JPH1176314A - 起伏装置 - Google Patents
起伏装置Info
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- JPH1176314A JPH1176314A JP9241248A JP24124897A JPH1176314A JP H1176314 A JPH1176314 A JP H1176314A JP 9241248 A JP9241248 A JP 9241248A JP 24124897 A JP24124897 A JP 24124897A JP H1176314 A JPH1176314 A JP H1176314A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- undulating
- operating lever
- cam
- sliders
- lever
- Prior art date
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- Pending
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Landscapes
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 梃子を応用して比較的弱いばねによってスム
ーズに人体を起立することができる起伏装置を提供する
ことである。 【解決手段】 起伏装置10の基板11に、第1のスラ
イダ31と第2のスライダ32を前後方向にスライド可
能に取り付け、それぞれのスライダを圧縮コイルばね4
1、42によって作動レバー60の方向に押圧するよう
にし、前記作動レバー60の先端部近辺をピン60aに
よって回動可能に支持し、作動レバー60の後端のロー
ラ60bを前上りのカム板61に当接させ、スライダ3
1、32の前進によって前記作動レバー60をピン60
aを中心に反時計方向に回動し、作動レバー60の先端
のローラ60cを後上りのカム板62に沿って上昇さ
せ、可動カム板63を介して起伏部材20を起立させる
ようにしたのである。
ーズに人体を起立することができる起伏装置を提供する
ことである。 【解決手段】 起伏装置10の基板11に、第1のスラ
イダ31と第2のスライダ32を前後方向にスライド可
能に取り付け、それぞれのスライダを圧縮コイルばね4
1、42によって作動レバー60の方向に押圧するよう
にし、前記作動レバー60の先端部近辺をピン60aに
よって回動可能に支持し、作動レバー60の後端のロー
ラ60bを前上りのカム板61に当接させ、スライダ3
1、32の前進によって前記作動レバー60をピン60
aを中心に反時計方向に回動し、作動レバー60の先端
のローラ60cを後上りのカム板62に沿って上昇さ
せ、可動カム板63を介して起伏部材20を起立させる
ようにしたのである。
Description
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、身体が仰臥した位置か
ら腰部を支点として上半身が起立した位置まで起伏可能
にする装置に関する。
ら腰部を支点として上半身が起立した位置まで起伏可能
にする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置で最も簡単なものに坐椅子
がある。これはラチェット機構を利用しているため、背
もたれの傾斜角度を一方向に(傾斜角度が小さくなる方
向)に変えることが可能であるが、逆方向に傾斜角度を
変えようとすると、一度ラチェットを解放して平坦な状
態にした後再び所望の角度まで背もたれを起立させる必
要があり、勿論身体を坐椅子によりかからせたままで操
作することはできず、背もたれに体重をかけない状態に
して手で操作する必要がある。
がある。これはラチェット機構を利用しているため、背
もたれの傾斜角度を一方向に(傾斜角度が小さくなる方
向)に変えることが可能であるが、逆方向に傾斜角度を
変えようとすると、一度ラチェットを解放して平坦な状
態にした後再び所望の角度まで背もたれを起立させる必
要があり、勿論身体を坐椅子によりかからせたままで操
作することはできず、背もたれに体重をかけない状態に
して手で操作する必要がある。
【0003】また、飛行機や列車等の乗物のシートも、
倒す場合には或る程度背中で押し、起立させる場合に
は、先に上半身を起こして椅子に体重をかけないように
する必要がある。従って、いずれも身体が不自由で自力
によって起伏が不可能な人には使用できない。
倒す場合には或る程度背中で押し、起立させる場合に
は、先に上半身を起こして椅子に体重をかけないように
する必要がある。従って、いずれも身体が不自由で自力
によって起伏が不可能な人には使用できない。
【0004】そこで、例えば病人用ベッドとしてシリン
ダやモータのような動力源を用いて倒立できるようにし
た機構が多く提案されているが、コスト的に非常に高く
つき、電気代などの維持費用も負担になる。また何らか
の理由で停電したり、電源がない場合は使用することが
できない。
ダやモータのような動力源を用いて倒立できるようにし
た機構が多く提案されているが、コスト的に非常に高く
つき、電気代などの維持費用も負担になる。また何らか
の理由で停電したり、電源がない場合は使用することが
できない。
【0005】その点、ばね又はスプリングを動力源とす
るものは、シリンダやモータにない利点を有している。
例えばイギリス特許出願公開GB2205230A公報
には、トーションスプリングの戻り力を利用して坐席を
