JPH1178562A - ディファレンシャル装置の支持構造 - Google Patents
ディファレンシャル装置の支持構造Info
- Publication number
- JPH1178562A JPH1178562A JP23665497A JP23665497A JPH1178562A JP H1178562 A JPH1178562 A JP H1178562A JP 23665497 A JP23665497 A JP 23665497A JP 23665497 A JP23665497 A JP 23665497A JP H1178562 A JPH1178562 A JP H1178562A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- differential device
- arm member
- differential
- width direction
- sections
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims abstract description 12
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 6
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 abstract description 24
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 abstract description 18
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 10
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 8
- 239000003381 stabilizer Substances 0.000 description 4
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 3
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 3
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スペースを節約しつつ、ディファレンシャル
装置のローリングの抑制及びワインドアップ振動による
ディファレンシャル装置の変位量の低減を図る 【解決手段】 L字状の断面形状を有するアーム部材1
を、ディファレンシャル装置4のデフケース4aの後面
が固定される取付部1aと、取付部から車幅方向両側の
下方に向かって傾斜して延びる屈曲部1c,1cと、両
屈曲部から外方に延びる側端部1d,1dとで構成す
る。各側端部から屈曲部にかけて補強部材1e,1eを
付設し、両側端部の上面にマウント部材11,11を配
設する。各マウント部材のカラー部11aのゴム部11
cに車幅方向に延びる軸部24を貫通させて、車体フレ
ームに対して弾性支持させる。ローリングが発生した場
合はマウント部のゴム部が圧縮の力を受けるため、ゴム
部のひずみは小さくなり、ローリングを抑制することが
できる。ワインドアップ振動が発生した場合、マウント
部材が側面視でドライブシャフトに近い位置に配設され
ているため、ディファレンシャル装置の変位量を低減す
ることができる。
装置のローリングの抑制及びワインドアップ振動による
ディファレンシャル装置の変位量の低減を図る 【解決手段】 L字状の断面形状を有するアーム部材1
を、ディファレンシャル装置4のデフケース4aの後面
が固定される取付部1aと、取付部から車幅方向両側の
下方に向かって傾斜して延びる屈曲部1c,1cと、両
屈曲部から外方に延びる側端部1d,1dとで構成す
る。各側端部から屈曲部にかけて補強部材1e,1eを
付設し、両側端部の上面にマウント部材11,11を配
設する。各マウント部材のカラー部11aのゴム部11
cに車幅方向に延びる軸部24を貫通させて、車体フレ
ームに対して弾性支持させる。ローリングが発生した場
合はマウント部のゴム部が圧縮の力を受けるため、ゴム
部のひずみは小さくなり、ローリングを抑制することが
できる。ワインドアップ振動が発生した場合、マウント
部材が側面視でドライブシャフトに近い位置に配設され
ているため、ディファレンシャル装置の変位量を低減す
ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディファレンシャ
ル装置を車体に対し支持するために用いられるディファ
レンシャル装置の支持構造に関する。
ル装置を車体に対し支持するために用いられるディファ
レンシャル装置の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のディファレンシャル
装置の支持構造として、ディファレンシャル装置を支持
するアーム部材に対しスタビライザを連結したものが知
られている(例えば、特開平5−238279号公報参
照)。このものでは、ディファレンシャル装置のデフケ
ースに対しアーム部材を固定し、このアーム部材の両端
部をマウント部材を介して車体に懸架させるようにして
いる。このマウント部材はゴム部を備え、このゴム部に
上下方向に延びる軸を貫通させることにより、上記アー
ム部材が車体に対して弾性支持されるようにしている。
そして、上記アーム部材の両端部に略コの字形をしたス
タビライザの端部を連結し、このスタビライザを車体に
支持させるようにしている。これにより、プロペラシャ
フトの回転により上記アーム部材に発生するローリング
を、上記スタビライザの端部により押さえて抑制するよ
うにしている。
装置の支持構造として、ディファレンシャル装置を支持
するアーム部材に対しスタビライザを連結したものが知
られている(例えば、特開平5−238279号公報参
照)。このものでは、ディファレンシャル装置のデフケ
ースに対しアーム部材を固定し、このアーム部材の両端
部をマウント部材を介して車体に懸架させるようにして
いる。このマウント部材はゴム部を備え、このゴム部に
上下方向に延びる軸を貫通させることにより、上記アー
ム部材が車体に対して弾性支持されるようにしている。
そして、上記アーム部材の両端部に略コの字形をしたス
タビライザの端部を連結し、このスタビライザを車体に
支持させるようにしている。これにより、プロペラシャ
フトの回転により上記アーム部材に発生するローリング
を、上記スタビライザの端部により押さえて抑制するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディファレ
ンシャル装置の支持構造としては、例えば図10に示す
ように、ディファレンシャル装置4のデフケース4aに
固定したアーム部材1′をこのデフケース4aの上縁部
の固定位置から車幅方向外方に向かって水平に延ばし、
その両側端部を上方に屈曲させ、その端部にマウント部
