリールのスプール着脱
機構。 - 【請求項2】 回転を止められた状態で前後方向に往復
摺動運動をするスプール軸と、該スプール軸にその前方
へ抜き取り可能に回り止め保持されたスプール受けと、
該スプール受けに回動可能に保持されたスプールと、上
記スプール受け後方に設けられた上記スプール軸に固着
されたスプール受けのストッパーと、該ストッパーと共
にスプール受けを挟むスプール軸先端に着脱可能に取り
付けられた係止具と、上記スプール受けの前部分に形成
された雄ネジに螺合する押圧体と、該押圧体と上記スプ
ールとの間に介装された制動要素と、上記押圧体を回し
て上記制動要素のスプールに対する制動力を加減する上
記スプール受けの回りに回動可能に設けられたドラッグ
ノブとを具備した魚釣用スピニングリールにおいて、キ
ャップ状に形成された上記係止具がスプール軸の先端に
回動可能に被せられ、該係止具とスプール軸との摺接面
の一方には、スプール軸の長さ方向と交差する向きに伸
びる案内溝が形成され、他方には上記案内溝に離脱可能
に嵌まり込み上記係止具の回動に伴って案内溝内を相対
移動する突起が固着されたことを特徴とする魚釣用スピ
ニングリールのスプール着脱機構。 - 【請求項3】 回転を止められた状態で前後方向に往復
摺動運動をするスプール軸と、該スプール軸に回動可能
に保持された制動筒と、上記制動筒に対して係脱可能に
回り止め保持されたスプールと、上記スプール軸の前部
分に形成された雄ネジに螺合する押圧体と、上記スプー
ル軸と上記制動筒との間に介装された制動要素と、該制
動要素と上記制動筒とを上記押圧体と共に挟む上記スプ
ール軸に固着されたストッパーと、上記押圧体と共回り
して上記制動要素の制動筒に対する制動力を加減する上
記スプール軸の回りに回動可能に設けられたドラッグノ
ブと、該ドラッグノブの上記押圧体上からの離脱を阻止
するスプール軸先端に着脱自在に取り付けられた係止具
とを具備した魚釣用スピニングリールにおいて、キャッ
プ状に形成された上記係止具がスプール軸の先端に回動
可能に被せられ、該係止具とスプール軸との摺接面の一
方には、スプール軸の長さ方向と交差する向きに伸びる
案内溝が形成され、他方には上記案内溝に離脱可能に嵌
まり込み上記係止具の回動に伴って案内溝内を相対移動
する突起が固着されたことを特徴とする魚釣用スピニン
グリールのスプール着脱機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16740397A JPH119152A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 魚釣用スピニングリールのスプール着脱機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16740397A JPH119152A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 魚釣用スピニングリールのスプール着脱機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH119152A true JPH119152A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15849063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16740397A Pending JPH119152A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 魚釣用スピニングリールのスプール着脱機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH119152A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008539769A (ja) * | 2005-05-20 | 2008-11-20 | 張海燕 | 組合せ式釣り糸リールのリールユニット |
KR20190032171A (ko) * | 2017-09-19 | 2019-03-27 | 가부시키가이샤 시마노 | 낚시용 릴의 스풀 착탈 기구 및 편 베어링 릴 |
-
1997
- 1997-06-24 JP JP16740397A patent/JPH119152A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008539769A (ja) * | 2005-05-20 | 2008-11-20 | 張海燕 | 組合せ式釣り糸リールのリールユニット |
KR20190032171A (ko) * | 2017-09-19 | 2019-03-27 | 가부시키가이샤 시마노 | 낚시용 릴의 스풀 착탈 기구 및 편 베어링 릴 |
JP2019050785A (ja) * | 2017-09-19 | 2019-04-04 | 株式会社シマノ | 釣り用リールのスプール着脱機構および片軸受リール |
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