一定角度まで起立させる装置が開示されている。
るものは、シリンダやモータにない利点を有している。
例えばイギリス特許出願公開GB2205230A公報
には、トーションスプリングの戻り力を利用して坐席を
一定角度まで起立させる装置が開示されている。
【0006】しかしながら、この装置の場合、単一のス
プリング(実際には一対のトーションスプリングが用い
られているが作用的に見れば単一のものと同じ)を用い
ているので、身体の角度、即ち太腿部と上半身のなす角
度の変化によって坐席部にかかる荷重の変動を考慮して
いないため、最大荷重即ち深く坐ったときの荷重を持ち
上げる強さのばね力を設定する必要があり、体重の少な
い者では、坐席が急激に持ち上げられ、また坐席を元の
位置に戻すために力を加える必要が生じる。
プリング(実際には一対のトーションスプリングが用い
られているが作用的に見れば単一のものと同じ)を用い
ているので、身体の角度、即ち太腿部と上半身のなす角
度の変化によって坐席部にかかる荷重の変動を考慮して
いないため、最大荷重即ち深く坐ったときの荷重を持ち
上げる強さのばね力を設定する必要があり、体重の少な
い者では、坐席が急激に持ち上げられ、また坐席を元の
位置に戻すために力を加える必要が生じる。
【0007】
【発明の課題】そこで、本発明者は、身体の傾斜角に応
じて変化する荷重に対応してばね力を変化させ、自力を
必要とせずに自然にスムーズに起立し、かつ体重をあず
けるだけで軽く倒すことができる起伏装置を提案してい
る(特願平8−203887号)。
じて変化する荷重に対応してばね力を変化させ、自力を
必要とせずに自然にスムーズに起立し、かつ体重をあず
けるだけで軽く倒すことができる起伏装置を提案してい
る(特願平8−203887号)。
【0008】この起伏装置は、その基板に、可動フレー
ムの前端部を支軸によって回動自在に取り付け、それぞ
れ圧縮コイルばねによって押圧され、前記可動フレーム
の方向にスライド可能の複数のスライダを前記基板に取
り付け、前記各スライダの先端と前記可動フレームの支
軸より後方部分とを押し上げカム機構によって連結し、
前記スライダの前進によって前記可動フレームを押し上
げるようにしたものである。
ムの前端部を支軸によって回動自在に取り付け、それぞ
れ圧縮コイルばねによって押圧され、前記可動フレーム
の方向にスライド可能の複数のスライダを前記基板に取
り付け、前記各スライダの先端と前記可動フレームの支
軸より後方部分とを押し上げカム機構によって連結し、
前記スライダの前進によって前記可動フレームを押し上
げるようにしたものである。
【0009】このように、複数の圧縮コイルばねを用い
てカム機構により可動フレームを押し上げるようにした
ので、複数の圧縮コイルばねを荷重の大小に応じて選択
的に共動させることができる利点を有する反面、可動フ
レームの起伏に主としてカム機構を用いて、ばね力によ
り直接可動フレームを起立させるようにしているため、
やはり比較的強力なばねが必要になる問題が生じる。
てカム機構により可動フレームを押し上げるようにした
ので、複数の圧縮コイルばねを荷重の大小に応じて選択
的に共動させることができる利点を有する反面、可動フ
レームの起伏に主としてカム機構を用いて、ばね力によ
り直接可動フレームを起立させるようにしているため、
やはり比較的強力なばねが必要になる問題が生じる。
【0010】そこで、この発明の課題は、比較的弱いば
ねを用いてスムーズに起伏できるようにした装置を提供
することである。
ねを用いてスムーズに起伏できるようにした装置を提供
することである。
【0011】
【課題の解決手段】上記の課題を解決するために、この
発明においては、基板に、起伏部材を起伏自在に取り付
け、それぞれ弾性手段によって押圧され、前記起伏部材
の方向にスライド可能の複数のスライダを前記基板に取
り付け、前記各スライダを横切る方向に、その先端部を
回動可能に支持した作動レバーを配置し、この作動レバ
ーの後端部を前記スライダによって押し、作動レバーの
先端部に設けたカム手段によって前記起伏部材を押し上
げるようにした構成を採用したのである。
発明においては、基板に、起伏部材を起伏自在に取り付
け、それぞれ弾性手段によって押圧され、前記起伏部材
の方向にスライド可能の複数のスライダを前記基板に取
り付け、前記各スライダを横切る方向に、その先端部を
回動可能に支持した作動レバーを配置し、この作動レバ
ーの後端部を前記スライダによって押し、作動レバーの
先端部に設けたカム手段によって前記起伏部材を押し上
げるようにした構成を採用したのである。
【0012】前記各スライダと起伏部材との間に、スラ
イダの前進・後退と起伏部材の起立・倒伏に伴って回動
するカム駒をそれぞれ設け、前記起伏部材を倒伏させる
と共に順次各スライダが後退し、前記弾性手段を圧縮さ
せるようにしておく。
イダの前進・後退と起伏部材の起立・倒伏に伴って回動
するカム駒をそれぞれ設け、前記起伏部材を倒伏させる
と共に順次各スライダが後退し、前記弾性手段を圧縮さ
せるようにしておく。
【0013】前記弾性手段は、圧縮コイルばねが好まし
い。
い。
【0014】前記弾性手段の押圧力を各スライダの後退
順序に従って大きくしておくのが好ましい。
順序に従って大きくしておくのが好ましい。
【0015】前記弾性手段の圧縮状態を維持又は解放可
能の係止手段を設けておくのがよい。
能の係止手段を設けておくのがよい。
【0016】前記係止手段を、前記各スライダの後端に
連結されたフックを有する回動自在のロックレバーによ
って構成し、このロックレバーのフックが係止軸に係止
するようにしておくことができる。
連結されたフックを有する回動自在のロックレバーによ