材11′,11′を取り付けたものが知られている。こ
のものでは、上記ディファレンシャル装置4の上方にお
いて車幅方向に延びる軸部24,24を上記マウント部
材11′,11′のゴム部11c′,11c′に貫通さ
せ、この軸部24,24を図示省略の車体フレームに取
付けることにより、上記アーム部材1′を車体に対して
弾性支持させるようにしている。このような支持構造で
は、ディファレンシャル装置4のローリングを規制する
ことが可能になるが、上記ディファレンシャル装置4の
上方に上記マウント部材11′,11′を配設するスペ
ースが必要となり、そのため、フロアの位置が高くなっ
てしまうという不都合がある。
ンシャル装置の支持構造としては、例えば図10に示す
ように、ディファレンシャル装置4のデフケース4aに
固定したアーム部材1′をこのデフケース4aの上縁部
の固定位置から車幅方向外方に向かって水平に延ばし、
その両側端部を上方に屈曲させ、その端部にマウント部
材11′,11′を取り付けたものが知られている。こ
のものでは、上記ディファレンシャル装置4の上方にお
いて車幅方向に延びる軸部24,24を上記マウント部
材11′,11′のゴム部11c′,11c′に貫通さ
せ、この軸部24,24を図示省略の車体フレームに取
付けることにより、上記アーム部材1′を車体に対して
弾性支持させるようにしている。このような支持構造で
は、ディファレンシャル装置4のローリングを規制する
ことが可能になるが、上記ディファレンシャル装置4の
上方に上記マウント部材11′,11′を配設するスペ
ースが必要となり、そのため、フロアの位置が高くなっ
てしまうという不都合がある。
【0004】これを解消するために、例えば図11に示
すように、アーム部材1″をデフケース4aの上縁部の
固定位置から車幅方向外方に向かって水平に延ばすよう
にし、その両側端部をマウント部材11″,11″を介
して車体に弾性支持したものが知られている。このもの
では、ディファレンシャル装置4の支持位置(マウント
部材11″,11″位置)がこのディファレンシャル装
置4を中心位置として車幅方向に互いに離れるように配
設されているために、上記ディファレンシャル装置4の
ローリングを効果的に抑制することができるようにな
る。ところが、このものにおいては、上記両マウント部
材11″,11″のゴム部11c″,11c″を上下方
向に貫通する軸部24,24を図示省略の車体フレーム
に取付けることにより、上記アーム部材1″を車体に対
して弾性支持させるようにしている。このため、ディフ
ァレンシャル装置4のローリングが発生すると、図11
に一点鎖線で示すように、上記マウント部材11″,1
1″のゴム部11c″,11c″が引張りの力を受ける
ようになる。ローリングによる上記ディファレンシャル
装置4の変位量を小さくするためには、上記各マウント
部材11″のゴム部11c″の引張りに対するひずみを
小さくすればよく、このため、上記各マウント部材1
1″のゴム部11c″の径を大きくする必要がある。従
って、ディファレンシャル装置4の変位量を小さくしよ
うとすればするほど、マウント部材11″のためのスペ
ースが必要となるという不都合がある。
すように、アーム部材1″をデフケース4aの上縁部の
固定位置から車幅方向外方に向かって水平に延ばすよう
にし、その両側端部をマウント部材11″,11″を介
して車体に弾性支持したものが知られている。このもの
では、ディファレンシャル装置4の支持位置(マウント
部材11″,11″位置)がこのディファレンシャル装
置4を中心位置として車幅方向に互いに離れるように配
設されているために、上記ディファレンシャル装置4の
ローリングを効果的に抑制することができるようにな
る。ところが、このものにおいては、上記両マウント部
材11″,11″のゴム部11c″,11c″を上下方
向に貫通する軸部24,24を図示省略の車体フレーム
に取付けることにより、上記アーム部材1″を車体に対
して弾性支持させるようにしている。このため、ディフ
ァレンシャル装置4のローリングが発生すると、図11
に一点鎖線で示すように、上記マウント部材11″,1
1″のゴム部11c″,11c″が引張りの力を受ける
ようになる。ローリングによる上記ディファレンシャル
装置4の変位量を小さくするためには、上記各マウント
部材11″のゴム部11c″の引張りに対するひずみを
小さくすればよく、このため、上記各マウント部材1
1″のゴム部11c″の径を大きくする必要がある。従
って、ディファレンシャル装置4の変位量を小さくしよ
うとすればするほど、マウント部材11″のためのスペ
ースが必要となるという不都合がある。
【0005】さらに、ディファレンシャル装置には、ド
ライブシャフトの回転反力により、上記ディファレンシ
ャル装置の車幅方向軸回りの首振り現象であるワインド
アップ振動が発生する。図12はワインドアップ振動発
生時のディファレンシャル装置の変位の様子を側面視で
示したものであり、4はディファレンシャル装置、点5
はドライブシャフトの中心位置である。このものにおい
て、例えばアーム部材のマウント部材が、上記ドライブ
シャフトの中心位置である点5に近い位置である点C1
に配設されている場合において、例えば揺動角θだけ揺
動するワインドアップ振動が発生すると、上記ディファ
レンシャル装置4はマウント部材の位置である点C1を
中心として回転するようになり、上記ドライブシャフト
の中心は点5′の位置に移動し、上記ディファレンシャ
ル装置は4′に示すような位置に変位することになる。
一方、アーム部材のマウント部材が上記点5に遠い位置
である点C2に配設されている場合には、例えば揺動角
θだけ揺動するワインドアップ振動が発生すると、ディ
ファレンシャル装置4はマウント部材の位置である点C
2を中心として回転するようになり、上記ドライブシャ
フトの中心が点5″の位置に移動して、上記ディファレ
ンシャル装置は4″に示すような位置に変位することに
なる。このため、上記マウント部材の位置が上記ドライ
ブシャフトに近い場合は、遠い場合に比べて、同じ揺動
角θだけ揺動してもディファレンシャル装置の変位量は
小さくなることになる。これにより、図11に示すよう
に、マウント部材が、ドライブシャフトに対して上下方
向に離れて配設されている場合には、ディファレンシャ
ル装置の変位量が大きくなり、その変位に干渉しないよ
うに上記ディファレンシャル装置付近に十分なスペース
の確保を必要とする問題がある。
ライブシャフトの回転反力により、上記ディファレンシ
ャル装置の車幅方向軸回りの首振り現象であるワインド
アップ振動が発生する。図12はワインドアップ振動発
生時のディファレンシャル装置の変位の様子を側面視で
示したものであり、4はディファレンシャル装置、点5
はドライブシャフトの中心位置である。このものにおい
て、例えばアーム部材のマウント部材が、上記ドライブ
シャフトの中心位置である点5に近い位置である点C1
に配設されている場合において、例えば揺動角θだけ揺
動するワインドアップ振動が発生すると、上記ディファ
レンシャル装置4はマウント部材の位置である点C1を
