JPH1178457A - 車両用懸架装置 - Google Patents
車両用懸架装置Info
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- JPH1178457A JPH1178457A JP23580997A JP23580997A JPH1178457A JP H1178457 A JPH1178457 A JP H1178457A JP 23580997 A JP23580997 A JP 23580997A JP 23580997 A JP23580997 A JP 23580997A JP H1178457 A JPH1178457 A JP H1178457A
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Abstract
化を十分に抑え、逆相ストローク時には車輪のアライメ
ント変化を最適に設定し得る新たな車両用懸架装置を提
供する。 【解決手段】 ジョイント103,104によってサス
ペンションメンバ20を揺動可能に支持し、L字形の上
部リンク31,32の中間支持部31a、32aをサス
ペンションメンバ20で揺動可能に支持する。さらに上
部リンク31,32同士を連結リンク50で連結して構
成する。
Description
結する車両用懸架装置に関し、主に後輪懸架用に採用さ
れる車両用懸架装置に関する。
図16に示すようなアクスルビーム式懸架装置が知られ
ている(特開平5−77765等)。この懸架装置は、
車軸の位置に設けたアクスルビーム201を車体両側に
配設したトレーリングアーム202によって支持し、さ
らに横剛性を向上させるため、一端を車体側に他端をア
クスルビーム側に連結したラテラルリンク203を設け
ている。
テラルリンクを備えたアクスルビーム式懸架装置では以
下のような課題があった。
リバウンドする同相のサスペンションストローク(以
下、同相ストロークと記す)の場合には、アクスルビー
ム201が車体に対して上下動するが、図17(a)に
示すように、この上下動により、ラテラルリンク203
は車体との連結部203aを中心として回動する。この
ため、同図にlとして示すように、車輪の接地点が横方
向に移動することとなり、これが原因となって搭乗者に
ふらつき感を与えてしまう。
ド・リバウンドする逆相ストローク(以下、逆相ストロ
ークと記す)の場合には、図17(b)に矢印F1で示
す向きにコーナーリングフォースが作用すると、車体を
持ち上げるジャッキアップ力が発生し、反対に矢印F2
で示す向きにコーナーリングフォースが作用すると、車
体を沈めるジャッキダウン力が発生する。従って、車体
のロール時には、そのロール方向によりジャッキアップ
特性に左右差が発生し、搭乗者に違和感を与えてしま
う。
1によって連結されているため、旋回時等におけるトー
角変化及び対地キャンバ角変化の設計自由度が低いなど
の課題があった。
れたものであり、その目的は、左右の車輪が互いに同相
で上下動する同相ストロークの場合には、トー角変化、
キャンバ角変化、接地点横移動を含む車輪のアライメン
ト変化を十分に抑え、左右の車輪が互いに逆相で上下動
する逆相ストロークの場合には、このような車輪のアラ
イメント変化を左右の車輪に対してそれぞれ最適に設定
することを可能とする新たな車両用懸架装置を提供する
ことにある。
懸架装置は、車両両側に対向して配置され、左右の車輪
をそれぞれ支持すると共に、車両横方向軸まわりに揺動
可能に支持されるキャリアと、車両横方向に架け渡さ
れ、車両横方向軸まわりに揺動可能な状態で車体に支持
される横架部材と、車両両側にそれぞれ配設され、横架
部材に揺動可能に支持される中間支持部を有し、両側の
連結部のうち一方の連結部がキャリアに連結され、中間
支持部が両連結部を結ぶ直線外に位置する第1リンク部
材と、両第1リンク部材における他方の連結部同士を連
結する第2リンク部材とを備えて構成する。
部を結ぶ線外に位置しているため、第1リンク部材の形
状は、例えばL字形となる。
場合には、キャリア、横架部材、第1リンク部材及び第
2リンク部材が一体となって車両横方向軸まわりに揺動
する状態となり、車輪のアライメント変化が小さく抑え
られる。これに対し、左右の車輪が互いに逆相ストロー
クで上下動する場合には、一方のキャリア及び第1リン