って構成し、このロックレバーのフックが係止軸に係止
するようにしておくことができる。
【0017】前記カム手段を、前記作動レバーの先端に
接触する可動カム板と、この可動カム板に接触する起伏
部材のカム面によって構成することができる。
接触する可動カム板と、この可動カム板に接触する起伏
部材のカム面によって構成することができる。
【0018】前記作動レバーの後端を前上りのカム板に
接触させておくのがよい。
接触させておくのがよい。
【0019】前記作動レバーの先端と基板とを回動自在
のリンクによって連結し、前記作動レバー先端部の移動
を後方上昇方向に拘束しておくことができる。
のリンクによって連結し、前記作動レバー先端部の移動
を後方上昇方向に拘束しておくことができる。
【0020】
【実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0021】図1及び図2は、ベッドの架台1に起伏装
置10を取り付けた例を示している。架台1には、図2
のように屈曲自在のマットレスMが敷かれ、人体Aがそ
の上に仰臥している。そして、架台1は、可動フレーム
2と、全体として長方形になるよう接続された固定フレ
ーム3a、3bより成り、フレーム2の後端はフレーム
3aに取り付けられた起伏板4に連結されている。この
起伏板4の下面には、支持板4aが固着され、この支持
板4aの後端と、フレーム3aの先端からやや内側がピ
ン4b、4bで回動自在に連結されている。この支持板
4aが起伏装置10の起伏部材20の前面に固着され、
起伏装置10の作動によって起伏部材20が起立する
と、支持板4aと起伏板4が立ち上り、それと共にフレ
ーム2が起立して図2のように人体Aの上半身を持ち上
げる。なお、図1中、符号2a、3cは補強リブであ
る。
置10を取り付けた例を示している。架台1には、図2
のように屈曲自在のマットレスMが敷かれ、人体Aがそ
の上に仰臥している。そして、架台1は、可動フレーム
2と、全体として長方形になるよう接続された固定フレ
ーム3a、3bより成り、フレーム2の後端はフレーム
3aに取り付けられた起伏板4に連結されている。この
起伏板4の下面には、支持板4aが固着され、この支持
板4aの後端と、フレーム3aの先端からやや内側がピ
ン4b、4bで回動自在に連結されている。この支持板
4aが起伏装置10の起伏部材20の前面に固着され、
起伏装置10の作動によって起伏部材20が起立する
と、支持板4aと起伏板4が立ち上り、それと共にフレ
ーム2が起立して図2のように人体Aの上半身を持ち上
げる。なお、図1中、符号2a、3cは補強リブであ
る。
【0022】図3に示すように、前記フレーム2、フレ
ーム3a及び3bを着脱自在にしておくと、取り扱いが
便利になる。例えば、フレーム2と3bをパイプによっ
て形成し、フレーム3aの両端にピン3d、3eを固定
して、フレーム2と3bのパイプに挿入又は引抜き可能
にしておく。
ーム3a及び3bを着脱自在にしておくと、取り扱いが
便利になる。例えば、フレーム2と3bをパイプによっ
て形成し、フレーム3aの両端にピン3d、3eを固定
して、フレーム2と3bのパイプに挿入又は引抜き可能
にしておく。
【0023】図4及び図5に示すように、前記起伏部材
20は、両端に脚部20a、20aを有する略コ字形に
なっている。この脚部20a、20aにそれぞれピン2
0b、20bが固定され、これらのピンが起伏装置10
の基板11に固定された側板12に回動自在に支持さ
れ、起伏部材20が起伏可能になっている。
20は、両端に脚部20a、20aを有する略コ字形に
なっている。この脚部20a、20aにそれぞれピン2
0b、20bが固定され、これらのピンが起伏装置10
の基板11に固定された側板12に回動自在に支持さ
れ、起伏部材20が起伏可能になっている。
【0024】前記基板11には、第1のスライダ31と
第2のスライダ32が前記起伏部材20の方向にスライ
ド可能に配置され、これらのスライダの後端と、基板1
1に固定されたコ字形支持板13との間に、圧縮コイル
ばね41、42がそれぞれ装着され、前記スライダ3
1、32に対して起伏部材20の方向に弾性を付与して
いる。
第2のスライダ32が前記起伏部材20の方向にスライ
ド可能に配置され、これらのスライダの後端と、基板1
1に固定されたコ字形支持板13との間に、圧縮コイル
ばね41、42がそれぞれ装着され、前記スライダ3
1、32に対して起伏部材20の方向に弾性を付与して
いる。
【0025】前記圧縮コイルばね41、42は、前記架
台1のフレーム2が倒伏した状態、即ち起伏部材20が
倒伏した状態で圧縮されている。この圧縮状態は、スラ
イダ31、32の後端にピンで回動自在に連結されたロ
ックレバー43、44によって保持されている。図6に
示すように、ロックレバー43の後端部には、フック部
43aが設けられ、図4から明らかなように、ロックレ
バー44の後端部にも同様のフック部44aが設けられ
ている。これらのフック部43a、44aは、共通の係
止軸45に係止されている。この係止軸45の両端は、
前記支持板13の側面に設けられた縦方向の長孔46に
挿入され(図4、図6、図7)、長孔46の範囲で上下
動可能になっており、引張りコイルばね47によって常
時引張り上げられている。そして係止軸45の中央部に
は、図5及び図7に示すように、リリース片48が当接
している。このリリース片48は、支持板13を横方向
に貫通するハンドル14の先端水平部14aに固定され
ている。従って、ハンドル14のノブ14bを押し下げ
ると、先端水平部14aは、図7の反時計方向に回動
し、リリース片48によって係止軸45を押し下げるた
