JPH1188693A - 疑似階調処理装置 - Google Patents
疑似階調処理装置Info
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- JPH1188693A JPH1188693A JP9254375A JP25437597A JPH1188693A JP H1188693 A JPH1188693 A JP H1188693A JP 9254375 A JP9254375 A JP 9254375A JP 25437597 A JP25437597 A JP 25437597A JP H1188693 A JPH1188693 A JP H1188693A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 処理画素と同ライン上にある画素に対する誤
差を乱数によって疑似的に発生させる。 【解決手段】 乱数発生器110、誤差重み付け演算部
111、加算器112、比較器113、出力部114、
誤差メモリ115、減算器116を備えている。そし
て、入力データ117に、重み付けされた誤差及び注目
画素の前画素の疑似的な誤差を示す乱数を付加し、比較
器113でしきい値118と比較する。この比較結果を
N値化して、出力部114より出力する。また、出力値
と、比較器113に入る前のデータとの差分を誤差とし
て誤差メモリ115に記憶し、次ラインの画素を処理す
る際に用いる。
差を乱数によって疑似的に発生させる。 【解決手段】 乱数発生器110、誤差重み付け演算部
111、加算器112、比較器113、出力部114、
誤差メモリ115、減算器116を備えている。そし
て、入力データ117に、重み付けされた誤差及び注目
画素の前画素の疑似的な誤差を示す乱数を付加し、比較
器113でしきい値118と比較する。この比較結果を
N値化して、出力部114より出力する。また、出力値
と、比較器113に入る前のデータとの差分を誤差とし
て誤差メモリ115に記憶し、次ラインの画素を処理す
る際に用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
デジタルファクシミリ、プリンタ等の画像処理部に適用
され、原画像を読みとるスキャナ等の画像データ入力装
置からの画像データを処理して出力する画像処理装置の
うち、特に、M値の入力データをN値に変換し(M>
N)、その際、発生する誤差を保存することによって、
原稿全体の濃度を保存しながら疑似的な階調表現を行う
疑似階調処理装置に関するものである。
デジタルファクシミリ、プリンタ等の画像処理部に適用
され、原画像を読みとるスキャナ等の画像データ入力装
置からの画像データを処理して出力する画像処理装置の
うち、特に、M値の入力データをN値に変換し(M>
N)、その際、発生する誤差を保存することによって、
原稿全体の濃度を保存しながら疑似的な階調表現を行う
疑似階調処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スキャナで読み取った画像データに各種
の画像処理を施す際に、疑似的な階調表現が行われ、出
力画像が作成される。疑似階調処理としては、1ドット
を或るしきい値によってN値化する1ドット多値化処
理、ディザマトリクスを用いて面積階調表現を行うディ
ザ処理、1ドットをしきい値でN値化したときに生じる
入力値と出力値の差(誤差)を保存し、他の周囲画素へ
分配していくことによって、原稿全体の濃度エネルギを
保存する誤差拡散処理などが代表的である。
の画像処理を施す際に、疑似的な階調表現が行われ、出
力画像が作成される。疑似階調処理としては、1ドット
を或るしきい値によってN値化する1ドット多値化処
理、ディザマトリクスを用いて面積階調表現を行うディ
ザ処理、1ドットをしきい値でN値化したときに生じる
入力値と出力値の差(誤差)を保存し、他の周囲画素へ
分配していくことによって、原稿全体の濃度エネルギを
保存する誤差拡散処理などが代表的である。
【0003】誤差拡散処理を行う画像処理装置として、
例えば特開平9−65129号公報に記載された技術が
提案されている。この技術は、変換されたN値データに
対して局所的微分値を算出し、局所的微分値を用いて入
力されたM値画像データを補正することで、エッジ強調
効果を得て、低濃度再生の再現性を向上させようとする
ものである。
例えば特開平9−65129号公報に記載された技術が
提案されている。この技術は、変換されたN値データに
対して局所的微分値を算出し、局所的微分値を用いて入
力されたM値画像データを補正することで、エッジ強調
効果を得て、低濃度再生の再現性を向上させようとする
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】誤差拡散法において、
最低でも注目画素の前ライン画素において生じた誤差、