ク部材の動きが、第2リンク部材を介して、他方のキャ
リア及び第1リンク部材に伝達され、左右のキャリアが
連動して互いに逆方向に変位する。この連動機構を利用
して、車輪のアライメントを適宜変化させることができ
る。
項1にかかる車両用懸架装置において、車体に対して支
持される、キャリア及び横架部材の各支持部位を、車両
横方向に沿って略同一軸上に配置して構成する。
一軸上に配置することで、左右の車輪が同相ストローク
で上下動する際には、同一の揺動軸を中心として各部材
が揺動することとなる。このため、各部材の相対的な位
置関係は不変であり、同相ストローク時における車輪の
アライメント変化をなくすことができる。
項1にかかる車両用懸架装置において、キャリアの一端
を横架部材に支持して構成する。
左右の車輪が同相ストロークで上下動する場合における
車輪のアライメント変化をなくすことができる。
項1にかかる車両用懸架装置において、横架部材と車体
との間に介在する第1弾性部材を備えて構成する。
動する場合には、横架部材と車体とは相対的に変位する
ので、この間に介在する第1弾性部材の弾性特性を調整
することで、主に同相ストローク時における乗心地性を
調整することができる。
項1又は4にかかる車両用懸架装置において、各第1リ
ンク部材と横架部材との間にそれぞれ介在する第2弾性
部材をさらに備えて構成する。
右の車輪が互いに逆相ストロークで上下動する。このよ
うな場合、第1リンク部材は中間支持部を中心として横
架部材に対して揺動する。従って、この間に介在する第
2弾性部材の弾性特性を調整することで、主に旋回時等
における車両の姿勢変化の状態を調整することができ
る。
項1又は4にかかる車両用懸架装置において、各第1リ
ンク部材と車体との間にそれぞれ介在する第3弾性部材
をさらに備えて構成する。
動する場合には、第1リンク部材は中間支持部を中心と
して横架部材に対して揺動するが、これにより第1リン
ク部材は車体に対しても変位することになる。従って、
請求項5の場合と同様に、車体と第1リンク部材との間
に介在する第3弾性部材の弾性特性を調整することで、
旋回時等における車両の姿勢変化の状態を調整すること
ができる。また、左右の車輪が互いに同相ストロークで
上下動する場合には、車体と第1リンク部材の間に加わ
る荷重が第3弾性部材にも与えられる。従って、第3弾
性部材の弾性特性を調整することで、同相ストローク時
における乗心地性も調整することができる。
項1又は4にかかる車両用懸架装置において、両第1リ
ンク部材同士を連結する捩りばね部材をさらに備えて構
成する。
動する場合には、両側に第1リンク部材が連結された捩
りばね部材が捩られ、これにより捩りばね部材の復元力
が両第1リンク部材に付与される。従って、この捩りば
ね部材のばね力を調整することで、旋回時等における車
両の姿勢変化の状態を調整することができる。
項1にかかる車両用懸架装置において、両第1リンク部
材における中間支持部同士の距離と、両第1リンク部材
における他方の連結部同士の距離とが異なるように構成
する。
ンク部材における他方の連結部同士の距離より大の場合
には、リバウンドストロークに比べてバウンドストロー
クが大となるため、左右の車輪が互いに逆相ストローク
で上下動する際に、車高が下がるように作用する。これ
に対し、両第1リンク部材における他方の連結部同士の
距離が中間支持部同士の距離より大の場合には、バウン
ドストロークに比べてリバウンドストロークが大となる
ため、左右の車輪が互いに逆相ストロークで上下動する
際に、車高が上がるように作用する。
項1における第2リンク部材を弾性部材で構成する。
特性を調整することで、同相ストローク時と逆相ストロ
ーク時における車輪のアライメントの変化特性を調整す
ることができる。
き、添付図面を参照して説明する。
置(以下、懸架装置と記す。)の構成のうち、後述する
各バネ機構を除いた、各リンクの連結機構を示す。な
お、図中、ハッチングで示す部位は車体或いは車体に剛
結合された部位を示している。
ロントドライブ(FF)タイプの車両のリアサスペンシ
ョンとして用いられ、ホイールキャリア11,12、サ
スペンションメンバ20、上部リンク31,32、下部
リンク41,42、連結リンク50等で構成される。
に対向して配設されており、剛体と見なされる金属板或
いはAアーム等により構成され、それぞれの一端部が、