中心として回転するようになり、上記ドライブシャフト
の中心は点5′の位置に移動し、上記ディファレンシャ
ル装置は4′に示すような位置に変位することになる。
一方、アーム部材のマウント部材が上記点5に遠い位置
である点C2に配設されている場合には、例えば揺動角
θだけ揺動するワインドアップ振動が発生すると、ディ
ファレンシャル装置4はマウント部材の位置である点C
2を中心として回転するようになり、上記ドライブシャ
フトの中心が点5″の位置に移動して、上記ディファレ
ンシャル装置は4″に示すような位置に変位することに
なる。このため、上記マウント部材の位置が上記ドライ
ブシャフトに近い場合は、遠い場合に比べて、同じ揺動
角θだけ揺動してもディファレンシャル装置の変位量は
小さくなることになる。これにより、図11に示すよう
に、マウント部材が、ドライブシャフトに対して上下方
向に離れて配設されている場合には、ディファレンシャ
ル装置の変位量が大きくなり、その変位に干渉しないよ
うに上記ディファレンシャル装置付近に十分なスペース
の確保を必要とする問題がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、マウント部材
の径を小さくすることでスペースを節約しつつ、ディフ
ァレンシャル装置のローリングを抑制することにある。
加えて、ワインドアップ振動による上記ディファレンシ
ャル装置の変位量の低減を図ることにある。
たものであり、その目的とするところは、マウント部材
の径を小さくすることでスペースを節約しつつ、ディフ
ァレンシャル装置のローリングを抑制することにある。
加えて、ワインドアップ振動による上記ディファレンシ
ャル装置の変位量の低減を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ディファレンシャル装置の
デフケースを車体フレームに対して支持するディファレ
ンシャル装置の支持構造を前提としている。このものに
おいて、上記デフケースを車幅方向に延びるアーム部材
の中央位置に固定し、上記アーム部材の両側端部を上記
車体フレームに対しそれぞれマウント部材を介して支持
する。そして、上記各マウント部材を、側面視で上記デ
フケースにオーバーラップする位置に配設し、かつ、上
記位置において車幅方向に延びる軸部と、この軸部を囲
むように接合されたゴム部とにより上記アーム部材を車
体フレームに対し弾性支持するように構成するものであ
る。
に、請求項1記載の発明は、ディファレンシャル装置の
デフケースを車体フレームに対して支持するディファレ
ンシャル装置の支持構造を前提としている。このものに
おいて、上記デフケースを車幅方向に延びるアーム部材
の中央位置に固定し、上記アーム部材の両側端部を上記
車体フレームに対しそれぞれマウント部材を介して支持
する。そして、上記各マウント部材を、側面視で上記デ
フケースにオーバーラップする位置に配設し、かつ、上
記位置において車幅方向に延びる軸部と、この軸部を囲
むように接合されたゴム部とにより上記アーム部材を車
体フレームに対し弾性支持するように構成するものであ
る。
【0008】上記の構成の場合、車幅方向に延びるアー
ム部材が車体フレームに対し、車幅方向に延びる軸部
と、この軸部を囲むゴム部とからなるマウント部材によ
り支持されているため、ローリングに対し、上記マウン
ト部材のゴム部の圧縮により抵抗するようになる。この
ため、マウント部材の径を小さくしてもローリングに対
する上記ディファレンシャル装置の変位量を効果的に小
さくすることが可能となり、これにより、省スペース化
を図りつつディファレンシャル装置のローリングを有効
に抑制することが可能になる。
ム部材が車体フレームに対し、車幅方向に延びる軸部
と、この軸部を囲むゴム部とからなるマウント部材によ
り支持されているため、ローリングに対し、上記マウン
ト部材のゴム部の圧縮により抵抗するようになる。この
ため、マウント部材の径を小さくしてもローリングに対
する上記ディファレンシャル装置の変位量を効果的に小
さくすることが可能となり、これにより、省スペース化
を図りつつディファレンシャル装置のローリングを有効
に抑制することが可能になる。
【0009】さらに、ワインドアップ振動が発生した場
合、ディファレンシャル装置は側面視でマウント部材が
支持されている位置を回転中心として上記ディファレン
シャル装置の前端が揺動するようになる。ここで上記マ
ウント部材は側面視で上記ディファレンシャル装置にオ
ーバーラップする位置に配設されているため、ディファ
レンシャル装置はドライブシャフトに近い位置で支持さ
れるようになり、これにより、ワインドアップ振動によ
るディファレンシャル装置の変位量を低減させることが
可能になる。
合、ディファレンシャル装置は側面視でマウント部材が
支持されている位置を回転中心として上記ディファレン
シャル装置の前端が揺動するようになる。ここで上記マ
ウント部材は側面視で上記ディファレンシャル装置にオ
ーバーラップする位置に配設されているため、ディファ
レンシャル装置はドライブシャフトに近い位置で支持さ
れるようになり、これにより、ワインドアップ振動によ
るディファレンシャル装置の変位量を低減させることが
可能になる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ディファレンシャル装置を、車体前方に配
設されたエンジン・ミッションユニットに対し断面略コ
字状のパワープラントフレームを介して連結する構成と
するものである。
明において、ディファレンシャル装置を、車体前方に配
設されたエンジン・ミッションユニットに対し断面略コ
字状のパワープラントフレームを介して連結する構成と
するものである。
【0011】上記の構成の場合、パワープラントフレー
ムにより、ディファレンシャル装置と、エンジン・ミッ
ションユニットとを剛体連結させているため、ディファ
レンシャル装置にワインドアップ振動が発生したときに
は、上記パワープラントフレームの剛性により、そのワ
インドアップ角を低減させることが可能になる。このた
め、上記ワインドアップ振動発生時のディファレンシャ
ル装置の変位量をより一層低減することが可能になる。
ムにより、ディファレンシャル装置と、エンジン・ミッ
ションユニットとを剛体連結させているため、ディファ
レンシャル装置にワインドアップ振動が発生したときに
は、上記パワープラントフレームの剛性により、そのワ
インドアップ角を低減させることが可能になる。このた
め、上記ワインドアップ振動発生時のディファレンシャ
ル装置の変位量をより一層低減することが可能になる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、アーム部材を、車幅方向中央部がデフケー
スの上面に沿うことになるように車幅方向中央部と各端
部との間で屈曲させる構成とするものである。
明において、アーム部材を、車幅方向中央部がデフケー
スの上面に沿うことになるように車幅方向中央部と各端
部との間で屈曲させる構成とするものである。