め、ロックレバー43、44のフック部43a、44a
が係止軸45から外れ、圧縮コイルばね41、42を圧
縮状態から開放する。
台1のフレーム2が倒伏した状態、即ち起伏部材20が
倒伏した状態で圧縮されている。この圧縮状態は、スラ
イダ31、32の後端にピンで回動自在に連結されたロ
ックレバー43、44によって保持されている。図6に
示すように、ロックレバー43の後端部には、フック部
43aが設けられ、図4から明らかなように、ロックレ
バー44の後端部にも同様のフック部44aが設けられ
ている。これらのフック部43a、44aは、共通の係
止軸45に係止されている。この係止軸45の両端は、
前記支持板13の側面に設けられた縦方向の長孔46に
挿入され(図4、図6、図7)、長孔46の範囲で上下
動可能になっており、引張りコイルばね47によって常
時引張り上げられている。そして係止軸45の中央部に
は、図5及び図7に示すように、リリース片48が当接
している。このリリース片48は、支持板13を横方向
に貫通するハンドル14の先端水平部14aに固定され
ている。従って、ハンドル14のノブ14bを押し下げ
ると、先端水平部14aは、図7の反時計方向に回動
し、リリース片48によって係止軸45を押し下げるた
め、ロックレバー43、44のフック部43a、44a
が係止軸45から外れ、圧縮コイルばね41、42を圧
縮状態から開放する。
【0026】前記起伏部材20の一方のピン20bに
は、爪車21が固定されている(図4、図5、図8)。
一方、側板12には、爪板22がピン23によって回動
自在に取り付けられている。この爪板22の爪22a
は、圧縮コイルばね24によって常時爪車21にかみ合
っているが、図8の鎖線で示すように、ハンドル14の
ノブ14bを押し下げると、ハンドル14の中途部分1
4cが爪板22の後端を押して爪板22を回動し、爪2
2aが爪車21から外れるようになっている。
は、爪車21が固定されている(図4、図5、図8)。
一方、側板12には、爪板22がピン23によって回動
自在に取り付けられている。この爪板22の爪22a
は、圧縮コイルばね24によって常時爪車21にかみ合
っているが、図8の鎖線で示すように、ハンドル14の
ノブ14bを押し下げると、ハンドル14の中途部分1
4cが爪板22の後端を押して爪板22を回動し、爪2
2aが爪車21から外れるようになっている。
【0027】前記スライダ31、32の先端には、後方
へ彎曲するアール状カム面31a、32aが形成され
(図4、図6、図7)、下面には、スムーズな移動を可
能にするローラ31b、32bが取り付けられている。
そして、図4乃至図7に示すように、第2のスライダ3
2には、L字形係止レバー30の一端がピン30aによ
って回動自在に取り付けられ、係止レバー30の他端は
第1のスライダ31の上面に延び、ストップ溝31cに
嵌り込んで両スライダ31、32が同時に移動できるよ
うにしてある。
へ彎曲するアール状カム面31a、32aが形成され
(図4、図6、図7)、下面には、スムーズな移動を可
能にするローラ31b、32bが取り付けられている。
そして、図4乃至図7に示すように、第2のスライダ3
2には、L字形係止レバー30の一端がピン30aによ
って回動自在に取り付けられ、係止レバー30の他端は
第1のスライダ31の上面に延び、ストップ溝31cに
嵌り込んで両スライダ31、32が同時に移動できるよ
うにしてある。
【0028】前記起伏部材20と、スライダ31、32
のカム面31a、32aの間には、第1と第2の倒伏用
カム駒51、52が共通のピン50によって回動可能に
取り付けられている(図4、図6、図7)。カム駒51
には、円形状カム面51aとその先端から屈曲する逃げ
面51bが設けられ、カム駒52には、前記カム面51
aと同じ曲率の円形状カム面52aが設けられている。
これらのカム面51a及び逃げ面51bとカム面52a
にそれぞれ当接する第1と第2のローラ部材25、26
がそれぞれ起伏部材20の下面に取り付けられている
(図6、図7)。第1のローラ部材25は、一端がピン
25aによって回動可能に取り付けられ、引張りコイル
ばね25bによってカム面51aに押し付けられてい
る。第2のローラ部材26は、位置が固定されている。
また、それぞれの駒51、52の前面には、前記スライ
ダ31、32のカム面31a、32aに当接するローラ
51c、52cが取り付けられている。
のカム面31a、32aの間には、第1と第2の倒伏用
カム駒51、52が共通のピン50によって回動可能に
取り付けられている(図4、図6、図7)。カム駒51
には、円形状カム面51aとその先端から屈曲する逃げ
面51bが設けられ、カム駒52には、前記カム面51
aと同じ曲率の円形状カム面52aが設けられている。
これらのカム面51a及び逃げ面51bとカム面52a
にそれぞれ当接する第1と第2のローラ部材25、26
がそれぞれ起伏部材20の下面に取り付けられている
(図6、図7)。第1のローラ部材25は、一端がピン
25aによって回動可能に取り付けられ、引張りコイル
ばね25bによってカム面51aに押し付けられてい
る。第2のローラ部材26は、位置が固定されている。
また、それぞれの駒51、52の前面には、前記スライ
ダ31、32のカム面31a、32aに当接するローラ
51c、52cが取り付けられている。
【0029】図5に示すように、前記スライダ31、3
2の下面を横切るように、略J字形作動レバー60が配
置されている。このレバー60は、図9に示すように、
先端部近辺がピン60aにゆるく挿入され、回動可能か
つ多少の上下動とねじれが可能なように支持されてい
る。このレバー60がスライダ31、32の下面を横切