回転方向に3自由度を有するジョイント101,102
によって、左右対称の位置で、車体に支持されている。
また、各ホイールキャリア11,12には、車輪1、2
及び図示しないブレーキ機構等が組み付けられており、
これにより車輪1,2はそれぞれホイールキャリアによ
って支持される機構となっている。
に架け渡して配設されており、車両後方向に向かって湾
曲し、中央部が凸状に張り出した略アーチ形を呈してお
り、後述するようにこの凸状に張り出した凸状部位に対
して、上部リンク31,32及び下部リンク41,42
の一端が連結されている。また、サスペンションメンバ
20の両端は、左右対称の位置で、回転方向に3自由度
を有するジョイント103,104を介して車体に支持
されており、これによりサスペンションメンバ20は、
ジョイント103,104を結ぶ軸Sを中心として揺動
可能な状態で車体に支持されている。なお、車体に対す
るホイールキャリア11,12の支持部位となるジョイ
ント101,102も、ジョイント103,104を結
ぶ軸S上に位置しており、これによりジョイント101
〜104は同一軸S上に位置している。
右対称の形状を呈しており、サスペンションメンバ20
の凸状部位の両側にそれぞれ配置され、90°に曲折し
た中間支持部31a、32aは、回転方向に2自由度を
有するジョイント105,106を介して、サスペンシ
ョンメンバ20の凸状部位の両側部にそれぞれ連結され
ている。
回転方向に3自由度を有するジョイント107,108
を介してホイールキャリア11,12に連結されてい
る。これにより、上部リンク31はジョイント105と
ジョイント107とを結ぶ軸線まわりに、上部リンク3
2はジョイント106とジョイント108とを結ぶ軸線
まわりに、それぞれ回転しない機構となっている。な
お、ジョイント105,106を回転方向に3自由度を
有するジョイントで構成し、ジョイント107,108
を回転方向に2自由度を有するジョイントで構成するこ
ともできる。
は、回転方向に3自由度を有するジョイント109,1
10を両端部に備えた連結リンク50によって互いに連
結されている。
32の下方に配設されており、回転方向に3自由度を有
するジョイント111、112によって一端部がホイー
ルキャリア11,12に連結され、他端部が回転方向に
3自由度を有するジョイント113,114によってサ
スペンションメンバ20の凸状部位の両側部に連結され
ている。なお、ジョイント111,112及びジョイン
ト113,114のうち、一方のジョイントは回転方向
に2自由度を有するジョイントで構成することもでき
る。
うに、上部リンク31とサスペンションメンバ20との
間がバネ機構71によって、また、上部リンク32とサ
スペンションメンバ20との間がバネ機構72によっ
て、それぞれ連結されている。各バネ機構71,72
は、いずれも上部リンク31,32が中間支持部31
a、32aを中心として、サスペンションメンバ20に
対して相対的に回転した場合に伸縮する機構となってい
る。また、車体60とサスペンションメンバ20との間
もバネ機構73が介在している。
について説明する。
輪1,2を支持するホイールキャリア11,12はジョ
イント101,102を中心として上下に揺動し、この
動きが上部リンク31,32及び下部リンク41,42
に伝達される。以下では主に上部リンク31,32とサ
スペンションメンバ20の動きを中心に説明する。
リバウンドする同相ストロークの場合には、上部リンク
31と上部リンク32とは、中間支持部31a、32a
を中心として、それぞれ相対的に逆方向に揺動しようと
するが、上部リンク31と上部リンク32との間が連結
リンク50で連結されているため、両上部リンク31、
32は互いに揺動せず、図3(a)に示すように、上部
リンク31,32とサスペンションメンバ20とが一体
となって上下に揺動する。すなわち、ホイールキャリア
11,12、サスペンションメンバ20、上部リンク3
1,32、下部リンク41,42及び連結リンク50が
一体となって軸Sを中心として揺動するため、これらの
部材間における相対的な位置関係に変化は発生しない。
従って、同相ストロークの場合には、トー角変化、キャ
ンバ角変化、接地点横移動を含む車輪1,2のアライメ
ント変化をなくすことができる。
メンバ20の上下動がバネ機構73を介して車体60に