及び注目画素の前画素において生じた誤差が処理画素に
対して大きく影響する(注目画素に隣接する画素に生じ
る誤差を処理画素に反映させずに誤差拡散を行うと、一
定濃度部で誤差拡散特有の規則的なテクスチャが強く現
れた画像になり、画質が劣化する)ため、従来の誤差係
数マトリクスは、注目画素に近い前ライン画素及び隣接
画素に重みを付けて処理されていた。
最低でも注目画素の前ライン画素において生じた誤差、
及び注目画素の前画素において生じた誤差が処理画素に
対して大きく影響する(注目画素に隣接する画素に生じ
る誤差を処理画素に反映させずに誤差拡散を行うと、一
定濃度部で誤差拡散特有の規則的なテクスチャが強く現
れた画像になり、画質が劣化する)ため、従来の誤差係
数マトリクスは、注目画素に近い前ライン画素及び隣接
画素に重みを付けて処理されていた。
【0005】しかしながら、従来のこの方法では、処理
が終了して誤差が算出されないと次の画素の処理ができ
ないため、主走査方向においては1画素ごとに演算を行
うしか方法がなく、処理の高速化が図りにくいという欠
点があった。
が終了して誤差が算出されないと次の画素の処理ができ
ないため、主走査方向においては1画素ごとに演算を行
うしか方法がなく、処理の高速化が図りにくいという欠
点があった。
【0006】本発明は、従来の問題点に鑑みてなされた
ものであり、処理画素と同ライン上にある画素に対する
誤差を乱数によって疑似的に発生させることによって、
主走査1ライン上の画素に対して一括で誤差拡散処理を
施すことができ、画像品質を保ちつつ処理の高速化を図
ることができる疑似階調処理装置を提供することを目的
とする。
ものであり、処理画素と同ライン上にある画素に対する
誤差を乱数によって疑似的に発生させることによって、
主走査1ライン上の画素に対して一括で誤差拡散処理を
施すことができ、画像品質を保ちつつ処理の高速化を図
ることができる疑似階調処理装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、入力されたM値の画像デー
タをM値より小さいN値の画像データに変換する疑似階
調処理装置であって、誤差拡散処理を行う疑似階調処理
装置において、処理済み前ラインまでの誤差に対して重
み付け演算する誤差重み付け演算部と、注目画素の前画
素に疑似的な誤差を発生させるための乱数発生器と、入
力値に重み付けされた誤差及び乱数を付加したデータを
しきい値と比較し、N値化して出力する入出力部と、N
値化した際に発生する誤差を記憶するメモリ部とを備え
たことを特徴とするものである。
に、請求項1記載の発明は、入力されたM値の画像デー
タをM値より小さいN値の画像データに変換する疑似階
調処理装置であって、誤差拡散処理を行う疑似階調処理
装置において、処理済み前ラインまでの誤差に対して重
み付け演算する誤差重み付け演算部と、注目画素の前画
素に疑似的な誤差を発生させるための乱数発生器と、入
力値に重み付けされた誤差及び乱数を付加したデータを
しきい値と比較し、N値化して出力する入出力部と、N
値化した際に発生する誤差を記憶するメモリ部とを備え
たことを特徴とするものである。
【0008】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明において、注目画素ライン上にある画素の誤差に
ついては、乱数発生器の乱数を利用することを特徴とす
るものである。
の発明において、注目画素ライン上にある画素の誤差に
ついては、乱数発生器の乱数を利用することを特徴とす
るものである。
【0009】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の発明において、乱数発生器で発生させる乱数は、疑似
階調数Nに最適な範囲の値をとることを特徴とするもの
である。
の発明において、乱数発生器で発生させる乱数は、疑似
階調数Nに最適な範囲の値をとることを特徴とするもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら説明する。図1はデジタル複写機の
画像処理部のブロック図である。デジタル複写機の画像
処理部は、スキャナ入力部100、フィルタ処理部(フ
ィルタ回路)101、ガンマ処理部102、疑似階調処
理部103、プリンタ出力部104を備えている。
図面を参照しながら説明する。図1はデジタル複写機の
画像処理部のブロック図である。デジタル複写機の画像
処理部は、スキャナ入力部100、フィルタ処理部(フ
ィルタ回路)101、ガンマ処理部102、疑似階調処
理部103、プリンタ出力部104を備えている。
【0011】このような構成において、スキャナ入力部
100で取り込まれた原画像データは、フィルタ処理部
101で原稿の種類に応じて、MTF処理、あるいは平
滑化などの処理を施される。その後、原稿によって例え
ば、文字原稿であれば低濃度の立ち上がりが良く、写真
原稿であれば低濃度の階調性が良くなるように、ガンマ