【0013】上記の構成の場合、ディファレンシャル装
置をアーム部材に対しそのアーム部材の屈曲を利用して
複数の位置で強固に固定することが可能になる。このた
め、上記アーム部材によるローリングの抑制の作用を十
分に得ることが可能になる上に、ディファレンシャル装
置をボルトによりアーム部材に固定した場合、各ボルト
の断面を小さくすることが可能になる。
置をアーム部材に対しそのアーム部材の屈曲を利用して
複数の位置で強固に固定することが可能になる。このた
め、上記アーム部材によるローリングの抑制の作用を十
分に得ることが可能になる上に、ディファレンシャル装
置をボルトによりアーム部材に固定した場合、各ボルト
の断面を小さくすることが可能になる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、アーム部材を、L字状の横断面形状を有す
るプレート部材により構成するものである。
明において、アーム部材を、L字状の横断面形状を有す
るプレート部材により構成するものである。
【0015】上記の構成の場合、アーム部材がL字状の
横断面形状を有するため、アーム部材の軽量化を保ちつ
つ、曲げ剛性を向上させることが可能になる。
横断面形状を有するため、アーム部材の軽量化を保ちつ
つ、曲げ剛性を向上させることが可能になる。
【0016】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の発明において、プレート部材を略上下方向に臨む第
1プレート部と前後方向に臨む第2プレート部とにより
構成し、上記第1及び第2の両プレート部の内、一方の
プレート部に対しデフケースを取付ける一方、他方のプ
レート部に対しマウント部材を取付け、上記プレート部
材には、第1及び第2の両プレート部間を互いに連結す
る補強部材を設ける構成とするものである。
載の発明において、プレート部材を略上下方向に臨む第
1プレート部と前後方向に臨む第2プレート部とにより
構成し、上記第1及び第2の両プレート部の内、一方の
プレート部に対しデフケースを取付ける一方、他方のプ
レート部に対しマウント部材を取付け、上記プレート部
材には、第1及び第2の両プレート部間を互いに連結す
る補強部材を設ける構成とするものである。
【0017】上記の構成の場合、アーム部材のL字状の
横断面形状を利用して、デフケースと車体フレームとの
取付けに便宜な向きの面を利用してマウント部材を取付
けることが可能になる。しかも、上記デフケース及びマ
ウント部材を上記アーム部材の異なる面にそれぞれ取付
けても補強部材によりアーム部材のねじり剛性を保つこ
とが可能になる。
横断面形状を利用して、デフケースと車体フレームとの
取付けに便宜な向きの面を利用してマウント部材を取付
けることが可能になる。しかも、上記デフケース及びマ
ウント部材を上記アーム部材の異なる面にそれぞれ取付
けても補強部材によりアーム部材のねじり剛性を保つこ
とが可能になる。
【0018】さらに、請求項6記載の発明は、請求項5
記載の発明において、アーム部材を、車幅方向中央部が
デフケースの車幅方向両側の各側部からそのデフケース
の上面をまたぐように上方に屈曲し、補強部材を上記ア
ーム部材の屈曲部に配設する構成とするものである。
記載の発明において、アーム部材を、車幅方向中央部が
デフケースの車幅方向両側の各側部からそのデフケース
の上面をまたぐように上方に屈曲し、補強部材を上記ア
ーム部材の屈曲部に配設する構成とするものである。
【0019】上記の構成の場合、ディファレンシャル装
置をアーム部材に対しそのアーム部材の屈曲を利用して
複数の位置で強固に固定することが可能になる。このた
め、上記アーム部材によるローリングの抑制の作用を十
分に得ることが可能になる。しかも、屈曲部で起きる応
力集中によるアーム部材の破損及び変形を補強部材によ
り効果的に防止することが可能になる。
置をアーム部材に対しそのアーム部材の屈曲を利用して
複数の位置で強固に固定することが可能になる。このた
め、上記アーム部材によるローリングの抑制の作用を十
分に得ることが可能になる。しかも、屈曲部で起きる応
力集中によるアーム部材の破損及び変形を補強部材によ
り効果的に防止することが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
基いて説明する。
【0021】図1〜図3は、本発明の実施形態に係るデ
ィファレンシャル装置の支持構造を示し、1はディファ
レンシャル装置4を支持するアーム部材、2はこのアー
ム部材を支持する車体フレームとしてのサブフレーム、
3,3は車体両側部に前後方向に延びるように配設され
ているリアサイドフレームである。
ィファレンシャル装置の支持構造を示し、1はディファ
レンシャル装置4を支持するアーム部材、2はこのアー
ム部材を支持する車体フレームとしてのサブフレーム、
3,3は車体両側部に前後方向に延びるように配設され
ているリアサイドフレームである。
【0022】上記アーム部材1は、図4〜図7に示すよ
うに、上下方向に臨む第1プレート部10aと、前後方
向に臨む第2プレート部10bとが直交して構成された
L字状の断面形状を有する山形のプレート部材により形
成されており、車幅方向に延びるように配設されてい
る。そして、図6に示すように、上記アーム部材1の車
幅方向中心付近は、ディファレンシャル装置4が取り付
けられる取付部1aとなっており、デフケース4aの後
面が、上記取付部1aの第2プレート部10bに形成さ
れた取り付け孔1b,1b,…に対して複数本のボルト
(図例では4本)により固定されるようになっている。
上記アーム部材1は、上記取付部1aから両外側方の下
方に向かって傾斜してさらに水平状態まで屈曲している
屈曲部1c,1cと、この屈曲部1c,1cから外方に
向かって水平に延びる側端部1d,1dとから構成され
ている。上記アーム部材1の屈曲部1c,1c付近の第
1プレート部10aと第2プレート部10bとには、図
5または図6に示すように、貫通孔がそれぞれ形成され
ており、上記アーム部材1の軽量化を図っている。ま
た、図8に示すように、上記各側端部1dから屈曲部1
cにかけて、上記第1プレート部10aと第2プレート
部10bとを連結するように補強部材1eが付設されて
いる。さらに、図4〜図6に示すように、上記側端部1
d,1dの第1プレート部10aには、サブフレーム2
に対して懸架されるマウント部材11,11がそれぞれ
配設されている。
うに、上下方向に臨む第1プレート部10aと、前後方
向に臨む第2プレート部10bとが直交して構成された
L字状の断面形状を有する山形のプレート部材により形
成されており、車幅方向に延びるように配設されてい
る。そして、図6に示すように、上記アーム部材1の車
幅方向中心付近は、ディファレンシャル装置4が取り付
けられる取付部1aとなっており、デフケース4aの後
面が、上記取付部1aの第2プレート部10bに形成さ
れた取り付け孔1b,1b,…に対して複数本のボルト
(図例では4本)により固定されるようになっている。