伝達されるため、バネ機構73の弾性特性が車両の乗心
地性に影響する。このため、バネ機構73に弾性特性を
適宜設定することで、車両の乗心地性を調整することが
可能となる。
のタイミングでバウンド・リバウンドする逆相ストロー
クの場合には、上部リンク31、32は、中間支持部3
1a、32aを中心として、それぞれ相対的に同じ向き
に揺動し、図3(b)に示すように、一方の揺動が連結
リンク50を介して他方に伝達される状態となる。この
ように、逆相ストローク時には同相ストローク時に比べ
て上部リンク31,32が大きく揺動する状態となるた
め、この動きを利用することで、車輪1,2のアライメ
ントを大きく変化させることができる。
とで、図3(b)の状態では、バネ機構71が収縮し、
バネ機構72が伸張する状態となり、両バネ機構71,
72の弾性特性が上部リンク31、32の揺動特性に影
響する。このような上部リンク31、32の揺動は、例
えば旋回時に車体がロールすることにより発生するた
め、バネ機構71,72の弾性特性を適宜設定すること
で、旋回時等における車体の姿勢変化の状態を調整する
ことができる。
トロークと逆相ストロークの各動作が複合された動作と
なり、例えば、左右のバネ機構71,72で受け持つ上
下方向の力の釣り合いが崩れた場合には、この分を補う
ようにバネ機構73が伸縮することになる。
いて説明する。
て、図4に示すように、車体60と上部リンク31との
間、及び、車体60と上部リンク32との間にそれぞれ
バネ機構74,75を介在させることもできる。このよ
うに構成すると、逆相ストロークの場合には、上部リン
ク31,32の揺動に伴ってバネ機構74,75が伸縮
するため、図2の場合と同様に、バネ機構74,75の
弾性特性を適宜設定することで、旋回時等における車体
の姿勢変化の状態を調整することができる。これに対
し、同相ストロークの場合には、上下動に伴う荷重をバ
ネ機構73,74,75で受ける状態となる。このた
め、バネ機構73,74,75の弾性特性を適宜設定す
ることで、同相ストローク時における乗心地性を調整す
ることができる。なお、このような構成を採用した場
合、逆相ストローク時には2つのバネ機構74,75が
機能し、同相ストローク時には3つのバネ機構73,7
4,75が機能するため、逆相ストローク時に比べ同相
ストローク時のバネ定数が高くなる特性を有することに
なる。
て、図5に示すようなスタビライザ76を採用してもよ
い。このスタビライザ76は、両端部を上部リンク3
1,32に固定し、中央の2カ所76aをサスペンショ
ンメンバ20に対して固定している。このようにスタビ
ライザ76を設けることで、図2のバネ機構71,72
と同様の機能を発揮させることができる。
て、図6に示すようなスタビライザ77を採用してもよ
い。このスタビライザ77は、両端部を上部リンク3
1,32に固定し、中央の2カ所77aを車体60に対
して固定している。このようにスタビライザ77を設け
ることで、図4のバネ機構74,75と略同様の機能を
発揮させることができる。なお、この場合、同相ストロ
ーク時における上下動の荷重はバネ機構73のみで受け
ることになる。
態では、上部リンク31,32間を連結リンク50によ
って剛結合する構成例を示したが、この連結リンク50
に代えて、上部リンク31,32間をバネ機構78で弾
性的に連結することもでき、図2、図4〜図6の各実施
形態に対応する図をそれぞれ図7〜図10に示す。この
ように上部リンク31,32間をバネ機構78で連結す
ることにより、同相ストローク及び逆相ストロークの双
方でバネ機構78が伸縮して上部リンク31,32が揺
動する状態となる。このため、バネ機構78のバネ定数
を適宜設定することで、同相ストローク及び逆相ストロ
ーク時における車輪のアライメントの変化特性、乗心地
性等を調整することができる。
施形態について説明する。
部リンク31,32は中間支持部31a、32aが90
°に曲折したL字形を呈する場合を例示したが、この曲
折角を適宜設定することで、逆相ストローク時における
車高変化の状態を適宜設定することができる。
1,32における中間支持部31a、32aの曲折角α
が90°の場合には、中間支持部31a、32a間の距
離とジョイント109,110間の距離とは等しくな
り、逆相ストローク時には、図11(b)に示すような