処理部102でガンマ変換を行う。ガンマ変換は、原稿
の種類だけでなく、プリンタのγ特性なども考慮されて
変換テーブルによって変換される。
100で取り込まれた原画像データは、フィルタ処理部
101で原稿の種類に応じて、MTF処理、あるいは平
滑化などの処理を施される。その後、原稿によって例え
ば、文字原稿であれば低濃度の立ち上がりが良く、写真
原稿であれば低濃度の階調性が良くなるように、ガンマ
処理部102でガンマ変換を行う。ガンマ変換は、原稿
の種類だけでなく、プリンタのγ特性なども考慮されて
変換テーブルによって変換される。
【0012】変換されたデータは、さらに疑似階調処理
部103でN値の画像データに変換され、疑似的な階調
表現を行うことによって、出力画像を作成する。疑似階
調処理部103で行われる、疑似階調処理としては、1
ドットを或るしきい値によってN値化する1ドット多値
化処理、ディザマトリクスを用いて面積階調表現を行う
ディザ処理、1ドットをしきい値でN値化したときに生
じる入力値と出力値の差(誤差)を保存し、他の周囲画
素へ分配していくことによって、原稿全体の濃度エネル
ギを保存する誤差拡散処理などが代表的である。
部103でN値の画像データに変換され、疑似的な階調
表現を行うことによって、出力画像を作成する。疑似階
調処理部103で行われる、疑似階調処理としては、1
ドットを或るしきい値によってN値化する1ドット多値
化処理、ディザマトリクスを用いて面積階調表現を行う
ディザ処理、1ドットをしきい値でN値化したときに生
じる入力値と出力値の差(誤差)を保存し、他の周囲画
素へ分配していくことによって、原稿全体の濃度エネル
ギを保存する誤差拡散処理などが代表的である。
【0013】本発明は、疑似階調処理のうちの誤差拡散
処理に関するものであり、これは周知の技術であるが、
簡単にここで説明する。図3は誤差についての説明図で
ある。点線部を任意のしきい値としたとき、入力値が点
線部の上部にあれば(図3のa)、出力は図の黒丸とな
り、その誤差は−AEである。また、入力値が点線部の
下部にあれば(図3のb)、出力は図の白丸となる。そ
の誤差はBEとなる。また、図3のcのように、入力値
が出力の白丸と同じ値なら、誤差は発生しない。
処理に関するものであり、これは周知の技術であるが、
簡単にここで説明する。図3は誤差についての説明図で
ある。点線部を任意のしきい値としたとき、入力値が点
線部の上部にあれば(図3のa)、出力は図の黒丸とな
り、その誤差は−AEである。また、入力値が点線部の
下部にあれば(図3のb)、出力は図の白丸となる。そ
の誤差はBEとなる。また、図3のcのように、入力値
が出力の白丸と同じ値なら、誤差は発生しない。
【0014】このようにして発生した誤差を、任意の比
率で周囲画素に分配する。この例を示した図が、図4で
ある。図4において、注目画素で発生した誤差をDEと
したとき、この例では、周囲の4画素に対して均等に分
配する。即ち、発生誤差を4つの画素に4分の1ずつ分
配する。これは、分配の一例であり、周囲のどの画素、
何画素に分配するか、また、その比率は任意である。一
般的には、注目画素により近い画素に誤差を多く分配す
ることが多い。
率で周囲画素に分配する。この例を示した図が、図4で
ある。図4において、注目画素で発生した誤差をDEと
したとき、この例では、周囲の4画素に対して均等に分
配する。即ち、発生誤差を4つの画素に4分の1ずつ分
配する。これは、分配の一例であり、周囲のどの画素、
何画素に分配するか、また、その比率は任意である。一
般的には、注目画素により近い画素に誤差を多く分配す
ることが多い。
【0015】しかしながら、図4の方法では、注目画素
で発生した誤差(DE)を未処理の画素に分配するた
め、ハード構成が複雑になる。図4の誤差係数マトリク
スが、1画素ずつ主走査方向に移動してその誤差を影響
させていくことは、既に処理された画素の誤差を受け取
ることでも同様の意味が得られる。
で発生した誤差(DE)を未処理の画素に分配するた
め、ハード構成が複雑になる。図4の誤差係数マトリク
スが、1画素ずつ主走査方向に移動してその誤差を影響
させていくことは、既に処理された画素の誤差を受け取
ることでも同様の意味が得られる。
【0016】そこで、図5に示したように、各画素にお
いて発生した誤差をメモリに保存しておき、注目画素を
処理するときにそれらの誤差を任意の割合で受け取って
処理する方法が専ら行われている。この方法によれば、
誤差を未処理の画素に分配するよりも、より簡単な処理
を行うことができるが、処理画素の1つ前に処理した画
素において発生した誤差をも計算するため、主走査方向
には1画素ずつしか処理が行えず、1ライン一括で処理
するような方法は不可能である。
いて発生した誤差をメモリに保存しておき、注目画素を
処理するときにそれらの誤差を任意の割合で受け取って
処理する方法が専ら行われている。この方法によれば、