る後端部近辺は、図6及び図7に示すようにこれらのス
ライダの下面に設けられた凹部31d、32dに嵌り込
んでおり、第1のスライダ31の凹部31dとレバー6
0は、図6のようにほぼ隙間なく嵌り込んでスライダ3
1の前進後退と共にレバー60が回動するようになって
いる。
2の下面を横切るように、略J字形作動レバー60が配
置されている。このレバー60は、図9に示すように、
先端部近辺がピン60aにゆるく挿入され、回動可能か
つ多少の上下動とねじれが可能なように支持されてい
る。このレバー60がスライダ31、32の下面を横切
る後端部近辺は、図6及び図7に示すようにこれらのス
ライダの下面に設けられた凹部31d、32dに嵌り込
んでおり、第1のスライダ31の凹部31dとレバー6
0は、図6のようにほぼ隙間なく嵌り込んでスライダ3
1の前進後退と共にレバー60が回動するようになって
いる。
【0030】前記作動レバー60の後端には、ローラ6
0bが取り付けられ(図4、図5)、このローラ60b
は、前上りの傾斜カム板61に当接し、レバー60の他
端に取り付けられたローラ60c(図5、図9)は、斜
め後方に上昇する傾斜カム板62に当接している。さら
に、レバー60の先端部には、前記ローラ60cとほぼ
45°の角度でローラ60dが取り付けられ、このロー
ラ60dは、起伏装置10の側板12に回動可能に取り
付けられた可動カム板63のカム面63aに、レバー6
0の回動と共に当接するようになっている(図5、図
9、図11)。
0bが取り付けられ(図4、図5)、このローラ60b
は、前上りの傾斜カム板61に当接し、レバー60の他
端に取り付けられたローラ60c(図5、図9)は、斜
め後方に上昇する傾斜カム板62に当接している。さら
に、レバー60の先端部には、前記ローラ60cとほぼ
45°の角度でローラ60dが取り付けられ、このロー
ラ60dは、起伏装置10の側板12に回動可能に取り
付けられた可動カム板63のカム面63aに、レバー6
0の回動と共に当接するようになっている(図5、図
9、図11)。
【0031】この可動カム板63は、前記のように側板
12にピン63bによって回動可能に取り付けられ、か
つ円弧状ガイドスロット63cに固定ピン63dが嵌り
込んで可動カム板63の回動を案内している。この可動
カム板63の先端には、ローラ63eが取り付けられて
おり、このローラ63eは、起伏部材20の前面の端部
に設けられたカム面20cに当接している(図9、図1
0、図11)。
12にピン63bによって回動可能に取り付けられ、か
つ円弧状ガイドスロット63cに固定ピン63dが嵌り
込んで可動カム板63の回動を案内している。この可動
カム板63の先端には、ローラ63eが取り付けられて
おり、このローラ63eは、起伏部材20の前面の端部
に設けられたカム面20cに当接している(図9、図1
0、図11)。
【0032】いま、人体Aを仰臥した状態、即ち架台1
がほぼ水平になった状態でハンドル14を押し下げる
と、図4〜7について説明したように、リリース片48
が係止軸45を押し下げ、ロックレバー43、44を開
放するため、圧縮コイルばね41、42はスライダ3
1、32を前方へ押し出す。このとき、係止レバー30
が、両スライダ31、32と係合しているため、両スラ
イダ31、32は、圧縮コイルばね41、42双方のば
ね力を受けて前進する。そして、スライダ31、32の
下面を横切る作動レバー60が図6のように第1のスラ
イダ31と係合しているので、レバー60は、その後端
部近辺を押圧されて、ピン60aを中心に図5の反時計
方向に回動する。そのため、レバー60の後端のローラ
60bは、傾斜カム板61に沿って前方に上昇し、レバ
ー60の先端のローラ60cは、傾斜カム板62に沿っ
て後方へ上昇する(図9参照)。この上昇に伴ってロー
ラ60dも上昇しながら可動カム板63を図11のよう
に押し上げ、可動カム板63のローラ63eが起伏部材
20のカム面20cを押し上げて、起伏部材20を起立
させる。この動作中、レバー60を出来るだけ長尺に
し、図10のように、その後端部を押し出し、先端部近
辺を支点として起伏部材20を持ち上げるようにしたの
で、梃子の原理によって小さな力で持ち上げることがで
きる。しかも複数の圧縮コイルばねを用いたので、単一
の強力なばねを用いる場合よりもゆるやかな動きを可能
にしている。なお、ハンドル14を押し下げたとき、図
8について説明したように、爪板22が押し下げられ、
起伏部材20のピン20bに固定された爪車21との係
合が外れている。従って起伏部材20の起立途中で、ハ
ンドル14を戻し、爪板22と爪車21を係合させ、か
つわずかに人体の背中を可動フレーム2(背もたれ)に
押し付けて体重をあずけるようにすると、任意の起立角
度で停止させることができる。
がほぼ水平になった状態でハンドル14を押し下げる
と、図4〜7について説明したように、リリース片48
が係止軸45を押し下げ、ロックレバー43、44を開
放するため、圧縮コイルばね41、42はスライダ3
1、32を前方へ押し出す。このとき、係止レバー30
が、両スライダ31、32と係合しているため、両スラ
イダ31、32は、圧縮コイルばね41、42双方のば
ね力を受けて前進する。そして、スライダ31、32の
下面を横切る作動レバー60が図6のように第1のスラ
イダ31と係合しているので、レバー60は、その後端
部近辺を押圧されて、ピン60aを中心に図5の反時計
方向に回動する。そのため、レバー60の後端のローラ
60bは、傾斜カム板61に沿って前方に上昇し、レバ
ー60の先端のローラ60cは、傾斜カム板62に沿っ