状態で上部リンク31,32が揺動する。この際、両ジ
ョイント109,110は、連結リンク50によって互
いに動きを拘束されながら、図11(c)に示すよう
に、それぞれ中間支持部31a、32a(ジョイント1
05,106)を中心とした円周上を移動する。そし
て、一方のジョイント109の回転移動量と他方のジョ
イント110の回転移動量とは等しくなり、これにより
一方の上部リンク31(32)のバウンドストロークの
大きさは他方の上部リンク32(31)のリバウンドス
トロークの大きさに等しくなる。上部リンク31,32
の外側端同士を結ぶ線が路面と平行となるようにして、
車輪の位置を基準として図示すると、図11(d)に示
すようになり、連結リンク50の中心部50a(図中、
黒丸で示す)の路面からの高さ位置は一定である。従っ
て、上部リンク31,32の曲折角αを90°とした場
合には、逆相ストロークの際に車高変化をなくすように
設定することができる。
上部リンク31,32における中間支持部31a、32
aの曲折角αが90°より大の場合には、中間支持部3
1a、32a間の距離がジョイント109,110間の
距離より大となり、逆相ストローク時には、図12
(b)に示すような状態で上部リンク31,32が揺動
する。この際、両ジョイント109,110は、連結リ
ンク50によって互いに動きを拘束されながら、図12
(c)に示すように、それぞれ中間支持部31a、32
a(ジョイント105,106)を中心とした円周上を
移動する。この場合には、一方のジョイント110の回
転移動量に比べ他方のジョイント109の回転移動量が
大となり、これにより一方の上部リンク31(32)の
バウンドストロークの大きさは他方の上部リンク32
(31)のリバウンドストロークの大きさに比べて大と
なる。上部リンク31,32の外側端同士を結ぶ線が路
面と平行となるようにして、車輪の位置を基準として図
示すると、図12(d)に示すようになり、連結リンク
50の中心部50a(図中、黒丸で示す)の路面からの
高さ位置は、揺動前の中心部50a’(図中、白抜き丸
で示す)よりも低くなる。従って、上部リンク31,3
2の曲折角αを90°より大とした場合には、逆相スト
ロークの際に車高が低くなるように設定することがで
き、その大きさは上部リンク31,32の曲折角度を適
宜設定することで調整することができる。
ンク31,32における中間支持部31a、32aの曲
折角αが90°より小の場合には、中間支持部31a、
32a間の距離に比べとジョイント109,110間の
距離が大となり、逆相ストローク時には、図13(b)
に示すような状態で上部リンク31,32が揺動する。
この際、両ジョイント109,110は、連結リンク5
0によって互いに動きを拘束されながら、図13(c)
に示すように、それぞれ中間支持部31a、32a(ジ
ョイント105,106)を中心とした円周上を移動す
る。この場合には、一方のジョイント109の回転移動
量に比べ他方のジョイント110の回転移動量が大とな
り、これにより一方の上部リンク31(32)のバウン
ドストロークの大きさは他方の上部リンク32(31)
のリバウンドストロークの大きさに比べて小となる。上
部リンク31,32の外側端同士を結ぶ線が路面と平行
となるようにして、車輪の位置を基準として図示する
と、図13(d)に示すようになり、連結リンク50の
中心部50a(図中、黒丸で示す)の路面からの高さ位
置は、揺動前の中心部50a’(図中、白抜き丸で示
す)よりも高くなる。従って、上部リンク31,32の
曲折角αを90°より小とした場合には、逆相ストロー
クの際に車高が高くなるように設定することができ、そ
の大きさは上部リンク31,32の曲折角度を適宜設定
することで調整することができる。
ャリア11,12及びサスペンションメンバ20の双方
を、それぞれジョイント101,102及びジョイント
103,104を介して車体に支持させる構成を例示し
たが、図14に示すように、ジョイント103,104
を介して車体に支持されるサスペンションメンバ20に
対し、ホイールキャリア11,12の一端を支持するジ
ョイント101,102を固定して構成することもでき
る。このように構成した場合にも、同相ストローク時に
は、ホイールキャリア11,12、サスペンションメン
バ20、上部リンク31,32、下部リンク41,42