誤差を未処理の画素に分配するよりも、より簡単な処理
を行うことができるが、処理画素の1つ前に処理した画
素において発生した誤差をも計算するため、主走査方向
には1画素ずつしか処理が行えず、1ライン一括で処理
するような方法は不可能である。
【0017】そこで、図6に示すように、注目画素の前
画素の誤差分に(誤差分として)、乱数によって疑似的
に誤差を発生させ、前ラインまでの誤差の和(ERR
SUM)に加える。これによって、注目画素に対して誤
差拡散処理するときにも、前画素の処理結果を待つ必要
がないため、主走査1ラインの一括処理が可能となる。
画素の誤差分に(誤差分として)、乱数によって疑似的
に誤差を発生させ、前ラインまでの誤差の和(ERR
SUM)に加える。これによって、注目画素に対して誤
差拡散処理するときにも、前画素の処理結果を待つ必要
がないため、主走査1ラインの一括処理が可能となる。
【0018】図2は本発明の実施の形態を示す疑似階調
処理装置のブロック図である。このブロックは、図1の
疑似階調処理部103の内部を示すものであり、乱数発
生器110、誤差重み付け演算部111、加算器11
2、比較器113、出力部114、誤差メモリ115、
減算器116を備えている。符号117は入力データ、
118はしきい値を示す。
処理装置のブロック図である。このブロックは、図1の
疑似階調処理部103の内部を示すものであり、乱数発
生器110、誤差重み付け演算部111、加算器11
2、比較器113、出力部114、誤差メモリ115、
減算器116を備えている。符号117は入力データ、
118はしきい値を示す。
【0019】図1のガンマ処理部102でガンマ処理さ
れた後の入力データ117は、処理済み前ラインまでの
誤差に対して、誤差重み付け演算部111で重み付け演
算された後の誤差と、処理画素の前画素の誤差の代わり
に、乱数発生器110で発生させた乱数(前画素の疑似
的な誤差)を加算器112で付加する。そしてその総和
を比較器113において、しきい値118と比較し、出
力部114からN値化して出力する。
れた後の入力データ117は、処理済み前ラインまでの
誤差に対して、誤差重み付け演算部111で重み付け演
算された後の誤差と、処理画素の前画素の誤差の代わり
に、乱数発生器110で発生させた乱数(前画素の疑似
的な誤差)を加算器112で付加する。そしてその総和
を比較器113において、しきい値118と比較し、出
力部114からN値化して出力する。
【0020】また、出力部114からの出力値と、比較
器113に入る前のデータ、即ち、加算器112の出力
値との差分を減算器116で算出し、誤差として、誤差
メモリ115に記憶し、次ラインの画素を処理する際に
用いる。図11にそのタイミングチャートを示した。
器113に入る前のデータ、即ち、加算器112の出力
値との差分を減算器116で算出し、誤差として、誤差
メモリ115に記憶し、次ラインの画素を処理する際に
用いる。図11にそのタイミングチャートを示した。
【0021】図8は乱数発生器によって生成する乱数に
関する説明図である。この例で、入力データに対して、
しきい値128と比較し、128より大きいデータはF
F、128以下は0を出力する。実際の注目画素のデー
タDに周囲画素の誤差分が付加されて、しきい値と比較
される。この場合で用いられている誤差係数マトリクス
を図7の例とした場合、誤差分の内訳は、前ラインの発
生誤差err1〜err4にそれぞれ重み付け1/8あ
るいは2/8を乗算したものと、乱数で発生させた疑似
誤差R′及びRである。
関する説明図である。この例で、入力データに対して、
しきい値128と比較し、128より大きいデータはF
F、128以下は0を出力する。実際の注目画素のデー
タDに周囲画素の誤差分が付加されて、しきい値と比較
される。この場合で用いられている誤差係数マトリクス
を図7の例とした場合、誤差分の内訳は、前ラインの発
生誤差err1〜err4にそれぞれ重み付け1/8あ
るいは2/8を乗算したものと、乱数で発生させた疑似
誤差R′及びRである。
【0022】図7では注目画素に近いerr3とRにつ
いては2/8の重み付けを行い、他の誤差については1
/8ずつの重み付けを行っている例を示している。そこ
で、ここでの誤差の内訳は、err1,err2,er
r4に1/8を掛けたものと、err3に2/8を掛け
たもの、誤差の重み付け1/8相当のR′と、誤差の重
み付け2/8相当のRを全て足したものである。
いては2/8の重み付けを行い、他の誤差については1
/8ずつの重み付けを行っている例を示している。そこ
で、ここでの誤差の内訳は、err1,err2,er
r4に1/8を掛けたものと、err3に2/8を掛け
たもの、誤差の重み付け1/8相当のR′と、誤差の重
み付け2/8相当のRを全て足したものである。
【0023】図8で示されるように、ここでは128を
しきい値として2値化されているので、発生する誤差の