て後方へ上昇する(図9参照)。この上昇に伴ってロー
ラ60dも上昇しながら可動カム板63を図11のよう
に押し上げ、可動カム板63のローラ63eが起伏部材
20のカム面20cを押し上げて、起伏部材20を起立
させる。この動作中、レバー60を出来るだけ長尺に
し、図10のように、その後端部を押し出し、先端部近
辺を支点として起伏部材20を持ち上げるようにしたの
で、梃子の原理によって小さな力で持ち上げることがで
きる。しかも複数の圧縮コイルばねを用いたので、単一
の強力なばねを用いる場合よりもゆるやかな動きを可能
にしている。なお、ハンドル14を押し下げたとき、図
8について説明したように、爪板22が押し下げられ、
起伏部材20のピン20bに固定された爪車21との係
合が外れている。従って起伏部材20の起立途中で、ハ
ンドル14を戻し、爪板22と爪車21を係合させ、か
つわずかに人体の背中を可動フレーム2(背もたれ)に
押し付けて体重をあずけるようにすると、任意の起立角
度で停止させることができる。
【0033】上記のようにスライダ31、32が前進す
ると、スライダ先端のカム面31a、32aに当接する
カム駒51、52は、図12のように持ち上げられる。
このとき、起伏部材20の下面に設けられた一方のロー
ラ部材25はカム駒51に当接し、他方のローラ部材2
6はカム駒52から離れた位置にある。また、スライダ
31、32の前進中に、係止レバー30は、傾斜面33
に当接して持ち上げられ、ストップ溝31cから脱出し
てスライダ31と32の係合が外れた状態になってい
る。
ると、スライダ先端のカム面31a、32aに当接する
カム駒51、52は、図12のように持ち上げられる。
このとき、起伏部材20の下面に設けられた一方のロー
ラ部材25はカム駒51に当接し、他方のローラ部材2
6はカム駒52から離れた位置にある。また、スライダ
31、32の前進中に、係止レバー30は、傾斜面33
に当接して持ち上げられ、ストップ溝31cから脱出し
てスライダ31と32の係合が外れた状態になってい
る。
【0034】その状態で起伏板4と一体の可動フレーム
2(背もたれ)に体重をあずけると、起伏部材20に対
して図12の反時計方向に回転力が加わるため、ローラ
部材25によってまずカム駒51のカム面51aが下方
に押圧され、図13の点線のようにカム駒51が下降す
ると共に、そのローラ51cでスライダ31先端のカム
面31aを押し、スライダ31をコイルばね41の弾性
に抗して後退させる。その途中でローラ部材25が逃げ
面51bの位置まで移動してくると、第2のローラ部材
26が第2のカム駒52のカム面52aに当接し、これ
を押圧して下降させ、その先端のローラ52cでスライ
ダ32の先端のカム面32を押し、図14のようにコイ
ルばね42を圧縮しながらスライダ32を後退させる。
この後退中に、係止レバー30は、ストップ溝31cの
前面に形成された斜面31eに沿って持ち上がり、スト
ップ溝31c間に落ち込む。それとほぼ同時に、ロック
レバー44のフック部44aが係止軸45と係合する。
また、ロックレバー43のフック部43aも同時に係止
軸45と係合する。これによって、スライダ31、32
は、共に図6、図7の状態に戻るが、この倒伏途中で停
止したい場合には、ハンドル14を上昇させればよい
(ハンドル14は、特に持ち上げなくても、図8から理
解されるように、常時ばね24によって、爪板22を介
して持ち上げられている)。これによって、爪板22が
爪車21と係合し、その軸20bが起伏部材20に固定
されているため、起伏部材20はその位置で停止する。
2(背もたれ)に体重をあずけると、起伏部材20に対
して図12の反時計方向に回転力が加わるため、ローラ
部材25によってまずカム駒51のカム面51aが下方
に押圧され、図13の点線のようにカム駒51が下降す
ると共に、そのローラ51cでスライダ31先端のカム
面31aを押し、スライダ31をコイルばね41の弾性
に抗して後退させる。その途中でローラ部材25が逃げ
面51bの位置まで移動してくると、第2のローラ部材
26が第2のカム駒52のカム面52aに当接し、これ
を押圧して下降させ、その先端のローラ52cでスライ
ダ32の先端のカム面32を押し、図14のようにコイ
ルばね42を圧縮しながらスライダ32を後退させる。
この後退中に、係止レバー30は、ストップ溝31cの
前面に形成された斜面31eに沿って持ち上がり、スト
ップ溝31c間に落ち込む。それとほぼ同時に、ロック
レバー44のフック部44aが係止軸45と係合する。
また、ロックレバー43のフック部43aも同時に係止
軸45と係合する。これによって、スライダ31、32
は、共に図6、図7の状態に戻るが、この倒伏途中で停
止したい場合には、ハンドル14を上昇させればよい
(ハンドル14は、特に持ち上げなくても、図8から理
解されるように、常時ばね24によって、爪板22を介
して持ち上げられている)。これによって、爪板22が
爪車21と係合し、その軸20bが起伏部材20に固定
されているため、起伏部材20はその位置で停止する。
【0035】上記スライダ31、32の後退中に、その
下面の凹所31d、32dに嵌り込んでいる作動レバー
60が共に回動し、最終的には図5の位置に戻る。この
ようなスライダ31、32の後退をスムーズに行なうた
め、第1、第2の圧縮コイルばね41、42のばね力
を、前者の方を比較的弱く、後者を比較的強くしておく
のが好ましい。人体の上半身を後方へ倒すとき、前述の
ようにまず第1スライダ31が第1の圧縮コイルばね4
1を圧縮し、次いで上半身が30°程度(図13)にな
ったとき、第2の圧縮コイルばね42が圧縮される。一
方、上半身がほぼ75°(図12)程度から上半身を倒