及び連結リンク50が一体となって軸Sを中心として揺
動するため、図1で示した実施形態と略同様の効果を奏
する。
ジョイント103,104によって支持する構成を例示
したが、例えば図15に示すように、サスペンションメ
ンバ20の両端をアーム20aで連結し、回転方向に1
自由度を有するジョイント120によってこのアーム2
0aを支持する構成を採用することもできる。
ク50と、下部リンク41,42との位置関係を、上下
入れ替えて構成しても同様の機能を発揮する。
リング等、連結した部材間を弾性的に連結する機能を有
する部材であれば特に限定するものではない。
サスペンションに適用した例を説明したが、フロントエ
ンジンリアドライブ(FR)タイプ等の後輪駆動車のリ
アサスペンションに適用してもよい。
体で連結しても同等の効果が得られる。
車両用懸架装置によれば、横架部材に揺動可能に支持さ
れる第1リンク部材の一方の連結部をキャリアに連結
し、他方の連結部同士を第2リンク部材で連結して構成
する。このため、同相ストロークの際には、各部材が一
体となって車両横軸まわりに揺動するので、トー角変
化、キャンバ角変化、スカップ変化などを含む車輪のア
ライメント変化を十分に抑えることができる。また、逆
相ストロークの際には、第2リンク部材を介して一方の
第1リンク部材の揺動が他方の第1リンク部材に伝達さ
れるので、この連動機構を利用することで、車輪のアラ
イメント変化を左右の車輪に対してそれぞれ最適に設定
することができる。
ち、各バネ機構を除き各リンクの連結機構を示す斜視図
である。
面図である。
で示す正面図、(b)は逆相ストローク時の動作を実線
と点線で示す正面図である。
た実施形態を示す正面図である。
た実施形態を示す正面図である。
た実施形態を示す正面図である。
えた実施形態を示す正面図である。
リンクの揺動状態を示す正面図、(c)は連結リンク及
びその両側のジョイントの変位位置を示す説明図、
(d)は車輪の位置を基準として、揺動中の上部リンク
及び連結リンクを示す正面図である。
正面図、(b)は上部リンクの揺動状態を示す正面図、
(c)は連結リンク及びその両側のジョイントの変位位
置を示す説明図、(d)は車輪の位置を基準として、揺
動中の上部リンク及び連結リンクを示す正面図である。
正面図、(b)は上部リンクの揺動状態を示す正面図、
(c)は連結リンク及びその両側のジョイントの変位位
置を示す説明図、(d)は車輪の位置を基準として、揺
動中の上部リンク及び連結リンクを示す正面図である。
施形態を示す構成図である。
の実施形態を示す概略斜視図である。
ある。
はジャッキアップ力及びジャッキダウン力の発生を示す
説明図である。
ア)、20…サスペンションメンバ(横架部材)、3
1,32…上部リンク(第1リンク)、41,42…下
部リンク、50…連結リンク(第2リンク)、71、7
2…バネ機構(第2弾性部材)、73…バネ機構(第1
弾性部材)、74,75…バネ機構(第3弾性部材)、
76,77…スタビライザ(捩りばね部材)。
Claims (9)
- 【請求項1】 車両両側に対向して配置され、左右の車
輪をそれぞれ支持すると共に、車両横方向軸まわりに揺
動可能に支持されるキャリアと、 車両横方向に架け渡して配設され、車両横方向軸まわり
に揺動可能な状態で車体に支持される横架部材と、 車両両側にそれぞれ配設され、前記横架部材に揺動可能
に支持される中間支持部を有し、両側の連結部のうち一
方の連結部が前記キャリアに連結され、前記中間支持部
が前記両連結部を結ぶ直線外に位置する第1リンク部材
と、 前記両第1リンク部材における他方の連結部同士を連結
する第2リンク部材とを備える車両用懸架装置。 - 【請求項2】 車体に対して支持される、前記キャリア
及び前記横架部材の各支持部位が、車両横方向に沿って
略同一軸上に配置される請求項1記載の車両用懸架装
置。 - 【請求項3】 前記キャリアの一端が前記横架部材に支
持される請求項1記載の車両用懸架装置。 - 【請求項4】 前記横架部材と車体との間に介在する第
1弾性部材を備える請求項1記載の車両用懸架装置。 - 【請求項5】 前記各第1リンク部材と前記横架部材と
の間にそれぞれ介在する第2弾性部材を備える請求項1
又は4記載の車両用懸架装置。 - 【請求項6】 前記各第1リンク部材と車体との間にそ