上記アーム部材1は、上記取付部1aから両外側方の下
方に向かって傾斜してさらに水平状態まで屈曲している
屈曲部1c,1cと、この屈曲部1c,1cから外方に
向かって水平に延びる側端部1d,1dとから構成され
ている。上記アーム部材1の屈曲部1c,1c付近の第
1プレート部10aと第2プレート部10bとには、図
5または図6に示すように、貫通孔がそれぞれ形成され
ており、上記アーム部材1の軽量化を図っている。ま
た、図8に示すように、上記各側端部1dから屈曲部1
cにかけて、上記第1プレート部10aと第2プレート
部10bとを連結するように補強部材1eが付設されて
いる。さらに、図4〜図6に示すように、上記側端部1
d,1dの第1プレート部10aには、サブフレーム2
に対して懸架されるマウント部材11,11がそれぞれ
配設されている。
【0023】上記各マウント部材11は、図4及び図7
に示すように、サブフレーム2の各ブラケット22bに
取り付けられるカラー部11aと、このカラー部11a
を上記アーム部材1の各側端部1dの第1プレート部1
0aに対して付設するブラケット11bとにより構成さ
れている。上記各カラー部11aの内部には、上記サブ
フレーム2に対して弾性支持させるためのゴム部11c
が形成され、このゴム部11cは車幅方向に延びる軸部
24に対し、その周りを囲むように接合している。ま
た、上記マウント部材11のカラー部11a,11a
は、図3及び図7に示すように、側面視で上記ディファ
レンシャル装置4にオーバーラップする位置に配設され
ている。
に示すように、サブフレーム2の各ブラケット22bに
取り付けられるカラー部11aと、このカラー部11a
を上記アーム部材1の各側端部1dの第1プレート部1
0aに対して付設するブラケット11bとにより構成さ
れている。上記各カラー部11aの内部には、上記サブ
フレーム2に対して弾性支持させるためのゴム部11c
が形成され、このゴム部11cは車幅方向に延びる軸部
24に対し、その周りを囲むように接合している。ま
た、上記マウント部材11のカラー部11a,11a
は、図3及び図7に示すように、側面視で上記ディファ
レンシャル装置4にオーバーラップする位置に配設され
ている。
【0024】上記サブフレーム2は、上記ディファレン
シャル装置の収納空間としての機能に加えて、ウィッシ
ュボーンタイプのサスペンションの支持部材としての機
能を有しており、図1に示すように、前後一対の横方向
部材21,22と、この両横方向部材21,22の車幅
方向両側端を車体前後方向に連結する縦方向部材23,
23とにより井桁に組まれている。そして、図3に示す
ように、上記前側横方向部材21と、後側横方向部材2
2とにはリアサスペンションのロアアーム(図示省略)
を支持する支持部材21a,22aが、それぞれ形成さ
れており、上記各縦方向部材23は上記リアサスペンシ
ョンのアッパアーム(図示省略)を支持するようになっ
ている。上記後側横方向部材22の内側面の車幅方向両
側位置には、図1〜図3に示すように、上記アーム部材
1を取り付けるための一対のブラケット22b,22b
がそれぞれ形成されており、この一対のブラケット22
b,22bに対し上記各マウント部11の軸部24が貫
通することにより、上記アーム部材1が上記サブフレー
ム2に対し弾性支持されるようになっている。
シャル装置の収納空間としての機能に加えて、ウィッシ
ュボーンタイプのサスペンションの支持部材としての機
能を有しており、図1に示すように、前後一対の横方向
部材21,22と、この両横方向部材21,22の車幅
方向両側端を車体前後方向に連結する縦方向部材23,
23とにより井桁に組まれている。そして、図3に示す
ように、上記前側横方向部材21と、後側横方向部材2
2とにはリアサスペンションのロアアーム(図示省略)
を支持する支持部材21a,22aが、それぞれ形成さ
れており、上記各縦方向部材23は上記リアサスペンシ
ョンのアッパアーム(図示省略)を支持するようになっ
ている。上記後側横方向部材22の内側面の車幅方向両
側位置には、図1〜図3に示すように、上記アーム部材
1を取り付けるための一対のブラケット22b,22b
がそれぞれ形成されており、この一対のブラケット22
b,22bに対し上記各マウント部11の軸部24が貫
通することにより、上記アーム部材1が上記サブフレー
ム2に対し弾性支持されるようになっている。
【0025】上記各リアサイドフレーム3は、図1に示
すように、車体後部から前方に向かって延びるように配
設されている。このリヤサイドフレーム3,3の前方に
第1クロスメンバ31が車幅方向に延びて上記両リヤサ
イドフレーム3,3を連結するように取り付けられてい
る。そして、上記第1クロスメンバ31の後方には、第
2クロスメンバ32が車幅方向に延びて上記両リヤサイ
ドフレーム3,3を連結するように取り付けられてお
り、上記第1及び第2クロスメンバ31,32の間に、
上記サブフレーム2が配設されて上記リアサイドフレー
ム3,3に対しボルト・ナットにより固定されている。
すように、車体後部から前方に向かって延びるように配
設されている。このリヤサイドフレーム3,3の前方に
第1クロスメンバ31が車幅方向に延びて上記両リヤサ
イドフレーム3,3を連結するように取り付けられてい
る。そして、上記第1クロスメンバ31の後方には、第
2クロスメンバ32が車幅方向に延びて上記両リヤサイ
ドフレーム3,3を連結するように取り付けられてお
り、上記第1及び第2クロスメンバ31,32の間に、
上記サブフレーム2が配設されて上記リアサイドフレー
ム3,3に対しボルト・ナットにより固定されている。
【0026】上記ディファレンシャル装置4のデフケー
ス4aの両側面から外方に向かってドライブシャフト
5,5が配設されており、その各端部には車輪6が取り
付けられている。そして、上記デフケース4aと、車体
前方に配置されるエンジン・ミッションユニット(図示
省略)との間はプロペラシャフト7により連結されてい
る。そして、このプロペラシャフト7を覆うように、上
記デフケース4aの前端と、エンジン・ミッションユニ
ットの後端とを連結するパワープラントフレーム8が配
設されている。このパワープラントフレーム8は、図2
及び図3に示すように、水平方向に開口を有する断面略
コの字状の部材により形成されており、曲げ剛性が大き
いがねじれに対して柔軟性を有するという特長を備えて
いる。
ス4aの両側面から外方に向かってドライブシャフト
5,5が配設されており、その各端部には車輪6が取り
付けられている。そして、上記デフケース4aと、車体
前方に配置されるエンジン・ミッションユニット(図示
省略)との間はプロペラシャフト7により連結されてい
る。そして、このプロペラシャフト7を覆うように、上
記デフケース4aの前端と、エンジン・ミッションユニ
ットの後端とを連結するパワープラントフレーム8が配
設されている。このパワープラントフレーム8は、図2
及び図3に示すように、水平方向に開口を有する断面略
コの字状の部材により形成されており、曲げ剛性が大き
いがねじれに対して柔軟性を有するという特長を備えて