すにつれてフレーム2即ち起伏部材20にかかる荷重は
増加するから、荷重の小さい間は比較的弱いばねを圧縮
し、荷重が増加したときに比較的強いばねを圧縮するよ
うにしておくと、スムーズな倒伏が可能になるからであ
る。
下面の凹所31d、32dに嵌り込んでいる作動レバー
60が共に回動し、最終的には図5の位置に戻る。この
ようなスライダ31、32の後退をスムーズに行なうた
め、第1、第2の圧縮コイルばね41、42のばね力
を、前者の方を比較的弱く、後者を比較的強くしておく
のが好ましい。人体の上半身を後方へ倒すとき、前述の
ようにまず第1スライダ31が第1の圧縮コイルばね4
1を圧縮し、次いで上半身が30°程度(図13)にな
ったとき、第2の圧縮コイルばね42が圧縮される。一
方、上半身がほぼ75°(図12)程度から上半身を倒
すにつれてフレーム2即ち起伏部材20にかかる荷重は
増加するから、荷重の小さい間は比較的弱いばねを圧縮
し、荷重が増加したときに比較的強いばねを圧縮するよ
うにしておくと、スムーズな倒伏が可能になるからであ
る。
【0036】図9、図11においては、作動レバー60
の先端に取り付けたローラ60cが、レバー60の反時
計方向の回動と共に後上りのカム板62に沿って上昇す
る構造になっているが、ローラ60c及びカム板62に
代えて、図15及び図16に示すように、基板11に固
定された支持片65にリンク64の一端を回動自在に取
り付け、このリンク64の他端をレバー60の先端に固
定されたピン60eと回動自在に連結した構造にしても
よい。なお、ピン60eは、リンク64の長孔64aに
挿入しておく。いま、作動レバー60が図10のように
スライダ31に押されて反時計方向に回動すると、後端
のローラ60bが前上りのカム板61に沿って上昇す
る。これに従って、先端のピン60eもリンク64の回
動に拘束されて上昇し、先端側面のローラ60dが可動
カム板63を押し上げる。これによって起伏部材20が
起立するのは前述の通りである。なお、作動レバー60
の先端下面には、ばね60fを固着しておくのが好まし
い。リンク64が逆方向に回動してロックするのを防止
するためである。
の先端に取り付けたローラ60cが、レバー60の反時
計方向の回動と共に後上りのカム板62に沿って上昇す
る構造になっているが、ローラ60c及びカム板62に
代えて、図15及び図16に示すように、基板11に固
定された支持片65にリンク64の一端を回動自在に取
り付け、このリンク64の他端をレバー60の先端に固
定されたピン60eと回動自在に連結した構造にしても
よい。なお、ピン60eは、リンク64の長孔64aに
挿入しておく。いま、作動レバー60が図10のように
スライダ31に押されて反時計方向に回動すると、後端
のローラ60bが前上りのカム板61に沿って上昇す
る。これに従って、先端のピン60eもリンク64の回
動に拘束されて上昇し、先端側面のローラ60dが可動
カム板63を押し上げる。これによって起伏部材20が
起立するのは前述の通りである。なお、作動レバー60
の先端下面には、ばね60fを固着しておくのが好まし
い。リンク64が逆方向に回動してロックするのを防止
するためである。
【0037】この発明の起伏装置は、ベッドばかりでな
く座席等に用いることができるのは言うまでもない。座
席等に用いる場合には、完全にフラットな状態、即ち1
80°倒伏させる必要はない。そのために適当なストッ
パで起伏部材20の倒伏角度を規制しておけばよい。ま
た、起伏部材20の起立角度も、可動カム板63のカム
面63aと起伏部材20のカム面20cの角度を適当に
調節することによって制御可能である。
く座席等に用いることができるのは言うまでもない。座
席等に用いる場合には、完全にフラットな状態、即ち1
80°倒伏させる必要はない。そのために適当なストッ
パで起伏部材20の倒伏角度を規制しておけばよい。ま
た、起伏部材20の起立角度も、可動カム板63のカム
面63aと起伏部材20のカム面20cの角度を適当に
調節することによって制御可能である。
【0038】
【効果】この発明によれば、以上のように、複数のばね
を共動させて梃子を動かすことにより起伏部材を起立さ
せるようにしたので、個々のばねは比較的弱いばねでも
起立可能となり、また倒伏させる場合には、複数のばね
を個々に圧縮することによって、体重をあずけるだけで
特に力を加えなくてもスムーズに倒伏可能となり、老病
者等でも身体に負担なく起伏することができる。
を共動させて梃子を動かすことにより起伏部材を起立さ
せるようにしたので、個々のばねは比較的弱いばねでも
起立可能となり、また倒伏させる場合には、複数のばね
を個々に圧縮することによって、体重をあずけるだけで
特に力を加えなくてもスムーズに倒伏可能となり、老病
者等でも身体に負担なく起伏することができる。
【0039】さらに、モータやシリンダ等の電源や油圧
装置が不要となり、起伏装置を安価に提供できるばかり
でなく、何時でも何処でも用いることができる。
装置が不要となり、起伏装置を安価に提供できるばかり
でなく、何時でも何処でも用いることができる。
【図1】この発明の起伏装置を装着した架台を示す平面
図
図
【図2】同上の架台で人体が起伏する状態を示す側面図
【図3】同上の架台を分解した状態を示す平面図
【図4】起伏装置の要部を示す斜視図
【図5】起伏装置を示す平面図
【図6】図5のVI−VI線に沿った拡大断面図
【図7】図5のVII −VII 線に沿った拡大断面図
【図8】図5のVIII−VIII線に沿った拡大断面図
【図9】作動レバーと起伏部材の関連を示す拡大斜視図
【図10】起伏装置の作動状態を示す平面図