れぞれ介在する第3弾性部材を備える請求項1又は4記
載の車両用懸架装置。 - 【請求項7】 前記両第1リンク部材同士を連結する捩
りばね部材を備える請求項1又は4記載の車両用懸架装
置。 - 【請求項8】 前記両第1リンク部材における前記中間
支持部同士の距離と、前記両第1リンク部材における前
記他方の連結部同士の距離とが異なる請求項1記載の車
両用懸架装置。 - 【請求項9】 前記第2リンク部材が弾性部材で構成さ
れる請求項1記載の車両用懸架装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23580997A JP3452116B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 車両用懸架装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23580997A JP3452116B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 車両用懸架装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1178457A true JPH1178457A (ja) | 1999-03-23 |
JP3452116B2 JP3452116B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=16991581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23580997A Expired - Fee Related JP3452116B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 車両用懸架装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3452116B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005058620A1 (en) * | 2003-12-17 | 2005-06-30 | Macisaac William L | Vehicle with movable and inwardly tilting safety body |
US7377522B2 (en) | 2002-09-18 | 2008-05-27 | Macisaac William L | Vehicle with movable and inwardly tilting safety body |
-
1997
- 1997-09-01 JP JP23580997A patent/JP3452116B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7377522B2 (en) | 2002-09-18 | 2008-05-27 | Macisaac William L | Vehicle with movable and inwardly tilting safety body |
WO2005058620A1 (en) * | 2003-12-17 | 2005-06-30 | Macisaac William L | Vehicle with movable and inwardly tilting safety body |
GB2424214A (en) * | 2003-12-17 | 2006-09-20 | William L Macisaac | Vehicle with movable and inwardly tilting safety body |
GB2424214B (en) * | 2003-12-17 | 2007-06-13 | William L Macisaac | Vehicle with movable and inwardly tilting safety body |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3452116B2 (ja) | 2003-09-29 |
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