取り得る値は0から128である。つまり、R′とRの
位置で発生する誤差の取り得る範囲は0から128の間
で、さらにそれぞれの1/8相当、2/8相当であるの
で、ここでのR′は0〜16が取り得る値の範囲であ
り、Rは0〜32が取り得る値の範囲である。このよう
に、疑似誤差は、N値化した場合に取り得る誤差の範囲
の中での乱数で発生させることで、最適な処理をするこ
とができる。
しきい値として2値化されているので、発生する誤差の
取り得る値は0から128である。つまり、R′とRの
位置で発生する誤差の取り得る範囲は0から128の間
で、さらにそれぞれの1/8相当、2/8相当であるの
で、ここでのR′は0〜16が取り得る値の範囲であ
り、Rは0〜32が取り得る値の範囲である。このよう
に、疑似誤差は、N値化した場合に取り得る誤差の範囲
の中での乱数で発生させることで、最適な処理をするこ
とができる。
【0024】図9に乱数による疑似誤差の生成の例を示
した。乱数を発生させ、右に3ビットシフトすることに
よって、1/8の重み付けがされた乱数を得ることがで
きる。図10では前画素のデータによって、誤差のプラ
スマイナスを切り替える例を示している。
した。乱数を発生させ、右に3ビットシフトすることに
よって、1/8の重み付けがされた乱数を得ることがで
きる。図10では前画素のデータによって、誤差のプラ
スマイナスを切り替える例を示している。
【0025】図8からも分かるように、128を超えた
データは255を出力するため、マイナスの誤差とな
り、128以下のデータは0になるため、プラスの誤差
が発生する。そのため、前画素のデータの大きさによっ
て誤差の正負を切り替える方法をとることにより、さら
に最適な誤差を生成することができる。
データは255を出力するため、マイナスの誤差とな
り、128以下のデータは0になるため、プラスの誤差
が発生する。そのため、前画素のデータの大きさによっ
て誤差の正負を切り替える方法をとることにより、さら
に最適な誤差を生成することができる。
【0026】本発明の実施の形態の疑似階調処理装置
は、乱数発生器110、誤差重み付け演算部111、加
算器112、比較器113、出力部114、誤差メモリ
115、減算器116を備えている。そして、入力デー
タ117に、重み付けされた誤差及び注目画素の前画素
の疑似的な誤差を示す乱数を付加し、比較器113でし
きい値118と比較する。この比較結果をN値化して、
出力部114より出力する。また、出力値と、比較器1
13に入る前のデータとの差分を誤差として誤差メモリ
115に記憶し、次ラインの画素を処理する際に用い
る。従って、主走査1ラインの一括処理が可能となる。
は、乱数発生器110、誤差重み付け演算部111、加
算器112、比較器113、出力部114、誤差メモリ
115、減算器116を備えている。そして、入力デー
タ117に、重み付けされた誤差及び注目画素の前画素
の疑似的な誤差を示す乱数を付加し、比較器113でし
きい値118と比較する。この比較結果をN値化して、
出力部114より出力する。また、出力値と、比較器1
13に入る前のデータとの差分を誤差として誤差メモリ
115に記憶し、次ラインの画素を処理する際に用い
る。従って、主走査1ラインの一括処理が可能となる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、乱数によ
って疑似的に誤差を発生させて誤差拡散処理を行うこと
ができ、処理の高速化を図ることができる。
って疑似的に誤差を発生させて誤差拡散処理を行うこと
ができ、処理の高速化を図ることができる。
【0028】請求項2記載の発明によれば、注目画素ラ
イン上にある画素の誤差については、乱数発生器の乱数
を利用し、演算処理を行わない(誤差の重み付けを行う
誤差係数マトリクスにおいて、注目画素ラインのマトリ
クスの誤差係数=0である)ので、主走査1ラインを一
括に誤差拡散処理することができ、処理の高速化を図る
ことができる。
イン上にある画素の誤差については、乱数発生器の乱数
を利用し、演算処理を行わない(誤差の重み付けを行う
誤差係数マトリクスにおいて、注目画素ラインのマトリ
クスの誤差係数=0である)ので、主走査1ラインを一
括に誤差拡散処理することができ、処理の高速化を図る
ことができる。
【0029】請求項3記載の発明によれば、乱数発生器
で発生させる乱数は、疑似階調数Nに最適な範囲の値を
とるので、乱数によって作られる疑似的な誤差による誤
差拡散処理において、画質を劣化させず、かつ、処理の
高速化を図りつつ、従来の画像品質を保持することがで
きる。
で発生させる乱数は、疑似階調数Nに最適な範囲の値を
とるので、乱数によって作られる疑似的な誤差による誤
差拡散処理において、画質を劣化させず、かつ、処理の
高速化を図りつつ、従来の画像品質を保持することがで
きる。
【図1】デジタル複写機の画像処理部のブロック図であ
る。
る。