いる。
【0027】つぎに、上記実施形態の作用・効果を説明
する。
する。
【0028】ディファレンシャル装置4が固定されたア
ーム部材1の車幅方向両側端をサブフレーム2に支持す
るための各マウント部材11が、そのゴム部11cとこ
のゴム部11cの中心位置を車幅方向に延びる軸部24
とにより構成されているため、ディファレンシャル装置
4にローリングが発生したときには、そのローリングに
対し上記ゴム部11cの圧縮により抵抗するようにな
る。圧縮の力に対するゴムのひずみは引張りの力に対す
るひずみに比べて小さいため、上記各マウント部材11
のカラー部11aの径が小さくても、ローリングを十分
に抑制することができるようになる。このため、マウン
ト部材11に必要なスペースを節約することができるよ
うになる。
ーム部材1の車幅方向両側端をサブフレーム2に支持す
るための各マウント部材11が、そのゴム部11cとこ
のゴム部11cの中心位置を車幅方向に延びる軸部24
とにより構成されているため、ディファレンシャル装置
4にローリングが発生したときには、そのローリングに
対し上記ゴム部11cの圧縮により抵抗するようにな
る。圧縮の力に対するゴムのひずみは引張りの力に対す
るひずみに比べて小さいため、上記各マウント部材11
のカラー部11aの径が小さくても、ローリングを十分
に抑制することができるようになる。このため、マウン
ト部材11に必要なスペースを節約することができるよ
うになる。
【0029】そして、上記アーム部材1は、屈曲部1
b,1bにより上記デフケース4aの上縁面に沿うよう
になっているため、複数のボルトにより、より一層強固
に上記ディファレンシャル装置4を上記アーム部材1に
固定することができるようになる。このため、ディファ
レンシャル装置に働くローリングをより確実に抑制する
ことができるようになる。
b,1bにより上記デフケース4aの上縁面に沿うよう
になっているため、複数のボルトにより、より一層強固
に上記ディファレンシャル装置4を上記アーム部材1に
固定することができるようになる。このため、ディファ
レンシャル装置に働くローリングをより確実に抑制する
ことができるようになる。
【0030】また、上記マウント部材11は、軸部24
により側面視で上記ディファレンシャル装置4にオーバ
ーラップした位置、つまり、ドライブシャフト5に近い
位置で支持されるようになっている。このため、上記デ
ィファレンシャル装置4にワインドアップ振動が働くと
きは、上記ドライブシャフト5に遠い位置で支持されて
いる場合と比較してディファレンシャル装置4の変位量
を小さくさせることができるようになる。さらに、パワ
ープラントフレーム8は、その断面形状により、高い曲
げ剛性を有している。このため、ディファレンシャル装
置4のワインドアップ角を低減して、ワインドアップ振
動を確実に抑制することができるようになる。
により側面視で上記ディファレンシャル装置4にオーバ
ーラップした位置、つまり、ドライブシャフト5に近い
位置で支持されるようになっている。このため、上記デ
ィファレンシャル装置4にワインドアップ振動が働くと
きは、上記ドライブシャフト5に遠い位置で支持されて
いる場合と比較してディファレンシャル装置4の変位量
を小さくさせることができるようになる。さらに、パワ
ープラントフレーム8は、その断面形状により、高い曲
げ剛性を有している。このため、ディファレンシャル装
置4のワインドアップ角を低減して、ワインドアップ振
動を確実に抑制することができるようになる。
【0031】加えて、アーム部材1は、断面L字状の部
材により形成されているため、曲げに対して高い剛性を
有するようになる。このため、上記アーム部材1がロー
リング発生時に変形等を起こすようなことがないように
なる。また、ねじりに対しても、補強部材1e,1eに
より十分な剛性を得ることができるようになる。さら
に、この補強部材1e,1eは、上記アーム部材1の屈
曲部1c,1cに取り付けられているため、この屈曲部
1c,1cに働く応力集中によるアーム部材1の破断・
破損等を効果的に防止することができるようになる。
材により形成されているため、曲げに対して高い剛性を
有するようになる。このため、上記アーム部材1がロー
リング発生時に変形等を起こすようなことがないように
なる。また、ねじりに対しても、補強部材1e,1eに
より十分な剛性を得ることができるようになる。さら
に、この補強部材1e,1eは、上記アーム部材1の屈
曲部1c,1cに取り付けられているため、この屈曲部
1c,1cに働く応力集中によるアーム部材1の破断・
破損等を効果的に防止することができるようになる。
【0032】<他の実施形態>なお、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態
を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、
アーム部材1としてなめらかに屈曲しているものを用い
ているが、これに限らず、例えば図9に示すように、ア
ーム部材1が直角に屈曲したものなどを用いてもよい。
この場合においても、側面視で、マウント部材11,1
1がディファレンシャル装置4に対してオーバーラップ
した位置に配設されていれば、ローリングの抑制、また
は、ワインドアップ振動によるディファレンシャル装置
4の変位量の低減の効果を得ることができる。
形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態
を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、
アーム部材1としてなめらかに屈曲しているものを用い
ているが、これに限らず、例えば図9に示すように、ア
ーム部材1が直角に屈曲したものなどを用いてもよい。
この場合においても、側面視で、マウント部材11,1
1がディファレンシャル装置4に対してオーバーラップ
した位置に配設されていれば、ローリングの抑制、また
は、ワインドアップ振動によるディファレンシャル装置
4の変位量の低減の効果を得ることができる。
【0033】上記実施形態では、アーム部材1としてL
字状の横断面形状を有するものを用いているが、これに
限らず、例えば矩形の断面形状を有するものを用いるよ
うにしてもよい。また、例えば溝形の断面形状を有する
ものを用いるようにしてもよい。
字状の横断面形状を有するものを用いているが、これに
限らず、例えば矩形の断面形状を有するものを用いるよ
うにしてもよい。また、例えば溝形の断面形状を有する
ものを用いるようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明におけるディファレンシャル装置の支持構造によれ
ば、マウント部材の径を小さくしても、ローリングに対
するディファレンシャル装置の変位量を効果的に小さく
することができ、省スペースを図りつつディファレンシ
ャル装置のローリングを有効に抑制することができる。
さらに、マウント部材は、側面視でディファレンシャル