【図11】作動レバーと起伏部材との作動関係を示す側
面図
面図
【図12】図10のXII −XII 線に沿った断面図
【図13】起伏部材を倒伏させる中途段階を示す側面図
【図14】同上の最終段階を示す側面図
【図15】作動レバーと起伏部材の関連を示す拡大斜視
図
図
【図16】同上の作用を示す側面図
A 人体 M マットレス 1 架台 2 可動フレーム 2a 補強リブ 3a、3b 固定フレーム 3c 補強リブ 3d、3e ピン 4 起伏板 4a 支持板 4b ピン 10 起伏装置 11 基板 12 側板 13 支持板 14 ハンドル 14a ハンドルの端部 14b ノブ 14c ハンドルの中途部分 20 起伏部材 20a 脚部 20b ピン 20c カム面 21 爪車 22 爪板 22a 爪 23 ピン 24 圧縮コイルばね 25、26 第1、第2のローラ部材 25a ピン 25b 引張りコイルばね 30 係止レバー 31、32 第1、第2のスライダ 31a、32a カム面 31b、32b ローラ 31c ストップ溝 31d、32d 凹所 31e ストップ溝の前方斜面 33 傾斜面 41、42 第1、第2の圧縮コイルばね 43、44 第1、第2のロックレバー 43a、44a フック部 45 係止軸 46 長孔 47 引張りコイルばね 50 ピン 51、52 倒伏用カム 51a、52a カム面 51b 逃げ面 51c、52c ローラ 60 作動レバー 60a ピン 60b、60c、60d ローラ 60e ピン 60f ばね 61、62 傾斜カム板 63 可動カム板 63a カム面 63b ピン 63c ガイドスロット 63d ピン 63e ローラ 64 リンク 64a 長孔 65 支持片
Claims (9)
- 【請求項1】 基板に、起伏部材を起伏自在に取り付
け、それぞれ弾性手段によって押圧され、前記起伏部材
の方向にスライド可能の複数のスライダを前記基板に取
り付け、前記各スライダを横切る方向に、その先端部を
回動可能に支持した作動レバーを配置し、この作動レバ
ーの後端部を前記スライダによって押し、作動レバーの
先端部に設けたカム手段によって前記起伏部材を押し上
げるようにした起伏装置。 - 【請求項2】 前記各スライダと起伏部材との間に、ス
ライダの前進・後退と起伏部材の起立・倒伏に伴って回
動するカム駒をそれぞれ介在させ、前記起伏部材を倒伏
させると共に順次各スライダが後退し、前記弾性手段を
圧縮させるようにした請求項1に記載の起伏装置。 - 【請求項3】 前記弾性手段が圧縮コイルばねより成る
請求項1又は2に記載の起伏装置。 - 【請求項4】 前記弾性手段の押圧力を各スライダの後
退順序に従って大きくした請求項2又は3に記載の起伏
装置。 - 【請求項5】 前記弾性手段の圧縮状態を維持又は解放
可能の係止手段を設けた請求項1から4のいずれかに記
載の起伏装置。 - 【請求項6】 前記係止手段は、前記各スライダの後端
に連結されたフックを有する回動自在のロックレバーよ
り成り、このロックレバーのフックが係止軸に係止する
ようにした請求項5に記載の起伏装置。 - 【請求項7】 前記カム手段が、前記作動レバーの先端
に接触する可動カム板と、この可動カム板に接触する起
伏部材のカム面より成る請求項1に記載の起伏装置。 - 【請求項8】 前記作動レバーの後端が前上りのカム板
に接触している請求項1に記載の起伏装置。 - 【請求項9】 前記作動レバーの先端と基板とを回動自
在のリンクによって連結し、前記作動レバー先端部の移
動を後方上昇方向に拘束した請求項1に記載の起伏装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9241248A JPH1176314A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 起伏装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9241248A JPH1176314A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 起伏装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1176314A true JPH1176314A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17071419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9241248A Pending JPH1176314A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 起伏装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1176314A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001299506A (ja) * | 2000-04-20 | 2001-10-30 | Atex:Kk | マット |
-
1997
- 1997-09-05 JP JP9241248A patent/JPH1176314A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001299506A (ja) * | 2000-04-20 | 2001-10-30 | Atex:Kk | マット |
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