【図2】本発明の実施の形態を示す疑似階調処理装置の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図3】誤差発生の説明図である。
【図4】誤差係数マトリクスの例を示す図である。
【図5】誤差係数マトリクスの他の例を示す図である。
【図6】本発明の誤差係数マトリクスの例を示す図であ
る。
る。
【図7】本発明の誤差係数マトリクスの他の例を示す図
である。
である。
【図8】本発明における乱数発生器によって生成する乱
数に関する説明図である。
数に関する説明図である。
【図9】本発明における疑似誤差生成の例を示す説明図
である。
である。
【図10】本発明における疑似誤差生成の他の例を示す
説明図である。
説明図である。
【図11】本発明の疑似階調処理装置のタイミングチャ
ートである。
ートである。
110 乱数発生器 111 誤差重み付け演算部 112 加算器 113 比較器 114 出力部 115 誤差メモリ 116 減算器 117 入力データ 118 しきい値
Claims (3)
- 【請求項1】 入力されたM値の画像データをM値より
小さいN値の画像データに変換する疑似階調処理装置で
あって、誤差拡散処理を行う疑似階調処理装置におい
て、 処理済み前ラインまでの誤差に対して重み付け演算する
誤差重み付け演算部と、 注目画素の前画素に疑似的な誤差を発生させるための乱
数発生器と、 入力値に重み付けされた誤差及び乱数を付加したデータ
をしきい値と比較し、N値化して出力する入出力部と、 N値化した際に発生する誤差を記憶するメモリ部と、 を備えたことを特徴とする疑似階調処理装置。 - 【請求項2】 請求項1記載において、 注目画素ライン上にある画素の誤差については、乱数発
生器の乱数を利用することを特徴とする疑似階調処理装
置。 - 【請求項3】 請求項1記載において、 乱数発生器で発生させる乱数は、疑似階調数Nに最適な
範囲の値をとることを特徴とする疑似階調処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9254375A JPH1188693A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 疑似階調処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9254375A JPH1188693A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 疑似階調処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1188693A true JPH1188693A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17264121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9254375A Pending JPH1188693A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 疑似階調処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1188693A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008042872A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Primax Electronics Ltd | 映像処理の方法とその装置 |
EP2086216A1 (en) * | 2008-02-01 | 2009-08-05 | Sony Corporation | Gradation converting device and gradation converting method |
EP2169941A1 (en) * | 2008-09-26 | 2010-03-31 | Sony Corporation | Gradation conversion device and gradation conversion method |
US8009327B2 (en) | 2002-07-11 | 2011-08-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Method and apparatus for image processing |
-
1997
- 1997-09-03 JP JP9254375A patent/JPH1188693A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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