装置にオーバーラップする位置に配設されているため、
ディファレンシャル装置のワインドアップ振動時の変位
量を低減させることができる。
明におけるディファレンシャル装置の支持構造によれ
ば、マウント部材の径を小さくしても、ローリングに対
するディファレンシャル装置の変位量を効果的に小さく
することができ、省スペースを図りつつディファレンシ
ャル装置のローリングを有効に抑制することができる。
さらに、マウント部材は、側面視でディファレンシャル
装置にオーバーラップする位置に配設されているため、
ディファレンシャル装置のワインドアップ振動時の変位
量を低減させることができる。
【0035】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、パワープラントフレ
ームにより、ディファレンシャル装置と、エンジン・ミ
ッションユニットとを剛体結合させているため、ディフ
ァレンシャル装置のワインドアップ振動時のワインドア
ップ角を低減させることができる。このため、上記ディ
ファレンシャル装置のワインドアップ振動時の変位量を
より一層低減することができる。
1記載の発明による効果に加えて、パワープラントフレ
ームにより、ディファレンシャル装置と、エンジン・ミ
ッションユニットとを剛体結合させているため、ディフ
ァレンシャル装置のワインドアップ振動時のワインドア
ップ角を低減させることができる。このため、上記ディ
ファレンシャル装置のワインドアップ振動時の変位量を
より一層低減することができる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、ディファレンシャル
装置をアーム部材に対し強固に固定させることができ
る。このため、ローリングに対する対抗力を向上させる
ことができる上に、アーム部材に対するディファレンシ
ャル装置の取付けをボルトにより行った場合、各ボルト
の断面を小さくすることができる。
1記載の発明による効果に加えて、ディファレンシャル
装置をアーム部材に対し強固に固定させることができ
る。このため、ローリングに対する対抗力を向上させる
ことができる上に、アーム部材に対するディファレンシ
ャル装置の取付けをボルトにより行った場合、各ボルト
の断面を小さくすることができる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、アーム部材がL字状
の横断面形状を有するため、アーム部材の軽量化を保ち
つつ、曲げ剛性を向上させることができる。
1記載の発明による効果に加えて、アーム部材がL字状
の横断面形状を有するため、アーム部材の軽量化を保ち
つつ、曲げ剛性を向上させることができる。
【0038】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
4記載の発明による効果に加えて、アーム部材のL字状
の横断面形状を利用して、デフケースと車体フレームと
の取付けに便宜な向きの面を利用してマウント部材を取
付けることができ、デフケース及びマウント部材を上記
アーム部材の異なる面にそれぞれ取付けても、補強部材
によりねじり剛性を保つことができる。
4記載の発明による効果に加えて、アーム部材のL字状
の横断面形状を利用して、デフケースと車体フレームと
の取付けに便宜な向きの面を利用してマウント部材を取
付けることができ、デフケース及びマウント部材を上記
アーム部材の異なる面にそれぞれ取付けても、補強部材
によりねじり剛性を保つことができる。
【0039】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
5記載の発明による効果に加えて、ディファレンシャル
装置をアーム部材に対しそのアーム部材の屈曲を利用し
て複数の位置で強固に固定することができる。このた
め、上記アーム部材によるローリングの抑制の作用を十
分に得ることができる上に、屈曲部で起きる応力集中に
よるアーム部材の破損及び変形を補強部材により効果的
に防止することができる。
5記載の発明による効果に加えて、ディファレンシャル
装置をアーム部材に対しそのアーム部材の屈曲を利用し
て複数の位置で強固に固定することができる。このた
め、上記アーム部材によるローリングの抑制の作用を十
分に得ることができる上に、屈曲部で起きる応力集中に
よるアーム部材の破損及び変形を補強部材により効果的
に防止することができる。
【図1】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図2】本発明の実施形態を示す正面図である。
【図3】本発明の実施形態を示す側面図である。
【図4】アーム部材を示す斜視図である。
【図5】アーム部材を示す平面図である。
【図6】アーム部材を示す正面図である。
【図7】アーム部材を示す側面図である。
【図8】アーム部材の補強部材を示す斜視図である。
【図9】本発明の他の実施形態を示す説明図である。
【図10】従来のディファレンシャル装置の支持構造を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図11】図10とは異なる従来のディファレンシャル
装置の支持構造を示す説明図である。
装置の支持構造を示す説明図である。
【図12】ワインドアップ振動発生時のディファレンシ
ャル装置の変位を示す説明図である。
ャル装置の変位を示す説明図である。
1 アーム部材 2 サブフレーム(車体フレーム) 4 ディファレンシャル装置 8 パワープラントフレーム 11 マウント部材 24 軸部 1c 屈曲部 1e 補強部材 4a デフケース 10a 第1プレート部 10b 第2プレート部 11c ゴム部
Claims (6)
- 【請求項1】 ディファレンシャル装置のデフケースを
車体フレームに対して支持するディファレンシャル装置
の支持構造において、 上記デフケースは車幅方向に延びるアーム部材の中央位
置に固定され、 上記アーム部材の両側端部は上記車体フレームに対しそ
れぞれマウント部材を介して支持され、 上記各マウント部材は、側面視で上記デフケースにオー
バーラップする位置に配設され、かつ、上記位置におい
て車幅方向に延びる軸部と、この軸部を囲むように接合
されたゴム部とにより上記アーム部材を車体フレームに
対し弾性支持するように構成されていることを特徴とす
るディファレンシャル装置の支持構造。 - 【請求項2】 請求項1において、 ディファレンシャル装置が、車体前方に配設されたエン
ジン・ミッションユニットに対し断面略コ字状のパワー
プラントフレームを介して連結されていることを特徴と
するディファレンシャル装置の支持構造。 - 【請求項3】 請求項1において、 アーム部材は、車幅方向中央部がデフケースの上面に沿
うことになるように車幅方向中央部と各端部との間が屈
曲されていることを特徴とするディファレンシャル装置
の支持構造。 - 【請求項4】 請求項1において、 アーム部材は、L字状の横断面形状を有するプレート部
材により構成されていることを特徴とするディファレン
シャル装置の支持構造。 - 【請求項5】 請求項4において、 プレート部材は略上下方向に臨む第1プレート部と前後
方向に臨む第2プレート部とにより構成され、 上記第1及び第2の両プレート部の内、一方のプレート
部に対しデフケースが取付けられる一方、他方のプレー
ト部に対しマウント部材が取付けられ、 上記プレート部材には、第1及び第2の両プレート部間
を互いに連結する補強部材が設けられていることを特徴
とするディファレンシャル装置の支持構造。 - 【請求項6】 請求項5において、 アーム部材は、車幅方向中央部がデフケースの車幅方向
両側の各側部からそのデフケースの上面をまたぐように
上方に屈曲され、 補強部材は上記アーム部材の屈曲部に配設されているこ
とを特徴とするディファレンシャル装置の支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23665497A JPH1178562A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | ディファレンシャル装置の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23665497A JPH1178562A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | ディファレンシャル装置の支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1178562A true JPH1178562A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17003821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23665497A Pending JPH1178562A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | ディファレンシャル装置の支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1178562A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006123708A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Suzuki Motor Corp | 自動車用デファレンシャルマウント取付構造 |
CN100376423C (zh) * | 2004-10-07 | 2008-03-26 | 现代自动车株式会社 | 差速器安装结构 |
WO2013187527A1 (en) | 2012-06-11 | 2013-12-19 | Yazaki Corporation | Exterior member attaching device and exterior member attaching method |
-
1997
- 1997-09-02 JP JP23665497A patent/JPH1178562A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100376423C (zh) * | 2004-10-07 | 2008-03-26 | 现代自动车株式会社 | 差速器安装结构 |
JP2006123708A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Suzuki Motor Corp | 自動車用デファレンシャルマウント取付構造 |
JP4720147B2 (ja) * | 2004-10-28 | 2011-07-13 | スズキ株式会社 | 自動車用デファレンシャルマウント取付構造 |
WO2013187527A1 (en) | 2012-06-11 | 2013-12-19 | Yazaki Corporation | Exterior member attaching device and exterior member attaching method |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100918329B1 (ko) | 캐빈을 갖는 주행 차량 | |
WO2008066046A1 (fr) | Structure avant pour véhicule à cabine avancée | |
CN212401351U (zh) | 副车架总成及汽车 | |
JP2009166796A (ja) | 車両のサスペンション装置 | |
KR20210153446A (ko) | 차량용 서브프레임 장치 | |
JP4841974B2 (ja) | パワーユニットの支持構造 | |
JPH10218020A (ja) | トラクタのガードフレーム支持部構造 | |
JPH1178562A (ja) | ディファレンシャル装置の支持構造 | |
JP7083035B2 (ja) | サブフレーム構造 | |
JP2758628B2 (ja) | ミッドシップ車両 | |
JP2012051431A (ja) | パワートレインの支持装置 | |
KR100821783B1 (ko) | 차량용 서브 프레임 | |
JP3224222B2 (ja) | 自動車の燃料タンク支持構造 | |
JP2000255448A (ja) | 車両のリアサブフレーム構造 | |
JPH04300792A (ja) | 自動車の下部車体構造 | |
KR100737028B1 (ko) | 차량용 서스펜션의 로어 암 마운팅 구조 | |
JP3405042B2 (ja) | エンジン支持部材の取付構造 | |
WO2021172241A1 (ja) | キャブマウント構造 | |
JP3127694B2 (ja) | フロントサイドメンバの補強構造 | |
WO2022070979A1 (ja) | 車両のバッテリ支持構造 | |
CN213007470U (zh) | 后桥悬置系统和具有其的车辆 | |
JP3287267B2 (ja) | エンジン・トランスミッション組立体の支持方法 | |
JPH06278642A (ja) | サスペンション用サブフレーム | |
JP4124334B2 (ja) | 自動車の懸架装置 | |
JPH04306179A (ja) | 車両のサスペンションクロスメンバー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040726 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20070130 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070724 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071204 |